Cisco Nexus 7000 シリーズ NX-OS FabricPath 設定ガイド
FabricPath インターフェイスの設定
FabricPath インターフェイスの設定

目次

FabricPath インターフェイスの設定

この章では、Cisco NX-OS デバイス上の FabricPath(FP)インターフェイスの設定方法について説明します。

機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースで、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の警告および機能情報については、https:/​/​tools.cisco.com/​bugsearch/​ の Bug Search Tool およびご使用のソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載されている機能の詳細、および各機能がサポートされているリリースのリストについては、「新規および変更された情報(New and Changed Information)」の章または以下の「機能の履歴」表を参照してください。

FabricPath インターフェイスについて


(注)  


FabricPath を実行するには、Cisco Nexus 7000 シリーズ デバイスに F シリーズ モジュールを取り付けている必要があります。


FabricPath インターフェイス

使用しているデバイスで FabricPath をイネーブルにすると、イーサネット インターフェイスまたはポートチャネル インターフェイスを FabricPath インターフェイスとして設定できます。 ポート チャネルの 1 つのメンバが FabricPath モードである場合、その他のメンバもすべて FabricPath モードになります。 インターフェイスを FabricPath インターフェイスとして設定すると、そのインターフェイスは自動的にトランク ポートになり、複数の VLAN のトラフィックを伝送できるようになります。 また、F シリーズ モジュールのすべてのポートを同時に FabricPath インターフェイスとして設定することもできます。

次のように、インターフェイス モードよって異なるタイプの VLAN のトラフィックが伝送されます。

  • FabricPath インターフェイスとして設定された F シリーズ モジュール上のインターフェイスは、FP VLAN 用のトラフィックのみを伝送できます。

  • FabricPath インターフェイスとして設定されていない F シリーズ モジュールのインターフェイスが伝送するトラフィック:

    • FP VLAN

    • クラシカル イーサネット(CE)VLAN

  • M シリーズ モジュール上のインターフェイスは、CE VLAN のトラフィックのみを伝送します。


(注)  


FP および CE VLAN については「FabricPath フォワーディングの設定」を参照してください。


FabricPath インターフェイスは、FabricPath ネットワーク内の他の FabricPath インターフェイスだけに接続します。 これらの FabricPath ポートは、FabricPath ヘッダーの情報とレイヤ 2 Intermediate System-to-Intermediate System(IS-IS)に対してのみ動作し、STP は実行しません。 これらのポートは、FP VLAN だけを認識し、CE VLAN は認識しません。 デフォルトでは、トランク ポートですべての VLAN が許可されるので、FabricPath インターフェイスはすべての FP VLAN のトラフィックを伝送します。


(注)  


FabricPath インターフェイスを共有インターフェイスとして設定することはできません。 共有インターフェイスについては、『Cisco NX-OS FCoE Configuration Guide for Cisco Nexus 7000 and Cisco MDS 9500』を参照してください。


STP および FabricPath ネットワーク


(注)  


CE と FabricPath ネットワークの間のエッジにあるレイヤ 2 ゲートウェイ スイッチは、FabricPath ネットワークに接続されるすべての STP ドメインのルートである必要があります。


スパニングツリー プロトコル(STP)ドメインは、FabricPath ネットワークの中には入りません(下の図を参照)。

図 1. FabricPath ネットワーク ボーダーで終了する STP 境界



FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ デバイスでは、接続先 STP ドメイン内のすべてのデバイスの中でそのデバイスの STP プライオリティが最も低くなるように設定する必要があります。 また、1 つの FabricPath ネットワークに接続されるすべての FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ デバイスが同じプライオリティを持つように設定する必要もあります。 予約された MAC アドレスのプールからレイヤ 2 ゲートウェイ デバイスのブリッジ ID が割り当てられます。

CE/FabricPath ハイブリッド ネットワーク対応のループ フリー トポロジを実現するために、FabricPath ネットワークは接続されているすべての CE デバイスへの 1 つのブリッジとして自動的に表示されます。


(注)  


すべての FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ スイッチの STP プライオリティ値を十分に低く設定することにより、それらのスイッチが、接続されるすべての STP ドメインのルートになるようにする必要があります。


STP を FabricPath ネットワークとシームレスに連携させるために、FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ スイッチの STP プライオリティ以外の設定を行う必要はありません。 接続されている CE デバイスだけで、1 つの STP ドメインが形成されます。 相互接続していない CE デバイスは、別個の STP ドメインを形成します(上の図を参照)。

すべての CE インターフェイスは指定ポートである必要があります。これらのポートは自動的に設定されるか、アクティブな STP トポロジからプルーニングされます。 ポートがプルーニングされると、syslog メッセージが返されます。 ポートが優位 BPDU を受信しなくなった場合のみ、ポートは再びクリアされます。

また、FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ スイッチは、そのすべての CE インターフェイスにトポロジ変更通知(TCN)を伝播します。

FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ スイッチは STP を終了します。 STP により接続された FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ スイッチは STP ドメインを形成します。 1 つの FabricPath ネットワークに多数の FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ スイッチが接続される場合があるため、別個の STP ドメインが多数存在する可能性があります(上の図を参照)。 別個の STP ドメイン内のデバイスは、それが属するドメインについての TCN 情報だけを知る必要があります。 同一の FabricPath ネットワークに接続されている異なる STP ドメインごとに一意の STP ドメイン ID を設定できます。 レイヤ 2 Intermediate System-to-Intermediate System(IS-IS)メッセージは、FabricPath ネットワークで TCN を伝送します。 TCN メッセージと同じ STP ドメインの FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ スイッチだけが動作し、接続されている CE デバイスにメッセージを伝播する必要があります。

FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ スイッチは、それが属する STP ドメインの TCN を受信すると、次の処理を行います。

