Cisco Nexus 5000 シリーズ NX-OS QoS コンフィギュレーション ガイド リリース 5.2(1)N1(1)
インターフェイスでの QoS の設定
インターフェイスでの QoS の設定
発行日;2012/11/19   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

インターフェイスでの QoS の設定

この章の内容は、次のとおりです。

インターフェイス QoS の概要

信頼境界

信頼境界は、次のように着信インターフェイスによって実行されます。

  • すべてのファイバ チャネルおよび仮想ファイバ チャネル インターフェイスは、FCoE システム クラスに自動的に分類されます。
  • デフォルトでは、すべてのイーサネット インターフェイスは信頼できるインターフェイスです。マーキングが設定されていない場合、802.1p CoS および DSCP 値は保持されます。 キューイングするデフォルトの CoS、およびキュー マッピングする DSCP はありません。 これらのマッピングを作成するポリシーを定義し、適用できます。 デフォルトでは、ユーザ定義のポリシーがない場合、すべてのトラフィックは、デフォルト キューに割り当てられます。
  • 802.1p Class of Service(CoS; サービス クラス)値でタグ付けされていないパケットは、デフォルトのドロップ システム クラスに分類されます。 タグなしパケットがトランク上で送信される場合、このパケットにはデフォルトのタグなし CoS 値 0 がタグ付けされます。
  • イーサネット インターフェイスまたはポート チャネルのデフォルトのタグなし Cos 値は上書きできます。
  • untagged cos cos-value コマンドを使用して、イーサネット インターフェイスまたはポート チャネル インターフェイスのデフォルトのタグなし Cos 値を上書きできます。
  • untagged cos cos-value コマンドを使用して、イーサネットまたはレイヤ 3 インターフェイスまたはポート チャネル インターフェイスのタグ付けされていないデフォルトの CoS 値を上書きできます。

システムがタグなし CoS 値を適用しても、QoS は、CoS 値がタグ付けされたシステムに入るパケットと同様に機能します。

ファイバ チャネル インターフェイスのポリシー

出力キューは、ネイティブ ファイバ チャネル インターフェイスに設定できません。 次のように 2 つのキューが使用できます。

  • ハイプライオリティ制御トラフィックを処理する完全プライオリティ キュー
  • すべてのデータ トラフィックとロー プライオリティ制御トラフィックを処理するキュー

マルチキャスト トラフィックの QoS

Nexus 5000 シリーズのスイッチにはインターフェイスごとに 6 個のマルチキャスト入力キューがあります。また、Nexus 5500 シリーズには 128 個あります。 各スイッチには、システム クラスごとに 1 つのキューが割り当てられます。

デフォルトでは、すべてのマルチキャスト イーサネット トラフィックは、デフォルトのドロップ システム クラスに分類されます。 このトラフィックは、1 つのマルチキャスト キューで処理されます。

最適化マルチキャスティングにより、未使用のマルチキャスト キューを使用して、マルチキャスト フレームのスループットを向上させることができます。 最適化マルチキャストがデフォルトのドロップ システム クラスでイネーブルにされると、システムはマルチキャスト トラフィックを処理するため、6 つのキューすべてを使用します。 最適化マルチキャストがデフォルトのドロップ システム クラスでイネーブルにされると、6 つすべてのキューには同等のプライオリティが与えられます。

新しいシステム クラスを定義すると、専用のマルチキャスト キューがこのクラスに割り当てられます。 このキューは、最適化マルチキャスト クラスで利用できるキューのセットから除外されます。

システムは、ブロードキャスト トラフィックまたはマルチキャスト トラフィックを照合するための定義済みのクラス マップを 2 つ備えています。 これらのクラス マップは、ユニキャスト トラフィックとマルチキャスト トラフィックに別々のポリシー マップを作成する場合に便利です。

定義済みのクラス マップは、次のとおりです。

class-all-flood

class-all-flood クラス マップは、すべてのブロードキャスト トラフィック、マルチキャスト トラフィック、および未知のユニキャスト トラフィックを(すべての Cos 値で)照合します。 class-all-flood クラス マップでポリシー マップを設定した場合、システムはこのトラフィックに利用できるすべてのマルチキャスト キューを自動的に使用します。

class-ip-multicast

class-ip-multicast クラス マップは、すべての IP マルチキャスト トラフィックを照合します。 このクラス マップに設定されたポリシー オプションが、すべてのイーサネット CoS 値でトラフィックに適用されます。 たとえば、このクラスの最適化マルチキャストをイネーブルにすると、IP マルチキャスト トラフィックはすべての CoS 値で最適化されます。


