Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチ CLI ソフト ウェア コンフィギュレーション ガイド
QoS の設定
QoS の設定
発行日;2012/02/01 | 英語版ドキュメント(2009/08/13 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 8MB) | フィードバック

目次

QoS の設定

QoS の概要

MQC

システム クラス

デフォルトのシステム クラス

リンクレベル フロー制御

PFC

MTU

信頼境界

入力ポリシー

出力ポリシー

マルチキャスト トラフィックの QoS

ファイバ チャネル インターフェイスのポリシー

CPU に転送されるトラフィックの QoS

設定時の注意事項および制限事項

PFC および LLC の設定

PFC の設定

IEEE 802.3x リンクレベル フロー制御の設定

システム クラスの設定

クラス マップの設定

ポリシー マップの設定

システム サービス ポリシーの作成

システム クラスの例

ジャンボ MTU のイネーブル化

ジャンボ MTU の確認

インターフェイスでの QoS の設定

タグなし CoS の設定

入力ポリシーの設定

出力ポリシーの設定

QoS の設定

ここでは、Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチで QoS(Quality of Service)機能を設定する方法について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

「QoS の概要」

「設定時の注意事項および制限事項」

「PFC および LLC の設定」

「システム クラスの設定」

「インターフェイスでの QoS の設定」

QoS の概要

Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチはトラフィックの優先順位付けおよび出力帯域幅割り当てなどの QoS 機能を提供します。

スイッチ上のデフォルトの QoS 設定により、ファイバ チャネルおよび Fibre Channel Over Ethernet(FCoE)トラフィックのロスレス サービスと、ファイバ チャネルのベストエフォート型サービスを提供します。イーサネット トラフィックの Class of Service(CoS; サービス クラス)を追加するよう QoS を設定できます。Cisco Nexus 5000 シリーズQoS 機能は、Cisco Modular QoS CLI(MQC; モジュラ QoS コマンドライン インターフェイス)を使用して設定されます。

ここで説明する内容は、次のとおりです。

「MQC」

「システム クラス」

「デフォルトのシステム クラス」

「リンクレベル フロー制御」

「PFC」

「MTU」

「信頼境界」

「入力ポリシー」

「出力ポリシー」

「マルチキャスト トラフィックの QoS」

「ファイバ チャネル インターフェイスのポリシー」

「CPU に転送されるトラフィックの QoS」

MQC

Cisco MQC は、QoS を設定するための標準コマンド セットを提供します。

MQC を使用して、追加のトラフィック クラスを定義し、システム全体および個々のイーサネット インターフェイスで QoS ポリシーを設定できます。QoS ポリシーに MQC を設定するには、次の手順を実行します。

1. class-map コマンドを使用して、トラフィック クラスを定義します。

クラス マップは、IEEE 802.1p CoS 値などの一致基準に基づいて、着信または発信パケットを分類します。ユニキャストまたはマルチキャスト パケットが分類されます。

2. policy-map コマンドを使用して、各トラフィック クラスにポリシーまたはアクションを関連付けます。

ポリシー マップは、帯域幅の制限やパケットのドロップなどの、関連付けられたトラフィック クラスで実行するアクション セットを定義します。

3. service-policy コマンドを使用して、MQC ターゲットにポリシーを適用します。

MQC ターゲットは、パケットのフローを表すエンティティ(イーサネット インターフェイスなど)です。サービス ポリシーは、ポリシー マップを MQC ターゲットに関連付け、着信または発信パケットでポリシーを適用するかどうか指定します。これにより、ポリシングおよび帯域割り当てなど、インターフェイス固有の QoS ポリシーの設定をイネーブルにします。

システム クラス

システム クラスは新しいタイプの MQC ターゲットです。サービス ポリシーは、ポリシー マップをシステム クラスに関連付けることができます。これにより、スイッチ全体で QoS ポリシーのアプリケーションをイネーブルにします。

特定のトラフィック クラスのパケットがネットワーク上で転送された場合、一貫した処理を受けられるようにするため、システム クラスのパラメータをスイッチとネットワーク全体で一貫して設定する必要があります。

QoS の一貫性を確保するため(および設定しやすくするため)に、スイッチはDCBX プロトコルを使用して接続されたネットワーク アダプタのすべてにシステム クラス パラメータ値を配布します。スイッチとアダプタ間の通信についての詳細は、「DCBX プロトコル」を参照してください。

