Cisco IE 2000 スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 15.0(2)EB
IPv6 MLD スヌーピングの設定
IPv6 MLD スヌーピングの設定
発行日;2013/10/29 | 英語版ドキュメント(2012/07/20 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 9MB) | フィードバック

目次

IPv6 MLD スヌーピングの設定

機能情報の確認

IPv6 MLD スヌーピングの設定の前提条件

IPv6 MLD スヌーピングの設定に関する制約事項

IPv6 MLD スヌーピングの設定に関する情報

IPv6 MLD スヌーピング

MLD メッセージ

MLD クエリー

マルチキャスト クライアント エージングの堅牢性

マルチキャスト ルータ検出

MLD レポート

MLD Done メッセージおよび即時脱退

TCN 処理

MLD スヌーピングのデフォルト設定

MLD スヌーピング設定時の注意事項

MLD スヌーピングのイネーブル化またはディセーブル化

マルチキャスト ルータ ポート

MLD 即時脱退

MLD スヌーピング クエリー

IPv6 MLD スヌーピングの設定方法

MLD スヌーピングのイネーブル化またはディセーブル化

スタティックなマルチキャスト グループの設定

マルチキャスト ルータ ポートの設定

MLD 即時脱退のイネーブル化

MLD スヌーピング クエリーの設定

MLD リスナー メッセージ抑制のディセーブル化

IPv6 MLD スヌーピングのモニタリングおよびメンテナンス

IPv6 MLD スヌーピングの設定例

IPv6 マルチキャスト グループをスタティックに設定:例

VLAN へのマルチキャスト ルータ ポートの追加:例

VLAN で MLD 即時脱退のイネーブル化:例

MLD スヌーピングのグローバルな堅牢性の設定:例

MLD スヌーピングの最後のリスナー クエリー パラメータの設定:例

その他の関連資料

関連資料

標準

MIB

RFC

シスコのテクニカル サポート

IPv6 MLD スヌーピングの設定

機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースでは、この章で説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。

プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。

IPv6 MLD スヌーピングの設定の前提条件

IPv6 を使用するには、デュアル IPv4 および IPv6 スイッチング データベース管理(SDM)テンプレートがスイッチに設定されている必要があります。 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、テンプレートを選択します。

IPv6 MLD スヌーピングの設定に関する制約事項

この機能を使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。

スイッチ上で Multicast Listener Discovery(MLD)スヌーピングを使用して、スイッチド ネットワーク内のクライアントおよびルータに IP バージョン 6(IPv6)マルチキャスト データを効率的に配信することができます。

IPv6 MLD スヌーピングの設定に関する情報

IPv6 MLD スヌーピング

IP バージョン 4(IPv4)では、レイヤ 2 スイッチはインターネット グループ管理プロトコル(IGMP)スヌーピングを使用して、ダイナミックにレイヤ 2 インターフェイスを設定することにより、マルチキャスト トラフィックのフラッディングを抑制します。そのため、マルチキャスト トラフィックは IP マルチキャスト デバイスに対応付けられたインターフェイスにだけ転送されます。IPv6 では、MLD スヌーピングが同様の機能を実行します。MLD スヌーピングを使用すると、IPv6 マルチキャスト データは VLAN(仮想 LAN)内のすべてのポートにフラッディングされるのではなく、データを受信するポートのリストに選択的に転送されます。このリストは、IPv6 マルチキャスト制御パケットをスヌーピングすることにより構築されます。

MLD は IPv6 マルチキャスト ルータで使用されるプロトコルで、直接接続されたリンク上のマルチキャスト リスナー(IPv6 マルチキャスト パケットを受信するノード)の存在、および隣接ノードの対象とするマルチキャスト パケットを検出します。MLD は IGMP から派生しています。MLD バージョン 1(MLDv1)は IGMPv2 と、MLD バージョン 2(MLDv2)は IGMPv3 とそれぞれ同等です。MLD は ICMP バージョン 6(ICMPv6)のサブプロトコルです。MLD メッセージは ICMPv6 メッセージのサブセットで、IPv6 パケット内で先頭の Next Header 値 58 により識別されます。

