Cisco Nexus 3000 シリーズ NX-OS リリース 5.0(3)U2(2) セキュリティ コンフィギュレーション ガイド
DHCP スヌーピングの設定
DHCP スヌーピングの設定
発行日;2012/08/28   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

目次

DHCP スヌーピングの設定

この章では、Cisco NX-OS デバイスで Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)スヌーピングを設定する手順について説明します。

DHCP スヌーピングの概要

DHCP スヌーピングは、信頼できないホストと信頼できる DHCP サーバとの間でファイアウォールのような機能を果たします。 DHCP スヌーピングでは次のアクティビティを実行します。

  • 信頼できないソースからの DHCP メッセージを検証し、無効なメッセージをフィルタ処理して除外する。
  • DHCP スヌーピング バインディング データベースを構築し、管理する。このデータベースには、リース IP アドレスを持つ、信頼できないホストに関する情報が保存されています。
  • DHCP スヌーピング バインディング データベースを使用して、信頼できないホストからの以降の要求を検証する。

DHCP スヌーピングは、VLAN ベースごとにイネーブルに設定されます。 デフォルトでは、すべての VLAN でこの機能は非アクティブです。 この機能は、1 つの VLAN 上または VLAN の特定の範囲でイネーブルにできます。

機能のイネーブル化とグローバルなイネーブル化

DHCP スヌーピングを設定するときは、DHCP スヌーピング機能のイネーブル化と DHCP スヌーピングのグローバルなイネーブル化の違いを理解することが重要です。

機能のイネーブル化

DHCP スヌーピング機能は、デフォルトではディセーブルです。 DHCP スヌーピング機能がディセーブルになっていると、DHCP スヌーピングまたはこれに依存する機能を設定できません。 DHCP スヌーピングおよびその依存機能を設定するコマンドは、DHCP スヌーピングがディセーブルになっているときは使用できません。

DHCP スヌーピング機能をイネーブルにすると、スイッチで DHCP スヌーピング バインディング データベースの構築と維持が開始されます。 DHCP スヌーピング バインディング データベースに依存する機能は、その時点から使用できるようになり、設定も可能になります。

DHCP スヌーピング機能をイネーブルにしても、グローバルにイネーブルになるわけではありません。 DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにするには、個別に行う必要があります。

DHCP スヌーピング機能をディセーブルにすると、スイッチから DHCP スヌーピングの設定がすべて削除されます。 DHCP スヌーピングをディセーブルにして設定を維持したい場合は、DHCP スヌーピング機能をディセーブルにするのではなく、DHCP スヌーピングをグローバルにディセーブル化します。

グローバルなイネーブル化

DHCP スヌーピングのイネーブル化の実行後、DHCP スヌーピングはデフォルトでグローバルにディセーブルになります。 グローバルなイネーブル化は第 2 レベルのイネーブル化です。これにより、DHCP スヌーピング バインディング データベースのイネーブル化とは別に、スイッチがアクティブに DHCP スヌーピングを実行しているかどうかを個別に制御できます。

DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにすると、DHCP スヌーピングがイネーブルになっている VLAN の信頼できない各インターフェイスについて、受信した DHCP メッセージの検証が開始され、DHCP スヌーピング バインディング データベースを使用して、信頼できないホストからの以降の要求を検証します。

DHCP スヌーピングをグローバルにディセーブルにすると、DHCP メッセージの検証と、信頼できないホストからの以降の要求の検証を停止します。 DHCP スヌーピング バインディング データベースも削除されます。 DHCP スヌーピングをグローバルにディセーブルにしても、DHCP スヌーピングの設定や、DHCP スヌーピング機能に依存するその他の機能の設定は削除されません。

信頼できるソースおよび信頼できないソース

DHCP スヌーピングがトラフィックの送信元を信頼するかどうかを設定できます。 信頼できないソースの場合、トラフィック攻撃やその他の敵対的アクションが開始される可能性があります。 こうした攻撃を防ぐため、DHCP スヌーピングは信頼できない送信元からのメッセージをフィルタリングします。

企業ネットワークでは、信頼できる送信元はその企業の管理制御下にあるスイッチです。 これらのスイッチには、ネットワーク内のスイッチ、ルータ、およびサーバが含まれます。 ファイアウォールを越えるスイッチやネットワーク外のスイッチは信頼できない送信元です。 一般的に、ホスト ポートは信頼できない送信元として扱われます。