サービス ポリシーがインターフェイス レベルで設定されている場合、インターフェイス レベルのポリシーは常にシステム クラス設定またはデフォルト値よりも優先されます。

システム クラスには、次の QoS パラメータを指定できます。

Drop

No drop は、システム クラスのロスレス サービスを指定します。Drop は、このシステム クラスのキューが満杯である場合にテール ドロップを使用するよう指定します。

MTU

システム クラス MTU は、システム クラスに分類されたパケットの最大パケット サイズを定義します。システム クラスごとにデフォルトの MTU があります。システム クラス MTU は設定可能です。

Match CoS 値

match CoS 値は、このシステム クラスに関連付ける IEEE 802.1p CoS 値を指定します。

帯域幅とプライオリティ

このシステム クラスの帯域幅およびプライオリティ設定値を設定します。システム クラス値は、すべてのインターフェイスでデフォルト値として使用されます。

デフォルトのシステム クラス

Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチは次のデフォルトのシステム クラスを提供します。

FCoE システム クラス

すべてのファイバ チャネルおよび FCoE 制御トラフィックおよびデータ トラフィックは、自動的に FCoE システム クラスに分類されます。これにより、no-drop サービスを提供します。

このクラスは、システムの起動時に自動的に作成されます(クラス名は CLI で class-fcoe です)。このクラスは削除できません。このクラスに関連付ける IEEE 802.1p CoS 値の変更だけ可能です。

スイッチは、次のようにパケットを FCoE システム クラスに分類します。

FCoE トラフィックは EtherType に基づいて分類されます。

ネイティブ ファイバ チャネル トラフィックは、物理インターフェイス タイプに基づいて分類されます。

ドロップ システム クラス

デフォルトでは、すべてのユニキャストおよびマルチキャスト イーサネット トラフィックは、デフォルトのドロップ システム クラスに分類されます。

システムの起動時にこのクラスは自動的に作成されます(クラス名は CLI で class-default です)。このクラスは削除できません。このデフォルト クラスに関連付けられた CoS 値も変更できません。

システムの内部用に 2 つのシステム クラスが予約されています。

リンクレベル フロー制御

IEEE 802.3x リンクレベル フロー制御機能により、輻輳レシーバーは遠端と通信して、短時間の間データの転送を停止できます。リンクレベル フロー制御は、リンク上のすべてのトラフィックに適用されます。

送受信方向は個別に設定できます。デフォルトでは、リンクレベル フロー制御は両方向でディセーブルです。

Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチでは、イーサネット インターフェイスはリンクレベル フロー制御機能を自動検出しません。イーサネット インターフェイスでこの機能を明示的に設定する必要があります。

各イーサネット インターフェイスで、スイッチは Priority Flow Control(PFC; プライオリティ フロー制御)またはリンクレベル フロー制御のいずれか(両方は不可)をイネーブルにできます。

PFC

PFC 機能により、ポーズ機能をリンク上のすべてのトラフィックではなく、リンク上の特定のトラフィック クラスに適用できます。PFC は、IEEE 802.1p CoS 値に基づいて、ポーズ機能を適用します。スイッチが PFC をイネーブルにすると、ポーズ機能を適用する CoS 値をアダプタに伝えます。

イーサネット インターフェイスは PFC を使用して、ロスレス サービスを no-drop システム クラスに提供します。PFC はクラス単位でポーズ フレームを実装し、IEEE 802.1p CoS 値を使用してロスレス サービスを必要とするクラスを特定します。

スイッチにおいて各システム クラスには、関連付けられた IEEE 802.1p CoS 値があります(デフォルトで割り当てられるか、システム クラスで設定されます)。PFC がイネーブルである場合、スイッチは no-drop CoS 値をアダプタに送信し、PFC をこれらの CoS 値に適用します。

FCoE システム クラスのデフォルトの CoS 値は 3 です。この値は設定可能です。

PFC がインターフェイスでイネーブルでない場合、IEEE 802.3X リンクレベル ポーズをイネーブルにできます。デフォルトでは、リンクレベル ポーズはディセーブルです。

MTU

Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチはレイヤ 2 スイッチで、パケット フラグメンテーションをサポートしません。入力インターフェイスと出力インターフェイスの間で MTU の設定が一致していない場合、パケットが切り捨てられることがあります。