  • その STP ドメインのすべてのリモート MAC アドレスと、指定ポート上の MAC アドレスを消去します。

  • 指定された STP ドメイン内のその他のデバイスに TCN を伝播します。

別個の STP ドメインにあるデバイスは TCN 情報を受け取る必要があり、その後、TCN 情報を生成した STP ドメインから到達可能なすべてのリモート MAC アドレスを消去する必要があります。

vPC+

Virtual Port Channel+(vPC+)ドメインは、クラシカル イーサネット(CE)vPC ドメインと Cisco FabricPath クラウドの相互運用を可能にします。 また vPC+ は、FabricPath の First Hop Routing Protocol(FHRP)アクティブ-アクティブ機能をレイヤ 3 境界に提供します。


(注)  


vPC+ は、CE だけを実行する仮想ポート チャネル(vPC) の拡張機能です(『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Interfaces Configuration Guide』の中の vPC の設定に関する章を参照してください)。 同じ VDC には、vPC+ ドメインと vPC ドメインを設定できません。


vPC+ ドメインは、FabricPath デバイスがイネーブルの Cisco Nexus 7000 シリーズが 1 つの vPC+ を形成し、FabricPath ネットワークのその他のデバイスに接続する固有の仮想スイッチとなることを可能にします。 ピアが互いに識別して vPC+ を形成できるように、各デバイスで同じドメインを設定してください。 各 vPC+ は、独自の仮想スイッチ ID を持ちます。

vPC+ を使用する場合には、vPC ピア スイッチ機能をイネーブルにする必要はありません。 すべての FabricPath エッジ スイッチは、CE エッジ ポートで BPDU を送信するときに共通の予約ブリッジ ID(BID c84c.75fa.6000)を使用します。

FabricPath ネットワークで MAC アドレスとスイッチ ID の間の 1 対 1 マッピングだけが許可されている場合でも、vPC+ は、デュアルホーム接続された CE デバイスまたはクラウド用にアクティブ-アクティブ レイヤ 2 パスを提供する必要があります。 vPC+ は、FabricPath ネットワークへの固有の仮想スイッチを作成します(以下の図を参照)。

図 2. vPC/vPC+



仮想スイッチの FabricPath スイッチ ID は、FabricPath カプセル化ヘッダー内の外側の送信元 MAC アドレス(OSA)となります。 各 vPC+ ドメインには、独自の仮想スイッチ ID が必要です。

レイヤ 2 のマルチパスは、1 つの仮想スイッチのエミュレートによって実現します。 ホスト A からホスト B に転送されるパケットには、送信元として仮想スイッチの MAC アドレスのタグが付けられ、ホスト B からホスト A へのトラフィックに対してロード バランスが行われます。

vPC+ ピア リンク内のすべてのインターフェイスと、すべてのダウンストリーム vPC+ リンクが、FabricPath がイネーブルである F シリーズ モジュールに設定されている必要があります。 vPC+ ダウンストリーム リンクは、CE ホストに接続する FabricPath エッジ インターフェイスになります。

vPC+ 仮想スイッチ ID を使用して、FabricPath の外側の送信元アドレス(OSA)が FabricPath vPC+ ピア デバイスに割り当てられます(FabricPath カプセル化については「FabricPath スイッチングの設定」を参照してください)。 ピア リンクを形成できるように、2 つの vPC+ ピア デバイスのそれぞれに同じスイッチ ID を割り当てる必要があります。

F1 シリーズ モジュールには、レイヤ 2 インターフェイスだけが存在します。 vPC+ を伴うルーティングを使用するには、同じ Cisco Nexus 7000 シリーズ シャーシに M シリーズ モジュールを挿入しておく必要があります。 その後、システムは、シャーシの N7K-F132-15 モジュールと M シリーズ モジュールの両方を使用してプロキシ ルーティングを実行します(F1 シリーズ モジュールによるプロキシ ルーティングについては、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Unicast Routing Configuration Guide』を参照)。

First Hop Routing Protocol(FHRP)および Hot Standby Routing Protocol(HSRP)は、vPC+ と相互運用できます。 すべてのレイヤ 3 デバイスを両方の vPC+ ピア デバイスにデュアル接続してください。


(注)  


両方のデバイスから同じ VLAN に関する VLAN ネットワーク インターフェイスを設定することにより、各 vPC+ ピア デバイスからのレイヤ 3 接続をイネーブルにする必要があります


セカンダリ vPC+ デバイスもまたデータ トラフィックを転送する場合でも、プライマリ FHRP デバイスが ARP 要求に応答します。 プライマリおよびセカンダリの両方の vPC+ デバイスがトラフィックを転送しますが、ARP 要求に応答するのはプライマリ FHRP デバイスだけです。

FHRP アクティブ ルータの最高プライオリティを使ってプライマリ vPC+ ピア デバイスを設定しておくと、初期の設定確認と vPC+/HSRP のトラブルシューティングを簡単に行うことができます。

さらに、if-hsrp コンフィギュレーション モードで priority コマンドを使用すると、vPC+ ピアでイネーブル化されたグループ ステートがスタンバイまたはリッスン ステートである場合のフェールオーバーしきい値を設定できます。 インターフェイス フラップが存在する場合、グループ ステート フラップを防止するために、下限しきい値および上限しきい値を設定することができます(この機能は、グループごとに複数のトラッキング オブジェクトが存在する場合に役立ちます)。

プライマリ vPC+ ピア デバイスに障害が発生した場合は、セカンダリ +vPC ピア デバイスにフェールオーバーされ、FHRP トラフィックはシームレスに流れ続けます。

この目的で VLAN ネットワーク インターフェイスを使用するよりも、vPC+ ピア デバイスからのルーティング用のレイヤ 3 リンクを別個に設定してください。

vPC+ 環境でホット スタンバイ ルータ プロトコル(HSRP)用の焼き付け MAC アドレス オプション(use-bia)を設定したり、FHRP プロトコル用の仮想 MAC アドレスを手動で設定したりすることは推奨されません。これらの設定は、vPC+ ロード バランシングに悪影響を与える可能性があるためです。 HSRP use-bia は vPC+ ではサポートされません。 カスタム MAC アドレスを設定する際には、両方の vPC+ ピア デバイスで同じ MAC アドレスを設定する必要があります。

