設置の準備
設置の準備

設置の準備

安全上の警告

誤って行うと危険が生じる可能性のある操作については、安全上の警告が記載されています。 各警告文に、警告を表す記号が記されています。 次の警告は、一般的な警告で、マニュアル全体に適用されます。


警告


設置手順を読んでから、システムを電源に接続してください。 ステートメント 1004



警告


この製品は設置する建物に回路短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。 この保護装置の定格が 250 V、20 A 以下であることを確認します。 ステートメント 1005



警告


この装置は、立ち入りが制限された場所への設置を前提としています。 立ち入りが制限された場所とは、特殊な工具、錠と鍵、またはその他のセキュリティ手段を使用しないと入れない場所を意味します。 ステートメント 1017



警告


この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。 ステートメント 1030


設置環境の条件

システムを正常に運用するには、スイッチを適切な場所に設置し、装置ラックやワイヤリング クローゼットを適切に配置する必要があります。 ここでは、スイッチの設置を準備するうえで認識しておく必要がある、以下を含む基本的な設置環境の条件について説明します。

  • 環境要因がシステムのパフォーマンスおよび耐久年数に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • スイッチは囲いのある保護された場所に設置し、資格のある担当者だけがスイッチにアクセスし、環境を管理するようにする必要があります。
  • 複数の装置を近づけて設置したり、換気が不十分であったりすると、システムが過熱状態になり、コンポーネントに障害が発生しやすくなります。
  • 装置を不適切に配置すると、シャーシ パネルに手が届きにくくなり、システムのメンテナンス作業が困難になります。
  • スイッチは、乾燥して清潔で、換気が良く、空調が管理された環境に設置する必要があります。
  • 正常な動作を確実に行うには、換気を行います。 エアーフローが遮断または制限されている場合、吸気が熱くなりすぎて過熱状態になります。 すると、システム コンポーネントを保護するためにスイッチ環境モニタ機能がシステムをシャットダウンする場合があります。
  • シャーシの上下にほとんど隙間をあけることなく、複数のスイッチをラックに搭載できます。 ただし、スイッチを別の装置のラックに取り付ける場合、またはスイッチを別の装置近くの床に設置する場合、装置からの排気がスイッチ シャーシの吸気口に流れ込まないようにしてください。

温度

温度がその定格温度の上限または下限に達すると、システムが減退した効率で動作したり、チップの早期老朽化および障害、機械装置の障害などのさまざまな問題が発生する可能性があります。 また、極端な温度変化によって、チップがソケットから外れることがあります。 次のガイドラインに従ってください。

  • システムが 10 °C(50 °F)以上 35 °C(95 °F)以下の環境で動作していることを確認します。
  • また、シャーシに適切な換気があるかどうかを確認します。
  • 通風を妨げるおそれのある壁はめ込み式ユニットや布の上にはシャーシを置かないでください。
  • 直射日光があたる場所にアプライアンスを置くことは避けてください(特に午後)。
  • 暖房の吹き出し口などの熱源のそばにシャーシを置かないようにしてください。
  • 高地では、特に適切な換気が重要となります。 システムのすべてのスロットおよび開口部、特にシャーシ上のファンのエアーフロー孔はふさがないようにします。
  • 設置場所のクリーニングを定期的に実施して、ほこりやごみがたまらないようにしてください。ほこりやごみがたまるとシステムが過熱するおそれがあります。
  • システムが異常な低温にさらされた場合は、2 時間のウォームアップ時間をとって、正常な動作温度にまで温度が上昇してから、電源をオンにしてください。

これらのガイドラインに従わないと、内部のコンポーネントに損傷を与えるおそれがあります。

エアーフロー

スイッチは、スーパーバイザ エンジン、モジュール、および電源装置を冷却するために十分な空気が得られる環境に設置されることを前提に設計されています。 シャーシのエアーフローに障害がある、または周辺温度が上昇している場合、システムのコンポーネントを保護するためにスイッチ環境モニタがシャットダウンする場合があります。