MTU を設定する場合は、次の注意事項に従ってください。

MTU はシステム クラス単位で指定されます。インターフェイスで MTU を設定できません。

ファイバ チャネルおよび FCoE ペイロード MTU は、スイッチで 2112 バイトです。その結果、ファイバ チャネル インターフェイスの rxbufsize は 2112 バイトに固定されます。Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチが 2112 バイトではない rxbufsize をピアから受信すると、ELP ネゴシエーションに失敗し、リンクはアップ状態になりません。

system jumbomtu コマンドを実行すると、システム内の MTU の上限が定義されます。システム ジャンボ MTU のデフォルト値は 9216 バイトです。最小 MTU は 2240 バイトで、最大 MTU は 9216 バイトです。

システム クラス MTU により、クラス内のすべてのパケットの MTU が設定されます。システム クラス MTU は、グローバル ジャンボ MTU よりも大きく設定できません。

FCoE システム クラス(ファイバ チャネルおよび FCoE トラフィックの場合)のデフォルト MTU は 2240 バイトです。この値は変更できません。

デフォルトのドロップ システム クラスのデフォルト MTU は 1538 バイトです。この値は設定可能です。

スイッチは、DCBXP をサポートするネットワーク アダプタに MTU 設定を送信します。

信頼境界

信頼境界は、次のように着信インターフェイスによって実行されます。

すべてのファイバ チャネルおよび仮想ファイバ チャネル インターフェイスは、FCoE システム クラスに自動的に分類されます。

デフォルトでは、すべてイーサネット インターフェイスは信頼できるインターフェイスです。802.1p CoS 値でタグ付けされたパケットは、パケット内の値を使用して、システム クラスに分類されます。

802.1p CoS 値でタグ付けされていないパケットは、デフォルトのドロップ システム クラスに分類されます。タグなしパケットがトランク上で送信される場合、このパケットにはデフォルトのタグなし Cos 値(この値は 0)がタグ付けされます。

イーサネット インターフェイスまたはポート チャネルのデフォルトのタグなし Cos 値は上書きできます。

システムがタグなし CoS 値を適用しても、QoS は、CoS 値をタグ付けしてシステムに入ったパケットと同様に機能します。

入力ポリシー

入力ポリシー マップをイーサネット インターフェイスに関連付けて、指定されたトラフィック クラスの帯域幅を確保したり、プライオリティ キューを指定したりできます。

アダプタの入力ポリシーは、指定された Cos 値と一致するすべての発信トラフィックに適用されます。

インターフェイスの入力ポリシーを設定すると、スイッチはアダプタに設定データを送信します。アダプタが DCBX プロトコル(または入力ポリシー TLV)をサポートしていない場合、入力ポリシーの設定は無視されます。

出力ポリシー

出力ポリシー マップをイーサネット インターフェイスに関連付けて、指定されたトラフィック クラスの帯域幅を確保したり、出力キューを設定したりできます。

帯域割り当ての制限は、インターフェイス上のすべてのトラフィック(FCoE トラフィックを含む)に適用されます。

イーサネット インターフェイスごとに最大 8 つのキュー(システム クラスごとに 1 つ)をサポートします。キューには次のデフォルト設定があります。

キュー ゼロは完全優先キューとして設定されます。CPU 宛ての制御トラフィックはこのキューを使用します。

FCoE トラフィック(FCoE システム クラスにマッピングされるトラフィック)にキューが割り当てられます。このキューは、帯域幅の 50% で WRR スケジューリングを使用します。

標準イーサネット トラフィック(デフォルトのドロップ システム クラス内)にキューが割り当てられます。このキューは、帯域幅の 50% で WRR スケジューリングを使用します。

システム クラスを追加すると、キューがクラスに割り当てられます。影響を受けたすべてのインターフェイスで帯域割り当てを再設定する必要があります。帯域幅は、自動的にユーザ定義のシステム クラス専用にはなりません。

追加の完全優先キューを設定できます。このキューは、キュー ゼロ(データ トラフィックではなく制御トラフィックを伝送)以外の他のすべてのキューより先に処理されます。

マルチキャスト トラフィックの QoS

システムは、インターフェイスごとに 6 つのマルチキャスト キューを提供し、各システム クラスに 1 つのキューを割り当てます。デフォルトでは、すべてのマルチキャスト イーサネット トラフィックは、デフォルトのドロップ システム クラスに分類されます。このトラフィックは、1 つのマルチキャスト キューで処理されます。

最適化マルチキャスト機能により、未使用のマルチキャスト キューを使用して、マルチキャスト フレームのスループットを向上させることができます。最適化マルチキャストがデフォルトのドロップ システム クラスでイネーブルにされると、システムは 6 つのキューすべてを使用してマルチキャスト トラフィックを処理します(6 つのキューには同等のプライオリティが与えられます)。

