Cisco Nexus 7000 シリーズ NX-OS マルチキャスト ルーティング コンフィギュレーション ガイド リリー ス 5.x
MLD の設定
MLD の設定
発行日;2012/01/31 | 英語版ドキュメント(2011/12/16 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

MLD の設定

MLD の情報

MLD のバージョン

MLD の基礎

仮想化のサポート

MLD のライセンス要件

MLD の前提条件

MLD パラメータの設定

MLD インターフェイス パラメータの設定

MLD SSM 変換の設定

MLD の設定の確認

MLD の設定例

次の作業

MLD のデフォルト設定

その他の関連資料

関連資料

規格

MLD の機能の履歴

MLD の設定

この章では、IPv6 ネットワーク用の Cisco NX-OS デバイスに Multicast Listener Discovery(MLD)を設定する方法を説明します。

この章は、次の内容で構成されています。

「MLD の情報」

「MLD のライセンス要件」

「MLD の前提条件」

「MLD パラメータの設定」

「MLD の設定の確認」

「MLD の設定例」

「次の作業」

「MLD のデフォルト設定」

「MLD の機能の履歴」

MLD の情報

MLD は、ホストが特定のグループにマルチキャスト データを要求するために使用する IPv6 プロトコルです。ソフトウェアは、MLD を介して取得した情報を使用し、マルチキャスト グループまたはチャネル メンバシップのリストをインターフェイス単位で保持します。MLD パケットを受信したデバイスは、既知の受信者が含まれるネットワーク セグメントに、要求されたグループまたはチャネルに関する受信データをマルチキャスト送信します。

MLDv1 は IGMPv2 から、MLDv2 は IGMPv3 から派生したプロトコルです。IGMP は IP Protocol 2 メッセージ タイプを使用しますが、MLD は ICMPv6 メッセージのサブセットである IP Protocol 58 メッセージ タイプを使用します。

MLD プロセスはデバイス上で自動的に起動されます。インターフェイスでは MLD を手動でイネーブルにできません。MDL は、インターフェイスで次のいずれかの設定作業を行うと、自動的にイネーブルになります。

PIM6 のイネーブル化

ローカル マルチキャスト グループの静的なバインディング

リンクローカル グループ レポートのイネーブル化

ここでは、次の内容について説明します。

「MLD のバージョン」

「MLD の基礎」

「仮想化のサポート」

MLD のバージョン

デバイスは MLDv1 および MLDv2 をサポートしています。MLDv2 は MLDv1 リスナー レポートをサポートしています。

デフォルトでは、ソフトウェアが MLD プロセスを起動する際に、MLDv2 がイネーブルになります。必要に応じて、各インターフェイスでは MLDv1 をイネーブルにできます。

MLDv2 には、次に示す MLDv1 からの重要な変更点があります。

次の機能を提供し、各受信者から送信元までの最短パス ツリーを構築可能な Source-Specific Multicast(SSM)をサポートします。

グループおよび送信元を両方指定できるホスト メッセージ

MLDv1 ではグループについてのみ保持できたマルチキャスト ステートを、グループおよび送信元について保持可能

ホストによるレポート抑制が行われなくなり、MLD クエリー メッセージを受信するたびに MLD リスナー レポートが送信されるようになりました。

MLDv1 の詳細については、 RFC 2710 を参照してください。MLDv2 の詳細については、 RFC 3810 を参照してください。

MLD の基礎

図 3-1 に、ルータが MLD を使用し、マルチキャスト ホストを検出する基本的なプロセスを示します。ホスト 1、2、および 3 は要求外の MLD リスナー レポート メッセージを送信して、グループまたはチャネルに関するマルチキャスト データの受信を開始します。

図 3-1 MLD クエリー応答プロセス

 

図 3-1 のルータ A(サブネットの代表 MLD クエリア)は、リンクスコープの全ノードを対象として、マルチキャスト アドレス FF02::1 に定期的に共通のクエリー メッセージを送信し、マルチキャスト グループに対する各ホストの受信要求を検出します。グループ固有のクエリーは、特定のグループの情報を要求するホストを検出する場合に使用されます。グループ メンバシップ タイムアウト値を設定し、指定したタイムアウト値が経過すると、ルータはサブネット上にグループのメンバーまたは送信元が存在しないと見なします。MLD パラメータの設定方法については、「MLD インターフェイス パラメータの設定」を参照してください。