ファン トレイはサイドツーサイド(右から左)のエアーフローをサポートします。 必要に応じて、エアーフロー バッフルまたは専用のデータセンター ラックを使用してエアーフローの排気を後部に送ることができます。 次の表は、スイッチがサポートするファン トレイ モデル、エアーフロー構造と要件について説明しています。
表 1  エアーフロー仕様およびファン トレイのサポート

エアーフローの吸気口

エアーフローの排気口

エア フィルタの有無

ファン トレイのモデル番号

空気量

右側

左側

No

C6807-XL-FAN

850 CFM

図 1. エアーフローの方向

1

モジュールの空気取り入れ口

2

電源の空気取り入れ口

3

モジュールの排気口

4

電源の排気口

スイッチ シャーシを通じて適切に換気するには、壁とシャーシのエアーフロー口の間、または壁とシャーシの熱排気口の間を 15 cm(6 インチ)以上、離すことを推奨します。 スイッチ シャーシどうしを隣接したラックに設置する場合、シャーシの吸気口ともう 1 台のシャーシの排気口との間に 30.5 cm(12 インチ)以上の隙間を設ける必要があります。 シャーシ間に適切な間隔が確保されていない場合、スイッチ シャーシ内に他のスイッチ シャーシからの排気が取り込まれて過熱し、障害が発生します。

スイッチを格納ラック、または部分的に密閉されたラックに設置する場合、設置場所が次のガイドラインを満たしているかを確認することを強く推奨します。
  • ラックの両側面とシャーシの吸気グリルおよびシャーシ排気グリルとの間に 15 cm(6 インチ)以上の隙間があることを確認してください。
  • 格納ラックまたは部分的に密閉されたラック内の温度がシャーシの動作温度範囲内であることを確認してください。 シャーシをラックに取り付けたら、シャーシに電源を投入して、シャーシの温度が安定するまで(およそ 2 時間)待機します。 外気温度計を、スーパーバイザ エンジンが取り付けられたシャーシのスロットに沿ってグリルから 2.5 cm(1 インチ)離して取り付け、シャーシの吸気グリルおよび排気グリルで周囲の気温を測定します。
    • 吸気口の周辺温度が 40 °C(104 °F)未満である場合は、そのラックは吸気温の基準を満たしています。
    • 吸気口の周辺温度が 40 °C(104 °F)を超える場合、システムに熱状態を示すマイナー アラームが発生しており、過熱の危険性があります。
    • 吸気口の周辺温度が 55 °C(131 °F)以上である場合、システムに熱状態を示すメジャー アラームが発生しており、システムはシャットダウンします。
  • 格納ラックまたは部分的に密閉されたラックでは、次のようにスイッチ シャーシ内に十分なエアーフローが確保されていることを確認してください。
    • 測定した吸気温度と排気温度との差が 10°C を超えない場合は、ラックには十分なエアーフローが確保されています。
    • 温度差が 10 °C を超える場合は、シャーシを冷却するためのエアーフローが不足しています。

      (注)  


      この吸気と排気の 10 °C の温度差は、デジタル外気温計で測定して決定する必要があります。 この温度差を測定するために、シャーシ内部の温度センサーを使用しないでください。
  • 拡張する場合は、あらかじめ計画を立ててください。 現在の設定では、格納ラックまたは部分的に密閉されたラックに取り付けられたスイッチは周辺温度およびエアーフローの要件を満たしているはずです。 ただし、ラックにシャーシを追加する、またはラックのシャーシにモジュールを追加すると、発熱量が増加するため、ラック内の温度が 40 °C(104 °F)を超えて、マイナー アラームが発生する場合があります。

湿度

湿度が高いと、湿気がシステム内まで浸透する可能性があります。 この湿気が原因で、内部コンポーネントの腐食と、電気抵抗、熱伝導性、物理的強度、サイズなどの特性の劣化が起こることがあります。 システム内に湿気が充満してくると、ショートを起こすおそれがあります。ショートが起きると、システムに重大な損傷を起こしてしまいます。 各システムの動作時の定格湿度は、相対湿度 5 ~ 90 %、1 時間あたりの湿度変化 10 % です。 保管時では、システムは 5 ~ 95 % の相対湿度に耐えることができます。 温暖期の空調と寒冷期の暖房により室温が四季を通して管理されている建物内では、システム装置にとって、通常許容できるレベルの湿度が維持されています。 ただし、システムを極端に湿度の高い場所に設置する場合は、除湿装置を使用して、湿度を許容範囲内に維持してください。

