Cisco Nexus 7000 シリーズ NX-OS OTV コンフィギュレーション ガイド
基本的な OTV 機能の設定
基本的な OTV 機能の設定
発行日;2012/11/20   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

目次

基本的な OTV 機能の設定

この章では、Cisco NX-OS デバイスに基本的な Overlay Transport Virtualization(OTV)機能を設定する方法について説明します。

基本的な OTV 機能に関する情報

OTV コントロール プレーンは、転送ネットワーク上にレイヤ 2 接続を提供するために、リモート サイト間の隣接関係を確立します。 OTV のネットワークは次の機能を実行します。
  • リモート サイトを検出して制御プロトコルの隣接関係が構築されます。
  • オーバーレイ ネットワーク全体で、MAC のルーティング情報が共有されます。

オーバーレイ ネットワークは、物理的な転送ネットワークに接続する各リモート サイトのエッジ デバイスで作成された 1 つ以上の論理的なオーバーレイ インターフェイスで構成されます。 転送ネットワークに接続する物理インターフェイスに、論理オーバーレイ インターフェイスを関連付けます。 OTV コントロール プレーンは、リモート サイトでエッジ デバイスを検出し、これらのサイトに制御プロトコルの隣接関係を作成して、サイト間のプロトコルの隣接関係を確立する必要があります。 OTV コントロール プレーン プロトコルは隣接関係を確立し、オーバーレイ ネットワーク全体における MAC の到達可能性を交換するために、Intermediate System-to-Intermediate System(IS-IS)プロトコルを使用します。


(注)  


OTV が使用されるように IS-IS を設定する必要はありません。 OTV がイネーブルになると、IS-IS はバックグラウンドで実行します。

OTV コントロール プレーン プロトコルは、リモート サイト間で MAC のルーティング アップデートも送受信し、これらの MAC と IP アドレスのペアで OTV Routing Information Base(ORIB)MAC を更新します。

オーバーレイ インターフェイス

オーバーレイ インターフェイスは、転送ネットワークの関連する物理インターフェイスを介してオーバーレイ ネットワークでリモート エッジ デバイスに接続される論理インターフェイスです。 サイトの MAC ベースの転送の観点からは、オーバーレイ インターフェイスは単にもう 1 つのブリッジ インターフェイスです。 ブリッジ インターフェイスとして、オーバーレイ インターフェイスには、それに関連付けられ、異なるマルチキャスト グループに対する出力インターフェイスのリスト(OIL)に含めるために適格なユニキャスト MAC アドレスがあります。 ただし、STP パケットはオーバーレイ インターフェイスを介して転送されません。 不明なユニキャスト パケットも、オーバーレイ インターフェイスにはフラッディングされません。 IP トランスポートの観点からは、オーバーレイ インターフェイスは表示されません。

OTV は IP パケットのレイヤ 2 フレームをカプセル化してオーバーレイ インターフェイスに送信します。


(注)  


オーバーレイ インターフェイスはマルチキャスト グループ アドレスを設定するか、サイト VLAN で少なくとも 1 つのアクティブ ポートがデバイスになければアップしません。


関連コンセプト

MAC アドレス ラーニング

OTV は、MAC と IP アドレスのペアを、内部インターフェイスの MAC アドレス ラーニング、オーバーレイ ネットワークを介した OTV コントロール プレーン(IS-IS)アップデート、およびマルチキャスト IGMP スヌーピングを学習します。

OTV エッジ デバイス スヌープ IGMP は、リモート エッジ デバイスにレシーバの存在をアドバタイズするために、Group Membership Link State Packet(GM-LSP)をトラフィックおよび発行します。 リモート エッジ デバイスでは、対応するマルチキャスト グループの発信インターフェイス リスト(OIL)にオーバーレイ インターフェイスが含まれています。 OTV は転送テーブルのマルチキャスト MAC アドレスをプログラムせずに、必要に応じて OIL を更新します。

  • 内部ネットワークでのレイヤ 2 の学習
  • IGMP スヌーピング(マルチキャスト MAC アドレスの場合)