図 3-1 では、ホスト 1 からのリスナー レポートの送出が止められており、最初にホスト 2 からグループ FFFE:FFFF:90::1 に関するリスナー レポートが送信されます。ホスト 1 はホスト 2 からレポートを受信します。ルータに送信する必要があるリスナー レポートは、グループにつき 1 つだけであるため、その他のホストではレポートの送出が止められ、ネットワーク トラフィックが軽減されます。レポートの同時送信を防ぐため、各ホストではランダムな時間だけレポート送信が保留されます。クエリーの最大応答時間パラメータを設定すると、ホストのランダムな応答間隔を制御できます。


) MLDv1 メンバシップ レポートが抑制されるのは、同じポートに複数のホストが接続されている場合だけです。


図 3-2 のルータ A は、MLDv2 グループ/ソース固有のクエリーを LAN に送信します。ホスト 2 および 3 は、アドバタイズされたグループおよび送信元からデータを受信することを示すリスナー レポートを送信して、そのクエリーに応答します。この MLDv2 機能では、SSM がサポートされます。MLDv1 ホストが SSM をサポートするよう、SSM を変換する方法については、「MLD SSM 変換の設定」を参照してください。


) MLDv2 では、すべてのホストがクエリーに応答します。


図 3-2 MLDv2 グループ/ソース固有のクエリー

 

IP アドレスが最下位のルータが、サブネットの MLD クエリアとして選出されます。ルータは、自身よりも下位の IP アドレスを持つルータからクエリー メッセージを継続的に受信している間、非クエリアとして動作し、クエリア タイムアウト値をカウントするタイマーをリセットします。ルータのクエリア タイマーが期限切れになると、そのルータは代表クエリアになります。そのあとで、このルータが、自身よりも下位の IP アドレスを持つルータからのホスト クエリー メッセージを受信すると、ルータは代表クエリアとしての役割をドロップしてクエリア タイマーを再度設定します。

代表クエリアから送信されるメッセージの Time-To-Live(TTL; 存続可能時間)値は 1 です。つまり、サブネット上の直接接続されたルータからは、メッセージは転送されません。また、MLD の起動中に送信されるクエリー メッセージの頻度および回数を個別に設定することもできます。起動時のクエリー インターバルを短く設定することで、グループ ステートの確立時間を最小限に抑えることができます。通常は不要ですが、起動後のクエリー インターバルをチューニングすることで、ホスト グループ メンバシップへの応答性と、ネットワーク上のトラフィック量のバランスを調整できます。


注意 クエリー インターバルを変更すると、ネットワークのマルチキャスト転送能力が著しく低下することがあります。

グループを脱退するマルチキャスト ホストは、MLDv1 に対して脱退を知らせるメッセージを送信するか、または対象のグループを除外したリスナー レポートを、リンクスコープ内の全ルータを含むマルチキャスト アドレス FF02::2 に送信する必要があります。このホストがグループを脱退する最後のホストであるかどうかを確認するために、MLD クエリー メッセージが送信されます。これにより、最終メンバーのクエリー応答インターバルと呼ばれる、ユーザが設定可能なタイマーが起動されます。タイマーが切れる前にレポートが受信されない場合は、ソフトウェアによってグループ ステートが解除されます。ルータはグループ ステートが解除されないかぎり、このグループにマルチキャスト トラフィックを送信し続けます。

輻輳ネットワークでのパケット損失を緩和するには、ロバストネス値を設定します。ロバストネス値は、MLD ソフトウェアがメッセージ送信回数を確認するために使用されます。

FF02::0/16 内に含まれるリンク ローカル アドレスには、Internet Assigned Numbers Authority(IANA)が定義したリンク スコープが設定されています。ローカル ネットワーク セグメント上のネットワーク プロトコルでは、これらのアドレスが使用されます。これらのアドレスは TTL が 1 であるため、ルータからは転送されません。MLD プロセスを実行すると、デフォルトでは、非リンク ローカル アドレスにだけリスナー レポートが送信されます。ただし、リンク ローカル アドレスにレポートが送信されるよう、ソフトウェアの設定を変更できます。

