Cisco Nexus 6000 シリーズ NX-OS レイヤ 2 スイッチング コンフィギュレーション ガイド リリース 6.0(2)N1(2)
プライベート VLAN の設定
プライベート VLAN の設定
発行日;2013/05/27   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

目次

プライベート VLAN の設定

この章の内容は、次のとおりです。

プライベート VLAN について

プライベート VLAN(PVLAN)では VLAN のイーサネット ブロードキャスト ドメインがサブドメインに分割されるため、スイッチ上のポートを互いに分離することができます。 サブドメインは、1 つのプライマリ VLAN と 1 つ以上のセカンダリ VLAN とで構成されます(次の図を参照)。 1 つの PVLAN に含まれる VLAN はすべて、同じプライマリ VLAN を共有します。 セカンダリ VLAN ID は、各サブドメインの区別に使用されます。 セカンダリ VLAN は、独立 VLAN またはコミュニティ VLAN のいずれかの場合があります。 独立 VLAN 上のホストは、そのプライマリ VLAN 上で関連付けられている無差別ポートのみと通信できます。 コミュニティ VLAN 上のホストは、それぞれのホスト間および関連付けられている無差別ポートと通信できますが、他のコミュニティ VLAN にあるポートとは通信できません。

図 1. プライベート VLAN ドメイン


(注)  


VLAN をプライマリまたはセカンダリの PVLAN に変換する場合は、あらかじめその VLAN を作成しておく必要があります。


プライベート VLAN のプライマリ VLAN とセカンダリ VLAN

プライベート VLAN ドメインには、プライマリ VLAN が 1 つのみ含まれています。 プライベート VLAN ドメインの各ポートは、プライマリ VLAN のメンバです。プライマリ VLAN は、プライベート VLAN ドメイン全体です。

セカンダリ VLAN は、同じプライベート VLAN ドメイン内のポート間を分離します。 プライマリ VLAN 内のセカンダリ VLAN には、次の 2 つのタイプがあります。

  • 独立 VLAN:独立 VLAN 内のポートは、レイヤ 2 レベルで直接かつ相互には通信できません。
  • コミュニティ VLAN:コミュニティ VLAN 内のポートは相互通信できますが、他のコミュニティ VLAN またはレイヤ 2 レベルの独立 VLAN にあるポートとは通信できません。

プライベート VLAN ポート

PVLAN ポートには、次の 3 種類があります。

  • 無差別ポート:無差別ポートはプライマリ VLAN に属します。 無差別ポートは、無差別ポートと関連付けられているセカンダリ VLAN に属し、プライマリ VLAN と関連付けられている、すべてのインターフェイスと通信でき、この通信可能なインターフェイスには、コミュニティ ポートと独立ホスト ポートも含まれます。 プライマリ VLAN には、複数の無差別ポートを含めることができます。 各無差別ポートには、複数のセカンダリ VLAN を関連付けることができるほか、セカンダリ VLAN をまったく関連付けないことも可能です。 無差別ポートとセカンダリ VLAN が同じプライマリ VLAN にある限り、セカンダリ VLAN を、複数の無差別ポートと関連付けることができます。 ロード バランシングまたは冗長性を持たせる目的で、これを行う必要が生じる場合があります。 無差別ポートと関連付けられていないセカンダリ VLAN も、含めることができます。 無差別ポートは、アクセス ポートまたはトランク ポートとして設定できます。
  • 独立ポート:独立セカンダリ VLAN に属するホスト ポートです。 このポートは、同じ PVLAN ドメイン内の他のポートから完全に独立しています。ただし、関連付けられている無差別ポートと通信することはできます。 PVLAN は、無差別ポートからのトラフィックを除き、独立ポート宛のトラフィックをすべてブロックします。 独立ポートから受信されたトラフィックは、無差別ポートだけに転送されます。 指定した独立 VLAN には、複数の独立ポートを含めることができます。 各ポートは、独立 VLAN にある他のすべてのポートから、完全に隔離されています。 独立ポートは、アクセス ポートまたはトランク ポートとして設定できます。
  • コミュニティ ポート:コミュニティ セカンダリ VLAN に属するホスト ポートです。 コミュニティ ポートは、同じコミュニティ VLAN にある他のポートおよび関連付けられている無差別ポートと通信します。 これらのインターフェイスは、他のコミュニティにあるすべてのインターフェイス、および PVLAN ドメイン内のすべての独立ポートから分離されています。 コミュニティ ポートは、アクセス ポートとして設定する必要があります。 独立トランクに対してコミュニティ VLAN をイネーブルにすることはできません。

