Cisco Nexus 1010 ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド リリース 4.2(1) SP1(4)
概要
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発行日;2012/05/31 | 英語版ドキュメント(2012/05/15 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

概要

製品ファミリに関する情報

ハイ アベイラビリティ

仮想マシンとの比較

Cisco Integrated Management Controller

仮想サービス ブレード

アップリンク

トラフィックの分類

ネットワークに接続するオプション

トポロジ 5:フレキシブル ネットワーク アップリンク設定

トポロジ 1:1 つのアップリンク

トポロジ 2:2 つのアップリンク:1)管理と制御および 2)データ

トポロジ 3:2 つのアップリンク:1)管理および 2)制御とデータ

トポロジ 4:3 つのアップリンク:1)管理、2)制御および 3)データ

概要

この章では、Cisco Nexus 1010 製品ファミリと、ホストされた仮想サービス ブレードについて説明します。この章は、次の内容で構成されています。

「Cisco Nexus 1010 製品ファミリに関する情報」

「仮想マシンとの比較」

「Cisco Integrated Management Controller」

「仮想サービス ブレード」

「アップリンク」

Cisco Nexus 1010 製品ファミリに関する情報

Cisco Nexus 1010 製品ファミリは、Cisco Nexus 1010 および Cisco Nexus 1010-X で構成されています。Cisco Nexus 1010 製品ファミリは、Cisco Nexus 1010 で最大 6 台の Cisco Nexus 1000V 仮想サービス ブレード(VSBS)および Cisco Nexus 1010-X で最大 10 台の Cisco Nexus 1000V 仮想サービス ブレード(VSBS)をホストできるネットワーク アプライアンスです。Cisco Nexus 1010 製品ファミリは、Cisco Nexus 1000V Virtual Supervisor Module(VSM)、Network Analysis Module(NAM)、Virtual Security Gateway(VSG)、および Data Center Network Management Module(DCNM)などの VSB をサポートします。

Cisco Nexus 1010 および Cisco Nexus 1010-X は、VSM に専用ハードウェアを提供します。VMware 仮想マシンにホストされていた VSM を Cisco Nexus 1010 または Cisco Nexus 1010-X アプライアンスでホストできるようになりました。これにより、VSM を標準的なシスコ スイッチと同様にインストールおよび管理できます。Cisco Nexus 1010製品ファミリが管理するサービス(VSM、VSG、DCNM、または NAM)は、仮想サービスブレード(VSB)と呼ばれます。VSB の詳細については、「仮想サービス ブレード」を参照してください。

図 1-1 は、Cisco Nexus 1010 が、Cisco Nexus 1000V VSM およびその VEM を、お使いのネットワークでどのようにホストするかを示します。

図 1-1 Cisco Nexus 1010 Virtual Services Appliance アーキテクチャ

 

 

Cisco Nexus 1010ハイ アベイラビリティ

Cisco Nexus 1010 では、ハイ アベイラビリティをサポートしています。2 つの Cisco Nexus 1010は、ハイ アベイラビリティを提供する HA ペアを形成できます。Cisco Nexus 1010 の制御接続が失われても管理接続が維持されている場合、アクティブな Cisco Nexus 1010 が、スタンバイを一度リロードします。スタンバイは、制御接続が復元されるまで待ち状態になります。HA ペアでは、アクティブおよびスタンバイの Cisco Nexus 1010 は、データを同期するため、制御接続を使用します。

Cisco Nexus 1010 は、ハイ アベイラビリティの以下の 2 つの形式を同時にサポートします。

管理配置でアクティブ スタンバイ:アクティブな Cisco Nexus 1010 がネットワーク経由でアクセス可能であり、コマンドの大半はアクティブな Cisco Nexus 1010 でのみサポートされます。スタンバイの Cisco Nexus 1010 は IP ネットワーク経由でアクセス不能ですが、アクティブな Cisco Nexus 1010 または直接シリアル接続を介してアクセスできます。

VSB 配置のアクティブ - アクティブ:VSB を Cisco Nexus 1010 で配置すると、VSB をアクティブまたはスタンバイの Cisco Nexus 1010 で配置できます。また、VSB はアクティブとスタンバイ Cisco Nexus 1010 の両方でアクティブにできます。これにより、トラフィックの分散が調整され、同時に潜在的な障害ドメインが削減されます。