新しいシステムクラスを定義すると、このクラスに専用のマルチキャスト キューが割り当てられます。このキューは、最適化マルチキャストで利用できるキューのセットから削除されます。

最適化マルチキャスト機能により、マルチキャスト フレームのスループットおよびパフォーマンスが向上します。


) 最適化マルチキャストは、Cisco Nexus 5020 スイッチの BF 以降のバージョンでサポートされます。モデル バージョンを確認するには、show module 1 コマンドを入力します。モデル番号の末尾 2 文字がモデル バージョンです。最適化マルチキャストは、Cisco Nexus 5010 スイッチの全バージョンでサポートされます。


システムは、ブロードキャスト トラフィックまたはマルチキャスト トラフィックを照合するための定義済みのクラス マップを 2 つ備えています。これらのクラス マップは、ユニキャスト トラフィックとマルチキャスト トラフィックに別々のポリシー マップを作成する場合に便利です。定義済みのクラス マップは、次のとおりです。

class-all-flood

class-all-flood クラス マップは、すべてのブロードキャスト トラフィック、マルチキャスト トラフィック、および未知のユニキャスト トラフィック(すべての Cos 値)を照合します。class-all-flood クラス マップでポリシー マップを設定した場合、システムはこのトラフィックに利用できるすべてのマルチキャスト キューを自動的に使用します。

class-ip-multicast

class-ip-multicast クラス マップは、すべての IP マルチキャスト トラフィックを照合します。このクラス マップに設定されたポリシー オプションが、すべてのイーサネット CoS 値でトラフィックに適用されます。たとえば、このクラスの最適化マルチキャストをイネーブルにすると、IP マルチキャスト トラフィックはすべての CoS 値で最適化されます。

このクラスを no-drop クラスとして設定すると、プライオリティ フロー制御機能がすべてのイーサネット CoS 値に適用されます。この設定では、ポーズがユニキャスト トラフィックおよびマルチキャスト トラフィックに適用されます。


) これらの定義済みクラスのうち、1 つだけをシステム QoS ポリシーに設定できます。


ファイバ チャネル インターフェイスのポリシー

出力キューは、ネイティブ ファイバ チャネル インターフェイスに設定できません。次のように 2 つのキューが使用できます。

ハイプライオリティ制御トラフィックを処理する完全優先キュー

すべてのデータ トラフィックとロー プライオリティ制御トラフィックを処理するキュー

CPU に転送されるトラフィックの QoS

CPU がパケットで満杯にならないようにするために、スイッチは、CPU に転送されるトラフィックに自動的に QoS ポリシーを適用します。確実に配信するために、BPDU フレームなどの制御トラフィックにはより高いプライオリティが与えられます。

設定時の注意事項および制限事項

スイッチ リソース(バッファ、仮想出力キュー、および出力キューなど)は、デフォルト クラスおよびユーザ設定のシステム クラスに基づいて分割されます。スイッチ ソフトウェアは自動的にリソース割り当てを調整して、設定済みシステム クラスに対応します。

最適なスイッチ パフォーマンスを維持するには、システム クラスおよびポリシーの設定時に次の注意事項に従ってください。

4 つ未満のイーサネット クラスを定義する場合、最大 2 つのクラスを no-drop クラスとして設定できます 4 つ以上のイーサネット クラスを定義する場合、これらのクラスのうち 1 つだけを no-drop クラスとして設定できます。デフォルトの drop クラスはイーサネット クラスとしてカウントされます。

イーサネット インターフェイスで PFC がイネーブルの場合、ポーズはドロップ システム クラスを持つトラフィックに適用されません。PFC はポーズを drop クラスに適用しません。PFC が設定されたインターフェイスでは、リンクレベル ポーズ機能はイネーブルになりません。

イーサネット インターフェイス上のすべての FCoE トラフィックは 1 つの no-drop システム クラスにマッピングされます。別の値を設定できても、デフォルトではこのクラスに CoS 値 3 が関連付けられています。FCoE と同じ CoS 値を使用するように標準イーサネット トラフィックを設定すると、このトラフィックは FCoE システム クラスに引き続きマッピングされ、スイッチはプライオリティ フロー制御を FCoE CoS 値に適用します。

