Cisco Nexus 7000 シリーズ NX-OS LISP コンフィギュレーション ガイド
LISP VM-Mobility
LISP VM-Mobility
発行日;2012/10/31   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

LISP VM-Mobility

LISP VM-Mobility に関する情報

LISP Virtual Machine(VM)Mobility を使用すると、IP エンドポイントが、割り当てられている IP アドレスを維持しながらロケーションを変更できます。 LISP では、ロケーション情報(RLOC)が ID 情報(EID)から分離されるため、モバイル デバイスはロケーションを動的に変更できます。 RLOC はトポロジとの関連付けを維持するため、従来のルーティングによって到達できます。 EID はロケーションの動的な変更が可能であり、EID がネットワークに接続されている場所に応じて、異なる RLOC を使用して到達できます。

LISP トンネル ルータ(xTR)は、データ プレーン イベントに基づいて VM 移動を動的に検出します。 LISP VM-Mobility では、LISP ルータで受信されたホスト トラフィックの送信元 IP アドレスを、ローミングが許可されたプレフィックスの範囲に対して比較します。 許可されたプレフィックスの範囲内にあるローミング デバイスの IP プレフィックスは、ダイナミック EID と呼ばれます。 新しい xTR が移動を検出すると、その xTR は EID と RLOC の間のマッピングを更新するため、基礎となるルーティングが中断されることなく、そのトラフィックが新しいロケーションにリダイレクトされます。 LISP VM-Mobility は、ファースト ホップ ルータに配置されている場合、再配置されるローミング デバイスの IP ゲートウェイのニーズに対応するための適応可能で、包括的なファースト ホップ ルータ機能を提供します。

LISP VM-Mobility では、次の 2 つのシナリオで、IP アドレスに対応した任意のデバイスを移動しながら同じ IP アドレスを維持することができます。

LAN 機能拡張を含む VM-Mobility

OTV(Overlay Transport Virtualization)または別の LAN 機能拡張メカニズムで機能拡張されたサブネット上の新しいロケーションに移動します。

サブネット間の VM-Mobility

あるサブネットから新しいサブネットに移動します。

ダイナミック EID

別のサブネットまたは拡張サブネットに移動するデバイスはローミング デバイスです。 このローミング デバイスの IP アドレスは、ダイナミック EID プレフィックスに含まれています。 LISP VM-Mobility とダイナミック EID が設定された LISP xTR は LISP-VM ルータです。 LISP-VM ルータは、ダイナミック EID が、LISP-VM ルータ上の直接接続されているいずれかのサブネットの内部または外部に移動した時期を動的に特定します。 LISP-VM ルータの IP アドレスは、ダイナミック EID との間のトラフィックのカプセル化に使用されるロケータ(RLOC)です。 ダイナミック EID がローミングすると、新しい LISP-VM ルータは新しく移動してきた VM を検出し、次の更新を処理する必要があります。
  • Map-Server をその EID の新しいロケータを使用して更新します。
  • その EID をキャッシュした ITR または PITR を更新します。

LISP-VM ルータは、受信されたパケット内の送信元アドレスを、そのデータ パケットが受信されたインターフェイスのダイナミック EID として設定されているプレフィックスの範囲と比較して VM 移動を検出します。 LISP-VM が移動を検出し、ダイナミック EID を Map-Server に登録した後、新しい LISP-VM ルータは LISP ドメインの他の ITR および PITR 上のマップ キャッシュも更新する必要があります。

LAN 機能拡張を含む VM-Mobility

LISP VM-Mobility は、OTV などの LAN 機能拡張メカニズムを使用するネットワーク内の仮想マシン(VM)移動をサポートします。 LISP-VM ルータは、モバイル EID(VM)を動的に検出し、新しい EID-RLOC マッピングを使用して LISP マッピング システムを更新します。 LISP は、OTV などの LAN 機能拡張と共存することにより、ホストには透過的なダイナミックな移動検出および更新を提供し、さらにモバイル VM の新しいロケーションへの直接のデータ パスを提供できます。 VM 移動には、ルーティングの再コンバージェンスや DNS アップデートは必要ありません。

LISP-VM ルータは、そのインターフェイス用に設定されたダイナミック EID に一致する送信元からのデータ パケットを受信するときに新しい VM 移動イベントを検出します。 LISP-VM ルータがダイナミック EID を検出すると、LISP-VM ルータは、ダイナミック EID のマップ設定からのデータベース マッピングの詳細を使用して Map-Server への更新をトリガーします。

