Cisco Nexus 5600 シリーズ NX-OS セキュリティ コンフィギュレーション ガイド リリース 7.x
コントロール プレーン ポリシングの設定
コントロール プレーン ポリシングの設定

コントロール プレーン ポリシングの設定

この章の内容は、次のとおりです。

CoPP の概要

コントロール プレーン ポリシング(CoPP)はコントロール プレーンを保護し、それをデータ プレーンから分離することによって、ネットワークの安定性、到達可能性、およびパケット配信を保証します。

この機能により、コントロール プレーンにポリシー マップを適用できるようになります。 このポリシー マップは通常の QoS ポリシーのように見え、非管理ポートからスイッチに入力されるすべてのトラフィックに適用されます。 ネットワーク デバイスへの一般的な攻撃ベクトルは、過剰なトラフィックがデバイス インターフェイスに転送されるサービス拒絶(DoS)攻撃です。

Cisco NX-OS デバイスは、DoS 攻撃がパフォーマンスに影響しないようにするために CoPP を提供します。 このような攻撃は誤って、または悪意を持って実行される場合があり、通常は、スーパーバイザ モジュールまたは CPU 自体に宛てられた大量のトラフィックが含まれます。

スーパーバイザ モジュールは、管理対象のトラフィックを次の 3 つの機能コンポーネント(プレーン)に分類します。

データ プレーン
すべてのデータ トラフィックを処理します。 NX-OS デバイスの基本的な機能は、インターフェイス間でパケットを転送することです。 スイッチ自身に向けられたものでないパケットは、中継パケットと呼ばれます。 データ プレーンで処理されるのはこれらのパケットです。
制御プレーン
ルーティング プロトコルのすべての制御トラフィックを処理します。 ボーダー ゲートウェイ プロトコル(BGP)や Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルなどのルーティング プロトコルは、デバイス間で制御パケットを送信します。 これらのパケットはルータのアドレスを宛先とし、コントロール プレーン パケットと呼ばれます。
管理プレーン
コマンドライン インターフェイス(CLI)や簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)など、NX-OS デバイスを管理する目的のコンポーネントを実行します。

スーパーバイザ モジュールには、マネージメント プレーンとコントロール プレーンの両方が搭載され、ネットワークの運用にクリティカルなモジュールです。 スーパーバイザ モジュールの動作が途絶したり、スーパーバイザ モジュールが攻撃されたりすると、重大なネットワークの停止につながります。 たとえばスーパーバイザに過剰なトラフィックが加わると、スーパーバイザ モジュールが過負荷になり、NX-OS デバイス全体のパフォーマンスが低下する可能性があります。 またたとえば、スーパーバイザ モジュールに対する DoS 攻撃は、コントロール プレーンに対して非常に高速に IP トラフィック ストリームを生成することがあります。これにより、コントロール プレーンは、これらのパケットを処理するために大量の時間を費やしてしまい、本来のトラフィックを処理できなくなります。

次に、DoS 攻撃の例を示します。

  • インターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコー要求

  • IP フラグメント

  • TCP SYN フラッディング

これらの攻撃によりデバイスのパフォーマンスが影響を受け、次のようなマイナスの結果をもたらします。

  • サービス品質の低下(音声、ビデオ、または重要なアプリケーション トラフィックの低下など)

  • ルート プロセッサまたはスイッチ プロセッサの高い CPU 使用率

  • ルーティング プロトコルのアップデートまたはキープアライブの消失によるルート フラップ

  • 不安定なレイヤ 2 トポロジ

  • CLI との低速な、または応答を返さない対話型セッション

  • メモリやバッファなどのプロセッサ リソースの枯渇

  • 着信パケットの無差別のドロップ


注意    


コントロール プレーンの保護策を講じることで、スーパーバイザ モジュールを偶発的な攻撃や悪意ある攻撃から確実に保護することが重要です。

コントロール プレーン保護

コントロール プレーンを保護するため、Cisco NX-OS デバイスはコントロール プレーンに向かうさまざまなパケットを異なるクラスに分離します。 クラスの識別が終わると、Cisco NX-OS デバイスはパケットをポリシングします。これにより、スーパーバイザ モジュールに過剰な負担がかからないようになります。

