Cisco NX-OS Multicast Routing コンフィギュレーション ガイド Release 4.0
MSDP の設定
MSDP の設定
発行日;2012/02/01 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

MSDP の設定

MSDP の情報

SA メッセージおよびキャッシング

MSDP ピア RPF 転送

MSDP メッシュ グループ

仮想化のサポート

MSDP のライセンス要件

MSDP の前提条件

MSDP の設定

MSDP 機能のイネーブル化

MSDP ピアの設定

MSDP ピア パラメータの設定

MSDP グローバル パラメータの設定

MSDP メッシュ グループの設定

MSDP プロセスの再起動

MSDP 設定の確認

統計情報の表示

統計情報の表示

統計情報のクリア

MSDP の設定例

デフォルト設定

その他の関連資料

関連資料

規格

技術サポート

MSDP の設定

この章では、MSDP の設定方法を説明します。

この章は、次の内容で構成されています。

「MSDP の情報」

「MSDP のライセンス要件」

「MSDP の前提条件」

「MSDP の設定」

「MSDP 設定の確認」

「統計情報の表示」

「MSDP の設定例」

「デフォルト設定」

「その他の関連資料」

MSDP の情報

Multicast Source Discovery Protocol(MSDP)を使用すると、複数の BGP 対応 PIM 希薄モード ドメイン間で、マルチキャスト送信元情報を交換できます。PIM の詳細については、「PIM および PIM6 の設定」を参照してください。BGP の詳細については、『 Cisco NX-OS Unicast Routing Configuration Guide, Release 4.0 』を参照してください。

受信者が要求するグループが別のドメイン内の送信元から送信されたグループと一致した場合、Rendezvous Point(RP; ランデブー ポイント)は送信元方向に PIM Join メッセージを送信して、Shortest Path Tree(SPT)を構築します。Designated Router(DR; 代表ルータ)は、送信元ドメイン内の送信元ツリーにパケットを転送します。これらのパケットは、必要に応じて送信元ドメイン内の RP を経由し、送信元ツリーの各ブランチを通って他のドメインへと送信されます。受信者を含むドメインでは、対象のドメインの RP が送信元ツリー上に配置されている場合があります。ピアリング関係は TCP 接続を介して構築されます。

図5-1 に、4 つの PIM ドメインを示します。接続された各 RP(ルータ)は、独自にマルチキャスト送信元のセットを保持しているため、RP は MSDP ピアと呼ばれます。送信元ホスト 1 はグループ 224.1.1.1 にマルチキャスト データを送信します。MSDP プロセスでは、RP 6 上で PIM Register メッセージを介して送信元に関する情報を学習すると、ドメイン内の送信元に関する情報が、Source-Active(SA)メッセージの一部として MSDP ピアに送信されます。SA メッセージを受信した RP 3 および RP 5 は、MSDP ピアに SA メッセージを転送します。RP 5 は、ホスト 2 から 224.1.1.1 のマルチキャスト データに対する要求を受信すると、192.1.1.1 のホスト 1 方向に PIM Join メッセージを送信して、送信元への SPT を構築します。

図5-1 異なる PIM ドメインに属する RP 間の MSDP ピアリング

 

各 RP 間で MSDP ピアリング設定を行うには、フル メッシュを作成します。一般的な MSDP フル メッシュは、RP 1、RP 2、RP 3 のように Autonomous System(AS; 自律システム)内に作成され、AS 間には作成されません。ループ抑制および MSDP ピア Reverse Path Forwarding(RPF)により、SA メッセージのループを防止するには、BGP を使用します。メッシュ グループの詳細については、「MSDP メッシュ グループ」を参照してください。


) PIM ドメイン内で Anycast RP(ロード バランシングおよびフェールオーバーを実行するための RP のセット)を使用する場合、MSDP を設定する必要はありません。詳細については、「PIM Anycast-RP の設定」を参照してください。


MSDP の詳細については、 RFC 3618 を参照してください。

ここでは、次の内容について説明します。

「SA メッセージおよびキャッシング」

「MSDP ピア RPF 転送」

「MSDP メッシュ グループ」

「仮想化のサポート」

SA メッセージおよびキャッシング

MSDP ピアによる SA メッセージの交換を通じて、MSDP ソフトウェアは、アクティブな送信元に関する情報を伝播させます。SA メッセージには、次の情報が格納されています。