LISP-VM ルータは、送信元が引き続きアクティブである限り、ダイナミック EID を引き続き登録します。 ダイナミック EID の登録は、サーバの非アクティビティに基づいてタイムアウトします。

サブネット間の VM-Mobility

LAN 機能拡張メカニズムのないネットワークでは、LISP VM ルータは、モバイル VM の新しいロケーションへの直接のデータ パスを提供する自動化された移動検出およびマップ キャッシュの更新を使用して、サブネット間のダイナミック EID(VM)を検出できます。 オフサブネット接続(移動された VM と、ローカル サブネット上にないその他のデバイスの間の接続)は移動の後も保持され、ルーティングの再コンバージェンスや DNS アップデートは必要ありません。

LISP-VM ルータは、発信元が設定されたいずれかのサブネットではなく、かつ受信側のインターフェイスのダイナミック EID として設定されたプレフィックスの範囲内にある任意のデータ パケットを受信した場合に VM 移動を検出します。 LISP-VM ルータは、ダイナミック EID に関連付けられた設定済みの Map-Server への新しいダイナミック EID-RLOC マッピングを登録します。

LISP のライセンス要件

次の表に、Locator/ID Separation Protocol のライセンス要件を示します。

製品

ライセンス要件

Cisco NX-OS

この機能には、Transport Services ライセンスが必要です。 Cisco NX-OS ライセンス方式の詳細については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。

LISP の注意事項と制限事項

LISP 設定時の注意事項と制限事項は次のとおりです。

  • LISP には、EPLD バージョン 186.008 以降の Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 ギガビット イーサネット(M1)モジュール(N7K-M132XP-12 または N7K-M132XP-12L)が必要です。
  • OTV またはその他の任意の LAN 機能拡張メカニズムでデータセンター間の HSRP hello メッセージをフィルタリングして、アクティブ-アクティブの HSRP 設定を作成し、データセンター ホストのための出力パスの最適化を提供する必要があります。
  • 拡張 LAN 内のすべてのデータセンターの HSRP グループと HSRP 仮想 IP アドレスが同じである必要があります。 HSRP グループ番号のロケーション間の一貫性を保持することにより、仮想ファースト ホップ ゲートウェイに対して常に同じ MAC アドレスが使用されることが保証されます。
  • LISP サブネット間の VM-Mobility では、ダイナミック EID のローミングを許可するすべての HSRP グループにわたって同じ MAC アドレスを設定する必要があります。 また、サブネット間で使用されるときに VM-Mobility がイネーブルになるインターフェイスに対してプロキシ ARP もイネーブルにする必要があります。
  • LISP は、F2 シリーズ モジュールではサポートされません。

LISP のデフォルト設定

次の表に、LISP パラメータのデフォルト設定を示します。

表 1 LISP のデフォルト設定

パラメータ

デフォルト

feature lisp コマンド

ディセーブル

LISP VM-Mobility の設定

VLAN 機能拡張を含む VM-Mobility の設定

Cisco Nexus 7000 シリーズ デバイスで特定の EID プレフィックスのダイナミック EID ローミング機能をイネーブルにし、設定できます。 デフォルトでは、LISP は lisp extended-subnet-mode コマンドによって設定されていない限り、モビリティ イベントがサブネット全体にわたると判断します。

はじめる前に
  • LISP 機能をイネーブルにする必要があります。
  • 正しい VDC を使用していることを確認します。
  • この VLAN インターフェイスに関連付けるダイナミック EID マップを設定します。
  • VLAN インターフェイス機能をイネーブルにしたことを確認します。
手順の概要

    1.    configure terminal

    2.    lisp dynamic-eid dynamic-eid-map-name

    3.    database-mapping EID-prefix | prefix-length locator-ip priority priority weight weight

    4.    map-notify-group mcast-group-id

    5.    (任意) map-server map-server-address key key-type-authentication-key

    6.    exit

    7.    interface interface-name

    8.    lisp mobility dynamic-eid-map-name

    9.    lisp extended-subnet-mode

    10.    exit

    11.    show lisp dynamic-eid [ summary]