コントロール プレーンのパケット タイプ

コントロール プレーンには、次のような異なるタイプのパケットが到達します。

受信パケット
ルータの宛先アドレスを持つパケット。 宛先アドレスには、レイヤ 2 アドレス(ルータ MAC アドレスなど)やレイヤ 3 アドレス(ルータ インターフェイスの IP アドレスなど)があります。 これらのパケットには、ルータ アップデートとキープアライブ メッセージも含まれます。 ルータが使用するマルチキャスト アドレス宛てに送信されるマルチキャスト パケットも、このカテゴリに入ります。
例外パケット
スーパーバイザ モジュールによる特殊な処理を必要とするパケット。 たとえば、宛先アドレスが Forwarding Information Base(FIB; 転送情報ベース)に存在せず、結果としてミスとなった場合は、スーパーバイザ モジュールが送信側に到達不能パケットを返します。 他には、IP オプションがセットされたパケットもあります。
リダイレクト パケット
スーパーバイザ モジュールにリダイレクトされるパケット。 ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル(DHCP)スヌーピングやダイナミック アドレス解決プロトコル(ARP)インスペクションなどの機能は、パケットをスーパーバイザ モジュールにリダイレクトします。
収集パケット
宛先 IP アドレスのレイヤ 2 MAC アドレスが FIB に存在していない場合は、スーパーバイザ モジュールがパケットを受信し、ARP 要求をそのホストに送信します。

これらのさまざまなパケットはすべて、コントロール プレーンへの悪意ある攻撃に利用され、Cisco NX-OS デバイスに過剰な負荷をかける可能性があります。 CoPP は、これらのパケットを異なるクラスに分類し、これらのパケットをスーパーバイザが受信する速度を個別に制御するメカニズムを提供します。

CoPP の分類

効果的に保護するために、Cisco NX-OS デバイスはスーパーバイザ モジュールに到達するパケットを分類して、パケット タイプに基づいた異なるレート制御ポリシーを適用できるようにします。 たとえば、Hello メッセージなどのプロトコル パケットには厳格さを緩め、IP オプションがセットされているためにスーパーバイザ モジュールに送信されるパケットには厳格さを強めることが考えられます。

レート制御メカニズム

パケットの分類が終わると、Cisco NX-OS デバイスにはスーパーバイザ モジュールに到達するパケットのレートを制御する 2 つの異なるメカニズム(ポリシングおよびレート制限)があります。

ハードウェア ポリサーを使用すると、トラフィックが所定の条件に一致する場合、または違反する場合について異なるアクションを定義できます。 このアクションには、パケットの送信、パケットのマーク付け、およびパケットのドロップがあります。

ポリシングには、次のパラメータを設定できます。

認定情報レート(CIR)
ビット レートとして指定する必要な帯域幅。
認定バースト(BC)
指定した時間枠内に CIR を超過する可能性があるが、スケジューリングには影響を与えないトラフィック バーストのサイズ。

CoPP クラス マップ

次の表に、使用可能なクラス マップとその設定を示します。
表 1 クラス マップの設定および説明

Class Map

設定(Configuration)

説明

class-map type control-plane match-any copp-system-class-arp

match protocol arp

match protocol nd

クラスは、すべての ARP パケットに一致します。

クラスは、すべての ARP パケットおよび ND(NA、NS、RA および RS)パケットに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-bgp

match protocol bgp

クラスはすべての BGP パケットに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-bridging

match protocol bridging

クラスはすべての STP および RSTP フレームに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-cdp

match protocol cdp

クラスはすべての CDP フレームに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-default

match protocol default

クラスはすべてのフレームに一致します。 デフォルト ポリサーに使用します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-dhcp

match protocol dhcp

クラスは、すべての IPv4 DHCP パケットに一致します

クラスは、すべての両方の IPv4 DHCP パケットに一致します

class-map type control-plane match-any copp-system-class-eigrp

match protocol eigrp

match protocol eigrp6

クラスは、すべての IPv4 EIGRP パケットに一致します。

クラスは、IPv4 EIGRP パケットと IPv6 EIGRP パケットの両方に一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-exception