学習されたすべての MAC アドレスは VLAN ID および対応するリモート IP アドレスとともに、OTV Routing Information Base(ORIB)に保存されます。

マルチキャスト グループ アドレスおよび IGMP スヌーピング

OTV は、転送ネットワークから割り当てられたマルチキャスト グループ アドレスを使用して、オーバーレイ ネットワークのリモート サイト間に固有のマルチキャスト グループを作成します。 オーバーレイ ネットワークの各エッジ デバイスは、マルチキャスト ホストとして動作し、IGMP レポート メッセージを送信して、マルチキャスト グループに参加します。 OTV は、このマルチキャスト グループ全体にわたって、カプセル化された OTV コントロール プレーンの hello メッセージと MAC のルーティングの更新を送信します。

OTV は IGMP スヌーピングとグループ メンバーシップのアドバタイズメント(GM-LSP)を使用して、リモート サイトからすべてのマルチキャスト グループのメンバを調べます。 OTV は、IGMP スヌーピングを使用して、ローカル サイトのすべてのマルチキャスト グループも検出します。

ハイ アベイラビリティおよび ISSU

OTV は、ステートフル リスタートおよびステートフル スイッチオーバーをサポートします。 ステートフル リスタートは、OTV が障害を処理してリスタートするときに行われます。 ステートフル スイッチオーバーは、アクティブ スーパーバイザがスタンバイ スーパーバイザに切り替わるときに行われます。 ソフトウェアは、スイッチオーバー語の実行時の設定を適用します。

OTV ネットワークで Cisco NX-OS 5.2(1) より前のイメージから Cisco NX-OS 5.2(1) 以降のイメージにアップグレードする際、中断があります。 Cisco NX-OS 5.2(1) 以降から Cisco NX-OS 6.0(1) にソフトウェア イメージをアップグレードする際は中断がありません。

トラフィックを再開する前に、サイトのすべてのエッジ デバイスをアップグレードし、サイトのすべてのエッジ デバイスのサイト ID を設定する必要があります。 デュアル ホーム サイトで ISSU の OTV を準備して、この中断を最小限に抑えることができます。 同じサイト内に古い Cisco NX-OS リリースのエッジ デバイスがあると、トラフィック ループが発生するおそれがあります。 同じアップグレード ウィンドウでサイトのすべてのエッジ デバイスをアップグレードしてください。 OTV は Cisco NX-OS のバージョンが異なっているサイト間と相互運用するため、他のサイトのエッジ デバイスをアップグレードする必要はありません。

仮想化のサポート

ソフトウェアは、同じシステム上で動作する OTV の複数のインスタンスをサポートします。 OTV はオーバーレイ インターフェイスに関連付けられている物理インターフェイスでの仮想ルーティングおよび転送インスタンス(VRF)をサポートします。 VRF は Virtual Device Contexts(VDC; 仮想化デバイス コンテキスト)内にあります。 デフォルトでは、特に別の VDC および VRF を設定しない限り、ソフトウェアによってデフォルト VDC およびデフォルト VRF が提示されます。

Cisco NX-OS Release 5.0(3) 以降のリリースでは、OTV Join インターフェイスはデフォルトの VRF に属している必要があります。 オーバーレイ インターフェイスに関連付けられている物理インターフェイスの VRF が、リモート エッジ デバイスへのレイヤ 3 の到達可能性を判別します。

OTV のライセンス要件

次の表に、この機能のライセンス要件を示します。

製品

ライセンス要件

Cisco NX-OS

OTV には Transport Services ライセンスが必要です。 Cisco NX-OS ライセンス方式の詳細と、ライセンスの取得および適用の方法については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。

OTV の前提条件

OTV には、次の前提条件があります。

  • グローバルに OTV 機能をイネーブルにします。
  • 結合インターフェイスの IGMPv3 をイネーブルにします。
  • OTV エッジ デバイスに拡張する VLAN の接続を確認します。
  • VDC を設定する場合は、Advanced Services ライセンスをインストールし、所定の VDC を開始します(『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide』を参照)。

