Cisco Nexus 7000 シリーズ NX-OS Virtual Device Context コンフィギュレーション ガイド リリース 5.x
仮想デバイス コンテキスト(VDC)の管理
仮想デバイス コンテキスト(VDC)の管理
発行日;2012/01/31 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 1MB) | フィードバック

目次

仮想デバイス コンテキスト(VDC)の管理

仮想デバイス コンテキスト(VDC)の管理

この章では、Cisco NX-OS デバイス上で Virtual Device Context(VDC; 仮想デバイス コンテキスト)を管理する方法について説明します。

ここでは、次の内容を説明します。

「VDC の管理についての情報」

「VDC 管理のライセンス要件」

「VDC の管理に関する前提条件」

「VDC の管理に関する注意事項および制約事項」

「VDC の管理」

「VDC 設定の確認」

「VDC 管理のコンフィギュレーションの例」

「VDC の管理に関する追加情報」

「VDC の管理の機能履歴」

VDC の管理についての情報

VDC の作成後は、インターフェイスの割り当てや VDC リソース制限のほか、シングル スーパーバイザおよびデュアル スーパーバイザの High Availability(HA; ハイ アベイラビリティ)ポリシーを変更できます。物理デバイス上のすべての VDC の実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションに保存することもできます。

ここでは、次の内容について説明します。

「インターフェイスの割り当て」

「VDC リソース制限」

「HA ポリシー」

「すべての VDC 設定をスタートアップ コンフィギュレーションに保存」

「VDC の停止および再開」

「VDC のリロード」

「VDC の起動順序」

インターフェイスの割り当て

作成した VDC には、I/O インターフェイスを割り当てることができます。あとから物理デバイスの配置を変更した場合には、必要に応じてインターフェイスを再割り当てすることもできます。

Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュール(N7K-M132XP-12)のインターフェイスを除き、物理デバイスに任意の組み合わせでインターフェイスを割り当てることができます。このモジュールには 8 つのポート グループがあり、各ポートは 4 つのインターフェイスから構成されます。1 つのポート グループに含まれる 4 つのインターフェイスすべてを同一の VDC に割り当てる必要があります(図 4-1 を参照)。

図 4-1 Cisco Nexus 7000 シリーズ 10 Gbps イーサネット モジュールのポート グループでのインターフェイスの割り当て例

 

表 4-1 は、ポート グループのポート番号割り当てを示します。

 

表 4-1 Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュールのポート グループにおけるポート番号割り当て

ポート グループ
ポート番号

グループ 1

1、3、5、7

グループ 2

2、4、6、8

グループ 3

9、11、13、15

グループ 4

10、12、14、16

グループ 5

17、19、21、23

グループ 6

18、20、22、24

グループ 7

25、27、29、31

グループ 8

26、28、30、32

Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュールのポート グループに関する詳細については、『 Cisco Nexus 7000 Series Hardware Installation and Reference Guide 』を参照してください。


) インターフェイスを追加または削除すると、Cisco NX-OS ソフトウェアはその設定を削除し、インターフェイスを無効にします。


異なる VDC のインターフェイスが 1 つのポート ASIC を共有する場合、VDC のリロード( reload vdc コマンドを使用)または VDC へのインターフェイスのプロビジョニング( allocate interface コマンドを使用)を行うと、これらのインターフェイスで短時間(1 ~ 2 秒程度)のトラフィックの中断が発生します。そのような中断を避けたい場合は、同じポート ASIC 上のインターフェイスはすべて同じ VDC に割り当てるようにしてください。