    12.    (任意) copy running-config startup-config


手順の詳細
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1 configure terminal


    例:
    switch# configure terminal
    switch(config)# 
     

    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 2 lisp dynamic-eid dynamic-eid-map-name


    例:
    switch(config)# lisp dynamic-eid Roamer-1
    switch((config-lisp-dynamic-eid)#
     

    ダイナミック EID マップ コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 3database-mapping EID-prefix | prefix-length locator-ip priority priority weight weight


    例:
    switch(config)# lisp dynamic-eid Roamer-1
    switch(config-lisp-dynamic-eid)# database-mapping 172.16.1.1/32 10.1.1.1 priority 1 weight
    100
     

    この LISP サイトのためのすべての IPv4 ダイナミック EID プレフィックスのダイナミック EID の範囲、RLOC のマッピング関係、および関連付けられたトラフィック ポリシーを設定します。 これは、ダイナミック EID マップ コンフィギュレーション モードで設定するため、ダイナミック EID が設定された範囲内で検出された場合、LISP ETR はマッピング システムに /32 のホスト プレフィックスを登録します。

    (注)     

    サイトに複数のダイナミック EID プレフィックス ブロックを割り当てると、データベースのマッピングは各ダイナミック EID プレフィックス ブロックと EID プレフィックス ブロックが到達可能な各ロケータ用に設定されます。 また、ダイナミック EID プレフィックスに関連付けられているサブネットは、グローバルなデータベース マッピング設定で使用されているサブネットや、LISP マップが適用される SVI 用のサブネットよりも固有性が高い必要があります。

    サイトに、同じ EID プレフィックス ブロックに関連する複数のロケータがある場合は、ip lisp database-mapping コマンドを使用して、特定の EID プレフィックス ブロックのすべてのロケータを設定します。 サイトがマルチホーム接続されている場合は、ip lisp database-mapping コマンドを使用して、同じ LISP またはデータセンター サイトに属するすべての ETR を一貫して設定する必要があります。

     
    ステップ 4map-notify-group mcast-group-id


    例:
    switch(config-dynamic-eid)# map-notify-group 239.1.1.2
    
     

    同じデータセンター サイト内の他の LISP-VM ルータでも動的 EID の場所を特定できるようにするため、これらのルータに Map-Notify メッセージを送信するように検出 LISP-VM ルータを設定します。

    (注)      LISP の Extended Subnet モードでは、1 つの xTR によるダイナミック EID 検出を、たとえば LAN 拡張テクノロジーによってレイヤ 2 で接続されるデータセンター サイトに導入された、同じ LISP サイトに属する xTR すべてに通知する必要があります。 この場合、マルチキャスト グループ IP を使用したダイナミック EID マップで、map-notify-group コマンドを使用します。 ダイナミック EID が検出されると、xTR はこのアドレスを使用して、他のすべての xTR に map-notify メッセージを送信します。 この通知メッセージの存続可能時間(TTL)値は 1 に設定されます。 このマルチキャスト グループ IP アドレスは、ネットワークにすでに使用中であるアドレス以外のユーザ定義のアドレスにすることができます。 マルチキャスト メッセージは、個別のデータセンター間で確立された LAN 拡張接続を利用することによって提供されます。
     
    ステップ 5map-server map-server-address key key-type-authentication-key


    例:
    switch(config)# lisp dynamic-eid Roamer-1
    switch(config-lisp-dynamic-eid)# map-server 10.111.10.14 key 0 cisco
    switch(config-lisp-dynamic-eid)# map-server 10.111.10.14 proxy-reply
     
    (任意) このルータが EID-RLOC マッピングを登録する先の LISP Map Server の IP アドレスを設定します。 冗長 Map-Server ペアを導入する場合は、両方の IP アドレスを指定できます。

    これは、グローバルな LISP 設定で設定されている以外の特定の Map-Server にダイナミック EID RLOC マッピングを登録する場合の、任意の設定手順です。 Map Server を設定しない場合、LISP はグローバル コンフィギュレーションに設定されている Map Server を使用します。

     
    ステップ 6exit


    例:
    switch(config-lisp-dynamic-eid)# exit
     

    コンフィギュレーション モードを終了します。

     
    ステップ 7interface interface-name


    例:
    switch(config)# interface Ethernet 2/0
     

    インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

    interface-name 値は、ダイナミック EID がローミング(着信または発信)すると予測されるインターフェイスの名前です。 このシナリオでは、具体的にはスイッチ仮想インターフェイス(SVI)を使用します。