OTV の注意事項および制約事項

OTV の設定時の注意事項と制限事項は次のとおりです。

  • 同じデバイスが、VLAN インターフェイスでデフォルト ゲートウェイとして機能し、かつ、拡張する VLAN の OTV エッジ デバイスとして機能する場合は、その VLAN インターフェイス(SVI)に属さないデバイス上(VDC またはスイッチ)で OTV を設定します。
  • オーバーレイ インターフェイスがアップ状態になるのは、オーバーレイ インターフェイスの設定が完了して、イネーブルになっている(no shutdown)場合だけです。 結合インターフェイスはアップ状態でなければなりません。
  • OTV エッジ デバイス間の IP コアに向いている、結合インターフェイスとすべてのレイヤ 3 インターフェイスを、その IP コアでサポートされている最大伝送単位(MTU)の最大サイズで設定します。 OTV はすべての OTV 制御パケットとデータ パケットに対して IP ヘッダーに Don't Fragment(DF)ビットを設定します。このため、コアはこれらのパケットをフラグメントできません。
  • 1 つのオーバーレイあたり、指定できる結合インターフェイスは 1 つだけです。 次のどちらの方式を使用するか決めます。
    • 単一の結合インターフェイス(複数のオーバーレイで共有)を設定。
    • オーバーレイごとに異なった結合インターフェイス(OTV の信頼性が向上)を設定。
    高い復元性を保つため、ポート チャネルを使用できますが、必須ではありません。 1 ギガビット イーサネットにするか 10 ギガビット イーサネットにするか、または専用モードにするか共有モードするかに基準はありません。
  • ネットワークで Cisco Nexus 1000V スイッチを使用している場合は、そのスイッチが 4.0(4) SV 1(3) 以降のリリースを実行していることを確認します。 そうでなければ、アドレス解決プロトコル(ARP)と、OTV のネイバー探索(ND)抑制をディセーブルにします。
  • 転送ネットワークが PIM スパース モード(ASM)または PIM Bidir マルチキャスト トラフィックをサポートしている必要があります。
  • OTV は IPv4 専用に設定されている転送ネットワークと互換性があります。 IPv6 はサポートされていません。
  • 結合インターフェイスで PIM をイネーブルにしないでください。
  • F シリーズ モジュールで OTV を設定しないでください。
  • サイト ID が設定されており、サイトのすべてのエッジ デバイスでサイト ID が同じか確認します。 ネイバー エッジ デバイスから異なったサイト ID が検出されると、OTV はすべてのオーバーレイをダウンさせ、システム メッセージを生成します。
  • OTV ネットワークで Cisco NX-OS 5.2(1) より前のイメージから Cisco NX-OS 5.2(1) 以降のイメージにアップグレードする際、中断があります。 Cisco NX-OS 5.2(1) 以降から Cisco NX-OS 6.0(1) にソフトウェア イメージをアップグレードする際は中断がありません。
  • トラフィックを再開する前に、サイトのすべてのエッジ デバイスをアップグレードし、サイトのすべてのエッジ デバイスのサイト ID を設定する必要があります。 同じサイト内に古い Cisco NX-OS リリースのエッジ デバイスがあると、トラフィック ループが発生するおそれがあります。 同じアップグレード ウィンドウでサイトのすべてのエッジ デバイスをアップグレードしてください。 OTV は Cisco NX-OS のバージョンが異なっているサイト間と相互運用するため、他のサイトのエッジ デバイスをアップグレードする必要はありません。

OTV のデフォルト設定

次の表に、OTV パラメータのデフォルト設定を示します。

表 1  OTV パラメータのデフォルト設定

パラメータ

デフォルト

OTV 機能

ディセーブル

アドバタイズされた VLAN

なし

ARP および ND 抑制

イネーブル

グレースフル リスタート

イネーブル

サイト VLAN

1

サイト識別子

0x0

IS-IS hello 間隔

10 秒

IS-IS hello 乗数

3

IS-IS CSNP 間隔

10 秒

IS-IS LSP 間隔

33 ミリ秒

基本的な OTV 機能の設定

ここでは、基本的な OTV 機能を設定する方法について説明します。


(注)  


