Cisco Nexus 7000 シリーズ NX-OS MPLS コンフィギュレーション ガイド
MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの設 定
MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの設定
発行日;2012/05/08 | 英語版ドキュメント(2011/10/28 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの設定

の概要

の概要

による IPv4 ロード バランシング パスの検出

マルチパス LSP ツリー トレースを処理するルータによって送信されるエコー応答戻りコード

のライセンス要件

の前提条件

に関する注意事項と制限事項

の設定

MPLS エコー パケットのデフォルトの動作のカスタマイズ

MPLS 組み込み管理設定

前提条件

の設定

前提条件

を使用した IPv4 ロード バランシング パスの検出

MPLS マルチパス LSP Traceroute パス ディスカバリ

によって検出された LSP パスの を使用した監視

DSCP を使用した、エコー応答における特定のサービス クラスの要求

MPLS エコー要求に対する応答ルータの応答方法の制御

エコー要求応答の応答モード

のルータから発信されるエコー パケットの出力インターフェイスの指定

の MPLS エコー要求パケット送信のペースの設定

での、MPLS 設定がないインターフェイスを原因とする LSP 中断の検出のイネーブル化

中継ルータへの のターゲット FEC スタックの検証の要求

のタイムアウト試行回数の設定

の設定例

例:MPLS エコー パケットのデフォルトの動作のカスタマイズ

例:の設定

例:を使用した IPv4 ロード バランシング パスの検出

例:DSCP を使用した、エコー応答における特定のサービス クラスの要求

例:MPLS エコー要求に対する応答ルータの応答方法の制御

例:のルータから発信されるエコー パケットの出力インターフェイスの指定

例:の MPLS エコー要求パケット送信のペースの設定

例:での、MPLS 設定がないインターフェイスを原因とする LSP 中断の検出のイネーブル化

例:中継ルータに対する のターゲット FEC スタックの検証の要求

例:のタイムアウト試行回数の設定

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースに関する追加情報

関連資料

標準

MIB

RFC

の機能情報

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの設定

この章では、MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能を使用して、Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)接続を設定する方法について説明します。

この章では、次の内容について説明します。

「MPLS LSP マルチパス ツリー トレース の概要」

「MPLS LSP マルチパス ツリー トレースのライセンス要件」

「MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの前提条件」

「MPLS LSP マルチパス ツリー トレースに関する注意事項と制限事項」

「MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの設定」

「MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの設定例」

「MPLS LSP マルチパス ツリー トレースに関する追加情報」

「MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの機能情報」

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース の概要

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能は、出力ルータと入力ルータ間で Label Switched Path(LSP; ラベル スイッチド パス)の可能な Equal-Cost Multipath(ECMP; 等価コスト マルチパス)ルーティング パスをすべて検出する手段を提供します。これらのパスは、検出後、MPLS LSP ping または traceroute を使用して定期的に再テストできます。この機能は、IPv4 LSP のトレース用の MPLS LSP traceroute 機能に対する拡張です。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能を使用して、IPv4 LSP 用のすべてのパスを検出できます。

この MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能の実装は、IETF RFC 4379、『 Detecting Multi-Protocol Label Switched (MPLS) Data Plane Failures 』に基づいています。

ここでは、次の内容について説明します。

「MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの概要」

「MPLS LSP マルチパス ツリー トレースによる IPv4 ロード バランシング パスの検出」

「マルチパス LSP ツリー トレースを処理するルータによって送信されるエコー応答戻りコード」

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの概要

MPLS 展開の数が増えると、MPLS ネットワークで伝送されるトラフィック タイプの数が増えることがあります。また、MPLS ネットワーク内の Label Switching Router(LSR; ラベル スイッチング ルータ)上のロード バランシングによって、ターゲット ルータに MPLS トラフィックを伝送するための代替パスが提供されます。サービス プロバイダーがサービスを提供するには、LSP を監視し、MPLS 転送の問題を迅速に特定できることが不可欠です。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能がリリースされる前は、Provider Edge(PE; プロバイダー エッジ)ルータ間のすべてのパスを自動的に検出する方法はなく、PE 間の転送の問題を解決するのは困難でした。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能によって、中継ルータで IPv4 ロード バランシングを使用するマルチベンダー ネットワーク内で入力 PE ルータから出力 PE ルータへのすべてのパスを自動的に検出できるようになります。PE 間のパスが検出されたら、MPLS LSP ping と MPLS LSP traceroute を使用して、定期的にこれらのパスをテストします。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースによる IPv4 ロード バランシング パスの検出

中継ルータでの IPv4 ロード バランシングは、着信ラベル スタックと、IP ヘッダー内の送信元および宛先アドレスに基づきます。出ラベル スタックと IP ヘッダー送信元アドレスは、トレースされる各ブランチに対して一定です。

送信元 LSR で MPLS LSP マルチパス ツリー トレースを実行する場合、ルータが可能なすべての出力パスを使用するには、IP ヘッダー宛先アドレスのセットを探す必要があります。送信元 LSR は、MPLS エコー要求で中継ルータにビットマップを送信することでパス ディスカバリを開始します。中継ルータは、エコー応答の Downstream Map(DS Map; ダウンストリーム マップ)内のビットマップのサブセットを含む MPLS エコー要求で情報を返します。送信元ルータは、エコー応答の情報を使用して次のルータに問い合わせることができます。送信元ルータは、パス上のすべてのルータに共通の 1 つのビットマップ設定が見つかるまで、後続の各ルータに問い合わせます。ルータは、TTL の期限切れを使用して他のルータに問い合わせ、共通ビットを探します。

たとえば、送信元ルータで次のコマンドを入力することでパス ディスカバリを開始できます。

switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.131.101.129/32 hashkey ipv4 bitmap 16
 

このコマンドは、ターゲット ルータの IP アドレスを 10.131.101.192 255.255.255.255 に設定し、次のように設定します。

デフォルト ハッシュ キー タイプを 8 に設定します。これにより、IPv4 アドレス プレフィクスとビット マスク アドレス セットがエコー応答の DS マップで返されるように要求されます。

ビットマップ サイズを 16 に設定します。このことは、MPLS LSP マルチパス ツリー トレースが送信元ルータとターゲット ルータ間の LSP のすべてのパスの検出で、16 個のアドレス(127.0.0.1 から開始)を使用することを意味します。

traceroute mpls multipath ipv4 10.131.101.129/32 コマンドを入力すると、MPLS LSP マルチパス ツリー トレースはデフォルトのハッシュ タイプ 8 または IPv4 とデフォルトのビットマップ サイズ 32 を使用します。ビットマップ サイズの選択は、ネットワーク内のルータの台数によって決まります。ルータが多数ある場合、大きなビットマップ サイズを使用する必要があります。

マルチパス LSP ツリー トレースを処理するルータによって送信されるエコー応答戻りコード

表 28-1 で、マルチパス LSP ツリー トレース パケットを処理しているルータが、要求の失敗または成功について送信者に返すコードについて説明します。

 

表 28-1 エコー応答の戻りコード

出力コード
エコーの戻りコード
意味

ピリオド(.)

--

ターゲット ルータが応答する前にタイムアウトが発生した。

x

0

戻りコードなし。

M

1

不正な形式の要求。

m

2

サポートされていない Type, Length, Value(TLV; タイプ、長さ、値)。

!