高度

標高の高い(気圧の低い)場所でシステムを稼働させると、対流型の強制冷却機能の効率が低下し、アーク放電やコロナ放電などの電気障害の原因になります。 また、このような状況では、電解コンデンサなどの、内部圧力がかかっている密閉コンポーネントが動作しなかったり、その効率が低下したりする場合もあります。 各システムが動作する定格高度は -16 ~ 1981 m(-50 ~ 6500 フィート)で、-16 ~ 10,668 m(-50 ~ 35,000 フィート)の高度で保管できます。

埃と微粒子

シャーシ内のさまざまな開口部を通じて室温の空気を吸気し、加熱された空気を排気することによって、ファンは電源装置およびシステム コンポーネントを冷却します。 しかし、ファンはほこりやごみを吸い込み、システムに混入物質を蓄積させ、内部シャーシの温度が上昇する原因にもなります。 清潔な作業環境を保つことで、ほこりやごみによる悪影響を大幅に減らすことができます。これらの異物は絶縁体となり、システムの機械的なコンポーネントの正常な動作を妨げます。 次に示す規格では、許容される動作環境および浮遊する粒子状物質の許容レベルについて規定されています。

  • National Electrical Manufacturers Association(NEMA)Type 1
  • 国際電気標準会議(IEC)IP-20

腐食

システム コネクタの腐食は、徐々に進行し、最終的に電力回路の間欠的な障害を引き起こす原因になります。 人間の指先に付着した油脂分や、高温多湿の環境に長時間さらされたことが原因で、システム内の各種のコンポーネントに取り付けられている金めっきのエッジ コネクタやピン コネクタが腐食することがあります。 腐食を防ぐために、基板やカード上の接点には触れないでください。また、極端な温度、および湿気や塩分の多い環境からシステムを保護してください。

EMI および無線周波数干渉

システムからの電磁波干渉(EMI)および無線周波数干渉(RFI)は、システムの周辺で稼働している装置(ラジオおよびテレビ受信機)に悪影響を及ぼす可能性があります。 システムが発する無線周波数は、コードレスおよび低出力の電話にも干渉することがあります。 逆に、高出力の電話からの RFI によって、システムのモニタに意味不明の文字が表示されることがあります。 RFI とは、10 kHz を超える周波数を発生する EMI のことです。 このタイプの干渉は、電源コードおよび電源または送信される電波の形で空気中を通じてシステムから他の装置に伝わる場合があります。 米国連邦通信委員会(FCC)は、コンピュータ装置が放出する EMI および RFI の量を制限する固有の規制を公表しています。 各システムは、FCC の規格を満たしています。 EMI および RFI の発生を抑えるために、次の注意事項に従ってください。

  • 常にシャーシ カバーを取り付けた状態でシステムを運用します。
  • シャーシのすべてのスロットが金属製フィルタ ブラケットによって覆われており、未使用の電源ベイに金属製カバー プレートが装着されていることを確認します。
  • すべての周辺ケーブル コネクタのネジが、シャーシ背面の対応するコネクタに確実に締め付けられていることを確認します。
  • システムと周辺装置との接続には、必ず、金属製コネクタ シェル付きのシールド ケーブルを使用します。

電磁界内で長距離にわたって配線を行う場合、磁界と配線上の信号の間で干渉が発生することがあります。 このため、プラント配線を行う場合は、次の 2 点に注意する必要があります。

  • 配線を適切に行わないと、プラント配線から無線干渉が発生することがあります。
  • 特に雷または無線電信機によって起こされる強力な EMI は、シャーシ内の信号ドライバやレシーバを破損したり、電圧サージが回線を介して装置内に伝導するなど、電気的に危険な状況をもたらす原因になります。

(注)  


強力な EMI を予測し、解決策を提供するには、RFI の専門家に問い合わせてください。


アース用導体を確実に施設してプラント配線にツイストペア ケーブルを使用すると、プラント配線から無線干渉が発生することはほとんどありません。 推奨距離を超える場合は、データ信号ごとにアース導体を施した高品質のツイストペア ケーブルを使用してください。