match protocol exception

Martian 宛先アドレスを持つパケットまたは MTU エラーが発生したパケットなど、クラスは IP ルーティングの目的で例外パケットとして扱われるすべての IP パケットに一致します(TTL 例外、IP フラグメント例外、および同一インターフェイス例外のパケットを除く)。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-excp-ip-frag

match protocol ip_frag

クラスはフラグメント化したすべての IP パケットに一致します。 (これらのパケットは、IP ルーティングの観点から例外パケットとして扱われます)。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-excp-same-if

match protocol same-if

クラスは、IP ルーティングの例外パケットとして扱われるすべての IP パケットに一致します。 パケットが一致するのは、宛先とすべきインターフェイスから受信したためです。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-excp-ttl

match protocol ttl

クラスは、IP ルーティングの観点から TTL 例外パケットとして扱われる(TTL が 0 の場合)すべてのパケットに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-fip

match protocol fip

クラスは FCoE Initialization Protocol に属するすべてのパケットに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-glean

match protocol glean

クラスは、宛先の MAC 情報が使用不可能であるためにネクスト ホップにルーティングできないすべての IP パケットに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-hsrp-vrrp

match protocol hsrp_vrrp

match protocol hsrp6

クラスは、HSRP パケットおよび VRRP パケットに一致します。

クラスは、IPv4 HSRP、VRRP、および IPv6 HSRP パケットに一致します

class-map type control-plane match-any copp-system-class-icmp-echo

match protocol icmp_echo

クラスは、すべての ICMP エコー(ping)パケットに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-igmp

match protocol igmp

クラスはすべての IGMP パケットに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-isis

match protocol isis_dce

クラスはすべての ISIS プロトコル パケットに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-l3dest-miss

match protocol unicast

クラスは FIB で宛先が見つからなかったすべてのユニキャスト ルーティングされたパケットに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-lacp

match protocol lacp

クラスは、すべてのリンク アグリゲーション制御プロトコル(LACP)フレームに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-lldp

match protocol lldp_dcx

クラスはすべての LLDP フレームに一致します。

class-map type control-plane match-any-copp-system-class-mcast-last-hop

match protocol mcast_last_hop

クラスは、すべての IP マルチキャストのラストホップ パケットに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-mcast-miss

match protocol multicast

クラスは、FIB にエントリがないためにルーティングできなかったすべての IP マルチキャスト フレームに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-mgmt

match protocol mgmt

クラスは、SNMP、HTTP、NTP、Telnet、SSH など、管理に関連するすべてのフレームに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-msdp

match protocol msdp

クラスは MSDP パケットに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-ospf

match protocol ospf

match protocol ospfv3

クラスは、OSPF パケットおよび OSPFv3 プロトコル パケットに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-pim-hello

match protocol pim

クラスはすべての PIM Hello パケットに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-pim-register

match protocol reg

クラスはすべての PIM 登録パケットに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-rip

match protocol rip

クラスはすべての RIP パケットに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-rpf-fail

match protocol rpf_fail

クラスは、すべての RPF 障害パケットに一致します。

class-map type control-plane match-any copp-system-class-udld

match protocol udld

クラスはすべての UDLD フレームに一致します。

CoPP ポリシー テンプレート

Cisco NX-OS デバイスの初回起動時に、DoS 攻撃からスーパーバイザ モジュールを保護するためのデフォルトの copp-system-policy が Cisco NX-OS ソフトウェアによりインストールされます。 最初のセットアップ ユーティリティで、次のいずれかの CoPP ポリシー オプションを選択することにより、展開シナリオの CoPP ポリシー テンプレートを選択できます。

  • デフォルト CoPP ポリシー(copp-system-policy-default)。

  • 拡張レイヤ 2 CoPP ポリシー(copp-system-policy-scaled-l2)。

  • 拡張レイヤ 3 CoPP ポリシー(copp-system-policy-scaled-l3)。

  • カスタマイズされた CoPP ポリシー(copp-system-policy-customized)。

オプションを選択しなかった場合や、セットアップ ユーティリティを実行しなかった場合には、Cisco NX-OS ソフトウェアにより Default ポリシングが適用されます。 このデフォルト ポリシーから開始して、必要に応じて CoPP ポリシーを変更することを推奨します。