3

成功。

F

4

Forward Equivalence Class(FEC)マッピングはない。

D

5

DS マップの不一致。

R

6

ターゲットでないダウンストリーム ルータ。

U

7

予約済み

L

8

ラベル付けされた出力インターフェイス。

B

9

ラベル付けされていない出力インターフェイス。

f

10

FEC の不一致。

N

11

ラベル エントリなし。

P

12

受信インターフェイスのラベル プロトコルなし。

p

13

LSP の終了が不完全。

X

unknown

未定義の戻りコード。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースのライセンス要件

次の表に、この機能のライセンス要件を示します。

 

製品
ライセンス要件

Cisco NX-OS

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能には、MPLS Services ライセンスが必要です。Cisco NX-OS ライセンス方式、およびライセンスの取得方法と適用方法の詳細については、『 Cisco NX-OS Licensing Guide を参照してください。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの前提条件

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能には次の前提条件があります。

MPLS Services ライセンスをインストールする必要があります。

MPLS ping と traceroute を実行する前に、Intrusion Detection System(IDS; 侵入検知システム)がディセーブルになっていることを確認します(具体的には、IP アドレスが予約済みの 127.x.x.x 範囲にある場合にパケットをドロップするオプション)。

MPLS LDP 機能をイネーブルにする必要があります。

MPLS Traffic Engineering(TE; トラフィック エンジニアリング)機能をイネーブルにする必要があります。

MPLS LSP Ping/Traceroute for LDP/TE, and LSP Ping for VCCV 』マニュアルで説明されている MPLS LSP ping または traceroute の概念と使用方法を理解している必要があります。

ネットワーク内のルータでは、IETF RFC 4379、『 Detecting Multi-Protocol Label Switched (MPLS) Data Plane Failures 』に基づく実装を使用する必要があります。

MPLS ネットワークについて次のことを理解している必要があります。

トポロジ

ネットワーク内のリンクの数

予測される LSP 数および LSP の数

ラベル スイッチング、フォワーディング、ロード バランシングを理解している必要があります。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースに関する注意事項と制限事項

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能設定時の注意事項と制限事項は次のとおりです。

次のように、MPLS LSP ping および LSP traceroute 機能に適用されるすべての制約事項が MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能にも適用されます。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能を使用して、AToM パケットがたどるパスをトレースすることはできません。MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能は AToM ではサポートされません。(MPLS LSP ping は AToM でサポートされます)。ただし、MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能を使用して、AToM によって使用される Interior Gateway Protocol(IGP)LSP をトラブルシューティングすることはできます。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能を使用して、MPLS Virtual Private Network(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク)を検証またはトレースすることはできません。MPLS コア内のすべてのルータで『 Detecting Multi-Protocol Label Switched (MPLS) Data Plane Failures 』の RFC 4379 実装がサポートされていないかぎり、複数の LSP パスは検出されません。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースは、Time-to-Live(TTL; 存続可能時間)の非表示をサポートするネットワークで動作することは想定されていません。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの設定

ここでは、次の内容について説明します。

「MPLS エコー パケットのデフォルトの動作のカスタマイズ」

「MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの設定」

「MPLS LSP マルチパス ツリー トレース を使用した IPv4 ロード バランシング パスの検出」

「MPLS LSP マルチパス ツリー トレースによって検出された LSP パスの MPLS LSP Traceroute を使用した監視」

「DSCP を使用した、エコー応答における特定のサービス クラスの要求」

「MPLS エコー要求に対する応答ルータの応答方法の制御」

「MPLS LSP マルチパス ツリー トレースのルータから発信されるエコー パケットの出力インターフェイスの指定」

「MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの MPLS エコー要求パケット送信のペースの設定」

「MPLS LSP マルチパス ツリー トレースでの、MPLS 設定がないインターフェイスを原因とする LSP 中断の検出のイネーブル化」

「中継ルータへの MPLS LSP マルチパス ツリー トレースのターゲット FEC スタックの検証の要求」

「MPLS LSP マルチパス ツリー トレースのタイムアウト試行回数の設定」

MPLS エコー パケットのデフォルトの動作のカスタマイズ

MPLS エコー パケットのデフォルトの動作をカスタマイズできます。『 Detecting MPLS Data Plane Failures 』(RFC 4379)の新しい実装を、ドラフトの初期バージョンを実行しているネットワークに展開できるようにするには、デフォルトのエコー パケットの符号化およびデコードの動作をカスタマイズしなければならない場合があります。

MPLS 組み込み管理設定

ping mpls コマンド、 traceroute mpls コマンド、または traceroute mpls multipath コマンドを使用する前に、ネットワーク内のすべての受信側ルータが認識できる形式で MPLS エコー パケットを符号化およびデコードするようにルータが設定されていることを確認する必要があります。

バージョン 3(draft-ietf-mpls-ping-03)よりもあとの LSP ping ドラフトでは、多数の TLV 形式の変更が行われていますが、異なるドラフトに基づく実装は、適切に相互運用されない可能性があります。

新しいシスコの実装がドラフト バージョン 3 のシスコの実装やシスコ以外の実装と相互運用できるように、グローバル コンフィギュレーション モード(MPLS OAM コンフィギュレーション)を使用して、エコー パケットをドラフト バージョン 3 の実装で指定された形式で符号化およびデコードすることができます。

特に設定がなければ、シスコの実装では、Internet Engineering Task Force(IETF)の実装がベースにしているバージョンを想定して、エコー要求の符号化とデコードを行います。

以前のリビジョン 1 および 3 イメージとのシームレスな相互運用を可能にするために、MPLS Operation, Administration, and Maintenance(OAM; 操作、管理、メンテナンス)コンフィギュレーション モード パラメータを使用して、リビジョン 4 イメージのデフォルトの動作がネットワーク内でリビジョン 1 またはリビジョン 3 イメージに準拠または互換になるように強制できます。

TLV バージョンの問題によって発生するエラーが応答ルータから報告されないようにするには、コア内のすべてのルータを設定する必要があります。同じドラフト バージョンで MPLS エコー パケットを符号化およびデコードしてください。たとえば、ネットワークで RFC 4379(シスコ リビジョン 4)の実装が実行され、1 台のルータがバージョン 3(シスコ リビジョン 3)だけを実行できる場合は、ネットワーク内のすべてのルータをリビジョン 3 モードで動作するように設定します。

シスコ リビジョン 4 がデフォルト バージョンです。デフォルト バージョンは、ルータ上のイメージによってサポートされる最新の LSP ping バージョンです。

前提条件

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能には、RFC 4379(リビジョン 4)が必要です。

手順の概要

1. configure terminal

2. mpls oam

3. echo re vision { 3 | 4 }

4. [ no ] echo vendor-extension

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

 

例:

switch# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

mpls oam

 

例:

switch(config)# mpls oam

MPLS OAM コンフィギュレーション モードを開始し、エコー パケットのデフォルトの動作をカスタマイズします。

ステップ 3

echo revision { 3 | 4 }

 

例:

switch(config-mpls)# echo revision 4

エコー パケットのデフォルトの動作をカスタマイズします。

revision キーワードは、エコー パケット属性を次のいずれかに設定します。

3 = draft-ietf-mpls-ping-03(リビジョン 2)

4 = RFC 4379 準拠(デフォルト)

(注) MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能にはリビジョン 4 が必要です。

ステップ 4

[ no ] echo vendor-extension

 

例:

switch(config-mpls)# echo vendor-extension

エコー パケットのデフォルトの動作をカスタマイズします。

vendor-extension キーワードは、エコー パケットで TLV のシスコ固有の拡張を送信します。

コマンドの no 形式では、別のベンダーの非準拠実装でサポートされない可能性のあるシスコ ベンダーの拡張 TLV をディセーブルにできます。

ルータのデフォルトは echo vendor-extension です。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの設定