図 1-2 は HA コンポーネントと、HA コンポーネント間の通信リンクを示しています。

図 1-2 Cisco Nexus 1010 HA コンポーネントと通信リンク

 

 

仮想マシンとの比較

表 1-1 に、Cisco Nexus 1010 での VSM の実行と仮想マシンでの VSM の実行の比較を示します。

表 1-1 VM と Cisco Nexus 1010 の比較

機能
仮想マシン
Cisco Nexus 1010
Cisco Nexus 1010-X

ホスト(ESX または ESXi)管理機能

64

3841

6402

Cisco NX-OS ハイ アベイラビリティを持つ VSM

Yes

Yes

Yes

vSphere 4 Enterprise Plus で稼動する VEM

Yes

Yes

Yes

Cisco Nexus 1000 の機能およびスケーラビリティ

Yes

Yes

Yes

ソフトウェア専用スイッチ

Yes

No

No

Cisco NAM などの専用サービス アプライアンス

No

Yes

Yes

標準的なシスコ スイッチと同様のインストール

No

Yes

Yes

ネットワーク チームによるスイッチ ハードウェアの管理

No

Yes

Yes

1.64 個のホスト(1 つの VSM あたり)× 4 VSM

2.64 個のホスト(1 つの VSM あたり)× 4 VSM

図 1-3 に、Cisco Nexus 1010 での VSM の実行と仮想マシンでの VSM の実行の比較を示します。

図 1-3 VM と Cisco Nexus 1010 の比較

 

 

Cisco Integrated Management Controller

Cisco Integrated Management Controller(CIMC)は、Cisco Nexus 1010 に含まれるソフトウェア インターフェイスです。CIMC は Serial over LAN(SoL)アクセスを設定し、デバイスが到達不能となった場合にはリモート管理を設定します。リモート管理の詳細については、『 Cisco Nexus 1010 Software Installation and Upgrade Guide, Release 4.2(1)SP1(4) 』を参照してください。

Cisco Nexus 1010 または Cisco Nexus 1010-X のインストール時に、CIMC インターフェイスを設定するオプションがあります。Cisco Nexus 1010 のインストール中に CIMC ソフトウェアを設定するには、『 Cisco Nexus 1010 Virtual Services Appliance Hardware Installation Guide 』を参照してください。

仮想サービス ブレード

Cisco Nexus 1010 製品ファミリがホスト、作成、および管理するサービス(VSM、NAM、VSG、DCNM)は、仮想サービス ブレード(VSB)と呼ばれます。Cisco Nexus 1010 は最大 6 台の仮想サービス ブレード(VSB)を、Cisco Nexus 1010-X は最大 10 台の VSB をホストできます。

VSB は、Cisco Nexus 1010 bootflash リポジトリにある ISO または OVA イメージ ファイルを使用して作成されます。ISO は、VSB に対して次のことを定義します。

必要なインターフェイス数

必要なハード ディスク エミュレーション

ディスクおよび RAM のデフォルト値

仮想サービス ブレードのタイプ

VSM

NAM

VSG

DCNM

VSB の詳細については、「仮想サービス ブレードの設定」を参照してください。

Cisco Nexus 1010 製品ファミリ上のさまざまな VSB の最大容量を決定するための、重み付けマトリクスです。

VSM
VSG
NAM
DCNM
合計重量

Cisco Nexus 1010

1

1

1

2

<=6

Cisco Nexus 1010-X

1

1

2

2

<=10

Cisco Nexus 1010 重み付けマトリクスを使用した設定例:

6 VSM

6 VSG

3 VSM、3 VSG

2 VSM、1 VSG、1 NAM、1 DCNM

Cisco Nexus 1010-X 重み付けマトリクスを使用した設定例:

10 VSM

10 VSG

5 VSM、5 VSG

3 VSM、3 VSG、1 NAM、1 DCNM

アップリンク

ここでは、ハードウェアのインストール中に接続しているアップリンクについて説明します。お使いの Cisco Nexus 1010 からアップストリームしているスイッチの、これらの接続および前提条件の詳細については、『 Cisco Nexus 1010 Virtual Services Appliance Hardware Installation Guide 』を参照してください。