Cisco IOS の CLI に慣れている場合、この機能に対応する Cisco NX-OS コマンドは通常使用する Cisco IOS コマンドと異なる場合があるので注意してください。


OTV 機能のイネーブル化

デフォルトでは、OTV 機能はデバイスでディセーブルになっています。 設定および確認コマンドにアクセスするには、OTV 機能を明示的にイネーブルにする必要があります。

手順の概要

    1.    configure terminal

    2.    feature otv

    3.    (任意) show feature | include otv [interface]

    4.    (任意) copy running-config startup-config


手順の詳細
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1 configure terminal


    例:
    switch# configure terminal
    switch(config)#
    
     

    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 2 feature otv


    例:
    switch(config)# feature otv
     

    OTV をイネーブルにします。

     
    ステップ 3 show feature | include otv [interface]


    例:
    switch(config)# show feature | include otv
     
    (任意)

    OTV 機能の有効または無効のステータスを表示します。

     
    ステップ 4 copy running-config startup-config


    例:
    switch# copy running-config startup-config
     
    (任意)

    実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

     

    オーバーレイ インターフェイスの作成

    論理 OTV オーバーレイ インターフェイスを作成できます。 オーバーレイ インターフェイスを作成すると、マルチキャスト グループ アドレスを設定し、物理インターフェイスにインターフェイスを関連付ける必要があります。

    はじめる前に
    • OTV 機能をイネーブルにします。
    手順の概要

      1.    configure terminal

      2.    interface overlay interface

      3.    (任意) description [dstring]

      4.    (任意) show otv overlay [interface]

      5.    (任意) copy running-config startup-config


    手順の詳細
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1 configure terminal


      例:
      switch# configure terminal
      switch(config)#
      
       

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 2 interface overlay interface


      例:
      switch(config)# interface overlay 1
      switch(config-if-overlay)#
       

      OTV オーバーレイ インターフェイスを作成し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 指定できる範囲は 0 ~ 65535 です。

       
      ステップ 3 description [dstring]


      例:
      switch(config-if-overlay)# description site 4
       
      (任意)

      オーバーレイ ネットワークの説明を設定します。 dstring は大文字と小文字が区別される 80 文字以下の英数字文字列です。

       
      ステップ 4 show otv overlay [interface]


      例:
      switch(config-if-overlay)# show otv overlay 1
       
      (任意)

      OTV オーバーレイ インターフェイス コンフィギュレーションを表示します。 指定できる範囲は 0 ~ 65535 です。

       
      ステップ 5 copy running-config startup-config


      例:
      switch(config-if-overlay)# copy running-config startup-config
       
      (任意)

      実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

       

      マルチキャスト グループ アドレスの設定

      各オーバーレイ ネットワークに固有のマルチキャスト グループ アドレスを設定できます。

      OTV は転送ネットワークで次のマルチキャスト グループを使用します。

      • ネイバー探索と、MAC 到達可能性を交換するための、Any Source Multicast(ASM)グループ。
      • サイト内の内部マルチキャスト グループをコア内のマルチキャスト グループにマップする Source Specific Multicast(SSM)グループ範囲。これを使用して、オーバーレイでマルチキャスト データ トラフィックが拡張されます。
      はじめる前に
      • OTV 機能をイネーブルにします。
      手順の概要

        1.    configure terminal

        2.    interface overlay interface

        3.    otv control-group mcast-address

        4.    otv data-group mcast-range1 [mcast-range2...]

        5.    (任意) show otv data-group [local | remote] [detail]

        6.    (任意) copy running-config startup-config


      手順の詳細
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1 configure terminal


        例:
        switch# configure terminal
        switch(config)#
        
         

        グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 2 interface overlay interface


        例:
        switch(config)# interface overlay 1
        switch(config-if-overlay)#
         

        OTV オーバーレイ インターフェイスを作成し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 3 otv control-group mcast-address


        例:
        switch(config-if-overlay)# otv control-group 239.1.1.1
         

        この OVT オーバーレイ ネットワークの OTV コントロール プレーンが使用するマルチキャスト グループ アドレスを設定します。 マルチキャスト グループ アドレスは、ドット付き 10 進表記の IPv4 アドレスです。

         
        ステップ 4 otv data-group mcast-range1 [mcast-range2...]