サービス プロバイダーの環境では、サービス プロバイダー ネットワークにないスイッチは、信頼できない送信元です(カスタマー スイッチなど)。 ホスト ポートは、信頼できないソースです。

Cisco Nexus 3000 シリーズ スイッチでは、接続インターフェイスの信頼状態を設定することにより送信元が信頼されることを示します。

すべてのインターフェイスのデフォルトの信頼状態は、信頼できない状態です。 DHCP サーバ インターフェイスは、信頼できるインターフェイスとして設定する必要があります。 ユーザのネットワーク内でスイッチ(スイッチまたはルータ)に接続されている場合、他のインターフェイスも信頼できるインターフェイスとして設定できます。 ホスト ポート インターフェイスは、通常、信頼できるインターフェイスとしては設定しません。


(注)  


DHCP スヌーピングを正しく機能させるためには、すべての DHCP サーバを信頼できるインターフェイス経由でスイッチに接続する必要があります。


DHCP スヌーピング バインディング データベース

DHCP スヌーピングは、代行受信した DHCP メッセージから抽出した情報を使用し、ダイナミックにデータベースを構築し維持します。 ホストが、DHCP スヌーピングがイネーブルになっている VLAN に関連付けられている場合、このデータベースには、リース IP アドレスを含む信頼できない各ホストのエントリが含まれています。 データベースには、信頼できるインターフェイスを介して接続するホストに関するエントリは保存されません。


(注)  


DHCP スヌーピング バインディング データベースは DHCP スヌーピング バインディング テーブルとも呼ばれます。


スイッチが特定の DHCP メッセージを受信すると、DHCP スヌーピングはデータベースをアップデートします。 たとえば、サーバからの DHCPACK メッセージをスイッチで受信すると、この機能により、データベースにエントリが追加されます。 IP アドレスのリース期限が切れると、またはホストからの DHCPRELEASE メッセージをスイッチで受信すると、この機能により、データベースのエントリが削除されます。

DHCP スヌーピング バインディング データベース内の各エントリには、ホストの MAC アドレス、リース IP アドレス、リース期間、バインディング タイプ、およびホストに関連付けられた VLAN 番号とインターフェイスの情報が含まれています。

clear ip dhcp snooping binding コマンドを使用すると、バインディング データベースからエントリ削除できます。

DHCP リレー エージェントの概要

DHCP リレー エージェント

DHCP リレー エージェントを実行するようにデバイスを設定できます。DHCP リレー エージェントは、クライアントとサーバの間で DHCP パケットを転送します。 これは、クライアントとサーバが同じ物理サブネット上にない場合に便利な機能です。 リレー エージェントは DHCP メッセージを受信すると、新規の DHCP メッセージを生成して別のインターフェイスに送信します。 リレー エージェントはゲートウェイ アドレスを設定し(DHCP パケットの giaddr フィールド)、パケットにリレー エージェント情報のオプション(Option 82)を追加して(設定されている場合)、DHCP サーバに転送します。 サーバからの応答は、Option 82 を削除してからクライアントに転送されます。

Option 82 をイネーブルにすると、デバイスはデフォルトでバイナリの ifindex 形式を使用します。 必要に応じて Option 82 設定を変更して、代わりに符号化ストリング形式を使用できます。


(注)  


デバイスは、Option 82 情報がすでに含まれている DHCP 要求を中継するときには、Option 82 情報を変更せずに元のままの状態で要求と一緒に転送します。


DHCP リレー エージェントに対する VRF サポート

DHCP ブロードキャスト メッセージを Virtual Routing and Forwarding(VRF; 仮想ルーティング/転送)インスタンスのクライアントから別の VRF の DHCP サーバに転送するように、DHCP リレー エージェントを設定できます。 単一の DHCP サーバを使用して複数の VRF のクライアントの DHCP をサポートできるため、IP アドレス プールを VRF ごとではなく 1 つにまとめることにより、IP アドレスを節約できます。

DHCP リレー エージェントに対する VRF サポートをイネーブルにするには、DHCP リレー エージェントに対する Option 82 をイネーブルにする必要があります。

DHCP リレー アドレスと VRF 情報を設定したインターフェイスに DHCP 要求が着信した場合、DHCP サーバのアドレスが、別の VRF のメンバであるインターフェイスのネットワークに属するものであれば、デバイスは要求に Option 82 情報を挿入し、サーバの VRF の DHCP サーバに転送されます。 Option 82 情報は次のとおりです。

