Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
概要
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発行日;2013/01/16   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

目次

概要

この章では、Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダのアーキテクチャの概要について説明します。具体的な内容は、次のとおりです。

Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダについて

FEX とも呼ばれる Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダは、高度にスケーラブルで柔軟なサーバ ネットワーキング ソリューションで、Cisco Nexus シリーズ デバイスと組み合わせることにより、サーバ集約のための高密度で低コストの接続を実現します。 ファブリック エクステンダは、ギガビット イーサネット、10 ギガビット イーサネット、ユニファイド ファブリック、ラック、ブレード サーバなどの環境全体で拡張性を高め、データセンターのアーキテクチャと運用を簡素化するように設計されています。

ファブリック エクステンダは、親スイッチの Cisco Nexus シリーズ デバイスに統合されることで、親デバイスから提供される設定情報を使用して、自動的にプロビジョニングおよび設定を行うことができます。 この統合により、単一管理ドメインで、多くのサーバやホストが、セキュリティや Quality of Service(QoS)設定パラメータを含め、親デバイスと同じ機能セットを使用してサポートされます。 ファブリック エクステンダ と親スイッチを統合することにより、スパニングツリー プロトコル(STP)を使用することなく、大規模なマルチパス、ループフリー、およびアクティブ-アクティブのデータセンター トポロジが構築できます。

Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダは、すべてのトラフィックを親の Cisco Nexus シリーズ デバイスに 10 ギガビット イーサネット ファブリック アップリンクを介して転送します。このため、すべてのトラフィックが Cisco Nexus シリーズ デバイスで確立されているポリシーにより検査されます。


(注)  


ファブリック エクステンダを、32 ポート 10 ギガビット M1 モジュール(N7K-M132XP-12)、32 ポート 10 ギガビット M1-XL モジュール(N7K-M132XP-12L)、M2 モジュール、または F2 モジュールが装備されている Cisco Nexus 7000 シリーズの親デバイスに接続する必要があります。


ファブリック エクステンダに、ソフトウェアは同梱されません。 ソフトウェアは、親デバイスから自動的にダウンロードおよびアップグレードされます。

ファブリック エクステンダの用語

このマニュアルでは、次の用語を使用しています。

  • ファブリック インターフェイス:ファブリック エクステンダから親スイッチへの接続専用の 10 ギガビット イーサネットのアップリンク ポートです。 ファブリック インターフェイスは他の目的には使用できません。 親スイッチに直接接続する必要があります。

    (注)  


    ファブリック インターフェイスに対応するインターフェイスが親スイッチにあります。 このインターフェイスを有効にするには、switchport mode fex-fabric コマンドを入力します。


  • ポート チャネル ファブリック インターフェイス:ファブリック エクステンダから親スイッチへのポート チャネルのアップリンク接続です。 この接続は、単一論理チャネルにバンドルされているファブリック インターフェイスで構成されます。
  • ホスト インターフェイス:サーバまたはホスト システムに接続するためのイーサネット ホスト インターフェイスです。

    (注)  


    ブリッジまたはスイッチをホスト インターフェイスに接続しないでください。 これらのインターフェイスは、エンド ホスト接続またはエンド サーバ接続を提供するように設計されています。


  • ポート チャネル ホスト インターフェイス:サーバまたはホスト システムに接続するためのポート チャネル ホスト インターフェイスです。

ファブリック インターフェイスの機能

FEX ファブリック インターフェイスは、スタティック ポート チャネルをサポートします。 初期の検出および関連付けプロセスで、SFP+ 検証および Digital Optical Monitoring(DOM)が次のように実行されます。

  • FEX で、アップリンク SFP+ トランシーバ上のローカル チェックが実行されます。 セキュリティ チェックに失敗すると LED が点灯しますが、リンクは引き続きアップ可能です。
  • バックアップ イメージで実行していると、FEX のローカル チェックはバイパスされます。
  • ファブリック インターフェイスのアップ時に、親スイッチにより SFP 検証が再実行されます。 SFP 検証に失敗すると、ファブリック インターフェイスはダウンしたままになります。