ポート ASIC へのインターフェイスのマッピングを確認するには、次のコマンドを使用します。

slot slot_number show hardware internal dev-port-map

+--------------------------------------------------------------+
+-----------+++FRONT PANEL PORT TO ASIC INSTANCE MAP+++--------+
+--------------------------------------------------------------+
FP port|PHYS |SECUR |MAC_0 |RWR_0 |L2LKP |L3LKP |QUEUE |SWICHF
1 0 0 0 0 0 0 0 0
2 0 0 0 0 0 0 0 0
3 0 0 0 0 0 0 0 0
4 0 0 0 0 0 0 0 0
5 0 1 0 0 0 0 0 0
6 0 1 0 0 0 0 0 0
7 0 1 0 0 0 0 0 0
8 0 1 0 0 0 0 0 0
9 1 2 0 0 0 0 0 0
10 1 2 0 0 0 0 0 0
11 1 2 0 0 0 0 0 0
12 1 2 0 0 0 0 0 0
13 1 3 1 0 0 0 0 0
14 1 3 1 0 0 0 0 0
15 1 3 1 0 0 0 0 0
16 1 3 1 0 0 0 0 0
17 2 4 1 0 0 0 0 0
 

インターフェイス番号が FP port 列に、ポート ASIC 番号が MAC_0 列に表示されます。上の例ではインターフェイス 1 ~ 12 までがポート ASIC (0) を共有していることがわかります。

VDC リソース制限

ニーズの変更に応じ、VDC のリソース制限を個別に変更することも、VDC リソース テンプレートを適用して変更することもできます。制限を変更できるリソースは、次のとおりです。

IPv4 マルチキャスト ルート メモリ

IPv6 マルチキャスト ルート メモリ

IPv4 ユニキャスト ルート メモリ

IPv6 ユニキャスト ルート メモリ

ポート チャネル

Switched Port Analyzer(SPAN; スイッチド ポート アナライザ)モニタ セッション

VLAN

Virtual Routing and Forwarding(VRF; 仮想ルーティング/転送)インスタンス

HA ポリシー

HA ポリシーは、VDC が回復不可能なフィールドを検出した場合に、物理デバイスによって実行される処理を指定します。VDC の作成時に指定した HA ポリシーは、あとから変更できます。


) デフォルト VDC の HA ポリシーは変更できません。


すべての VDC 設定をスタートアップ コンフィギュレーションに保存

vdc-admin または network-admin ロールを持つユーザは、VDC の設定を VDC からスタートアップ コンフィギュレーションに保存できます。また、デフォルト VDC からは、すべての VDC の設定をスタートアップ コンフィギュレーションに保存できます。

VDC の停止および再開

network-admin ロールを持つユーザは、デフォルト以外の VDC を停止および再開できます。VDC を停止する前に、VDC の実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに保存する必要があります。保存しなかった場合、VDC の再開時に実行コンフィギュレーションに対する変更が失われます。停止した VDC に割り当てられたインターフェイスは削除できません。VDC によって現在使用されているその他のリソースはすべて、VDC の停止中は解放されます。


) VDC が停止している場合、In-Service Software Upgrades(ISSU)は実行できません。



) デフォルトの VDC は停止できません。



注意 VDC を停止すると、この VDC 上のすべてのトラフィックが中断されます。

VDC のリロード

アクティブなデフォルト以外の VDC は、どの状態でもロードできます。デフォルト以外の VDC のリロードによる影響は、物理デバイスのリロードと似ています。VDC は、スタートアップ コンフィギュレーションを使用してリロードします。


) デフォルトの VDC はリロードできません。



注意 VDC をリロードすると、この VDC 上のすべてのトラフィックが中断されます。

VDC の起動順序

VDC の起動順序を Cisco NX-OS デバイス上で指定できます。デフォルトでは、すべての VDC が同時に起動し、どの VDC が最初に起動を完了するかについての保証はありません。起動順序値を使用することで、Cisco NX-OS ソフトウェアは予測可能な順番で VDC を起動します。起動順序機能には、次の特性があります。

複数の VDC が同じ起動順序値を持つことができます。デフォルトでは、すべての VDC の起動順序値が 1 です。

最小の起動順序値を持つ VDC が最初に起動します。

Cisco NX-OS ソフトウェアは、同じ起動順序値を持つすべての VDC の起動を完了するときには、次の起動順序値を持つ VDC を起動しています。

Cisco NX-OS ソフトウェアは、同じ起動順序値を持つ VDC を同時に起動します。

起動順序値を変更できるのはデフォルト以外の VDC だけで、デフォルトの VDC は変更できません。

VDC 管理のライセンス要件

次の表に、この機能のライセンス要件を示します。

 