ピアの隣接が形成され、VLAN インターフェイスがバックアップされるまで、vPC+ の回復を遅らせるようにリストア タイマーを設定できます。 この機能により、vPC+ が再びトラフィックの受け渡しをし始める前にルーティング テーブルがコンバージできなかった場合のパケットのドロップを回避できます。

この機能を設定するには、delay restore コマンドを使用します。


(注)  


データセンターの停止が発生し、vPC+ が正常に起動する前に HSRP をイネーブルにした場合、トラフィック損失が発生する可能性があります。 HSRP 遅延をイネーブルにして、vPC が安定する時間を設ける必要があります。 HSRP 遅延とプリエンプション遅延の両方をイネーブルにすると、Cisco Nexus 7000 シリーズ デバイスは、両方のタイマーが期限切れになった場合にのみレイヤ 2 スイッチングを許可します。

この遅延オプションは、HSRP だけで使用できます。 その他の FHRP を使用した場合にも、トラフィック ロスは起こり得ます。


FHRP とルーティングの詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Unicast Routing Configuration Guide』を参照してください。

エニーキャスト HSRP

リリース 6.2(2) 以降、Cisco NX-OS の拡張性が強化されて、スパイン レイヤで 3 つ以上のノードがサポートされるようになりました。 エニーキャスト バンドル(一連の VLAN と 1 つのエニーキャスト スイッチ ID との関連付け)を作成することができます。 エニーキャスト スイッチ ID はエミュレート スイッチ ID と同じです(ただし異なる点として、エニーキャスト スイッチ ID は 3 つ以上のゲートウェイで共有されます)。 VLAN のセットまたは HSRP グループは、アクティブ ルータとスタンバイ ルータを選択します。 グループ内の残りのルータはリッスン状態になります。

アクティブ HSRP ルータは、FabricPath IS-IS での送信元スイッチ ID としてエニーキャスト スイッチ ID をアドバタイズします。 リーフ スイッチは、エニーキャスト スイッチ ID がグループ内のすべてのルータから到達可能であることを学習します。

リリース 6.2(2) の場合、Cisco NX-OS は 4 つのゲートウェイのみをサポートします。 スパイン レイヤのすべてのファーストホップ ゲートウェイは、アクティブ-アクティブ転送モードで機能する必要があります。 宛先がゲートウェイ MAC アドレスとして設定された状態で任意のスパイン スイッチで IP パケットが受信され、これらのパケットが終了されてローカルに転送されます。


(注)  


Cisco NX-OS リリース 6.2(8) より前では、FabricPath レイヤ 2 IS-IS はオーバーロード ビットが設定された状態でもエニーキャスト スイッチ ID をアドバタイズしました。これにより、選択したノードのコンバージェンスに長い時間がかかりました。 Cisco NX-OS リリース 6.2(8) 以降、システムはオーバーロード ビットが設定された状態でエニーキャスト スイッチ ID をアドバタイズしません。これにより、コンバージェンス時間が改善されます。


指定フォワーダ

リリース 6.0 以降の Cisco NX-OS では、両方の vPC パスが稼働しているときに 2 つのピアを部分的な指定フォワーダとして制御することができます。 この制御がイネーブルになっている場合、各ピアを、(ハードウェアに応じて)RBH/FTAG の分離セットに関するマルチデスティネーション サウスバウンド パケット用の指定フォワーダにすることができます。 指定フォワーダは、vPC ごとにネゴシエートされます。

この制御は、fabricpath multicast load-balance CLI コマンドによってイネーブルになります。 このコマンドは vPC ドメイン モードの下で設定されます。 次にその例を示します。
switch(config)# vpc domain 1
switch(config-vpc-domain)# fabricpath multicast load-balance

vPC ポートに関して、次の 3 つの指定フォワーダ状態があります。

  • すべて:ローカル vPC レッグが稼働中で、ビア vPC が未設定または停止中である場合、ローカル スイッチはその vPC のすべての RBH/FTAG に関する指定フォワーダです。

  • 部分的:vPC パスが両方の側で稼働している場合、各ピアは半分の RBH または FTag に関する指定フォワーダです。 後者の場合、vPC ポートはそのピアでアクティブ状態の FTag だけを許可します。

  • なし:ローカル vPC パスが停止中または未設定である場合、ローカル スイッチはこの vPC パスからマルチデスティネーション パケットを転送しません。

F2 シリーズ モジュールのみがマルチキャスト ロード バランシングをサポートします。 F1 シリーズ モジュールでは、設定はサポートされますが、ロード バランシングは発生しません。


(注)  


FEX ポートを伴う vPC+ を設定するには fabricpath multicast load-balance コマンドが必要です。


高可用性

FabricPath トポロジでは、ISSU を介して設定が保持されます。

高可用性の詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS High Availability and Redundancy Guide』を参照してください。

仮想デバイス コンテキスト

スイッチで FabricPath をイネーブルにする前に FabricPath フィーチャ セットをインストールする必要があります。 FabricPath フィーチャ セットのインストールについては、『Configuring Feature Set for FabricPath』を参照してください。

F シリーズ モジュールには複数の転送エンジン(FE)があるため、以下の表に示すポート ペアとポート セットが同じ VDC に存在する必要があります。

表 1 F シリーズ モジュールのポート ペアとポート セット

F1 モジュールのポート ペア

F2 モジュールのポート セット

ポート 1 とポート 2

ポート 1、2、3、4

ポート 3 とポート 4

ポート 5、6、7、8

ポート 5 とポート 6

ポート 9、10、11、12

ポート 7 とポート 8

ポート 13、14、15、16

ポート 9 とポート 10

ポート 17、18、19、20

ポート 11 とポート 12

ポート 21、22、23、24

ポート 13 とポート 14

ポート 25、26、27、28

ポート 15 とポート 16

ポート 29、30、31、32

ポート 17 とポート 18

ポート 33、34、35、36

ポート 19 とポート 20

ポート 37、38、39、40

ポート 21 とポート 22

ポート 41、42、43、44

ポート 23 とポート 24

ポート 45、46、47、48

ポート 25 とポート 26

ポート 27 とポート 28

ポート 29 とポート 30

ポート 31 とポート 32

VDC の詳細については、『Virtual Device Context Configuration Guide, Cisco DCNM for LAN』を参照してください。