親スイッチの 1 つのインターフェイスが fex-fabric モードに設定されると、そのポートで設定されており、このモードに関連しない他のすべての機能は、非アクティブになります。 インターフェイスが再設定されて fex-fabric モードが解除されると、以前の設定が再びアクティブになります。

PFC の詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Quality of Service Configuration Guide』を参照してください。

ホスト インターフェイス

レイヤ 3 ホスト インターフェイス

Cisco NX-OS Release 5.2 以降では、デフォルトで、Cisco Nexus 7000 シリーズ 親スイッチに接続されたファブリック エクステンダ上のすべてのホスト インターフェイスはレイヤ 3 モードで動作します。


(注)  


親スイッチを Cisco Nexus Release 5.2 に更新した場合、以前に設定されたファブリック エクステンダ ホスト インターフェイスでは、デフォルトのポート モードであるレイヤ 2 モードが維持されます。 これらのポートは、no switchport コマンドを使用してレイヤ 3 モードに変更できます。


ホスト インターフェイスは、サブインターフェイスもサポートします。 ファブリック エクステンダ ホスト インターフェイス上で最大 32 のサブインターフェイスを作成できます。

インターフェイスおよびサブ インターフェイスに関する情報については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Interfaces Configuration Guide』を参照してください。

レイヤ 2 ホスト インターフェイス

Cisco NX-OS Release 5.1 以前のリリースでは、デフォルトのポート モードはレイヤ 2 です。

レイヤ 2 モードでホスト インターフェイスを実行するには、switchport コマンドを使用します。 Cisco NX-OS Release 5.2 以降のリリースでポート モードをレイヤ 3 に変更するには、no switchport コマンドを使用します。

ファブリック エクステンダは、ネットワーク ファブリックでコンピュータ ホストと他のエッジ デバイスの接続を提供します。 デバイスをファブリック エクステンダ ホスト インターフェイスに接続する際には、次の注意事項に従ってください。
  • すべてのファブリック エクステンダ ホスト インターフェイスは、BPDU ガードがイネーブルになったスパニングツリー エッジ ポートとして実行され、スパニングツリー ネットワーク ポートとして設定することはできません。
  • アクティブ/スタンバイ チーミング、802.3ad ポート チャネル、または他のホスト ベースのリンク冗長性メカニズムを利用しているサーバは、ファブリック エクステンダ ホスト インターフェイスに接続できます。
  • スパニングツリーを実行しているデバイスがファブリック エクステンダ ホスト インターフェイスに接続されている場合に、BPDU を受信すると、そのホスト インターフェイスは errdisable ステートになります。
  • シスコ Flexlink または(BPDU フィルタをイネーブルにした)vPC などのスパニングツリーに依存していない、リンク冗長性メカニズムを使用するすべてのエッジ スイッチは、ファブリック エクステンダ ホスト インターフェイスに接続できます。 ループを排除するためにスパニングツリーが使用されていないため、ファブリック エクステンダ ホスト インターフェイスの下でループ フリー トポロジを使用する必要があります。

入力パケット数および出力パケット数は、ホスト インターフェイスごとに提供されます。

BPDU ガードの詳細については、 『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Layer 2 Switching Configuration Guide』を参照してください。

ホスト インターフェイス ポート チャネル

レイヤ 3 ホスト インターフェイス ポート チャネル

ファブリック エクステンダは、ホスト インターフェイス ポート チャネルの設定をサポートしています。 標準モードのポート チャネルには最大 8 のインターフェイスを組み合わせることができ、Link Aggregation Control Protocol(LACP)が設定されている場合は 16 のインターフェイスを組み合わせることができます。


(注)  