        例:
        switch(config-if-overlay)# otv data-group 232.1.1.0/28
         

        マルチキャスト データ トラフィックに使用するローカル IPv4 マルチキャスト グループ プレフィックスの範囲を 1 つ以上設定します。 SSM マルチキャスト グループ 232.0.0.0 /8 を使用します。 マルチキャスト グループ アドレスは、ドット付き 10 進表記の IPv4 アドレスです。 アドレス範囲を示すためにサブネット マスクを使用します。 最大で 8 つのデータ グループ範囲を定義できます。

         
        ステップ 5 show otv data-group [local | remote] [detail]


        例:
        switch(config-if-overlay)# show otv datagroup
         
        (任意)

        アドバタイズされたマルチキャスト グループを表示します。

         
        ステップ 6 copy running-config startup-config


        例:
        switch(config-if-overlay)# copy running-config startup-config
         
        (任意)

        実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

         

        オーバーレイ インターフェイスへの物理インターフェイスの割り当て

        オーバーレイの Join インターフェイスとして、物理レイヤ 3 インターフェイスを定義する必要があります。

        はじめる前に
        • OTV 機能をイネーブルにします。
        • 接続インターフェイスになる物理レイヤ 3 インターフェイスに IGMPv3 を設定します。
        手順の概要

          1.    configure terminal

          2.    interface overlay interface

          3.    otv join-interface interface

          4.    (任意) show otv overlay [interface]

          5.    (任意) copy running-config startup-config


        手順の詳細
           コマンドまたはアクション目的
          ステップ 1 configure terminal


          例:
          switch# configure terminal
          switch(config)#
          
           

          グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

           
          ステップ 2 interface overlay interface


          例:
          switch(config)# interface overlay 1
          switch(config-if-overlay)#
           

          OTV オーバーレイ インターフェイスを作成し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

           
          ステップ 3 otv join-interface interface


          例:
          switch(config-if-overlay)# otv join-interface ethernet 2/1
           

          物理レイヤ 3 インターフェイスがある OTV オーバーレイ インターフェイスに参加します。 物理インターフェイスに IP アドレスを設定する必要があります。

          指定できる接続インターフェイスは 1 つのオーバーレイにつき 1 つだけです。 次のどちらの方式を使用するか決めます。

          • 単一の結合インターフェイス(複数のオーバーレイで共有)。
          • オーバーレイごとに異なる接続インターフェイス(OTV の信頼性が向上)。
          (注)      接続インターフェイスはデフォルトの VRF に属している必要があります。
           
          ステップ 4 show otv overlay [interface]


          例:
          switch(config-if-overlay)# show otv overlay 1
           
          (任意)

          OTV オーバーレイ インターフェイス コンフィギュレーションを表示します。

           
          ステップ 5 copy running-config startup-config


          例:
          switch(config-if-overlay)# copy running-config startup-config
           
          (任意)

          実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

           

          拡張 VLAN 範囲の割り当て

          OTV オーバーレイ インターフェイスの VLAN 範囲の MAC アドレスのアップデートをアドバタイズするように、OTV を設定できます。 OTV はオーバーレイ インターフェイスの拡張 VLAN 範囲にない VLAN のレイヤ 2 パケットを転送しません。 既存の拡張 VLAN の範囲から VLAN を追加または削除できます。


          (注)  


          1 つの VLAN を割り当てることができるオーバーレイ インターフェイスは 1 つだけです。 設定されたオーバーレイ インターフェイスで VLAN がオーバーラップしないようにします。


          はじめる前に
          • OTV 機能をイネーブルにします。
          • 拡張 VLAN 範囲で VLAN を有効にします。
          • この VDC の VLAN インターフェイス(SVI)にも関連付けられた VLAN を拡張しないようにします。
          手順の概要

