Cisco Nexus 7000 シリーズ NX-OS MPLS コンフィギュレーション ガイド
MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの 設定
MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの設定
発行日;2012/05/08 | 英語版ドキュメント(2011/10/28 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの設定

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの概要

iBGP ロード バランシング

eBGP ロード バランシング

レイヤ 3 VPN ロード バランシング

BGP コスト コミュニティ

BGP コスト コミュニティはどのように最良パス選択プロセスに影響するか

コスト コミュニティおよび EIGRP PE-CE とバックドア リンク

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングのライセンス要件

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの前提条件

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングに関する注意事項と制限事項

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングのデフォルト設定

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの設定

eBGP および iBGP の BGP ロード バランシングの設定

BGP コスト コミュニティの設定

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシング設定の確認

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの設定例

例:MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシング

例:MPLS レイヤ 3 VPN コスト コミュニティ

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの追加情報

関連資料

RFC

MIB

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの機能履歴

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの設定

この章では、Cisco NX-OS デバイスで Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)レイヤ 3 Virtual Private Networks(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク)のロード バランシングを設定する方法について説明します。

この章では、次の内容について説明します。

「MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの概要」

「MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングのライセンス要件」

「MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの前提条件」

「MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングに関する注意事項と制限事項」

「MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングのデフォルト設定」

「MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの設定」

「MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシング設定の確認」

「MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの設定例」

「MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの追加情報」

「MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの機能履歴」

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの概要

ロード バランシングは、個々のルータが過負荷にならないように、トラフィックを分散させます。IMPLS レイヤ 3 ネットワークでは、Border Gateway Protocol(BGP; ボーダー ゲートウェイ プロトコル)を使用することにより、ロード バランシングを実現します。ルーティング テーブルに複数の iBGP パスがインストールされている場合、ルート リフレクタは 1 つのパス(ネクスト ホップ)だけをアドバタイズします。ルータがルート リフレクタの背後にある場合、マルチホーム サイトに接続されているすべてのルータは、別のルート識別子が Virtual Routing and Forwarding(VRF; 仮想ルーティングおよび転送)インスタンスごとに設定されないかぎり、アドバタイズされません。(ルート リフレクタは学習したルートをネイバーに渡すことで、すべての iBGP ピアをフルメッシュにしなくてもすむようにします)。

ここでは、次の内容について説明します。

「iBGP ロード バランシング」

「eBGP ロード バランシング」

「レイヤ 3 VPN ロード バランシング」

iBGP ロード バランシング

ローカル ポリシーで設定されていない BGP-speaking ルータが Internal BGP(iBGP; 内部 BGP)から同じ宛先で複数の Network Layer Reachability Information(NLRI; ネットワーク層到達可能性情報)を受信する場合は、ルータにより 1 つの iBGP パスが最良パスとして選択され、IP ルーティング テーブルにインストールされます。iBGP ロード バランシングが BGP-speaking ルータをイネーブルにすると、複数の iBGP パスが宛先への最良パスとして選択され、IP ルーティング テーブルにインストールされます。

eBGP ロード バランシング

ルータがネイバー自律システムからプレフィクスのための 2 つの同じ eBGP パスを学習すると、下位のルート ID のパスが最良パスとして選択されます。ルータはこの最良パスを IP ルーティング テーブルにインストールします。最良パスが 1 つ選択される代わりにネイバー自律システムから eBGP パスが学習された場合、eBGP ロード バランシングをイネーブルにして複数のパスを IP ルーティング テーブルにインストールすることができます。

パケット スイッチング中、スイッチング モードに応じて、ルータにより複数のパス間でパケット単位または宛先単位のロード バランシングが実行されます。

レイヤ 3 VPN ロード バランシング

eBGP および iBGP の両方のレイヤ 3 VPN ロード バランシングにより、マルチホーム自律システムと Provider Edge(PE; プロバイダー エッジ)ルータを設定し、External BGP(eBGP; 外部 BGP)および iBGP マルチパスの両方でトラフィックを分散できます。

