Cisco Nexus 6000 シリーズ NX-OS Quality of Service コンフィギュレーション ガイド、リリース 7.x
マーキングの設定
マーキングの設定

マーキングの設定

この章の内容は、次のとおりです。

マーキングについて

マーキングは、着信および発信パケットの Quality of Service(QoS)フィールドを変更するために使用する方式です。

マーキングのコマンドは、ポリシー マップ内で参照されるトラフィック クラスで使用できます。 設定できるマーキング機能を次に示します。

  • DSCP

  • IP precedence

  • CoS

マーキングの設定

DSCP マーキングの設定

Cisco Nexus デバイスでは、IP ヘッダーの DiffServ フィールドの上位 6 ビットで、DSCP 値を指定の値に設定できます。 次の表に示す標準の DSCP 値のほか、0 ~ 63 の数値も入力できます。


(注)  


DSCP と IP precedence のいずれかの値は設定できますが、IP パケットの同じフィールドを変更するため、両方の値は設定できません。


表 1 標準の DSCP 値

DSCP 値のリスト

af11

AF11 dscp(001010):10 進数の 10

af12

AF12 dscp(001100):10 進数の 12

af13

AF13 dscp(001110):10 進数の 14

af21

AF21 dscp(010010):10 進数の 18

af22

AF22 dscp(010100):10 進数の 20

af23

AF23 dscp(010110):10 進数の 22

af31

AF31 dscp(011010):10 進数の 26

af32

AF40 dscp(011100):10 進数の 28

af33

AF33 dscp(011110):10 進数の 30

af41

AF41 dscp(100010):10 進数の 34

af42

AF42 dscp(100100):10 進数の 36

af43

AF43 dscp(100110):10 進数の 38

cs1

CS1(優先順位 1)dscp(001000):10 進数の 8

cs2

CS2(優先順位 2)dscp(010000):10 進数の 16

cs3

CS3(優先順位 3)dscp(011000):10 進数の 24

cs4

CS4(優先順位 4)dscp(100000):10 進数の 32

cs5

CS5(優先順位 5)dscp(101000):10 進数の 40

cs6

CS6(優先順位 6)dscp(110000):10 進数の 48

cs7

CS7(優先順位 7)dscp(111000):10 進数の 56

default

デフォルト dscp(000000):10 進数の 0

ef

EF dscp(101110):10 進数の 46

手順
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1config t
     

    コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 2 policy-map type qos qos-policy-map-name
     

    policy-map-name という名前のポリシー マップを作成するか、そのポリシー マップにアクセスし、ポリシー マップ モードを開始します。 ポリシー マップ名には、アルファベット、ハイフン、またはアンダースコア文字を含めることができます。ポリシー マップ名は大文字と小文字が区別され、最大 40 文字まで設定できます。

     
    ステップ 3 class [type qos] {class-map-name | class-default}
     

    class-map-name への参照を作成し、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。 ポリシー マップ内のクラスと現在一致していないトラフィックをすべて選択するには、class-default キーワードを使用します。

     
    ステップ 4 set dscp dscp-value
     

    DSCP 値を dscp-value に設定します。 標準の DSCP 値の表を参照してください。

     
    ステップ 5 set qos-group y
     

    qos-group を指定します。 グループ値には 1 ~ 5 を指定できます。

    (注)     

    class-default システム クラス(qos-group 0)のトラフィックを DSCP でマーキングすることはできません。

     

    次に、DSCP 値を 10 に設定し、qos-group を 2 に指定する例を示します。

     policy-map type qos test-bulkdata
        class type qos bulkdata
          set dscp 10
          set qos-group 2
    

    IP precedence マーキングの設定

    IP precedence のフィールドの値を、サービス(ToS)フィールド、または IP ヘッダーの IPv6 の同等の [Traffic Class] フィールドの IPv4 タイプの 0 ~ 2 ビットに設定できます。 次の表に、優先順位値を示します。


    (注)  


    IP precedence と DSCP のいずれかの値は設定できますが、IP パケットの同じフィールドを変更するため、両方の値は設定できません。


    表 2 優先順位値

    優先順位値の一覧

    <0-7>

    IP precedence 値

    critical

    クリティカル precedence(5)

    flash

    フラッシュ precedence(3)

    flash-override

    フラッシュ上書き precedence(4)

    immediate

    即時 precedence(2)

    internet

    インターネットワーク コントロール precedence(6)

    network

    ネットワーク コントロール precedence(7)

    priority

    優先 precedence(1)

    routine

    ルーチン precedence(0)

    手順
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1config t
       

      コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 2 policy-map [type qos] qos-policy-map-name
       

      policy-map-name という名前のポリシー マップを作成するか、そのポリシー マップにアクセスし、ポリシー マップ モードを開始します。 ポリシー マップ名には、アルファベット、ハイフン、またはアンダースコア文字を含めることができます。ポリシー マップ名は大文字と小文字が区別され、最大 40 文字まで設定できます。