FabricPath のライセンス要件

FabricPath には、拡張レイヤ 2 パッケージのライセンスが必要です。 Cisco NX-OS ライセンス方式の詳細と、ライセンスの取得および適用の方法については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。

FabricPath の前提条件

FabricPath フォワーディングには、次の前提条件があります。

  • クラシカル イーサネットのレイヤ 2 機能の使用経験がある。

  • スイッチで FabricPath をイネーブルにする前に、FabricPath フィーチャ セットをデフォルトおよびデフォルト以外の VDC にインストールしている。 FabricPath フィーチャ セットのインストールとイネーブル化の詳細については、『Configuring Feature Set for FabricPath』を参照してください。

  • サービス障害や電源投入後など、スタンバイ スーパーバイザが不安定な状態にある場合、FabricPath フィーチャ セットの操作によってスタンバイ スーパーバイザがリロードされることがあります。

  • デバイスにログインしている。

  • 拡張レイヤ 2 ライセンスがインストールされていることを確認します。

  • 現在の仮想デバイス コンテキスト(VDC)が正しい。 VDC は、一連のシステム リソースを論理的に表現する用語です。 switchto vdc コマンドでは VDC 番号を指定できます。

  • F シリーズ モジュールで作業している。

FabricPath インターフェイスに関する注意事項と制限事項

FabricPath スイッチングには、設定に関して次の注意事項および制限事項があります。

  • FabricPath インターフェイスは、 FabricPath でカプセル化されたトラフィックだけを伝送します。

  • コマンドを表示したり、コマンドにアクセスしたりするには、各デバイスで FabricPath をイネーブルにします。 各デバイスで FabricPath をイネーブルにするには、feature-set fabricpath コマンドを入力します。 FabricPath フィーチャ セットのインストールとイネーブル化の詳細については、『Configuring Feature-Set for FabricPath』を参照してください。

  • STP は、FabricPath ネットワーク内では動作しません。

  • すべての FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ デバイスの STP プライオリティ値を 8192 に設定してください。
  • F シリーズ モジュールは、複数の SPAN 宛先ポートや仮想 SPAN をサポートしません。 F シリーズ モジュールのポートが VDC 内にあり、その VDC に複数の SPAN 宛先ポートが存在する場合、その SPAN セッションは機能しません。

  • FabricPath の実行中は、プライベート VLAN 設定に次の注意事項が適用されます。

    • プライベート VLAN 内のすべての VLAN は同じ VLAN モード(CE または FabricPath)である必要があります。 タイプの異なる VLAN をプライベート VLAN に追加しようとしても、それらの VLAN はプライベート VLAN でアクティブになりません。 その設定はシステムに記憶されるので、後で VLAN モードを変更したときに、その VLAN は指定のプライベート VLAN でアクティブになります。

    • FabricPath ポートは、プライベート VLAN に追加できません。

  • システムは、階層型のスタティック MAC アドレスをサポートしません。 つまり、スタティックな FabricPath ODA および OSA は設定できません。設定できるのは、CE のスタティック MAC アドレスだけです。

  • F シリーズ モジュールでは、VLAN 内にポートを持つすべての転送エンジン(FE)にユーザ設定のスタティック MAC アドレスがプログラムされます。

  • VPC ドメインではプルーニングが発生しません。 VPC ドメインでは、すべてのスイッチがマルチキャスト トラフィックを受け取りますが、ただ 1 つのスイッチのみがトラフィックを受信者に転送します。

  • no port-channel limit コマンドにより、(vPC+ ドメインあたり)244 個を超える vPC+ ポート チャネルがサポートされるようになります。

    • 244 個を超える vPC+ ポート チャネルは、F2 シリーズ モジュールがある VDC でのみサポートされます。

    • no port-channel limit コマンドの前に fabricpath multicast load-balance コマンドを入力する必要があります。


      (注)  


      no port-channel limit コマンドは FEX には適用されません。 FEX は 244 個を超える vPC+ ポート チャネルをサポートします。


  • エニーキャスト HSRP バンドルは、スパイン レイヤで 3 つ以上のノードをサポートします。

  • エニーキャスト HSRP バンドルは、HSRP バージョン 2 でのみサポートされます。

  • 32 ポート 1/10 ギガビット イーサネット F1 シリーズ モジュールの ASIC には制限事項があるため、FabricPath VLAN モードでは、最初のポートが FabricPath エッジ ポートとして、2 番目のポートが FabricPath コア ポートとしてそれぞれ設定されている場合、両方のポートを介してそのモジュールから出て行くパケットは間違った外部送信元アドレス(OSA)になります。 この問題を回避するには、最初のポートを FabricPath コア ポートとして、2 番目のポートを FabricPath エッジ ポートとして設定します。

  • Cisco NX-OS リリース 6.2(2) 以降、 仮想 PortChannel+(vPC+)で SSM がサポートされます。

FabricPath インターフェイスの設定


(注)  


デバイスに FabricPath コマンドを表示するには、シャーシに F シリーズ モジュールを設置し、すべてのデバイスで FabricPath をイネーブルにする必要があります。



(注)  


FabricPath ネットワークに参加させる各スイッチごとに、これらの設定を行う必要があります。


FabricPath インターフェイスの設定

FabricPath ネットワークのインターフェイスは FabricPath インターフェイスとして設定します。


(注)  


デフォルトでは、N7K-F132XP-15 モジュールのすべてのインターフェイスがレイヤ 2 アクセス インターフェイスです。


はじめる前に

F シリーズ モジュールで作業していることを確認します。

すべてのデバイスで FabricPath 機能をイネーブルにしていることを確認します。

拡張レイヤ 2 ライセンスがインストールされていることを確認します。

手順
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1switch# configure terminal   グローバル コンフィギュレーション モードを開始します  
    ステップ 2switch(config)# interface [ethernet slot/port | port-channel channel-no]  

    インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 3switch(config-if)# [no] switchport mode fabricpath  

    FabricPath ポートとしてインターフェイスを指定します。

    (注)     

    no キーワードを入力すると、インターフェイスがデフォルトの CE アクセス インターフェイスに戻ります。 FabricPath ポートは、FabricPath VLAN として設定された VLAN のトラフィックだけを伝送します。

     
    ステップ 4switch(config-if)# system default switchport fabricpath   (任意)

    F シリーズ モジュールのすべての CE インターフェイスを、同時に FabricPath インターフェイスに変換します。

     
    ステップ 5switch(config-if)# exit  

    インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。

     
    ステップ 6switch(config)# exit  

    グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。

     
    ステップ 7switch# show interface   (任意)

    すべてのインターフェイスに関する情報を表示します。

     
    ステップ 8switch# copy running-config startup-config   (任意)

    実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

     
    次に、指定のインターフェイスを FabricPath インターフェイスとして設定する例を示します。
    switch# configure terminal
    switch(config)# interface ethernet 2/11-15
    switch(config-if)# switchport mode fabricpath
    switch(config-if)#

    Rapid PVST+ での STP プライオリティの設定

    すべてのレイヤ 2 ゲートウェイ デバイスは、同一の STP ドメイン内にある場合、ブリッジ プライオリティが同じである必要があります。 FabricPath ネットワーク上のレイヤ 2 ゲートウェイ デバイスに設定された STP プライオリティが、レイヤ 2 ネットワーク内で最も低い値であることを確認してください。 また、プライオリティは一致する必要があります。

    すべての FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ デバイスの STP プライオリティを 8192 に設定することを推奨します。

    はじめる前に

    F シリーズ モジュールで作業していることを確認します。

    すべてのデバイスで FabricPath 機能をイネーブルにしていることを確認します。

    拡張レイヤ 2 ライセンスがインストールされていることを確認します。

    手順
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1switch# configure terminal   グローバル コンフィギュレーション モードを開始します  
      ステップ 2switch(config)# spanning-tree vlan [vlan-id] priority [value]  

      すべての FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ インターフェイス上のすべての Rapid PVST+ VLAN に、より低い STP プライオリティを設定します。 プライオリティを 8192 に設定することを推奨します。

       
      ステップ 3switch(config)# exit  

      グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。

       
      ステップ 4switch# show spanning-tree summary   (任意)

      STP に関する情報を表示します。

       
      ステップ 5switch# copy running-config startup-config   (任意)

      実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

       
      この例は、FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ デバイス上の Rapid PVST+ VLAN で STP プライオリティ 8192 を設定する方法を示しています。
      switch# configure terminal
      switch(config)# spanning-tree vlan 11-20 priority 8192
      switch(config)#

      このコマンドの詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Layer 2 Switching Command Reference』を参照してください。

      MST での STP プライオリティの設定

      すべてのレイヤ 2 ゲートウェイ デバイスは、同一の STP ドメイン内にある場合、ブリッジ プライオリティが同じである必要があります。 FabricPath ネットワーク上のレイヤ 2 ゲートウェイ デバイスに設定された STP プライオリティが、レイヤ 2 ネットワーク内で最も低い値であることを確認してください。 また、プライオリティは一致する必要があります。

      すべての FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ デバイスで、すべての Multiple Spanning-Tree(MST)インスタンスの STP プライオリティを 8192 に設定します。

      はじめる前に

      F シリーズ モジュールで作業していることを確認します。

      すべてのデバイスで FabricPath 機能をイネーブルにしていることを確認します。

      拡張レイヤ 2 ライセンスがインストールされていることを確認します。

      手順
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1switch# configure terminal   グローバル コンフィギュレーション モードを開始します  
        ステップ 2switch(config)# spanning-tree mst [instance-id] priority [value]  

        すべての FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ インターフェイスで、すべての MST VLAN に低い STP プライオリティを設定します。 プライオリティを 8192 に設定することを推奨します。

         
        ステップ 3switch(config)# exit  

        グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。

         
        ステップ 4switch# show spanning-tree summary   (任意) STP に関する情報を表示します。  
        ステップ 5switch# copy running-config startup-config   (任意)

        実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

         

        次に、FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ デバイス上の MST インスタンスに STP プライオリティ 8192 を設定する例を示します。

        switch# configure terminal
        switch(config)# spanning-tree mst 1-5 priority 8192
        switch(config)#

        このコマンドの詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Layer 2 Switching Command Reference』を参照してください。

        レイヤ 2 ゲートウェイ スイッチに接続する STP ドメインに関する STP ドメイン ID の設定

        1 つの FabricPath ネットワークには多数の FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ スイッチが接続されている可能性があるので、レイヤ 2 ゲートウェイ スイッチに別個の STP ドメインが多数接続されていることもあります。 FabricPath ネットワーク内で一意の STP ドメイン ID を設定できます。これにより、FabricPath ネットワークに接続されるすべての STP ドメインに TCN が伝播され、システムが TCN を受信したときにすべての MAC アドレスが確実にフラッシュされるようになります。

        はじめる前に

        F シリーズ モジュールで作業していることを確認します。

        すべてのデバイスで FabricPath 機能をイネーブルにしていることを確認します。

        拡張レイヤ 2 ライセンスがインストールされていることを確認します。

        手順
           コマンドまたはアクション目的
          ステップ 1switch# configure terminal   グローバル コンフィギュレーション モードを開始します  
          ステップ 2switch(config)# spanning-tree domain domain-id  

          1 つの FabricPath ネットワークに接続している FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ スイッチに接続する STP ドメインごとに、STP ドメイン ID を割り当てます。 指定できる範囲は 1 ~ 1023 です。

           
          ステップ 3switch(config)# exit  

          グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。

           
          ステップ 4switch# show spanning-tree summary   (任意)