レイヤ 3 VPN ロード バランシングは、PE ルータおよび VPN の IPv4 と IPv6 をサポートします。

BGP はマルチパスを許可される最大数までインストールします。BGP は最良パス アルゴリズムを使用して 1 つのパスを最良パスとして選択し、Routing Information Base(RIB; ルーティング情報ベース)に挿入して BGP ピアにアドバタイズします。ルータは RIB に別のパスを挿入できますが、最良パスとして選択するのは 1 つだけです。

レイヤ 3 VPN では、パケット単位で、またはソース単位で、または宛先ペアに基づいてロード バランシングが実行されます。ロード バランシングをイネーブルにするには、eBGP パスと iBGP パスの両方をインポートする VPN Routing and Forwarding(VRF; VPN ルーティングおよび転送)インスタンスを含むレイヤ 3 VPN を使用して、ルータを設定します。パス数は VRF ごとに個別に設定することができます。

図 25-1 は、BGP を使用した MPLS プロバイダー ネットワークを示します。この図では、VPN ユニキャスト iBGP ピアリングが設定された PE1 および PE2 に、2 つのリモート ネットワークが接続されています。ネットワーク 2 は、PE1 および PE2 に接続されているマルチホーム ネットワークです。またネットワーク 2 は、ネットワーク 1 とのエクストラネット VPN サービスが設定されています。ネットワーク 1 とネットワーク 2 は両方とも、PE ルータを使用した eBGP ピアリングが設定されています。

図 25-1 BGP を使用したプロバイダー MPLS ネットワーク

マルチパスとして iBGP パスおよび eBGP パスの両方を選択し、ネットワーク 1 の VPN Routing and Forwarding(VRF; VPN ルーティングおよび転送)インスタンスにインポートしてロード バランシングを実行するように、PE1 を設定することができます。

トラフィックは次のように分散されます。

ネットワーク 2 から PE1 および PE2 に送信される IP トラフィックは、IP トラフィックとして eBGP パスを経由して送信されます。

PE1 から PE2 に送信される IP トラフィックは、MPLS トラフィックとして iBGP パスを経由して送信されます。

eBGP パスを経由して送信されるトラフィックは、IP トラフィックとして送信されます。

ネットワーク 2 からアドバタイズされているすべてのプレフィクスは、Route Distinguisher(RD; ルート識別子)21 と RD22 を経由し、PE1 によって受信されます。

RD21 を経由するアドバタイズメントは IP パケットに伝送されます。

RD22 を経由するアドバタイズメントは MPLS パケットに伝送されます。

ルータは、VRF1 のためのマルチパスとして両方のパスを選択し、VRF1 RIB に挿入することができます。

レイヤ 3 VPN ロード バランシングとルート リフレクタ

ルート リフレクタは、PE ルータでのセッション数を減らし、レイヤ 3 VPN ネットワークの拡張性を向上させます。ルート リフレクタは、受信されたすべての VPN ルートをホールドし、PE ルータとピアします。異なる PE は異なるルートのターゲットがタグ付けされた VPNv4 ルートおよび VPNv6 ルートを要求することができます。ルート リフレクタはまた、VRF 設定が変更されたときに特定のルート ターゲットのリフレッシュを PE に送信する必要がある場合があります。すべてのルートが格納されると、ルート リフレクタにおける拡張性の要件が増加します。ルート リフレクタを設定することにより、定義されたルート ターゲット コミュニティのセットを持つルートだけをホールドすることができます。

ルート リフレクタを設定することにより、異なる VPN のセットをサービスできます。さらに PE を設定することにより、PE で設定された VRF をサービスするすべてのルート リフレクタとピアすることができます。PE がまだルートをホールドしていないルート ターゲットで新しい VRF を設定する場合は、PE がルート リフレクタにルート リフレッシュを発行し、関連する VPN ルートを取得します。


) ルート リフレクタは転送パスにある必要はありませんが、マルチホームされた VPN サイトに対して一意の Route Distinguisher(RD; ルート識別子)を設定する必要があります。


図 25-2 に、3 つの PE ルータとルート リフレクタを含むトポロジを示します。これらすべてには、iBGP ピアリングが設定されています。PE2 と PE3 はそれぞれ等価プリファレンス eBGP パスを PE1 にアドバタイズします。デフォルトでは、ルート リフレクタはパスを 1 つだけ選択し、PE1 をアドバタイズします。