デフォルトの copp-system-policy-default ポリシーには、基本的なデバイス操作に最も適した値が設定されています。 使用する DoS に対する保護要件に適合するよう、特定のクラスやアクセス コントロール リスト(ACL)を追加する必要があります。

コントロール プレーン コンフィギュレーション モードで service-policy input policy-name コマンドを使用して、使用する CoPP ポリシーを変更できます。

デフォルト CoPP ポリシー

copp-system-policy-default ポリシーがスイッチにデフォルトで適用されます。 これには、ほとんどのネットワーク導入に適したポリサー レートを持つクラスが含まれています。 このポリシー、またはこれに関連付けられたクラス マップを変更することはできません。 また、このポリシーのクラス マップ設定も変更できません。

このポリシーの設定は次のとおりです。

  
policy-map type control-plane copp-system-policy-default
    class copp-system-class-igmp
      police cir 1024 kbps bc 65535 bytes 
    class copp-system-class-pim-hello
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-bridging
      police cir 20000 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-arp
      police cir 1024 kbps bc 3600000 bytes 
    class copp-system-class-dhcp
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-mgmt
      police cir 12000 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-lacp
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-lldp
      police cir 2048 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-udld
      police cir 2048 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-isis
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-msdp
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-cdp
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-fip
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-bgp
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-eigrp
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-exception
      police cir 64 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-glean
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-hsrp-vrrp
      police cir 1024 kbps bc 256000 bytes 
    class copp-system-class-icmp-echo
      police cir 64 kbps bc 3600000 bytes 
    class copp-system-class-ospf
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-pim-register
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-rip
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-l3dest-miss
      police cir 64 kbps bc 256000 bytes 
    class copp-system-class-mcast-miss
      police cir 256 kbps bc 3200000 bytes 
    class copp-system-class-excp-ip-frag
      police cir 64 kbps bc 3200000 bytes 
    class copp-system-class-excp-same-if
      police cir 64 kbps bc 3200000 bytes 
    class copp-system-class-excp-ttl
      police cir 64 kbps bc 3200000 bytes 
    class copp-system-class-default
      police cir 2048 kbps bc 6400000 bytes 

拡張レイヤ 2 CoPP ポリシー

copp-system-policy-scaled ポリシーには、デフォルト ポリシーと同じポリサー レートのほとんどのクラスがあります。 ただし、IGMP と ISIS に対しては、より高いポリサー レートが設定されています。 このポリシー、またはこれに関連付けられたクラス マップを変更することはできません。 また、このポリシーのクラス マップ設定も変更できません。

このポリシーの設定は次のとおりです。

policy-map type control-plane copp-system-policy-scaled-l2
    class copp-system-class-igmp
      police cir 4096 kbps bc 264000 bytes 
    class copp-system-class-pim-hello
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-bridging
      police cir 20000 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-arp
      police cir 1024 kbps bc 3600000 bytes 
    class copp-system-class-dhcp
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-mgmt
      police cir 12000 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-lacp
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-lldp
      police cir 2048 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-udld
      police cir 2048 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-isis
      police cir 2048 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-msdp
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-cdp
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-fip
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-bgp
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-eigrp
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-exception
      police cir 64 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-glean
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-hsrp-vrrp
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-icmp-echo
      police cir 64 kbps bc 3600000 bytes 
    class copp-system-class-ospf
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-pim-register
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-rip
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-l3dest-miss
      police cir 64 kbps bc 3200000 bytes 
    class copp-system-class-mcast-miss
      police cir 256 kbps bc 3200000 bytes 
    class copp-system-class-excp-ip-frag
      police cir 64 kbps bc 3200000 bytes 
    class copp-system-class-excp-same-if
      police cir 64 kbps bc 3200000 bytes 
    class copp-system-class-excp-ttl
      police cir 64 kbps bc 3200000 bytes 
    class copp-system-class-default
      police cir 2048 kbps bc 6400000 bytes 