スイッチは、次の 2 つのバージョンの MLD スヌーピングをサポートします。

MLDv1 スヌーピング:MLDv1 制御パケットを検出し、IPv6 宛先マルチキャスト アドレスに基づいてトラフィックのブリッジングを設定します。

MLDv2 基本スヌーピング(MBSS):MLDv2 制御パケットを使用して、IPv6 宛先マルチキャスト アドレスに基づいてトラフィックの転送を設定します。

スイッチは MLDv1 プロトコル パケットと MLDv2 プロトコル パケットの両方でスヌーピングでき、IPv6 宛先マルチキャスト アドレスに基づいて IPv6 マルチキャスト データをブリッジングします。


) スイッチは、IPv6 送信元および宛先マルチキャスト アドレスベースの転送を設定する MLDv2 拡張スヌーピング(MESS)をサポートしません。


MLD スヌーピングは、グローバルまたは VLAN 単位でイネーブルまたはディセーブルに設定できます。MLD スヌーピングがイネーブルの場合、VLAN 単位の IPv6 マルチキャスト MAC アドレス テーブルはソフトウェアで構築され、VLAN 単位の IPv6 マルチキャスト アドレス テーブルはソフトウェアおよびハードウェアで構築されます。その後、スイッチはハードウェアで IPv6 マルチキャストアドレスに基づくブリッジングを実行します。

MLD メッセージ

MLDv1 は、次の 3 種類のメッセージをサポートします。

Listener Query:IGMPv2 クエリーと同等で、General Query または Mulicast-Address-Specific Query(MASQ)のいずれかになります。

Multicast Listener Report:IGMPv2 レポートと同等です。

Multicast Listener Done メッセージ:IGMPv2 Leave メッセージと同等です。

MLDv2 では、MLDv1 レポートおよび Done メッセージに加えて、MLDv2 クエリーおよび MLDv2 レポートもサポートします。

メッセージの送受信の結果生じるメッセージ タイマーおよびステート移行は、IGMPv2 メッセージの場合と同じです。リンクに対してローカルで有効な IPv6 送信元アドレスを持たない MLD メッセージは、MLD ルータおよび MLD スイッチで無視されます。

MLD クエリー

スイッチは MLD クエリーを送信し、IPv6 マルチキャスト アドレス データベースを構築し、MLD グループ固有クエリー、MLD グループおよび送信元固有クエリーを生成して、MLD Done メッセージに応答します。また、スイッチはレポート抑制、レポート プロキシング、即時脱退機能、およびスタティックな IPv6 マルチキャスト MAC アドレス設定もサポートします。

MLD スヌーピングがディセーブルの場合、すべての MLD クエリーが入力 VLAN でフラッディングされます。

MLD スヌーピングがイネーブルの場合、受信された MLD クエリーが入力 VLAN でフラッディングされ、クエリーのコピーは CPU に送信され、処理されます。MLD スヌーピングでは、受信されたクエリーから IPv6 マルチキャスト アドレス データベースを構築します。MLD スヌーピングは、マルチキャスト ルータ ポートを検出して、タイマーを維持し、レポート応答時間を設定します。また、VLAN のクエリア IP 送信元アドレス、VLAN 内のクエリア ポートを学習して、マルチキャストアドレス エージングを維持します。


) IPv6 マルチキャスト ルータが Catalyst 6500 スイッチであり、拡張 VLAN(範囲 1006 ~ 4096)を使用している場合は、スイッチが拡張 VLAN 上でクエリーを受信できるように、Catalyst 6500 スイッチ上で拡張 VLAN に対する IPv6 MLD スヌーピングをイネーブルにする必要があります。標準範囲 VLAN(1 ~ 1005)の場合、IPv6 MLD スヌーピングを Catalyst 6500 スイッチの VLAN でイネーブルにする必要はありません。


グループが MLD スヌーピング データベースに存在する場合、スイッチは MLDv1 レポートを送信して、グループ固有のクエリーに応答します。このグループが不明の場合、グループ固有のクエリーは入力 VLAN にフラッディングされます。

ホストがマルチキャスト グループから脱退する場合、MLD Done メッセージ(IGMP Leave メッセージと同等)を送信できます。スイッチが MLDv1 Done メッセージを受信した際に、即時脱退がイネーブルでなければ、スイッチはメッセージを受信したポートに MASQ を送信して、ポートに接続する他のデバイスがマルチキャスト グループに残る必要があるかどうか判別します。

