Cisco Nexus 4001I/4005I Switch Module for IBM BladeCenter NX-OS コンフィギュレーション ガイド
EtherChannel の設定
EtherChannel の設定
発行日;2012/05/10 | 英語版ドキュメント(2012/05/09 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 15MB) | フィードバック

目次

EtherChannel の設定

EtherChannel について

EtherChannel の概要

互換性要件

EtherChannel を使用したロード バランシング

LACP の概要

LACP の概要

LACP ID パラメータ

ポート チャネル モード

LACP マーカー レスポンダ

LACP がイネーブルにされた EtherChannel とスタティック EtherChannel の違い

EtherChannel の設定

EtherChannel の作成

EtherChannel へのポートの追加

EtherChannel を使用したロード バランシングの設定

LACP のイネーブル化

ポート チャネル ポート モードの設定

LACP システム プライオリティとシステム ID の設定

LACP ポート プライオリティの設定

ポート チャネルの設定の確認

EtherChannel の設定

この章では、EtherChannel の設定方法、および Link Aggregation Control Protocol(LACP)を適用/設定することによって、Cisco NX-OS Cisco NX-OSソフトウェアで EtherChannel をより効率的に使用する方法について説明します。

この章で説明する内容は、次のとおりです。

「EtherChannel について」

「EtherChannel の設定」

「ポート チャネルの設定の確認」

EtherChannel について

EtherChannel は最大 8 つのインターフェイスを 1 つのグループに集約して、帯域幅と冗長性の向上を実現します。これらの集約された各物理インターフェイス間でトラフィックのロード バランシングも行います。EtherChannel は、EtherChannel を構成する最低 1 つの物理インターフェイスが動作している限り動作します。

EtherChannel は、互換性のあるインターフェイスを束ねることによって作成します。スタティック EtherChannel、または Link Aggregation Control Protocol(LACP)を稼動した EtherChannel を設定および実行できます(LACP の詳細については、「LACP の概要」を参照してください)。

EtherChannel に適用された設定変更はすべて、その EtherChannel の各メンバー インターフェイスに適用されます。たとえば、EtherChannel 上で Spanning Tree Protocol(STP; スパニング ツリー プロトコル)パラメータを設定すると、Cisco NX-OS によってそれらのパラメータが EtherChannel を構成する各インターフェイスに適用されます。

設定を簡素化するには、プロトコルがアソシエートされていないスタティックな EtherChannel を使用します。より効率的に EtherChannel を使用するには、IEEE 802.3ad に規定されている Link Aggregation Control Protocol(LACP)を使用します。LACP を使用すると、リンクによってプロトコル パケットが渡されます。

ここでは、次の内容について説明します。

「EtherChannel の概要」

「互換性要件」

「EtherChannel を使用したロード バランシング」

「LACP の概要」

EtherChannel の概要

Cisco NX-OS は、EtherChannel を使用して、広い帯域幅、冗長性、チャネル全体のロード バランシングを実現します。

最大 8 つのポートを 1 つのスタティック EtherChannel に集約するか、または Link Aggregation Control Protocol(LACP)をイネーブルにできます。LACP を使用してEtherChannel を設定する場合は、スタティック EtherChannel を設定する場合とは若干異なる手順が必要です(詳細は、「EtherChannel の設定」を参照してください)。


) Cisco NX-OS では、EtherChannel の Port Aggregation Protocol(PAgP; ポート集約プロトコル)はサポートしていません。


EtherChannel では、個々のリンクを 1 つのチャネル グループに束ねて単一の論理リンクを作成することで、最大 8 つの物理リンクの帯域幅を集約できます。EtherChannel を構成するいずれかのメンバー ポートで障害が発生すると、障害の発生したリンク経由で伝送されたトラフィックが、EtherChannel 内の残りのメンバー ポートに切り替えられます。

各ポートは 1 つの EtherChannel だけに加わることができます。EtherChannel 内のすべてのポートは互換性がなければなりません。つまり、回線速度が同じで、全二重方式で動作する必要があります(「互換性要件」を参照)。スタティック EtherChannel を LACP なしで稼動すると、個々のリンクがすべて on チャネル モードで動作します。このモードを変更するには、LACP をイネーブルにする必要があります(「ポート チャネル モード」を参照)。