          STP に関する情報を表示します。

           
          ステップ 5switch# copy running-config startup-config   (任意)

          実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

           
          次に、FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ デバイスに接続する STP ドメインの ID を設定する例を示します。
          switch# configure terminal
          switch(config)# spanning-tree domain 5
          switch(config)# exit

          vPC+ スイッチ ID の設定


          (注)  


          仮想プライベート チャネル(vPC+)内のすべてのピア リンクとダウンストリーム リンクが、F シリーズ モジュールに設定されている必要があります。

          vPC+ スイッチ ID を設定するには、fabricpath switch-id コマンドを使用します。


          (注)  


          同じ仮想デバイス コンテキスト(VDC)内で vPC+ ドメインと vPC ドメインを設定することはできません。



          (注)  


          2 つの vPC+ ドメインで、同一の vPC+ ドメイン ID および対応するエミュレート スイッチ ID を設定してはなりません。 vPC+ のドメイン ID と同一のエミュレート スイッチ ID が設定されている場合には、ネットワーク内の他のスイッチでその同じ ID の対を設定することはできません。


          vPC の設定の詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Interfaces Configuration Guide』を参照してください。

          はじめる前に

          F シリーズ モジュールで作業していることを確認します。

          vPC 機能をイネーブルにしていることを確認します。

          FabricPath 機能がイネーブルになっていることを確認します。

          正しい VDC を使用していることを確認します(または switchto vdc コマンドを使用します)。

          手順
             コマンドまたはアクション目的
            ステップ 1switch# configure terminal   グローバル コンフィギュレーション モードを開始します  
            ステップ 2switch(config)# vpc domain domain-id  

            デバイス上に vPC+ ドメインを作成し、設定目的で vpc-domain コンフィギュレーション モードを開始します。

             
            ステップ 3switch(config)# fabricpath switch-id switch-id  

            vPC+ ピアにスタティック vPC+ ID を割り当てます。 有効な範囲は 0 ~ 4094 です。 このスタティック ID は、FabricPath カプセル化の仮想スイッチ ID です。

            (注)     

            2 台の vPC+ ピア デバイスが隣接関係を形成できるようにするには、これらの各デバイスに同じ vPC+ スイッチ ID を割り当てる必要があります。

             
            次に、各 vPC+ ピア デバイスで vPC+ スイッチ ID を設定する例を示します。
            switch# configure terminal
            switch(config)# vpc domain 1
            switch(config-vpc-domain)# fabricpath switch-id 1

            エニーキャスト HSRP バンドルの設定

            Cisco リリース 6.2(2) 以降、全ノードでアクティブ-アクティブ転送を提供する VLAN 範囲に関するエニーキャスト Hot Standby Router Protocol(HSRP)バンドルを作成できます。


            (注)  


            HSRP の詳細情報については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Unicast Routing Configuration Guide』を参照してください。


            HSRP グループの設定

            1 つの HSRP グループ、または複数の VLAN を設定できます。

            はじめる前に

            F シリーズ モジュールで作業していることを確認します。

            FabricPath がイネーブルになっていることを確認します。

            HSRP 機能がイネーブルになっていることを確認します。

            インターフェイス VLAN 機能がイネーブルになっていることを確認します。

            手順
               コマンドまたはアクション目的
              ステップ 1switch# configure terminal   グローバル コンフィギュレーション モードを開始します  
              ステップ 2switch(config)# interface vlan interface_number  

              VLAN インターフェイス番号を設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

               
              ステップ 3switch(config-if)# hsrp version 2  

              HSRP バージョン 2 を指定します。 エニーキャストは HSRP バージョン 2 だけでサポートされます。

               
              ステップ 4switch(config-if)# [no] hsrp group_number {ipv4 | ipv6}  

              HSRP グループを設定し、HSRP コンフィギュレーション モードを開始します。 HSRP グループとして、IPv4 または IPv6 グループを指定できます。

               
              ステップ 5switch(config-if-hsrp)# ip ip_address  

              HSRP グループの仮想 IP アドレスを設定します。

               
              ステップ 6switch(config-if-hsrp)# exit   HSRP コンフィギュレーション モードを終了します。  
              ステップ 7switch(config-if)# exit  

              インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。

               
              ステップ 8switch(config)# exit  

              グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。

               
              ステップ 9switch# show hsrp   (任意)

              HSRP グループ情報を表示します。

               
              ステップ 10switch# copy running-config startup-config   (任意)

              実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

               
              次に、HSRP グループを設定する例を示します。
              switch# configure terminal
              switch(config)# interface vlan 2
              switch(config-if)# hsrp version 2
              switch(config-if)# hsrp 1 ipv4
              switch(config-if-hsrp)# ip 1.1.1.1
              
              switch# show hsrp

              エニーキャスト バンドルの設定

              エニーキャスト バンドル(一連の VLAN と 1 つのエニーキャスト switchID との関連付け)を作成することができます。

              はじめる前に

              F シリーズ モジュールで作業していることを確認します。

              FabricPath がイネーブルになっていることを確認します。

              HSRP 機能がイネーブルになっていることを確認します。

              インターフェイス VLAN 機能がイネーブルになっていることを確認します。

              手順
                 コマンドまたはアクション目的
                ステップ 1switch# configure terminal   グローバル コンフィギュレーション モードを開始します  
                ステップ 2switch(config)# [no] hsrp anycast bundle-id {ipv4 | ipv6 | both}  

                エニーキャスト バンドルを設定します。 引数およびキーワードは次のとおりです。

                • bundle-id—バンドル ID。 指定できる範囲は 1 ~ 4096 です。

                • ipv4—IPv4 バンドルを指定します。 インターフェイス内のすべての IPv4 グループは、このバンドルに関連付けられます。

                • ipv6—IPv6 バンドルを指定します。 インターフェイス内のすべての IPv6 グループは、このバンドルに関連付けられます。

                • both—IPv4 および IPv6 バンドルを指定します。 これがデフォルトです。 インターフェイス内のすべての IPv4 および IPv6 グループは、このバンドルに関連付けられます。