製品
ライセンス要件

Cisco NX-OS

デフォルト以外の VDC を管理するには、Advanced Services ライセンスが必要です。デフォルト VDC の管理には、ライセンスは必要ありません。Cisco NX-OS ライセンス方式について、およびライセンスの取得方法と適用方法についての詳細は、 Cisco NX-OS Licensing Guide を参照してください。

(注) Cisco NX-OS ソフトウェアでは、Advanced Services ライセンスがなくても VDC を使用できる猶予期間を 120 日間設けています。ライセンスを取得する前に猶予期間が失効すると、デフォルト以外のすべての VDC の設定が物理デバイスから削除されます。

VDC の管理に関する前提条件

VDC を管理するには、次の前提条件があります。

network-admin ユーザ ロールを持っていること。

デフォルト VDC にログインしていること。

VDC の管理に関する注意事項および制約事項

VDC の管理に関する注意事項および制約事項は次のとおりです。

network-admin ユーザ ロールを持つユーザだけが VDC を管理できます。

VDC の変更は、デフォルト VDC だけから行えます。

VDC の管理

ここでは、次の内容について説明します。

「デフォルト以外の VDC のプロンプト形式の変更」

「VDC へのインターフェイスの割り当て」

「VDC リソース テンプレートの適用」

「VDC リソース制限の変更」

「HA ポリシーの変更」

「VDC 設定の保存」

「デフォルト以外の VDC の停止」

「デフォルト以外の VDC の再開」

「デフォルト以外の VDC のリロード」

「VDC の起動順序の設定」

「VDC の削除」

デフォルト以外の VDC のプロンプト形式の変更

デフォルト以外の VDC に対する Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)のプロンプト形式を変更できます。デフォルトでは、プロンプト形式はデフォルトの VDC 名とデフォルト以外の VDC 名の組み合わせになります。デフォルト以外の VDC 名だけが含まれるように、プロンプトを変更できます。

作業を開始する前に

network-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルト VDC にログインします。

手順の概要

1. configure terminal

2. [ no ] vdc combined-hostname

3. copy running-config startup-config vdc-all

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

 

例:

switch# configure terminal

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

[ no ] vdc combined-hostname

 

例:

switch(config)# no vdc combined-hostname

デフォルト以外の VDC に対する CLI のプロンプト形式を変更します。プロンプトを変更してデフォルト以外の VDC 名だけが表示されるようにするには、このコマンドの no 形式を使用します。デフォルトでは、デフォルト以外の VDC に対する CLI プロンプトは、デフォルトの VDC 名とデフォルト以外の VDC 名で構成されます。

ステップ 3

copy running-config startup-config vdc-all

 

例:

switch(config)# copy running-config startup-config vdc-all

(任意)すべての VDC の実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

VDC へのインターフェイスの割り当て

1 つまたは複数のインターフェイスを VDC に割り当てることができます。インターフェイスを割り当てるには、1 つの VDC から別の VDC にインターフェイスを移動します。移動後、インターフェイスは停止状態となります。


) インターフェイスを割り当てると、このインターフェイスのすべての設定は失われます。


作業を開始する前に

network-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルト VDC にログインします。

手順の概要

1. configure terminal

2. vdc vdc-name

3. show vdc membership

4. allocate interface ethernet slot / port

allocate interface ethernet slot / port - last-port

allocate interface ethernet slot / port , ethernet slot / port , ...

5. exit

6. show vdc membership [status]

7. copy running-config startup-config

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

 

例:

switch# configure terminal

switch(config)#

 

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

vdc vdc-name

 

例:

switch(config)# vdc Engineering

switch(config-vdc)#

VDC を指定し、VDC コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

show vdc membership

 

例:

switch(config-vdc)# show vdc membership

(任意)VDC インターフェイスのメンバーシップ情報を表示します。

ステップ 4

allocate interface ethernet slot / port

 

例:

switch(config-vdc)# allocate interface ethernet 2/1

Moving ports will cause all config associated to them in source vdc to be removed. Are you sure you want to move the ports? [yes] yes

1 つのインターフェイスを VDC に割り当てます。

allocate interface ethernet slot / port - last-port

 

例:

switch(config-vdc)# allocate interface ethernet 2/1 - 4

Moving ports will cause all config associated to them in source vdc to be removed. Are you sure you want to move the ports? [yes] yes

同一モジュール上の一連のインターフェイスを VDC に割り当てます。

allocate interface ethernet slot / port , ethernet slot / port , ...