MPLS マルチパス LSP ツリー トレース traceroute を設定できます。この作業は、出力ルータから入力ルータへのすべての LSP を検出するのに役立ちます。

前提条件

draft-ietf-mpls-lsp-ping-11 に基づく Cisco LSP ping または traceroute の実装によって、MPLS echo 要求の送信者の形式が検出される場合があります。ただし、エコー要求またはエコー応答にシスコ拡張 TLV が含まれていない場合もあります。不正な TLV 形式を想定してエコー パケットがデコードされる複雑さを回避するには、ネットワーク内のすべてのルータを同じモードで動作するように設定します。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースを正常に機能させるには、すべてのコア ルータの実装で RFC 4379 をサポートしている必要があります。

ネットワーク内のすべてのルータで FRC-4379 がサポートされており、かつ、シスコのベンダー TLV を正しく処理できない別のベンダーの実装が存在する場合は、RFC 準拠またはより新しい設定がサポートされるルータに、シスコ ベンダー TLV 拡張をディセーブルにするコマンドが含まれている必要があります。

手順の概要

1. configure terminal

2. mpls oam

3. echo revision 4

4. (任意)[ no ] echo vendor-extension

5. traceroute mpls multipath ipv4 destination-ip-address / destination-mask-length

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

 

例:

switch# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

mpls oam

 

例:

switch(config)# mpls oam

MPLS OAM コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

echo revision 4

 

例:

switch(config-mpls)# echo revision 4

エコー パケットのデフォルトの動作をカスタマイズします。

revision 4 キーワードは、エコー パケット属性をデフォルトのリビジョン 4(RFC 4379 準拠)に設定します。

(注) MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能にはリビジョン 4 が必要です。

ステップ 4

[ no ] echo vendor-extension

 

例:

switch(config-mpls) echo vendor-extension

(任意)エコー パケットのデフォルトの動作をカスタマイズします。

vendor-extension キーワードは、エコー パケットで TLV のシスコ固有の拡張を送信します。

コマンドの no 形式では、別のベンダーの非準拠実装でサポートされない可能性のあるシスコ ベンダーの拡張 TLV をディセーブルにできます。

ルータのデフォルトは echo vendor-extension です。

ステップ 5

traceroute mpls multipath ipv4 destination-ip-address / destination - mask-length

 

例:

switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.131.161.251/32

出力ルータから入力ルータへのすべての LSP を検出します。

ipv4 キーワードでは、宛先タイプを LDP IPv4 アドレスとして指定します。

destination-ip-address 引数は、テストするターゲットのアドレス プレフィクスです。

destination-mask-length 引数は、ターゲット アドレスのネットワーク マスク内のビット数です。この引数の前には / キーワードが必要です。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース を使用した IPv4 ロード バランシング パスの検出

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能を使用して、IPv4 ロード バランシング パスを検出できます。

MPLS マルチパス LSP Traceroute パス ディスカバリ

Cisco ルータでは、着信ラベル スタックと、IP ヘッダー内の送信元および宛先アドレスに基づいて MPLS パケットのロード バランシングを行います。出ラベル スタックと IP ヘッダー送信元アドレスは、トレースされる各パスに対して一定です。ルータがすべての可能な出力パスを使用するには、IP ヘッダーの宛先アドレスのセットを探す必要があります。このことを行うために、127 .x.y.z /8 アドレス空間の網羅的な検索が必要になる場合があります。MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能を使用して、送信元 LSR からターゲットまたは宛先 LSR までのすべてのパスを検出したら、MPLS LSP tracerouteを使用してこれらのパスを監視できます。

図 28-1 に、サンプル ネットワークで MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能が LSP パスを検出する方法を示します。図 28-1 では、ビットマップ サイズは 16 です。数字の 0 ~ 15 は、MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能が送信元 LSR R-101 からターゲット LSR R-150 までのすべてのパスの検出に使用するビットマップ化されたアドレスを示します。図 28-1 に、 traceroute mpls multipath コマンドによってサンプル ネットワーク内のすべての LSP パスがどのように検出されるかを示します。

図 28-1 サンプル ネットワーク内の MPLS LSP マルチパス ツリー トレースパス ディスカバリ

 

手順の概要

1. configure terminal

2. mpls oam

3. echo revision 4

4. traceroute mpls multipath ipv4 destination-ip-address / destination - mask-length hashkey ipv4 bitmap bitmap-size

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

 

例:

switch# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

mpls oam

 

例:

switch(config)# mpls oam

MPLS OAM コンフィギュレーション モードを開始し、エコー パケット属性をリビジョン 4(RFC 4379 準拠)に設定します。

ステップ 3

echo revision 4

 

例:

switch(config-mpls)# echo revision 4

エコー パケットのデフォルトの動作をカスタマイズします。

revision 4 キーワードは、エコー パケット属性をデフォルトのリビジョン 4(RFC 4379 準拠)に設定します。

(注) MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能にはリビジョン 4 が必要です。

ステップ 4

traceroute mpls multipath ipv4 destination-address / destination-mask-length hashkey ipv4 bitmap bitmap-size

 

例:

switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.131.161.251/32 hashkey ipv4 bitmap 16

出力ルータから入力ルータへのすべての MPLS LSP を検出します。

ipv4 キーワードでは、宛先タイプを LDP IPv4 アドレスとして指定します。

destination-address 引数は、テストするターゲットのアドレス プレフィクスです。

destination-mask-length 引数は、ターゲット アドレスのネットワーク マスク内のビット数です。この引数の前には / キーワードが必要です。

hashkey ipv4 キーワードは、ハッシュキー タイプを IPv4 アドレスに設定します。

bitmap bitmap-size キーワードと引数では、マルチパス ディスカバリのビットマップ サイズを設定します。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースによって検出された LSP パスの MPLS LSP Traceroute を使用した監視

MPLS LSP traceroute を使用して、MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能で検出された LSP パスを監視できます。出力を traceroute mpls multipath コマンドから直接取得し、定期的に traceroute mpls コマンドに追加して、パスがまだ動作していることを検証できます。

図 28-2 に、 traceroute mpls multipath コマンド出力から traceroute mpls コマンドへのマッピングを示します。

図 28-2 traceroute mpls multipath コマンド出力から traceroute mpls コマンドへのマッピング

 

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能で検出された各パスをこの方法で定期的にテストして、ネットワークの LSP パスを監視することができます。

手順の概要

1. traceroute mpls multipath ipv4 destination-address / destination-mask-length hashkey ipv4 bitmap bitmap-size

2. traceroute mpls ipv4 destination-address / destination-mask-length [ output interface tx-interface ] [ source source-address ] [ destination address-start ]

手順の詳細


ステップ 1 traceroute mpls multipath ipv4 destination-address / destination-mask-length hashkey ipv4 bitmap bitmap-size コマンドを入力して、出力ルータから入力ルータへのすべての MPLS LSP を検出します。

次に、出力ルータから入力ルータへのすべての MPLS LSP を検出する例を示します。

switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.1.1.150/32 hashkey ipv4 bitmap 16
 
Starting LSP Multipath Traceroute for 10.1.1.150/32
 
Codes: '!' - success, 'Q' - request not sent, '.' - timeout,
'L' - labeled output interface, 'B' - unlabeled output interface,
'D' - DS Map mismatch, 'F' - no FEC mapping, 'f' - FEC mismatch,
'M' - malformed request, 'm' - unsupported tlvs, 'N' - no label entry,
'P' - no rx intf label prot, 'p' - premature termination of LSP,
'R' - transit router, 'I' - unknown upstream index,
'X' - unknown return code, 'x' - return code 0
 