                 
                ステップ 3switch(config-anycast-bundle)# [no] switch-id asid  

                エニーキャスト バンドルのスイッチ ID を設定します。

                 
                ステップ 4switch(config-anycast-bundle)# vlan range  

                エニーキャスト バンドルの VLAN 範囲を設定します。

                 
                ステップ 5switch(config-anycast-bundle)# [no] priority priority_value  

                エニーキャスト バンドルのプライオリティを設定します。 この値を使用して、範囲内の全グループのルートが選択されます。 有効な範囲は 1 ~ 127 です。デフォルト値は 100 です。

                 
                ステップ 6switch(config-anycast-bundle)# [no] track object_id  

                エニーキャスト バンドルを追跡するために使われる追跡値を設定します。 有効な範囲は 1 ~ 500 で、デフォルト値は 0 です(何も追跡されないことを示します)。

                 
                ステップ 7switch(config-anycast-bundle)# [no] timer hello_interval  

                このエニーキャスト バンドルを使用してグループのタイマーを設定します。 デフォルト値は 3 です。

                 
                ステップ 8switch(config-anycast-bundle)# [no] shutdown  

                エニーキャスト バンドルからスイッチを取り出すようグループを設定します。 スイッチをエニーキャスト バンドルの中に戻すには、このコマンドの no 形式を入力します。

                 
                ステップ 9switch(config-anycast-bundle)# exit  

                エニーキャスト コンフィギュレーション モードを終了します。

                 
                ステップ 10switch(config)# exit  

                グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。

                 
                ステップ 11switch# show hsrp anycast bundle [bundle_id ipv4 | ipv6 | both]   (任意)

                エニーキャスト HSRP バンドル情報を表示します。

                 
                ステップ 12switch# copy running-config startup-config   (任意)

                実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

                 
                次に、選択した VLAN に関するエニーキャスト バンドルを設定する例を示します。
                switch# configure terminal
                switch(config)# hsrp anycast 1 ipv4
                switch(config-anycast-bundle)# switch-id 1300
                switch(config-anycast-bundle)# vlan 1, 20-30
                switch(config-anycast-bundle)# priority 90
                switch(config-anycast-bundle)# track 2
                switch(config-anycast-bundle)# timer 15 25
                switch(config-anycast-bundle)# shutdown

                エニーキャスト バンドル制限の設定

                エニーキャスト バンドルの制限を作成することができます。

                はじめる前に

                F シリーズ モジュールで作業していることを確認します。

                FabricPath がイネーブルになっていることを確認します。

                HSRP 機能がイネーブルになっていることを確認します。

                インターフェイス VLAN 機能がイネーブルになっていることを確認します。

                手順
                   コマンドまたはアクション目的
                  ステップ 1switch# configure terminal   グローバル コンフィギュレーション モードを開始します  
                  ステップ 2switch(config)# vdc switch  

                  VDC コンフィギュレーション モードを開始します。

                   
                  ステップ 3switch(config-vdc)# [no] limit-resource anycast_switchid minimum min maximum max   (任意)

                  システムで許可されるエニーキャスト バンドルの制限を設定します。 制限をデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を入力します。

                  min—エニーキャスト バンドルの最小数は 0 と設定され、これは変更できません。

                  max—エニーキャスト バンドルの最大数。 デフォルト値は 16 です。 スーパーバイザ 1 およびスーパーバイザ 2 の場合、最大値は 64 に制限されます。 スーパーバイザ 2e およびスーパーバイザ 3 の場合、最大値は 128 に制限されます。

                   
                  ステップ 4switch(config-vdc)# exit  

                  VDC コンフィギュレーション モードを終了します。

                   
                  ステップ 5switch(config)# exit  

                  グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。

                   
                  ステップ 6switch# copy running-config startup-config   (任意)

                  実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

                   
                  次に、エニーキャスト バンドルの制限を設定する例を示します。
                  switch# configure terminal
                  switch(config)# vdc switch
                  switch(config-vdc)# limit-resource anycast_switchid minimum 0 maximum 8

                  FabricPath インターフェイス設定の確認

                  FabricPath インターフェイス情報を表示するには、次の作業のいずれかを行います。

                  コマンド

                  目的

                  show feature-set

                  デバイスで FabricPath がイネーブルであるかどうかを表示します。

                  show interface brief

                  すべてのインターフェイスの情報を表示します。

                  show interface switchport

                  アクセスおよびトランク インターフェイスも含めて、すべてのレイヤ 2 インターフェイスの情報を表示します。

                  show interface type {slot/port | channel-number} [trunk]

                  インターフェイス設定情報を表示します。

                  show interface capabilities

                  インターフェイスの性能に関する情報を表示します。

                  show interface status

                  インターフェイスのステータスに関する情報を表示します。

                  show spanning-tree summary

                  STP についての情報を表示します。

                  show fabricpath is-is database

                  STP TCN の情報を表示します。

                  show vpc brief

                  vPC+ ドメインに関する簡単な情報を表示します。

                  show vpc consistency-parameters

                  すべての vPC+ ドメイン インターフェイスで一貫している必要のあるパラメータのステータスを表示します。

                  show vpc peer-keepalive

                  ピアキープアライブ メッセージの情報を表示します。

                  show vpc role

                  ピア ステータス、ローカル デバイスのロール、vPC+ ドメインのシステム MAC アドレスとシステム プライオリティ、およびローカル vPC+ ドメイン デバイスの MAC アドレスとプライオリティを表示します。

                  show vpc statistics

                  vPC+ ドメインの統計情報を表示します。

                  show running-config vpc

                  vPC および vPC+ ドメインの実行コンフィギュレーション情報を表示します。

                  show hsrp anycast bundle [bundle_id ipv4 | ipv6] [brief]

