Catalyst 2960-XR スイッチ インターフェイスおよびハードウェア コンポーネント コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS Release 15.0(2)EX1
PoE の設定
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機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の機能情報および警告については、使用するプラットフォームおよびソフトウェア リリースの Bug Search Tool およびリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、このモジュールの最後にある機能情報の表を参照してください。

プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator には、http:/​/​www.cisco.com/​go/​cfn からアクセスします。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。

PoE について

Power over Ethernet(PoE)ポート

Power over Ethernet(PoE)対応switch ポートでは、回路に電力が供給されていないことをスイッチが検出した場合、接続している次のデバイスに電力が自動的に供給されます。

  • シスコ先行標準受電デバイス(Cisco IP Phone および Cisco Aironet アクセス ポイントなど)

  • IEEE 802.3af 準拠の受電装置

受電デバイスが PoE スイッチ ポートおよび AC 電源に接続されている場合、冗長電力として利用できます。 受電装置が PoE ポートにだけ接続されている場合、受電装置には冗長電力は供給されません。

サポート対象のプロトコルおよび標準

switchは PoE のサポートで次のプロトコルと規格を使用します。

  • 電力消費について CDP を使用:受電装置は、消費している電力量をswitchに通知します。 switchはこの電力消費に関するメッセージに応答しません。 switchは、PoE ポートに電力を供給するか、このポートへの電力を取り除くだけです。

  • シスコ インテリジェント電力管理:受電装置およびswitchは、電力ネゴシエーション CDP メッセージによって電力消費レベルについてネゴシエーションを行います。 このネゴシエーションにより、7 W より多くを消費する高電力のシスコ受電デバイスは、最も高い電力モードで動作できるようになります。 受電デバイスは、最初に低電力モードでブートして 7 W 未満の電力を消費し、ネゴシエーションを行って高電力モードで動作するための十分な電力を取得します。 受電装置が高電力モードに切り替わるのは、switchから確認を受信した場合に限られます。

    高電力装置は、電力ネゴシエーション CDP をサポートしないswitchesで低電力モードで動作できます。

    シスコのインテリジェントな電力管理の機能には、電力消費に関して CDP との下位互換性があるため、switchは、受信する CDP メッセージに従って応答します。 CDP はサードパーティの受電デバイスをサポートしません。このため、switchは IEEE 分類を使用して装置の消費電力を判断します。

  • IEEE 802.3a:この規格の主な機能は、受電装置の検出、電力の管理、切断の検出です。オプションとして受電装置の電力分類があります。 詳細については、この規格を参照してください。

受電装置の検出および初期電力割り当て

switchは、PoE 対応ポートがシャットダウンの状態でなく、PoE はイネーブルになっていて(デフォルト)、接続した装置は AC アダプタから電力供給されていない場合、シスコの先行標準受電装置または IEEE 準拠の受電装置を検出します。

装置の検出後、switchは、次のように装置のタイプに応じて電力要件を判断します。

  • 初期電力割り当ては、受電デバイスが要求する最大電力量です。 switchは、受電装置を検出および電力供給する場合、この電力を最初に割り当てます。 switchが受電装置から CDP メッセージを受信し、受電装置が CDP 電力ネゴシエーション メッセージを通じてswitchと電力レベルをネゴシエートしたときに、初期電力割り当てが調整される場合があります。

  • switchは検出した IEEE 装置を消費電力クラス内で分類します。 switchは、電力バジェットに使用可能な電力量に基づいて、ポートに通電できるかどうかを決定します。 表 1 に、各種レベルの一覧を示します。

表 1 IEEE 電力分類

クラス

Switchから要求される最大電力レベル

0(クラス ステータスは不明)

15.4 W

1

4 W

2

7 W

3

15.4 W

4

30 W(IEEE 802.3at タイプ 2 準拠の受電デバイスの場合)

switchは電力要求をモニタリングおよび追跡して必要な場合にだけ電力供給を許可します。 switchは自身の電力バジェット(PoE のswitchで使用可能な電力量)を追跡します。 電力の供給許可または拒否がポートで行われると、switchはパワーアカウンティング計算を実行し、電力バジェットを最新に保ちます。

電力がポートに適用されたあとで、switchは CDP を使用して、接続されたシスコ受電装置の CDP 固有の電力消費要件を調べます。この要件は、CDP メッセージに基づいて割り当てられる電力量です。 これに従って、switchは電力バジェットを調整します。 これは、サードパーティの PoE 装置には適用されません。 switchは要件を処理して電力の供給を許可または拒否します。 要求が許可されると、switchは電力バジェットを更新します。 要求が拒否された場合は、switchはポートの電力がオフに切り替わっていることを確認し、syslog メッセージを生成して LED を更新します。 受電装置はより多くの電力について、switchとのネゴシエーションを行うこともできます。