マルチキャスト クライアント エージングの堅牢性

クエリー数に基づいて、アドレスからのポート メンバーシップの削除を設定できます。1 つのアドレスに対するメンバーシップからポートが削除されるのは、設定された数のクエリーに関してポート上のアドレスに対するレポートがない場合のみです。デフォルトの回数は 2 回です。

マルチキャスト ルータ検出

IGMP スヌーピングと同様に、MLD スヌーピングでは次の特性を持つマルチキャスト ルータ検出を行います。

ユーザにより設定されたポートには、期限切れがありません。

ダイナミックなポート学習は、MLDv1 スヌーピング クエリーおよび IPv6 PIMv2 パケットにより行われます。

複数のルータが同じレイヤ 2 インターフェイス上にある場合、MLD スヌーピングではポート上の単一のマルチキャスト ルータ(直前にルータ制御パケットを送信したルータ)を追跡します。

マルチキャスト ルータ ポートのダイナミックなエージングは、デフォルト タイマーの 5 分に基づきます。ポート上で制御パケットが 5 分間受信されない場合、マルチキャスト ルータはルータのポート リストから削除されます。

IPv6 マルチキャスト ルータ検出が実行されるのは、MLD スヌーピングがスイッチでイネーブルの場合のみです。

受信された IPv6 マルチキャスト ルータ制御パケットは、スイッチで MLD スヌーピングがイネーブルかどうかにかかわらず、常に入力 VLAN にフラッディングされます。

最初の IPv6 マルチキャスト ルータ ポートが検出された後は、不明の IPv6 マルチキャスト データは、検出されたルータ ポートに対してのみ転送されます(それまでは、すべての IPv6 マルチキャスト データは入力 VLAN にフラッディングされます)。

MLD レポート

MLDv1 join メッセージは、本質的には IGMPv2 と同じように処理されます。IPv6 マルチキャスト ルータが VLAN で検出されない場合は、レポートが処理されないか、またはスイッチから転送されません。IPv6 マルチキャスト ルータが検出され、MLDv1 レポートが受信されると、IPv6 マルチキャスト グループ アドレスおよび IPv6 マルチキャスト MAC アドレスが VLAN の MLD データベースに入力されます。その後、VLAN 内のグループに対するすべての IPv6 マルチキャスト トラフィックが、このアドレスを使用して転送されます。MLD スヌーピングがディセーブルの場合、レポートは入力 VLAN でフラッディングされます。

MLD スヌーピングがイネーブルの場合は、MLD レポート抑制(リスナー メッセージ抑制)は自動的にイネーブルになります。レポート抑制により、スイッチはグループで受信された最初の MLDv1 レポートを IPv6 マルチキャスト ルータに転送します。グループのそれ以降のレポートはルータに送信されません。MLD スヌーピングがディセーブルの場合は、レポート抑制がディセーブルになり、すべての MLDv1 レポートは入力 VLAN にフラッディングされます。

スイッチは、MLDv1 プロキシ レポーティングもサポートします。MLDv1 MASQ が受信されると、スイッチに他のポートのグループが存在する場合、およびクエリーを受信したポートとアドレスの最後のメンバ ポートが異なる場合は、スイッチはクエリーを受信したアドレスに関する MLDv1 レポートで応答します。

MLD Done メッセージおよび即時脱退

即時脱退機能がイネーブルの場合にホストが MLDv1 Done メッセージ(IGMP Leave メッセージと同等)を送信すると、Done メッセージを受信したポートはグループからただちに削除されます。VLAN で即時脱退をイネーブルにする場合は(IGMP スヌーピングと同様に)、ポートに単一のホストが接続されている VLAN でのみこの機能を使用します。ポートがグループの最後のメンバである場合、グループも削除され、検出された IPv6 マルチキャスト ルータに脱退情報が転送されます。

VLAN で即時脱退がイネーブルでない場合に(1 つのポート上にグループのクライアントが複数ある場合)、Done メッセージがポートで受信されると、このポートで MASQ が生成されます。ユーザは、既存アドレスのポート メンバーシップが削除される時期を MASQ 数の観点から制御できます。アドレスに対するメンバーシップからポートが削除されるのは、設定された数のクエリーに関してポート上のアドレスに対する MLDv1 レポートがない場合です。