                  エニーキャスト バンドルに関する情報を表示します。

                  show hsrp anycast bundle brief

                  エニーキャスト バンドルに関する情報を表示します。

                  show hsrp anycast interface vlan interface

                  エニーキャスト バンドルのインターフェイスに関する情報を表示します。

                  show hsrp anycast summary

                  エニーキャスト情報の要約を表示します。

                  show hsrp anycast internal info bundle [bundle_id ipv4 | ipv6]

                  エニーキャストに関連するすべてのデータ構造を表示します。

                  show hsrp anycast remote-db [bundle_id ipv4 | ipv6]

                  すべてのバンドルのリモート データベースを表示します。

                  上記のコマンドについては、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Interfaces Command Reference』および『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Layer 2 Switching Command Reference』を参照してください。

                  FabricPath インターフェイス統計情報のモニタリング

                  FabricPath の統計情報を表示するには、次のコマンドを使用します。

                  • clear counters [ethernet slot/port | port-channel channel-no]

                  • show interface counters [module module]

                  • show interface counters detailed [all]

                  • show interface counters errors [module module]

                  FabricPath インターフェイスの設定例

                  FabricPath インターフェイスを設定するには、各デバイスで次の作業を実行します。

                  • 各デバイスで FabricPath をイネーブルにします。

                  • FabricPath インターフェイスとして指定するインターフェイスを設定します。

                  • すべての FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ デバイスの STP プライオリティ デバイスを 8192 に設定します。

                  • (任意)FabricPath ネットワークに接続されている別個の STP ドメインごとに、STP ドメイン ID を設定します。

                  • (任意)vPC+ スイッチ ID を設定します。

                  FabricPath インターフェイスを設定するには、次の手順を実行します。

                  手順 1(任意):各デバイスで FabricPath をイネーブルにします。
                  switch# configure terminal
                  switch(config)# feature fabricpath
                  switch(config-lldp)# exit
                  switch(config)#
                  ステップ 2:デバイスで FabricPath をイネーブルにした後、指定したインターフェイスを FabricPath インターフェイスとして設定します。
                  switch(config)# interface ethernet 1/2
                  switch(config-if)# switchport mode fabricpath
                  switch(config-if)# exit
                  switch(config)#
                  ステップ 3:すべての Rapid PVST+ VLAN の STP プライオリティを 8192 に設定します。
                  switch# configure terminal
                  switch(config)# spanning-tree vlan 11-20 priority 8192
                  switch(config)#
                  ステップ 4:すべての MST インスタンスの STP プライオリティを 8192 に設定します。
                  switch# configure terminal
                  switch(config)# spanning-tree mst 1-5 priority 8192
                  switch(config)#
                  手順 5(任意):FabricPath ネットワークに接続されている各 FabricPath レイヤ 2 ゲートウェイ スイッチの STP ドメイン ID を設定します。
                  switch# configure terminal
                  switch(config)# spanning-tree domain 5
                  switch(config)
                  手順 6(任意):vPC+ スイッチ ID を設定します。
                  switch# configure terminal
                  switch(config)# vpc domain 5
                  switch(config-vpc-domain)# fabricpath switch-id 100
                  switch(config-vpc-domain)# exit
                  switch(config)

                  (注)  


                  vPC の設定については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Interfaces Configuration Guide』を参照してください。


                  既存の vPC+ なしで vPC+ を設定する場合は、次の手順を実行します。

                  1. vPC ドメイン コンフィギュレーション モードで、fabricpath switch-id switch-id コマンドを入力します。

                  2. インターフェイス コンフィギュレーション モードの各 vPC+ ピア リンク インターフェイスで、switchport mode fabricpath コマンドを入力します。

                  3. 各 vPC+ ピア リンク ポート チャネルで vpc peer-link コマンドを入力します。

                  F シリーズ モジュールで既存の vPC 設定を vPC+ に変更する場合は、次の手順を実行します。

                  1. 各 vPC ピア リンク ポート チャネルで shutdown コマンドを入力します。

                  2. vPC ドメイン コンフィギュレーション モードで、fabricpath switch-id switch-id コマンドを入力します。

                  3. インターフェイス コンフィギュレーション モードの各 vPC+ ピア リンク インターフェイスで、switchport mode fabricpath コマンドを入力します。

                  4. 各 vPC+ ピア リンク ポート チャネルで no shutdown コマンドを入力します。

                  ステップ 7:設定を保存します。
                  switch(config)# save running-config startup-config
                  switch(config)#

                  vPC+ の設定時に次の状況が発生した場合は、すべての peer-link インターフェイスで shutdown コマンドを入力し、その後 no shutdown コマンドを入力する必要があります。

                  • peer-link インターフェイスに switchport mode FabricPath の設定がないが、vPC ドメインに FabricPath スイッチ ID が設定されている。

                  • peer-link インターフェイスに switchport mode fabricpath の設定があるが、vPC ドメインに FabricPath スイッチ ID がない。

                  FabricPath インターフェイス設定の機能履歴

                  この表には、機能が追加または変更されたリリースの更新のみが含まれています。

                  表 2 FabricPath インターフェイスの機能履歴

                  機能名

                  リリース

                  機能情報

                  エニーキャスト HSRP およびオーバーロード ビット

                  6.2(8)

                  FabricPath レイヤ 2 IS-IS オーバーロード ビットが設定されると、エニーキャスト スイッチ ID はアドバタイズされなくなります。 「Configuring Advanced FabricPath Features」のセクションで、FabricPath レイヤ IS-IS オーバーロード ビットについての詳細を参照してください。

                  エニーキャスト HSRP バンドルの設定

                  6.2(2)

                  エニーキャスト HSRP バンドルを作成する機能が追加されました。

                  244 個を超える vPC+ ポート チャネルの設定

                  6.1(3)

                  no port-channel limit コマンドで、244 個を超える vPC+ ポート チャネルを設定する機能が追加されました。

                  FEX ポートを伴う vPC+ の設定

                  6.1(3)

                  fabricpath multicast load-balance コマンドにより、FEX ポートを伴う vPC+ を設定する機能が追加されました。

                  FabricPath インターフェイス

                  5.1(1)

                  この機能が導入されました。