注意    


カテゴリ 5e、カテゴリ 6、および カテゴリ 6a のケーブルは、誘電性の物質で構成されているため、静電気を大量に帯びる可能性があります。 常にケーブル(特に新規ケーブルの設置)を適切で安全な方法でアースできるようにしてから、モジュールに接続してください。


配線が推奨距離を超える場合、または配線が建物間にまたがる場合は、近辺で発生する落雷の影響に十分に注意してください。 雷またはその他の高エネルギー現象がもたらす電磁パルスは、電子装置を破壊できるだけのエネルギーをシールドなしの導体に容易に結合する可能性があります。 過去にこの種の問題を経験した場合は、電気サージ抑制およびシールドの専門家に相談してください。

電源の中断

システムは、AC 電源によって供給される電圧の変動の影響を特に受けやすくなっています。 過電圧、低電圧、および過渡電圧(またはスパイク)によって、データがメモリから消去されたり、コンポーネントの障害が発生するおそれがあります。 このような問題から保護するには、電源コードが常に適切にアースされる必要があります。 また、システムは、専用電力回路に設置してください(電力を大量に消費する他の機器と回路を共用しないでください)。 一般に、システムの回路は次の機器とは共用できません。

  • コピー機
  • エアコン
  • 電気掃除機
  • ストーブ
  • 電動工具
  • テレタイプ
  • レーザー プリンタ
  • Fax
  • その他の電動装置

これらの電気製品に加えて、システムの電源装置にとって最大の脅威となるのは、雷によるサージ電圧、または停電です。 雷が発生しているときは、できるだけシステムおよび周辺機器の電源をオフにし、プラグを電源から抜いてください。 システムに電源が入っている状態で停電が発生した場合は、一時的なものであっても、ただちにシステムの電源をオフにし、コンセントから外します。 システムの電源を入れておくと、電源が復旧した場合に問題が発生するおそれがあります。同じ場所で電源をオフにしていなかった他のすべての電気製品が、大きな電圧スパイクを起こし、システムに損傷を与える可能性があります。

システムのアース接続

シャーシ設置プロセスの一部として、システム アースを取り付ける必要があります。 シャーシを設置する際にシステムに適切かつ十分なアース接続を行う場合、3P AC プラグ(アース付き)を使用するだけでは不十分です。

適切にアースすることで、建物とその中に設置された装置を低インピーダンスで接続し、シャーシ間の電圧差を低くすることができます。 のシステム アースを使用すると、感電の危険性を低減あるいは防止でき、過渡電圧によって装置が損傷する可能性を大幅に低減できます。またデータが破損する可能性もかなり小さくなります。

適切かつ完全なシステム アースを使用しない場合、ESD によってコンポーネントが損傷する危険性が高くなります。 さらに、のシステム アースを使用しない場合、データが破損したり、システムがロックアップしたり、システムが頻繁にリブートしたりする可能性が著しく高くなります。


注意    


3P AC プラグ(アース付き)だけを使用してシャーシを設置すると、装置に問題が発生したり、データが破損したりする危険性が、3P AC プラグ(アース付き)とのシステム アースの両方を使用して適切に設置された場合よりもはるかに高くなります。

以下の表は、一般的なアースのガイドラインを示しています。

環境

電磁ノイズの重大度レベル

推奨されるアース方法

商業用ビルが、落雷の危険性にさらされている。

たとえば、フロリダなどの米国内の一部の地域は、他の地域に比べ落雷の危険性が高い。

製造業者の推奨事項に厳密に従い、すべての避雷装置を取り付ける必要があります。 雷電流を流す導体は、適用可能な推奨事項と規範に従い、電力線およびデータ回線から離しておく必要があります。 最善のアース接続を行う必要があります。

商業用ビルが、頻繁に雷雨は発生するが、落雷の危険性の低いエリアにある。

最善のアース接続を行う必要があります。

商業用ビルに、情報テクノロジー機器と溶接などの工業設備が混在している。

中ないし高

最善のアース接続を行う必要があります。

既存の商業用ビルは、自然環境によるノイズにも、人工の工業ノイズにもさらされていない。 このビル内は、標準的なオフィス環境である。 過去に電磁ノイズが原因で設備が故障したことがある。