ここでは、次の内容について説明します。

「トラフィックの分類」

「ネットワークに接続するオプション」

「トポロジ 5:フレキシブル ネットワーク アップリンク設定」

「トポロジ 1:1 つのアップリンク」

「トポロジ 2:2 つのアップリンク:1)管理と制御および 2)データ」

「トポロジ 3:2 つのアップリンク:1)管理および 2)制御とデータ」

「トポロジ 4:3 つのアップリンク:1)管理、2)制御および 3)データ」

トラフィックの分類

表 1-2 は、ネットワーク トラフィックのクラスで運ばれる Cisco Nexus 1010 アップリンクについて説明します。

 

表 1-2 トラフィックの分類

トラフィック クラス
交換されるデータ パケット

Management

次のような Cisco Nexus 1010 および VSB 管理:

Telnet

SSH

HTTP

(注) 仮想サービス ブレードがトラフィックの管理クラスを使用する場合、仮想サービス ブレードは Cisco Nexus 1010 から管理 VLAN を継承します。

Control

Cisco Nexus 1000V VSM(VSB)と VEM の間。

冗長 Cisco Nexus 1010 アクティブ スーパーバイザとスタンバイ スーパーバイザの間。

冗長 Cisco Nexus 1000V アクティブとスタンバイ VSM の間。

Data

管理または制御として分類されない VSB のトラフィック。

仮想インターフェイス間の大量かつアプリケーション固有のトラフィック。

他の VSB の管理と見なされないトラフィックは、個々のインターフェイスに分離され、データとして分類されます。同じインターフェイスが管理およびデータの両方に使用されている場合、NAM の場合と同様に、データとしてトラフィックが分類されます。

(注) Cisco Nexus 1000V VSM VSB トラフィックはデータ トラフィックとして分類されません。

ネットワークに接続するオプション

表 1-3 は、利用可能なアップリンク設定について説明します。

 

表 1-3 アップリンクのトポロジ

アップリンクのトポロジ
説明
利点
欠点

5

フレキシブル ネットワーク アップリンク

ポートの設定および使用状況の観点から柔軟性を達成します

ポート チャネルでポートを柔軟に構築します。

VSB のインターフェイスへポートまたはポート チャネルを柔軟に割り当てます。

アップリンク設定が簡単です。

最大アップリンクを実現します。

アップリンク割り当てに手動介入が必要です。

1

すべてのトラフィックが 1 つのアップリンクを共有します。

単純性。

スイッチがダウンした場合、Cisco Nexus 1010 は影響を受けません。

トラフィックが分離されません。

少ない帯域幅を使用します。

NAM に適していません。

2

管理トラフィックと制御トラフィックがアップリンクを共有します。

データ トラフィックは 4 Gbps までスケール アップできます。

制御トラフィックとデータ トラフィックが分離されます。

アップストリーム スイッチが LACP をサポートする必要があります。

トラフィック分散はハッシュ アルゴリズムに基づき、均等に分散されない場合があります。

比較的スタティックなソース(最大 64 個)の小さなセットが原因で、あるリンクが過度に使用され、別のリンクがあまり使用されないことがあります。

3

制御トラフィックとデータ トラフィックはアップリンクを共有します。

制御トラフィックとデータ トラフィックは一緒に 4 Gbps までスケール アップできます。

管理トラフィックとデータ トラフィックが分離されます。

アップストリーム スイッチが LACP をサポートする必要があります。

トラフィック分散はハッシュ アルゴリズムに基づき、均等に分散されない場合があります。

4

管理トラフィック、制御トラフィック、およびデータ トラフィックがすべて別々のアップリンクで伝送されます。

管理トラフィック、制御トラフィック、およびデータ トラフィックが分離されます。

アップストリーム スイッチでは LACP が必要ありません。

データ トラフィックの最大帯域幅が 1 G です。

ネットワークのアップリンク タイプを選択するには、 「管理ソフトウェアの設定」(P.2-5) を参照してください。


) アップリンク タイプを設定した場合、アップリンク タイプを変更するにはソフトウェアをリロードする必要があります。


トポロジ 5:フレキシブル ネットワーク アップリンク設定

フレキシブル ネットワーク設定は、Cisco Nexus 1010 または Cisco Nexus 1010-X をネットワークに接続するための完全な柔軟性を提供し、Cisco Nexus 1010 製品ファミリでは VSB の柔軟な展開を実現します。柔軟な設定は、VSB のトラフィック分離などの適切なトラフィック分離ポリシーをイネーブルにします。デフォルトのフレキシブル ネットワーク アップリンク設定は、個々のアップリンクとして機能する各物理ポートによる基本設定です。図 1-4 を参照してください。ポート チャネルにポートを追加するか、VSB インターフェイスにアップリンクを割り当てることによって、デフォルト設定に変更を加えることができます。