ポート チャネルのリソースは、ポート チャネルが 1 つ以上のメンバを持つ場合に割り当てられます。


ポート チャネルのすべてのメンバがファブリック エクステンダ ホスト インターフェイスである必要があります。また、すべてのホスト インターフェイスは同じファブリック エクステンダを出発点にする必要があります。 ファブリック エクステンダからのインターフェイスと親スイッチからのインターフェイスを混在させることはできません。

ホスト インターフェイス ポート チャネルでは、レイヤ 3 モードがサポートされています。

ホスト インターフェイスのポート チャネルは、サブ インターフェイスもサポートします。 ファブリック エクステンダ ホスト インターフェイス ポート チャネル上では、最大 1000 のサブインターフェイスを作成できます。

ポート チャネルの詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Interfaces Configuration Guide』を参照してください。

レイヤ 2 ホスト インターフェイス ポート チャネル

ファブリック エクステンダは、ホスト インターフェイス ポート チャネルの設定をサポートします。 標準モードのポート チャネルには最大 8 のインターフェイスを組み合わせることができ、Link Aggregation Control Protocol(LACP)が設定されている場合は 16 のインターフェイスを組み合わせることができます。


(注)  


ポート チャネルのリソースは、ポート チャネルが 1 つ以上のメンバを持つ場合に割り当てられます。


ポート チャネルのすべてのメンバがファブリック エクステンダ ホスト インターフェイスである必要があります。また、すべてのホスト インターフェイスは同じファブリック エクステンダを出発点にする必要があります。 ファブリック エクステンダからのインターフェイスと親スイッチからのインターフェイスを混在させることはできません。

ホスト インターフェイス ポート チャネルでは、レイヤ 2 モードがサポートされています。

アクセス ポートまたはトランク ポートとしてレイヤ 2 ポート チャネルを設定できます。

Cisco NX-OS Release 5.2(1) 以降では、ファブリック エクステンダはホスト vPC 機能をサポートしています。この機能により、サーバはポート チャネルを介して 2 つの異なる FEX に同時に接続できます。 vPC ドメインで、各ファブリック エクステンダを接続する親スイッチを設定する必要があります(FEX あたり 1 つの親スイッチ)。

VLANs

ファブリック エクステンダでは、レイヤ 2 VLAN トランクおよび IEEE 802.1Q VLAN カプセル化がサポートされます。

VLAN の詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Layer 2 Switching Configuration Guide』を参照してください。


(注)  


注:ファブリック エクステンダはプライベート VLAN(PVLAN)をサポートしません。


プロトコル オフロード

Cisco Nexus シリーズ デバイスのコントロール プレーンの負荷を軽減するために、Cisco NX-OSでは ファブリック エクステンダ CPU にリンクレベルのプロトコル処理をオフロードすることができます。 次のプロトコルがサポートされています。

  • リンク層検出プロトコル(LLDP)と Data Center Bridging Exchange(DCBX)
  • シスコ検出プロトコル(CDP)
  • リンク集約制御プロトコル(LACP)

Quality of Service

ファブリック エクステンダでは、IEEE 802.1p サービス クラス(CoS)値を使用して、トラフィックを適切なクラスに関連付けます。 ポートごとの QoS 設定もサポートされています。

ホスト インターフェイスは、IEEE 802.3x リンクレベル フロー制御(LLC)を使用して実装されているポーズ フレームをサポートします。 すべてのホスト インターフェイスにおいて、デフォルトでフロー制御送信はイネーブル、フロー制御受信はディセーブルです。 自動ネゴシエーションは、ホスト インターフェイスでイネーブルです。 クラスごとのフロー制御は、QoS クラスに従って設定されます。

LLC および Quality of Service の詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Quality of Service Configuration Guide』を参照してください。

アクセス コントロール リスト

ファブリック エクステンダでは、Cisco Nexus シリーズの親デバイスで利用可能なすべての入力アクセス コントロール リスト(ACL)がサポートされます。

ACL の詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Security Configuration Guide』を参照してください。