最善のアース接続を行う必要があります。 可能であればノイズの発生源および原因を特定し、発生源でノイズの発生をできるかぎり低減するか、またはノイズの発生源と被影響機器の間のカップリングを減らします。

新しい商業用ビルは、自然環境によるノイズにも、人工の工業ノイズにもさらされていない。 このビル内は、標準的なオフィス環境である。

最善のアース接続を行うことを推奨します。 電磁気ノイズによる問題の発生は予想されませんが、新しいビルでは最善のアース接続を行うことが往々にして最も低コストであり、かつ将来のために有益です。

既存の商業用ビルは、自然環境によるノイズにも、人工の工業ノイズにもさらされていない。 このビル内は、標準的なオフィス環境である。

最善のアース接続を行うことを推奨します。 電磁気ノイズによる問題の発生は予想されませんが、最善のアース接続をすることを強く推奨します。


(注)  


すべてのケースにおいて、アース接続の方法は、National Electric Code(NEC)の第 250 条に定める要件またはその地域の法令に準拠する必要があります。 シャーシからラック アースまたは共通ボンディング網(CBN)に直接アース接続する場合、6 AWG アース線を使用することを推奨します。 装置ラックも 6 AWG アース線を使用して、CBN に接続する必要があります。

(注)  


FXS モジュールを取り付ける場合は、追加のアース接続が必要です。

(注)  


すべてのモジュールが完全に取り付けられ、非脱落型ネジが完全に締められていることを必ず確認してください。 さらに、すべての I/O ケーブルと電源コードが適切に接続されていることを確認してください。 これらの方法は、すべての設置時に従う必要がある標準的な設置方法です。

注意    


カテゴリ 5e、カテゴリ 6、および カテゴリ 6a のケーブルは、誘電性の物質で構成されているため、静電気を大量に帯びる可能性があります。 常にケーブル(特に新規ケーブルの設置)を適切で安全な方法でアースできるようにしてから、モジュールに接続してください。

電気製品を扱う場合の注意

電気機器を取り扱う際には、次の注意事項に従ってください。

  • 危険を伴う作業は、一人では行わないでください。
  • 回路の電源が切断されていると思い込まず、作業前に必ず回路の電源が切断されていることを確認してください。
  • 床が濡れていないか、アースされていない電源延長コード、摩耗または損傷した電源コードや保護アースの不備などがないか、作業場所の安全を十分に確認してください。
  • 電気事故が発生した場合は、次の手順に従ってください。
    • 負傷しないように十分注意してください。
    • システムの電源を切断してください。
    • 可能であれば、医療を受けるために別の人を呼びます。 それができないときは、被害者の状態を見極めてから助けを呼んでください。
    • 負傷者に人工呼吸または心臓マッサージが必要かどうかを判断し、適切な処置を施してください。
  • 製品を使用する場合は、指定された電力定格内で使用し、製品の使用説明書に従ってください。
  • 製品は、各地域および国の電気関連法規に従って設置してください。
  • 次の状態のいずれかが発生した場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)に連絡してください。
    • 電源コードまたはプラグが破損している。
    • 何かの物体が製品に入り込んだ。
    • 製品に水またはその他の液体がかかってしまった。
    • 製品が落下した、あるいは製品に損傷を受けた形跡がある。
    • 操作指示に従っているのに、製品が正しく動作しない。
  • 正しい外部電源を使用してください。 製品は、電力定格ラベルに記載されている種類の電源だけを使用して稼働させてください。 必要な電源の種類が不明な場合は、Cisco TAC または最寄りの電気技師に確認してください。
  • 承認されている電源コードだけを使用してください。 購入されたシャーシ電源装置には、購入された国で使用されることを意図した電源コードが 1 本または複数付属しています。 追加の電源コードを購入する必要がある場合には、電源コードが製品に適したものであり、製品の電力定格ラベルに記載されている定格電圧および定格電流に適合していることを確認してください。 電源コードの定格電圧および定格電流は、電力定格ラベルに記載されている定格より大きくなければなりません。
  • 感電を防止するために、すべての電源コードを適切にアースされているコンセントに接続してください。 これらの電源コードには、適切なアースを確保するのに役立つ、アース線付き 3P プラグが付いています。 アダプタを使用したり、電源コードからアース線を取り外さないでください。
  • 電源ストリップの定格を遵守してください。 電源ストリップに接続されている全製品の定格電流の合計が電源ストリップの定格の 80% を超えないことを確認してください。
  • 電源コードやプラグを自分で改造しないでください。 設置場所に変更を加える場合には、相応の資格を持つ電気技術者または電力会社に相談してください。 必ず電気配線に関する地方自治体の条例および国の法令に従ってください。