 

例:

switch(config-vdc)# allocate interface ethernet 2/1, ethernet 2/3, ethernet 2/5

Moving ports will cause all config associated to them in source vdc to be removed. Are you sure you want to move the ports? [yes] yes

リストしたインターフェイスを VDC に割り当てます。

ステップ 5

exit

 

例:

switch(config-vdc)# exit

switch(config)#

VDC コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 6

show vdc membership

 

例:

switch(config)# show vdc membership

(任意)VDC インターフェイスのメンバーシップ情報を表示します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

 

例:

switch(config)# copy running-config startup-config

実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

(注) VDC にインターフェイスを追加したあとは、デフォルト VDC の実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーする必要があります。これは、変更された VDC 実行コンフィギュレーションをユーザがスタートアップ コンフィギュレーションにコピーできるようにするためです。

VDC リソース テンプレートの適用

新規の VDC リソース テンプレートを適用することで、VDC リソース制限を変更できます。リソース制限への変更はすぐに適用されますが、IPv4 および IPv6 ルート メモリの制限は例外です。この変更は、次回 VDC をリセットしたとき、物理デバイスをリロードしたとき、または物理デバイスのステートフル スイッチオーバーが実行されたときに適用されます。

作業を開始する前に

network-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルト VDC にログインします。

手順の概要

1. configure terminal

2. vdc vdc-name

3. show vdc resource detail

4. template template-name

5. exit

6. show vdc vdc-name resource

7. copy running-config startup-config

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

 

例:

switch# configure terminal

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

show vdc resource detail

 

例:

switch(config)# show vdc resource detail

(任意)全 VDC のリソース情報を表示します。

ステップ 3

vdc vdc-name

 

例:

switch(config)# vdc Engineering

switch(config-vdc)#

VDC を指定し、VDC コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

template vdc-template-name

 

例:

switch(config-vdc)# template MyTemplate

新規のリソース テンプレートを VDC に適用します。

ステップ 5

exit

 

例:

switch(config-vdc)# exit

switch(config)#

VDC コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 6

show vdc vdc-name resource

 

例:

switch(config)# show vdc MyVDC resource

(任意)特定の VDC のリソース情報を表示します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

 

例:

switch(config)# copy running-config startup-config

(任意)実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

VDC リソース制限の変更

VDC リソースに対する制限を変更できます。リソース制限への変更はすぐに適用されますが、IPv4 および IPv6 ルーティング テーブル メモリの制限は例外です。この変更は、次回 VDC をリセットしたとき、物理デバイスをリロードしたとき、または物理デバイスのステートフル スイッチオーバーが実行されたときに適用されます。


) マルチキャストおよびユニキャスト ルート メモリ リソースの上限および下限に対して設定できる値は 1 つだけです。下限を指定した場合、上限および下限の両方に対してその値が設定され、上限は無視されます。上限だけを指定した場合、上限および下限の両方に対してその値が設定されます。



) 物理デバイス上で、最大 2 つの SPAN モニタリング セッションを保有できます。


作業を開始する前に

network-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルト VDC にログインします。

手順の概要

1. configure terminal

2. vdc vdc-name

3. limit-resource m4route-mem [ minimum min-value ] maximum max-value

limit-resource m6route-mem [ minimum min-value ] maximum max-value

limit-resource monitor-session minimum min-value maximum { max-value | equal-to-min }

limit-resource port-channel minimum min-value maximum { max-value | equal-to-min }

limit-resource u4route-mem [ minimum min-value ] maximum max-value

limit-resource u6route-mem [ minimum min-value ] maximum max-value

limit-resource vlan minimum min-value maximum { max-value | equal-to-min }

limit-resource vrf minimum min-value maximum { max-value | equal-to-min }

4. exit

5. show vdc vdc-name resource

6. copy running-config startup-config

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

 