PoE+ では、受電装置が最大 30 W の電力ネゴシエーションのために、Media Dependent Interface(MDI)の Type, Length, and Value description(TLV)、Power-via-MDI TLV で IEEE 802.3at および LLDP 電源を使用します。シスコの先行標準受電装置および IEEE 受電装置では、CDP または IEEE 802.3at power-via-MDI 電力ネゴシエーション メカニズムにより最大 30 W の電力レベルを要求できます。


(注)  


クラス 0、クラス 3、およびクラス 4 の受電装置の初期割り当ては 15.4 W です。装置が起動し、CDP または LLDP を使用して 15.4 W を超える要求を送信する場合、最大 30 W を割り当てることができます。



(注)  


ソフトウェア コンフィギュレーション ガイドおよびコマンド リファレンスでは、CDP 固有の電力消費要件を実際電力消費要件と呼んでいます。


不足電圧、過電圧、オシレータ障害、または短絡状態による障害をswitchが検出した場合、ポートへの電源をオフにし、syslog メッセージを生成し、電力バジェットと LED を更新します。

PoE 機能は、switchがスタック メンバーであるかどうかに関係なく、同じように動作します。 電力バジェットはswitchごとであり、スタックの他のswitchとは無関係です。 新しいアクティブ switchの選択は、PoE の動作に影響を与えません。 アクティブ switchは、スタック内のすべてのswitchesおよびポートの PoE のステータスを追跡し続け、出力表示にそのステータスを含めます。

電力管理モード

switchでは、次の PoE モードがサポートされます。

  • auto:接続されている装置で電力が必要であるかどうか、switchが自動的に検出します。 ポートに接続されている受電装置をswitchが検出し、switchに十分な電力がある場合、スイッチは電力を供給して電力バジェットを更新し、先着順でポートの電力をオンに切り替えて LED を更新します。 LED の詳細については、ハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。

    すべての受電装置用としてswitchに十分な電力がある場合は、すべての受電装置が起動します。 switchに接続された受電装置すべてに対し十分な電力が利用できる場合、すべての装置に電力を供給します。 使用可能な PoE がない場合、または他の装置が電力供給を待機している間に装置の接続が切断されて再接続した場合、どの装置へ電力を供給または拒否されるかが判断できなくなります。

    許可された電力がシステムの電力バジェットを超えている場合、switchは電力を拒否し、ポートへの電力がオフになっていることを確認したうえで syslog メッセージを生成し、LED を更新します。 電力供給が拒否された後、switchは定期的に電力バジェットを再確認し、継続して電力要求の許可を試みます。

    switchにより電力を供給されている装置が、さらに壁面コンセントに接続している場合、switchは装置に電力を供給し続ける場合があります。 このとき、装置がswitchから受電しているか、AC 電源から受電しているかにかかわらず、switchは引き続き装置へ電力を供給していることを報告し続ける場合があります。

    受電装置が取り外された場合、switchは切断を自動的に検出し、ポートから電力を取り除きます。 非受電装置を接続しても、その装置に障害は発生しません。

    ポートで許可される最大ワット数を指定できます。 受電装置の IEEE クラス最大ワット数が設定されている最大値より大きい場合、switchはそのポートに電力を供給しません。 switchが受電装置に電力供給したが、受電装置が設定の最大値より多くの電力を CDP メッセージによって後で要求した場合、switchはポートの電力を取り除きます。 その受電デバイスに割り当てられていた電力は、グローバル電力バジェットに送られます。 ワット数を指定しない場合、switchは最大値の電力を供給します。 任意の PoE ポートで auto 設定を使用してください。 auto モードがデフォルト設定です。

  • staticswitchは、受電装置が接続されていなくてもポートに電力をあらかじめ割り当て、そのポートで電力が使用できるようにします。 switchは、設定された最大ワット数をポートに割り当てます。その値は、IEEE クラスまたは受電装置からの CDP メッセージによって調節されることはありません。 これは、電力があらかじめ割り当てられていることから、最大ワット数以下の電力を使用するすべての受電デバイスが固定ポートに接続されている場合に電力が保証されるためです。 ポートはもう先着順方式ではなくなります。