(注)  


ファブリック エクステンダ(FEX)のトランク ポートは、FEX トランク ポートにすることも、FEX 独立トランク ポートにすることもできます。



(注)  


トランクは、無差別ポート、独立ポート、およびコミュニティ ポートの間でトラフィックを伝送する VLAN をサポートできるため、独立ポートとコミュニティ ポートのトラフィックはトランク インターフェイスを経由してスイッチと送受信されることがあります。


プライマリ、独立、およびコミュニティ プライベート VLAN

プライマリ VLAN および 2 つのタイプのセカンダリ VLAN(独立 VLAN とコミュニティ VLAN)には、次の特徴があります。

  • プライマリ VLAN:独立ポートおよびコミュニティ ポートであるホスト ポート、および他の無差別ポートに、無差別ポートからトラフィックを伝送します。
  • 独立 VLAN:ホストから無差別ポートにアップストリームに単方向トラフィックを伝送するセカンダリ VLAN です。 1 つの PVLAN ドメイン内で設定できる独立 VLAN は 1 つだけです。 独立 VLAN には、複数の独立ポートを設定できます。 各独立ポートからのトラフィックも完全に隔離されたままです。
  • コミュニティ VLAN:コミュニティ VLAN は、コミュニティ ポートから、無差別ポートおよび同じコミュニティにある他のホスト ポートへ、アップストリーム トラフィックを送信するセカンダリ VLAN です。 1 つの PVLAN ドメインには、複数のコミュニティ VLAN を設定できます。 1 つのコミュニティ内のポートは相互に通信できますが、これらのポートは、他のコミュニティにあるポートとも、プライベート VLAN にある独立 VLAN とも、通信できません。

次の図は、PVLAN 内でのトラフィック フローを VLAN およびポートのタイプ別に示したものです。

図 2. プライベート VLAN のトラフィック フロー


(注)  


PVLAN のトラフィック フローは、ホスト ポートから無差別ポートへの単方向です。 プライマリ VLAN で受信したトラフィックによって隔離は行われず、転送は通常の VLAN として実行されます。


無差別アクセスポートでは、1 つだけのプライマリ VLAN と複数のセカンダリ VLAN(コミュニティ VLAN および独立 VLAN)を処理できます。 無差別トランク ポートでは、複数のプライマリ VLAN のトラフィックを伝送できます。 指定されたプライマリ VLAN の複数のセカンダリ VLAN を無差別トランク ポートにマッピングできます。 無差別ポートを使用すると、さまざまなデバイスを PVLAN への「アクセス ポイント」として接続できます。 たとえば、すべての PVLAN サーバを管理ワークステーションから監視したりバックアップしたりするのに、無差別ポートを使用できます。

スイッチング環境では、個々のエンド ステーションに、または共通グループのエンド ステーションに、個別の PVLAN や、関連する IP サブネットを割り当てることができます。 プライベート VLAN の外部と通信するには、エンド ステーションでは、デフォルト ゲートウェイのみと通信する必要があります。

プライマリ VLAN とセカンダリ VLAN の関連付け

セカンダリ PVLAN 内のホスト ポートで PVLAN の外部と通信できるようにするためには、セカンダリ VLAN をプライマリ VLAN に関連付ける必要があります。 関連付けの操作が可能ではない場合、セカンダリ VLAN のホスト ポート(コミュニティ ポートと独立ポート)は、ダウンされます。


(注)  


セカンダリ VLAN は、1 つのプライマリ VLAN のみに関連付けることができます。


関連付けの操作を可能にするには、次の条件を満たす必要があります。

  • プライマリ VLAN を終了し、プライマリ VLAN として設定する必要があります。
  • セカンダリ VLAN を終了し、独立 VLAN またはコミュニティ VLAN として設定する必要があります。

(注)  


関連付けの操作が可能かどうかを確認する場合は、show vlan private-vlan コマンドを使用します。 関連付けが動作していないとき、スイッチはエラー メッセージを表示しません。


プライマリ VLAN またはセカンダリ VLAN を削除すると、その VLAN に関連付けされたポートは非アクティブになります。 VLAN を通常モードに戻す場合は、no private-vlan コマンドを使用します。 その VLAN におけるプライマリとセカンダリの関連付けはすべて一時停止されますが、インターフェイスは PVLAN モードのままです。 VLAN を PVLAN モードに戻すと、関連付けも元の状態に戻ります。