フレキシブル ネットワーク アップリンク設定の詳細については、「フレキシブル ネットワーク アップリンク設定」 を参照してください。

図 1-4 デフォルトのフレキシブル ネットワーク アップリンク設定

トポロジ 1:1 つのアップリンク

このトポロジでは、次の図に示すように、2 つのアップリンクでお使いの Cisco Nexus 1010 ペアをネットワークに接続します。

図 1-5、vPC または VSS なし

図 1-6、vPC または VSS あり

接続するアップリンクに関する詳細については、『 Cisco Nexus 1010 Virtual Services Appliance Hardware Installation Guide 』を参照してください。

図 1-5 トポロジ 1:vPC または VSS がない 1 つのアップリンク 196914

 

 

図 1-6 トポロジ 1:vPC または VSS がある 1 つのアップリンク 310333

 

 

トポロジ 2:2 つのアップリンク:1)管理と制御および 2)データ

トポロジ 2 では、各 Cisco Nexus 1010 の 6 個のギガビット イーサネット ポートは、2 つのアップリンクを作成します。各 Cisco Nexus 1010 のポートは、内部的にポート チャネルを形成し、ネットワーク トラフィックは送信元 MAC アルゴリズムに基づいて負荷分散されます。

LACP はポート 3、4、5、および 6 に接続するアップストリーム スイッチで設定する必要があります。

トポロジ 2 では、次の図に示すように、2 つのアップリンクでお使いの Cisco Nexus 1010 ペアをネットワークに接続します。

図 1-7、vPC または VSS なし

図 1-8、vPC または VSS あり

接続するアップリンクに関する詳細については、『 Cisco Nexus 1010 Virtual Services Appliance Hardware Installation Guide 』を参照してください。

図 1-7 トポロジ 2:vPC または VSS がないアップリンク:
1)管理および制御のアップリンクおよび 2)データのアップリンク 196915

 

 

図 1-8 トポロジ 2:vPC または VSS があるアップリンク:
1)管理および制御のアップリンクおよび 2)データのアップリンク 310334

 

 

トポロジ 3:2 つのアップリンク:1)管理および 2)制御とデータ

トポロジ 3 では、各 Cisco Nexus 1010 のポートは、内部的にポート チャネルを形成し、ネットワーク トラフィックは送信元 MAC アルゴリズムに基づいて負荷分散されます。

LACP はポート 3、4、5、および 6 に接続するアップストリーム スイッチで設定する必要があります。

トポロジ 3 では、次の図に示すように、2 つのアップリンクでお使いの Cisco Nexus 1010 ペアをネットワークに接続します。

図 1-9、vPC または VSS なし

図 1-10、vPC または VSS あり

接続するアップリンクに関する詳細については、『 Cisco Nexus 1010 Virtual Services Appliance Hardware Installation Guide 』を参照してください。

図 1-9 トポロジ 3:vPC または VSS がない 2 つのアップリンク:
1)管理アップリンクおよび 2)管理とデータのアップリンク 310339

 

 

図 1-10 トポロジ 3:vPC または VSS がある 2 つのアップリンク:
1)管理アップリンクおよび 2)管理とデータのアップリンク 310340

 

 

トポロジ 4:3 つのアップリンク:1)管理、2)制御および 3)データ

トポロジ 4 では、各 Cisco Nexus 1010 の 6 個のギガビット イーサネット ポートは、次のいずれかの図に示すように 3 つのアップリンクを作成します。

図 1-11、vPC または VSS なし

図 1-12、vPC または VSS あり

接続するアップリンクに関する詳細については、『 Cisco Nexus 1010 Virtual Services Appliance Hardware Installation Guide 』を参照してください。

図 1-11 トポロジ 4:vPC または VSS がない 3 つのアップリンク
1)管理、2)制御および 3)データ310348

 

図 1-12 トポロジ 4:vPC または VSS がある 3 つのアップリンク
1)管理、2)制御および 3)データ196916