データ送信元の送信元アドレス

データ送信元で使用されるグループ アドレス

RP の IP アドレスまたは設定済みの送信元 ID

PIM Register メッセージによって新しい送信元がアドバタイズされると、MSDP プロセスはそのメッセージを再カプセル化して SA メッセージに格納し、即座にすべての MSDP ピアに転送します。

SA キャッシュには、SA メッセージを介して学習したすべての送信元情報が保持されます。キャッシングを使用すると、既知のグループの情報がすべてキャッシュに格納されるため、新たな受信者を迅速にグループに加入させることができます。キャッシュに格納する送信元エントリ数を制限するには、SA 制限ピア パラメータを設定します。特定のグループ プレフィクスに対してキャッシュに格納する送信元エントリ数を制限するには、グループ制限グローバル パラメータを設定します。

MSDP ソフトウェアは 60 秒おきに、またはSA インターバルのグローバル パラメータの設定に従って、各グループに SA メッセージを送信します。対象の送信元およびグループに関する SA メッセージが、SA インターバルから 3 秒以内に受信されなかった場合、SA キャッシュ内のエントリは削除されます。

MSDP ピア RPF 転送

MSDP ピアは、発信元 RP から離れた場所で SA メッセージを受信し、そのメッセージの転送を行います。このアクションは、ピア RPF フラッディングと呼ばれます。このルータは BGP または MBGP ルーティング テーブルを調べ、SA メッセージの発信元 RP 方向にあるネクスト ホップ ピアを特定します。このピアを RPF ピアと呼びます。

MSDP ピアは、非 RPF ピアから送信元 RP へ向かう同じ SA メッセージを受信すると、そのメッセージを廃棄します。それ以外の場合、すべての MSDP ピアにメッセージが転送されます。

MSDP メッシュ グループ

MSDP メッシュ グループを使用すると、ピア RPF フラッディングで生成される SA メッセージ数を抑えることができます。図5-1 の RP 1、RP 2、および RP 3 は、RP 6 から SA メッセージを受信しています。メッシュ内のすべてのルータ間にピアリング関係を設定してから、これらのルータのメッシュ グループを作成すると、あるピアから発信される SA メッセージが他のすべてのピアに送信されます。メッシュ内のピアが受信した SA メッセージは転送されません。RP 3 が発信する SA メッセージは、RP 1 および RP 2 に転送されますが、これらの RP は受信したメッセージをメッシュ内のその他の RP には転送しません。

ルータは複数のメッシュ グループに参加できます。デフォルトでは、メッシュ グループは設定されていません。

仮想化のサポート

Virtual Device Context(VDC)は、一連のシステム リソースを論理的に表現する用語です。各 VDC 内では、複数の Virtual Routing and Forwarding(VRF)インスタンスを定義できます。MSDP 設定は現在の VDC 内で選択された VRF に適用されます。

show コマンドに VRF 引数を指定して実行すると、表示される情報のコンテキストを確認できます。VRF 引数を指定しない場合は、デフォルト VRF が使用されます。

VDC の設定の詳細については、『 Cisco NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide, Release 4.0 』を参照してください。

VRF の設定の詳細については、『 Cisco NX-OS Unicast Routing Configuration Guide, Release 4.0 』を参照してください。

MSDP のライセンス要件

次の表に、この機能のライセンス要件を示します。

 

製品
ライセンス要件

NX-OS

MSDP には Enterprise Services ライセンスが必要です。NX-OS ライセンス スキームの詳細、およびライセンスの入手と適用方法については、『 Cisco NX-OS Licensing Guide, Release 4.0 』を参照してください。