            1.    configure terminal

            2.    interface overlay interface

            3.    otv extend-vlan vlan-range

            4.    (任意) otv extend-vlan {add | remove } vlan-range

            5.    (任意) show otv vlan [vlan-range] [detail]

            6.    (任意) copy running-config startup-config


          手順の詳細
             コマンドまたはアクション目的
            ステップ 1 configure terminal


            例:
            switch# configure terminal
            switch(config)#
            
             

            グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

             
            ステップ 2 interface overlay interface


            例:
            switch(config)# interface overlay 1
            switch(config-if-overlay)#
             

            オーバーレイ インターフェイスを作成し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

             
            ステップ 3 otv extend-vlan vlan-range


            例:
            switch(config-if-overlay)# otv extends-vlan 2,5-34
             

            VLAN の範囲をこのオーバーレイ インターフェイスに拡張し、これらの VLAN の OTV アドバタイズメントをイネーブルにします。 vlan-range は 1~3967 および 4048~4093 です。

             
            ステップ 4 otv extend-vlan {add | remove } vlan-range


            例:
            switch(config-if-overlay)# otv extends-vlan add 3
             
            (任意)

            このオーバーレイ インターフェイス上の VLAN の既存の範囲に VLAN を追加または削除します。 vlan-range は 1~3967 および 4048~4093 です。

             
            ステップ 5 show otv vlan [vlan-range] [detail]


            例:
            switch(config-if-overlay)# show otv vlan 2
             
            (任意)

            オーバーレイ ネットワークの VLAN 情報を表示します。

             
            ステップ 6 copy running-config startup-config


            例:
            switch(config-if-overlay)# copy running-config startup-config
             
            (任意)

            実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

             

            サイト VLAN とサイト ID の設定

            サイト VLAN を設定できます。 OTV はローカル サイトの他のエッジ デバイスと通信するためにサイト VLAN を使用します。 OTV はローカル サイトに他のエッジ デバイスがあるかどうかを判断するために、サイト VLAN の hello メッセージを送信します。 1 つ以上のエッジ デバイス ポートでサイト VLAN がアクティブになっていることを確認してください。


            (注)  


            Cisco NX-OS Release 5.2(1) 以降のリリースで、サイト ID を設定する必要があります。 オーバーレイ ネットワークはサイト識別子を設定するまで動作しなくなります。


            OTV はデュアル サイト隣接をサポートするためにサイト識別子を使用します。 デュアル サイト隣接は、サイト VLAN とサイト ID の両方を使用して、ローカル サイトに他のエッジ デバイスがあるかどうか、およびこれらのエッジ デバイスがトラフィックを転送できるかどうかを判別します。 サイト識別子がサイトのすべてのネイバー エッジ デバイスで同じであることを確認します。

            サイト VLAN とサイト ID は、インターフェイス オーバーレイに対して no shutdown コマンドを入力する前に設定する必要があり、サイド内でいずれかのオーバーレイがアップ状態である間は変更してはなりません。

            はじめる前に

            OTV 機能をイネーブルにします。

            手順の概要

              1.    configure terminal

              2.    otv site-vlan vlan-id

              3.    otv site-identifier id

              4.    (任意) show otv site

              5.    (任意) copy running-config startup-config


            手順の詳細
               コマンドまたはアクション目的
              ステップ 1 configure terminal


              例:
              switch# configure terminal
              switch(config)#
              
               

              グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

               
              ステップ 2 otv site-vlan vlan-id


              例:
              switch(config)# otv site-vlan 10
               

              すべてのローカル エッジ デバイスが通信する VLAN を設定します。 すべてのローカル エッジ デバイスと一致するようにこの VLAN ID を設定する必要があります。 すべてのサイトで同じ VLAN ID を使用することを推奨します。 範囲は 1 ~ 3967 および 4048 ~ 4093 です。 デフォルトは 1 です。