プライマリ VLAN に対して no vlan コマンドを入力すると、その VLAN に関連付けられている PVLAN はすべて削除されます。 ただし、セカンダリ VLAN に対して no vlan コマンドを入力すると、その VLAN と PVLAN との関連付けは一時停止します。この VLAN を再作成して以前のセカンダリ VLAN として設定すると、関連付けは元の状態に戻ります。

セカンダリ VLAN とプライマリ VLAN の関連付けを変更するには、現在の関連付けを削除してから目的の関連付けを追加します。

プライベート VLAN 無差別トランク

無差別トランク ポートは、複数のプライマリ VLAN のトラフィックを伝送できます。 無差別トランク ポートには、同じプライマリ VLAN に従属する複数のセカンダリ VLAN をマップすることができます。 無差別ポートのトラフィックはプライマリ VLAN タグとともに送受信されます。

プライベート VLAN 独立トランク

独立トランク ポートでは、複数の独立 PVLAN のトラフィックを伝送することができます。 コミュニティ VLAN のトラフィックは、独立トランク ポートで伝送されません。 独立トランク ポートのトラフィックは、独立 VLAN タグとともに送受信されます。 独立トランク ポートは、ホスト サーバに接続するように設計されています。

Cisco Nexus ファブリック エクステンダ の独立 PVLAN ポートをサポートするためには、Cisco Nexus デバイスにより FEX 上の独立ポート間の通信が回避される必要があります。転送はすべてスイッチを経由して行われます。


注意    


FEX トランク ポートで PVLAN を設定する場合は、その前に FEX 独立トランク ポートをすべてディセーブルにしておく必要があります。 FEX 独立トランク ポートと FEX トランク ポートをともにイネーブルにすると、不要なネットワーク トラフィックが発生することがあります。


ユニキャスト トラフィックに対しては、他に影響を与えることなく、こうした通信を回避することができます。

マルチキャスト トラフィックに対しては、FEX によりフレームのレプリケーションが行われます。 FEX の独立 PVLAN ポート間での通信を回避するため、スイッチではマルチキャスト フレームがファブリック ポート経由で返送されないようになっています。 これにより、FEX 上の独立 VLAN と無差別ポートとの間での通信は行われません。 ただし、ホスト インターフェイスは別のスイッチやルータに接続することを目的としたものではないため、FEX で無差別ポートをイネーブルにすることはできません。

プライベート VLAN 内のブロードキャスト トラフィック

プライベート VLAN にあるポートからのブロードキャスト トラフィックは、次のように流れます。

  • ブロードキャスト トラフィックは、プライマリ VLAN で、無差別ポートからすべてのポート(コミュニティ VLAN と独立 VLAN にあるすべてのポートも含む)に流れます。 このブロードキャスト トラフィックは、プライベート VLAN パラメータで設定されていないポートを含め、プライマリ VLAN 内のすべてのポートに配信されます。
  • 独立ポートからのブロードキャスト トラフィックは、独立ポートに関連付けられているプライマリ VLAN にある無差別ポートにのみ配信されます。
  • コミュニティ ポートからのブロードキャスト トラフィックは、そのポートのコミュニティ内のすべてのポート、およびそのコミュニティ ポートに関連付けられているすべての無差別ポートに配信されます。 このブロードキャスト パケットは、プライマリ VLAN 内の他のコミュニティまたは独立ポートには配信されません。

プライベート VLAN ポートの分離

PVLAN を使用すると、次のように、エンド ステーションへのアクセスを制御できます。

  • 通信を防止するには、エンド ステーションに接続されているインターフェイスのうち、選択したインターフェイスを、独立ポートとして設定します。 たとえば、エンド ステーションがサーバの場合、この設定により、サーバ間の通信が防止されます。
  • すべてのエンド ステーションがデフォルト ゲートウェイにアクセスできるようにするには、デフォルト ゲートウェイおよび選択したエンド ステーション(バックアップ サーバなど)に接続されているインターフェイスを、無差別ポートとして設定します。