生成される MASQ 数は、 ipv6 mld snooping last-listener-query count グローバル コンフィギュレーション コマンドにより設定されます。デフォルトの回数は 2 回です。

MASQ は、Done メッセージが送信された IPv6 マルチキャスト アドレスに送信されます。スイッチの最大応答時間内に MASQ で指定された IPv6 マルチキャスト アドレスにレポートが送信されなければ、MASQ が送信されたポートは IPv6 マルチキャスト アドレス データベースから削除されます。最大応答時間は、 ipv6 mld snooping last-listener-query-interval グローバル コンフィギュレーション コマンドにより設定します。削除されたポートがマルチキャスト アドレスの最後のメンバである場合は、マルチキャスト アドレスも削除され、スイッチは検出されたマルチキャスト ルータすべてにアドレス脱退情報を送信します。

TCN 処理

ipv6 mld snooping tcn query solicit グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、トポロジ変更通知(TCN)送信請求をイネーブルにすると、MLDv1 スヌーピングは、設定された数の MLDv1 クエリーによりすべての IPv6 マルチキャスト トラフィックをフラッディングするよう VLAN に設定してから、選択されたポートにのみマルチキャスト データの送信を開始します。この値は、 ipv6 mld snooping tcn flood query count グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して設定します。デフォルトでは、2 つのクエリーが送信されます。スイッチが VLAN 内の STP ルートになる場合、またはスイッチがユーザにより設定された場合は、リンクに対してローカルで有効な IPv6 送信元アドレスを持つ MLDv1 グローバル Done メッセージも生成されます。これは IGMP スヌーピングの場合と同じです。

MLD スヌーピングのデフォルト設定

 

表 44-1 MLD スヌーピングのデフォルト設定

機能
デフォルト設定

MLD スヌーピング(グローバル)

ディセーブル

MLD スヌーピング(VLAN 単位)

イネーブル VLAN MLD スヌーピングが実行されるためには、MLD スヌーピングがグローバルにイネーブルである必要があります。

IPv6 マルチキャスト アドレス

未設定

IPv6 マルチキャスト ルータ ポート

未設定

MLD スヌーピング即時脱退

ディセーブル

MLD スヌーピングの堅牢性変数

グローバル:2、VLAN 単位:0

(注) VLAN 値はグローバル設定を上書きします。VLAN 値が 0 の場合、VLAN はグローバル数を使用します。

最後のリスナー クエリー カウント

グローバル:2、VLAN 単位:0

(注) VLAN 値はグローバル設定を上書きします。VLAN 値が 0 の場合、VLAN はグローバル数を使用します。

最後のリスナー クエリー インターバル

グローバル:1000(1 秒)、VLAN:0

(注) VLAN 値はグローバル設定を上書きします。VLAN 値が 0 の場合、VLAN はグローバルのインターバルを使用します。

TCN クエリー送信請求

ディセーブル

TCN クエリー カウント

2.

MLD リスナー抑制

イネーブル

MLD スヌーピング設定時の注意事項

MLD スヌーピングの設定時は、次の注意事項に従ってください。

MLD スヌーピングの特性はいつでも設定できますが、設定を有効にする場合は、 ipv6 mld snooping グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して MLD スヌーピングをグローバルにイネーブルにする必要があります。

IPv6 マルチキャスト ルータが Catalyst 6500 スイッチであり、拡張 VLAN(範囲 1006 ~ 4096)を使用している場合は、スイッチが拡張 VLAN 上でクエリーを受信できるように、Catalyst 6500 スイッチ上で拡張 VLAN に対する IPv6 MLD スヌーピングをイネーブルにする必要があります。標準範囲 VLAN(1 ~ 1005)の場合、IPv6 MLD スヌーピングを Catalyst 6500 スイッチの VLAN でイネーブルにする必要はありません。

MLD スヌーピングと IGMP スヌーピングは相互に独立して動作します。スイッチで両方の機能を同時にイネーブルにできます。

スイッチで保持可能なマルチキャスト エントリの最大数は、設定された SDM テンプレートによって決まります。

スイッチで保持可能なアドレス エントリの最大数は 1000 です。

MLD スヌーピングのイネーブル化またはディセーブル化

デフォルトでは、IPv6 MLD スヌーピングはスイッチではグローバルにディセーブルで、すべての VLAN ではイネーブルです。MLD スヌーピングがグローバルにディセーブルの場合は、すべての VLAN でもディセーブルです。MLD スヌーピングをグローバルにイネーブルにすると、VLAN 設定はグローバル設定を上書きします。つまり、MLD スヌーピングはデフォルト ステート(イネーブル)の VLAN インターフェイスでのみイネーブルになります。

