Cisco Nexus 4001I/4005I Switch Module for IBM BladeCenter NX-OS コンフィギュレーション ガイド
リンクステート トラッキングの設定
リンクステート トラッキングの設定
発行日;2012/05/10 | 英語版ドキュメント(2012/05/09 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 15MB) | フィードバック

目次

リンクステート トラッキングの設定

リンクステート トラッキングの概要

リンクステート トラッキングの設定

デフォルトのリンクステート トラッキングの設定

リンクステート トラッキングの設定時の注意事項

リンクステート トラッキングの設定

リンクステート トラッキング ステータスの表示

リンクステート トラッキングの設定

この章では、リンクステート トラッキングを設定する方法について説明します。内容は、次のとおりです。

「リンクステート トラッキングの概要」

「リンクステート トラッキングの設定」

リンクステート トラッキングの概要

リンクステート トラッキングは、トランク フェールオーバーとも呼ばれ、複数のインターフェイスのリンクステートをバインドする機能です。リンクステート トラッキングをサーバ Network Interface Card(NIC; ネットワーク インターフェイス カード)アダプタ チーミング機能とともに使用すると、ネットワークで冗長性が実現されます。サーバ ネットワーク アダプタが、チーミングと呼ばれるプライマリまたはセカンダリ関係で設定され、プライマリ インターフェイスでリンクが消失した場合、接続はセカンダリ インターフェイスに透過的に変更されます。

図 16-1 は、リンクステート トラッキングを使用して設定されたネットワークを示しています。リンクステート トラッキングをイネーブルにするには、link-state group を作成し、リンクステート グループに割り当てるインターフェイスを指定します。

サーバに接続されたインターフェイスはダウンストリーム インターフェイスと呼ばれ、ディストリビューション スイッチおよびネットワーク装置に接続されたインターフェイスはアップストリーム インターフェイスと呼ばれます。リンクステート トラッキングがイネーブルになっている場合、ダウンストリーム インターフェイスは、アップストリーム インターフェイスにバインドされています。ダウンストリーム ポート セットをアップストリーム ポート セットにアソシエートすると、すべてのアップストリーム ポートを利用できなくなったときに、リンクステート トラッキングによって、アソシエートされているダウンストリーム ポートが自動的に error-disabled ステートになります。これにより、サーバのプライマリ インターフェイスがセカンダリ インターフェイスにフェールオーバーされます。

図 16-1 一般的なリンクステート トラッキングの設定

 

図 16-1 の設定は、サーバ NIC アダプタ チーミングを使用している場合、ディストリビューション スイッチへのアップリンク接続が失われてもトラフィック フローが中断なく継続されることを示しています。

エンクロージャ内のブレード スイッチは、異なるスイッチを介してスイッチ 1 およびスイッチ 2 に接続されています。

リンクステート グループ 1 は、エンクロージャ内のすべてのブレード サーバ(ブレード サーバ 1 ~ ブレード サーバ n)からスイッチ 1 へのプライマリ リンクです。

リンクステート グループ 2 は、すべてのブレード サーバからスイッチ 2 へのセカンダリ(バックアップ)リンクです。

リンクステート グループでは、スイッチまたはルータの障害、ケーブルの切断、またはリンクの消失により、アップストリーム ポートを利用できなくなったり接続が失われたりする可能性があります。これらは、リンクステート トラッキングがイネーブルになっている場合のダウンストリーム インターフェイスとアップストリーム インターフェイス間の相互作用です。

アップストリーム インターフェイスのいずれかがリンクアップ ステートである場合は、ダウンストリーム インターフェイスがリンクアップ ステートに変更されるか、リンクアップ ステートのまま保持されることがあります。

プライマリ リンクがダウンしていることを検出すると、サーバは、トラフィックをセカンダリ(バックアップ)リンクにリダイレクトし、セカンダリ リンクがプライマリ リンクになります。

リンクステート グループ 1 からリンクステート グループ 2 への接続の変更の例としては、ブレード スイッチ 1 からスイッチ 1 へのプライマリ リンクが消失した場合、ブレード サーバ 1 は、そのセカンダリ イーサネット サーバ インターフェイスを介して、リンクステート グループ 2 のブレード スイッチ 2 に接続することが挙げられます。

リンクステート トラッキングがディセーブルになると、機能全体がディセーブルになります。リンクステート トラッキングのすべての設定が削除されます。ダウンストリーム ポートは、リンクステート トラッキングが設定されたときの状態に戻されます。