静電破壊の防止

静電(ESD)破壊は、モジュールまたは他の FRU が不適切に扱われ、モジュールまたは FRU が断続的または完全に故障した場合に発生する場合があります。 モジュールには、金属製フレームに固定されたプリント基板があります。 EMI シールドおよびコネクタは、キャリアの統合コンポーネントです。 金属性フレームは、ESD からプリント基板を保護しますが、モジュールを扱うときには必ず、静電気防止用アース ストラップを着用してください。 静電破壊を防ぐために、次の注意事項に従ってください。
  • 静電気防止用リスト ストラップを肌に密着させて着用してください。 静電気防止アース ストラップにはバナナ プラグ、金属製バネ クリップ、またはワニ口クリップ付きのものがあります。 シャーシには、前面パネルにバナナ プラグ コネクタが装備されています(コネクタの横にあるアース記号で識別されます)。
  • ほとんどの FRU に付属している使い捨ての静電気防止用リスト ストラップまたはワニ口クリップ付きの静電気防止用リスト ストラップを使用する場合は、静電気防止用リスト ストラップに適切なアース ポイントを確保するためにシステムのアース ラグをシャーシに取り付ける必要があります。
  • シャーシにシステムのアースが取り付けられていない場合は、システムのアースを取り付ける必要があります。 インストール手順については、システム アースの確立を参照してください。

静電気防止用ストラップの着用

システムのアース ラグを取り付けたら、次の手順で、静電気防止用リスト ストラップを適切に取り付けます。

手順
    ステップ 1   次のように静電気防止用リスト ストラップをしっかりと肌に密着させて着用してください。
    1. FRU に付属の静電気防止用リスト ストラップを使用する場合は、リスト ストラップのパッケージを開き、静電気防止用リスト ストラップの包装を開けます。 黒い導電ループを手首に巻き、素肌に密着するように締めてください。
    2. ワニ口クリップ付きの静電気防止用リスト ストラップを使用する場合は、パッケージを開いて、静電気防止用リスト ストラップを取り出します。 リスト ストラップを巻く位置を決めて、肌にしっかりと密着させてください。
    ステップ 2   静電気防止用リスト ストラップのバネ クリップまたはワニ口クリップをつかんで、ラックの塗装されていない金属部分に一瞬クリップを接触させます。 蓄積された静電気をラック全体に安全に散逸させるために、クリップを塗装されていないラック レールに接触させることを推奨します。
    ステップ 3   次のように、バネ クリップまたはワニ口クリップをアース ラグのネジに取り付けます。
    1. FRU に付属の静電気防止用リスト ストラップを使用する場合は、バネ クリップを強くつかんであごを開き、システムのアース ラグのネジ頭の側面に取り付け、バネ クリップのあごがラグのネジ頭の後ろで閉じるように、バネ クリップをラグのネジ頭上でスライドさせます。
      (注)     

      バネ クリップのあごは、直接ラグのネジ頭またはラグのバレルをはさみ込めるほど広くは開きません。

    2. ワニ口クリップ付きの静電気防止用リスト ストラップを使用している場合は、システムのアース ラグのネジ頭、またはシステムのアース ラグ バレルに直接ワニ口クリップを取り付けます。
      図 2. 静電気防止用リスト ストラップ クリップのシステム アース ラグ ネジへの取り付け