IGMP スヌーピング

IGMP スヌーピングは、ファブリック エクステンダのすべてのホスト インターフェイスでサポートされています。

ファブリック エクステンダとその親スイッチは、宛先マルチキャスト MAC アドレスのみに基づいた IGMPv2 および IGMPv3 スヌーピングをサポートしています。 送信元 MAC アドレスやプロキシ レポートに基づいてスヌーピングをサポートすることはありません。


(注)  


IGMP スヌーピングの詳細については、http:/​/​tools.ietf.org/​wg/​magma/​draft-ietf-magma-snoop/​rfc4541.txt を参照してください。 また、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Multicast Routing Configuration Guide』


スイッチド ポート アナライザ

ファブリック エクステンダのホスト インターフェイスは、スイッチド ポート アナライザ(SPAN)送信元ポートとして設定できます。 ファブリック エクステンダ ポートを SPAN 宛先として設定することはできません。 同じ ファブリック エクステンダ上のすべてのホスト インターフェイスでサポートされる SPAN セッションは 1 つだけです。 入力送信元(Rx)、出力送信元(Tx)、または両方のモニタリングがサポートされています。


(注)  


ファブリック エクステンダのホスト インターフェイスが属する VLAN のすべての IP マルチキャスト トラフィックは、SPAN セッションでキャプチャされます。 IP マルチキャスト グループのメンバーシップでトラフィックは分離できません。

同じファブリック エクステンダのホスト インターフェイスに対して入力および出力モニタリングが設定されていると、同じパケットが 2 回表示されます。設定されている Rx とのインターフェイスのパケット入力として 1 回表示され、さらに、設定されている Tx とのインターフェイスのパケット出力として再度表示されます。


SPAN の詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS System Management Configuration Guide』を参照してください。

オーバーサブスクリプション

スイッチ環境におけるオーバーサブスクリプションとは、ポート使用を最適化するために、複数のデバイスを同じインターフェイスに接続することです。 インターフェイスは最大速度で動作する接続をサポートします。 ほとんどのインターフェイスは最大速度で動作しないため、ポートを共有することにより未使用の帯域幅を有効活用できます。 オーバーサブスクリプションは、アクティブなホスト インターフェイスへの利用可能なファブリック インターフェイスの機能で、イーサネット環境にコスト効果の高い拡張性と柔軟性をもたらします。

Cisco Nexus 2248TP ファブリック エクステンダには、4 つの 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスと 48 の 100/1000 Base-T(100 メガビット/1 ギガビット)イーサネット ホスト インターフェイスが用意されています。 ホスト インターフェイスがギガビット イーサネット モードで動作している場合、次の設定が提供されます。

  • オーバーサブスクリプションなし(4 つのファブリック インターフェイスに対して 40 のホスト インターフェイス)
  • 1.2:1 のオーバーサブスクリプション(4 つのファブリック インターフェイスに対して 48 のホスト インターフェイス)
  • 4.8:1 のオーバーサブスクリプション(1 つのファブリック インターフェイスに対して 48 のホスト インターフェイス)

Cisco Nexus 2248TP については、そのホスト インターフェイスが 100 Mb で動作している場合、オーバーサブスクリプションなしで簡単に動作できます。

Cisco Nexus 2248TP-E ファブリック エクステンダには、4 つの 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスと 48 の 100/1000 Base-T(100 メガビット/1 ギガビット)イーサネット ホスト インターフェイスが用意されています。 そのホスト インターフェイスがギガビット イーサネット モードで動作している場合、1.2:1 のオーバーサブスクリプション(4 つのファブリック インターフェイスに対して 48 のホスト インターフェイス)が提供されます。