プライベート VLAN に関する注意事項および制約事項

PVLAN を設定する場合は、次の注意事項に従ってください。

  • 指定した VLAN をプライベート VLAN として割り当てる前に、VLAN を作成しておく必要があります。
  • スイッチで PVLAN 機能を適用できるようにするには、あらかじめ PVLAN をイネーブルにしておく必要があります。
  • PVLAN モードで動作しているポートがスイッチにある場合、PVLAN をディセーブルにすることはできません。
  • プライマリ VLAN と同じ MST インスタンスにセカンダリ VLAN をマッピングするには、Multiple Spanning Tree(MST)リージョン定義内から private-vlan synchronize コマンドを入力します。
  • FEX トランク ポートを設定する場合は、その前にすべての FEX 独立トランク ポートをディセーブルにしておく必要があります。
  • 各 PVLAN トランク ポートに対するマッピングの数は最大 16 です。

プライベート VLAN の設定

プライベート VLAN をイネーブルにするには

PVLAN 機能を使用するためには、スイッチ上で PVLAN をイネーブルにする必要があります。


(注)  


PVLAN コマンドは、PVLAN 機能をイネーブルにするまで表示されません。


手順
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1switch# configure terminal 

    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 2 switch(config)# feature private-vlan
     

    スイッチの PVLAN 機能をイネーブルにします。

     
    ステップ 3 switch(config)# no feature private-vlan
     
    (任意)

    スイッチの PVLAN 機能をディセーブルにします。

    (注)     

    スイッチ上に PVLAN モードで動作しているポートがある場合は、PVLAN をディセーブルにすることはできません。

     

    次の例は、スイッチの PVLAN 機能をイネーブルにする方法を示したものです。

    switch# configure terminal
    switch(config)# feature private-vlan

    プライベート VLAN としての VLAN の設定

    PVLAN を作成するには、まず VLAN を作成したうえで、その VLAN を PVLAN として設定します。

    はじめる前に

    PVLAN 機能がイネーブルであることを確認します。

    手順
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1switch# configure terminal 

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 2 switch(config)# vlan {vlan-id | vlan-range}
       

      VLAN 設定サブモードにします。

       
      ステップ 3 switch(config-vlan)# private-vlan {community | isolated | primary}
       

      VLAN を、コミュニティ PVLAN、独立 PVLAN、またはプライマリ PVLAN として設定します。 PVLAN には、プライマリ VLAN を 1 つ設定する必要があります。 複数のコミュニティ VLAN と独立 VLAN を設定することができます。

       
      ステップ 4 switch(config-vlan)# no private-vlan {community | isolated | primary}
       
      (任意)

      指定した VLAN から PVLAN の設定を削除し、通常の VLAN モードに戻します。 プライマリ VLAN またはセカンダリ VLAN を削除すると、その VLAN に関連付けされたポートは非アクティブになります。

       

      次の例は、VLAN 5 をプライマリ VLAN として PVLAN に割り当てる方法を示したものです。

      switch# configure terminal
      switch(config)# vlan 5
      switch(config-vlan)# private-vlan primary
       

      次の例は、VLAN 100 をコミュニティ VLAN として PVLAN に割り当てる方法を示したものです。

      switch# configure terminal
      switch(config)# vlan 100
      switch(config-vlan)# private-vlan community
       

      次の例は、VLAN 200 を独立 VLAN として PVLAN に割り当てる方法を示したものです。

      switch# configure terminal
      switch(config)# vlan 200
      switch(config-vlan)# private-vlan isolated
       

      セカンダリ VLAN のプライマリ プライベート VLAN との関連付け

      セカンダリ VLAN をプライマリ VLAN に関連付けるときには、次の事項に注意してください。

      • secondary-vlan-list パラメータには、スペースを含めないでください。 カンマで区切った複数の項目を含めることができます。 各項目は、単一のセカンダリ VLAN ID、またはセカンダリ VLAN ID をハイフンでつないだ範囲にできます。
      • secondary-vlan-list パラメータには、複数のコミュニティ VLAN ID と 1 つの独立 VLAN ID を指定できます。
      • セカンダリ VLAN をプライマリ VLAN に関連付けるには、secondary-vlan-list と入力するか、secondary-vlan-listadd キーワードを使用します。
      • セカンダリ VLAN とプライマリ VLAN との関連付けをクリアするには、secondary-vlan-listremove キーワードを使用します。
      • セカンダリ VLAN とプライマリ VLAN との関連付けを変更するには、既存の関連付けを削除し、次に必要な関連付けを追加します。

      プライマリまたはセカンダリ VLAN のいずれかを削除すると、VLAN は関連付けが設定されたポートで非アクティブになります。 no private-vlan コマンドを入力すると、VLAN は通常の VLAN モードに戻ります。 その VLAN におけるプライマリとセカンダリの関連付けはすべて一時停止されますが、インターフェイスは PVLAN モードのままです。 指定した VLAN を PVLAN モードに再変換すると、関連付けも元の状態に戻ります。

