Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチ Fabric Manager ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
N ポート バーチャライゼーションの 設定
N ポート バーチャライゼーションの設定
発行日;2012/01/14 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

N ポート バーチャライゼーションの設定

NPV の概要

NP ポート

NP リンク

FLOGI 動作

注意事項および制限事項

NPV の設定

Device Manager による NPV の設定

N ポート バーチャライゼーションの設定

N Port Virtualization(NPV; N ポート バーチャライゼーション)では、SAN ファブリックで使用されるファイバ チャネル ドメイン ID 数が減少します。NPV モードで動作するエッジ スイッチはファブリックに加入せず、NPV コア スイッチとエンド デバイスの間でトラフィックを渡します。これによって、各エッジ スイッチ一意のドメイン ID が必要なくなります。

この章の内容は、次のとおりです。

「NPV の概要」

「注意事項および制限事項」

「NPV の設定」

NPV の概要

一般的にファイバ チャネル ネットワークは、コアエッジ モデルを使用して、多くのファブリック スイッチをコア デバイスに接続して展開します。しかし、ファブリックのポート数が増えると、展開するスイッチ数も増えて、ドメイン ID の数が劇的に増加します(1 つの SAN でサポートされている最大数は 239)。ファイバ チャネル ネットワークで多くのブレード スイッチを展開すると、これはさらに難しい課題になります。

NPV では、複数の NPV スイッチ間で NPV コア スイッチのドメイン ID を共有することで、ドメイン ID の数の増加を解決します。

NPV エッジ スイッチは、複数のローカル接続 N ポートを 1 つまたは複数の外部 NP リンクに集約します。エッジ スイッチはコア ファイバ チャネル スイッチのホスト、およびファブリック スイッチまたはブレード スイッチのサーバのファイバ チャネル スイッチのように見えます。

NPV では、NPV コア スイッチの同一ポートに複数のデバイスが接続されるので、コア スイッチに必要になる追加のポートを削減できます。

図12-1 に、NPV 設定のインターフェイスレベルのビューを示します。

Nexus 5000 シリーズ スイッチでは、物理ファイバ チャネル インターフェイスを NP ポートまたは F ポートにすることができます。仮想ファイバ チャネル インターフェイスは F ポートにすることができます。

図12-1 インターフェイス レベルの Cisco NPV 設定

 


) 2 つのエンド デバイス間におけるやり取りでは NPV デバイスからコアへの同じアップリンクが使用されるので、NPV モードでは順序どおりのデータ配信が必要ありません。NPV デバイスを超えるトラフィックでは、コア スイッチは、設定されている場合、順序どおりの配信を実行します。


ここでは、NPV モードのスイッチの動作について説明します。

「NP ポート」

「NP リンク」

「FLOGI 動作」

NP ポート

NP ポート(プロキシ N ポート)は、NPV モードになっているスイッチのポートであり、F ポートでコア NPV スイッチに接続されます。NP ポートは、複数の物理 N ポートのプロキシとして機能する N ポートのように動作します。

NP リンク

NP リンクは、基本的に特定エンド デバイスへの NPIV アップリンクです。NP リンクは、NPV コア スイッチへのアップリンクがアップしたときに確立します。アップリンクがダウンすると、NP リンクは終了します。アップリンクが確立すると、NPV スイッチは内部 FLOGI を NPV コア スイッチに対して実行し、FLOGI が正常に実行された場合は、NPV コア スイッチのネーム サーバに自分自身を登録します。この NP リンクにおけるエンド スイッチからのその後の FLOGI は FDISC に変換されます。

サーバ リンクは、NP リンク間で均等に分散されます。サーバ リンクの背後にあるすべてのエンド デバイスは、1 つの NP リンクのみにマッピングされます。

FLOGI 動作

NP ポートがアップすると、Nexus 5000 シリーズ スイッチがまず NPV コア スイッチに自分自身をログインし、次のパラメータを含む GLOGI 要求を送信します。

内部ログインで pWWN として使用される NP ポートのファブリック ポート WWN(fWWN)

内部 FLOGI でノード WWN(nWWN)として使用される Nexus 5000 シリーズ スイッチの VSAN ベースのスイッチ WWN(sWWN)

Nexus 5000 シリーズ スイッチは、FLOGI 要求が完了すると、次のパラメータをさらに使用して、ファブリック ネーム サーバに自分自身を登録します。

NPV デバイス自体のネーム サーバ登録のシンボリック ポート名に、NP ポートのスイッチ名とインターフェイス名(fc2/4 など)が埋め込まれています。

Nexus 5000 シリーズ スイッチの IP アドレスは、NPV デバイスのネーム サーバ登録で IP アドレスとして登録されます。


) NP ポートにおける内部 FLOGI の BB_SCN は、常にゼロに設定されます。BB_SCN は NPV デバイスの F ポートでサポートされます。


図12-2 は、NPV コア スイッチと NPV デバイスの間における内部 FLOGI のフローを示しています。

図12-2 内部 FLOGI フロー

 

 

