Cisco Nexus 6000 シリーズ NX-OS SAN スイッチング コンフィギュレーション ガイド リリース 6.x
VSAN トランキングの設定
VSAN トランキングの設定
発行日;2014/01/14   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

VSAN トランキングの設定

この章では、VSAN トランキングの設定方法について説明します。

この章は、次の項で構成されています。

VSAN トランキングの設定

VSAN トランキングの概要

VSAN トランキングにより、相互接続ポートは複数の VSAN でフレームを送受信できます。 トランキングは E ポートおよび F ポートでサポートされます。

VSAN トランキングは、仮想ファイバ チャネル インターフェイスでサポートされます。

VSAN トランキング機能には、次の制限事項があります。

  • トランキング設定は、E ポートにだけ適用されます。 トランク モードが E ポートでイネーブルにされており、そのポートがトランキング E ポートとして動作可能になると、TE ポートと見なされます。
  • トランキング プロトコルは TE ポートに設定されたトランク許可 VSAN を使用して、フレームの送受信が可能な allowed-active VSAN を判別します。
  • トランキングがイネーブルにされた E ポートがサードパーティ製のスイッチに接続されている場合、トランキング プロトコルは E ポートとしてシームレスな動作を保証します。

VSAN トランキングの不一致

E ポート間で VSAN が正しく設定されなかった場合、2 つの VSAN でトラフィックが結合される(その結果、2 つの VSAN が一致しなくなる)などの問題が発生します。 VSAN トランキング プロトコルは、VSAN インターフェイスを ISL の両端で検証し、VSAN の結合を防ぎます(次の図を参照)。

図 1. VSAN の不一致

この例では、トランキング プロトコルが潜在的な VSAN のマージを検出し、関連ポートを分離します。

2 つの Cisco SAN スイッチの間にサードパーティ製スイッチが配置されている場合、トランキング プロトコルは VSAN の結合を検出できません(次の図を参照)。

図 2. サードパーティ製スイッチによる VSAN の不一致

VSAN 2 と VSAN 3 は、ネーム サーバおよびゾーン アプリケーションにおいてオーバーラップするエントリによって事実上結合されます。 Cisco MDS 9000 Fabric Manager は、このようなトポロジの検出に役立ちます。

VSAN トランキング プロトコル

トランキング プロトコルは、E ポートおよび TE ポート動作にとって重要です。 トランキング プロトコルは、次の機能をサポートします。

  • 動作可能なトランク モードのダイナミック ネゴシエーション
  • トランク許可 VSAN の共通のセットの選択
  • ISL(スイッチ間リンク)間の VSAN 不一致の検出

デフォルトでは、VSAN トランキング プロトコルはイネーブルです。 トランキング プロトコルがスイッチでディセーブルの場合、そのスイッチのポートは新規トランク コンフィギュレーションを適用できません。 既存のトランク設定は影響を受けません。TE ポートは引き続きトランク モードで機能しますが、トランキング プロトコルがイネーブルのときに事前にネゴシエートした VSAN のトラフィックだけをサポートします。 このスイッチに直接接続している他のスイッチも同様に接続インターフェイスで影響を受けます。 非トランキング ISL 間の異なるポート VSAN からのトラフィックを統合する必要がある場合、トランキング プロトコルをディセーブルにします。

VSAN トランキングの設定

注意事項と制約事項

VSAN トランキングを設定する場合、次の点に注意してください。

  • VSAN トランキング ISL の両端が同じポート VSAN に属するよう設定することを推奨します。 ポート VSAN が異なるプラットフォームまたはファブリック スイッチでは、一端はエラーを返し、他端は接続されません。
  • 不整合な設定を防ぐには、VSAN トランキング プロトコルをイネーブルまたはディセーブルにする前に shutdown コマンドを使用してすべての E ポートをディセーブルにします。

VSAN トランキング プロトコルのイネーブル化/ディセーブル化

VSAN トランキング プロトコルをイネーブルまたはディセーブルに設定できます。

手順
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1configure terminal


    例:
    switch# configure terminal
    switch(config)#
     

    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 2 no trunk protocol enable


    例:
    switch(config)# no trunk protocol enable
     

    トランキング プロトコルをディセーブルにします。

     
    ステップ 3 trunk protocol enable


    例:
    switch(config)# trunk protocol enable
     

    トランキング プロトコルをイネーブルにします(デフォルト)。

     