図 25-2 ルート リフレクタを配置したトポロジ

PE1 への等価プリファレンス パスのすべてがルート リフレクタを経由してアドバタイズされるためには、異なる RD を使用して各 VRF を設定する必要があります。ルート リフレクタによって受信されるプレフィクスは別々に認識され、PE1 にアドバタイズされます。

BGP コスト コミュニティ

BGP コスト コミュニティは非遷移の拡張コミュニティ属性で、iBGP およびコンフェデレーション ピアには渡されますが、eBGP ピアには渡されません。(コンフェデレーションは、同じ自律システム番号を使用して外部ネットワークと通信する iBGP ピアのグループです)。BGP コスト コミュニティ属性には、コスト コミュニティ ID とコスト値が含まれます。BGP コスト コミュニティ属性を設定することにより、ローカル自律システムの BGP 最良パス選択プロセスやコンフェデレーションをカスタマイズすることができます。ルート マップでは、コスト コミュニティ属性のコミュニティ ID とコスト値を設定します。BGP は、最も低いコミュニティ ID のパスを優先するか、または同じコミュニティ ID に対して、BGP コスト コミュニティ属性における最小コスト値のパスを優先します。

同じ宛先への複数のパスが使用可能な場合、BGP は最良パス選択プロセスを使用して、いずれのパスが最良パスであるかを決定します。複数の等コスト パスが使用可能な場合、特定のパスにプリファレンスを割り当てることができます。

iBGP のアドミニストレーティブ ディスタンスは、ほとんどの Interior Gateway Protocol(IGP; 内部ゲートウェイ プロトコル)の距離よりも劣るので、ユニキャスト Routing Information Base(RIB; ルーティング情報ベース)は、プロトコルやルートの通常の距離またはメトリック比較を使用する前に、同じ BGP コスト コミュニティ比較アルゴリズムを適用する場合があります。iBGP によって学習される VPN ルートは、ローカルで学習された IGP ルートよりも優先される場合があります。

このコスト拡張コミュニティ属性は、拡張コミュニティ交換がイネーブルの場合、iBGP ピアに伝播されます。

BGP コスト コミュニティはどのように最良パス選択プロセスに影響するか

BGP 最良パス選択プロセスは、Point Of Insertion(POI; 挿入ポイント)においてコスト コミュニティ属性の影響を受けます。POI は IGP メトリック比較に準拠します。同一の宛先に向かう複数のパスを受信したとき、BGP は最良パス選択プロセスを使用して、いずれのパスが最良パスであるかを決定します。最良パスは BGP により自動的に決定され、ルーティング テーブルにインストールされます。複数の等コスト パスが使用可能な場合、POI で特定のパスにプリファレンスを割り当てることができます。ローカルの最良パス選択で POI が有効でない場合は、コスト コミュニティ属性は暗黙的に無視されます。

同じ POI のコスト コミュニティ属性を持つ複数のパスを設定することができます。最も低いコスト コミュニティ ID を持つパスが最優先されます。特定の POI に対するすべてのコスト コミュニティ パスは、最も低いコスト コミュニティ ID を持つパスから考慮されて行きます。コスト コミュニティを持たないパス(POI でコミュニティ ID が評価されるもの)には、デフォルトのコミュニティ コスト値が割り当てられます。

POI でコスト コミュニティ属性を適用することで、ローカルの自律システムまたはコンフェデレーションにおける任意のピアを起点とするパスまたは任意のピアで学習したパスに、値を割り当てることができるようになります。ルータは最適パス選択プロセス中にタイ ブレーカとしてコスト コミュニティを使用することができます。同一の自律システムまたはコンフェデレーション内部の個別の等コスト パスに対し、コスト コミュニティのインスタンスを複数設定できます。たとえば、複数の等コスト出口ポイントを持つネットワーク内の特定の出口パスに低コストのコミュニティ値を適用することができます。BGP 最良パス選択プロセスでは、その特定の出口パスを優先します。

コスト コミュニティおよび EIGRP PE-CE とバックドア リンク

Enhanced Interior Gateway Protocol(EIGRP; 拡張内部ゲートウェイ プロトコル)レイヤ 3 VPN トポロジでは、バックドア リンクが最初に学習されている場合、BGP はバックドア リンクを優先します。バックドア リンクまたはルートは遠隔地の拠点と主拠点間のレイヤ 3 VPN の外で設定される接続です。