MLD パラメータの設定方法については、「MLD インターフェイス パラメータの設定」を参照してください。

仮想化のサポート

Virtual Device Context(VDC; 仮想デバイス コンテキスト)は、一連のシステム リソースを論理的に表現する用語です。各 VDC 内では、複数の Virtual Routing and Forwarding(VRF; 仮想ルーティングおよびフォワーディング)インスタンスを定義できます。VDC ごとに実行できる MLD プロセスは 1 つです。MLD プロセスは、対象の VDC に含まれるすべての VRF をサポートします。

show コマンドに VRF 引数を指定して実行すると、表示される情報のコンテキストを確認できます。VRF 引数を指定しない場合は、デフォルト VRF が使用されます。

VDC の設定の詳細については、『 Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide, Release 4.2 』を参照してください。

VRF の設定の詳細については、 『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Unicast Routing Configuration Guide, Release 5.x を参照してください。

MLD のライセンス要件

次の表に、この機能のライセンス要件を示します。

 

製品
ライセンス要件

Cisco NX-OS

MLD にはライセンスは不要です。ライセンス パッケージに含まれていない機能は、Cisco NX-OS システム イメージにバンドルされて提供されます。追加料金は発生しません。Cisco NX-OS のライセンス方式の詳細については、『 Cisco NX-OS Licensing Guide 』を参照してください。

MLD の前提条件

MLD の前提条件は、次のとおりです。

デバイスにログインしている。

現在の Virtual Device Context(VDC; 仮想デバイス コンテキスト)が正しい。VDC は、一連のシステム リソースを論理的に表現する用語です。 switchto vdc コマンドでは VDC 番号を指定できます。

現在の Virtual Routing and Forwarding(VRF; 仮想ルーティングおよびフォワーディング)モードが正しい(グローバル コンフィギュレーション コマンドの場合)。この章の例で示すデフォルトのコンフィギュレーション モードは、デフォルト VRF に適用されます。

MLD パラメータの設定

MLD グローバル パラメータおよびインターフェイス パラメータを設定すると、MLD プロセスの動作を変更できます。


) MLD コマンドにアクセスするには、MLD 機能をイネーブルにしておく必要があります。


ここでは、次の内容について説明します。

「MLD インターフェイス パラメータの設定」

「MLD SSM 変換の設定」


) Cisco IOS CLI の詳しい知識がある場合は、この機能で使用する Cisco NX-OS コマンドが、よく使用される Cisco IOS コマンドとは異なる可能性があることに注意してください。


MLD インターフェイス パラメータの設定

表 3-1 に、設定可能なオプションの MLD インターフェイス パラメータを示します。

 

表 3-1 MLD インターフェイス パラメータ

パラメータ
説明

MLD のバージョン

インターフェイスでイネーブルにする MLD のバージョン。MLDv2 は MLDv1 をサポートしています。有効な MLD バージョンは 1 または 2 です。デフォルト値は 2 です。

スタティック マルチキャスト グループ

インターフェイスに静的にバインドされるマルチキャスト グループ。(*, G) というステートでインターフェイスの加入先グループを設定するか、グループに加入する送信元 IP を、(S, G) というステートで指定します。 match ip multicast コマンドで、使用するグループ プレフィクス、グループ範囲、および送信元プレフィクスを示すルートマップ ポリシー名を指定できます。

(注) (S, G) ステートで設定しても、送信元ツリーが構築されるのは MLDv2 がイネーブルな場合だけです。SSM 変換の詳細については、「MLD SSM 変換の設定」を参照してください。

ネットワーク上の全マルチキャスト対応ルータを含むマルチキャスト グループを設定すると、このグループに ping 要求を送信することで、すべてのルータから応答を受け取ることができます。

Outgoing Interface(OIF; 発信インターフェイス)上のスタティック マルチキャスト グループ

発信インターフェイスに静的にバインドされるマルチキャスト グループ。(*, G) というステートで発信インターフェイスの加入先グループを設定するか、グループに加入する送信元 IP を、(S, G) というステートで指定します。 match ip multicast コマンドで、使用するグループ プレフィクス、グループ範囲、および送信元プレフィクスを示すルートマップ ポリシー名を指定できます。

(注) (S, G) ステートで設定しても、送信元ツリーが構築されるのは MLDv2 がイネーブルな場合だけです。SSM 変換の詳細については、「MLD SSM 変換の設定」を参照してください。

スタートアップ クエリー インターバル

スタートアップ クエリー インターバル。デフォルトでは、ソフトウェアができるだけ迅速にグループ ステートを確立できるように、このインターバルはクエリー インターバルより短く設定されています。有効範囲は 1 ~ 18,000 秒です。デフォルト値は 30 秒です。