表12-1 に、図12-2 に示した内部 FLOGI パラメータを示します。

 

表12-1 内部 FLOGI パラメータ

パラメータ
派生元

pWWN

NP ポートの fWWN

nWWN

NPV デバイスの VSAN ベース sWWN

fWWN

NPV コア スイッチの F ポートの fWWN

シンボリック ポート名

スイッチ名および NP ポート インターフェイス文字列


) スイッチ名が得られない場合、出力は「switch」になり、たとえば、switch: fc2/3 となります。


IP アドレス

NPV デバイスの IP アドレス

シンボリック ノード名

NPV スイッチ名

fWWN ベースのゾーン分割が NPV デバイスでサポートされますが、次のような理由のために推奨できません。

ゾーン分割は NPV デバイスでは実施されない(NPV コア スイッチで実施される)。

NPV デバイスに接続されている複数のデバイスは、コアで同じ F ポートによってログインするので、別々のゾーンに分割できない。

同一デバイスが、コア スイッチで(使用する NPV リンクによって)別の fWWN を使用してログインすることがあり、別々の fWWN を使用してゾーン分割しなければならないことがある。

注意事項および制限事項

次に、NPV 展開時の注意事項および要件を示します。

NPV コア スイッチで使用可能なすべてのメンバー タイプを使用し、NPV デバイスに接続されているエンド デバイスにゾーン分割を設定できます。fWWN、sWWN、ドメイン、ポートベースのうちいずれかのゾーン分割を使用する場合は、NPV コア スイッチの fWWN、sWWN、ドメインまたはポートを使用する必要があります。

NPV モードで、ポート トラッキングがサポートされています。「ポート トラッキングの概要」を参照してください。

NPV スイッチでは、NPV スイッチでログインするデバイス用にポート セキュリティがサポートされます。NPV コア スイッチでは、ポート セキュリティがインターフェイスごとにイネーブルになります。NPV スイッチでログインするデバイス用に NPV コア スイッチでポート セキュリティをイネーブルにするには、次の要件に従う必要があります。

内部 FLOGI をポート セキュリティ データベースに含める必要があります。これにより、NPV コア スイッチのポートで通信およびリンクが許可されます。

すべてのエンド デバイスの pWWN も、ポート セキュリティ データベースに含める必要があります。

VSAN に基づいて別々の NPV セッションにデバイスをグループ化すると、複数の VSAN を NPV 対応スイッチでサポートできます。アップリンクが伝送できる VSAN に基づいて、正しいアップリンクを選択する必要があります。

NPV ではロード バランシング アルゴリズムが使用され、VSAN のエンド デバイスが最初のログイン時にいずれかの NPV コア スイッチ リンク(同一 VSAN)に自動的に割り当てられます。同一 VSAN に複数の NPV コア スイッチ リンクがある場合は、特定のコア スイッチ リンクにエンド デバイスを割り当てることはできません。

サーバ インターフェイスがダウンしてからサービスに復帰する場合、インターフェイスが同じコア スイッチ リンクに割り当てられない場合があります。

割り当てられているコア スイッチ リンクが動作している場合にだけ、サーバ インターフェイスが動作します。

NPV モードの場合、サーバとターゲットの両方をスイッチに接続できます。

ローカル スイッチングはサポートされません。すべてのトラフィックは NPV コア スイッチを使用してスイッチングされます。

NPV デバイスは複数の NPV コア スイッチに接続できます。言い換えると、さまざまな NP ポートをさまざまな NPV コア スイッチに接続できます。

NPV では NPIV 対応モジュール サーバ(ネスト NPIV)がサポートされます。

F ポート、NP ポート、SD ポートのみが NPV モードでサポートされます。

NPV の設定

NPV をイネーブルにすると、システム設定は消去され、システムは NPV モードがイネーブルの状態でリブートされます。


) 設定をあとで使用する必要がある場合、NPV の前にブート フラッシュ メモリまたは TFTP サーバに現在の設定を保存することを推奨します。


Device Manager による NPV の設定

Device Manager を使用して NPV を設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Nexus 5000 シリーズ スイッチから Device Manager を起動して、NPV をイネーブルにします。

ステップ 2 Admin ドロップダウン メニューから Feature Control を選択します。 Action フィールドで、NPV 機能の enable を選択して、 Apply をクリックします。

ステップ 3 NPV デバイスで外部インターフェイスを設定するには、Interface ドロップダウン リストから FC All を選択します。

ステップ 4 Mode Admin カラムで、各外部インターフェイスの NP ポート モードを選択して、 Apply をクリックします。

ステップ 5 Nexus 5000 シリーズ スイッチでサーバ インターフェイスを設定するには、Interface ドロップダウン リストから FC All を選択します。

ステップ 6 Mode Admin カラムで、各外部サーバ インターフェイスの F ポート モードを選択して、 Apply をクリックします。

ステップ 7 デフォルトの Admin ステータスは down です。ポート モードの設定後、Admin ステータスに up を選択し、リンクをアップにする必要があります。