MSDP の前提条件

MSDP の前提条件は、次のとおりです。

スイッチにログオンしている。

現在の VDC が正しい。VDC は、一連のシステム リソースを論理的に表現する用語です。 switchto vdc コマンドでは VDC 番号を指定できます。

現在の VRF モードが正しい(グローバル コマンドの場合)。この章の例で示すデフォルトのコンフィギュレーション モードは、デフォルト VRF に適用されます。

MSDP を設定するネットワークに PIM が設定済みである。

MSDP を設定する PIM ドメインに BGP が設定済みである。

MSDP の設定

MSDP ピアリングを有効にするには、各 PIM ドメイン内で MSDP ピアを設定します。

MSDP ピアリングの設定手順は次のとおりです。


ステップ 1 MSDP ピアとして動作させるルータを選択します。

ステップ 2 MSDP 機能をイネーブルにします(MSDP 機能のイネーブル化を参照)。

ステップ 3 ステップ 1 で選択した各ルータで、MSDP ピアの設定を行います(MSDP ピアの設定を参照)。

ステップ 4 各 MSDP ピアでオプションの MSDP ピア パラメータを設定します(MSDP ピア パラメータの設定を参照)。

ステップ 5 各 MSDP ピアでオプションのグローバル パラメータを設定します(MSDP グローバル パラメータの設定を参照)。

ステップ 6 各 MSDP ピアでオプションのメッシュ グループを設定します(MSDP メッシュ グループの設定を参照)。


 


) MSDP をイネーブルにする前に入力された MSDP コマンドは、キャッシュに格納され、MSDP がイネーブルになると実行されます。MSDP をイネーブルにするには、ip msdp peer または ip msdp originator-id コマンドを使用します。


ここでは、次の内容について説明します。

「MSDP 機能のイネーブル化」

「MSDP ピアの設定」

「MSDP ピア パラメータの設定」

「MSDP グローバル パラメータの設定」

「MSDP メッシュ グループの設定」

「MSDP プロセスの再起動」


) Cisco IOS CLI の詳しい知識がある場合は、この機能で使用する Cisco NX-OS コマンドが、よく使用される Cisco IOS コマンドとは異なる可能性があることに注意してください。


MSDP 機能のイネーブル化

MSDP コマンドにアクセスするには、MSDP 機能をイネーブルにしておく必要があります。

コマンドの一覧

1. config t

2. feature msdp

3. show running-config | grep feature

4. copy running-config startup-config

詳細な手順

 

コマンド
目的

ステップ 1

config t

 

例:

switch# config t

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

feature msdp

 

例:

switch# feature msdp

MSDP 機能をイネーブルにして、MSDP コマンドを実行できるようにします。デフォルトでは、MSDP 機能はディセーブルになっています。

ステップ 3

show running-config | grep feature

 

例:

switch# show running-config | grep feature

(任意)指定された機能を表示します。「feature」を指定した場合は、すべての機能を表示します。

ステップ 4

copy running-config startup-config

 

例:

switch(config)# copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーションの変更を保存します。

MSDP ピアの設定

現在の PIM ドメインまたは別の PIM ドメイン内にある各 MSDP ピアとピアリング関係を構築するには、MSDP ピアを設定します。最初の MSDP ピアリング関係を設定すると、ルータ上で MSDP がイネーブルになります。

操作の前に

MSDP ピアを設定するルータのドメイン内で、BGP および PIM が設定されていることを確認します。

コマンドの一覧

1. config t

2. ip msdp peer peer-ip-address connect-source interface [ remote-as as-number ]

3. 各 MSDP ピアリング関係について、ステップ 2 を繰り返します。

4. show ip msdp summary [ vrf vrf-name | known-vrf-name | all ]

5. copy running-config startup-config

詳細な手順

 

コマンド
目的

ステップ 1

config t

 

例:

switch# config t

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip msdp peer peer-ip-address connect-source interface [ remote-as as-number ]

 

例:

switch(config)# ip msdp peer 192.168.1.10 connect-source ethernet 2/1 remote-as 8

MSDP ピアを設定してピア IP アドレスを指定します。ソフトウェアは、インターフェイスの送信元 IP アドレスを使用して、ピアとの TCP 接続を行います。インターフェイスは type slot/port という形式で表します。AS 番号がローカル AS と同じ場合、対象のピアは PIM ドメイン内にあります。それ以外の場合、対象のピアは PIM ドメインの外部にあります。デフォルトでは、MSDP ピアリングはディセーブルになっています。