BGP コスト コミュニティのプレ最良パス Point Of Insertion(POI; 挿入ポイント)は、VPN およびバックドア リンクが混在する EIGRP レイヤ 3 VPN ネットワーク トポロジをサポートします。この POI は BGP に再配布される EIGRP ルートに自動的に適用されます。プレ最良パス POI は、EIGRP ルート タイプおよびメトリックを伝送します。この POI は、BGP がその他のあらゆる比較ステップの前にこの POI を考慮するように影響を与えておくことで、最良パス計算プロセスに作用します。


) コスト コミュニティを無視するように BGP のパス選択を設定することができますが、この場合バックドア リンクを持つ設定はお勧めしません。


MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングのライセンス要件

次の表に、この機能のライセンス要件を示します。

 

製品
ライセンス要件

Cisco NX-OS

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングには、MPLS Services ライセンスが必要です。Cisco NX-OS ライセンス方式の詳細と、ライセンスの取得および適用の方法については、『 Cisco NX-OS Licensing Guide 』を参照してください。

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの前提条件

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングには次の前提条件があります。

MPLS および L3VPN 機能をイネーブルにする必要があります。

MPLS の正しいライセンスをインストールする必要があります。

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングに関する注意事項と制限事項

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシング設定時の注意事項と制限事項は次のとおりです。

ルータがルート リフレクタの背後に設置され、マルチホームのサイトに接続されている場合は、異なる RD を持つ VRF が個別の VRF に対して設定されていない限り、ルータはアドバタイズされません。

複数の iBGP パスを持つ BGP プレフィクスの各 IP ルーティング テーブル エントリは、追加のメモリを使用します。ルータの使用可能なメモリ量が小さい場合や、ルータがフル インターネット ルーティング テーブルを伝送している場合は、この機能の使用はお勧めしません。

バックドア リンクが存在し、EIGRP が PE-CE ルーティング プロトコルである場合は、BGP コスト コミュニティを無視しないでください。

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングのデフォルト設定

表 25-1 に、MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシング パラメータのデフォルト設定を示します。

 

表 25-1 デフォルトの MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシング パラメータ

パラメータ
デフォルト

レイヤ 3 VPN 機能

ディセーブル

BGP コスト コミュニティ ID

128

BGP コスト コミュニティ コスト

2147483647

最大マルチパス数

1

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの設定

ここでは、次の内容について説明します。

「eBGP および iBGP の BGP ロード バランシングの設定」

「BGP コスト コミュニティの設定」

eBGP および iBGP の BGP ロード バランシングの設定

eBGP ネットワークまたは iBGP ネットワークのレイヤ 3 VPN ロード バランシングを設定できます。

前提条件

適切な VDC であることを確認します(または、 switchto vdc コマンドを使用します)。

手順の概要

1. configure terminal

2. feature- s et mpls

3. feature mpls l3vpn

4. feature bgp

5. router bgp as-number

6. (任意) bestpath cost-community ignore

7. address-family { ipv4 | ipv6 } unicast

8. maximum-paths [ibgp] number-of-paths

9. (任意) show running-config bgp

10. (任意) copy running-config startup-config

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

 

例:

switch# configure terminal

switch(config)#

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

feature-set mpls

 

例:

switch(config)# feature-set mpls

MPLS フィーチャ セットをイネーブルにします。

ステップ 3

feature mpls l3vpn

 

例:

switch(config)# feature mpls l3vpn

レイヤ 3 VPN 機能をイネーブルにします。

ステップ 4

feature bgp

 

例:

switch(config)# feature bgp

BGP 機能をイネーブルにします。

ステップ 5

router bgp as - number

 

例:

switch(config)# router bgp 1.1

switch(config-router)#

BGP ルーティング プロセスを設定し、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。 as-number 引数は、ルータを他の BGP ルータに対して識別し、転送するルーティング情報にタグを設定する自律システムの番号を示します。AS 番号は 16 ビット整数または 32 ビット整数にできます。上位 16 ビット 10 進数と下位 16 ビット 10 進数による xx.xx という形式です。

ステップ 6

bestpath cost-community ignore

 