例:

switch# configure terminal

switch(config)#

 

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

show vdc resource detail

 

例:

switch(config)# show vdc resource detail

(任意)全 VDC のリソース情報を表示します。

ステップ 3

vdc vdc-name

 

例:

switch(config)# vdc Engineering

switch(config-vdc)#

VDC を指定し、VDC コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

limit-resource m4route-mem [ minimum min-value ] maximum max-value

 

例:

switch(config-vdc)# limit-resource m4route-mem minimum 4 maximum 40

IPv4 マルチキャスト ルート メモリの制限をメガバイト単位で指定します。範囲は、1 ~ 90 です。

limit-resource m6route-mem [ minimum min-value ] maximum max-value

 

例:

switch(config-vdc)# limit-resource m6route-mem minimum 4 maximum 12

IPv6 マルチキャスト ルート メモリの制限をメガバイト単位で指定します。有効な範囲は 1 ~ 20 です。

limit-resource monitor-session minimum min-value maximum { max-value | equal-to-min }

 

例:

switch(config-vdc)# limit-resource monitor-session minimum 0 maximum 1

SPAN モニタ セッションのリソース制限を設定します。有効な範囲は 0 ~ 2 です。 equal-to-min キーワードを指定すると、最大値が最小値と同じ値に自動的に設定されます。

(注) 物理デバイス上で、最大 2 つの SPAN モニタリング セッションを保有できます。

limit-resource port-channel minimum min-value maximum { max-value | equal-to-min }

 

例:

switch(config-vdc)# limit-resource port-channel minimum 0 maximum 128

ポート チャネルのリソース制限を設定します。有効な範囲は 0 ~ 768 です。 equal-to-min キーワードを指定すると、最大値が最小値と同じ値に自動的に設定されます。

limit-resource u4route-mem [ minimum min-value ] maximum max-value

 

例:

switch(config-vdc)# limit-resource u4route-mem minimum 16 maximum 40

IPv4 ユニキャスト ルート メモリの制限をメガバイト単位で指定します。範囲は、1 ~ 250 です。

limit-resource u6route-mem [ minimum min-value ] maximum max-value

 

例:

switch(config-vdc)# limit-resource u6route-mem minimum 16 maximum 32

IPv6 ユニキャスト ルート メモリの制限をメガバイト単位で指定します。範囲は、1 ~ 100 です。

limit-resource vlan minimum min-value maximum { max-value | equal-to-min }

 

例:

switch(config-vdc)# limit-resource vlan minimum 24 maximum 2056

VLAN のリソース制限を設定します。有効な範囲は 16 ~ 4094 です。 equal-to-min キーワードを指定すると、最大値が最小値と同じ値に自動的に設定されます。

limit-resource vrf minimum min-value maximum { max-value | equal-to-min }

 

例:

switch(config-vdc)# limit-resource vrf minimum 32 maximum 1000

VRF のリソース制限を設定します。範囲は、2 ~ 1000 です。 equal-to-min キーワードを指定すると、最大値が最小値と同じ値に自動的に設定されます。

ステップ 5

exit

 

例:

switch(config-vdc)# exit

switch(config)#

VDC コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 6

show vdc vdc-name resource

 

例:

switch(config)# show vdc MyVDC resource

(任意)VDC のリソース情報を表示します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

 

例:

switch(config)# copy running-config startup-config

(任意)実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

HA ポリシーの変更

VDC の HA ポリシーを変更できます。VDC HA ポリシーの種類は次のとおりです。

デュアル スーパーバイザ モジュール:

停止(Bringdown):VDC を障害状態に移行します。障害状態から復旧するには、物理デバイスをリロードする必要があります。

再起動(Restart):VDC を再起動します。このプロセスでは、VDC 内のすべてのインターフェイスをシャットダウンし、すべての仮想化サービス プロセスを終了します。Cisco NX-OS ソフトウェアは、スタートアップ コンフィギュレーションに保存されたすべての仮想化サービスを再起動し、スタートアップ コンフィギュレーションに保存された設定内容でインターフェイスを再稼動します。再起動前にスタートアップ コンフィギュレーションに保存されなかった設定は、すべて失われます。