) このコマンドを使用すると、MSDP ピアリングがイネーブルになります。


ステップ 3

ピア IP アドレス、インターフェイス、および AS 番号を必要に応じて変更し、各 MSDP ピアリング関係についてステップ 2 を繰り返します。

--

ステップ 4

show ip msdp summary [ vrf vrf-name | known-vrf-name | all ]

 

例:

switch# show ip msdp summary

(任意)MSDP ピアの要約情報を表示します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

 

例:

switch(config)# copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーションの変更を保存します。

MSDP ピア パラメータの設定

表5-1 に、設定可能なオプションの MSDP ピア パラメータを示します。これらのパラメータは、各ピアの IP アドレスを使用して、グローバル コンフィギュレーション モードで設定します。

 

表5-1 MSDP ピア パラメータ

パラメータ
説明

説明

ピアの説明を示すストリング。デフォルトでは、ピアの説明は設定されていません。

管理シャットダウン

MSDP ピアをシャットダウンするパラメータ。コンフィギュレーションの設定はこのコマンドの影響を受けません。このパラメータを使用すると、ピアがアクティブになる前に、複数のパラメータ設定を有効にできます。シャットダウンを実行すると、その他のピアとの TCP 接続は強制終了されます。デフォルトでは、各ピアは定義した時点でイネーブルになります。

MD5 パスワード

ピアの認証に使用される MD5 共有パスワード キー。デフォルトでは、MD5 パスワードはディセーブルになっています。

SA ポリシー(IN)

着信 SA メッセージのルーティング規則ポリシー 1 。デフォルトでは、すべての SA メッセージが受信されます。

SA ポリシー(OUT)

発信 SA メッセージのルーティング規則ポリシー 1 。デフォルトでは、発信される SA メッセージには登録済みの全送信元が含まれます。

SA の上限

ピアで許可され、SA キャッシュに格納される (S, G) エントリ数。デフォルトでは、上限はありません。

1.ルーティング規則ポリシーの設定方法については、『Cisco NX-OS Unicast Routing Configuration Guide, Release 4.0』を参照してください。


) メッシュ グループの設定方法については、「MSDP メッシュ グループの設定」を参照してください。


コマンドの一覧

1. config t

2. ip msdp description peer-ip-address string

ip msdp shutdown peer-ip-address

ip msdp password peer-ip-address password

ip msdp sa-policy peer-ip-address policy-name in

ip msdp sa-policy peer-ip-address policy-name out

ip msdp sa-limit peer-ip-address limit

3. show ip msdp peer [ peer-address ] [ vrf vrf-name | known-vrf-name | all ]

4. copy running-config startup-config

詳細な手順

 

コマンド
目的

ステップ 1

config t

 

例:

switch# config t

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip msdp description peer-ip-address string

 

例:

switch(config)# ip msdp description 192.168.1.10 peer in Engineering network

ピアの説明を示すストリングを設定します。デフォルトでは、ピアの説明は設定されていません。

ip msdp shutdown peer-ip-address

 

例:

switch(config)# ip msdp shutdown 192.168.1.10

ピアをシャットダウンします。デフォルトでは、各ピアは定義した時点でイネーブルになります。

ip msdp password peer-ip-address password

 

例:

switch(config)# ip msdp password 192.168.1.10 my_md5_password

ピアの MD5 パスワードをイネーブルにします。デフォルトでは、MD5 パスワードはディセーブルになっています。

ip msdp sa-policy peer-ip-address policy-name in

 

例:

switch(config)# ip msdp sa-policy 192.168.1.10 my_incoming_sa_policy in

着信 SA メッセージのルーティング規則ポリシーをイネーブルにします。デフォルトでは、すべての SA メッセージが受信されます。

ip msdp sa-policy peer-ip-address policy-name out

 

例:

switch(config)# ip msdp sa-policy 192.168.1.10 my_outgoing_sa_policy out

発信 SA メッセージのルーティング規則ポリシーをイネーブルにします。デフォルトでは、発信される SA メッセージには登録済みの全送信元が含まれます。

ip msdp sa-limit peer-ip-address limit

 