VPN 識別子

DHCP 要求を受信するインターフェイスが属する VRF の名前。

リンクの選択

DHCP 要求を受信するインターフェイスのサブネット アドレス。

サーバ識別子オーバーライド

DHCP 要求を受信するインターフェイスの IP アドレス。


(注)  


DHCP サーバは、[VPN identifier]、[link selection]、[server identifier override] の各オプションをサポートする必要があります。


デバイスは DHCP 応答メッセージを受信すると、Option 82 情報を取り除き、クライアントの VRF の DHCP クライアントに応答を転送します。

DHCP リレー バインディング データベース

リレー バインディングは、リレー エージェントのアドレスおよびサブネットに、DHCP または BOOTP クライアントを関連付けるエントリです。 各リレー バインディングは、クライアントの MAC アドレス、アクティブなリレー エージェント アドレス、アクティブなリレー エージェント アドレス マスク、クライアントが接続されている論理および物理インターフェイス、giaddr リトライ回数、および合計リトライ回数を格納します。 giaddr リトライ回数は、リレー エージェント アドレスに送信される要求パケットの数です。合計リトライ回数は、リレー エージェントによって送信される要求パケットの合計数です。 1 つのリレー バインディング エントリが、各 DHCP または BOOTP クライアントに対して維持されます。

DHCP スヌーピングの注意事項および制約事項

DHCP スヌーピングを設定する場合は、次の注意事項および制約事項を考慮してください。

  • DHCP スヌーピング データベースには 2,000 のバインディングを格納できます。
  • DHCP をグローバルにイネーブル化し、さらに少なくとも 1 つの VLAN で DHCP スヌーピングをイネーブルにするまで、DHCP スヌーピングはアクティブになりません。
  • スイッチ上で DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにする前に、DHCP サーバや DHCP リレー エージェントとして機能するスイッチが設定され、イネーブルになっていることを確認してください。
  • DHCP スヌーピングを使用して設定を行っている VLAN で VLAN ACL(VACL)が設定されている場合、その VACL で DHCP サーバと DHCP ホストの間の DHCP トラフィックが許可されていることを確認します。

DHCP スヌーピングのデフォルト設定

次の表に、DHCP スヌーピング パラメータのデフォルト設定を示します。



表 1 DHCP スヌーピング パラメータのデフォルト値

パラメータ

デフォルト

DHCP スヌーピング機能

ディセーブル

DHCP スヌーピングのグローバルなイネーブル化

No

DHCP スヌーピング VLAN

なし

DHCP スヌーピングの Option 82 サポート

ディセーブル

DHCP スヌーピング信頼状態

信頼できない

DHCP スヌーピングの設定

DHCP スヌーピングの最小設定

     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1 DHCP スヌーピング機能をイネーブルにします。 

    DHCP スヌーピング機能がディセーブルになっていると、DHCP スヌーピングを設定できません。

    詳細については、DHCP スヌーピング機能のイネーブル化またはディセーブル化を参照してください。

     
    ステップ 2DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブル化します。 

    詳細については、DHCP スヌーピングのグローバルなイネーブル化またはディセーブル化を参照してください。

     
    ステップ 3 少なくとも 1 つの VLAN で、DHCP スヌーピングをイネーブルにします。 

    デフォルトでは、DHCP スヌーピングはすべての VLAN でディセーブルになります。

    詳細については、VLAN に対する DHCP スヌーピングのイネーブル化またはディセーブル化を参照してください。

     
    ステップ 4DHCP サーバとスイッチが、信頼できるインターフェイスを使用して接続されていることを確認します。 

    詳細については、インターフェイスの信頼状態の設定を参照してください。

     

    DHCP スヌーピング機能のイネーブル化またはディセーブル化

    スイッチの DHCP スヌーピング機能をイネーブルまたはディセーブルに設定できます。 デフォルトでは、DHCP スヌーピングはディセーブルです。

    はじめる前に

    DHCP スヌーピング機能をディセーブルにすると、DHCP スヌーピングの設定がすべて消去されます。 DHCP スヌーピングをオフにして DHCP スヌーピングの設定を維持したい場合は、DHCP をグローバルにディセーブル化します。