Type escape sequence to abort.
LLLL!
Path 0 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.0
LLL!
Path 1 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.1
L!
Path 2 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.5
LL!
Path 3 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.7
 
Paths (found/broken/unexplored) (4/0/0)
Echo Request (sent/fail) (14/0)
Echo Reply (received/timeout) (14/0)
Total Time Elapsed 468 ms
 

例の traceroute mpls multipath コマンドの出力は、MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能を使用したパス ディスカバリの結果を示しています。この例では、コマンドはビットマップ サイズを 16 に設定します。パス ディスカバリは、プレフィクスおよびマスク 10.1.1.150/32 で送信元ルータからターゲット ルータへの LSP パスを探すときに、16 のビットマップ化されたアドレスを使用して MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能によって開始されます。MPLS LSP マルチパス ツリー トレースは、127.0.0.1 の 127 .x.y.z /8 アドレス空間を使用して開始します。

 

ステップ 2 traceroute mpls ipv4 destination-address / destination-mask-length [ output interface tx-interface ] [ source source-address ] [ destination address-start ] コマンドを入力して、 traceroute mpls multipath コマンドを入力したときに検出されたパスが動作していることを確認します。

たとえば、前のステップ 1 traceroute mpls multipath コマンドのパス 0 の出力は次のとおりです。

output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.0
 

パス 0 の出力を traceroute mpls コマンドに入力した場合は、次の結果が表示されます。

switch# traceroute mpls ipv4 10.1.1.150/32 output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.0
 
Tracing MPLS Label Switched Path to 10.1.1.150/32, timeout is 2 seconds
 
Codes: '!' - success, 'Q' - request not sent, '.' - timeout,
'L' - labeled output interface, 'B' - unlabeled output interface,
'D' - DS Map mismatch, 'F' - no FEC mapping, 'f' - FEC mismatch,
'M' - malformed request, 'm' - unsupported tlvs, 'N' - no label entry,
'P' - no rx intf label prot, 'p' - premature termination of LSP,
'R' - transit router, 'I' - unknown upstream index,
'X' - unknown return code, 'x' - return code 0
 
Type escape sequence to abort.
0 10.1.111.101 MRU 1500 [Labels: 33 Exp: 0]
L 1 10.1.111.111 MRU 1500 [Labels: 34 Exp: 0] 40 ms
L 2 10.2.121.121 MRU 1500 [Labels: 34 Exp: 0] 32 ms
L 3 10.3.132.132 MRU 1500 [Labels: 32 Exp: 0] 16 ms
L 4 10.4.140.240 MRU 1504 [Labels: implicit-null Exp: 0] 20 ms
! 5 10.5.150.50 20 ms
 

出力を traceroute mpls multipath コマンドから直接取得し、定期的に traceroute mpls コマンドに追加して、パスがまだ動作していることを検証できます(図 28-2 を参照してください)。


 

DSCP を使用した、エコー応答における特定のサービス クラスの要求

応答 Differentiated Services Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)を使用して、エコー応答で特定の Class of Service(CoS; サービス クラス)を要求します。

応答 DSCP オプションは、IETF draft-ietf-mpls-lsp-ping-03.txt の試験モードでサポートされます。シスコは、応答 TOS TLV を使用するのではなく、応答 DSCP オプションのベンダー固有の拡張を実装しました。応答 TOS TLV は、IETF draft-ietf-mpls-lsp-ping-11.txt の reply dscp コマンドと同じ目的を果たします。このドラフトは、応答 DSCP を制御するための標準化された方法を示します。

手順の概要

1. traceroute mpls multipath ipv4 destination-address / destination-mask-length [ reply dscp dscp-value ]

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

traceroute mpls multipath ipv4 destination-address / destination-mask-length [ reply dscp dscp-value ]

 

例:

switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.131.191.252/32 reply dscp 50

入力ルータから出力ルータへのすべての MPLS LSP を検出し、エコー応答の DSCP 値を制御します。

ipv4 キーワードでは、宛先タイプを LDP IPv4 アドレスとして指定します。

destination-address 引数は、テストするターゲットのアドレス プレフィクスです。

destination-mask-length 引数は、ターゲット アドレスのネットワーク マスク内のビット数です。この引数の前には / キーワードが必要です。

reply dscp dscp-value キーワードと引数は、エコー応答の DSCP 値です。応答 TOS TLV は、IETF draft-ietf-mpls-lsp-ping-11.txt の reply dscp コマンドと同じ目的を果たします。

キーワードと引数を入力する必要があります。

MPLS エコー要求に対する応答ルータの応答方法の制御

ここでは、MPLS エコー要求に対する応答ルータの応答方法を制御する方法について説明します。

内容は次のとおりです。

「MPLS LSP マルチパス ツリー トレースエコー要求応答の応答モード」

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースエコー要求応答の応答モード

応答モードでは、応答ルータが traceroute mpls multipath コマンドによって送信された MPLS エコー要求に応答する方法を制御します。エコー要求パケットには、次の 2 つの応答モードがあります。

ipv4:IPv4 User Datagram Protocol(UDP; ユーザ データグラム プロトコル)パケットで応答する(デフォルト)

router-alert:ルータ アラートを含む IPv4 UDP パケットで応答する


) 見逃しを防ぐために ipv4 および router-alert 応答モードを相互に使用します。ipv4 モードを介して応答を受信できない場合は、router-alert reply 応答モードでテストを送信します。両方のモードで失敗する場合は、リターン パスに何か問題があります。問題は、不適切な ToS 設定が原因の可能性があります。


IPv4 UDP 応答モード

IPv4 UDP 応答モードは、LSP の完全性を定期的にポーリングする場合に、 traceroute mpls multipath コマンドで使用される最も一般的な応答モードです。このオプションは、パケットが IP ホップと MPLS ホップのいずれを通過して MPLS エコー要求の送信元に到達するかを明示的に制御するものではありません。 reply mode ipv4 キーワードを使用した場合に、送信元(ヘッドエンド)ルータが MPLS エコー要求に対する応答を受信できないときは、 reply mode router-alert キーワードを使用します。

router-alert 応答モード

router-alert 応答モードを使用すると、ルータ アラート オプションが IP ヘッダーに追加されます。IP ヘッダーに IP ルータ アラート オプションを含む IP パケットまたは最も外側のラベルにルータ アラート ラベルを持つ MPLS パケットがルータに到達すると、ルータは処理のためにパケットを Route Processor(RP; ルート プロセッサ)処理レベルにパント(リダイレクト)します。そこでは、各中間ルータの RP に宛先に戻るパケットを各中間ホップで強制的に処理させます。これにより、ハードウェアとラインカード フォワーディングの不整合が回避されます。router-alert 応答モードは、各ホップで応答にプロセスレベルの RP 処理が必要となるため、IPv4 モードよりも低速になります。

表 28-2 に、発信パケットが IP パケットまたは MPLS パケットの場合に、IP ルータ アラートを備えた着信 IP パケットがルータ スイッチング パス プロセスによってどのように処理されるかを示します。発信パケットが IP パケットまたは MPLS パケットの場合に、ルータ アラート オプションを含む MPLS パケットがルータ スイッチング パス プロセスによってどのように処理されるかも示します。

 