) チャネル モードを、on から active、または on から passive に変更することはできません。


ポート チャネル インターフェイスを作成することによって EtherChannel を直接作成することもできますし、個々のポートを集約するチャネル グループを作成することもできます。インターフェイスをチャネル グループにアソシエートすると、Cisco NX-OSCisco NX-OS によって、対応する EtherChannel が自動的に作成されます(EtherChannel が存在しない場合)。また、最初に EtherChannel を作成しておくこともできます。その場合、Cisco NX-OS は、EtherChannel と同じチャネル数で空のチャネル グループを作成し、デフォルトの設定を採用します。


) EtherChannel は最低 1 つのメンバー ポートがアップ状態になっており、そのポートのステータスが「チャネリング中」であれば、動作上アップ状態になります。また、すべてのメンバー ポートが動作上ダウン状態になると、EtherChannel は動作上ダウン状態になります。


互換性要件

チャネル グループにインターフェイスを追加すると、Cisco NX-OS は、特定のインターフェイス属性をチェックし、そのインターフェイスがチャネル グループと互換性があるかどうかを確認します。また Cisco NX-OS は、そのインターフェイスがポート チャネル集約に参加することを許可する前に、インターフェイスのさまざまな動作属性もチェックします。

互換性チェックの対象となる動作属性は次のとおりです。

ポート モード

アクセス Virtual LAN(VLAN; 仮想 LAN)

トランク ネイティブ VLAN

許可 VLAN リスト

Speed

802.3x フロー制御設定

MTU

スイッチは、システム レベル MTU だけをサポートします。この属性を個々のポートごとに変更できません。

ブロードキャスト/ユニキャスト/マルチキャスト ストーム制御設定

プライオリティ フロー制御

タグなし CoS

Cisco NX-OS によって行われる互換性チェックの完全なリストを表示するには、 show port-channel compatibility-parameters コマンドを使用します。

スタティック EtherChannel に追加できるのは、チャネル モードが on に設定されたインターフェイスだけです。また、LACP が動作している EtherChannel に追加できるのは、チャネル モードが active または passive に設定されたインターフェイスだけです(ポート チャネル モードの詳細については、「ポート チャネル モード」を参照してください)。これらの属性は個々のメンバー ポートに設定できます。

インターフェイスが EtherChannel に追加されると、次に示すそのインターフェイスの一部のパラメータ値が EtherChannel のパラメータ値で置換されます。

帯域幅

MAC アドレス

スパニング ツリー プロトコル

インターフェイスが EtherChannel に追加されても、次に示すインターフェイス パラメータは影響を受けません。

説明

Cisco Discovery Protocol(CDP)

LACP ポート プライオリティ

デバウンス

EtherChannel を使用したロード バランシング

Cisco NX-OS は、EtherChannel を構成するすべての動作中インターフェイス間でトラフィックのロード バランスを実現します。フレーム内のアドレスから生成されたバイナリ パターンの一部を数値に圧縮変換し、それを使用してチャネル内の 1 つのリンクを選択することによってロード バランシングを行います。EtherChannel はデフォルトでロード バランシングを行います。また、基本設定では、次の基準によってリンクを選択します。

レイヤ 2 フレームの場合は、送信元および宛先の MAC アドレスを使用します。

レイヤ 3 フレームの場合は、送信元および宛先の MAC アドレスと送信元および宛先の Internet Protocol(IP)アドレスを使用します。

レイヤ 4 フレームの場合は、送信元および宛先の MAC アドレス、送信元および宛先の IP アドレス、送信元および宛先のポート番号を使用します。

次のいずれかの方法を使用してEtherChannel 全体でロード バランシングを行うようスイッチを設定できます。

宛先 MAC アドレス

送信元 MAC アドレス

送信元および宛先 MAC アドレス

宛先 IP アドレス

送信元 IP アドレス

送信元および宛先 IP アドレス

宛先 Transmission Control Protocol(TCP)/User Datagram Protocol(UDP)ポート番号

送信元 TCP/UDP ポート番号

送信元および宛先 TCP/UDP ポート番号

表 11-1 に、各設定で使用する基準を示します。

 