スタートアップ クエリーの回数

スタートアップ クエリー インターバル中に送信される起動時のクエリー数。有効範囲は 1 ~ 10 です。デフォルト値は 2 です。

ロバストネス値

輻輳ネットワークでのパケット損失を許容範囲内に抑えるために使用される、調整可能なロバストネス変数。ロバストネス変数を大きくすることで、パケットの再送信回数を増やすことができます。有効範囲は 1 ~ 7 です。デフォルト値は 2 です。

クエリア タイムアウト

前クエリアがクエリーを停止してから、自身がクエリアとして処理を引き継ぐまで、ソフトウェアが待機する秒数。有効範囲は 1 ~ 65,535 秒です。デフォルト値は 255 秒です。

クエリーの最大応答時間

MLD クエリーでアドバタイズされる最大応答時間。大きな値を設定すると、ホストの応答時間が延長され、ネットワークの MLD メッセージのバースト性を調整できます。この値は、クエリー インターバルよりも短く設定する必要があります。有効範囲は 1 ~ 25 秒です。デフォルト値は 10 秒です。

クエリー インターバル

MLD ホスト クエリー メッセージの送信頻度。大きな値を設定すると、ソフトウェアによる MLD クエリーの送信頻度が低くなるため、ネットワーク上の MLD メッセージ数を調整できます。有効範囲は 1 ~ 18,000 秒です。デフォルト値は 125 秒です。

最終メンバーのクエリー応答インターバル

サブネット上の既知のアクティブ ホストから最後にホスト Leave メッセージを受信したあと、ソフトウェアが送信する MLD クエリーへの応答に対するクエリー インターバル。このインターバル中に応答が受信されない場合、グループ ステートは解除されます。この値を使用すると、サブネット上でソフトウェアがトラフィックの送信を停止するタイミングを調整できます。この値を小さく設定すると、グループの最終メンバーまたは送信元が脱退したことを、より短時間で検出できます。有効範囲は 1 ~ 25 秒です。デフォルト値は 1 秒です。

最終メンバーのクエリー回数

サブネット上の既知のアクティブ ホストから最後にホスト Leave メッセージを受信したあと、最終メンバーのクエリー応答インターバル中に、ソフトウェアが MLD クエリーを送信する回数。有効範囲は 1 ~ 5 です。デフォルト値は 2 です。


注意 この値を 1 に設定すると、いずれかの方向でパケットが検出されなくなると、クエリー対象のグループまたはチャネルのマルチキャスト ステートが解除されます。次のクエリー インターバルが開始されるまでは、グループを再度関連付けることができます。

グループ メンバシップ タイムアウト

ルータによって、ネットワーク上にグループのメンバーまたは送信元が存在しないと見なされるまでのグループ メンバシップ インターバル。有効範囲は 3 ~ 65,535 秒です。デフォルト値は 260 秒です。

リンク ローカル マルチキャスト グループのレポート

FF02::0/16 内のグループにレポートを送信できるようにするためのオプション。リンク ローカル アドレスは、ローカル ネットワーク プロトコルだけで使用されます。非リンク ローカル グループには、常にレポートが送信されます。デフォルトではディセーブルになっています。

レポート ポリシー

ルートマップ ポリシーに基づく、MLD レポートのアクセス ポリシー1

アクセス グループ

インターフェイスが接続されたサブネット上のホストについて、加入可能なマルチキャスト グループを制御するためのルートマップ ポリシー 1 を設定するオプション。

即時脱退

デバイスからグループ固有のクエリーが送信されないため、所定の MLD インターフェイスで MLDv1 グループ メンバシップの脱退のための待ち時間を最小限に抑えることができるオプション。即時脱退をイネーブルにすると、デバイスではグループに関する Leave メッセージの受信後、ただちにマルチキャスト ルーティング テーブルからグループ エントリが削除されます。デフォルトではディセーブルになっています。

(注) このコマンドは、所定のグループに対するインターフェイスの背後に 1 つの受信者しか存在しない場合に使用します。

1.ルートマップ ポリシーの設定方法については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Unicast Routing Configuration Guide, Release 5.x』を参照してください。