表 28-2 パス プロセスによる IP および MPLS ルータ アラート パケットの処理

着信パケット
発信パケット
通常のスイッチング アクション
プロセス スイッチング アクション

IP パケット:IP ヘッダーにルータ アラート オプションが含まれる

IP パケット:IP ヘッダーにルータ アラート オプションが含まれる

IP ヘッダーにルータ アラート オプションが含まれていると、パケットはプロセス スイッチング パスにパントされる。

パケットをそのまま転送する。

MPLS パケット

パケットをそのまま転送する。

MPLS パケット:最も外側のラベルにルータ アラートが含まれる

IP パケット:IP ヘッダーにルータ アラート オプションが含まれる

ルータ アラート ラベルが最も外側のラベルである場合、パケットはプロセス スイッチング パスにパントされる。

最も外側のルータ アラート ラベルを削除し、パケットを IP パケットとして転送する。

MPLS パケット:最も外側のラベルにルータ アラートが含まれる

最も外側のルータ アラート ラベルを保持し、MPLS パケットを転送する。

手順の概要

1. traceroute mpls multipath ipv4 destination-address / destination-mask-length reply mode { ipv4 | router-alert }

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

traceroute mpls multipath ipv4 destination-address / destination-mask-length reply mode { ipv4 | router-alert }

 

例:

switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.131.191.252/32 reply mode router-alert

入力ルータから出力ルータへのすべての MPLS LSP を検出し、応答モードを指定します。

ipv4 キーワードでは、宛先タイプを LDP IPv4 アドレスとして指定します。

destination-address 引数は、テストするターゲットのアドレス プレフィクスです。

destination-mask-length 引数は、ターゲット アドレスのネットワーク マスク内のビット数です。この引数の前には / キーワードが必要です。

reply mode キーワードでは、応答モードを指定するために次のいずれかのキーワードを入力する必要があります。

ipv4 キーワード:IPv4 UDP パケットで応答します(デフォルト)。

router-alert キーワード:ルータ アラートを含む IPv4 UDP パケットで応答します。

キーワードを入力する必要があります。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースのルータから発信されるエコー パケットの出力インターフェイスの指定

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能のルータから発信されるエコー パケットの出力インターフェイスを指定できます。この作業で、特定のインターフェイスを介して到達可能な LSP をテストできます。

エコー パケットがルータから発信されるときに経由するインターフェイスを制御できます。パス出力情報は、LSP ping と traceroute への入力として使用されます。

エコー要求の出力インターフェイス制御機能を使用すると、LSP の詳細なデバッグや評価を行うパスをエコー パケットが通過することを強制できます。この機能は、PE ルータが MPLS クラウドに接続し、切断されたリンクがある場合に役立ちます。特定のリンクを介してトラフィックを誘導できます。この機能は、ネットワークの問題のトラブルシューティングにも役立ちます。

手順の概要

1. traceroute mpls multipath ipv4 destination-address / destination-mask-length [ output interface tx-interface ]

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

traceroute mpls multipath ipv4 destination-address / destination-mask-length [ output interface tx-interface ]

 

例:

switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.131.159.251/32 output interface ethernet0/0

入力ルータから出力ルータへのすべての MPLS LSP を検出し、エコー パケットがルータから発信されるときに通過するインターフェイスを指定します。

ipv4 キーワードでは、宛先タイプを LDP IPv4 アドレスとして指定します。

destination-address 引数は、テストするターゲットのアドレス プレフィクスです。

destination-mask-length 引数は、ターゲット アドレスのネットワーク マスク内のビット数です。この引数の前には / キーワードが必要です。

output interface tx-interface キーワードと引数では、MPLS エコー要求の出力インターフェイスを指定します。

キーワードを指定する必要があります。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの MPLS エコー要求パケット送信のペースの設定

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能の MPLS エコー要求パケットの送信ペースを設定できます。エコー要求トラフィック ペーシングを使用すると、受信側ルータがパケットをドロップしないように、パケットの送信ペースを設定できます。ネットワーク上のトラフィックが大量である場合は、受信側ルータによってパケットがドロップされないように、間隔のサイズを増やすことができます。

手順の概要

1. traceroute mpls multipath ipv4 destination-address / destination-mask-length [ interval milliseconds ]

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

traceroute mpls multipath ipv4 destination-address / destination-mask-length [ interval milliseconds ]

 

例:

switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.131.159.251/32 interval 100

出力ルータから入力ルータへのすべての MPLS LSP を検出し、連続する MPLS エコー要求間の時間をミリ秒単位で設定します。

ipv4 キーワードでは、宛先タイプを LDP IPv4 アドレスとして指定します。

destination-address 引数は、テストするターゲットのアドレス プレフィクスです。

destination-mask 引数は、ターゲット アドレスのネットワーク マスク内のビット数です。この引数の前には / キーワードが必要です。

interval milliseconds キーワードと引数では、連続する MPLS エコー要求間の時間をミリ秒単位で設定します。デフォルトは 0 ミリ秒です。

キーワードを指定する必要があります。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースでの、MPLS 設定がないインターフェイスを原因とする LSP 中断の検出のイネーブル化

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能で、MPLS が設定されていないインターフェイスを原因とする LSP 中断を検出できるようにすることができます。インターフェイスが MPLS 用に設定されていない場合は、MPLS パケットを転送できません。

IPv4 FEC を伝送する LSP の MPLS LSP マルチパス ツリー トレースでは、ラベルが要求されていない場合でも、明示的ヌル ラベルを MPLS ラベル スタックに強制的に追加できます。これにより、MPLS 用に設定されていないインターフェイスを原因とする LSP 中断を MPLS LSP マルチパス ツリー トレースで検出できます。MPLS LSP マルチパス ツリー トレースでは、MPLS トラフィックを送信できない場合、LSP が機能していることは報告されません。

明示的ヌル ラベルが MPLS ラベル スタックに追加されるのは、MPLS エコー要求パケットが、MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの宛先に直接接続されている MPLS 用に設定されていないインターフェイスから転送された場合、または MPLS エコー要求パケットの IP TTL 値が 1 に設定されている場合です。

traceroute mpls multipath コマンドを入力する場合は、出力ルータから入力ルータへのすべての MPLS LSP パスを探します。最後から 2 番めのホップの MPLS 用に設定されていない出力インターフェイスでの障害は検出されません。明示的ヌル シムを使用すると、LSP の MPLS トラフィック伝送能力をテストできます。

手順の概要

1. traceroute mpls multipath ipv4 destination-address / destination-mask-length force-explicit-null

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

traceroute mpls multipath ipv4 destination-address / destination-mask-length force-explicit-null

 

例:

switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.131.191.252/32 force-explicit-null

 

出力ルータから入力ルータへのすべての MPLS LSP を検出し、明示的ヌル ラベルを MPLS ラベル スタックに強制的に追加します。

ipv4 キーワードでは、宛先タイプを LDP IPv4 アドレスとして指定します。

destination-address 引数は、テストするターゲットのアドレス プレフィクスです。

destination-mask-length 引数は、ターゲット アドレスのネットワーク マスク内のビット数です。この引数の前には / キーワードが必要です。

force-explicit-null キーワードは、ラベルが要求されていない場合でも、明示的ヌル ラベルを MPLS ラベル スタックに強制的に追加します。

キーワードを入力して、MPLS 用に設定されていないインターフェイスが原因の LSP 中断を MPLS LSP マルチパス ツリー トレースが検出できるようにする必要があります。

中継ルータへの MPLS LSP マルチパス ツリー トレースのターゲット FEC スタックの検証の要求

中継ルータに、MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能用のターゲット Forward Equivalence Class(FEC)スタックを検証するように要求できます。

MPLS エコー要求は、特定の LSP をテストします。テスト対象の LSP は、FEC スタックで識別されます。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース中、エコー パケット検証ルールは、中継ルータがターゲット FEC スタック TLV を検証することを要求しません。ターゲット FEC スタックのチェックを実行するには、適切な受信ラベルを含むダウンストリーム マップ TLV がエコー要求に存在する必要があります。