     
    ステップ 8lisp mobility dynamic-eid-map-name


    例:
    switch(config-if)# lisp mobility Roamer-1
     
    ローミング イベントが発生するとダイナミック EID を検出するように、ステップ 7 で先に設定したインターフェイスを設定します。

    dynamic-eid-map-name には、大文字と小文字が区別される、最大 64 文字の任意の英数字文字列を指定できます。

    (注)      interface-name 値は、ステップ 2 で設定したダイナミック EID マップ名です。

     
    ステップ 9lisp extended-subnet-mode


    例:
    switch(config-if)# lisp extended-subnet-mode
     

    拡張サブネット上のダイナミック EID を受け入れ、検出するように、ステップ 7 で設定したインターフェイスを設定します。

     
    ステップ 10exit


    例:
    switch(config-if)# exit
     

    コンフィギュレーション モードを終了します。

     
    ステップ 11 show lisp dynamic-eid [ summary]


    例:
    switch # show lisp dynamic-eid summary 
     

    (任意)検出された LISP のダイナミック EID の要約を表示します。

     
    ステップ 12copy running-config startup-config


    例:
    switch(config-if-hsrp)# copy running-config startup-config
     
    (任意)

    実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

     

    サブネット間の VM-Mobility の設定

    LISP サブネット間の VM-Mobility を設定できます。

    はじめる前に
    • LISP 機能をイネーブルにする必要があります。
    • 正しい VDC を使用していることを確認します。
    • この VLAN インターフェイスに関連付けるダイナミック EID マップを設定します。
    • VLAN インターフェイス機能をイネーブルにしたことを確認します。
    手順の概要

      1.    configure terminal

      2.    {ip | ipv6} database-mapping EID-prefix/prefix­length locator priority priority weight weight

      3.    lisp dynamic-eid dynamic-eid-map-name

      4.    database-mapping EID-prefix | prefix-length locator-ip priority priority weight weight

      5.    map-notify-group multicast-group-ip

      6.    map-server map-server-address key key-type-authentication-key

      7.    exit

      8.    interface interface-name

      9.    lisp mobility dynamic-eid-map-name

      10.    ip proxy-arp

      11.    exit

      12.    show lisp dynamic-eid [summary]

      13.    copy running-config startup-config


    手順の詳細
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1configure terminal


      例:
      switch# configure terminal
      switch(config)#
       

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 2 {ip | ipv6} database-mapping EID-prefix/prefix­length locator priority priority weight weight


      例:
      switch(config)# ip lisp database-mapping 172.16.0.0/16 
      172.16.1.1 priority 1 weight 100


      例:
      switch(config)# ipv6 lisp database-mapping 
      2001:db8:bb::/48 172.16.1.1 priority 1 weight 100
       

      この LISP サイトのためのすべての IPv4 または IPv6 EID プレフィックスの EID から RLOC へのマッピング関係、および関連するトラフィック ポリシーを設定します。 VM-Mobility の LISP を展開する場合、ここで指定されたプレフィックスは、リモート サイトに移動する前に EID を最初に導入する 1 つの特定のデータセンターの場所にのみ追加されます。

       
      ステップ 3 lisp dynamic-eid dynamic-eid-map-name


      例:
      switch(config)# lisp dynamic-eid Roamer-1
      switch((config-lisp-dynamic-eid)#
       

      ダイナミック EID マップ コンフィギュレーション モードを開始します。

      (注)     

      dynamic-eid-map-name の値には、任意のユーザ定義名を指定できます。

       
      ステップ 4database-mapping EID-prefix | prefix-length locator-ip priority priority weight weight


      例:
      switch(config)# lisp dynamic-eid Roamer-1
      switch(config-lisp-dynamic-eid)# database-mapping 172.16.1.0/24 10.1.1.1 priority 1 weight
      100
       

      この LISP サイトのためのすべての IPv4 ダイナミック EID プレフィックスのダイナミック EID の範囲、RLOC のマッピング関係、および関連付けられたトラフィック ポリシーを設定します。 これは、ダイナミック EID マップ コンフィギュレーション モードで設定するため、ダイナミック EID が設定された範囲内で検出された場合、LISP ETR はマッピング システムに /32 のホスト プレフィックスを登録します。