マルチキャスト ルート マップの設定方法については、「RP 情報配信を制御するルート マップの設定」を参照してください。

手順の概要

1. config t

2. interface interface

3. ipv6 mld version value

ipv6 mld join-group { group [ source source ] | route-map policy-name }

ipv6 mld static-oif { group [ source source ] | route-map policy-name }

ipv6 mld startup-query-interval seconds

ipv6 mld startup-query-count count

ipv6 mld robustness-variable value

ipv6 mld querier-timeout seconds

ipv6 mld query-timeout seconds

ipv6 mld query-max-response-time seconds

ipv6 mld query-interval interval

ipv6 mld last-member-query-response-time seconds

ipv6 mld last-member-query-count count

ipv6 mld group-timeout seconds

ipv6 mld report-link-local-groups

ipv6 mld report-policy policy

ipv6 mld access-group policy

ipv6 mld immediate-leave

4. show ipv6 mld interface [ interface ] [ vrf vrf-name | all ] [ brief ]

5. copy running-config startup-config

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

config t

 

例:

switch# config t

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface

 

例:

switch(config)# interface ethernet 2/1

switch(config-if)#

ethernet slot/port などのインターフェイス タイプおよび番号を入力して、インターフェイス モードを開始します。

ステップ 3

ipv6 mld version value

 

例:

switch(config-if)# ipv6 mld version 2

MLD バージョンを指定値に設定します。有効な値は 1 または 2 です。デフォルト値は 2 です。

このコマンドの no 形式を使用すると、バージョンは 2 に設定されます。

ipv6 mld join-group { group [ source source ] | route-map policy-name }

 

例:

switch(config-if)# ipv6 mld join-group FFFE::1

マルチキャスト グループをインターフェイスに静的にバインドします。グループ アドレスだけを指定した場合は、(*, G) というステートが作成されます。送信元アドレスを指定した場合は、(S, G) というステートが作成されます。 match ip multicast コマンドで、使用するグループ プレフィクス、グループ範囲、および送信元プレフィクスを示すルートマップ ポリシー名を指定できます。

(注) (S, G) ステートで送信元ツリーを構築するには、MLDv2 をイネーブルにする必要があります。


注意 このコマンドを使用して生成されたトラフィックは、デバイス CPU で処理する必要があります。

ipv6 mld static-oif { group [ source source ] | route-map policy-name }

 

例:

switch(config-if)# ipv6 mld static-oif FFFE::1

マルチキャスト グループを発信インターフェイスに静的にバインドし、デバイス ハードウェアで処理します。グループ アドレスだけを指定した場合は、(*, G) というステートが作成されます。送信元アドレスを指定した場合は、(S, G) というステートが作成されます。 match ip multicast コマンドで、使用するグループ プレフィクス、グループ範囲、および送信元プレフィクスを示すルートマップ ポリシー名を指定できます。

(注) (S, G) ステートで送信元ツリーを構築するには、MLDv2 をイネーブルにする必要があります。

ipv6 mld startup-query-interval seconds

 

例:

switch(config-if)# ipv6 mld startup-query-interval 25

ソフトウェアの起動時に使用されるクエリー インターバルを設定します。有効範囲は 1 ~ 18,000 秒です。デフォルト値は 31 秒です。

ipv6 mld startup-query-count count

 

例:

switch(config-if)# ipv6 mld startup-query-count 3

ソフトウェアの起動時に使用されるクエリー数を設定します。有効範囲は 1 ~ 10 です。デフォルト値は 2 です。

ipv6 mld robustness-variable value

 

例:

switch(config-if)# ipv6 mld robustness-variable 3

ロバストネス変数を設定します。ネットワークのパケット損失が多い場合は、この値を大きくします。有効範囲は 1 ~ 7 です。デフォルト値は 2 です。

ipv6 mld querier-timeout seconds

 

例:

switch(config-if)# ipv6 mld querier-timeout 300

クエリアとして処理を引き継ぐかどうかをソフトウェアが判断するための、クエリア タイムアウト値を設定します。有効範囲は 1 ~ 65,535 秒です。デフォルト値は 255 秒です。

ipv6 mld query-timeout seconds

 

例:

switch(config-if)# ipv6 mld query-timeout 300

クエリアとして処理を引き継ぐかどうかをソフトウェアが判断するための、クエリー タイムアウト値を設定します。有効範囲は 1 ~ 65,535 秒です。デフォルト値は 255 秒です。

コマンドと同じです。

ipv6 mld query-max-response-time seconds

 

例:

switch(config-if)# ipv6 mld query-max-response-time 15

MLD クエリーでアドバタイズされる応答時間を設定します。有効範囲は 1 ~ 25 秒です。デフォルト値は 10 秒です。

ipv6 mld query-interval interval

 