拡張レイヤ 3 CoPP ポリシー

copp-system-policy-scaled-l3 ポリシーには、デフォルト ポリシーと同じポリサー レートのほとんどのクラスがあります。 ただし、IGMP、ICMP エコー、ISIS、マルチキャスト欠落、および Glean に関連するクラスに対しては、より高いポリサー レートが設定されています。 このポリシー、またはこれに関連付けられたクラス マップを変更することはできません。 また、このポリシーのクラス マップ設定も変更できません。

このポリシーの設定は次のとおりです。

  
policy-map type control-plane copp-system-policy-scaled-l3
    class copp-system-class-igmp
      police cir 4096 kbps bc 264000 bytes 
    class copp-system-class-pim-hello
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-bridging
      police cir 20000 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-arp
      police cir 4000 kbps bc 3600000 bytes 
    class copp-system-class-dhcp
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-mgmt
      police cir 12000 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-lacp
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-lldp
      police cir 2048 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-udld
      police cir 2048 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-isis
      police cir 2048 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-msdp
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-cdp
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-fip
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-bgp
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-eigrp
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-exception
      police cir 64 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-glean
      police cir 4000 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-hsrp-vrrp
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-icmp-echo
      police cir 4000 kbps bc 3600000 bytes 
    class copp-system-class-ospf
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-pim-register
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-rip
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-l3dest-miss
      police cir 64 kbps bc 3200000 bytes 
    class copp-system-class-mcast-miss
      police cir 4000 kbps bc 3200000 bytes 
    class copp-system-class-excp-ip-frag
      police cir 64 kbps bc 3200000 bytes 
    class copp-system-class-excp-same-if
      police cir 64 kbps bc 3200000 bytes 
    class copp-system-class-excp-ttl
      police cir 64 kbps bc 3200000 bytes 
    class copp-system-class-default
      police cir 2048 kbps bc 6400000 bytes 

カスタマイズ可能な CoPP ポリシー

copp-system-policy-customized ポリシーは、デフォルト ポリシーと同様に設定され、別のクラス マップ情報のレートとバースト サイズ向けにカスタマイズできます。

このポリシーに設定されているクラス マップを追加または削除することはできません。

重要:

このポリシーは上級ユーザ用です。 このポリシーを設定する場合は細心の注意を払い、実稼働ネットワークに導入する前に幅広いテストを行うことを推奨します。

このポリシーの設定は次のとおりです。

policy-map type control-plane copp-system-policy-customized
    class copp-system-class-igmp
      police cir 1024 kbps bc 65535 bytes 
    class copp-system-class-pim-hello
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-bridging
      police cir 20000 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-arp
      police cir 1024 kbps bc 3600000 bytes 
    class copp-system-class-dhcp
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-mgmt
      police cir 12000 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-lacp
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-lldp
      police cir 2048 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-udld
      police cir 2048 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-isis
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-msdp
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-cdp
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-fip
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-bgp
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-eigrp
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-exception
      police cir 64 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-glean
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-hsrp-vrrp
      police cir 1024 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-icmp-echo
      police cir 64 kbps bc 3600000 bytes 
    class copp-system-class-ospf
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-pim-register
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-rip
      police cir 9600 kbps bc 4800000 bytes 
    class copp-system-class-l3dest-miss
      police cir 64 kbps bc 3200000 bytes 
    class copp-system-class-mcast-miss
      police cir 256 kbps bc 3200000 bytes 
    class copp-system-class-excp-ip-frag
      police cir 64 kbps bc 3200000 bytes 
    class copp-system-class-excp-same-if
      police cir 64 kbps bc 3200000 bytes 
    class copp-system-class-excp-ttl
      police cir 64 kbps bc 3200000 bytes 
    class copp-system-class-default
      police cir 2048 kbps bc 6400000 bytes 

CoPP と管理インターフェイス

Cisco NX-OS デバイスは、管理インターフェイス(mgmt0)をサポートしないハードウェア ベースの CoPP だけをサポートします。 アウトオブバンド mgmt0 インターフェイスは CPU に直接接続するため、CoPP が実装されているインバンド トラフィック ハードウェアは通過しません。

mgmt0 インターフェイスで、ACL を設定して、特定タイプのトラフィックへのアクセスを許可または拒否することができます。

CoPP のライセンス要件

この機能にはライセンスは不要です。 ライセンス パッケージに含まれていない機能はすべて Cisco NX-OS システム イメージにバンドルされており、追加費用は一切発生しません。 NX-OS ライセンス方式の詳細については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。