    手順の概要

      1.    config t

      2.    [no] feature dhcp

      3.    (任意) show running-config dhcp

      4.    (任意) copy running-config startup-config


    手順の詳細
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1 config t


      例:
      switch# config t
      switch(config)#
       

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 2 [no] feature dhcp


      例:
      switch(config)# feature dhcp
       

      DHCP スヌーピング機能をイネーブルにします。 no オプションを使用すると、DHCP スヌーピング機能がディセーブルになり、DHCP スヌーピングの設定がすべて消去されます。

       
      ステップ 3 show running-config dhcp


      例:
      switch(config)# show running-config dhcp
       
      (任意)

      DHCP スヌーピングの設定を表示します。

       
      ステップ 4 copy running-config startup-config


      例:
      switch(config)# copy running-config startup-config
       
      (任意)

      実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

       

      DHCP スヌーピングのグローバルなイネーブル化またはディセーブル化

      スイッチに対して DHCP スヌーピング機能のグローバルなイネーブル化またはディセーブル化が可能です。 DHCP スヌーピングをグローバルにディセーブルにすると、DHCP スヌーピングの実行や はスイッチで停止されますが、DHCP スヌーピングの設定は維持されます。

      はじめる前に

      DHCP スヌーピング機能がイネーブルになっていることを確認します。 デフォルトでは、DHCP スヌーピングはグローバルにディセーブルです。

      手順の概要

        1.    config t

        2.    [no] ip dhcp snooping

        3.    (任意) show running-config dhcp

        4.    (任意) copy running-config startup-config


      手順の詳細
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1 config t


        例:
        switch# config t
        switch(config)#
         

        グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 2 [no] ip dhcp snooping


        例:
        switch(config)# ip dhcp snooping
         

        DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブル化します。 no オプションを使用すると DHCP スヌーピングがディセーブルになります。

         
        ステップ 3 show running-config dhcp


        例:
        switch(config)# show running-config dhcp
         
        (任意)

        DHCP スヌーピングの設定を表示します。

         
        ステップ 4 copy running-config startup-config


        例:
        switch(config)# copy running-config startup-config
         
        (任意)

        実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

         

        VLAN に対する DHCP スヌーピングのイネーブル化またはディセーブル化

        1 つまたは複数の VLAN に対して DHCP スヌーピングをイネーブルまたはディセーブルに設定できます。

        はじめる前に

        デフォルトでは、DHCP スヌーピングはすべての VLAN でディセーブルになります。

        DHCP スヌーピングがイネーブルになっていることを確認してください。


        (注)  


        DHCP スヌーピングを使用して設定を行っている VLAN で VACL が設定されている場合、その VACL で DHCP サーバと DHCP ホストの間の DHCP トラフィックが許可されていることを確認します。


        手順の概要

          1.    config t

          2.    [no] ip dhcp snooping vlan vlan-list

          3.    (任意) show running-config dhcp

          4.    (任意) copy running-config startup-config


        手順の詳細
           コマンドまたはアクション目的
          ステップ 1 config t


          例:
          switch# config t
          switch(config)#
           

          グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

           
          ステップ 2 [no] ip dhcp snooping vlan vlan-list


          例:
          switch(config)# ip dhcp snooping vlan 100,200,250-252
           

          vlan-list で指定する VLAN の DHCP スヌーピングをイネーブルにします。 no オプションを使用すると、指定した VLAN の DHCP スヌーピングがディセーブルになります。

           
          ステップ 3 show running-config dhcp


          例:
          switch(config)# show running-config dhcp
           
          (任意)

          DHCP スヌーピングの設定を表示します。

           
          ステップ 4 copy running-config startup-config


          例:
          switch(config)# copy running-config startup-config
           
          (任意)

          実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

           

          DHCP パケットの厳密な検証のイネーブル化またはディセーブル化

          DHCP スヌーピング機能では、DHCP パケットの厳密な検証をイネーブルまたはディセーブルにできます。 デフォルトでは、DHCP パケットの厳密な検証はディセーブルになっています。

          手順の概要

            1.    config t

            2.    [no] ip dhcp packet strict-validation

            3.    (任意) show running-config dhcp

            4.    (任意) copy running-config startup-config


          手順の詳細
             コマンドまたはアクション目的
            ステップ 1 config t


            例:
            switch# config t
            switch(config)#
             

            グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

             
            ステップ 2 [no] ip dhcp packet strict-validation


            例:
            switch(config)# ip dhcp packet strict-validation
             

            DHCP スヌーピング機能で、DHCP パケットの厳密な検証をイネーブルにします。 no オプションを使用すると、DHCP パケットの厳密な検証がディセーブルになります。