イーサネット ポートチャンネルを設定する場合は、次の注意事項に注意してください。

ポート チャネルに設定されたサービス ポリシーは、すべてのメンバ インターフェイスに適用されます。

ポート チャネルに設定されたプライオリティ フロー制御は、すべてのメンバ インターフェイスに適用されます。

PFC および LLC の設定

Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチは、イーサネット インターフェイスで PFC および LLC をサポートします。イーサネット インターフェイスは、FCoE モードまたは標準イーサネット モードの 2 つの異なるモードで動作します。

インターフェイスが FCoE モードで動作している場合、イーサネット リンクは Converged Network Adapter(CNA; 統合ネットワーク アダプタ)を使用してサーバ ポートに接続されます。インターフェイスが FCoE モードで動作している場合の PFC および LLC の設定については、 第 29 章「FCoE の設定」 を参照してください。

インターフェイスが標準イーサネット モードで動作している場合、イーサネット リンクは標準イーサネット NIC を使用してサーバ ポートに接続されます。ネットワーク アダプタは、PFC のDCBX プロトコルまたは入力ポリシングをサポートして、インターフェイスでサポートされるようにする必要があります。


) イーサネット トラフィックで動作するように PFC の no-drop イーサネット システム クラスを設定する必要があります(PFC は、このクラスに設定された CoS 値と一致するトラフィックに適用されます)。


標準イーサネットの PFC と LLC の設定の具体的な内容は、次のとおりです。

「PFC の設定」

「IEEE 802.3x リンクレベル フロー制御の設定」

PFC の設定

デフォルトでは、イーサネット インターフェイスは、DCBX プロトコルを使用してネットワーク アダプタと PFC 機能についてネゴシエーションします。PFC がイネーブルの場合、PFC は、no-drop イーサネット クラスに設定された CoS 値と一致するトラフィックに適用されます。

PFC 機能を強制的にイネーブルにすることで、ネゴシエーション結果を上書きできます。PFC 機能を強制的にイネーブルにする手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# interface type slot / port

変更するインターフェイスを指定します。

ステップ 3

switch(config-if)# priority-flow-control mode { auto | on }

選択したインターフェイスの PFC モードを設定します。

PFC を強制的にイネーブルにするには、 on を指定します。

PFC 機能についてネゴシエーションを行うには、 auto を指定します。

次に、インターフェイスで PFC を強制的にイネーブルにする例を示します。

switch# configure terminal
switch(config)# interface ethernet 1/2
switch(config-if)# priority-flow-control mode on
 

インターフェイスで PFC 機能をディセーブルにする手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的
switch(config-if)# no priority-flow-control mode

選択したインターフェイスの PFC 設定をディセーブルにします。

IEEE 802.3x リンクレベル フロー制御の設定

デフォルトでは、イーサネット インターフェイス上のリンクレベル フロー制御機能はディセーブルです。送受信方向でリンクレベル フロー制御機能をイネーブルにできます。

リンクレベル フロー制御機能をイネーブルにする手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# interface type slot / port

変更するインターフェイスを指定します。

ステップ 3

switch(config-if)# flowcontrol [ receive { on | off }] [ transmit { on | off }]

選択したインターフェイスの IEEE 802.3x リンクレベル フロー制御をイネーブルにします。 receive および transmit on または off を設定します。

次に、インターフェイスでリンクレベル フロー制御フレームをイネーブルにする例を示します。

switch# configure terminal
switch(config)# interface ethernet 1/2
switch(config-if)# flowcontrol receive on transmit on

リンクレベル フロー制御をディセーブルにする手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的
switch(config-if)# no flowcontrol [ receive { on | off }] [ transmit { on | off }]

選択したインターフェイスの IEEE 802.3x リンクレベル フロー制御をディセーブルにします。

システム クラスの設定

ここでは、スイッチでシステム クラスを設定する方法について説明します。システム クラスを設定する手順は、次のとおりです。

「クラス マップの設定」

「ポリシー マップの設定」

「システム サービス ポリシーの作成」

「システム クラスの例」

「ジャンボ MTU のイネーブル化」

「ジャンボ MTU の確認」

クラス マップの設定

class-map コマンドを実行すると、トラフィックのクラスを表す名前付きオブジェクトが作成されます。クラス マップでは、パケットを分類する一致基準を指定します。システム クラスの場合、サポートされる一致基準は match cos だけです。

システム クラスに no-drop 機能が設定されている場合、 match cos コマンドは追加目的で機能します。スイッチは CoS 値をアダプタに送信するので、アダプタはこの CoS 値の PFC ポーズを適用します。