CoPP の注意事項と制約事項

CoPP は、スイッチではデフォルトでイネーブルになっている機能です。 CoPP をイネーブルまたはディセーブルにすることはできません。

  • 一度に 1 つのコントロール プレーン ポリシーだけを適用できます。

  • CoPP ポリシーを削除すると、デフォルト CoPP ポリシーが適用されます。 このようにして、CoPP ポリシーが常に適用されます。

  • クラスまたはポリシーの追加や削除はできません。

  • クラスの順序の変更や、ポリシーのクラスの削除はできません。

  • デフォルト、拡張レイヤ 2、または拡張レイヤ 3 ポリシーは変更できません。 ただし、カスタマイズされたポリシー内のクラスの情報レートやバースト サイズを変更することは可能です。

  • カスタマイズされたポリシーが変更されていない限り、カスタマイズされたポリシー設定はデフォルトのポリシー設定と同じです。

  • 以前のリリースからアップグレードしている場合は、デフォルト CoPP ポリシーがスイッチ上でデフォルトでイネーブルになります。

  • カスタマイズされたポリシーを変更するか、または適用されたポリシーを変更すると、統計情報カウンタがリセットされます。

  • ISSU を実行すると、統計情報カウンタがリセットされます。

  • 最初にデフォルト CoPP ポリシーを使用した後、データセンターおよびアプリケーションの要件に基づいて、どの CoPP ポリシーを使用するかを後で決定することを推奨します。

  • CoPP のカスタマイズは継続的なプロセスです。 CoPP は、特定の環境で使用されているプロトコルや機能のほか、サーバ環境に必要なスーパーバイザ機能に従って設定する必要があります。 これらのプロトコルや機能が変更されたら、CoPP を変更する必要があります。

  • CoPP を継続的にモニタすることを推奨します。 ドロップが発生した場合は、CoPP がトラフィックを誤ってドロップしたのか、または誤動作や攻撃に応答してドロップしたのかを判定してください。 どちらの場合も、状況を分析して、別の CoPP ポリシーを使用するか、またはカスタマイズされた CoPP ポリシーを変更する必要があるかどうかを評価します。

  • 他のクラス マップで指定しないトラフィックはすべて、最後のクラス(デフォルト クラス)に配置されます。

  • Cisco NX-OS ソフトウェアは、出力 CoPP とサイレント モードをサポートしません。 CoPP は、入力でのみサポートされます(コントロール プレーン インターフェイスに対して service-policy output copp コマンドは使用できません)。


(注)  


Cisco IOS の CLI に慣れている場合、この機能に対応する Cisco NX-OS コマンドは通常使用する Cisco IOS コマンドと異なる場合があるので注意してください。


CoPP のデフォルト設定

次の表に、CoPP パラメータのデフォルト設定を示します。

表 2 CoPP パラメータのデフォルト設定

パラメータ(Parameters)

デフォルト

デフォルト ポリシー

copp-system-policy-default

デフォルト ポリシー

9 ポリシー エントリ

(注)     

関連するクラス マップでサポートされるポリシーの最大数は 128 です。

スケール ファクタ値

1.00

CoPP の設定

スイッチへの CoPP ポリシーの適用

スイッチに次の CoPP ポリシーの 1 つを適用することができます。
  • デフォルト CoPP ポリシー(copp-system-policy-default)。

  • 拡張レイヤ 2 CoPP ポリシー(copp-system-policy-scaled-l2)。

  • 拡張レイヤ 3 CoPP ポリシー(copp-system-policy-scaled-l3)。

  • カスタマイズされた CoPP ポリシー(copp-system-policy-customized)。

手順
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1switch# configure terminal 

    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 2switch(config) # control-plane   control-plane モードを開始します。 
    ステップ 3switch(config-cp) # service-policy input policy-map-name 

    指定された CoPP ポリシー マップを適用します。 policy-map-name には、copp-system-policy-default、copp-system-policy-scaled-l2、copp-system-policy-scaled-l3、または copp-system-policy-customized が適用可能です。