             
            ステップ 3 show running-config dhcp


            例:
            switch(config)# show running-config dhcp
             
            (任意)

            DHCP スヌーピングの設定を表示します。

             
            ステップ 4 copy running-config startup-config


            例:
            switch(config)# copy running-config startup-config
             
            (任意)

            実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

             

            インターフェイスの信頼状態の設定

            各インターフェイスが DHCP メッセージの送信元として信頼できるかどうかを設定できます。 DHCP の信頼状態は、次のタイプのインターフェイスに設定できます。

            • レイヤ 2 イーサネット インターフェイス
            • レイヤ 2 ポート チャネル インターフェイス
            はじめる前に

            デフォルトでは、すべてのインターフェイスは信頼できません。

            DHCP スヌーピングがイネーブルになっていることを確認してください。

            手順の概要

              1.    config t

              2.    次のいずれかのコマンドを入力します。

              • interface ethernet port/slot
              • interface port-channel channel-number

              3.    [no] ip dhcp snooping trust

              4.    (任意) show running-config dhcp

              5.    (任意) copy running-config startup-config


            手順の詳細
               コマンドまたはアクション目的
              ステップ 1 config t


              例:
              switch# config t
              switch(config)#
               

              グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

               
              ステップ 2次のいずれかのコマンドを入力します。
              • interface ethernet port/slot
              • interface port-channel channel-number


              例:
              switch(config)# interface ethernet 2/1
              switch(config-if)#
               
              • インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。port/slot は、DHCP スヌーピングで trusted または untrusted に設定するレイヤ 2 イーサネット インターフェイスです。
              • インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。port/slot は、DHCP スヌーピングで trusted または untrusted に設定するレイヤ 2 ポートチャネル インターフェイスです。
               
              ステップ 3 [no] ip dhcp snooping trust


              例:
              switch(config-if)# ip dhcp snooping trust
               

              DHCP スヌーピングに関してインターフェイスを信頼できるインターフェイスとして設定します。 no オプションを使用すると、ポートは信頼できないインターフェイスとして設定されます。

               
              ステップ 4 show running-config dhcp


              例:
              switch(config-if)# show running-config dhcp
               
              (任意)

              DHCP スヌーピングの設定を表示します。

               
              ステップ 5 copy running-config startup-config


              例:
              switch(config-if)# copy running-config startup-config
               
              (任意)

              実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

               

              DHCP リレー エージェントのイネーブル化またはディセーブル化

              DHCP リレー エージェントをイネーブルまたはディセーブルに設定できます。 デフォルトでは、DHCP リレー エージェントはイネーブルです。

              はじめる前に

              DHCP 機能がイネーブルであることを確認します。

              手順の概要

                1.    config t

                2.    [no] ip dhcp relay

                3.    (任意) show ip dhcp relay

                4.    (任意) show running-config dhcp

                5.    (任意) copy running-config startup-config


              手順の詳細
                 コマンドまたはアクション目的
                ステップ 1 config t


                例:
                switch# config t
                switch(config)#
                 

                グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

                 
                ステップ 2 [no] ip dhcp relay


                例:
                switch(config)# ip dhcp relay
                 

                DHCP リレー エージェントをイネーブルにします。 no オプションを使用すると、DHCP リレー エージェントがディセーブルになります。

                 
                ステップ 3 show ip dhcp relay


                例:
                switch(config)# show ip dhcp relay
                 
                (任意)

                DHCP リレーの設定を表示します。

                 
                ステップ 4 show running-config dhcp


                例:
                switch(config)# show running-config dhcp
                 
                (任意)

                DHCP 設定を表示します。

                 
                ステップ 5 copy running-config startup-config


                例:
                switch(config)# copy running-config startup-config
                 
                (任意)

                実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

                 