Cisco Nexus 2232PP ファブリック エクステンダには、8 つの 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスと 32 の 10 ギガビット イーサネット ホスト インターフェイスが用意されています。 すべてのホスト インターフェイスでは、使用可能なすべてのファブリック インターフェイスを使用します。 (静的ピン接続はサポートされていません。 ポート チャネル モードは、ファブリック インターフェイスでのみサポートされます)。すべてのホスト インターフェイスでトラフィックをすべてのファブリック インターフェイスに送信する場合、Cisco Nexus 2232PP の最大オーバーサブスクリプション比率は 4:1 です。

Cisco Nexus 2232TM ファブリック エクステンダには、8 つの 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスと 32 のギガビットおよび 10 ギガビット イーサネット ホスト インターフェイスが用意されています。 すべてのホスト インターフェイスでは、使用可能なすべてのファブリック インターフェイスを使用します。 (静的ピン接続はサポートされていません。 ポート チャネル モードは、ファブリック インターフェイスでのみサポートされます)。すべてのホスト インターフェイスでトラフィックをすべてのファブリック インターフェイスに送信する場合、Cisco Nexus 2232TM の最大オーバーサブスクリプション比率は 4:1 です。

Cisco Nexus 2224TP ファブリック エクステンダには、2 つの 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスと 24 の 100/1000 Base-T(100 メガビット/1 ギガビット)イーサネット ホスト インターフェイスが用意されています。 このため、1.2:1(2 つのファブリック インターフェイスに対して 24 のホスト インターフェイス)以上のオーバーサブスクリプションを設定できます。

管理モデル

Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダは、親スイッチにより、ゼロタッチ設定モデルを使用してファブリック インターフェイスを介して管理されます。 スイッチは、ファブリック エクステンダのファブリック インターフェイスを検出することにより、ファブリック エクステンダを検出します。

ファブリック エクステンダが検出され、親スイッチに正常に関連付けられていると、次の操作が実行されます。

  1. スイッチはソフトウェア イメージの互換性を確認し、必要に応じて、ファブリック エクステンダをアップグレードします。
  2. スイッチとファブリック エクステンダは、相互にインバンド IP 接続を確立します。 スイッチは、ネットワークで使用されている可能性のある IP アドレスとの競合を避けるために、ファブリック エクステンダにループバック アドレスの範囲(127.15.1.0/24)で IP アドレスを割り当てます。
  3. スイッチは、設定データを ファブリック エクステンダにプッシュします。 ファブリック エクステンダは、設定をローカルに保存しません。
  4. ファブリック エクステンダは、更新された動作ステータスをスイッチに通知します。 ファブリック エクステンダのすべての情報は、スイッチの監視およびトラブルシューティングのためのコマンドを使用して表示されます。

フォワーディング モデル

Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダは、ローカル スイッチングを実行しません。 すべてのトラフィックは、セントラル フォワーディングおよびポリシー適用を行う親スイッチに送信されます。このトラフィックには、次の図に示されているように、同じファブリック エクステンダに接続されている 2 つのシステム間でのホスト間通信も含まれます。

図 1. フォワーディング モデル

フォワーディング モデルにより、ファブリック エクステンダCisco Nexus シリーズ の親デバイス間の機能の一貫性が維持されます。


(注)  


ファブリック エクステンダは、エンドホスト接続をネットワーク ファブリックに提供します。 このため、BPDU ガードがすべてのホスト インターフェイスでイネーブルになります。 ブリッジまたはスイッチをホスト インターフェイスに接続すると、そのインターフェイスは BPDU が受信された時点で、エラーディセーブル状態になります。

ファブリック エクステンダのホスト インターフェイスで BPDU ガードはディセーブルにできません。


ファブリック エクステンダは、ネットワークからホストへの出力マルチキャスト レプリケーションをサポートします。 ファブリック エクステンダに接続されているマルチキャスト アドレスに対して親スイッチから送信されるパケットは、ファブリック エクステンダの ASIC により複製され、対応するホストに送信されます。