スイッチオーバー(Switchover):スーパーバイザ モジュールのスイッチオーバーを開始します。

シングル スーパーバイザ モジュール:

停止(Bringdown):VDC を障害状態に移行します。障害状態から復旧するには、物理デバイスをリロードする必要があります。

リロード(Reload):スーパーバイザ モジュールをリロードします。


注意 リロードが実行されると、リロード前にスタートアップ コンフィギュレーションに保存されなかった設定は、すべて失われます。


) リロード処理は、物理デバイス上のすべてのインターフェイスおよびすべての VDC に影響します。


再起動(Restart):VDC を再起動します。このプロセスでは、VDC 内のすべてのインターフェイスをシャットダウンし、すべての仮想化サービス プロセスを終了します。Cisco NX-OS ソフトウェアは、スタートアップ コンフィギュレーションに保存されたすべての仮想化サービスを再起動し、スタートアップ コンフィギュレーションに保存された設定内容でインターフェイスを再稼動します。再起動前にスタートアップ コンフィギュレーションに保存されなかった設定は、すべて失われます。


注意 リロードが実行されると、リロード前にスタートアップ コンフィギュレーションに保存されなかった設定は、すべて失われます。


) デフォルト VDC の HA ポリシーは変更できません。


作業を開始する前に

network-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルト VDC にログインします。

手順の概要

1. configure terminal

2. vdc vdc-name

3. ha-policy { dual-sup { bringdown | restart | switchover } | single-sup { bringdown | reload | restart }}

4. exit

5. show vdc detail

6. copy running-config startup-config

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

 

例:

switch# configure terminal

switch(config)#

 

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

vdc vdc-name

 

例:

switch(config)# vdc Engineering

switch(config-vdc)#

VDC を指定し、VDC コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

ha-policy { dual-sup { bringdown | restart | switchover } | single-sup { bringdown | reload | restart }}

VDC の HA ポリシーを設定します。 dual-sup および single-sup オプション キーワードの値は次のとおりです。

bringdown :VDC を障害状態に移行します。障害状態から復旧するには、物理デバイスをリロードする必要があります。

reload :2 つのスーパーバイザ モジュールを搭載した物理デバイスに対しては、スーパーバイザ モジュールのスイッチオーバーを開始し、スーパーバイザ モジュールが 1 つだけの物理デバイスの場合はリロードを実行します。

restart :VDC プロセスとインターフェイスをいったん削除し、スタートアップ コンフィギュレーションを使用して再起動します。

switchover :スーパーバイザ モジュールのスイッチオーバーを開始します。

(注) デフォルト VDC の HA ポリシーは変更できません。

ステップ 4

exit

 

例:

switch(config-vdc)# exit

switch(config)#

VDC コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 5

show vdc detail

 

例:

switch(config)# show vdc detail

(任意)VDC 状態の情報を表示します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

 

例:

switch(config)# copy running-config startup-config

(任意)実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

VDC 設定の保存

物理デバイス上のすべての VDC の設定を、スタートアップ コンフィギュレーションに保存できます。

作業を開始する前に

network-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルト VDC にログインします。

手順の概要

1. switchto vdc vdc-name

2. copy running-config startup-config

3. switchback

4. copy running-config startup-config vdc-all

 

コマンド
目的

ステップ 1

switchto vdc vdc-name

 

例:

switch# switchto vdc TestVDC

switch-TestVDC#

デフォルト以外の VDC に切り替えます。

ステップ 2

copy running-config startup-config

 

例:

switch-TestVDC# copy running-config startup-config

VDC の実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

ステップ 3

switchback

 

例:

switch-TestVDC# switchback

switch#

デフォルト VDC にスイッチバックします。

ステップ 4

copy running-config startup-config vdc-all

 