FCoE システム クラスのデフォルトの CoS 値は 3 です。 match cos 設定を FCoE システム クラスに追加して、異なる CoS 値を設定できます。PFC ポーズは新しい値と一致するトラフィックに適用されます。

システム クラスのクラス マップを設定する手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# class-map name

トラフィックのクラスを表す名前付きオブジェクトを作成します。クラス マップ名は、最大 40 文字の英字、ハイフン、または下線文字を使用でき、大文字と小文字が区別されます。

ステップ 3

switch(config-cmap)# match cos cos-value

パケットをこのクラスに分類する場合に照合する CoS 値を指定します。CoS 値は、0 ~ 7 の範囲で設定できます。

ポリシー マップの設定

policy-map コマンドを使用して、トラフィック クラスのセットに適用されるポリシーのセットを表す名前付きオブジェクトを作成します。

スイッチは、デフォルトのシステム クラス(ロスレス サービス用の no-drop クラスとベストエフォート型サービス用の drop クラス)を提供します。イーサネット トラフィックには最大 4 つの追加システム クラスを定義できます。

ポリシー マップを作成して、任意のユーザ定義のクラスにポリシーを指定する必要があります。このポリシー マップで、各クラスに QoS パラメータを設定できます。同じポリシー マップを使用して、デフォルト クラスの設定を変更できます。


) ポリシー マップを作成する前に、新しいシステム クラスごとにクラス マップを定義します。


ポリシー マップを設定する手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# policy-map name

トラフィック クラスのセットに適用されるポリシーのセットを表す名前付きオブジェクトを作成します。ポリシー マップ名は、最大 40 文字の英字、ハイフン、または下線文字を使用でき、大文字と小文字が区別されます。

ステップ 3

switch(config-pmap)# class class-name

クラス マップをポリシー マップに関連付け、指定されたシステム クラスの設定モードを開始します。

ステップ 4

switch(config-pmap-c)# pause no-drop

(任意)no-drop クラスを設定します。このサブコマンドを指定しない場合、デフォルトのポリシーはドロップです。

(注) ドロップ ポリシーの動作はテール ドロップと似ています。キューが割り当てサイズまで増加すると、着信パケットはドロップされます。

ステップ 5

switch(config-pmap-c)# mtu value

(任意)MTU 値をバイト単位で指定します。

ステップ 6

switch(config-pmap-c) bandwidth percent percentage

(任意)このクラスに割り当てられたインターフェイスの保証帯域幅の割合を指定します。

ステップ 7

switch(config-pmap-c) priority

(任意)このクラスのトラフィックが完全優先キューにマッピングされるように指定します。

ステップ 8

switch(config-pmap-c) multicast-optimize

(任意)マルチキャストの最適化をイネーブルにします。このクラスのマルチキャスト トラフィックは、使用可能なすべてのマルチキャスト キューによってサポートされます。

(注) ポリシー マップのクラスのうち、1 つだけをマルチキャストの最適化用に設定できます。


) スイッチは、接続されたネットワーク アダプタにすべてのポリシー マップ設定値を配布します。



) ポリシーマップは、インターフェイス サービス ポリシーにも設定できます。ただし、このポリシー マップでは異なるパラメータがサポートされます。「インターフェイスでの QoS の設定」を参照してください。


次に、デフォルトのイーサネット クラスに対して最適化マルチキャストをイネーブルにする方法を示します。

switch(config)# policy-map s1
switch(config-pmap)# class class-default
switch(config-pmap-c)# multicast-optimize
 

次に、no-drop イーサネット クラスでポリシー マップを作成する方法を示します。

switch(config)# class-map ethCoS4
switch(config-cmap)# match cos 4
switch(config-cmap)# exit
switch(config)# policy-map ethNoDrop
switch(config-pmap)# class ethCoS4
switch(config-pmap-c)# pause no-drop
 

システム サービス ポリシーの作成

service-policy コマンドを使用して、システム クラス ポリシー マップをシステムのサービス ポリシーとして関連付けます。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# system qos

システム クラス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

switch(config-sys-qos)# service-policy name

ポリシー マップをシステムのサービス ポリシーとして使用するよう指定します。

次の例では、no-drop イーサネット ポリシー マップをシステム クラスとして設定します。

switch(config)# class-map ethCoS4
switch(config-cmap)# match cos 4
switch(config-cmap)# exit
switch(config)# policy-map ethNoDrop
switch(config-pmap)# class ethCoS4
switch(config-pmap-c)# pause no-drop
switch(config)# system qos
switch(config-system)# service-policy ethNoDrop
 