例:

switch(config-if)# ipv6 mld query-interval 100

MLD ホスト クエリー メッセージの送信頻度を設定します。有効範囲は 1 ~ 18,000 秒です。デフォルト値は 125 秒です。

ipv6 mld last-member-query-response-time seconds

 

例:

switch(config-if)# ipv6 mld last-member-query-response-time 3

メンバシップ レポートを送信してから、ソフトウェアがグループ ステートを解除するまでのクエリー インターバルを設定します。有効範囲は 1 ~ 25 秒です。デフォルト値は 1 秒です。

ipv6 mld last-member-query-count count

 

例:

switch(config-if)# ipv6 mld last-member-query-count 3

ホストの Leave メッセージを受信してから、MLD クエリーが送信される回数を設定します。有効範囲は 1 ~ 5 です。デフォルト値は 2 です。

ipv6 mld group-timeout seconds

 

例:

switch(config-if)# ipv6 mld group-timeout 300

MLDv2 のグループ メンバシップ タイムアウトを設定します。有効範囲は 3 ~ 65,535 秒です。デフォルト値は 260 秒です。

ipv6 mld report-link-local-groups

 

例:

switch(config-if)# ipv6 mld report-link-local-groups

224.0.0.0/24 に含まれるグループに対して、レポート送信をイネーブルにします。非リンク ローカル グループには、常にレポートが送信されます。デフォルトでは、リンク ローカル グループにレポートは送信されません。

ipv6 mld report-policy policy

 

例:

switch(config-if)# ipv6 mld report-policy my_report_policy

ルートマップ ポリシーに基づく、MLD レポートのアクセス ポリシーを設定します。

ipv6 mld access-group policy

 

例:

switch(config-if)# ipv6 mld access-group my_access_policy

インターフェイスが接続されたサブネット上のホストについて、加入可能なマルチキャスト グループを制御するためのルートマップ ポリシーを設定します。

ipv6 mld immediate-leave

 

例:

switch(config-if)# ipv6 mld immediate-leave

デバイスが、グループに関する Leave メッセージの受信後、ただちにマルチキャスト ルーティング テーブルからグループ エントリを削除できるようにします。デバイスからグループ固有のクエリーが送信されないため、所定の MLD インターフェイスで MLDv1 グループ メンバシップの脱退のための待ち時間を最小限に抑えることができます。デフォルトではディセーブルになっています。

(注) このコマンドは、所定のグループに対するインターフェイスの背後に 1 つの受信者しか存在しない場合に使用します。

ステップ 4

show ipv6 mld interface [ interface ] [ vrf vrf-name | all ] [brief]

 

例:

switch(config)# show ipv6 mld interface

(任意)インターフェイスの MLD 情報を表示します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

 

例:

switch(config)# copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーションの変更を保存します。

MLD SSM 変換の設定

SSM 変換を設定すると、MLDv1 リスナー レポートを受信したルータで、SSM がサポートされるようになります。リスナー レポートでグループおよび送信元アドレスを指定する機能を備えているのは、MLDv2 だけです。グループ プレフィクスのデフォルト範囲は、FF3x/96 です。PIM SSM 範囲の変更方法については、「SSM の設定」を参照してください。

表 3-2 に、SSM 変換の例を示します。

 

表 3-2 SSM 変換の例

グループ プレフィクス
送信元アドレス

FF30::0/16

2001:0DB8:0:ABCD::1

FF30::0/16

2001:0DB8:0:ABCD::2

FF30:30::0/24

2001:0DB8:0:ABCD::3

FF32:40::0/24

2001:0DB8:0:ABCD::4

表 3-3 に、MLDv1 リスナー レポートに SSM 変換を適用した場合に、MLD プロセスによって作成される M6RIB ルートを示します。複数の変換を行う場合は、各変換内容に対して (S, G) ステートが作成されます。

 

表 3-3 SSM 変換適用後の例

MLDv1 リスナー レポート
作成される M6RIB ルート

FF32:40::40

(2001:0DB8:0:ABCD::4, FF32:40::40)

FF30:10::10

(2001:0DB8:0:ABCD::1, FF30:10::10)
(2001:0DB8:0:ABCD::2, FF30:10::10)

手順の概要

1. config t

2. ipv6 [ icmp ] mld ssm-translate group-prefix source-addr

3. show running-configuration ssm-translate

4. copy running-config startup-config

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

config t

 