VLAN 単位または VLAN 範囲で MLD スヌーピングをイネーブルおよびディセーブルにできますが、MLD スヌーピングをグローバルにディセーブルにした場合は、すべての VLAN でディセーブルになります。グローバル スヌーピングがイネーブルの場合、VLAN スヌーピングをイネーブルまたはディセーブルに設定できます。

マルチキャスト ルータ ポート

MLD スヌーピングでは、MLD クエリーおよび PIMv6 クエリーを介してルータ ポートについて学習しますが、コマンドライン インターフェイス(CLI)を使用しても VLAN にマルチキャスト ルータ ポートを追加できます。マルチキャスト ルータ ポートを追加する(マルチキャスト ルータにスタティック接続を追加する)には、スイッチで ipv6 mld snooping vlan mrouter グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

MLD 即時脱退

MLDv1 即時脱退をイネーブルにした場合、スイッチはポートで MLD Done メッセージを検出するとただちに、マルチキャスト グループからポートを削除します。即時脱退機能を使用するのは、VLAN の各ポート上にレシーバが 1 つだけ存在する場合に限定してください。同一ポートにマルチキャスト グループのクライアントが複数ある場合は、VLAN で即時脱退をイネーブルにしてはなりません。

MLD スヌーピング クエリー

即時脱退がイネーブルでない場合に、ポートが MLD Done メッセージを受信すると、スイッチはポートで MASQ を生成して、Done メッセージが送信された IPv6 マルチキャスト アドレスに送信します。ポートがマルチキャスト グループから削除される前に、送信される MASQ 数およびスイッチが応答を待機する時間を任意で設定できます。

IPv6 MLD スヌーピングの設定方法


) IPv6 マルチキャスト ルータが Catalyst 6500 スイッチであり、拡張 VLAN(範囲 1006 ~ 4096)を使用している場合は、スイッチが拡張 VLAN 上でクエリーを受信できるように、Catalyst 6500 スイッチ上で拡張 VLAN に対する IPv6 MLD スヌーピングをイネーブルにする必要があります。標準範囲 VLAN(1 ~ 1005)の場合、IPv6 MLD スヌーピングを Catalyst 6500 スイッチの VLAN でイネーブルにする必要はありません。


MLD スヌーピングのイネーブル化またはディセーブル化

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ipv6 mld snooping

スイッチで MLD スヌーピングをグローバルにイネーブルにします。

ステップ 3

ipv6 mld snooping vlan vlan-id

(任意)VLAN で MLD スヌーピングをイネーブルにします。指定できる VLAN ID の範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4096 です。

VLAN スヌーピングをイネーブルにするには、MLD スヌーピングがグローバルにイネーブルである必要があります。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

reload

オペレーティング システムをリロードします。

スタティックなマルチキャスト グループの設定

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ipv6 mld snooping vlan vlan-id static ipv6_multicast_address interface interface-id

マルチキャスト グループのメンバとしてレイヤ 2 ポートにマルチキャスト グループを静的に設定します。

vlan-id は、マルチキャスト グループの VLAN ID です。指定できる VLAN ID の範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4096 です。

ipv6_multicast_address は、128 ビットのグループ IPv6 アドレスです。このアドレスは RFC 2373 で指定された形式でなければなりません。

interface-id は、メンバ ポートです。物理インターフェイスまたはポート チャネル(1 ~ 48)に設定できます。

ステップ 3

end

特権 EXEC モードに戻ります。

マルチキャスト ルータ ポートの設定


) マルチキャスト ルータへのスタティック接続は、スイッチ ポートに限りサポートされます。


 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ipv6 mld snooping vlan vlan-id mrouter interface interface-id

マルチキャスト ルータの VLAN ID を指定して、マルチキャスト ルータにインターフェイスを指定します。

指定できる VLAN ID の範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4096 です。

このインターフェイスには物理インターフェイスまたはポート チャネルを指定できます。ポート チャネル範囲は 1 ~ 48 です。

ステップ 3

end

特権 EXEC モードに戻ります。

MLD 即時脱退のイネーブル化

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ipv6 mld snooping vlan vlan-id immediate-leave