    ただし、受電装置の IEEE クラスが最大ワット数を超えると、switchは装置に電力を供給しません。 受電装置が最大ワット数を超える電力を消費していることを CDP メッセージによってswitchが認識すると、switchは受電装置をシャットダウンします。

    ワット数を指定しない場合、switchは最大値をあらかじめ割り当てます。 switchは、受電装置を検出した場合に限り、ポートに電力を供給します。 優先順位が高いインターフェイスには、static 設定を使用してください。

  • neverswitchは受電装置の検出をディセーブルにして、電力が供給されていない装置が接続されても、PoE ポートに電力を供給しません。 PoE 対応ポートに電力を絶対に適用せず、そのポートをデータ専用ポートにする場合に限り、このモードを使用してください。

ほとんどの場合、デフォルトの設定(自動モード)の動作は適切に行われ、プラグアンドプレイ動作が提供されます。 それ以上の設定は必要ありません。 しかし、プライオリティの高い PoE ポートを設定したり、PoE ポートをデータ専用にしたり、最大ワット数を指定して高電力受電デバイスをポートで禁止したりする場合は、このタスクを実行します。

電力モニタリングおよび電力ポリシング

リアルタイムの消費電力のポリシングをイネーブルにした場合、受電装置が最大割り当て(カットオフ電力値)を超えて電力を消費すると、switchはアクションを開始します。

PoE がイネーブルである場合、switchは受電装置のリアルタイムの電力消費を検知します。 接続されている受電装置のリアルタイム電力消費をswitchが監視することを、電力モニタリングまたは電力検知といいます。 また、switchパワー ポリシング機能を使用して消費電力をポリシングします。

電力モニタリングは、シスコのインテリジェントな電力管理および CDP ベースの消費電力に対して下位互換性があります。 電力モニタリングはこれらの機能とともに動作して、PoE ポートが受電デバイスに電力を供給できるようにします。

switchは次のようにして、接続されている装置のリアルタイム電力消費を検知します。

  1. switchは、個々のポートでリアルタイム消費電力をモニタリングします。

  2. switchは、ピーク時の電力消費を含め、電力消費を記録します。 switchは CISCO-POWER-ETHERNET-EXT-MIB を介して情報を報告します。

  3. 電力ポリシングがイネーブルの場合、switchはリアルタイムの消費電力を装置に割り当てられた最大電力と比較して、消費電力をポリシングします。 最大消費電力は、PoE ポートでカットオフ電力とも呼ばれます。

    装置がポートで最大電力割り当てを超える電力を使用すると、switchはポートへの電力をオフにしたり、またはswitch コンフィギュレーションに基づいて受電装置に電力を供給しながらswitchが syslog メッセージを生成して LED(ポート LED はオレンジ色で点滅)を更新したりすることができます。 デフォルトでは、すべての PoE ポートで消費電力のポリシングはディセーブルになっています。

    PoE の errdisable ステートからのエラー回復がイネーブルの場合、指定の時間の経過後、switchは PoE ポートを errdisable ステートから自動的に回復させます。

    エラー回復がディセーブルの場合、shutdown および no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、手動で PoE ポートをイネーブルにできます。

  4. ポリシングがディセーブルである場合、受電装置が PoE ポートに割り当てられた最大電力より多くの量を消費しても対処されないため、switchに悪影響を与える場合があります。

PoE ポートでの最大電力割り当て(カットオフ電力)

パワー ポリシングがイネーブルである場合、switchは次の順序で PoE ポートのカットオフ電力として、これらの値の 1 つを特定します。

  1. switchがポートに対して予定しているユーザ定義電力レベルを設定している場合は、power inline consumption default wattage グローバル コンフィギュレーション コマンドまたはインターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して手動で行う。

  2. ポートで許可されている電力を制限するユーザ定義電力レベルを設定している場合は、power inline auto max max-wattage または power inline static max max-wattage インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して手動で行う。

  3. switchにおいて受電装置の電力消費が設定されている場合は、CDP 電力ネゴシエーションを使用して自動的に行われる。

power inline consumption default wattage または power inline [auto | static max] max-wattage コマンドを入力することにより、カットオフ電力値を手動で設定するには、前述のリストの 1 番目または 2 番目の方法を使用します。

電力消費値

ポートの初期電力割り当ておよび最大電力割り当てを設定することができます。 ただし、これらの値は、switchが PoE ポートの電力をオンまたはオフにするときを指定するために設定する値です。 最大電力割り当ては、受電デバイスの実際の電力消費と同じではありません。 switchによって電力ポリシングに使用される実際のカットオフ電力値は、設定済みの電力値と同等ではありません。