例:

switch(config-router)# bestpath cost-community ignore#

(任意)BGP 最良パス計算のコスト コミュニティは無視します。

ステップ 7

address-family { ipv4 | ipv4 } unicast

 

例:

switch(config-router)# address-family ipv4 unicast

switch(config-router-af)#

IP ルーティング セッションを設定するために、アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 8

maximum-paths [ ibgp ] number-of-paths

 

例:

switch(config-router-af)# maximum-paths 4

マルチパスの許可される最大数を設定します。 ibgp キーワードを使用して iBGP ロード バランシングを設定します。指定できる範囲は 1 ~ 16 です。

ステップ 9

show running-config bgp

 

例:

switch(config-router-af)# show running-config bgp

(任意)BGP の実行コンフィギュレーションを表示します。

ステップ 10

copy running-config startup-config

 

例:

switch(config-router-af)# copy running-config startup-config

(任意)実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

BGP コスト コミュニティの設定

レイヤ 3 VPN のルートの BGP コスト コミュニティを設定できます。

前提条件

適切な VDC であることを確認します(または、 switchto vdc コマンドを使用します)。

手順の概要

1. configure terminal

2. feature- s et mpls

3. feature mpls l3vpn

4. feature bgp

5. route-map map-name { permit | deny } [ sequence -number ]

6. set extcommunity cost [igp | pre-bestpath] community-id cost-value

7. router bgp as-number

8. (任意) router-id ip-address

9. neighbor ip-address remote-as as-number

10. address-family { vpnv4 | vpnv6 } unicast

11. send-community extended

12. route-map map-name { in | out}

13. (任意) show running-config bgp

14. (任意) copy running-config startup-config

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

 

例:

switch# configure terminal

switch(config)#

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

feature-set mpls

 

例:

switch(config)# feature-set mpls

MPLS フィーチャ セットをイネーブルにします。

ステップ 3

feature mpls l3vpn

 

例:

switch(config)# feature mpls l3vpn

レイヤ 3 VPN 機能をイネーブルにします。

ステップ 4

feature bgp

 

例:

switch(config)# feature bgp

BGP 機能をイネーブルにします。

ステップ 5

route-map map-name { permit | deny } [ sequence-number ]

 

例:

switch(config)# route-map costMap permit 10

ルート マップ コンフィギュレーション モードを開始し、ルート マップを作成または設定します。

ステップ 6

set extcommunity cost [igp | pre-bestpath ] community-id cost-value

 

例:

switch(config-route-map)# set extcommunity cost 1 100

set 句を作成しコスト コミュニティ属性を適用します。各ルート マップ ブロックまたはシーケンスで複数の cost community set 句を設定できます。各 cost community set 句には、 community-id (0 ~ 255)を持たせる必要があります。その他すべての属性が等しい場合、最も低い cost-value を持つ cost community set 句が最良パス選択プロセスにより優先されます。cost-value の範囲は 0 ~ 4294967295 です。

コスト コミュニティ属性が設定されていないパスは、デフォルトの cost-value である 2147483647 が割り当てられます。

ステップ 7

router bgp as - number

 

例:

switch(config)# router bgp 1.1

switch(config-router)#

BGP ルーティング プロセスを設定し、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。 as-number 引数は、ルータを他の BGP ルータに対して識別し、転送するルーティング情報にタグを設定する自律システムの番号を示します。AS 番号は 16 ビット整数または 32 ビット整数にできます。上位 16 ビット 10 進数と下位 16 ビット 10 進数による xx.xx という形式です。

ステップ 8

router-id ip-address

 

例:

switch(config-router)# router-id 192.0.2.255

(任意)BGP ルータ ID を設定します。この IP アドレスによって、この BGP スピーカを特定します。このコマンドによって、BGP ネイバー セッションの自動通知およびセッション リセットが開始されます。

ステップ 9

neighbor ip-address remote-as as-number

 

例:

switch(config-router)# neighbor 192.0.2.1 remote-as 100

switch(config-router-neighbor)#

ネイバーを設定し、アドレス ファミリ ネイバー コンフィギュレーション モードを開始します。 ip-address は IPv4 または IPv6 アドレスです。 as-number は 16 ビット整数または 32 ビット整数にできます。上位 16 ビット 10 進数と下位 16 ビット 10 進数による xx.xx という形式です。