ポート チャネル ファブリック インターフェイス接続

ホスト インターフェイスと親スイッチとの間のロード バランシングを提供するために、ポート チャネル ファブリック インターフェイス接続を使用するようにファブリック エクステンダを設定できます。 この接続は、次の図に示されているように、10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスを単一の論理チャネルにバンドルします。

図 2. ポート チャネル ファブリック インターフェイス接続

親スイッチとの接続にポート チャネル ファブリック インターフェイス接続を使用するようにファブリック エクステンダを設定すると、スイッチは、次のロード バランシング基準を使用してリンクを選択することで、ホスト インターフェイス ポートに接続されているホストからのトラフィックをロード バランシングします。

  • レイヤ 2 フレームに対しては、スイッチは送信元および宛先の MAC アドレスを使用します。
  • レイヤ 3 フレームに対しては、スイッチは送信元および宛先の MAC アドレスと送信元および宛先の IP アドレスを使用します。

(注)  


ポート チャネルでファブリック インターフェイスに障害が発生しても、ホスト インターフェイスは影響を受けません。 トラフィックは、ポート チャネル ファブリック インターフェイスの残りのリンク間で自動的に再配布されます。 ファブリック ポート チャネルのすべてのリンクがダウンすると、FEX のすべてのホスト インターフェイスがダウン状態に設定されます。


ポート番号の表記法

ファブリック エクステンダで使用されるポート番号の表記法は、次のとおりです。

interface ethernet chassis/slot/port

値は次のとおりです。

  • chassis は管理者により設定されます。 ファブリック エクステンダは、ポート チャネル ファブリック インターフェイスを介して Cisco Nexus シリーズ の親デバイスに直接接続されている必要があります。 シャーシ ID をスイッチのポート チャネルで設定して、それらのインターフェイスで検出されるファブリック エクステンダが識別されるようにします。 シャーシ ID の範囲は、101 ~ 199 です。

    (注)  


    シャーシ ID が必要になるのは、ファブリック エクステンダのホスト インターフェイスにアクセスする場合だけです。 101 未満の値は、親スイッチのスロットであることを示します。 スイッチのインターフェイスで使用されるポート番号の表記法は、次のとおりです。

    interface ethernet slot/port


  • slot は、ファブリック エクステンダでのスロット番号を識別します。
  • port は、特定のスロットおよびシャーシ ID でのポート番号を識別します。

ファブリック エクステンダ イメージ管理

Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダにソフトウェアは同梱されません。 ファブリック エクステンダのイメージは、親スイッチのシステム イメージにバンドルされています。 イメージは、親スイッチとファブリック エクステンダとの間の関連付け処理時に自動的に検証され、必要に応じてアップデートされます。

install all コマンドを入力すると、親 Cisco Nexus シリーズ スイッチのソフトウェアがアップグレードされ、接続されているファブリック エクステンダのソフトウェアもアップグレードされます。 ダウンタイムを最短にするために、インストール プロセスで新しいソフトウェア イメージがロードされている間、ファブリック エクステンダはオンラインに維持されます。 ソフトウェア イメージが正常にロードされると、親スイッチとファブリック エクステンダは自動的にリブートします。

このプロセスは、親スイッチとファブリック エクステンダとの間のバージョンの互換性を維持するために必要になります。

ファブリック エクステンダのライセンス要件

次の表に、Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダのライセンス要件を示します。

製品

ライセンス要件

Cisco NX-OS

Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダにはライセンスは必要ありません。 ライセンス パッケージに含まれていない機能はすべて Cisco NX-OS システム イメージにバンドルされており、追加費用は一切発生しません。 ライセンス方式の詳細については、『Cisco NX-OS Licensing Configuration Guide』を参照してください。