                DHCP リレー エージェントに対する VRF サポートのイネーブル化またはディセーブル化

                ある VRF のインターフェイスで受信した DHCP 要求を、別の VRF の DHCP サーバにリレーする機能をサポートするように、デバイスを設定できます。

                はじめる前に

                DHCP リレー エージェントの Option 82 をイネーブルにする必要があります。

                手順の概要

                  1.    config t

                  2.    [no] ip dhcp relay information option vpn

                  3.    [no] ip dhcp relay sub-option type cisco

                  4.    (任意) show ip dhcp relay

                  5.    (任意) show running-config dhcp

                  6.    (任意) copy running-config startup-config


                手順の詳細
                   コマンドまたはアクション目的
                  ステップ 1 config t


                  例:
                  switch# config t
                  switch(config)#
                   

                  グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

                   
                  ステップ 2 [no] ip dhcp relay information option vpn


                  例:
                  switch(config)# ip dhcp relay information option vpn
                   

                  DHCP リレー エージェントに対して VRF サポートをイネーブルにします。 no オプションを使用すると、この動作がディセーブルになります。

                   
                  ステップ 3 [no] ip dhcp relay sub-option type cisco


                  例:
                  switch(config)# ip dhcp relay sub-option type cisco
                   

                  リンク選択、サーバ ID オーバーライド、および VRF 名/VPN ID リレー エージェント Option 82 サブオプションを設定する場合は、DHCP をイネーブルにして、シスコ独自の番号である 150、152、および 151 を使用します。 no オプションを使用すると、DHCP では、リンク選択、サーバ ID オーバーライド、および VRF 名/VPN ID サブオプションに対して、RFC 番号 5、11、151 が使用されるようになります。

                   
                  ステップ 4 show ip dhcp relay


                  例:
                  switch(config)# show ip dhcp relay
                   
                  (任意)

                  DHCP リレーの設定を表示します。

                   
                  ステップ 5 show running-config dhcp


                  例:
                  switch(config)# show running-config dhcp
                   
                  (任意)

                  DHCP 設定を表示します。

                   
                  ステップ 6 copy running-config startup-config


                  例:
                  switch(config)# copy running-config startup-config
                   
                  (任意)

                  実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

                   

                  DHCP スタティック バインディングの作成

                  レイヤ 2 インターフェイスにスタティック DHCP ソース バインディングを作成できます。

                  はじめる前に

                  DHCP スヌーピング機能がイネーブルになっていることを確認します。

                  手順の概要

                    1.    config t

                    2.    ip source binding IP-address MAC-address vlan vlan-id {interface ethernet slot/port | port-channel channel-no}

                    3.    (任意) show ip dhcp snooping binding

                    4.    (任意) show ip dhcp snooping binding dynamic

                    5.    (任意) copy running-config startup-config


                  手順の詳細
                     コマンドまたはアクション目的
                    ステップ 1 config t


                    例:
                    switch# config t
                    switch(config)#
                     

                    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

                     
                    ステップ 2ip source binding IP-address MAC-address vlan vlan-id {interface ethernet slot/port | port-channel channel-no}


                    例:
                    switch(config)# ip source binding 10.5.22.7 001f.28bd.0013 vlan 100 interface ethernet 2/3
                     

                    レイヤ 2 イーサネット インターフェイスにスタティックな送信元アドレスをバインドします。

                     
                    ステップ 3 show ip dhcp snooping binding


                    例:
                    switch(config)#  ip dhcp snooping binding
                     
                    (任意)

                    DHCP スヌーピングのスタティックおよびダイナミック バインディングを示します。

                     
                    ステップ 4 show ip dhcp snooping binding dynamic


                    例:
                    switch(config)#  ip dhcp snooping binding dynamic
                     
                    (任意)

                    DHCP スヌーピングのダイナミック バインディングを示します。

                     
                    ステップ 5 copy running-config startup-config


                    例:
                    switch(config)# copy running-config startup-config
                     
                    (任意)

                    実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

                     

                    次に、イーサネット インターフェイス 2/3 上に、VLAN 100 に関連付ける固定 IP ソース エントリを作成する例を示します。

                    switch# configure terminal
                    switch(config)# ip source binding 10.5.22.7 001f.28bd.0013 vlan 100 interface ethernet 2/3
                    switch(config)#
                    

                    DHCP スヌーピング設定の確認

                    DHCP スヌーピングの設定情報を表示するには、次のいずれかの作業を行います。 これらのコマンド出力のフィールドの詳細については、『』、『Cisco Nexus 3000 Series NX-OS System Management Configuration Guide』を参照してください。