ステップ 10

address-family { vpnv4 | vpnv6 } unicast

 

例:

switch(config-router-neighbor)# address-family vpnv4 unicast

switch(config-router-neighbor-af)#

IP VPN セッションを設定するために、アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 11

send-community extended

 

例:

switch(config-router-neighbor-af)# send-community extended

コミュニティ属性が BGP ネイバーに送信されるように指定します。

ステップ 12

route-map map-name { in | out }

 

例:

switch(config-router-neighbor-af)# route-map costMap in

このアドレス ファミリのルート マップを設定します。

ステップ 13

show running-config bgp

例:

switch(config-router-neighbor-af)# show running-config bgp

(任意)BGP の実行コンフィギュレーションを表示します。

ステップ 14

copy running-config startup-config

 

例:

switch(config-router-neighbor-af)# copy running-config startup-config

(任意)実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシング設定の確認

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシング設定を表示するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

show running-config bgp

BGP の実行コンフィギュレーションを表示します。

これらのコマンドの出力フィールドの詳細については、『 Cisco NX-OS MPLS Command Reference 』を参照してください。

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの設定例

ここでは、次の内容について説明します。

「例:MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシング」

「例:MPLS レイヤ 3 VPN コスト コミュニティ」

例:MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシング

次に、iBGP ロード バランシングを設定する例を示します。

configure terminal
feature-set mpls
feature mpls l3vpn
feature bgp
router bgp 1.1
bestpath cost-community ignore
address-family ipv6 unicast
maximum-paths ibgp 4

例:MPLS レイヤ 3 VPN コスト コミュニティ

次に、BGP コスト コミュニティを設定する例を示します。

configure terminal
feature-set mpls
feature mpls l3vpn
feature bgp
route-map CostMap permit
set extcommunity cost 1 100
router bgp 1.1
router-id 192.0.2.255
neighbor 192.0.2.1 remote-as 1.1
address-family vpnv4 unicast
send-community extended
route-map CostMap in
 

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの追加情報

レイヤ 3 VPN ロード バランシングの実装に関連する詳細情報については、次の項を参照してください。

「関連資料」

「RFC」

「MIB」

関連資料

関連項目
参照先

CLI コマンド

『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS MPLS Command Reference』

RFC

RFC
タイトル

RFC 2547

『BGP/MPLS VPNs』

RFC 2685

『Virtual Private Networks Identifier』

RFC 3107

『Carrying Label Information in BGP-4』

RFC 4360

『BGP Extended Communities Attribute』

RFC 4364

『BGP/MPLS IP Virtual Private Networks (VPNs)』

RFC 4382

『MPLS/BGP Layer 3 Virtual Private Network (VPN) MIB』

RFC 4577

『OSPF as the Provider/Customer Edge Protocol for BGP/MPLS IP Virtual Private Networks (VPNs)』

RFC 4659

『BGP-MPLS IP Virtual Private Network (VPN) Extension for IPv6 VPN』

RFC 4684

『Constrained Route Distribution for Border Gateway Protocol/MultiProtocol Label Switching (BGP/MPLS) Internet Protocol (IP) Virtual Private Networks (VPNs)』

RFC 4760

『Multiprotocol Extensions for BGP-4』

RFC 4781

『Graceful Restart Mechanism for BGP with MPLS』

RFC 4798

『Connecting IPv6 Islands over IPv4 MPLS Using IPv6 Provider Edge Routers (6PE)』

draft-ietf-Layer 3 VPN-ospfv3-pece-02

『OSPFv3 as PE/CE Protocol』

draft-retana-bgp-custom-decision-00

『BGP Custom Decision Process』

MIB

MIB
MIB のリンク

MPLS-Layer 3 VPN-STD-MIB

Cisco MIB を検索およびダウンロードするには、次の URL にアクセスしてください。

http://www.cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml

MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの機能履歴

表 25-2 は、この機能のリリースの履歴です。

 

表 25-2 MPLS レイヤ 3 VPN ロード バランシングの機能履歴

機能名
リリース
機能情報

レイヤ 3 VPN ロード バランシング

5.2(1)

この機能が導入されました。

BGP コスト コミュニティ

5.2(1)

この機能が導入されました。