      1

      システムのアース コネクタ

      5

      ネジの裏側のサイド クリップ

      2

      静電気防止用アース ストラップ

      6

      ネジ

      3

      クリップ

      7

      アース ラグの側面図

      4

      直角のアース ラグ

      8

      ネジの裏に取り付けられたクリップ

    モジュールを取り扱うときは、次の注意事項に従ってください。
    • フレームを取り扱うときは、ハンドルまたは端の部分だけを持ち、プリント基板またはコネクタには手を触れないでください。
    • 取り外したコンポーネントは、基板側を上向きにして、静電気防止用シートに置くか、静電気防止用容器に入れます。 コンポーネントを返却する場合には、取り外したコンポーネントをただちに静電気防止用容器に入れてください。
    • 金属製フレームからプリント基板を取り外さないでください。
      注意        安全のために、静電気防止用ストラップの抵抗値を定期的にチェックしてください。 抵抗値は 1~10 MΩ でなければなりません。

    電力要件

    スイッチ シャーシに取り付けた電源モジュールは、AC 入力のみを使用する必要があります。 スイッチの設置場所の準備を行う場合には、次の要件に従ってください。

    • 複数の電源装置を使用するシステムの場合、各電源装置をそれぞれ別の入力電源に接続してください。 別の電源に接続しないと、外部配線に不具合があったり、回路ブレーカーが落ちたりした場合、システム全体の電力が失われることになります。
    • 入力電源が失われないように、各電源回路上の合計最大負荷が、配線とブレーカーの定格電流の範囲内であることを確認してください。
    • システムによっては、無停電電源(UPS)を使用して設置場所の電源障害に備えたほうがよい場合もあります。 UPS を選択する場合、鉄共振技術を採用している一部の UPS モデルは、力率補正(PFC)を使用するスイッチ電源装置と併用すると不安定になる可能性があることに留意してください。 その結果として、スイッチへの出力電圧波形が歪み、システムの電圧が低下する場合があります。
    • AC 入力電源装置には、取り外し可能な電源コードがあります。
    • シャーシの各電源装置には、別個の専用の分岐回路が必要です。
      • 北米:1300 W および 3000 W 電源装置には、20 A の回路が必要です。
      • その他各国:各国および地域の規定に準拠した回路を使用してください。
    • 北米で 200 または 240 VAC 電源を使用する場合、回路を 2 極回路ブレーカーで保護する必要があります。
    • システムから 1.8 m(6 フィート)以内の操作しやすい場所に AC 電源コンセントが必要です。
    • シャーシとプラグ接続する AC 電源レセプタクルには、アース付きのタイプを使用してください。 レセプタクルに接続するアース用導体は、サービス装置レベルの保護アースに接続する必要があります。

    ケーブル配線の要件

    オーバーヘッド ケーブル トレイまたはサブフロア ケーブル トレイに電源コードとデータ ケーブルを一緒に配線する場合には、次の注意事項に留意してください。


    注意    


    電源コード配線と他の潜在的なノイズ発生源は、シスコ機器で終端する LAN ケーブル配線からできるだけ離して設置することを強く推奨します。 長いパラレル ケーブルを 1 m(3.3 フィート)以上離して設置できない場合には、潜在的なノイズ発生源をシールドするようにしてください。 干渉を防ぐには、ケーブルをアース付きの金属性コンジットに通してシールドする必要があります。


    また、カテゴリ 5e およびカテゴリ 6 のイーサネット ケーブルを使用する場合には、次の注意事項にも留意してください。


    注意    


    カテゴリ 5e、カテゴリ 6、および カテゴリ 6a のケーブルは、誘電性の物質で構成されているため、静電気を大量に帯びる可能性があります。 常にケーブル(特に新規ケーブルの設置)を適切で安全な方法でアースできるようにしてから、モジュールに接続してください。


    ラックに設置する場合の注意事項

    Cisco Catalyst 6807-XL スイッチは、開放型および閉鎖型ラックのどちらにでも設置できるように設計されています。 スイッチは 19 インチ装置ラックに取り付けることができます。 2 支柱または 4 支柱 19 インチ標準装置ラックを使用している場合、スイッチをラックマウントする前に装置ラックが以下のガイドラインに準拠していることを確認してください。
    • 2 つのフロントマウント レールの間で測定されるラックの幅は、以下のいずれかである必要があります。
      • 44.45 cm(17.5 インチ)
      • 45.09 cm(17.75 インチ)
    • フロントマウントおよびリアマウント ストリップの間で測定されるラックの奥行きは 44.72 cm(17.61 インチ)以上である必要があります。
    • ラックは、シャーシを挿入するのに十分な高さと奥行きのスペースを持つ必要があります。 シャーシの高さは 44.45 cm(17.5 インチ)です。