電力ポリシングがイネーブルの場合、switchは、スイッチ ポートで、受電装置の消費電力を超える消費電力ポリシングを行います。 最大電力割り当てを手動で設定する場合、スイッチ ポートと受電デバイス間のケーブルでの電力損失を考慮する必要があります。 カットオフ電力とは、受電デバイスの定格消費電力とケーブル上での最悪時の電力損失を合計したものです。

switchの PoE がイネーブルの場合、電力ポリシングをイネーブルにすることを推奨します。 たとえば、ポリシングがディセーブルで、power inline auto max6300 インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してカットオフ値を設定すると、PoE ポートに設定される最大電力割り当ては 6.3 W(6300 mW)です。 装置が最大で 6.3 W の電力を必要とする場合、switchはポートに接続されている装置に電力を供給します。CDP によるパワー ネゴシエーション実施後の値または IEEE 分類値が設定済みカットオフ値を超えると、switchは接続されている装置に電力を供給しなくなります。 switchが PoE ポートで電力をオンにしたあとは、switchは受電装置のリアルタイム電力消費のポリシングを行わないので、受電装置は最大割り当て量を超えて電力を消費できることになり、switchと、他の PoE ポートに接続されている受電装置に悪影響を及ぼすことがあります。

PoE の設定方法

PoE ポートの電力管理モードの設定


(注)  


PoE 設定を変更するとき、設定中のポートでは電力が低下します。 新しい設定、その他の PoE ポートの状態、電力バジェットの状態により、そのポートの電力は再びアップしない場合があります。 たとえば、ポート 1 が自動でオンの状態になっていて、そのポートを固定モードに設定するとします。 switchはポート 1 から電力を取り除き、受電デバイスを検出してポートに電力を再び供給します。 ポート 1 が自動でオンの状態になっていて、最大ワット数を 10 W に設定した場合、switchはポートから電力を取り除き、受電デバイスを再び検出します。 switchは、受電デバイスがクラス 1、クラス 2、またはシスコ専用受電デバイスのいずれかの場合に、ポートに電力を再び供給します。


手順の概要

    1.    configure terminal

    2.    interfaceinterface-id

    3.    power inline {auto [maxmax-wattage] | never | static [maxmax-wattage]}

    4.    end

    5.    show power inline [interface-id | moduleswitch-number]


手順の詳細
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1configure terminal


    例:
    SwitchDevice# configure terminal 
     

    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 2interfaceinterface-id


    例:
    SwitchDevice(config)# interface gigabitethernet2/0/1 
     

    設定する物理ポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 3power inline {auto [maxmax-wattage] | never | static [maxmax-wattage]}


    例:
    SwitchDevice(config-if)# power inline auto 
     

    ポートの PoE モードを設定します。 キーワードの意味は次のとおりです。

    • auto:受電デバイスの検出をイネーブルにします。 十分な電力がある場合は、装置の検出後に PoE ポートに電力を自動的に割り当てます。 これがデフォルト設定です。

    • maxmax-wattage:ポートで許可されている電力を制限します。 値を指定しない場合は、最大電力が供給されます。

    • maxmax-wattage:ポートで許可されている電力を制限します。 値が指定されていない場合は、最大値が許可されます。

    • never:装置検出とポートへの電力供給をディセーブルにします。

    (注)     

    ポートにシスコの受電デバイスが接続されている場合は、power inline never コマンドでポートを設定しないでください。 問題のあるリンクアップが発生し、ポートが errdisable ステートになることがあります。

    • static:受電デバイスの検出をイネーブルにします。 switchが受電デバイスを検出する前に、ポートへの電力を事前に割り当てます(確保します)。 switchは、装置が接続されていなくてもこのポートに電力を予約し、装置の検出時に電力が供給されることを保証します。

    switchは、自動モードに設定されたポートに電力を割り当てる前に、固定モードに設定されたポートに PoE を割り当てます。

     
    ステップ 4end


    例:
    SwitchDevice(config-if)# end
     

    特権 EXEC モードに戻ります。

     
    ステップ 5show power inline [interface-id | moduleswitch-number]


    例:
    SwitchDevice# show power inline 
     

    switchまたはswitch スタック、指定したインターフェイス、または指定したスタック メンバに関する PoE ステータスを表示します。

    moduleswitch-number キーワードは、スタッキング対応switchesだけでサポートされます。

     