中継ルータによるターゲット FEC スタックの検証を要求するには、 traceroute mpls multipath コマンドに flags fec キーワードを入力して、送信元ルータから V フラグを設定します。デフォルトでは、エコー要求パケットは V フラグが 0 に設定されて送信されます。

手順の概要

1. traceroute mpls multipath ipv4 destination-address / destination-mask-length [ flags fec ] [ ttl maximum-time-to-live ]

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

traceroute mpls multipath ipv4 destination-address / destination-mask-length [ flags fec ] [ ttl maximum - time-to-live ]

 

例:

switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.131.159.252/32 flags fec ttl 5

出力ルータから入力ルータへのすべての MPLS LSP を検出し、中継ルータによるターゲット FEC スタックの検証を要求します。

ipv4 キーワードでは、宛先タイプを LDP IPv4 アドレスとして指定します。

destination-address 引数は、テストするターゲットのアドレス プレフィクスです。

destination-mask-length 引数は、ターゲット アドレスのネットワーク マスク内のビット数です。この引数の前には / キーワードが必要です。

flags fec キーワードは、中継ルータでターゲット FEC スタック検証が実行されることを要求します。

ttl maximum-t ime-to-live キーワードと引数のペアでは、最大ホップ カウントを指定します。

キーワードを入力する必要があります。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースのタイムアウト試行回数の設定

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能のタイムアウト試行回数を設定できます。

未処理のエコー要求が対応するエコー応答の待機でタイムアウトになった場合に再試行が行われます。

手順の概要

1. traceroute mpls multipath ipv4 destination-address / destination-mask-length [ retry-count retry-count-value ]

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

traceroute mpls multipath ipv4 destination-address / destination-mask-length [ retry-count retry-count-value ]

 

例:

switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.131.159.252/32 retry-count 4

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース中の再試行回数を設定します。

ipv4 キーワードでは、宛先タイプを LDP IPv4 アドレスとして指定します。

destination-address 引数は、テストするターゲットのアドレス プレフィクスです。

destination-mask-length 引数は、ターゲット アドレスのネットワーク マスク内のビット数です。この引数の前には / キーワードが必要です。

retry-count ret ry-count-value キーワードと引数では、タイムアウトの発生後の再試行回数を設定します。

0 の rertry-count 値は無制限の再試行を意味します。0 ~ 10 の retry-count 値をお勧めします。10 では小さすぎる場合、再試行値を 10 よりも大きい値に増やすことがあります。デフォルトの retry-count 値は 3 です。

キーワードを入力する必要があります。

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの設定例

ここでは、MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能の次の設定例を示します。

「例:MPLS エコー パケットのデフォルトの動作のカスタマイズ」

「例:MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの設定」

「例:DSCP を使用した、エコー応答における特定のサービス クラスの要求」

「例:MPLS エコー要求に対する応答ルータの応答方法の制御」

「例:MPLS LSP マルチパス ツリー トレースのルータから発信されるエコー パケットの出力インターフェイスの指定」

「例:MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの MPLS エコー要求パケット送信のペースの設定」

「例:MPLS LSP マルチパス ツリー トレースでの、MPLS 設定がないインターフェイスを原因とする LSP 中断の検出のイネーブル化」

「例:中継ルータに対する MPLS LSP マルチパス ツリー トレースのターゲット FEC スタックの検証の要求」

「例:MPLS LSP マルチパス ツリー トレースのタイムアウト試行回数の設定」

例:MPLS エコー パケットのデフォルトの動作のカスタマイズ

次に、RFC 4379 をシスコと同じようには解釈しないベンダー実装と MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能が相互運用するように MPLS エコー パケットの動作をカスタマイズする例を示します。

configure terminal
!
mpls oam
echo revision 4
no echo vendor-extension
 

完全を期すために、この例には echo revision コマンドが含まれています。デフォルトのエコー リビジョン番号は 4 です。これは RFC 4379 に対応します。

例:MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの設定

次に、RFC 4379 をシスコと同じようには解釈しないベンダー実装と相互運用するように MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能を設定する例を示します。

configure terminal
!
mpls oam
echo revision 4
no echo vendor-extension
!
traceroute mpls multipath ipv4 10.131.161.151/32
 

完全を期すために、この例には echo revision コマンドが含まれています。デフォルトのエコー リビジョン番号は 4 です。これは RFC 4379 に対応します。

例:MPLS LSP マルチパス ツリー トレースを使用した IPv4 ロード バランシング パスの検出

次に、MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能を使用して IPv4 ロード バランシング パスを検出する例を示します。この例は、図 28-3 に示すサンプル ネットワークに基づいています。この例では、ビットマップ サイズは 16 に設定されます。したがって、パス ディスカバリは、16 のビットマップ化されたアドレスを使用する MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能で開始されます。ここでは、プレフィクスおよびマスク 10.1.1.150/32 を使用して、送信元ルータ R-101 からターゲット ルータ R-150 への LSP パスを探します。MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能は、127.0.0.0 の 127 .x.y.z /8 アドレス空間を使用して開始します。

switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.1.1.150/32 hashkey ipv4 bitmap 16
 
Starting LSP Multipath Traceroute for 10.1.1.150/32
 
Codes: '!' - success, 'Q' - request not sent, '.' - timeout,
'L' - labeled output interface, 'B' - unlabeled output interface,
'D' - DS Map mismatch, 'F' - no FEC mapping, 'f' - FEC mismatch,
'M' - malformed request, 'm' - unsupported tlvs, 'N' - no label entry,
'P' - no rx intf label prot, 'p' - premature termination of LSP,
'R' - transit router, 'I' - unknown upstream index,
'X' - unknown return code, 'x' - return code 0
 
Type escape sequence to abort.
LLLL!
Path 0 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.0
LLL!
Path 1 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.1
L!
Path 2 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.5
LL!
Path 3 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.7
 
Paths (found/broken/unexplored) (4/0/0)
Echo Request (sent/fail) (14/0)
Echo Reply (received/timeout) (14/0)
Total Time Elapsed 468 ms
 

例の trace mpls multipath コマンドの出力は、図 28-3 に示す MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能によるパス ディスカバリの結果を示します。

図 28-3 サンプル ネットワーク内の MPLS LSP マルチパス ツリー トレースパス ディスカバリ

 

例:DSCP を使用した、エコー応答における特定のサービス クラスの要求

次に、DSCP を使用してエコー応答における特定の Class of Service(CoS; サービス クラス)を要求する例を示します。

switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.1.1.150/32 reply dscp 50
 
Starting LSP Multipath Traceroute for 10.1.1.150/32
 
Codes: '!' - success, 'Q' - request not sent, '.' - timeout,
'L' - labeled output interface, 'B' - unlabeled output interface,
'D' - DS Map mismatch, 'F' - no FEC mapping, 'f' - FEC mismatch,
'M' - malformed request, 'm' - unsupported tlvs, 'N' - no label entry,
'P' - no rx intf label prot, 'p' - premature termination of LSP,
'R' - transit router, 'I' - unknown upstream index,
'X' - unknown return code, 'x' - return code 0
 
Type escape sequence to abort.
LLLL!
Path 0 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.0
LLL!
Path 1 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.1
L!
Path 2 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.5
LL!
Path 3 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.7
 
Paths (found/broken/unexplored) (4/0/0)
Echo Request (sent/fail) (14/0)
Echo Reply (received/timeout) (14/0)
Total Time Elapsed 448 ms

