Cisco Nexus 7000 シリーズ NX-OS レイヤ 2 スイッチング コンフィギュレーション ガイド
VTP の設定
VTP の設定
発行日;2012/10/04   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

VTP の設定

この章では、Cisco NX-OS デバイスで VLAN トランキング プロトコル(VTP)および VTP プルーニングを設定する方法について説明します。

この章は、次の内容で構成されています。

VTP の概要

Cisco NX-OS Release 5.1(1) 以降、VTP および VTP プルーニングは、VTP バージョン 1 および 2 でサポートされます。 Release 5.1(1) よりも前のリリースでは、VTP トランスペアレント モードだけがサポートされていました。


(注)  


Cisco NX-OS Release 5.1(1) 以降、実際に VLAN を作成しないで VLAN を設定できます。 詳細については、VLAN 作成前の VLAN 設定を参照してください。


VTP

VTP is a Layer 2 messaging protocol that maintains VLAN consistency by managing the addition, deletion, and renaming of VLANs within a VTP domain. A VTP domain is made up of one or more network devices that share the same VTP domain name and that are connected with trunk interfaces. Each network device can be in only one VTP domain.

Layer 2 trunk interfaces, Layer 2 port channels, and virtual port channels (vPCs) support VTP functionality.

The VTP is disabled by default on the device. You can enable and configure VTP using the command-line interface (CLI). When VTP is disabled, the device does not relay any VTP protocol packets.

For information about enabling and configuring VTP, see the 『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Layer 2 Switching Configuration Guide』.


(注)  


Before Release 5.1(1), VTP worked only in transparent mode in the Cisco Nexus 7000 Series devices, allowing you to extend a VTP domain across the device.


When the device is in the VTP transparent mode, the device relays all VTP protocol packets that it receives on a trunk port to all other trunk ports. When you create or modify a VLAN that is in VTP transparent mode, those VLAN changes affect only the local device. A VTP transparent network device does not advertise its VLAN configuration and does not synchronize its VLAN configuration based on received advertisements.


(注)  


VLAN 1 is required on all trunk ports used for switch interconnects if VTP is supported in the network. Disabling VLAN 1 from any of these ports prevents VTP from functioning properly.


If you enable VTP, you must configure either version 1 or version 2. If you are using VTP in a Token Ring environment, you must use version 2.

VTP の概要

VTP は、各ルータまたは LAN デバイスがトランク ポートのフレームでアドバタイズメントを送信することを可能にします。 これらのフレームは、すべてのネイバー デバイスで受信できるマルチキャスト アドレスに送信されます。 これらは通常のブリッジングの手順では転送されません。 アドバタイズメントは、送信側デバイスの VTP 管理ドメイン、設定のリビジョン番号、認識している VLAN、既知の各 VLAN の特定のパラメータを示します。 これらのアドバタイズメントの検知によって、同じ管理ドメイン内のすべてのデバイスは、送信デバイスで設定されている新しい VLAN について学習します。 このプロセスは、管理ドメイン内の 1 台の装置だけに新しい VLAN を作成し、設定できます。またその後、同じ管理ドメイン内の他のすべてのデバイスによって情報が自動的に学習されます。

デバイスが VLAN について学習すると、デバイスはデフォルトでトランク ポートからその VLAN 上のすべてのフレームを受信し、必要に応じて、他のトランク ポートへそれらを転送します。 このプロセスは、不要な VLAN のトラフィックがデバイスに送信されるのを防ぎます。 VTP プルーニングと呼ばれる VTP の拡張は、ブロードキャスト トラフィックの範囲を制限し、帯域幅を節約するために定義されたものです。 Release 5.1(1) 以降、Cisco NX-OS ソフトウェアでは、VTP プルーニングをサポートします。

VTP は、Cisco Discovery Protocol(CDP)など他のプロセスで読み取ることができる共有ローカル データベースで、ドメインおよびモードに関する情報をパブリッシュします。

VTP モード

Release 5.1(1) 以降では、VTP は次のモードでサポートされます。

  • トランスペアレント:他のすべてのトランク ポートにトランク ポート上で受信したすべての VTP プロトコル パケットを中継することが可能です。 VTP トランスペアレント モードの VLAN を作成または変更するとき、それらの VLAN の変更は、ローカル デバイスだけに影響します。 VTP トランスペアレント ネットワーク デバイスは、VLAN 設定をアドバタイズせず、受信したアドバタイズに基づいて同期化することもありません。 これらの VLAN はトークン リング用に予約されているため、VTP クライアント/サーバ モードで VLAN を 1002 ~ 1005 に設定できません。
  • サーバ:ネットワーク全体で VLAN の作成、削除、および変更が可能です。 VTP バージョンなど、その他の設定オプションを設定し、VTP ドメイン全体で VTP プルーニングをオン/オフすることもできます。 VTP サーバは、同一 VTP ドメイン内の他のスイッチに、自らの VLAN 設定をアドバタイズし、トランク リンクを介して受信したメッセージに基づいて、自らの VLAN 設定を他のスイッチと同期させます。 Release 5.1(1) 以降、サーバ モードがデフォルトのモードです。 VLAN 情報はブート フラッシュに格納され、リブート後に削除されません。
  • クライアント:VTP クライアントは、VTP サーバと同様に動作しますが、VTP クライアント上で VLAN の作成、変更、または削除を行うことはできません。
  • オフ:非トランスペアレント モードと同様に動作しますが、VTP パケットを転送しません。 オフ モードでは、VTP を実行しないで CISCO-VTP-MIB を使用して VLAN をモニタすることができます。 Cisco Nexus 7000 シリーズ デバイスでは、VTP が条件付きサービスであるため、MIB は、対応する機能がイネーブルの場合にだけロードされます。 CISCO-VTP-MIB はこの規則に従いません。 VLAN マネージャによってロードされ、VTP のプロセスがイネーブルまたはディセーブルのどちらになっているか、常に正しい値を返します。