例:

switch# config t

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ipv6 [ icmp ] mld ssm-translate group-prefix source-addr

 

例:

switch(config)# ipv6 mld ssm-translate FF30::0/16 2001:0DB8:0:ABCD::1

ルータが MLDv2 リスナー レポートを受信したときと同様に、(S,G) ステートが作成されるよう、MLD プロセスによる MLDv1 リスナー レポートの変換を設定します。

ステップ 3

show running-configuration ssm-translate

 

例:

switch(config)# show running-configuration ssm-translate

(任意)実行コンフィギュレーションの ssm-translate 設定行を表示します。

ステップ 4

copy running-config startup-config

 

例:

switch(config)# copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーションの変更を保存します。

MLD の設定の確認

MLD の設定情報を表示するには、次の作業のいずれかを行います。

 

コマンド
目的

show ipv6 mld interface [ interface ] [ vrf vrf-name | all ] [brief]

すべてのインターフェイスまたは選択されたインターフェイス、デフォルト VRF、選択された VRF、またはすべての VRF について、MLD 情報を表示します。

show ipv6 mld groups [ group | interface ] [ vrf vrf-name | all ]

グループまたはインターフェイス、デフォルト VRF、選択された VRF、またはすべての VRF について、MLD で接続されたグループのメンバシップを表示します。

show ipv6 mld route [ group | interface ] [ vrf vrf-name | all ]

グループまたはインターフェイス、デフォルト VRF、選択された VRF、またはすべての VRF について、MLD で接続されたグループのメンバシップを表示します。

show ipv6 mld local - groups

MLD ローカル グループ メンバシップを表示します。

これらのコマンド出力のフィールドの詳細については、『 Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Multicast Routing Command Reference, Release 5.x 』を参照してください。

MLD の設定例

次に、MLD パラメータの設定例を示します。

config t
ipv6 mld ssm-translate FF30::0/16 2001:0DB8:0:ABCD::1
interface ethernet 2/1
ipv6 mld version 2
ipv6 mld join-group FFFE::1
ipv6 mld startup-query-interval 25
ipv6 mld startup-query-count 3
ipv6 mld robustness-variable 3
ipv6 mld querier-timeout 300
ipv6 mld query-timeout 300
ipv6 mld query-max-response-time 15
ipv6 mld query-interval 100
ipv6 mld last-member-query-response-time 3
ipv6 mld last-member-query-count 3
ipv6 mld group-timeout 300
ipv6 mld report-link-local-groups
ipv6 mld report-policy my_report_policy
ipv6 mld access-group my_access_policy

次の作業

PIM6 および MLD と MBGP 機能を併用する場合は、次の章を参照してください。

第 6 章「MSDP の設定」

MLD のデフォルト設定

表 3-4 に、MLD パラメータのデフォルト設定を示します。

 

表 3-4 MLD パラメータのデフォルト設定

パラメータ
デフォルト

MLD のバージョン

2

スタートアップ クエリー インターバル

30 秒

スタートアップ クエリーの回数

2

ロバストネス値

2

クエリア タイムアウト値

255 秒

クエリー タイムアウト値

255 秒

クエリーの最大応答時間

10 秒

クエリー インターバル

125 秒

最終メンバーのクエリー応答インターバル

1 秒

最終メンバーのクエリー回数

2

グループ メンバシップ タイムアウト値

260 秒

リンク ローカル マルチキャスト グループのレポート

ディセーブル

即時脱退

ディセーブル

その他の関連資料

IGMP の実装に関する詳細情報については、次の項目を参照してください。

「関連資料」

「規格」

付録 A「IP マルチキャストに関する IETF RFC」

関連資料

関連項目
マニュアル名

VDC

『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide, Release 4.2

CLI コマンド

『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Multicast Routing Command Reference, Release 5.x

規格

規格
タイトル

この機能がサポートする新しい規格または変更された規格はありません。また、この機能で変更された既存規格のサポートはありません。

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MLD の機能の履歴

表 3-5 に、この機能のリリース履歴を示します。

 

表 3-5 MLD の機能の履歴

機能名
リリース
機能情報

即時脱退

4.1(3)

デバイスからグループ固有のクエリーが送信されないため、所定の IGMP または MLD インターフェイスで IGMPv2 または MLDv1 グループ メンバシップの脱退のための待ち時間を最小限に抑えることができるオプション。

「MLD インターフェイス パラメータの設定」