Cisco Nexus 7000 シリーズ NX-OS Quality of Service コンフィギュレーション ガイド リリース 5.x
変換マッピングの設定
変換マッピングの設定
発行日;2012/02/05 | 英語版ドキュメント(2011/12/07 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 1MB) | フィードバック

目次

変換マッピングの設定

変換マッピングについて

変換マッピングのライセンス要件

変換マッピングの前提条件

注意事項および制約事項

変換マッピングの設定

変換マッピング設定の確認

変換マッピングの例

変換の機能履歴

変換マッピングの設定

この章では、Cisco NX-OS デバイス上でトラフィック クラスを定義するのに使用するパケット値の変換を設定する方法について説明します。ここでは、次の内容を説明します。

「変換マッピングについて」

「変換マッピングのライセンス要件」

「変換マッピングの前提条件」

「注意事項および制約事項」

「変換マッピングの設定」

「変換マッピング設定の確認」

「変換マッピングの例」

「変換の機能履歴」

変換マッピングについて

変換マッピングは、インターフェイス上のすべてのパケットの Quality of Service(QoS)フィールドを変更する方式です。入力側では、トラフィックの分類前、およびその他のアクションの前に、変換マッピングが行われます。出力側では、トラフィックの分類後、およびその他のアクションの前に、変換マッピングが行われます。Class of Service(CoS; サービス クラス)、Differentiated Services Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)、または IP precedence のパケット フィールドに、または内部フィールド廃棄クラスに変換マッピングを適用できます。

システム定義の変換マップは設定できません。設定できるのは、同じマッピング元変数とマッピング先変数を変更するマップだけです。

変換マッピングの設定には階層ポリシー マップを使用します。変換マッピングのポリシー マップでは、変換するフィールド、および変換で適用するポリシー マップを指定します。


) デバイスでは、変換マッピングに対してだけ階層ポリシーがサポートされています。


入力トラフィックに対する QoS アクションのシーケンスは次のようになります。

1. キューイングおよびスケジューリング

2. 変換

3. 分類

4. マーキング

5. ポリシング

出力トラフィックに対する QoS アクションのシーケンスは次のようになります。

1. 分類

2. マーキング

3. ポリシング

4. 変換

5. キューイングおよびスケジューリング


) 入力パケットでは、変換がトラフィック アクションの開始直後に発生し、それ以降の分類とポリシングは変更された QoS の値に基づきます。出力パケットでは、変換はトラフィック アクションの最後で、キューイングおよびスケジューリングの直前に発生します。


変換マッピングのライセンス要件

次の表に、この機能のライセンス要件を示します。

 

製品
ライセンス要件

Cisco NX-OS

QoS 機能にライセンスは必要ありません。ライセンス パッケージに含まれていない機能は、Cisco NX-OS システム イメージにバンドルされて提供されます。追加料金は発生しません。Cisco NX-OS ライセンス方式の詳細については、『 Cisco NX-OS Licensing Guide 』を参照してください。

ただし、Virtual Device Context(VDC; 仮想デバイス コンテキスト)の使用には Advanced Services ライセンスが必要です。

変換マッピングの前提条件

変換マッピングの前提条件は、次のとおりです。

「モジュラ QoS コマンドライン インターフェイス(MQC)の使用」に精通している。

スイッチにログオンしている。

VDC 内にいる。VDC とは、システム リソースのセットを論理的に表現したものです。 switchto vdc コマンドでは VDC 番号を使用できます。

注意事項および制約事項

変換マッピングに関する注意事項および制約事項は、次のとおりです。

変換マッピングには階層ポリシーを使用します。変換マッピング以外での階層ポリシーの使用はサポートされていません。

デバイスでサポートされる階層のレベルは 1 レベルだけです。

入力インターフェイス用として最大 14 個のテーブル マップを設定でき、出力インターフェイス用として最大 15 個のテーブル マップを設定できます。

参照先のポリシー マップを削除する場合は、その前に、そのポリシー マップへの参照をすべて削除してください。

変換マップを作成する場合、同じパラメータ(cos-cos など)だけが使用できます。異なる種類を含む変換マップ(cos-dscp など)はサポートされません。

変換マッピングの設定

変換マッピングを設定するには、 class-default トラフィック クラスを使用してすべてのパケットをキャプチャし、それらのパケットに変換マッピングを適用する、階層ポリシー マップを作成します。変換マッピングで適用するポリシー マップを指定するには、 service-policy コマンドを使用します。


変換マップを作成する場合、同じ値を設定できます。たとえば、cos-cos や dscp-dscp を設定でき、cos-dscp や dscp-precedence は設定できません。


変換マッピングを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 変換マッピングの階層ポリシー内で適用するポリシー マップを作成します。ポリシー マップの設定については、「ポリシングの設定」または「キューイングおよびスケジューリングの設定」を参照してください。

ステップ 2 変換マッピングの階層ポリシー内で使用するテーブル マップを作成します。テーブル マップの設定については、「テーブル マップを使用したマーキングの設定」を参照してください。