(注)  


これらの定義済みのクラス マップのいずれかを no-drop クラスとして設定すると、プライオリティ フロー制御機能がすべてのイーサネット CoS 値に適用されます。 この設定では、ポーズがユニキャスト トラフィックおよびマルチキャスト トラフィックに適用されます。


インターフェイス QoS の設定

タグなし CoS の設定

802.1p CoS 値でタグ付けされていない着信パケットは、デフォルトのタグなし CoS 値(0)に割り当てられます(これはデフォルトのイーサネット ドロップ システム クラスにマッピングされます)。 イーサネットまたは EtherChannel インターフェイスのデフォルトのタグなし Cos 値は上書きできます。

Cisco NX-OS Release 5.0(3) N 1(1) 以降では、レイヤ 2 またはレイヤ 3 インターフェイスにフロー制御を設定できます。 レイヤ 3 インターフェイスを設定するには、no switchport コマンドを使用します。

Cisco NX-OS Release 5.0(2)N1(1) 以降、Cisco Nexus 5500 シリーズ デバイスでは、同じインターフェイスに type qos ポリシー マップとタグなし CoS を設定できます。


(注)  


Cisco Nexus 5010 スイッチと Cisco Nexus 5020 スイッチでは、タグなし CoS とタイプ QoS の入力ポリシーはイーサネットまたは EtherChannel インターフェイス上で相互に排他的です。 タイプ qos ポリシーがインターフェイスで設定されている場合、そのインターフェイスで受信されたタグなしフレームはポリシー内の match cos 0 コマンドでは照合されません。


手順
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1 switch# configure terminal
     

    コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 2 switch(config)# interface {ethernet [chassis/]slot/port | port-channel channel-number}
     

    指定されたインターフェイスまたはポート チャネルのコンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 3 switch(config-if)# no switchport
     
    (任意)

    レイヤ 3 インターフェイスを選択します。

     
    ステップ 4 switch(config-if)# untagged cos cos-value
     

    タグなし CoS 値を設定します。 指定できる値は 1 ~ 7 です。

     

    次に、インターフェイスで受信するタグなしフレームに CoS 値 4 を設定する例を示します。

    switch# configure terminal
    switch(config)# interface ethernet 1/2
    switch(config-if)# untagged cos 4

    次に、レイヤ 3 インターフェイスで受信するタグなしフレームに CoS 値 3 を設定する例を示します。

    switch# configure terminal
    switch(config)# interface ethernet 1/5
    switch(config-if)# no switchport
    switch(config-if)# untagged cos 3
    switch(config-if)#

    インターフェイスのサービス ポリシーの設定

    入力 qos ポリシーは、イーサネット インターフェイスの着信トラフィックに適用される分類用のサービス ポリシーです。 type queuing の場合、出力ポリシーは、指定されたクラスに一致するすべての発信トラフィックに適用されます。 インターフェイスまたは EtherChannel で入力キューイング ポリシーを設定すると、スイッチは DCBX プロトコルを使用して設定データをアダプタに送信します。


    (注)  


    タイプ qos ポリシーは、Cisco Nexus 5000 シリーズ インターフェイスおよび Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダ インターフェイスのみでアクティブにできます。 ファブリック エクステンダ ファブリック インターフェイスまたは ファブリック エクステンダ ファブリック EtherChannel インターフェイス上のタイプ qos ポリシーは、Cisco NX-OSCLI によって設定が拒否されなくても無効です。

    ハードウェア リソースを浪費しないためには、ファブリック エクステンダ ファブリック インターフェイスまたは ファブリック エクステンダ ファブリック EtherChannel インターフェイスでタイプ qos ポリシー マップを設定しないことを推奨します。


    手順
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1 switch# configure terminal
       

      コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 2 switch(config)# interface {ethernet [chassis/]slot/port | port-channel channel-number}
       

      指定されたインターフェイスのコンフィギュレーション モードを開始します。

      (注)     

      ポート チャネルのサービス ポリシーはすべてのメンバー インターフェイスに適用されます。

       
      ステップ 3 switch(config-if)# service-policy [type {qos | queuing}] [input | output]policy-name
       

      ポリシー マップをシステムのサービス ポリシーとして使用するよう指定します。 2 つのポリシー マップ コンフィギュレーション モードがあります。

      • qos:分類モード。これがデフォルト モードです。
      • queuing:キューイング モード。
      (注)     

      input キーワードは、そのポリシー マップがインターフェイスで受信されたトラフィックに適用される必要があることを示します。 output キーワードは、そのポリシー マップがインターフェイスから送信されたトラフィックに適用される必要があることを示します。 input のみを qos ポリシーに適用できます。また、inputoutput の両方をキューイング ポリシーに適用できます。