               
              ステップ 3 otv site-identifier id


              例:
              switch(config)# otv site-identifier 256
               

              サイト ID を設定します。 すべてのローカル OTV エッジ デバイスで同じサイト ID を設定する必要があります。 サイト ID はサイトごとに一意でなければなりません。 範囲は 0x1 ~ 0xffffffff です。 デフォルトは 0x0 です。 形式は 16 進形式または MAC アドレス形式です。

              (注)     

              Cisco NX-OS Release 5.2(1) 以降でこの設定手順が必要です。

               
              ステップ 4 show otv site


              例:
              switch(config)# show otv site
               
              (任意)

              OTV サイトの情報を表示します。

               
              ステップ 5 copy running-config startup-config


              例:
              switch(config)# copy running-config startup-config
               
              (任意)

              実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

               
              関連コンセプト

              デュアル ホーム接続されたサイトでの Cisco NX-OS 5.2(1)以降のリリースに対する ISSU の OTV の準備

              Cisco NX-OS 5.2(1)よりも前のリリースから Cisco NX-OS 5.2(1)以降のリリースへの OTV の ISSU はサポートされていません。 ただし、デュアル ホーム OTV サイトで OTV トラフィックの中断を最小限に抑えることができます。

              図 1. デュアル ホーム接続されたサイト. この例は、Edge Device 1 が OTV ネットワークのデュアル ホーム接続されたサイトの信頼できるエッジ デバイスであることを示しています。

              はじめる前に


                ステップ 1   アップグレード対象の Cisco Nexus 7000 シリーズ シャーシに対して、OTV VDC 上のすべてのオーバーレイ インターフェイスをシャット ダウンします。 ISSU は、オーバーレイ インターフェイスが管理上ダウンしていない場合は続行できません。

                例:
                edge-device-1(config)# interface overlay1
                edge-device-1(config-if-overlay)# shutdown
                

                OTV VDC のオーバーレイ インターフェイスがダウンしている場合、他の OTV エッジ デバイスはすべての VLAN に対して信頼できるエッジ デバイス(AED)になる必要があり、この時点で主要トラフィックの中断が生じない必要があります。 この例では、Edge Device 2 が AED になります。

                ステップ 2   この Cisco Nexus 7000 シリーズ シャーシで ISSU を開始します。 この例では、ISSU は Edge Device 1 に発生します。

                シャーシのアップグレードが完了するまで待機します。

                ステップ 3   このアップグレードされたデバイスにサイト識別子を設定します。

                例:
                edge-device-1(config)# otv site-identifier 256
                

                すべてのローカル OTV エッジ デバイスで同じサイト ID を設定する必要があります。 サイト ID はサイトごとに一意でなければなりません。 範囲は 0x1 ~ 0xffffffff です。 デフォルトは 0x0 です。 形式は 16 進形式または MAC アドレス形式です。

                (注)     

                Cisco NX-OS Release 5.2(1)以降では、この設定手順が必要です。

                ステップ 4   デフォルト VDC に切り替えられ、コンフィギュレーション モードを開始します。

                例:
                edge-device-1(config)# switchback
                switch# configure terminal
                switch(config)#
                ステップ 5   CoPP のデフォルト ポリシーを適用します。

                例:
                switch(config)# copp profile strict

                Cisco NX-OS 5.2(1)以降へのアップグレードを行う場合は、デフォルトの CoPP ポリシーを設定する必要があります。

                ステップ 6   OTV VDC に切り替えて、コンフィギュレーション モードを開始します。

                例:
                switch(config)# switchto vdc edge-device-1
                edge-device-1# configure terminal
                edge-device-1(config)#
                ステップ 7   アップグレードした OTV VDC に、オーバーレイ インターフェイスのバック アップを移動します。

                例:
                edge-device-1(config)# interface overlay1
                edge-device-1(config-if-overlay)# no shutdown
                

                オーバーレイ インターフェイスは動作可能になります。

                ステップ 8   デュアルホーム接続されたサイトの他の OTV VDC のオーバーレイ インターフェイスをシャット ダウンします。 このアクションにより、OTV トラフィックで中断が発生します。