      プライマリ VLAN に対して no vlan コマンドを入力すると、その VLAN に関連付けられている PVLAN はすべて失われます。 ただし、セカンダリ VLAN に対して no vlan コマンドを入力すると、その VLAN と PVLAN との関連付けは一時停止します。この VLAN を再作成して以前のセカンダリ VLAN として設定すると、関連付けは元の状態に戻ります。

      はじめる前に

      PVLAN 機能がイネーブルであることを確認します。

      手順
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1switch# configure terminal 

        グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 2 switch(config)# vlan primary-vlan-id
         

        PVLAN の設定作業を行うプライマリ VLAN の番号を入力します。

         
        ステップ 3 switch(config-vlan)# private-vlan association {[add] secondary-vlan-list | remove secondary-vlan-list}
         

        セカンダリ VLAN をプライマリ VLAN に関連付けます。 セカンダリ VLAN とプライマリ VLAN との関連付けをクリアするには、secondary-vlan-listremove キーワードを使用します。

         
        ステップ 4 switch(config-vlan)# no private-vlan association
         
        (任意)

        プライマリ VLAN からすべての関連付けを削除し、通常の VLAN モードに戻します。

         

        次に、コミュニティ VLAN 100 ~ 110 および独立 VLAN 200 をプライマリ VLAN 5 に関連付ける例を示します。

        switch# configure terminal
        switch(config)# vlan 5
        switch(config-vlan)# private-vlan association 100-110, 200
         

        インターフェイスをプライベート VLAN ホスト ポートとして設定するには

        PVLAN では、ホスト ポートはセカンダリ VLAN の一部であり、セカンダリ VLAN はコミュニティ VLAN または独立 VLAN のいずれかです。 PVLAN のホスト ポートを設定する手順には 2 つのステップがあります。 1 つ目はポートを PVLAN のホスト ポートとして定義すること、2 つ目はプライマリ VLAN とセカンダリ VLAN のホスト 関連付けを設定することです。


        (注)  


        ホスト ポートとして設定したすべてのインターフェイスで BPDU ガードをイネーブルにすることを推奨します。


        はじめる前に

        PVLAN 機能がイネーブルであることを確認します。

        手順
           コマンドまたはアクション目的
          ステップ 1switch# configure terminal 

          グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

           
          ステップ 2 switch(config)# interface type [chassis/]slot/port
           

          PVLAN のホスト ポートとして設定するポートを選択します。 このポートとしては、FEX のポートを選択できます(chassis オプションで指定)。

          (注)     

          これが 10G ブレークアウト ポートの場合、slot/port 構文は slot/QSFP-module/port になります。

           
          ステップ 3 switch(config-if)# switchport mode private-vlan host
           

          選択したポートを PVLAN のホスト ポートとして設定します。

           
          ステップ 4 switch(config-if)# switchport private-vlan host-association {primary-vlan-id} {secondary-vlan-id}
           

          選択したポートを、PVLAN のプライマリ VLAN とセカンダリ VLAN に関連付けます。 セカンダリ VLAN は、独立 VLAN またはコミュニティ VLAN のいずれかとして設定できます。

           
          ステップ 5 switch(config-if)# no switchport private-vlan host-association
           
          (任意)

          PVLAN の関連付けをポートから削除します。

           

          次の例は、PVLAN のホスト ポートとしてイーサネット ポート 1/12 を設定し、プライマリ VLAN 5 とセカンダリ VLAN 101 にそのポートを関連付ける方法を示したものです。

          switch# configure terminal
          switch(config)# interface ethernet 1/12
          switch(config-if)# switchport mode private-vlan host
          switch(config-if)# switchport private-vlan host-association 5 101
           

          インターフェイスをプライベート VLAN 無差別ポートとして設定するには

          PVLAN ドメインでは、無差別ポートはプライマリ VLAN の一部です。 無差別ポートの設定には、2 つの手順が必要です。 最初にポートを無差別ポートに定義した後で、セカンダリ VLAN とプライマリ VLAN 間のマッピングを設定します。

          はじめる前に

          PVLAN 機能がイネーブルであることを確認します。

          手順
             コマンドまたはアクション目的
            ステップ 1switch# configure terminal 

            グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

             
            ステップ 2 switch(config)# interface type slot/port
             

            PVLAN の無差別ポートとして設定するポートを選択します。 物理インターフェイスが必要です。 このポートとして、FEX のポートを選択することはできません。

            (注)     