      (注)  


      シャーシの高さの計測にはラックマウント単位(RU または単に U)が使用されることがあります。1 RU つまり 1 U は 44.45 mm(1.75 インチ)です。 標準的なサーバ ラックの高さは 42 RU つまり 42 U です。 Cisco Catalyst 6807-XL スイッチシャーシの高さは 10 RU です。


    23 インチの Telco タイプのラックには、センター ラックマウント キットを使用できます。 キットはアクセサリ キットには含まれませんが、別途発注できます(部品番号 C6800-XL-CNTR-MNT=)。 設置手順はキットに付属しています。


    注意    


    ラックにキャスタが付いている場合、ブレーキなどでラックが固定されていることを確認してください。



    警告


    安定性に注意してください。 ラックの安定装置をかけるか、ラックを床にボルトで固定してから、保守のために装置を取り外す必要があります。 ラックを安定させないと、転倒することがあります。 ステートメント 1048



    警告


    ラックへのユニットの設置や、ラック内のユニットの保守作業を行う場合は、負傷事故を防ぐため、システムが安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。 安全を確保するために、次のガイドラインを守ってください。
    • ラックに設置する装置が 1 台だけの場合は、ラックの一番下に取り付けます。
    • ラックに複数の装置を設置する場合は、最も重い装置を一番下に設置して、下から順番に取り付けます。
    • ラックにスタビライザが付いている場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックに装置を設置したり、ラック内の装置を保守したりしてください。 ステートメント 1006


    (注)  


    シャーシは、ANSI/EIA 310-D 規格および ETS 300-119 規格に適合する装置ラックに取り付けるように設計されています。

    (注)  


    Catalyst スイッチ シャーシを通じて適切に換気するには、壁とシャーシのエアーフロー口の間、または壁とシャーシの排気口の間を 15 cm(6 インチ)以上離すことを推奨します。 また、過熱したシャーシの排気口と別のシャーシのエアーフロー口との間を 30.5 cm(12 インチ)以上離してください。 空間を十分に取らないと、シャーシが過熱してシステムに障害が発生します。 気流が前面から背面に流れる Catalyst スイッチのシャーシでは、シャーシは並んで設置できます。

    設置環境チェックリスト

    次の表は、スイッチの設置前に実行する必要がある設置環境アクティビティを示しています。 各作業の完了を確認して、スイッチを適切に設置してください。
    表 2 設置環境チェックリスト

    作業番号

    アクティブな状態

    確認者

    時間

    日付

    1

    設置場所の確認
    • 広さおよびレイアウト
    • 床の表面仕上げ
    • 衝撃および振動
    • 照明
    • メンテナンス作業の容易さ

    2

    環境の確認
    • 周囲温度
    • 湿度
    • 高度
    • 空気の汚染
    • エアーフロー

    3

    電源の確認
    • 入力電源のタイプ
    • 電源コンセント(電源装置の種類によって異なります)1
    • 電源コンセントと機器の距離。
    • 冗長電源モジュール用の専用(個別)回路。
    • 電源障害時用の UPS2

    4

    アースの確認
    • 回路ブレーカーの容量
    • CO アース(AC 電源システム)

    5

    ケーブルおよびインターフェイス機器の確認
    • ケーブル タイプ
    • コネクタ タイプ
    • ケーブルの距離制限
    • インターフェイス機器(トランシーバ)

    6

    EMI の確認
    • 信号の距離制限
    • 設置場所の配線
    • RFI レベル
    1 シャーシに搭載した各電源モジュールに、専用の AC 電源回路が用意されていることを確認してください。
    2 UPS で必要な出力を決定するときは、電源装置の kVA 定格を基準として参照してください。 電源装置の kVA 定格値は、付録 A(電源仕様)にある電源ごとの仕様の表に示されています。