システム クラスの

次の例では、新しいイーサネット no-drop システム クラスが作成され、デフォルトのシステム クラスの CoS 値はデフォルト値から変更されます。

switch(config)# class-map trading-data-no-drop
switch(config-cmap)# match cos 5
switch(config)# class-map class-fcoe
switch(config-cmap)# match cos 2
switch(config)# policy-map system-policy
switch(config-pmap)# class trading-data-no-drop
switch(config-pmap-c)# pause no-drop
switch(config-pmap-c)# mtu 2000
switch(config)# system qos
switch(config-system)# service-policy system-policy
 

この例では、最初の class-map コマンドを実行して、新しいイーサネット システム クラスを定義します。802.1p CoS 値 5 を持つシステム全体からのパケットは、この新しいシステム クラスに分類されます。

2 番めの class-map コマンドを実行して、デフォルトの no-drop システム クラスの match 値を変更します。

policy-map コマンドを実行すると、各トラフィック クラスに QoS ポリシーを定義します。新しいイーサネット クラスは、MTU が 2000 バイトの no-drop クラスとして設定されます。 pause no-drop コマンドにより、PFC は、IEEE 802.1p プライオリティ値 5 を持つパケットのポーズ機能を適用します。

service-policy コマンドを実行すると、指定されたポリシーがシステム クラスとして設定されます。

ジャンボ MTU のイネーブル化

スイッチ全体のジャンボ MTU をイネーブルにするには、MTU を、デフォルトのイーサネット システム クラス(class-default)のポリシー マップの最大サイズ(9216 バイト)に設定します。

次の例では、デフォルトのイーサネット システム クラスはジャンボ MTU をサポートするよう設定されます。

switch(config)# policy-map jumbo
switch(config-pmap)# class class-default
switch(config-pmap-c)# mtu 9216
switch(config)# system qos
switch(config-system)# service-policy jumbo
 

system jumbomtu コマンドを実行すると、スイッチの最大 MTU サイズを定義します。ただし、ジャンボ MTU は mtu が設定されたシステム クラスに対してだけ、サポートされます。


ジャンボ MTU の確認

ジャンボ MTU がイネーブルであるか確認するには、ジャンボ MTU のあるトラフィックを伝送するイーサネット インターフェイスの show interface ethernet slot/port コマンドを入力します。

次に、Ethernet 2/1 のジャンボ MTU 情報の要約を表示する例を示します(出力の関連部分を太字で示します)。

switch# show interface ethernet 2/1
Ethernet2/1 is up
...
Rx
1547805598 Input Packets 1547805596 Unicast Packets 0 Multicast Packets
0 Broadcast Packets 1301767362 Jumbo Packets 33690 Storm Suppression Packets
7181776513802 Bytes
Tx
1186564478 Output Packets 7060 Multicast Packets
0 Broadcast Packets 997813205 Jumbo Packets
4813632103603 Bytes
...
 

次に、Ethernet 2/1 の詳細なジャンボ MTU 情報を表示する例を示します(出力の関連部分を太字で示します)。

switch# show interface ethernet 2/1 counters detailed
Rx Packets: 1547805598
Rx Unicast Packets: 1547805596
Rx Jumbo Packets: 1301767362
Rx Bytes: 7181776513802
Rx Storm Suppression: 33690
Rx Packets from 0 to 64 bytes: 169219
Rx Packets from 65 to 127 bytes: 10657133
Rx Packets from 128 to 255 bytes: 21644488
Rx Packets from 256 to 511 bytes: 43290596
Rx Packets from 512 to 1023 bytes: 86583071
Rx Packets from 1024 to 1518 bytes: 83693729
Rx Trunk Packets: 1547805596
Tx Packets: 1186564481
Tx Unicast Packets: 1005445334
Tx Multicast Packets: 7063
Tx Jumbo Packets: 997813205
Tx Bytes: 4813632103819
Tx Packets from 0 to 64 bytes: 137912
Tx Packets from 65 to 127 bytes: 8288443
Tx Packets from 128 to 255 bytes: 16596457
Tx Packets from 256 to 511 bytes: 33177999
Tx Packets from 512 to 1023 bytes: 66363944
Tx Packets from 1024 to 1518 bytes: 64186521
Tx Trunk Packets: 1005451729
 