例:

switch# copy running-config startup-config vdc-all

すべての VDC の実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

デフォルト以外の VDC の停止

アクティブなデフォルト以外の VDC を停止できます。VDC を停止する前に、VDC の実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに保存する必要があります。保存しなかった場合、実行コンフィギュレーションに対する変更が失われます。


) デフォルトの VDC は停止できません。



注意 VDC を停止すると、この VDC 上のすべてのトラフィックが中断されます。

作業を開始する前に

network-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルト VDC にログインします。

手順の概要

1. copy running-config startup-config vdc-all

2. configure terminal

3. vdc vdc-name suspend

 

コマンド
目的

ステップ 1

copy running-config startup-config vdc-all

 

例:

switch# copy running-config startup-config vdc-all

すべての VDC の実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

ステップ 2

configure terminal

 

例:

switch# configure terminal

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

vdc vdc-name suspend

 

例:

switch(config)# vdc TestVDC suspend

デフォルト以外の VDC を停止します。

デフォルト以外の VDC の再開

デフォルト以外の VDC を停止状態から再開できます。VDC は、スタートアップ コンフィギュレーションに保存された設定内容で再開します。

作業を開始する前に

network-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルト VDC にログインします。

手順の概要

1. configure terminal

2. no vdc vdc-name suspend

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

 

例:

switch# configure terminal

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

no vdc vdc-name suspend

 

例:

switch(config)# no vdc TestVDC suspend

停止したデフォルト以外の VDC を再開します。

デフォルト以外の VDC のリロード

障害状態にあるデフォルト以外の VDC をロードできます。VDC は、スタートアップ コンフィギュレーションを使用してリロードします。


reload コマンドを使用して、デフォルトの VDC をリロードします。デフォルトの VDC をリロードすると、Cisco NX-OS デバイス上のすべての VDC がリロードされます。



注意 VDC をリロードすると、この VDC 上のすべてのトラフィックが中断されます。

作業を開始する前に

vdc-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルト以外の VDC にログインするか、 switchto vdc コマンドを使用して、デフォルトの VDC からデフォルト以外の VDC にアクセスします。

手順の概要

1. copy running-config startup-config vdc-all

2. reload vdc

 

コマンド
目的

ステップ 1

copy running-config startup-config

 

例:

switch-TestVDC# copy running-config startup-config

デフォルト以外の VDC の実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

ステップ 2

reload vdc

 

例:

switch-TestVDC# reload vdc

デフォルト以外の VDC をリロードします。

VDC の起動順序の設定

VDC の起動順序を Cisco NX-OS デバイス上で設定できます。


) デフォルトの VDC の起動順序は変更できません。


作業を開始する前に

network-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルト VDC にログインします。

手順の概要

1. configure terminal

2. vdc vdc-name

3. boot-order number

4. exit

5. show vdc detail

6. copy running-config startup-config vdc-all

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

 

例:

switch# configure terminal

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

vdc vdc-name

 

例:

switch(config)# vdc Engineering

switch(config-vdc)#

VDC を指定し、VDC コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

boot-order number

 

例:

switch(config-vdc) boot-order 2

VDC の起動順序値を設定します。範囲は、1 ~ 4 です。VDC は、起動順序の最小値から最大値まで順番に起動します。

デフォルトの VDC の起動順序は変更できません。

ステップ 4

exit

 

例:

switch(config-vdc)# exit

switch(config)#

VDC コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 5

show vdc detail

 

例:

switch(config)# show vdc detail

(任意)VDC 状態の情報を表示します。

ステップ 6

copy running-config startup-config vdc-all

 

例:

switch(config)# copy running-config startup-config vdc-all

すべての VDC の実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

VDC の削除

VDC を削除すると、Cisco NX-OS ソフトウェアはこの VDC に割り当てられたすべてのインターフェイスの設定を削除し、これらのインターフェイスをデフォルト VDC に戻します。VDC を削除することで、すべての仮想化サービスは停止され、この VDC 内のすべての設定は削除されます。


) デフォルト VDC(VDC 1)は削除できません。



注意 VDC を削除すると、この VDC 上のすべてのトラフィックが中断されます。

作業を開始する前に

network-admin ユーザ ロールを持つユーザ名で、デフォルト VDC にログインします。

手順の概要

1. configure terminal

2. no vdc vdc-name

3. exit

4. show vdc

5. copy running-config startup-config

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

 