例:MPLS エコー要求に対する応答ルータの応答方法の制御

次に、応答ルータが MPLS エコー要求に応答する方法を制御する例を示します。

switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.1.1.150/32 reply mode router-alert
 
Starting LSP Multipath Traceroute for 10.1.1.150/32
 
Codes: '!' - success, 'Q' - request not sent, '.' - timeout,
'L' - labeled output interface, 'B' - unlabeled output interface,
'D' - DS Map mismatch, 'F' - no FEC mapping, 'f' - FEC mismatch,
'M' - malformed request, 'm' - unsupported tlvs, 'N' - no label entry,
'P' - no rx intf label prot, 'p' - premature termination of LSP,
'R' - transit router, 'I' - unknown upstream index,
'X' - unknown return code, 'x' - return code 0
 
Type escape sequence to abort.
LLLL!
Path 0 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.0
LLL!
Path 1 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.1
L!
Path 2 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.5
LL!
Path 3 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.7
 
Paths (found/broken/unexplored) (4/0/0)
Echo Request (sent/fail) (14/0)
Echo Reply (received/timeout) (14/0
Total Time Elapsed 708 ms

例:MPLS LSP マルチパス ツリー トレースのルータから発信されるエコー パケットの出力インターフェイスの指定

次に、MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能のルータから発信されるエコー パケットの出力インターフェイスを指定する例を示します。

switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.1.1.150/32 output interface ethernet0/0
 
Tracing MPLS Label Switched Path to 10.1.1.150/32, timeout is 2 seconds
 
Codes: '!' - success, 'Q' - request not sent, '.' - timeout,
'L' - labeled output interface, 'B' - unlabeled output interface,
'D' - DS Map mismatch, 'F' - no FEC mapping, 'f' - FEC mismatch,
'M' - malformed request, 'm' - unsupported tlvs, 'N' - no label entry,
'P' - no rx intf label prot, 'p' - premature termination of LSP,
'R' - transit router, 'I' - unknown upstream index,
'X' - unknown return code, 'x' - return code 0
 
Type escape sequence to abort.
0 10.1.111.101 MRU 1500 [Labels: 33 Exp: 0]
L
1 10.1.111.111 MRU 1500 [Labels: 33 Exp: 0] 40 ms
L
2 10.2.120.120 MRU 1500 [Labels: 33 Exp: 0] 20 ms
L
3 10.3.131.131 MRU 1500 [Labels: 34 Exp: 0] 20 ms
L
4 10.4.141.141 MRU 1504 [Labels: implicit-null Exp: 0] 20 ms !
5 10.5.150.150 16 ms

例:MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの MPLS エコー要求パケット送信のペースの設定

次に、MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能の MPLS エコー要求パケット送信のペースを設定する例を示します。連続する MPLS エコー要求間の時間は、最初の例では 300 ミリ秒に設定され、2 番めの例では 400 ミリ秒に設定されています。

switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.131.159.252/32 interval 300
 
Starting LSP Multipath Traceroute for 10.131.159.252/32
 
Codes: '!' - success, 'Q' - request not sent, '.' - timeout,
'L' - labeled output interface, 'B' - unlabeled output interface,
'D' - DS Map mismatch, 'F' - no FEC mapping, 'f' - FEC mismatch,
'M' - malformed request, 'm' - unsupported tlvs, 'N' - no label entry,
'P' - no rx intf label prot, 'p' - premature termination of LSP,
'R' - transit router, 'I' - unknown upstream index,
'X' - unknown return code, 'x' - return code 0
 
Type escape sequence to abort.
LL!
Path 0 found,
output interface Et1/0 source 10.2.3.2 destination 127.0.0.0
 
Paths (found/broken/unexplored) (1/0/0)
Echo Request (sent/fail) (3/0)
Echo Reply (received/timeout) (3/0)
Total Time Elapsed 1604 ms
 
switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.131.159.252/32 interval 400
 
Starting LSP Multipath Traceroute for 10.131.159.252/32
 
Codes: '!' - success, 'Q' - request not sent, '.' - timeout,
'L' - labeled output interface, 'B' - unlabeled output interface,
'D' - DS Map mismatch, 'F' - no FEC mapping, 'f' - FEC mismatch,
'M' - malformed request, 'm' - unsupported tlvs, 'N' - no label entry,
'P' - no rx intf label prot, 'p' - premature termination of LSP,
'R' - transit router, 'I' - unknown upstream index,
'X' - unknown return code, 'x' - return code 0
 
Type escape sequence to abort.
LL!
Path 0 found,
output interface Et1/0 source 10.2.3.2 destination 127.0.0.0
 
Paths (found/broken/unexplored) (1/0/0)
Echo Request (sent/fail) (3/0)
Echo Reply (received/timeout) (3/0)
Total Time Elapsed 1856 ms
 

間隔のサイズを増やすと、経過時間が増加します。

例:MPLS LSP マルチパス ツリー トレースでの、MPLS 設定がないインターフェイスを原因とする LSP 中断の検出のイネーブル化

次に、MPLS 設定がないインターフェイスを原因とする LSP 中断を MPLS LSP マルチパス ツリー トレースが検出できるようにする例を示します。

switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.1.1.150/32 force-explicit-null
 
Starting LSP Multipath Traceroute for 10.1.1.150/32
 
Codes: '!' - success, 'Q' - request not sent, '.' - timeout,
'L' - labeled output interface, 'B' - unlabeled output interface,
'D' - DS Map mismatch, 'F' - no FEC mapping, 'f' - FEC mismatch,
'M' - malformed request, 'm' - unsupported tlvs, 'N' - no label entry,
'P' - no rx intf label prot, 'p' - premature termination of LSP,
'R' - transit router, 'I' - unknown upstream index,
'X' - unknown return code, 'x' - return code 0
 
Type escape sequence to abort.
LLLL!
Path 0 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.0
LLL!
Path 1 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.1
L!
Path 2 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.5
LL!
Path 3 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.7
 
Paths (found/broken/unexplored) (4/0/0)
Echo Request (sent/fail) (14/0)
Echo Reply (received/timeout) (14/0)
Total Time Elapsed 460 ms
 

この例は、 verbose キーワードをコマンドに追加した場合に提供される追加情報を示しています。

switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.1.1.150/32 force-explicit-null verbose
 
Starting LSP Multipath Traceroute for 10.1.1.150/32
 
Codes: '!' - success, 'Q' - request not sent, '.' - timeout,
'L' - labeled output interface, 'B' - unlabeled output interface,
'D' - DS Map mismatch, 'F' - no FEC mapping, 'f' - FEC mismatch,
'M' - malformed request, 'm' - unsupported tlvs, 'N' - no label entry,
'P' - no rx intf label prot, 'p' - premature termination of LSP,
'R' - transit router, 'I' - unknown upstream index,
'X' - unknown return code, 'x' - return code 0
 