注意事項および制約事項

Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダには、次の注意事項と制約事項があります。

  • Cisco NX-OS Release 5.2(1) 以降では、デフォルトのポート モードはレイヤ 3 です。 Cisco NX-OS Release 5.2(1) より前では、デフォルトのポート モードはレイヤ 2 でした。
  • デフォルトの仮想デバイス コンテキスト(VDC)のファブリック エクステンダ フィーチャ セットをイネーブルにする必要があります。 デフォルト VDC のフィーチャ セットをイネーブルにすると、FEX は任意の VDC に属することができ、またこれらの VDC から設定できます。
  • ファブリック エクステンダのすべてのアップリンクおよびホスト ポートは、1 つの VDC に属しています。 ポートは、複数の VDC に割り当てることはできず、また複数の VDC 間で分割することはできません。
  • ファブリック エクステンダは、32 ポート、10 ギガビットの M1 モジュール(N7K-M132XP-12)、32 ポート、10 ギガビットの M1-XL モジュール(N7K-M132XP-12L)、M2 モジュール、または F2 モジュールを搭載した、親である Cisco Nexus 7000 シリーズ デバイスに接続する必要があります。
  • サービス障害や電源投入後など、スタンバイ スーパーバイザが不安定な状態にある場合、ファブリック エクステンダ フィーチャ セットの操作によってスタンバイ スーパーバイザがリロードされることがあります。 show modules コマンドを使用して、スタンバイ スーパーバイザが安定しているかどうかを確認できます。 スタンバイ スーパーバイザが安定している場合、ha-standby と表示されます。
  • ファブリック エクステンダ ホスト インターフェイスは、エッジ ポートとしてだけ設定できます。 ダウンストリーム スイッチが検出されると、インターフェイスはエラー ディセーブル状態になります。
  • EFX を Cisco Nexus 7000 シリーズのデバイスに接続すると、FEX ホスト インターフェイス上のキューイング機能が制限されます。 レイヤ 2(SVI インターフェイスを使用)またはレイヤ 3 の FEX インターフェイスに接続されたルータは、ルーティング プロトコルの隣接関係に参加できません。 輻輳が FEX ホスト インターフェイスで発生する場合、コントロール プレーン トラフィックが優先順位付けされないため、FEX をピアとして使用できません。 この制限は、ASA ファイアウォール、ACE ロード バランサ、またはダイナミック ルーティング プロトコルを実行している他のレイヤ 3 のネットワーキング デバイスなどの他のレイヤ 3 デバイスに FEX が接続されている場合にも適用されます。 ルータ、ASA ファイアウォール、ACE ロード バランサ、および他のレイヤ 3 ネットワーク デバイスへのスタティック ルートがサポートされます。
  • ファブリック エクステンダは PVLAN をサポートしません。

F2 シリーズ モジュールとの関連付け

  • F2 モジュールは次の FEX デバイスでのみサポートされています。
    • 2248TP
    • 2248TP-E
    • 2232TP
    • 2232PP
    • 2232TM
    • 2224TP
  • ASIC の各ポートはインデックスを持っています。 ASIC 間で類似したインデックスを持つポートだけをポート チャネルに追加できます。 たとえば、ポート 1 が 1 のインデックスを持ち、ポート 2 が 2 のインデックスを持つ場合、
    • サポートされる:ASIC 1 のポート 1、および ASIC 2 のポート 1 は、ポート チャネルに追加されます。
    • サポートされない:ASIC 1 のポート 1 および ASIC 2 のポート 2 は、ポート チャネルを形成します。
    一般に、インデックス サブセット S(例:{1,2,4})を持つ ASIC からの一連のポートは、ポート チャネルが同等または空のセットを持つ場合にかぎり、ポート チャネルへの追加が許可されます。

設定の制限値

設定の制限は、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Verified Scalability Guide』に記載されています。

デフォルト設定値

次の表に、ファブリック エクステンダ パラメータのデフォルト設定を示します。

表 1 Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダ パラメータのデフォルト設定

パラメータ

デフォルト

feature-set fex コマンド

ディセーブル

ポート モード

レイヤ 3(Cisco NX-OS Release 5.2 以降のリリース)。

レイヤ 2(Cisco NX-OS Release 5.1 以前のリリース)。