例:

switch# configure terminal

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

no vdc vdc-name

 

例:

switch(config)# no vdc NewVDC

Deleting this vdc will remove its config. Continue deleting this vdc? [yes] yes

VDC を削除します。


注意 VDC を削除すると、この VDC 上のすべてのトラフィックが中断され、VDC に割り当てられたすべてのインターフェイスのすべての設定が削除されます。

ステップ 3

exit

 

例:

switch(config)# exit

switch#

VDC コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 4

show vdc

 

例:

switch# show vdc

(任意)実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

ステップ 5

copy running-config startup-config

 

例:

switch(config)# copy running-config startup-config

実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

VDC 設定の確認

VDC 設定情報を表示するには、次の作業のいずれかを行います。

 

コマンド
目的

show running-config { vdc | vdc-all }

実行コンフィギュレーションの VDC 情報を表示します。

show vdc [ vdc-name ]

VDC 設定情報を表示します。

show vdc current-vdc

現在の VDC 番号を表示します。

show vdc membership [status ]

VDC のインターフェイス メンバーシップ情報を表示します。

show vdc resource template

VDC テンプレートの設定内容を表示します。

show resource

現在の VDC に対する VDC リソース設定を表示します。

show vdc [ vdc-name ] resource [ resource-name ]

すべての VDC に対する VDC リソース設定を表示します。

これらのコマンドの出力結果として表示される各フィールドの詳細については、 Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Command Reference, Release 5.x を参照してください。

VDC 管理のコンフィギュレーションの例

次の例は、Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュールのポート グループにおいて、VDC 間でインターフェイスを割り当てる方法を示します。図 4-1 に、割り当てを示します。


) VDC-A はデフォルトの VDC です。


configure terminal
hostname VDC-A
vdc VDC-B
!Port group 2
allocate interfaces ethernet 2/2, ethernet 2/4, ethernet 2/6, ethernet 2/8
!Port group 3
allocate interfaces ethernet 2/9, ethernet 2/11, ethernet 2/13, ethernet 2/15
vdc VDC-C
!Port group 4
allocate interfaces ethernet 2/10, ethernet 2/12, ethernet 2/14, ethernet 2/16
!Port group 5
allocate interfaces ethernet 2/17, ethernet 2/19, ethernet 2/21, ethernet 2/23
vdc VDC-D
!Port group 6
allocate interfaces ethernet 2/18, ethernet 2/20, ethernet 2/22, ethernet 2/24
!Port group 7
allocate interfaces ethernet 2/25, ethernet 2/27, ethernet 2/29, ethernet 2/30
 

VDC の管理に関する追加情報

VDC の管理に関する追加情報については次のセクションを参照してください。

「VDC の管理の関連資料」

VDC の管理の関連資料

関連トピック
参照先

Cisco NX-OS ライセンス設定

Cisco NX-OS Licensing Guide

Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュール

Cisco Nexus 7000 Series Hardware Installation and Reference Guide

コマンド リファレンス

Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Command Reference, Release 5.x

VDC の管理の機能履歴

表 4-2 は、この機能のリリース履歴を示します。

 

表 4-2 VDC の管理の機能履歴

機能名
リリース
機能情報

VDC リソース制限

5.0(2)

limit-resource m4route-mem、limit-resource m6route-mem、limit-resource u4route-mem、limit-resource u6route-mem、および limit-resource vrf の各コマンドの最小値および最大値の範囲が変更されました。

VDC の再起動

4.2(4)

vdc restart コマンドが reload vdc に変更されました。

VDC の停止および再開

4.2(1)

デフォルト以外の VDC を停止および再開できます。

VDC の再起動

4.2(1)

アクティブなデフォルト以外の VDC および障害状態にあるデフォルト以外の VDC を再起動できます。

VDC のプロンプト形式

4.2(1)

デフォルト以外の VDC に対するコマンドライン インターフェイス(CLI)のプロンプト形式を変更できます。