            これが 10G ブレークアウト ポートの場合、slot/port 構文は slot/QSFP-module/port になります。

             
            ステップ 3 switch(config-if)# switchport mode private-vlan promiscuous
             

            選択したポートを PVLAN の無差別ポートとして設定します。 物理イーサネット ポートのみを、無差別ポートとしてイネーブルにできます。

             
            ステップ 4 switch(config-if)# switchport private-vlan mapping {primary-vlan-id} {secondary-vlan-list | add secondary-vlan-list | remove secondary-vlan-list}
             

            ポートを無差別ポートとして設定し、プライマリ VLAN と、セカンダリ VLAN の選択リストに、指定したポートを関連付けます。 セカンダリ VLAN は、独立 VLAN またはコミュニティ VLAN のいずれかとして設定できます。

             
            ステップ 5 switch(config-if)# no switchport private-vlan mapping
             
            (任意)

            PVLAN から、マッピングをクリアします。

             

            次の例は、無差別ポートとしてイーサネット インターフェイス 1/4 を設定し、プライマリ VLAN 5 およびセカンダリ独立 VLAN 200 にそのポートを関連付ける方法を示しています。

            switch# configure terminal
            switch(config)# interface ethernet 1/4
            switch(config-if)# switchport mode private-vlan promiscuous
            switch(config-if)# switchport private-vlan mapping 5 200
             

            無差別トランク ポートの設定

            PVLAN ドメインでは、無差別トランク ポートはプライマリ VLAN の一部です。 無差別トランク ポートは、複数のプライマリ VLAN を伝送できます。 指定されたプライマリ VLAN の複数のセカンダリ VLAN を無差別トランク ポートにマッピングできます。

            無差別ポートの設定には、2 つの手順が必要です。 最初にポートを無差別ポートに定義した後で、セカンダリ VLAN とプライマリ VLAN 間のマッピングを設定します。 複数のプライマリ VLAN は複数のマッピングを設定することでイネーブルにできます。


            (注)  


            各 PVLAN トランク ポートに対するマッピングの数は最大 16 です。


            はじめる前に

            PVLAN 機能がイネーブルであることを確認します。

            手順
               コマンドまたはアクション目的
              ステップ 1switch# configure terminal 

              グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

               
              ステップ 2 switch(config)# interface type slot/port
               

              PVLAN の無差別トランク ポートとして設定するポートを選択します。

              (注)     

              これが 10G ブレークアウト ポートの場合、slot/port 構文は slot/QSFP-module/port になります。

               
              ステップ 3 switch(config-if)# switchport mode private-vlan trunk promiscuous
               

              選択したポートを PVLAN の無差別トランク ポートとして設定します。 物理イーサネット ポートのみを、無差別ポートとしてイネーブルにできます。 このポートとして、FEX のポートを選択することはできません。

               
              ステップ 4 switch(config-if)# switchport private-vlan mapping trunk {primary-vlan-id} {secondary-vlan-id}
               

              PVLAN のプライマリ VLAN およびセカンダリ VLAN に、選択したトランク ポートを関連付けます。 セカンダリ VLAN は、独立 VLAN またはコミュニティ VLAN のいずれかとして設定できます。

               
              ステップ 5 switch(config-if)# no switchport private-vlan mapping trunk [primary-vlan-id]
               
              (任意)

              ポートから PVLAN のマッピングを削除します。 primary-vlan-id が指定されない場合は、PVLAN のすべてのマッピングがポートから削除されます。

               

              次の例は、イーサネット インターフェイス 1/1 を、PVLAN の無差別トランク ポートとして設定し、セカンダリ VLAN をプライマリ VLAN にマップする方法を示したものです。

              switch# configure terminal
              switch(config)# interface ethernet 1/1
              switch(config-if)# switchport mode private-vlan trunk promiscuous
              switch(config-if)# switchport private-vlan mapping trunk 5 100
              switch(config-if)# switchport private-vlan mapping trunk 5 200
              switch(config-if)# switchport private-vlan mapping trunk 6 300