表 11-1 EtherChannel ロード バランシング基準

設定
レイヤ 2 基準
レイヤ 3 基準
レイヤ 4 基準

宛先 MAC

宛先 MAC

宛先 MAC

宛先 MAC

送信元 MAC

送信元 MAC

送信元 MAC

送信元 MAC

送信元/宛先 MAC

送信元/宛先 MAC

送信元/宛先 MAC

送信元/宛先 MAC

宛先 IP

宛先 MAC

宛先 MAC、宛先 IP

宛先 MAC、宛先 IP

送信元 IP

送信元 MAC

送信元 MAC、送信元 IP

送信元 MAC、送信元 IP

送信元/宛先 IP

送信元/宛先 MAC

送信元/宛先 MAC、送信元/宛先 IP

送信元/宛先 MAC、送信元/宛先 IP

宛先 TCP/UDP ポート

宛先 MAC

宛先 MAC、宛先 IP

宛先 MAC、宛先 IP、宛先ポート

送信元 TCP/UDP ポート

送信元 MAC

送信元 MAC、送信元 IP

送信元 MAC、送信元 IP、送信元ポート

送信元および宛先 TCP/UDP ポート

送信元/宛先 MAC

送信元/宛先 MAC、送信元/宛先 IP

送信元/宛先 MAC、送信元/宛先 IP、送信元/宛先ポート

使用している設定で最も多様なバランス基準を提供するオプションを使用してください。たとえば、ある EtherChannel のトラフィックが単一の MAC アドレスだけに宛てて送信されている場合に、宛先 MAC アドレスをポート チャネルのロード バランシング基準として使用すると、EtherChannel 内で常に同じリンクが選択されます。この場合、送信元アドレスまたは IP アドレスを使用すれば、より良いロード バランシングが得られます。

LACP の概要

LACP を使用すると、最大 8 つのインターフェイスを 1 つの EtherChannel に追加できます。

ここでは、次の内容について説明します。

「LACP の概要」

「LACP ID パラメータ」

「ポート チャネル モード」

「LACP マーカー レスポンダ」

「LACP がイネーブルにされた EtherChannel とスタティック EtherChannel の違い」

LACP の概要


) この機能を使用するには、LACP をイネーブルにする必要があります。


図 11-1 に、個々のリンクを LACP EtherChannel およびチャネル グループとして束ね、なおかつ個々のリンクとしても機能させる方法を示します。

図 11-1 EtherChannel に束ねられた個々のリンク

 

LACP を使用すると、最大 8 つのインターフェイスを 1 つのチャネル グループに束ねることができます。


) EtherChannel を削除すると、対応するチャネル グループも Cisco NX-OS によって自動的に削除され、すべてのメンバー インターフェイスは以前の設定に戻ります。


LACP 設定が 1 つでも存在する限り、LACP をディセーブルにはできません。

LACP ID パラメータ

LACP では、次のパラメータを使用します。

LACP システム プライオリティ:LACP を稼動している各システムは、LACP システム プライオリティ値を持っています。このパラメータのデフォルト値である 32768 をそのまま使用するか、1 ~ 65535 の範囲で値を設定できます。LACP は、このシステム プライオリティと MAC アドレスを組み合わせてシステム ID を生成します。また、システム プライオリティを他のデバイスとのネゴシエーションにも使用します。システム プライオリティ値が大きいほど、プライオリティは低くなります。


) LACP システム ID は、LACP システム プライオリティ値と MAC アドレスを組み合わせたものです。


LACP ポート プライオリティ:LACP を使用するように設定された各ポートには、LACP ポート プライオリティが割り当てられます。デフォルト値である 32768 をそのまま使用するか、1 ~ 65535 の範囲で値を設定できます。LACP は、このポート プライオリティとポート番号を組み合わせて、ポート識別子を生成します。また、互換性のあるポートのうち一部を束ねることができない場合に、どのポートをスタンバイ モードにし、どのポートをアクティブ モードにするかを決定するのに、ポート プライオリティを使用します。LACP では、ポート プライオリティ値が大きいほど、プライオリティは低くなります。指定ポートが、より低い LACP プライオリティを持ち、ホット スタンバイ リンクではなくアクティブ リンクとして選択される可能性が最も高くなるように、ポート プライオリティを設定できます。

