Cisco Nexus 5000 シリーズ NX-OS システム管理コンフィギュレーション ガイド リリース 5.0(2)N2(1)
RMON の設定
RMON の設定
発行日;2012/08/14   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

RMON の設定

この章の内容は、次のとおりです。

RMON について

RMON は、各種のネットワーク エージェントおよびコンソール システムがネットワーク モニタリング データを交換できるようにするためのインターネット技術特別調査委員会(IETF)標準モニタリング仕様です。 Cisco NX-OS は、Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチをモニタするための RMON アラーム、イベント、およびログをサポートします。

RMON アラームは、指定された期間、特定の MIB(Management Information Base; 管理情報ベース)オブジェクトをモニタリングし、指定されたしきい値でアラームを発生させ、別のしきい値でアラームをリセットします。 アラームと RMON イベントを組み合わせて使用し、RMON アラームが発生したときにログ エントリまたは Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)通知を生成できます。

Cisco Nexus 5000 シリーズでは RMON はデフォルトでディセーブルに設定されており、イベントまたはアラームは設定されていません。 RMON のアラームおよびイベントを設定するには、CLI または SNMP 準拠のネットワーク管理ステーションを使用します。

RMON アラーム

SNMP INTEGER タイプの解決を行う任意の MIB オブジェクトにアラームを設定できます。 指定されたオブジェクトは、標準のドット付き表記(たとえば、1.3.6.1.2.1.2.2.1.17 は ifOutOctets.17 を表します)の既存の SNMP MIB オブジェクトでなければなりません。

アラームを作成する場合、次のパラメータを指定します。

  • モニタリングする MIB オブジェクト
  • サンプリング間隔:MIB オブジェクトのサンプル値を収集するのに Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチが使用する間隔。
  • サンプル タイプ:絶対サンプルは MIB オブジェクト値の現在のスナップショットを使用します。 デルタ サンプルは連続した 2 つのサンプルを使用し、これらの差を計算します。
  • 上限しきい値:Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチが上限アラームを発生させる、または下限アラームをリセットする場合の値。
  • 下限しきい値:Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチが下限アラームを発生させる、または上限アラームをリセットする場合の値。
  • イベント:アラーム(上限または下限)の発生時に Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチが実行するアクション。

(注)  


hcalarms オプションを使用して、アラームを 64 ビットの整数の MIB オブジェクトに設定します。


たとえば、エラー カウンタ MIB オブジェクトにデルタ タイプ上限アラームを設定できます。 エラー カウンタ デルタがこの値を超えた場合、SNMP 通知を送信し、上限アラーム イベントを記録するイベントを発生させることができます。 この上限アラームは、エラー カウンタのデルタ サンプルが下限しきい値を下回るまで再度発生しません。


(注)  


下限しきい値には、上限しきい値よりも小さな値を指定してください。


RMON イベント

特定のイベントを各 RMON アラームにアソシエートさせることができます。 RMON は次のイベント タイプをサポートします。

  • SNMP 通知:関連したアラームが発生したときに、SNMP risingAlarm または fallingAlarm 通知を送信します。
  • ログ:関連したアラームが発生した場合、RMON ログ テーブルにエントリを追加します。
  • 両方:関連したアラームが発生した場合、SNMP 通知を送信し、RMON ログ テーブルにエントリを追加します。

下限アラームおよび上限アラームに異なるイベントを指定できます。

RMON の設定時の注意事項および制約事項

RMON には、次の注意事項および制限事項があります。

  • SNMP 通知イベント タイプを使用するよう、SNMP ユーザを通知レシーバに設定する必要があります。
  • 整数になる MIB オブジェクトに、RMON アラームのみを設定できます。

RMON の設定

RMON アラームの設定

任意の整数の SNMP MIB オブジェクトに RMON アラームを設定できます。

次のパラメータを任意で指定することもできます。

  • 上限および下限しきい値が指定値を超えた場合に発生させるイベント番号。
  • アラームのオーナー。

SNMP ユーザが設定され、SNMP 通知がイネーブルであることを確認します。

手順の概要

    1.    switch# configure terminal

    2.    switch(config)# rmon alarm index mib-object sample-interval {absolute | delta} rising-threshold value [event-index] falling-threshold value [event-index] [owner name]