                    コマンド

                    目的

                    show running-config dhcp

                    DHCP スヌーピング設定を表示します。

                    show ip dhcp snooping

                    DHCP スヌーピングに関する一般的な情報を表示します。

                    DHCP バインディングの表示

                    DHCP スタティックおよびダイナミック バインディング テーブルを表示するには、show ip dhcp snooping binding コマンドを使用します。 DHCP ダイナミック バインディング テーブルを表示するには、show ip dhcp snooping binding dynamic を使用します。

                    このコマンドの出力フィールドの詳細については、『』、『Cisco Nexus 3000 Series NX-OS System Management Configuration Guide』を参照してください。

                    次に、スタティック DHCP バインディングを作成してから、show ip dhcp snooping binding コマンドを使用してバインディングを確認する例を示します。

                    switch# configuration terminal
                    switch(config)# ip source binding 10.20.30.40 0000.1111.2222 vlan 400 interface port-channel 500
                    
                    switch(config)# show ip dhcp snooping binding
                    MacAddress         IpAddress        LeaseSec  Type        VLAN  Interface
                    -----------------  ---------------  --------  ----------  ----  -------------
                    00:00:11:11:22:22  10.20.30.40      infinite  static      400   port-channel500
                    
                    

                    DHCP スヌーピング バインディング データベースのクリア

                    DHCP スヌーピング バインディング データベースからエントリを削除できます。1 つのエントリ、インターフェイスに関連するすべてのエントリ、データベース内のすべてのエントリなどを削除することが可能です。

                    はじめる前に

                    DHCP スヌーピングがイネーブルになっていることを確認してください。

                    手順の概要

                      1.    (任意) clear ip dhcp snooping binding

                      2.    (任意) clear ip dhcp snooping binding interface ethernet slot/port[.subinterface-number]

                      3.    (任意) clear ip dhcp snooping binding interface port-channel channel-number[.subchannel-number]

                      4.    (任意) clear ip dhcp snooping binding vlan vlan-id mac mac-address ip ip-address interface {ethernet slot/port[.subinterface-number | port-channel channel-number[.subchannel-number] }

                      5.    (任意) show ip dhcp snooping binding


                    手順の詳細
                       コマンドまたはアクション目的
                      ステップ 1 clear ip dhcp snooping binding


                      例:
                      switch# clear ip dhcp snooping binding
                       
                      (任意)

                      DHCP スヌーピング バインディング データベースからすべてのエントリをクリアします。

                       
                      ステップ 2 clear ip dhcp snooping binding interface ethernet slot/port[.subinterface-number]


                      例:
                      switch# clear ip dhcp snooping binding interface ethernet 1/4
                       
                      (任意)

                      DHCP スヌーピング バインディング データベースから、特定のイーサネット インターフェイスに関連するエントリをクリアします。

                       
                      ステップ 3 clear ip dhcp snooping binding interface port-channel channel-number[.subchannel-number]


                      例:
                      switch# clear ip dhcp snooping binding interface port-channel 72
                       
                      (任意)

                      DHCP スヌーピング バインディング データベースから、特定のポート チャネル インターフェイスに関連するエントリをクリアします。

                       
                      ステップ 4 clear ip dhcp snooping binding vlan vlan-id mac mac-address ip ip-address interface {ethernet slot/port[.subinterface-number | port-channel channel-number[.subchannel-number] }


                      例:
                      switch# clear ip dhcp snooping binding vlan 23 mac 0060.3aeb.54f0 ip 10.34.54.9 interface 
                      ethernet 2/11
                       
                      (任意)

                      DHCP スヌーピング バインディング データベースから、特定のエントリをクリアします。

                       
                      ステップ 5 show ip dhcp snooping binding


                      例:
                      switch# show ip dhcp snooping binding
                       
                      (任意)

                      DHCP スヌーピング バインディング データベースを表示します。

                       

                      DHCP スヌーピングの設定例

                      次に、2 つの VLAN 上で DHCP スヌーピングをイネーブルにして、Option 82 サポートをイネーブルにし、さらに DHCP サーバがイーサネット インターフェイス 2/5 に接続されているためにそのインターフェイスを信頼できるインターフェイスとして設定する例を示します。

                      feature dhcp 
                      ip dhcp snooping 
                      ip dhcp snooping info option
                      
                      interface Ethernet 2/5
                        ip dhcp snooping trust 
                      ip dhcp snooping vlan 1 
                      ip dhcp snooping vlan 50