    PoE ポートに接続された受電装置の電力バジェット

    シスコの受電デバイスが PoE ポートに接続されている場合、switchは Cisco Discovery Protocol(CDP)を使用して、受電デバイスの CDP 固有の電力消費を判断し、また、switchはこれに合せて電力バジェットを調整します。 この機能は、IEEE サードパーティの受電デバイスには適用されません。 この装置の場合、switchが電力要求を許可したときに、switchが受電装置の IEEE 分類に応じて電力バジェットを調整します。 受電デバイスがクラス 0(クラス ステータス不明)またはクラス 3 の場合、switchは CDP 固有の電力所要量に関係なく、受電デバイスに 15,400 mW を計上します。 受電デバイスが CDP 固有の消費よりも高いクラスを報告してきたり、または電力分類(デフォルトはクラス 0)をサポートしていない場合、switchは IEEE クラス情報を使用してグローバル電力バジェットを追跡するため、電力供給できるデバイスが少なくなります。

    power inline consumptionwattage インターフェイス コンフィギュレーション コマンドまたは power inline consumption defaultwattage グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すれば、IEEE 分類で指定されたデフォルトの電力要件を上書きできます。 IEEE 分類で指定された電力と実際に装置が必要とする電力の差は、追加の装置が使用するためグローバル電力バジェットに入れられます。 したがって、switchの電力バジェットを拡張してもっと効率的に使用できます。


    注意    


    switchの電力バジェットは慎重に計画し、電力モニタリング機能をイネーブルにし、電源装置に対してオーバーサブスクライブにならないようにする必要があります。



    (注)  


    手動で電力バジェットを設定する場合、switchと受電デバイスの間のケーブルでの電力消失を考慮する必要があります。


    すべての PoE ポートのパワー バジェット

    手順の概要

      1.    configure terminal

      2.    no cdp run

      3.    power inline consumption defaultwattage

      4.    end

      5.    show power inline consumption default


    手順の詳細
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1configure terminal


      例:
      SwitchDevice# configure terminal 
       

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 2no cdp run


      例:
      SwitchDevice(config)# no cdp run 
       

      (任意)CDP をディセーブルにします。

       
      ステップ 3power inline consumption defaultwattage


      例:
      SwitchDevice(config)# power inline consumption default 5000 
       

      各 PoE ポートに接続された受電装置の消費電力を設定します。

      各受電装置に指定できる範囲は 4000 ~ 30000 mW(PoE+)です。 デフォルト値は 30000 mW です。

      (注)     

      このコマンドを使用する場合、電力ポリシングもイネーブルにすることを推奨します。

       
      ステップ 4end


      例:
      SwitchDevice(config)# end
       

      特権 EXEC モードに戻ります。

       
      ステップ 5show power inline consumption default


      例:
      SwitchDevice# show power inline consumption default 
       

      消費電力のステータスを表示します。

       

      特定の PoE ポートのパワー バジェット

      手順の概要

        1.    configure terminal

        2.    no cdp run

        3.    interfaceinterface-id

        4.    power inline consumptionwattage

        5.    end

        6.    show power inline consumption


      手順の詳細
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1configure terminal


        例:
        SwitchDevice# configure terminal 
        
        
         

        グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 2no cdp run


        例:
        SwitchDevice(config)# no cdp run
        
        
         

        (任意)CDP をディセーブルにします。

         
        ステップ 3interfaceinterface-id


        例:
        SwitchDevice(config)# interface gigabitethernet2/0/1 
        
        
         

        設定する物理ポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 4power inline consumptionwattage


        例:
        SwitchDevice(config-if)# power inline consumption 5000
        
        
         

        switchの PoE ポートに接続された受電装置の消費電力を設定します。

        各受電装置に指定できる範囲は 4000 ~ 30000 mW(PoE+)です。 デフォルトは 30000 mW(PoE+)です。

         
        ステップ 5end


        例:
        SwitchDevice(config-if)# end
         

        特権 EXEC モードに戻ります。

         
        ステップ 6show power inline consumption


        例:
        SwitchDevice# show power inline consumption 
         

        電力消費データを表示します。

         

        電力ポリシングの設定

        デフォルトでは、switchは接続されている受電装置の消費電力をリアルタイムでモニタリングします。 消費電力に対するポリシングを行うようにswitchを設定できます。 デフォルトではポリシングはディセーブルです。

        手順の概要

          1.    configure terminal

          2.    interfaceinterface-id

          3.    power inline police [action{log | errdisable}]