    3.    switch(config)# rmon hcalarm index mib-object sample-interval {absolute | delta} rising-threshold-high value rising-threshold-low value [event-index] falling-threshold-high value falling-threshold-low value [event-index] [owner name] [storagetype type]

    4.    (任意) switch# show rmon {alarms | hcalarms}

    5.    (任意) switch# copy running-config startup-config


手順の詳細
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1 switch# configure terminal
     

    コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 2 switch(config)# rmon alarm index mib-object sample-interval {absolute | delta} rising-threshold value [event-index] falling-threshold value [event-index] [owner name]
     

    RMON アラームを作成します。 値の範囲は、–2147483647 ~ 2147483647 です。 オーナー名は任意の英数字ストリングです。

     
    ステップ 3 switch(config)# rmon hcalarm index mib-object sample-interval {absolute | delta} rising-threshold-high value rising-threshold-low value [event-index] falling-threshold-high value falling-threshold-low value [event-index] [owner name] [storagetype type]
     

    RMON 高容量アラームを作成します。 値の範囲は、–2147483647 ~ 2147483647 です。 オーナー名は任意の英数字ストリングです。

    ストレージ タイプの範囲は 1 ~ 5 です。

     
    ステップ 4 switch# show rmon {alarms | hcalarms}
     
    (任意)

    RMON アラームまたは高容量アラームに関する情報を表示します。

     
    ステップ 5 switch# copy running-config startup-config
     
    (任意)

    この設定変更を保存します。

     

    次に、RMON アラームを設定する例を示します。

    switch# configure terminal
    
    switch(config)# rmon alarm 1 1.3.6.1.2.1.2.2.1.17.83886080 5 delta rising-threshold 5 1 falling-threshold 0 owner test
    
    switch(config)# exit
    
    switch# show rmon alarms
    
    Alarm 1 is active, owned by test
     Monitors 1.3.6.1.2.1.2.2.1.17.83886080 every 5 second(s)
     Taking delta samples, last value was 0
     Rising threshold is 5, assigned to event 1
     Falling threshold is 0, assigned to event 0
     On startup enable rising or falling alarm
     

    RMON イベントの設定

    RMON アラームとアソシエートするよう RMON イベントを設定できます。 複数の RMON アラームで同じイベントを再利用できます。

    SNMP ユーザが設定され、SNMP 通知がイネーブルであることを確認します。

    手順の概要

      1.    switch# configure terminal

      2.    switch(config)# rmon event index [description string] [log] [trap] [owner name]

      3.    (任意) switch(config)# show rmon {alarms | hcalarms}

      4.    (任意) switch# copy running-config startup-config


    手順の詳細
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1 switch# configure terminal
       

      コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 2 switch(config)# rmon event index [description string] [log] [trap] [owner name]
       

      RMON イベントを設定します。 説明のストリングおよびオーナー名は、任意の英数字ストリングです。

       
      ステップ 3 switch(config)# show rmon {alarms | hcalarms}
       
      (任意)

      RMON アラームまたは高容量アラームに関する情報を表示します。

       
      ステップ 4 switch# copy running-config startup-config
       
      (任意)

      この設定変更を保存します。

       

      RMON の設定の確認

      RMON 設定情報を表示するには、次のいずれかの作業を行います。

      コマンド

      目的

      switch# show rmon alarms

      RMON アラームに関する情報を表示します。

      switch# show rmon events

      RMON イベントに関する情報を表示します。

      switch# show rmon hcalarms

      RMON 高容量アラームに関する情報を表示します。

      switch# show rmon logs

      RMON ログに関する情報を表示します。

      デフォルトの RMON 設定

      次の表に、RMON パラメータのデフォルト設定を示します。

      表 1  デフォルトの RMON パラメータ

      パラメータ

      デフォルト

      アラーム

      未設定。

      イベント

      未設定。