例:

switch(config)# ip msdp sa-limit 192.168.1.10 5000

ピアから受信可能な (S, G) エントリ数の上限を設定します。デフォルトでは、上限はありません。

ステップ 3

show ip msdp peer [ peer-address ] [ vrf vrf-name | known-vrf-name | all ]

 

例:

switch# show ip msdp peer 1.1.1.1

(任意)MSDP ピアの詳細情報を表示します。

ステップ 4

copy running-config startup-config

 

例:

switch(config)# copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーションの変更を保存します。

MSDP グローバル パラメータの設定

表5-2 に、設定可能なオプションの MSDP グローバル パラメータを示します。

 

表5-2 MSDP グローバル パラメータ

パラメータ
説明

発信元インターフェイスの名前

SA メッセージ エントリの RP フィールドで使用される IP アドレス。Anycast RP を使用する場合は、すべての RP に対して同じ IP アドレスを使用します。このパラメータを使用すると、各 MSDP ピアの RP に一意の IP アドレスを定義できます。デフォルトでは、ローカル システムの RP アドレスが使用されます。


) RP アドレスにはループバック インターフェイスを使用することを推奨します。


グループの上限

指定したプレフィクスに対して作成される (S, G) エントリの最大数。グループの上限を超えた場合、そのグループは無視され、違反状態が記録されます。デフォルトでは、グループの上限は定義されていません。

SA インターバル

SA メッセージを送信する間隔。有効値の範囲は 60 ~ 65,535 秒です。デフォルト値は 60 秒です。

コマンドの一覧

1. config t

2. ip msdp originator-id interface

ip msdp group-limit limit source source-prefix

ip msdp sa-interval seconds

3. show ip msdp summary [ vrf vrf-name | known-vrf-name | all ]

4. copy running-config startup-config

詳細な手順

 

コマンド
目的

ステップ 1

config t

 

例:

switch# config t

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip msdp originator-id interface

 

例:

switch(config)# ip msdp originator-id loopback0

SA メッセージ エントリの RP フィールドで使用される IP アドレスを設定します。インターフェイスは type slot/port という形式で表します。デフォルトでは、ローカル システムの RP アドレスが使用されます。


) RP アドレスにはループバック インターフェイスを使用することを推奨します。


ip msdp group-limit limit source source-prefix

 

例:

switch(config)# ip msdp group-limit 1000 source 192.168.1.0/24

指定したプレフィクスに対して作成される (S, G) エントリの最大数。グループの上限を超えた場合、そのグループは無視され、違反状態が記録されます。デフォルトでは、グループの上限は定義されていません。

ip msdp sa-interval seconds

 

例:

switch(config)# ip msdp sa-interval 80

SA メッセージを送信する間隔。有効値の範囲は 60 ~ 65,535 秒です。デフォルト値は 60 秒です。

ステップ 3

show ip msdp summary [ vrf vrf-name | known-vrf-name | all ]

 

例:

switch# show ip msdp summary

(任意)MSDP 設定の要約を表示します。

ステップ 4

copy running-config startup-config

 

例:

switch(config)# copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーションの変更を保存します。

MSDP メッシュ グループの設定

グローバル コンフィギュレーション モードでオプションの MSDP メッシュ グループを設定するには、メッシュ内の各ピアを指定します。同じルータに複数のメッシュ グループを設定したり、各メッシュ グループに複数のピアを設定したりできます。

コマンドの一覧

1. config t

2. ip msdp mesh-group peer-ip-addr mesh-name

3. メッシュ内の各 MSDP ピアについて、ステップ 2 を繰り返します。

4. show ip msdp mesh-group [ mesh-group ] [ vrf vrf-name | known-vrf-name | all ]

5. copy running-config startup-config

詳細な手順

 

コマンド
目的

ステップ 1

config t

 

例:

switch# config t

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip msdp mesh-group peer-ip-addr mesh-name

 

例:

switch(config)# ip msdp mesh-group 192.168.1.10 my_mesh_1

MSDP メッシュを設定してピア IP アドレスを指定します。同じルータに複数のメッシュを設定したり、各メッシュ グループに複数のピアを設定したりできます。デフォルトでは、メッシュ グループは設定されていません。