          4.    exit

          5.    次のいずれかを使用します。

          • errdisable detect cause inline-power
          • errdisable recovery cause inline-power
          • errdisable recovery intervalinterval

          6.    exit

          7.    copy running-config startup-config


        手順の詳細
           コマンドまたはアクション目的
          ステップ 1configure terminal


          例:
          SwitchDevice# configure terminal 
           

          グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

           
          ステップ 2interfaceinterface-id


          例:
          SwitchDevice(config)# interface gigabitethernet2/0/1 
           

          設定する物理ポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

           
          ステップ 3power inline police [action{log | errdisable}]


          例:
          SwitchDevice(config-if)# power inline police 
           

          ポートでリアルタイム消費電力が最大電力割り当てを超えるときに、次のいずれかのアクションを実行するようにswitchを設定します。

          • power inline police:PoE ポートをシャット ダウンし、ポートへの電力供給をオフにし、PoE ポートを error-disabled ステートに移行します。

          (注)     

          errdisable detect cause inline-power グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、PoE error-disabled の原因についてエラー検出をイネーブルにできます。 errdisable recovery cause inline-powerintervalinterval グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、PoE error-disabled ステートから回復するためのタイマーをイネーブルにすることもできます。

          • power inline police action errdisable:リアルタイムの電力消費がポートの最大電力割り当てを超過した場合、ポートへの電力をオフにします。

          • power inline police action log:ポートに電力を供給しながら syslog メッセージを生成します。

          action log キーワードを入力しない場合、デフォルトのアクションによってポートがシャットダウンされ、errdisable ステートになります。

           
          ステップ 4exit


          例:
          SwitchDevice(config-if)# exit
           

          グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

           
          ステップ 5次のいずれかを使用します。
          • errdisable detect cause inline-power
          • errdisable recovery cause inline-power
          • errdisable recovery intervalinterval


          例:
          SwitchDevice(config)# errdisable detect cause inline-power
          
          
          SwitchDevice(config)# errdisable recovery cause inline-power
          
          
          SwitchDevice(config)# errdisable recovery interval 100
          
          
           

          (任意)PoE errdisable ステートからのエラー回復をイネーブルにし、PoE 回復メカニズム変数を設定します。

          デフォルトでは、回復間隔は 300 秒です。

          intervalinterval では、err-disabled ステートから回復する時間を秒単位で指定します。 指定できる範囲は 30 ~ 86400 です。

           
          ステップ 6exit


          例:
          SwitchDevice(config)# exit
           

          特権 EXEC モードに戻ります。

           
          ステップ 7copy running-config startup-config


          例:
          SwitchDevice# copy running-config startup-config 
          
          
           

          (任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

           

          電力ステータスのモニタ

          表 2 電力ステータスの show コマンド

          コマンド

          目的

          show env power switch[switch-number]

          (任意)スタック内の各スイッチまたは指定したスイッチの内部電源装置のステータスを表示します。

          指定できる範囲は、スタック内のスイッチ メンバ番号に従って 1 ~ 8 です。 次のキーワードは、スタック対応スイッチ上でだけ使用できます。

          show power inline[interface-id | moduleswitch-number]

          スイッチまたはスイッチ スタック、インターフェイス、またはスタック内の特定のスイッチの PoE ステータスを表示します。

          show power inline police

          電力ポリシングのデータを表示します。

          PoE の設定例

          パワー バジェット:例

          次のいずれかのコマンドを入力すると、
          • [no] power inline consumption default wattage グローバル コンフィギュレーション コマンド

          • [no] power inline consumption wattage

            インターフェイス コンフィギュレーション コマンド

          次の注意メッセージが表示されます。

          %CAUTION: Interface Gi1/0/1: Misconfiguring the 'power inline  consumption/allocation' command may cause damage to the 
          switch and void your warranty. Take precaution not to oversubscribe the power supply. It is recommended to enable power 
          policing if the switch supports it. Refer to documentation.
          
          

          その他の参考資料

          エラー メッセージ デコーダ

          説明 リンク

          このリリースのシステム エラー メッセージを調査し解決するために、エラー メッセージ デコーダ ツールを使用します。

          https:/​/​www.cisco.com/​cgi-bin/​Support/​Errordecoder/​index.cgi

          MIB

          MIB MIB のリンク

          本リリースでサポートするすべての MIB

          選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、およびフィーチャ セットに関する MIB を探してダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

          http:/​/​www.cisco.com/​go/​mibs

          シスコのテクニカル サポート

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