       
      ステップ 3 class [type qos] {class-map-name | class-default}
       

      class-map-name への参照を作成し、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。 ポリシー マップ内のクラスと現在一致していないトラフィックをすべて選択するには、class-default キーワードを使用します。

       
      ステップ 4 set precedence precedence-value
       

      IP precedence 値を precedence-value に設定します。 優先順位値の表に示す値のいずれか 1 つを入力できます。

       
      switch(config)# policy-map type qos my_policy
      switch(config-pmap-qos)# class type qos my_class
      switch(config-pmap-c-qos)# set precedence 5
      switch(config-pmap-c-qos)#
      

      CoS マーキングの設定

      CoS フィールドの値は、IEEE 802.1Q ヘッダーの VLAN ID タグ フィールドの上位 3 ビットに記録されます。

      手順
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1switch# configure terminal  

        グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 2 switch(config) # policy-map [type network-qos] policy-map name
         

        policy-map-name という名前のポリシー マップを作成するか、そのポリシー マップにアクセスし、ポリシー マップ モードを開始します。

        ポリシー マップ名には、アルファベット、ハイフン、またはアンダースコア文字を含めることができます。ポリシー マップ名は大文字と小文字が区別され、最大 40 文字まで設定できます。

         
        ステップ 3 switch(config-pmap-nq) # class [type network-qos] {class-map name |class-default}
         

        class-map-name への参照を作成し、ポリシー マップ クラス設定モードを開始します。

        ポリシー マップ内のクラスと現在一致していないトラフィックをすべて選択するには、class-default キーワードを使用します。

         
        ステップ 4 switch(config-pmap-c-nq) # set cos cos-value
         

        CoS 値を cos-value に指定します。

        cos-value 値は、0 ~ 7 の範囲で指定します。

        (注)     

        このコマンドは、出力ポリシーに対してのみサポートされます。

         

        レイヤ 3 トポロジの必須の CoS マーキング設定

        レイヤ 3 トポロジでは、一意の cos 値でネットワーク QoS ポリシーに各 QoS グループを設定する必要があります。

        手順
           コマンドまたはアクション目的
          ステップ 1switch# show policy-map system 

          設定済みのポリシー マップおよび CoS 値を表示します。

          レイヤ 3 トポロジでは、各 qosgroup に一意の CoS 値が必要です。 show policy-map system コマンドを使用して、使用されている CoS 値と、QoS グループには使用できない CoS 値を表示します。

           
          ステップ 2switch# configure terminal  

          グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

           
          ステップ 3switch(config) # policy-map [type network-qos] policy-map name  

          policy-map-name という名前のポリシー マップを作成するか、そのポリシー マップにアクセスし、ポリシー マップ モードを開始します。

          ポリシー マップ名には、アルファベット、ハイフン、またはアンダースコア文字を含めることができます。ポリシー マップ名は大文字と小文字が区別され、最大 40 文字まで設定できます。

           
          ステップ 4switch(config-pmap-nq) # class [type network-qos] {class-map name |class-default}  

          class-map-name への参照を作成し、ポリシー マップ クラス設定モードを開始します。

          ポリシー マップ内のクラスと現在一致していないトラフィックをすべて選択するには、class-default キーワードを使用します。

           
          ステップ 5switch(config-pmap-nq-c) # set cos cos-value  

          CoS 値を指定します。

          値の範囲は 0 ~ 7 です。

          (注)     

          このコマンドは出力ポリシーだけで使用できます。

          レイヤ 3 トポロジでは、各 qos-group に固有の cos 設定が必要です。

           

          次に、レイヤ 3 トポロジで、CoS 値を 4 に設定する例を示します。

          switch# show policy-map system
            Type network-qos policy-maps
            ===============================
           
            policy-map type network-qos pn-01
              class type network-qos cn-01      match qos-group 1
                mtu 8500
                pause no-drop 
                set cos 2
              class type network-qos cn-02      match qos-group 2
                set cos 4
                mtu 9216
              class type network-qos cn-03      match qos-group 3 
                mtu 8000
                set cos 6
              class type network-qos cn-04      match qos-group 4 
                mtu 8750
                set cos 7
              class type network-qos cn-ip-multicast      match qos-group 5
                set cos 5
                mtu 7500
              class type network-qos class-default      match qos-group 0 
                mtu 1500
                multicast-optimize
                set cos 1
          ...
          switch# configure terminal 
          switch(config)# policy-map type network-qos pn-01 
          switch(config-pmap-nq)# class type network-qos cn-05 
          switch(config-pmap-c-nq)# set cos 3

          マーキング設定の確認

          設定を確認するには、次のいずれかのコマンドを使用します。

          コマンド

          目的

          show class-map

          スイッチで定義されたクラス マップを表示します。

          show policy-map [name]

          スイッチで定義されたポリシー マップを表示します。 指定したポリシーだけを表示することもできます。

          running-config ipqos

          QoS の実行コンフィギュレーションに関する情報を表示します。

          startup-config ipqos

          QoS のスタートアップ コンフィギュレーションに関する情報を表示します。