ステップ 3

ピア IP アドレスを変更し、メッシュ内の各 MSDP ピアについてステップ 2 を繰り返します。

--

ステップ 4

show ip msdp mesh-group [ mesh-group ] [ vrf vrf-name | known-vrf-name | all ]

 

例:

switch# show ip msdp summary

(任意)MSDP メッシュ グループ設定に関する情報を表示します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

 

例:

switch(config)# copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーションの変更を保存します。

MSDP プロセスの再起動

MSDP プロセスを再起動し、オプションとして、すべてのルートをフラッシュすることができます。

コマンドの一覧

1. restart msdp

2. config t

3. ip msdp flush-routes

4. show running-config | include flush-routes

5. copy running-config startup-config

詳細な手順

 

コマンド
目的

ステップ 1

restart msdp

 

例:

switch# restart msdp

MSDP プロセスを再起動します。

ステップ 2

config t

 

例:

switch# config t

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

ip msdp flush-routes

 

例:

switch(config)# ip msdp flush-routes

MSDP プロセスの再起動時に、ルートを削除します。デフォルトでは、ルートはフラッシュされません。

ステップ 4

show running-config | include flush-routes

 

例:

switch(config)# show running-config | include flush-routes

(任意)実行コンフィギュレーションの flush-routes 設定行を表示します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

 

例:

switch(config)# copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーションの変更を保存します。

MSDP 設定の確認

MSDP の設定情報を表示するには、次の作業のいずれかを行います。

 

コマンド
目的

show ip msdp count [ as-number ] [ vrf vrf-name | known-vrf-name | all ]

MSDP (S, G) エントリ数およびグループ数を AS 番号別に表示します。

show ip msdp mesh-group [ mesh-group ] [ vrf vrf-name | known-vrf-name | all ]

MSDP メッシュ グループ設定を表示します。

show ip msdp peer [ peer-address ] [ vrf vrf-name | known-vrf-name | all ]

MSDP ピアの MSDP 情報を表示します。

show ip msdp rpf [ rp-address ] [ vrf vrf-name | known-vrf-name | all ]

RP アドレスへの BGP パス上にあるネクストホップ AS を表示します。

show ip msdp sources [ vrf vrf-name | known-vrf-name | all ]

MSDP で学習された送信元と、グループ上限設定に関する違反状況を表示します。

show ip msdp summary [ vrf vrf-name | known-vrf-name | all ]

MSDP ピア設定の要約を表示します。

これらのコマンド出力のフィールドの詳細については、『 Cisco NX-OS Multicast Routing Command Reference, Release 4.0 』を参照してください。

統計情報の表示

以下では、MSDP の統計情報を、表示およびクリアするための機能について説明します。

ここでは、次の内容について説明します。

「統計情報の表示」

「統計情報のクリア」

統計情報の表示

MSDP の統計情報を表示するには、次の作業のいずれかを行います。

 

表5-3 MSDP 統計情報コマンド

コマンド
目的

show ip msdp [ as-number ] internal event-history { errors | messages }

メモリの割り当てに関する統計情報を表示します。

show ip msdp internal mem-stats [ detail ]

メモリの割り当てに関する統計情報を表示します。

show ip msdp policy statistics sa-policy peer-address { in | out } [ vrf vrf-name | known-vrf-name | all ]

MSDP ピアの MSDP ポリシー統計情報を表示します。

show ip msdp { sa-cache | route } [ source-address ] [ group-address ] [ vrf vrf-name | known-vrf-name | all ] [ asn-number ] [ peer peer-address ]

MSDP SA ルート キャッシュを表示します。送信元アドレスを指定した場合は、その送信元に対応するすべてのグループが表示されます。グループ アドレスを指定した場合は、そのグループに対応するすべての送信元が表示されます。

統計情報のクリア

MSDP 統計情報をクリアするには、 表5-4 に示す各種コマンドを使用します。

 

表5-4 MSDP 統計情報をクリアするコマンド

コマンド
説明

clear ip msdp peer [ peer-address ] [ vrf vrf-name | known-vrf-name ]