     
    ステップ 4switch(config-cp) # copy running-config startup-config 

    リブートおよびリスタート時に実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーして、変更を継続的に保存します。

     

    次に、デバイスに CoPP ポリシーを適用する例を示します。

    switch# configure terminal
    switch(config)# control-plane
    switch(config-cp) # service-policy input copp-system-policy-default
    switch(config-cp) # copy running-config startup-config

    カスタマイズされた CoPP ポリシーの変更

    このポリシーに設定されたクラス マップの情報レートおよびバースト サイズだけを変更できます。

    手順
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1switch# configure terminal 

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 2switch(config)# policy-map type control-plane copp-system-policy-customized  

      カスタマイズされた CoPP ポリシーのコンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 3switch(config-pmap)# class class-map-name  

      定義済みポリシーの任意の CoPP にリスト表示された 28 の定義済みクラス マップのうちの 1 つを指定します。

       
      ステップ 4switch(config-pmap-c)# police cir rate-value kbps bc buffer-size bytes 

      認定情報レート(CIR)および認定バースト サイズ(BC)を設定します。 cir に指定できる範囲は 1 ~ 20480 です。 bc に指定できる範囲は 1500 ~ 6400000 です。

       
      ステップ 5switch(config-pmap-c) # copy running-config startup-config 

      リブートおよびリスタート時に実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーして、変更を継続的に保存します。

       

      次に、カスタマイズされた CoPP ポリシーを変更する例を示します。

      switch(config)# policy-map type control-plane copp-system-policy-customized
      switch(config-pmap)# class copp-system-class-bridging
      switch(config-pmap-c)# police cir 10000 kbps bc 2400000 bytes

      CoPP の設定の確認

      設定を確認するには、次のいずれかのコマンドを使用します。

      コマンド

      目的

      show policy-map type control-plane [expand] [name policy-map-name]

      関連するクラス マップのあるコントロール プレーン ポリシー マップを表示します。

      show policy-map interface control-plane

      ポリシーの値と関連するクラス マップ、およびポリシーごとまたはクラス マップごとのドロップが表示されます。

      show class-map type control-plane [class-map-name]

      このクラス マップにバインドされている ACL を含め、コントロール プレーン クラス マップの設定を表示します。

      CoPP 設定ステータスの表示

      手順
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1 switch# show copp status  

        CoPP 機能の設定ステータスを表示します。

         

        次に、CoPP 設定ステータスを表示する例を示します。

        switch# show copp status

        CoPP のモニタ

        手順
           コマンドまたはアクション目的
          ステップ 1switch# show policy-map interface control-plane  

          適用された CoPP ポリシーの一部であるすべてのクラスに関して、パケット レベルの統計情報を表示します。 一致した、および違反したパケット カウンタなど。

          統計情報は、OutPackets(コントロール プレーンに対して許可されたパケット)と DropPackets(レート制限によってドロップされたパケット)に関して指定します。

           

          次に、CoPP をモニタする例を示します。

          switch# show policy-map interface control-plane
          Control Plane
          
          service-policy input: copp-system-policy-default
          
          class-map copp-system-class-igmp (match-any)
          match protocol igmp
          police cir 1024 kbps , bc 65535 bytes
          conformed 0 bytes; action: transmit
          violated 0 bytes;
          class-map copp-system-class-pim-hello (match-any)
          match protocol pim
          police cir 1024 kbps , bc 4800000 bytes
          conformed 0 bytes; action: transmit
          violated 0 bytes;
          ....
          
          
          

          CoPP 統計情報のクリア

          手順
             コマンドまたはアクション目的
            ステップ 1 switch# show policy-map interface control-plane   (任意)

            現在適用されている CoPP ポリシーおよびクラスごとの統計情報を表示します。

             
            ステップ 2switch# clear copp statistics  

            CoPP 統計情報をクリアします。

             

            次に、インターフェース環境で、CoPP 統計情報をクリアする例を示します。

            switch# show policy-map interface control-plane
            switch# clear copp statistics

            CoPP に関する追加情報

            ここでは、CoPP の実装に関する追加情報について説明します。

            関連資料

            関連項目

            マニュアル タイトル

            ライセンス

            『Cisco NX-OS Licensing Guide』

            コマンド リファレンス