LACP 管理キー:LACP は、LACP を使用するように設定された各ポート上のチャネル グループ番号に等しい管理キー値を自動的に設定します。管理用のキーは、ポートが他のポートと集約できる能力を定義します。あるポートが他のポートと集約できる能力は、次の要因によって決まります。

ポートの物理特性(データ レート、デュプレックス機能、ポイントツーポイントまたは共有メディア ステートなど)

管理者が設定した設定上の制限

ポート チャネル モード

EtherChannel を構成する個々のインターフェイスにはチャネル モードが設定されます。プロトコルなしでスタティック EtherChannel を稼動した場合、チャネル モードは常に、 on に設定されます。デバイス上で LACP をグローバルにイネーブルにした後、各チャネルの LACP をイネーブルにします。それには、各インターフェイスのチャネル モードを active または passive に設定します。LACP チャネル グループを構成する個々のリンクについて、どちらかのチャネル モードを設定できます。


active または passive のチャネル モードで、個々のインターフェイスを設定するには、まず、LACP をグローバルにイネーブルにする必要があります。


表 11-2 で、各チャネル モードについて説明します。

 

表 11-2 EtherChannel を構成する個々のリンクのチャネル モード

チャネル モード
説明

passive

ポートをパッシブなネゴシエーション状態にする LACP モード。この状態では、ポートは受信した LACP パケットに応答はしますが、LACP ネゴシエーションを開始することはありません。

active

ポートをアクティブなネゴシエーション状態にする LACP モード。この状態では、ポートは LACP パケットを送信して他のポートとネゴシエーションを開始します。

on

すべてのスタティック EtherChannel、つまり LACP を稼動していない EtherChannel は、このモードのままになります。LACP をイネーブルにする前にチャネル モードを active または passive に変更しようとすると、デバイスがエラー メッセージを返します。

チャネルで LACP をイネーブルにするには、そのチャネルのインターフェイスでチャネル モードを active または passive に設定します。LACP は、on 状態のインターフェイスとネゴシエートする場合、LACP パケットを受信しないため、そのインターフェイスと個別のリンクを形成します。つまり、LACP チャネル グループには参加しません。

passive および active の両モードでは、LACP は、ポート間でネゴシエートし、ポート速度やトランキング ステートなどの基準に基づいて、EtherChannel を形成可能かどうかを決定できます。passive モードは、リモート システム、つまり、パートナーが、LACP をサポートしているかどうかが不明な場合に便利です。

ポートは、異なる LACP モードであっても、それらのモード間で互換性があれば、LACP EtherChannel を形成できます。次に、LACP EtherChannel のモードの組み合わせの例を示します。

active モードのポートは、active モードの別のポートと EtherChannel を形成できます。

active モードのポートは、passive モードの別のポートと EtherChannel を形成できます。

passive モードのポートは、passive モードの別のポートと EtherChannel を形成できません(どちらのポートもネゴシエーションを開始しないため)。

on モードのポートは LACP を実行していません。

LACP マーカー レスポンダ

EtherChannel を使用すると、リンク障害やロード バランシング動作によって、データ トラフィックが動的に再配信されます。LACP では、マーカー プロトコルを使用して、こうした再配信によってフレームが重複したり順序が変わったりしないようにします。Cisco NX-OS は、マーカー レスポンダだけをサポートしています。

LACP がイネーブルにされた EtherChannel とスタティック EtherChannel の違い

表 11-3 に、LACP がイネーブルにされた EtherChannel とスタティック EtherChannel の主な違いを簡単に要約します。

 

表 11-3 LACP がイネーブルにされた EtherChannel とスタティック EtherChannel

構成
LACP がイネーブルにされた EtherChannel
スタティック EtherChannel

適用されるプロトコル

グローバルにイネーブル化

該当なし

リンクのチャネル モード

次のいずれか。

active

passive

on モードのみ

チャネルを構成する最大リンク数

6

6

EtherChannel の設定

デバイス上に複数の EtherChannel を設定できます。

ここでは、次の内容について説明します。

「EtherChannel の作成」

「EtherChannel へのポートの追加」

「EtherChannel を使用したロード バランシングの設定」

「LACP のイネーブル化」

「ポート チャネル ポート モードの設定」

「LACP システム プライオリティとシステム ID の設定」

「LACP ポート プライオリティの設定」

EtherChannel の作成

チャネル グループを作成する前に EtherChannel を作成します。Cisco NX-OS は、対応するチャネル グループを自動的に作成します。


) LACP ベースの EtherChannel が必要な場合は、LACP をイネーブルにしてください(「LACP のイネーブル化」を参照)。


EtherChannel を作成する手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# interface port-channel channel-number