ステップ 3 ここで説明する方法を使用して、変換マッピングの階層ポリシーを設定します。

ステップ 4 サービス ポリシーをインターフェイスに適用します。インターフェイスへのポリシーの付加の詳細については、「モジュラ QoS コマンドライン インターフェイス(MQC)の使用」を参照してください。


 

手順の概要

1. config t

2. policy-map [ type qos ] [ match-first ] { qos-policy-map-name | qos-dynamic }

3. class class-default

4. set { cos | discard-class | dscp | precedence } { cos | discard-class | dscp | precedence } table table-map-name

5. service-policy [ type qos ] { policy-map-name | qos-dynamic } [ no-stats ]

6. show policy-map [ type { qos | queuing }] [ policy-map-name | qos-dynamic]

7. copy running-config startup-config

手順の詳細

 

 
コマンド
目的

ステップ 1

config t

 

例:

switch# config t

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

policy-map [ type qos ] [ match-first ] [ qos-policy-map-name | qos-dynamic ]

 

例:

switch(config)# policy-map policy1

switch(config-pmap-qos)#

指定したポリシー マップを作成するか、指定したポリシー マップにアクセスし、ポリシー マップ モードを開始します。ポリシー マップ名には、アルファベット、ハイフン、またはアンダースコア文字を含めることができます。ポリシー マップ名は大文字と小文字が区別され、最大 40 文字まで設定できます。

ステップ 3

class class-default

 

例:

switch(config-pmap-qos)# class class-default

switch(config-pmap-c-qos)#

このポリシー マップ内のすべてのトラフィックを取り込むため、 class-default を設定します。

ステップ 4

set { cos | discard-class | dscp | precedence } { cos | discard-class | dscp | precedence } table table-map-name

 

例:

switch(config-pmap-c-qos)# set dscp dscp table dscp_mutation

switch(config-pmap-c-qos)#

指定したテーブル マップ内のマッピング値に基づいて、1 番目のパケット フィールドに、2 番目のパケット フィールドの値を設定します。変換マッピングの場合は、両方のフィールドを同じ値にする必要があります。指定したテーブル マップはすでに存在している必要があります。

(注) 変換マッピングの場合は、同じフィールドだけが設定できます(たとえば、dscp-dscp)。

この例では、テーブル マップ dscp_mutation 内のマッピング値に基づいて、DSCP フィールドに対して変換マッピングを使用する方法を示しています。

ステップ 5

service-policy [ type qos ] { policy-map-name | qos-dynamic } [ no-stats ]

 

例:

switch(config-pmap-c-qos)# service-policy testpolicy

switch(config-pmap-c-qos)#

変換マッピングで適用するポリシー マップを作成します。指定したポリシー マップは、すでに存在している必要があります。また、ポリシー マップに service-policy コマンドを含めることはできません。

(注) このサービス ポリシー内部の分類は、パケット内の元の値ではなく、変換後の値に基づきます。

(注) service-policy コマンドは変換マッピングに対してだけ使用できます。

ステップ 6

show policy-map [type {qos | queuing}] [policy-map-name] | qos-dynamic ]

 

例:

switch(config-pmap-c-qos)# show policy-map policy1

(任意)設定済みのすべてのポリシー マップ、または指定したポリシー マップについて情報を表示します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

 

例:

switch(config-pmap-c-qos)# copy running-config startup-config

(任意)実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに保存します。

変換マッピング設定の確認

変換マッピングの設定情報を表示するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

show policy-map [ type { qos | queuing }] [ policy-map-name | qos-dynamic ]

設定済みのすべてのポリシー マップ、または指定したポリシー マップについて情報を表示します。

これらのコマンドからの出力内のフィールドの詳細については、『 Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Quality of Service Command Reference, Release 5.x 』を参照してください。

変換マッピングの例

次に、変換の設定例を示します。

config t
class-map type qos match-all dscp0-12
match dscp0-12
match protocol dhcp
class-map type qos match-all dscp13-60
match dscp13-60
table-map mutate_dscp
default 11
from 0 to 0
from 1 to 1
from 2 to 1
from 63 to 46
policy-map type qos child_policy
class dscp0-12
police cir 10 mbps bc 200 ms pir 20 mbps be 200 ms conform transmit exceed set dscp dscp table cir-markdown-map violate drop
markdown-map violate drop
rop
class dscp13-63
police cir 20 mbps bc 200 ms pir 40 mbps be 200 ms conform transmit exceed set dscp dscp table cir-markdown-map violate drop
markdown-map violate drop
rop
class class-default
police cir 5 mbps bc 200 ms conform transmit violate drop
policy-map type qos parent_policy_for_mutation
class class-default
set dscp dscp table mutate_dscp
service-policy type qos child_qos_policy
 

変換の機能履歴

表 5-1 に、この機能のリリース履歴を示します。

 

表 5-1 変換の機能履歴

機能名
リリース
機能の情報

変換マップに同じ変数だけが使用できる。

4.1(2)

--

変更なし

4.2(1)

--

変更なし

5.0(2)

--