    Trunk Mode

    デフォルトでは、すべてのファイバ チャネルでトランク モードはイネーブルです。 ただし、トランク モード設定は E ポート モードでしか有効になりません。 トランク モードを on(イネーブル)、off(ディセーブル)、または auto(自動)に設定できます。 デフォルトのトランク モードは on です。 リンクの両端のトランク モード設定によって、両端のリンクおよびポート モードのトランキング ステートが決まります(次の表を参照)。

    表 1  スイッチ間のトランク モード ステータス

    トランク モードの設定

    最終的なステートとポート モード

    スイッチ 1

    スイッチ 2

    トランキング ステート

    ポート モード

    on

    auto または on

    トランキング(EISL)

    TE ポート

    off

    auto、on、または off

    トランキングなし(ISL)

    E ポート

    auto

    auto

    トランキングなし(ISL)

    E ポート

    Cisco SAN スイッチでの推奨設定は、トランクの一方が Auto、反対側が On 設定です。


    (注)  


    サードパーティ製のスイッチに接続されている場合、トランク モード設定は作用しません。 スイッチ間リンク(ISL)は常にトランキング ディセーブルのステートです。


    トランク モードの設定

    トランク モードを設定できます。

    手順
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1configure terminal


      例:
      switch# configure terminal
      switch(config)#
       

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 2 switch(config)# interface vfc vfc-id
       

      コア NPV スイッチに接続するインターフェイスを選択します。

       
      ステップ 3 interface vfc vfc-id


      例:
      switch(config)# interface vfc 15
       

      指定のファイバ チャネルまたは仮想ファイバ チャネル インターフェイスを設定します。

       
      ステップ 4 switchport trunk mode on


      例:
      switch(config-if)# switchport trunk mode on
       

      指定されたインターフェイスのトランク モードをイネーブルにします(デフォルト)。

       
      ステップ 5 switchport trunk mode off


      例:
      switch(config-if)# switchport trunk mode off
       

      指定されたインターフェイスのトランク モードをディセーブルにします。

      (注)     

      トランク モードは、仮想ファイバ チャネル インターフェイスではオフにできません。

       
      ステップ 6 switchport trunk mode auto


      例:
      switch(config-if)# switchport trunk mode auto
       

      インターフェイスの自動検知を提供するトランク モードを auto モードに設定します。

       

      次に、トランク モードで vFC インターフェイスを設定する例を示します。

      switch# configure terminal
      switch#(config)# vfc 200
      switch(config-if)# switchport trunk mode on
      
      

      次に、トランク モードで vFC インターフェイス 200 の出力例を示します。

      switch(config-if)# show interface vfc200
      vfc200 is trunking (Not all VSANs UP on the trunk)
          Bound interface is Ethernet1/3
          Hardware is Virtual Fibre Channel
          Port WWN is 20:c7:00:0d:ec:f2:08:ff
          Peer port WWN is 00:00:00:00:00:00:00:00
          Admin port mode is E, trunk mode is on
          snmp link state traps are enabled
          Port mode is TE
          Port vsan is 1
          Trunk vsans (admin allowed and active) (1-6,10,22)
          Trunk vsans (up)                       ()
          Trunk vsans (isolated)                 ()
          Trunk vsans (initializing)             (1-6,10,22)
          5 minute input rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
          5 minute output rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
            0 frames input, 0 bytes
              0 discards, 0 errors
            0 frames output, 0 bytes
              0 discards, 0 errors
          last clearing of "show interface" counters never
          Interface last changed at Mon Jan 18 10:01:27 2010

      トランク許可 VSAN リスト

      各ファイバ チャネル インターフェイスには、対応付けられたトランク許可 VSAN リストがあります。 TE ポート モードでは、フレームはこのリストに指定された 1 つまたは複数の VSAN で送受信されます。 デフォルトでは、完全な VSAN 範囲(1 ~ 4093)がトランク許可リストに含まれます。

      スイッチに設定されたアクティブな状態の VSAN の共通のセットは、インターフェイスのトランク許可 VSAN リストに含まれ、allowed-active VSAN と呼ばれます。 トランキング プロトコルは、ISL の両端で allowed-active VSAN のリストを使用して、トラフィックが許可される通信可能な VSAN のリストを判別します。