              独立トランク ポートの設定

              PVLAN ドメインでは、独立トランクはセカンダリ VLAN の一部です。 独立トランク ポートは、複数の独立 VLAN を送受信できます。 指定されたプライマリ VLAN の 1 つの独立 VLAN のみを、独立トランク ポートに関連付けることができます。 独立トランク ポートの設定には、2 つの手順が必要です。 最初に、独立トランク ポートとしてポートを定義した後で、独立 VLAN とプライマリ VLAN との関連付けを設定します。 複数の独立 VLAN は複数の関連付けを設定することでイネーブルにできます。

              はじめる前に

              PVLAN 機能がイネーブルであることを確認します。

              手順
                 コマンドまたはアクション目的
                ステップ 1switch# configure terminal 

                グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

                 
                ステップ 2 switch(config)# interface type [chassis/]slot/port
                 

                PVLAN の独立トランク ポートとして設定するポートを選択します。 このポートとしては、FEX のポートを選択できます(chassis オプションで指定)。

                (注)     

                これが 10G ブレークアウト ポートの場合、slot/port 構文は slot/QSFP-module/port になります。

                 
                ステップ 3 switch(config-if)# switchport mode private-vlan trunk [secondary]
                 

                選択したポートを PVLAN のセカンダリ トランク ポートとして設定します。

                (注)     

                secondary キーワードがない場合は、それが仮定されます。

                 
                ステップ 4 switch(config-if)# switchport private-vlan association trunk {primary-vlan-id} {secondary-vlan-id}
                 

                PVLAN のプライマリ VLAN およびセカンダリ VLAN に、独立トランク ポートを関連付けます。 セカンダリ VLAN は独立 VLAN である必要があります。 指定されたプライマリ VLAN では、1 つの独立 VLAN だけがマッピングできます。

                 
                ステップ 5 switch(config-if)# no switchport private-vlan association trunk [primary-vlan-id]
                 
                (任意)

                PVLAN の関連付けをポートから削除します。 primary-vlan-id が指定されない場合は、PVLAN のすべての関連付けがポートから削除されます。

                 

                次に、イーサネット インターフェイス 1/1 を PVLAN の独立トランク ポートとして設定し、セカンダリ VLAN をプライマリ VLAN に関連付ける方法を示します。

                switch# configure terminal
                switch(config)# interface ethernet 1/1
                switch(config-if)# switchport mode private-vlan trunk secondary
                switch(config-if)# switchport private-vlan association trunk 5 100
                switch(config-if)# switchport private-vlan association trunk 6 200

                FEX トランク ポートでのプライベート VLAN の設定

                FEX トランク ポートでは PVLAN をイネーブルにしたりディセーブルにしたりすることができます。 FEX トランク ポートにより、PVLAN ドメインは、そこに接続されているすべてのホストに拡張されます。FEX トランク ポートを設定すると、Cisco Nexus デバイスに接続されているすべての FEX ポートがグローバルにその影響を受けます。


                (注)  


                FEX インターフェイスでは、無差別ポートを含む設定はサポートされていません。 また、FEX インターフェイスでは、無差別ポートを持つデバイスへの接続もサポートされていません。 無差別機能が必要な場合は、Cisco Nexus 1000V などのデバイスを Cisco Nexus デバイスのベース ポートに接続する必要があります。



                注意    


                FEX トランク ポートで PVLAN を設定する場合は、その前に FEX 独立トランク ポートと独立ホスト ポートをすべてディセーブルにしておく必要があります。 FEX 独立トランク ポートと FEX トランク ポートをともにイネーブルにすると、不要なネットワーク トラフィックが発生することがあります。


                はじめる前に

                PVLAN 機能がイネーブルであることを確認します。

                手順
                   コマンドまたはアクション目的
                  ステップ 1switch# configure terminal 

                  グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

                   
                  ステップ 2 switch(config)# system private-vlan fex trunk
                   

                  FEX トランク ポートで PVLAN をイネーブルにします。

                   
                  ステップ 3switch(config)# copy running-config startup-config  (任意)

                  リブートおよびリスタート時に実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーして、変更を永続的に保存します。

                   

                  次の例は、FEX トランク ポートで PVLAN を設定する方法を示したものです。

                  switch# configure terminal
                  switch(config)# system private-vlan fex trunk
                  switch(config)# copy running-config startup-config

                  PVLAN トランキング ポートの許可 VLAN の設定

                  独立トランク ポートおよび無差別トランク ポートでは、PVLAN とともに通常の VLAN のトラフィックを伝送することができます。

                  はじめる前に

                  PVLAN 機能がイネーブルであることを確認します。

                  手順
                     コマンドまたはアクション目的
                    ステップ 1switch# configure terminal 