Cisco NX-OSリリース 6.1(1)以降、VTP がトランスペアレントまたはオフ モードの場合、128 文字までの VLAN ロング ネームを設定できます。 VTP がクライアント モードまたはサーバ モードの場合、VLAN ロング ネームをイネーブルにできません。 詳細については、「Configuring VLANs」の章を参照してください。

インターフェイス単位の VTP

VTP では、VTP トラフィックを制御するために、ポート単位で VTP プロトコルをイネーブル、またはディセーブルにすることができます。 トランクがスイッチまたはエンド デバイスに接続されている場合、着信 VTP パケットをドロップし、この特定のトランクで VTP アドバタイズメントを防ぎます。 デフォルトでは、VTP はすべてのスイッチ ポートでイネーブルになります。

VTP プルーニング

VLAN アーキテクチャは VLAN 内でアクティブになっているデバイスが存在しないスイッチにつながる場合でも、VLAN がトランク ポート間で送信される際にすべてのフラッディング トラフィックが必要です。 この方法では、無駄なネットワーク帯域幅が発生します。

VTP プルーニングは、すべてのアクティブなネットワーク デバイスに到達可能なトランク ポートだけにフラッディング トラフィックを制限することによって、ネットワーク帯域幅の使用状況を最適化します。 このプロトコルが使用されている場合、適切な Join メッセージを受信できない限り、トランク ポートは特定の VLAN のためのフラッディング トラフィックを受信しません。

Join メッセージは、すでに VTP プロトコルのバージョン 1 でサポートされているものに加えて、新しいメッセージ タイプとして定義されます。 VTP を実装すると、生成するサマリー アドバタイズメントのメッセージの最後に特別な TLV を付けることにより、この拡張がサポートされます。 VTP トランスペアレント モードでは、VTP はすべての VTP パケットを中継し、プルーニングは VTP のサマリー パケットでスイッチによる TLV の処理を必要とします。 VTP トランスペアレント モードでは、プルーニングを使用できません。

VTP プルーニングとスパニングツリー プロトコル

VTP は起動時に STP を照会し、STP によって生成される通知をリスニングすることによってスパニングツリー プロトコル(STP)フォワーディング ステートでトランク ポートのリストを保持します。

VTP は、STP との相互作用によって、プルーニングまたは結合されたステートにトランク ポートを設定します。 STP は、トランク ポートがブロッキング ステートまたはフォワーディング ステートになると、VTP に通知します。 VTP は、トランク ポートがプルーニングまたは結合されると STP に通知します。

デフォルト設定

次の表に、VTP パラメータのデフォルト設定を示します。

表 1 デフォルトの VTP パラメータ

パラメータ

デフォルト

VTP

ディセーブル

VTP モード

トランスペアレント

VTP ドメイン

ブランク

VTP バージョン

1

VTP プルーニング

ディセーブル

インターフェイス単位の VTP

イネーブル

VTP の設定

Cisco NX-OS デバイスで VTP を設定できます。


(注)  


VTP がネットワークのトランスペアレント モードで使用されている場合、スイッチの相互接続に使用されるすべてのトランク ポートで VLAN 1 が必要です。 これらのポートのいずれかから VLAN 1 をディセーブルにすると、VTP はトランスペアレント モードで適切に機能しなくなります。



(注)  


Release 5.1(1) よりも前のリリースでは、VTP はトランスペアレント モードでのみ動作していました。


はじめる前に

正しい仮想デバイス コンテキスト(VDC)を開始していることを確認します(または switchto vdc コマンドを入力します)。 VDC が異なっていても同じ VLAN 名と ID を使用できるので、正しい VDC で作業していることを確認する必要があります。