MSDP ピアとの TCP 接続をクリアします。

clear ip msdp policy statistics sa-policy peer-address { in | out } [ vrf vrf-name | known-vrf-name ]

MSDP ピア SA ポリシーの統計情報カウンタをクリアします。

clear ip msdp statistics [ peer-address ] [ vrf vrf-name | known-vrf-name ]

MSDP ピア の統計情報をクリアします。

clear ip msdp { sa-cache | route } [ group-address ] [ vrf vrf-name | known-vrf-name | all ]

SA キャッシュ内のグループ エントリをクリアします。

MSDP の設定例

MSDP ピア、一部のオプション パラメータ、およびメッシュ グループを設定するには、各 MSDP ピアで次の手順を実行します。


ステップ 1 他のルータとの MSDP ピアリング関係を設定します。

switch# config t
switch(config)# ip msdp peer 192.168.1.10 connect-source ethernet 1/0 remote-as 8
 

ステップ 2 オプションのピア パラメータを設定します。

switch# config t
switch(config)# ip msdp password 192.168.1.10 my_peer_password_AB
 

ステップ 3 オプションのグローバル パラメータを設定します。

switch# config t
switch(config)# ip msdp sa-interval 80
 

ステップ 4 各メッシュ グループ内のピアを設定します。

switch# config t
switch(config)# ip msdp mesh-group 192.168.1.10 mesh_group_1
 


 

次に、図5-1 で示した MSDP ピアリングのサブセットの設定例を示します。

RP 3:192.168.3.10(AS 7)

config t
ip msdp peer 192.168.1.10 connect-source ethernet 1/1
ip msdp peer 192.168.2.10 connect-source ethernet 1/2
ip msdp peer 192.168.6.10 connect-source ethernet 1/3 remote-as 9
ip msdp password 192.168.6.10 my_peer_password_36
ip msdp sa-interval 80
ip msdp mesh-group 192.168.1.10 mesh_group_123
ip msdp mesh-group 192.168.2.10 mesh_group_123
ip msdp mesh-group 192.168.3.10 mesh_group_123
 

RP 5:192.168.5.10(AS 8)

config t
ip msdp peer 192.168.4.10 connect-source ethernet 1/1
ip msdp peer 192.168.6.10 connect-source ethernet 1/2 remote-as 9
ip msdp password 192.168.6.10 my_peer_password_56
ip msdp sa-interval 80
 

RP 6:192.168.6.10(AS 9)

config t
ip msdp peer 192.168.7.10 connect-source ethernet 1/1
ip msdp peer 192.168.3.10 connect-source ethernet 1/2 remote-as 7
ip msdp peer 192.168.5.10 connect-source ethernet 1/3 remote-as 8
ip msdp password 192.168.3.10 my_peer_password_36
ip msdp password 192.168.5.10 my_peer_password_56
ip msdp sa-interval 80
 

デフォルト設定

表5-5 に、MSDP パラメータのデフォルト設定を示します。

 

表5-5 MSDP パラメータのデフォルト設定

パラメータ
デフォルト

説明

ピアの説明はありません。

管理シャットダウン

ピアは定義された時点でイネーブルになります。

MD5 パスワード

すべての MD5 パスワードがディセーブルになっています。

SA ポリシー(IN)

すべての SA メッセージが受信されます。

SA ポリシー(OUT)

発信される SA メッセージには登録済みの全送信元が含まれます。

SA の上限

上限は定義されていません。

発信元インターフェイスの名前

ローカル システムの RP アドレスです。

グループの上限

グループの上限は定義されていません。

SA インターバル

60 秒

その他の関連資料

MSDP の実装に関する詳細情報については、次の項目を参照してください。

「関連資料」

「規格」

付録 A「IETF RFC 一覧」

関連資料

関連項目
マニュアル名

VDC

Cisco NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide, Release 4.0

CLI コマンド

Cisco NX-OS Multicast Routing Command Reference, Release 4.0

ポリシーベース ルーティングおよび MBGP の設定

Cisco NX-OS Unicast Routing Configuration Guide, Release 4.0

規格

規格
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