                    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

                     
                    ステップ 2 switch(config)# interface type [chassis/]slot/port
                     

                    PVLAN のホスト ポートとして設定するポートを選択します。 このポートとしては、FEX のポートを選択できます(chassis オプションで指定)。

                    (注)     

                    これが 10G ブレークアウト ポートの場合、slot/port 構文は slot/QSFP-module/port になります。

                     
                    ステップ 3switch(config-if)# switchport private-vlan trunk allowed vlan {vlan-list | all | none [add | except | none | remove {vlan-list}]}
                     

                    プライベート トランク インターフェイスの許可 VLAN を設定します。 デフォルトの場合、PVLAN トランク インターフェイスで許可されるのは、マップされた VLAN または関連付けられた VLAN のみです。

                    (注)     

                    プライマリ VLAN は、許容 VLAN リストに明示的に追加する必要はありません。 プライマリ VLAN とセカンダリ VLAN との間で 1 回マッピングされると、自動的に追加されます。

                     

                    次の例は、イーサネット PVLAN トランク ポートの許可 VLAN のリストにいくつかの VLAN を追加する方法を示したものです。

                    switch# configure terminal
                    switch(config)# interface ethernet 1/3
                    switch(config-if)# switchport private-vlan trunk allowed vlan 15-20

                    プライベート VLAN のネイティブ 802.1Q VLAN の設定

                    通常は、ネイティブ VLAN ID で 802.1Q トランクを設定します。これによって、その VLAN 上のすべてのパケットからタギングが取り除かれます。 この設定は、タグなしトラフィックと制御トラフィックが Cisco Nexus デバイスを通過するようにします。 セカンダリ VLAN は、無差別トランク ポートではネイティブ VLAN ID で設定できません。 プライマリ VLAN は、独立トランク ポートではネイティブ VLAN ID で設定できません。


                    (注)  


                    トランクは、複数の VLAN のトラフィックを伝送できます。 ネイティブ VLAN に属するトラフィックはトランクを通過するようにカプセル化されません。 他の VLAN のトラフィックは、それが属している VLAN を識別するためのタグでカプセル化されます。


                    はじめる前に

                    PVLAN 機能がイネーブルであることを確認します。

                    手順
                       コマンドまたはアクション目的
                      ステップ 1switch# configure terminal 

                      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

                       
                      ステップ 2 switch(config)# interface type [chassis/]slot/port
                       

                      PVLAN のホスト ポートとして設定するポートを選択します。 このポートとしては、FEX のポートを選択できます(chassis オプションで指定)。

                      (注)     

                      これが 10G ブレークアウト ポートの場合、slot/port 構文は slot/QSFP-module/port になります。

                       
                      ステップ 3 switch(config-if)# switchport private-vlan trunk native {vlan vlan-id}
                       

                      PVLAN トランクのネイティブ VLAN ID を設定します。 デフォルトは VLAN 1 です。

                       
                      ステップ 4 switch(config-if)# no switchport private-vlan trunk native {vlan vlan-id}
                       
                      (任意)

                      PVLAN トランクからネイティブ VLAN ID を削除します。

                       

                      プライベート VLAN 設定の確認

                      PVLAN の設定情報を表示するには、次のコマンドを使用します。

                      コマンド

                      目的

                      switch# show feature

                      スイッチでイネーブルになっている機能を表示します。

                      switch# show interface switchport

                      スイッチ ポートとして設定されているすべてのインターフェイスに関する情報を表示します。

                      switch# show vlan private-vlan [type]

                      PVLAN のステータスを表示します。

                      次の例は、PVLAN 設定の表示方法を示したものです。

                      switch# show vlan private-vlan
                      Primary  Secondary  Type             Ports
                      -------  ---------  ---------------  -------------------------------------------
                      5        100        community
                      5        101        community        Eth1/12, Eth100/1/1
                      5        102        community
                      5        110        community
                      5        200        isolated         Eth1/2
                      switch# show vlan private-vlan type
                      Vlan Type
                      ---- -----------------
                      5    primary
                      100  community
                      101  community
                      102  community
                      110  community
                      200  isolated
                      
                      

                      次に、イネーブルになっている機能を表示する方法を示します(出力については一部割愛してあります)。

                      switch# show feature
                      Feature Name          Instance  State
                      --------------------  --------  --------
                      fcsp                  1         enabled
                      ...
                      interface-vlan        1         enabled
                      private-vlan          1         enabled
                      udld                  1         disabled
                      ...