                例:
                edge-device-2(config)# interface overlay1
                edge-device-2(config-if-overlay)# shutdown
                

                OTV トラフィックは、アップグレードした OTV エッジ デバイスが AED になるまで中断されます。 この例では、Edge Device 1 が AED になります。

                ステップ 9   Cisco NX-OS 5.1 以前のリリースを実行するデュアルホーム接続されたサイトの他の Cisco Nexus 7000 シリーズ シャーシで、ステップ 1 からステップ 7 までを繰り返します。

                このサイトのすべてのエッジ デバイスで、同じサイト ID を設定する必要があります。


                アップグレードした OTV VDC が起動し、VLAN のサブセットの AED になります。 OTV は、このサイトの 2 つのアップグレードされたエッジ デバイス間で VLAN をロード バランシングします。

                OTV 設定の確認

                OTV の設定を表示するには、次のいずれかの作業を行います。

                コマンド

                目的

                show running-configuration otv [all]

                OTV の実行コンフィギュレーションを表示します。

                show otv overlay [interface]

                オーバーレイ インターフェイスに関する情報を表示します。

                show otv adjacency [detail]

                オーバーレイ ネットワークの隣接に関する情報を表示します。

                show otv [overlay interface] [vlan [ vlan-range] [authoritative | detail]]

                オーバーレイ インターフェイスに関連する VLAN についての情報を表示します。

                show otv site [ all]

                ローカル サイトに関する情報を表示します。

                show otv [route [interface [neighbor-address ip-address]] [vlan vlan-range] [mac-address]]

                OTV のルートに関する情報を表示します。

                show mac address-table

                MAC アドレスに関する情報を表示します。

                OTV の設定例

                次に、設定のデフォルト値を使用する基本的な OTV ネットワークの設定方法を示します。

                !Configure the physical interface that OTV uses to reach the 
                ! DCI transport infrastructure  
                interface ethernet 2/1
                 ip address 192.0.2.1/24
                 ip igmp version 3
                 no shutdown
                 
                !Configure the VLAN that will be extended on the overlay network
                ! and the site-vlan
                vlan 2,5-10
                 
                 ! Configure OTV including the VLANs that will be extended.
                feature otv 
                otv site-vlan 2
                otv site-identifier 256
                interface Overlay1 
                 otv control-group 239.1.1.1 
                 otv data-group 232.1.1.0/28
                 otv join-interface ethernet 2/1
                !Extend the configured VLAN
                 otv extend-vlan 5-10
                 no shutdown
                

                その他の関連資料

                ここでは、OTV の実装に関する追加情報について説明します。

                関連資料

                関連項目

                参照先

                Cisco NX-OS のライセンス

                『Cisco NX-OS Licensing Guide』

                コマンド リファレンス

                『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS OTV Command Reference』

                標準

                標準

                タイトル

                この機能では、新規の標準がサポートされることも、一部変更された標準がサポートされることもありません。また、既存の標準に対するサポートが変更されることもありません。

                OTV の機能履歴

                次の表に、この機能のリリースの履歴を示します。

                表 2  OTV の機能履歴

                機能名

                リリース

                機能情報

                ARP のネイバー探索のタイムアウト

                6.1(1)

                ARP ND タイムアウト設定のサポートが追加されました。

                OTV 隣接サーバ

                5.2(1)

                OTV 隣接サーバのサポートが追加されました。

                デュアル サイト隣接

                5.2(1)

                デュアル サイトの隣接用の ID のサポートが追加されました。

                拡張 VLAN の範囲

                5.2(1)

                拡張 VLAN の範囲に対する VLAN の追加または削除のサポートが追加されました。

                IPv6 ユニキャスト転送およびマルチキャスト フラッディング

                5.2(1)

                OTV オーバーレイ全体に IPv6 ユニキャスト転送およびマルチキャスト フラッディングのサポートが追加されました。

                設定の制限

                5.2(1)

                OTV のスケーラビリティ制限が拡張されました。

                OTV

                5.0(3)

                OTV が導入されました。

                関連コンセプト
                関連資料