ダウンストリーム インターフェイス リンクダウン状態は、障害が発生したダウンストリーム ポートをリンクステート グループ から削除することによって回復できます。複数のダウンストリーム インターフェイスの状態を回復するには、リンクステート グループをディセーブルにします。

リンクステート トラッキングの設定

ここでは、リンクステート トラッキング ポートを設定する方法について説明します。内容は次のとおりです。

「デフォルトのリンクステート トラッキングの設定」

「リンクステート トラッキングの設定時の注意事項」

「リンクステート トラッキングの設定」

「リンクステート トラッキング ステータスの表示」

デフォルトのリンクステート トラッキングの設定

リンクステート トラッキング機能はディセーブルになっています。リンクステート グループは定義されていません。

リンクステート トラッキングの設定時の注意事項

リンクステート トラッキングを設定する際には、次の注意事項に従ってください。

アップストリーム インターフェイスとして定義されているインターフェイスを、同じまたは異なるリンクステート グループ内でダウンストリーム インターフェイスとして定義することはできません。その逆も同様です。

インターフェイスは、複数のリンクステート グループのメンバーにはなれません。

管理インターフェイスは、リンクステート グループのメンバーにはなれません。

EtherChannel は、リンクステート グループのアップストリーム メンバーとして設定できます。ただし、ダウンストリーム メンバーとして設定しないでください。

イーサネット 1/1 ~ 1/14 インターフェイスのみ、特定のリンクステート グループのダウンストリーム ポートとして設定できます。

イーサネット 1/15 ~ 1/20 インターフェイスのみ、特定のリンクステート グループのアップストリーム ポートとして設定できます。

リンクステート トラッキングの設定

特権 EXEC モードで、リンクステート グループを設定し、グループにインターフェイスを割り当てる手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 1

feature lst

リンクステート トラッキング機能をイネーブルにします。

ステップ 2

link state track number

リンクステート グループを作成して、リンクステート トラッキングをイネーブルにします。グループ番号は、1 ~ 6 です。デフォルトは 1 です。

ステップ 3

interface interface-id

設定する物理インターフェイスまたはインターフェイスの範囲を指定して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

有効なインターフェイスには、アクセス モードまたはトランク モード(IEEE 802.1q)のスイッチ ポート、ルーテッド ポート、EtherChannel インターフェイス(スタティックまたは Link Aggregation Control Protocol(LACP))にバンドルされた、トランク モードの複数ポートが含まれます。

ステップ 4

link state group [ number ] { upstream | downstream }

リンクステート グループを指定し、グループ内のインターフェイスを upstream または downstream インターフェイスに設定します。グループ番号は、1 ~ 6 です。デフォルトは 1 です。

ステップ 5

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 6

show running-config

エントリを確認します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルにエントリを保存します。

次に、リンクステート グループを作成してインターフェイスを設定する例を示します。

switch# configure terminal
switch(config)# feature lst
switch(config)# link state track 1
switch(config)# interface port-channel 1
switch(config-if)# link state group 1 upstream
switch(config-if)# end
 

次に、リンクステート グループからインターフェイスを削除する例を示します。

switch# configure terminal
switch(config)# interface port-channel 1
switch(config-if)# no link state group 1 upstream
switch(config-if)# end
 

リンクステート トラッキング機能をディセーブルにするには、 no feature lst コマンドを使用します。

リンクステート グループはディセーブルできません。

リンクステート トラッキング ステータスの表示

リンクステート グループ情報を表示するには、 show link state group コマンドを使用します。キーワードを指定しないでこのコマンドを使用すると、すべてのリンクステート グループの情報が表示されます。特定のグループの情報を表示するには、グループ番号を入力します。グループの詳細情報を表示するには、detail キーワードを使用します。

次に、 show link state group 1 コマンドのサンプル出力を示します。

switch> show link state group 1
Link State Group: 1 Status: Enabled, Down
 

次に、 show link state group detail コマンドのサンプル出力を示します。

switch> show link state group detail
(Up):Interface up (Dwn):Interface Down (Dis):Interface disabled
Link State Group: 1 Status: Enabled, Up
Upstream Interfaces : Po1(Up)
Downstream Interfaces : Gi0/3(Up) Gi0/4(Up)
(Up):Interface up (Dwn):Interface Down (Dis):Interface disabled