手順の概要

    1.    config t

    2.    feature vtp

    3.    vtp domain domain-name

    4.    vtp version {1 | 2}

    5.    vtp mode {client | server| transparent| off}

    6.    vtp file file-name

    7.    vtp password password-value

    8.    exit

    9.    (任意) show vtp status

    10.    (任意) show vtp counters

    11.    (任意) show vtp interface

    12.    (任意) show vtp password

    13.    (任意) copy running-config startup-config


手順の詳細
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1 config t


    例:
    switch# config t
    switch(config)#
     

    コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 2 feature vtp


    例:
    switch(config)# feature vtp
    switch(config)#
     

    デバイスの VTP をイネーブルにします。 デフォルトはディセーブルです。

     
    ステップ 3 vtp domain domain-name


    例:
    switch(config)# vtp domain accounting
     

    このデバイスを参加させる VTP ドメインの名前を指定します。 デフォルトは空白です。

     
    ステップ 4 vtp version {1 | 2}


    例:
    switch(config)# vtp version 2
     

    使用する VTP バージョンを設定します。 デフォルトはバージョン 1 です。

     
    ステップ 5 vtp mode {client | server| transparent| off}


    例:
    switch(config)# vtp mode transparent
     

    VTP モードをクライアント、サーバ、トランスペアレント、またはオフに設定します。

     
    ステップ 6 vtp file file-name


    例:
    switch(config)# vtp file vtp.dat
     

    VTP コンフィギュレーションを保存する IFS ファイル システムのファイルの ASCII ファイル名を指定します。

     
    ステップ 7 vtp password password-value


    例:
    switch(config)# vtp password cisco
     

    VTP 管理ドメインのパスワードを指定します。

     
    ステップ 8 exit


    例:
    switch(config)# exit
    switch#
     

    コンフィギュレーション サブモードを終了します。

     
    ステップ 9 show vtp status


    例:
    switch# show vtp status
     
    (任意)

    バージョン、モードおよびリビジョン番号などのデバイスの VTP 設定に関する情報を表示します。

     
    ステップ 10 show vtp counters


    例:
    switch# show vtp counters
     
    (任意)

    デバイスの VTP アドバタイズメントの統計に関する情報を表示します。

     
    ステップ 11 show vtp interface


    例:
    switch# show vtp interface
     
    (任意)

    VTP-enabled インターフェイスのリストを表示します。

     
    ステップ 12 show vtp password


    例:
    switch# show vtp password
     
    (任意)

    管理 VTP ドメインのパスワードを表示します。

     
    ステップ 13 copy running-config startup-config


    例:
    switch(config)# copy running-config startup-config
     
    (任意)

    実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

     

    次に、デバイスでトランスペアレント モードの VTP を設定する例を示します。

    switch# config t
    switch(config)# feature vtp 
    switch(config)# vtp domain accounting 
    switch(config)# vtp version 2 
    switch(config)# vtp mode transparent
    switch(config)# exit 
    switch#

    VTP プルーニングの設定

    Cisco NX-OS デバイスに VTP プルーニングを設定できます。

    はじめる前に

    デバイス上で VTP をイネーブルにする必要があります。

    手順の概要

      1.    config t

      2.    vtp pruning

      3.    (任意) no vtp pruning

      4.    (任意) show interface interface-identifier switchport

      5.    switchport trunk pruning vlan [add | remove | except | none |all] VLAN-IDs

      6.    (任意) show vtp counters

      7.    (任意) clear vtp counters


    手順の詳細
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1 config t


      例:
      switch# config t
      switch(config)#
       

      コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 2 vtp pruning


      例:
      switch(config)# vtp pruning
      switch(config)#
       

      デバイス上で VTP プルーニングをイネーブルにします。 デフォルトはディセーブルです。

       
      ステップ 3 no vtp pruning


      例:
      switch(config)# no vtp pruning
      switch(config)#
       
      (任意)

      デバイス上で VTP プルーニングをディセーブルにします。 デフォルトはディセーブルです。

       
      ステップ 4 show interface interface-identifier switchport


      例:
      switch(config)# show interface Ethernet 1/4 switchport
      switch(config)#
       
      (任意)

      トランク ポートの VTP プルーニングの適格性を表示します。 デフォルトでは、2~1001 のすべての VLAN がプルーニング適格です。

       
      ステップ 5 switchport trunk pruning vlan [add | remove | except | none |all] VLAN-IDs


      例:
      switch(config)# switchport trunk pruning vlan add 20-25
       

      特定の VLAN を VTP プルーニング適格に設定します。

       
      ステップ 6 show vtp counters


      例:
      switch# show vtp counters
       
      (任意)

      VTP プルーニング情報およびカウンタを表示します。

       
      ステップ 7 clear vtp counters


      例:
      switch# clear vtp counters
       
      (任意)

      すべての VTP プルーニング カウンタ値をリセットします。

       

      次に、VLAN 9 ~ 54 をプルーニング適格に設定する方法と、VTP 2 ~ 8 および 55 ~ 1001 をプルーニング非適格に設定する方法の例を示します。

      switch(config-if)# switchport trunk pruning vlan 9-54

      VLAN 1 は、工場出荷時のデフォルトの VLAN であるため、プルーニング非適格です。 VLAN 1002~1005 は、トークン リング ネットワーク用に予約されています。 VLAN 1006 以上は、プルーニング適格にするために、VTP バージョン 3 が必要です。