設定するポート チャネル インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。指定できる範囲は 1 ~ 4096 です。チャネル グループがまだ存在していなければ、Cisco NX-OS によって自動的に作成されます。

次に、EtherChannel を作成する例を示します。

switch# configure terminal
switch(config)# interface port-channel 1

EtherChannel、および対応するチャネル グループを削除する手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

switch(config)# no interface port-channel channel-number

EtherChannel、および対応するチャネル グループを削除します。EtherChannel を削除することでインターフェイス設定がどのように変更されるかについては、「互換性要件」を参照してください。

EtherChannel へのポートの追加

新規のチャネル グループ、または他のポートがすでに属しているチャネル グループにポートを追加できます。EtherChannel がまだ存在していない場合は、このチャネル グループに対応する EtherChannel が Cisco NX-OS によって作成されます。


) LACP ベースの EtherChannel が必要な場合は、LACP をイネーブルにしてください(「LACP のイネーブル化」を参照)。


EtherChannel を設定する手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# interface type slot / port

チャネル グループに追加するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

switch(config-if)# switchport mode trunk

(任意)指定インターフェイスをトランク ポートとして設定します。

ステップ 4

switch(config-if)# switchport trunk { allowed vlan vlan-id | native vlan vlan-id }

(任意)トランク ポートに必要なパラメータを設定します。

ステップ 5

switch(config-if)# channel-group channel-number

チャネル グループ内にポートを設定し、モードを設定します。channel-number の指定できる範囲は 1 ~ 4096 です。EtherChannel がまだ存在していない場合は、このチャネル グループに対応する EtherChannel が Cisco NX-OS によって作成されます。1

1.これを、暗黙の EtherChannel 作成といいます。

チャネル グループからポートを削除する手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

switch(config)# no channel-group

チャネル グループからポートを削除します。チャネル グループから削除されたポートは元の設定に戻ります。

次に、イーサネット インターフェイス 1/4 をチャネル グループ 1 に追加する例を示します。

switch# configure terminal
switch(config)# interface ethernet 1/4
switch(config-if)# switchport mode trunk
switch(config-if)# channel-group 1

EtherChannel を使用したロード バランシングの設定

デバイス全体に適用される EtherChannel 用のロード バランシング アルゴリズムを設定できます。


) LACP ベースの EtherChannel が必要な場合は、LACP をイネーブルにしてください(「LACP のイネーブル化」を参照)。


EtherChannel を使用したロード バランシングを設定する手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# port-channel load-balance ethernet { destination-ip | destination-mac | destination-port | source-dest-ip | source-dest-mac | source-dest-port | source-ip | source-mac | source-port }

デバイスのロード バランシング アルゴリズムを指定します。指定可能なアルゴリズムはデバイスによって異なります。デフォルトは source-dest-mac です。

ステップ 3

switch(config-router)# show port-channel load-balance

(任意)ポート チャネル ロード バランシング アルゴリズムを表示します。

次に、EtherChannel の送信元 IP ロード バランシングを設定する例を示します。

switch# configure terminal
switch(config)# port-channel load-balance ethernet source-ip

デフォルトのロード バランシング アルゴリズムである、非 IP トラフィック用の source-dest-mac、および IP トラフィック用の source-dest-ip を復元する手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

switch(config)# no port-channel load-balance ethernet

デフォルトのロード バランシング アルゴリズムを復元します。

LACP のイネーブル化

LACP はデフォルトではディセーブルです。LACP の設定を開始するには、LACP をイネーブルにする必要があります。LACP 設定が 1 つでも存在する限り、LACP をディセーブルにはできません。