Type escape sequence to abort.
LLLL!
Path 0 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.0
0 10.1.111.101 10.1.111.111 MRU 1500 [Labels: 33/explicit-null Exp: 0/0] multipaths 0
L
1 10.1.111.111 10.2.121.121 MRU 1500 [Labels: 34/explicit-null Exp: 0/0] ret code 8 multipaths 2
L
2 10.2.121.121 10.3.132.132 MRU 1500 [Labels: 34/explicit-null Exp: 0/0] ret code 8 multipaths 1
L
3 10.3.132.132 10.4.140.240 MRU 1500 [Labels: 32/explicit-null Exp: 0/0] ret code 8 multipaths 1
L
4 10.4.140.240 10.5.150.50 MRU 1504 [Labels: explicit-null Exp: 0] ret code 8 multipaths 1 !
5 10.5.150.50, ret code 3 multipaths 0
LLL!
Path 1 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.1
0 10.1.111.101 10.1.111.111 MRU 1500 [Labels: 33/explicit-null Exp: 0/0] multipaths 0
L
1 10.1.111.111 10.2.120.120 MRU 1500 [Labels: 33/explicit-null Exp: 0/0] ret code 8 multipaths 2
L
2 10.2.120.120 10.3.131.131 MRU 1500 [Labels: 33/explicit-null Exp: 0/0] ret code 8 multipaths 2
L
3 10.3.131.131 10.4.141.141 MRU 1500 [Labels: 34/explicit-null Exp: 0/0] ret code 8 multipaths 2
L
4 10.4.141.141 10.5.150.150 MRU 1504 [Labels: explicit-null Exp: 0] ret code 8 multipaths 1
!
5 10.5.150.150, ret code 3 multipaths 0
L!
Path 2 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.5
0 10.1.111.101 10.1.111.111 MRU 1500 [Labels: 33/explicit-null Exp: 0/0] multipaths 0
L
1 10.1.111.111 10.2.120.120 MRU 1500 [Labels: 33/explicit-null Exp: 0/0] ret code 8 multipaths 2
L
2 10.2.120.120 10.3.131.131 MRU 1500 [Labels: 33/explicit-null Exp: 0/0] ret code 8 multipaths 2
L
3 10.3.131.131 10.4.140.140 MRU 1500 [Labels: 32/explicit-null Exp: 0/0] ret code 8 multipaths 2
L
4 10.4.140.140 10.5.150.50 MRU 1504 [Labels: explicit-null Exp: 0] ret code 8 multipaths 1 ! 5 10.5.150.50, ret code 3 multipaths 0
LL!
Path 3 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.7
0 10.1.111.101 10.1.111.111 MRU 1500 [Labels: 33/explicit-null Exp: 0/0] multipaths 0
L
1 10.1.111.111 10.2.120.120 MRU 1500 [Labels: 33/explicit-null Exp: 0/0] ret code 8 multipaths 2
L
2 10.2.120.120 10.3.130.130 MRU 1500 [Labels: 34/explicit-null Exp: 0/0] ret code 8 multipaths 2
L
3 10.3.130.130 10.4.140.40 MRU 1500 [Labels: 32/explicit-null Exp: 0/0] ret code 8 multipaths 1
L
4 10.4.140.40 10.5.150.50 MRU 1504 [Labels: explicit-null Exp: 0] ret code 8 multipaths 1
!
5 10.5.150.50, ret code 3 multipaths 0
 
Paths (found/broken/unexplored) (4/0/0)
Echo Request (sent/fail) (14/0)
Echo Reply (received/timeout) (14/0)
Total Time Elapsed 492 ms

例:中継ルータに対する MPLS LSP マルチパス ツリー トレースのターゲット FEC スタックの検証の要求

次に、中継ルータに MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能のターゲット FEC スタックを検証するよう要求する例を示します。

switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.1.1.150/32 flags fec ttl 5
 
Starting LSP Multipath Traceroute for 10.1.1.150/32
 
Codes: '!' - success, 'Q' - request not sent, '.' - timeout,
'L' - labeled output interface, 'B' - unlabeled output interface,
'D' - DS Map mismatch, 'F' - no FEC mapping, 'f' - FEC mismatch,
'M' - malformed request, 'm' - unsupported tlvs, 'N' - no label entry,
'P' - no rx intf label prot, 'p' - premature termination of LSP,
'R' - transit router, 'I' - unknown upstream index,
'X' - unknown return code, 'x' - return code 0
 
Type escape sequence to abort.
LLLL!
Path 0 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.0
LLL!
Path 1 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.1
L!
Path 2 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.5
LL!
Path 3 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.7
 
Paths (found/broken/unexplored) (4/0/0)
Echo Request (sent/fail) (14/0)
Echo Reply (received/timeout) (14/0)
Total Time Elapsed 464 ms
 

ターゲット FEC スタック検証は、 traceroute mpls multipath コマンドで flags fec キーワードが指定されている場合に出力ルータで常に実行されます。

例:MPLS LSP マルチパス ツリー トレースのタイムアウト試行回数の設定

次に、MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能のタイムアウト試行回数を 4 に設定する例を示します。

switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.1.1.150/32 retry-count 4
 
Starting LSP Multipath Traceroute for 10.1.1.150/32
 
Codes: '!' - success, 'Q' - request not sent, '.' - timeout,
'L' - labeled output interface, 'B' - unlabeled output interface,
'D' - DS Map mismatch, 'F' - no FEC mapping, 'f' - FEC mismatch,
'M' - malformed request, 'm' - unsupported tlvs, 'N' - no label entry,
'P' - no rx intf label prot, 'p' - premature termination of LSP,
'R' - transit router, 'I' - unknown upstream index,
'X' - unknown return code, 'x' - return code 0
 
Type escape sequence to abort.
LLLL!
Path 0 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.0
LLL!
Path 1 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.1
L!
Path 2 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.5
LL!
Path 3 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.7
 
Paths (found/broken/unexplored) (4/0/0)
Echo Request (sent/fail) (14/0)
Echo Reply (received/timeout) (14/0)
Total Time Elapsed 460 ms
 

次の出力は、1 つの探索されていないパス、1 つの正常なパス、および 1 つの分断したパスが見つかった traceroute mpls multipath コマンドを示しています。

 
switch# traceroute mpls multipath ipv4 10.1.1.150/32 retry-count 4
 
Starting LSP Multipath Traceroute for 10.1.1.150/32
 
Codes: '!' - success, 'Q' - request not sent, '.' - timeout,
'L' - labeled output interface, 'B' - unlabeled output interface,
'D' - DS Map mismatch, 'F' - no FEC mapping, 'f' - FEC mismatch,
'M' - malformed request, 'm' - unsupported tlvs, 'N' - no label entry,
'P' - no rx intf label prot, 'p' - premature termination of LSP,
'R' - transit router, 'I' - unknown upstream index,
'X' - unknown return code, 'x' - return code 0
 
Type escape sequence to abort.
LLL....
Path 0 Unexplorable,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.0
LLL!
Path 1 found,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.1 B
Path 2 Broken,
output interface Et0/0 source 10.1.111.101 destination 127.0.0.7
 
Paths (found/broken/unexplored) (1/1/1)
Echo Request (sent/fail) (12/0)
Echo Reply (received/timeout) (8/4)
Total Time Elapsed 7868 ms

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースに関する追加情報

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース機能に関連する詳細情報については、次の項を参照してください。

「関連資料」

「標準」

「MIB」

「RFC」

関連資料

関連項目
参照先

Cisco NX-OS MPLS コマンド

Cisco Nexus 7000 Series NX-OS MPLS Command Reference

標準

標準
タイトル

この機能でサポートされる新規または改訂された標準規格はありません。また、この機能による既存の標準規格サポートの変更はありません。

--

MIB

MIB
MIB のリンク

この機能によってサポートされる新しい MIB または変更された MIB はありません。またこの機能による既存 MIB のサポートに変更はありません。

選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、およびフィーチャ セットの MIB の場所を検索しダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://www.cisco.com/go/mibs

MPLS LSP マルチパス ツリー トレースの機能情報

表 28-3 は、この機能のリリースの履歴です。

 

表 28-3 MPLS LSP マルチパス ツリー トレース の機能情報

機能名
リリース
機能情報

MPLS LSP マルチパス ツリー トレース

5.2(1)

この機能が導入されました。