      次の図では、トランク許可 VSAN のデフォルト設定でスイッチ 1 は VSAN 1 ~ 5、スイッチ 2 は VSAN 1 ~ 3、スイッチ 3 は VSAN 1、2、4、および 5 が設定されています。 3 つすべてのスイッチに設定された VSAN はすべて、allowed-active です。 ただし、次に示すように、ISL の両端における allowed-active VSAN の共通のセットのみが通信可能になります。

      図 3. allowed-active VSAN のデフォルト設定

      allowed-active リストから選択した VSAN セットを設定して、トランキング ISL に指定された VSAN へのアクセスを制御できます。

      上の図を使用する例として、インターフェイスごとに許可 VSAN のリストを設定できます(次の図を参照)。 たとえば、スイッチ 1 に接続された ISL の許可 VSAN リストから VSAN 2 と VSAN 4 を削除する場合、各 ISL の通信可能な VSAN リストは次のようになります。

      • スイッチ 1 とスイッチ 2 の間の ISL には、VSAN 1 と VSAN 3 が含まれます。
      • スイッチ 2 とスイッチ 3 の間の ISL には、VSAN 1 と VSAN 2 が含まれます。
      • スイッチ 3 とスイッチ 1 の間の ISL には、VSAN 1、VSAN 2、および VSAN 5 が含まれます。

      したがって、VSAN 2 だけがスイッチ 1 からスイッチ 3、さらにスイッチ 2 にルーティングできます。

      図 4. 通信可能な許可 VSAN の設定

      VSAN の許可アクティブ リストの設定

      インターフェイスに VSAN の許可アクティブ リストを設定できます。

      手順
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1configure terminal


        例:
        switch# configure terminal
        switch(config)#
         

        グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 2 interface vfc vfc-id


        例:
        switch(config)# interface vfc 4
         

        指定されたインターフェイスを設定します。

         
        ステップ 3 switchport trunk allowed vsan vsan-id - vsan-id


        例:
        switch(config-if)# switchport trunk allowed vsan 35-55
         

        指定された VSAN 範囲の許可リストを変更します。

         
        ステップ 4 switchport trunk allowed vsan add vsan-id


        例:
        switch(config-if)# switchport trunk allowed vsan add 40
         

        指定された VSAN を新しい許可リストに追加します。

         
        ステップ 5 no switchport trunk allowed vsan vsan-id - vsan-id


        例:
        switch(config-if)# no switchport trunk allowed vsan 61-65  
         

        指定された VSAN 範囲を削除します。

         
        ステップ 6 no switchport trunk allowed vsan add vsan-id


        例:
        switch(config-if)# no switchport trunk allowed vsan add 40
         

        追加された許可リストを削除します。

         

        VSAN トランキング情報の表示

        show interface コマンドを EXEC モードから呼び出して、TE ポートの VSAN トランキング設定を表示します。 引数を入力せずに、このコマンドを実行すると、スイッチに設定されたすべてのインターフェイスの情報が表示されます。

        次に、ファイバ チャネル インターフェイスのトランク モードを表示する例を示します。

        switch# show interface vfc33
        
        vfc33 is up
            Hardware is Fibre Channel, SFP is short wave laser w/o OFC (SN)
            Port WWN is 20:83:00:0d:ec:6d:78:40
            Peer port WWN is 20:0c:00:0d:ec:0d:d0:00
            Admin port mode is auto, trunk mode is on
        
        ...

        次に、ファイバ チャネル インターフェイスのトランク プロトコルを表示する例を示します。

        switch# show trunk protocol
        
        Trunk protocol is enabled

        次に、すべてのトランク インターフェイスの VSAN 情報を表示する例を示します。

        switch# show interface trunk vsan 1-1000
        
        vfc31 is not trunking
        ...
        vfc311 is trunking
            Belongs to san-port-channel 6
            Vsan 1 is up, FCID is 0xef0000
            Vsan 2 is up, FCID is 0xef0000
        ...
        san-port-channel 6 is trunking
            Vsan 1 is up, FCID is 0xef0000
            Vsan 2 is up, FCID is 0xef0000

        VSAN トランクのデフォルト設定

        次の表は、VSAN トランキング パラメータのデフォルト設定をリスト表示しています。

        表 2  デフォルトの VSAN トランク設定パラメータ

        パラメータ

        デフォルト

        スイッチ ポートのトランク モード

        On

        許可 VSAN リスト

        1 ~ 4093 のユーザ定義の VSAN ID

        トランキング プロトコル

        イネーブル