       
      ステップ 4 switch(config-if)# service-policy input policy-name
       

      インターフェイスにポリシー マップを適用します。

      (注)     

      制約事項として、システム タイプ qos ポリシーは、インターフェイスや EtherChannel に適用されるタイプ qos ポリシーと同じものにできません。

       

      次の例は、イーサネット インターフェイスにポリシーを適用する方法を示しています。

      switch# configure terminal
      switch(config)# interface ethernet 1/1
      switch(config-if)# service-policy type qos input policy1
       

      レイヤ 3 インターフェイスのサービス ポリシーの設定

      レイヤ 3 インターフェイスのサービス ポリシーを設定できます。

      手順
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1 switch# configure terminal
         

        コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 2 switch(config)# interface ethernet slot/port
         

        指定されたインターフェイスのコンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 3 switch(config-if)# no switchport
         

        レイヤ 3 インターフェイスを選択します。

         
        ステップ 4 switch(config-if)# service-policy [type {qos | queuing} [input | output]policy-name
         

        レイヤ 3 インターフェイスのサービス ポリシーとして使用するようにポリシー マップを指定します。 2 つのポリシー マップ コンフィギュレーション モードがあります。

        • qos:分類モード(これはデフォルト モードです)。
        • queuing:キューイング モード。
        (注)     

        input キーワードは、そのポリシー マップがインターフェイスで受信されたトラフィックに適用される必要があることを示します。 output キーワードは、そのポリシー マップがインターフェイスから送信されたトラフィックに適用される必要があることを示します。 input のみを qos ポリシーに適用できます。また、inputoutput の両方をキューイング ポリシーに適用できます。

         

        次に、キューイング ポリシー マップをレイヤ 3 インターフェイスに関連付ける例を示します。

        switch# configure terminal
        switch(config)# interface ethernet 1/5
        switch(config-if)# no switchport
        switch(config-if)# service-policy type queuing output my_output_q_policy
        switch(config-if)#

        ユニキャストおよびマルチキャスト トラフィックに割り当てられた帯域幅の変更

        出力キューに対するインターフェイスのデータ レートの割合として重み付けラウンドロビン(WRR)を割り当てることによって、ユニキャストおよびマルチキャスト トラフィックに割り当てられた帯域幅を変更できます。

        手順
           コマンドまたはアクション目的
          ステップ 1 switch# configure terminal
           

          コンフィギュレーション モードを開始します。

           
          ステップ 2 switch(config)# interface ethernet slot/port
           

          指定されたインターフェイスのコンフィギュレーション モードを開始します。

           
          ステップ 3 switch(config-if)# wrr unicast-bandwidth percentage-value
           

          トラフィック輻輳で、ユニキャストおよびマルチキャスト トラフィックに割り当てられた帯域幅を変更します。 パーセント帯域幅値は 0 パーセントから 100 パーセントの範囲です。

           

          次に、キューイング ポリシー マップをレイヤ 3 インターフェイスに関連付ける例を示します。

          switch# configure terminal
          switch(config)# interface ethernet 1/5
          switch(config-if)# wrr unicast-bandwidth 75
          switch(config-if)#
          

          インターフェイス QoS 設定の確認

          設定を確認するには、次のいずれかのコマンドを使用します。

          コマンド

          目的

          show class-map

          スイッチで定義されたクラス マップを表示します。

          show policy-map [name]

          スイッチで定義されたポリシー マップを表示します。 指定したポリシーだけを表示することもできます。

          show policy-map interface [interface number]

          1 つまたはすべてのインターフェイスのポリシー マップ設定を表示します。

          show queuing interface [interface slot/\port]

          キューの設定および統計情報を表示します。

          show interface flowcontrol [module numbef ]

          すべてのインターフェイスでフロー制御設定の詳細なリストを表示します。

          show interface [interface slot/port] priority-flow-control [module number]

          指定されたインターフェイスのプライオリティ フロー制御詳細を表示します。

          show interface untagged-cos [module number]

          すべてのインターフェイスのタグなし CoS 値を表示します。

          running-config ipqos

          QoS の実行コンフィギュレーションに関する情報を表示します。

          startup-config ipqos

          QoS のスタートアップ コンフィギュレーションに関する情報を表示します。