インターフェイスでの QoS の設定

ここでは、イーサネット インターフェイスおよびポート チャネル インターフェイスで設定できる QoS パラメータについて説明します。

「タグなし CoS の設定」

「入力ポリシーの設定」

「出力ポリシーの設定」

タグなし CoS の設定

802.1p CoS 値でタグ付けされていない着信パケットは、デフォルトのタグなし CoS 値(0)に割り当てられます(これはデフォルトのイーサネット ドロップ システム クラスにマッピングされます)。イーサネット インターフェイスまたはポート チャネルのデフォルトのタグなし Cos 値は上書きできます。

タグなし CoS 値を設定する手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# interface { ethernet slot / port | port-channel channel-number }

指定されたインターフェイスまたはポート チャネルの設定モードを開始します。

ステップ 3

switch(config-if)# untagged cos cos-value

タグなし CoS 値を設定します。

入力ポリシーの設定

入力ポリシーは、イーサネット インターフェイスで着信トラフィックに適用されるサービス ポリシーです。アダプタの入力ポリシーは、指定されたクラスと一致するすべての発信トラフィックに適用されます。インターフェイスまたはポート チャネルの入力ポリシーを設定すると、スイッチはアダプタに設定データを送信します。

入力ポリシーを設定する手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# class-map class-name

入力ポリシーのクラスを作成します。

ステップ 3

switch(config)# policy-map policy1-name

ポリシー マップを作成して、入力ポリシーの QoS パラメータを指定します。

ステップ 4

switch(config-pmap)# class class-name

このポリシーに入力クラスを関連付け、このクラスの設定モードを開始します。

ステップ 5

switch(config-pmap-c) bandwidth percent percentage

(オプション)このクラスの着信トラフィックに割り当てられる保証帯域幅の割合を指定します。

ステップ 6

switch(config-pmap-c) priority

(オプション)このクラスの入力トラフィックが完全優先キューにマッピングされるように指定します。

ステップ 7

switch(config)# interface { ethernet slot / port | port-channel channel-number }

指定されたインターフェイスのコンフィギュレーション モードを開始します。

(注) ポート チャネルに設定されたサービス ポリシーは、すべてのメンバ インターフェイスに適用されます。

ステップ 8

switch(config-if)# service-policy input policy-name

ポリシー マップをインターフェイスに適用します。

次の例では、システム クラス best-effort-drop-class に、インターフェイス イーサネット 1/1 上の帯域幅の 20% が保証されます。

switch(config)# class-map best-effort-drop-class
switch(config-cmap)# match cos 5
switch(config)# policy-map policy1
switch(config-pmap)# class best-effort-drop-class
switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 20
switch(config)# interface ethernet 1/1
switch(config-if)# service-policy input policy1
 

出力ポリシーの設定

入力ポリシーは、イーサネット インターフェイスで発信トラフィックに適用されるサービス ポリシーです。出力ポリシーを設定して、指定されたトラフィック クラスの帯域幅を確保したり、出力キューを設定したりできます。

出力ポリシーを設定する手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# class-map class-name

出力ポリシーのクラス名を定義します。

ステップ 3

switch(config)# policy-map policy-name

ポリシー マップを作成して、出力ポリシーの QoS パラメータを指定します。

ステップ 4

switch(config-pmap)# class class-name

このポリシーに出力クラスを関連付け、このクラスの設定モードを開始します。

ステップ 5

switch(config-pmap-c) bandwidth percent percentage

このクラスに割り当てられた保証帯域幅の割合を指定します。

ステップ 6

switch(config-pmap-c) priority

このクラスの出力トラフィックが完全優先キューにマッピングされるよう指定します。

ステップ 7

switch(config)# interface { ethernet slot / port | port-channel channel-number }

指定されたインターフェイスのコンフィギュレーション モードを開始します。

(注) ポート チャネルに設定されたサービス ポリシーは、すべてのメンバ インターフェイスに適用されます。

ステップ 8

switch(config-if)# service-policy output policy-name

ポリシー マップをインターフェイスに適用します。

次の例では、システム クラス best-effort-drop-class に、インターフェイス eth1/1 上の帯域幅の 20% が保証されます。

switch(config)# class-map best-effort-drop-class
switch(config-cmap)# match cos 5
switch(config)# policy-map policy1-egress
switch(config-pmap)# class best-effort-drop-class
switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 20
switch(config)# interface ethernet 1/1
switch(config-if)# service-policy output policy1-egress