      (注)     

      サイトに複数のダイナミック EID プレフィックス ブロックを割り当てると、データベースのマッピングは各ダイナミック EID プレフィックス ブロックと EID プレフィックス ブロックが到達可能な各ロケータ用に設定されます。

      サイトに、同じ EID プレフィックス ブロックに関連する複数のロケータがある場合は、database-mapping コマンドを使用して、特定の EID プレフィックス ブロックのすべてのロケータを設定します。 サイトがマルチホーム接続されている場合は、database-mapping コマンドを使用して、同じ LISP またはデータセンター サイトに属するすべての ETR を一貫して設定する必要があります。 database-mapping コマンドを使用して指定した同じデータセンター サイトに属する xTR の RLOC だけを指定する必要があります。 同じ LISP サイトに属するすべての xTR に RLOC を指定しないでください。

       
      ステップ 5map-notify-group multicast-group-ip


      例:
      switch(config)# lisp dynamic-eid Roamer-1
      switch(config-lisp-dynamic-eid)# map-notify-group 239.1.1.254
       

      同じデータセンター サイト内の他の LISP-VM ルータでも動的 EID の場所を特定できるようにするため、これらのルータに Map-Notify メッセージを送信するように検出 LISP-VM ルータを設定します。

      (注)     

      LISP のダイナミック EID サイトがマルチ ホーム接続されている場合、トラフィックを処理するか、または両方の xTR によりロード バランシングできるように、1 つの ETR によるダイナミック EID 検出により、同じサイトの 2 番めの ETR に通知する必要があります。 この場合、map-notify-group コマンドを使用して、マルチキャスト グループ IP を使用したダイナミック EID マップを設定します。 ダイナミック EID が検出されると、このアドレスを使用して、同じ LISP またはデータセンター サイトに属する他のすべての ETR に対して ETR から map-notify メッセージが送信されます。 この通知メッセージの存続可能時間(TTL)値は 1 に設定されます。 このマルチキャスト グループ IP アドレスは、ネットワークにすでに使用中であるアドレス以外のユーザ定義のアドレスにすることができます。

       
      ステップ 6map-server map-server-address key key-type-authentication-key


      例:
      switch(config)# lisp dynamic-eid Roamer-1
      switch(config-lisp-dynamic-eid)# map-server 10.1.1.1 key some-password
      switch(config-lisp-dynamic-eid)# map-server 10.1.1.1 proxy-reply
       

      このルータが EID-RLOC マッピングを登録する先の LISP Map Server の IP アドレスを設定します。

       
      ステップ 7exit


      例:
      switch(config-lisp-dynamic-eid)# exit
       

      コンフィギュレーション モードを終了します。

       
      ステップ 8interface interface-name


      例:
      switch(config)# interface Ethernet 2/0
       

      インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

      interface-name 値は、ダイナミック EID がローミング(着信または発信)すると予測されるインターフェイスの名前です。

       
      ステップ 9lisp mobility dynamic-eid-map-name


      例:
      switch(config-if)# lisp mobility Roamer-1
       

      ローミング イベントが発生するとダイナミック EID を検出するように、ステップ 7 で先に設定したインターフェイスを設定します。

       
      ステップ 10ip proxy-arp


      例:
      switch(config-if)# ip proxy-arp
       

      インターフェイスをプロキシ ARP に設定します。

       
      ステップ 11exit


      例:
      switch(config-if) exit
       

      コンフィギュレーション モードを終了します。

       
      ステップ 12 show lisp dynamic-eid [summary]


      例:
      switch # show lisp dynamic-eid summary 
       

      (任意)検出された LISP のダイナミック EID の要約を表示します。

       
      ステップ 13 copy running-config startup-config


      例:
      switch # copy running-config start-up-config
       

      (任意)実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

       
      関連コンセプト

      VM-Mobility の HSRP の設定

      LISP VM-Mobility の HSRP を設定できます。

      はじめる前に
      • LISP 機能をイネーブルにする必要があります。
      • 正しい VDC を使用していることを確認します。
      • VLAN インターフェイス機能と HSRP 機能をイネーブルにしたことを確認します。
      • 拡張サブネット モードでは、ローカライズされたデフォルト ゲートウェイの機能を使用可能にするために、サイト間の HSRP hello をフィルタリングする必要があります。
      手順の概要