LACP は、LAN ポート グループの機能を動的に学習し、残りの LAN ポートに通知します。正しくマッチするイーサネット リンクを特定すると、それらのリンクの EtherChannel へのグループ化を行います。そのEtherChannel は、単一のブリッジ ポートとしてスパニング ツリーに追加されます。

LACP をイネーブルにする手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# feature lacp

スイッチ上で LACP をイネーブルにします。

ステップ 3

switch(config)# show system internal clis feature

(任意)イネーブルにされた機能を表示します。

次に、LACP をイネーブルにする例を示します。

switch# configure terminal
switch(config)# feature lacp

ポート チャネル ポート モードの設定

LACP をイネーブルにしたら、LACP EtherChannel を構成する各リンクのチャネル モードを、 active または passive に設定します。このチャネル コンフィギュレーション モードを使用すると、リンクは LACP で動作可能になります。

EtherChannel を対応するプロトコルなしで設定すると、リンクの両端のすべてのインターフェイスが on チャネル モードのままになります。

LACP リンク モードを設定する手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# interface type slot / port

設定するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

switch(config-if)# channel-group number mode { active | on | passive }

EtherChannel を構成するリンクのポート モードを指定します。LACP をイネーブルにしたら、各リンクまたはチャネル全体を active または passive に設定します。

プロトコルなしで EtherChannel を稼動した場合、ポート チャネル モードは常に on に設定されます。

デフォルトのポート チャネル モードは on です。

switch(config-if)# no channel-group number mode

指定インターフェイスのポート モードを on に戻します

次に、チャネル グループ 5 のイーサネット インターフェイス 1/4 で、LACP がイネーブルなインターフェイスを active ポート チャネル モードに設定する例を示します。

switch# configure terminal
switch(config)# interface ethernet 1/4
switch(config-if)# channel-group 5 mode active

LACP システム プライオリティとシステム ID の設定

LACP システム ID は、LACP システム プライオリティ値と MAC アドレスを組み合わせたものです。

LACP システム プライオリティを設定する手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# lacp system-priority priority

LACP で使用するシステム プライオリティを設定します。指定できる範囲は 1 ~ 65535 で、値が大きいほどプライオリティは低くなります。デフォルト値は 32768 です。

ステップ 3

switch(config-if)# show lacp system-identifier

LACP システム識別子を表示します。

次に、LACP システム プライオリティを 2500 に設定する例を示します。

switch# configure terminal
switch(config)# lacp system-priority 2500

LACP ポート プライオリティの設定

LACP をイネーブルにすると、LACP EtherChannel を構成する各リンクにポート プライオリティを設定できます。

LACP リンク モードとポート プライオリティを設定する手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# interface type slot / port

設定するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

switch(config-if)# lacp port-priority priority

LACP で使用するポート プライオリティを設定します。指定できる範囲は 1 ~ 65535 で、値が大きいほどプライオリティは低くなります。デフォルト値は 32768 です。

次に、イーサネット インターフェイス 1/4 の LACP ポート プライオリティを 40000 に設定する例を示します。

switch# configure terminal
switch(config)# interface ethernet 1/4
switch(config-if)# lacp port priority 40000

ポート チャネルの設定の確認

ポート チャネルの設定情報を表示するには、次のいずれかの作業を行います。

 

コマンド
目的

switch# show interface port-channel channel-number

ポート チャネル インターフェイスのステータスを表示します。

switch# show system internal clis feature

イネーブルにされた機能を表示します。

switch# show lacp { counters | interface type slot / port | neighbor | port-channel | system-identifier }

LACP 情報を表示します。

switch# show port-channel compatibility-parameters

EtherChannel に参加するために各メンバー ポート間で同じでなければならないパラメータを表示します。

switch# show port-channel database [ interface port-channel channel-number]

1 つ以上のポート チャネル インターフェイスの集約状態を表示します。

switch# show port-channel load-balance

EtherChannel で使用中のロード バランシングのタイプを表示します。

switch# show port-channel summary

ポート チャネル インターフェイスのサマリーを表示します。

switch# show port-channel traffic

EtherChannel のトラフィック統計情報を表示します。

switch# show port-channel usage

使用済みおよび未使用のチャネル番号の範囲を表示します。

switch# show port-channel database

現在実行中の EtherChannel 機能に関する情報を表示します。