        1.    configure terminal

        2.    interface vlan-id

        3.    ip ip-address

        4.    hsrp id

        5.    (任意) mac-address virtual-mac-address

        6.    (任意) ip virtual-ip-address

        7.    (任意) show lisp dynamic-eid [summary]

        8.    (任意) copy running-config startup-config


      手順の詳細
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1configure terminal


        例:
        switch# configure terminal
        switch(config)#
         

        グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 2 interface vlan-id


        例:
        switch(config)# interface VLAN 10
        switch(config-if)#
         

        VLAN インターフェイス(SVI)を設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 3ip ip-address


        例:
        switch(config-if)# ip 10.3.3.5/24
         

        IPv4 アドレスを設定します。 このアドレスはドット付き 10 進表記です。

         
        ステップ 4hsrp id


        例:
        switch(config-if)# hsrp 100
        switch(config-if-hsrp)#
         

        この VLAN インターフェイスの HSRP を設定し、インターフェイス HSRP コンフィギュレーション モードを開始します。 LISP-VM-Mobility を LAN 機能拡張と組み合わせて使用する場合は、VLAN が機能拡張されているすべてのサイトにわたって常に同じ HSRP ID を使用することを推奨します。 これにより、すべてのサイト内の HSRP ゲートウェイに対して同じ MAC アドレスが使用されることが保証されます。 異なる HSRP ID が使用された場合は、次に示すように mac-address を手動で設定する必要があります。

         
        ステップ 5mac-address virtual-mac-address


        例:
        switch(config-if-hsrp)# mac-address 0000.0E1D.010C
         
        (任意)

        HSRP 仮想 MAC アドレスを設定します。 このアドレスは、すべてのサブネットにわたって同じである必要があります。 このコマンドは、サブネット間で LISP-VM-Mobility を使用する場合は必要ですが、LISP VM-Mobility を LAN 機能拡張と組み合わせて使用する場合や、HSRP ID が異なるサイトにわたって一定に維持されている場合は必要でない可能性があります。

         
        ステップ 6ip virtual-ip-address


        例:
        switch(config-if-hsrp)# ip 10.3.3.1
         
        (任意)

        HSRP 仮想 IP アドレスを設定します。 このコマンドは拡張 VLAN に必須であり、このアドレスは、拡張 VLAN 内のすべてのサイト内で同じである必要があります。

         
        ステップ 7show lisp dynamic-eid [summary]


        例:
        switch(config-if-hsrp)# show lisp dynamic-eid summary
         
        (任意)

        検出されたダイナミック EID のサマリーを表示します。

         
        ステップ 8copy running-config startup-config


        例:
        switch(config-if-hsrp)# copy running-config startup-config
         
        (任意)

        実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

         

        その他の関連資料

        ここでは、LISP の実装に関する追加情報について説明します。

        RFC

        RFC

        タイトル

        draft-ietf-lisp-07

        Locator/ID Separation Protocol(LISP)

        http://tools.ietf.org/html/draft-ietf-lisp-07

        draft-ietf-lisp-alt-04

        LISP 代替トポロジ(LISP+ALT)

        http://tools.ietf.org/html/draft-ietf-lisp-alt-04

        draft-ietf-lisp-interworking-01

        IPv4 と IPv6 によるインターワーキング LISP

        http://tools.ietf.org/html/draft-ietf-lisp-interworking-01

        draft-ietf-lisp-lig-00

        LISP Internet Groper(LIG)

        http://tools.ietf.org/html/draft-ietf-lisp-lig-00

        draft-ietf-lisp-ms-05

        LISP Map-Server

        http://tools.ietf.org/html/draft-ietf-lisp-ms-05

        標準

        標準

        タイトル

        このリリースによってサポートされる新しい規格や変更された規格はありません。

         

        MIB

        MIB

        MIB リンク

        なし

        選択したプラットフォーム、Cisco NX-OS ソフトウェア リリース、およびフィーチャ セットの MIB を検索してダウンロードする場合は、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。http://www.cisco.com/go/mibs

        LISP の機能の履歴

        表 2 LISP の機能の履歴

        機能名

        リリース

        機能情報

        LISP-ALT の機能

        5.2(3)

        この機能は他の LISP 機能を設定するために必要はありません。

        Locator/ID Separation Protocol(LISP)

        5.2(1)

        この機能が導入されます。