VLAN インターフェイスで MLD 即時脱退をイネーブルにします。

ステップ 3

end

特権 EXEC モードに戻ります。

MLD スヌーピング クエリーの設定

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ipv6 mld snooping robustness-variable value

(任意)スイッチが一般クエリーに応答しないリスナー(ポート)を削除する前に、送信されるクエリー数を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 3 です。デフォルトは 2 です。

ステップ 3

ipv6 mld snooping vlan vlan-id robustness-variable value

(任意)VLAN 単位でロバストネス変数を設定します。これにより、MLD レポート応答がない場合にマルチキャスト アドレスがエージング アウトされるまでに、MLD スヌーピングが送信する一般クエリー数が決定されます。指定できる範囲は 1 ~ 3 です。デフォルトは 0 です。0 に設定すると、使用される数はグローバルな堅牢性変数の値になります。

ステップ 4

ipv6 mld snooping last-listener-query-count count

(任意)MLD クライアントがエージング アウトされる前にスイッチが送信する MASQ 数を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 7 です。デフォルトは 2 です。クエリーは 1 秒後に送信されます。

ステップ 5

ipv6 mld snooping vlan vlan-id last-listener-query-count count

(任意)VLAN 単位で last-listener クエリー カウントを設定します。この値はグローバルに設定された値を上書きします。指定できる範囲は 1 ~ 7 です。デフォルトは 0 です。0 に設定すると、グローバルなカウント値が使用されます。クエリーは 1 秒後に送信されます。

ステップ 6

ipv6 mld snooping last-listener-query-interval interval

(任意)スイッチが MASQ を送信したあと、マルチキャスト グループからポートを削除するまで待機する最大応答時間を設定します。指定できる範囲は、100 ~ 32,768 ミリ秒です。デフォルト値は 1000(1 秒)です。

ステップ 7

ipv6 mld snooping vlan vlan-id last-listener-query-interval interval

(任意)VLAN 単位で last-listener クエリー インターバルを設定します。この値はグローバルに設定された値を上書きします。指定できる範囲は、0 ~ 32,768 ミリ秒です。デフォルトは 0 です。0 に設定すると、グローバルな最後のリスナー クエリー インターバルが使用されます。

ステップ 8

ipv6 mld snooping tcn query solicit

(任意)トポロジ変更通知(TCN)をイネーブルにします。これにより、VLAN は設定された数のクエリーに関する IPv6 マルチキャスト トラフィックすべてをフラッディングしてから、マルチキャスト データをマルチキャスト データの受信を要求するポートに対してのみ送信します。デフォルトでは、TCN はディセーブルに設定されています。

ステップ 9

ipv6 mld snooping tcn flood query count count

(任意)TCN がイネーブルの場合、送信される TCN クエリー数を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 10 で、デフォルトは 2 です。

ステップ 10

end

特権 EXEC モードに戻ります。

MLD リスナー メッセージ抑制のディセーブル化

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

no ipv6 mld snooping listener-message-suppression

MLD メッセージ抑制をディセーブルにします。

ステップ 3

end

特権 EXEC モードに戻ります。

IPv6 MLD スヌーピングのモニタリングおよびメンテナンス

ダイナミックに学習された、あるいはスタティックに設定されたルータ ポートおよび VLAN インターフェイスの MLD スヌーピング情報を表示できます。MLD スヌーピング用に設定した VLAN の MAC アドレス マルチキャスト エントリも表示できます。

 

コマンド
目的

show ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ]

スイッチのすべての VLAN または指定された VLAN の MLD スヌーピング設定情報を表示します。

(任意)個々の VLAN に関する情報を表示するには、 vlan vlan-id を入力します。指定できる VLAN ID の範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4096 です。

show ipv6 mld snooping mrouter [ vlan vlan-id ]

動的に学習された、あるいは手動で設定されたマルチキャスト ルータ インターフェイスの情報を表示します。MLD スヌーピングをイネーブルにすると、スイッチはマルチキャスト ルータの接続先であるインターフェイスを自動的に学習します。これらのインターフェイスは動的に学習されます。

(任意)個々の VLAN に関する情報を表示するには、 vlan vlan-id を入力します。指定できる VLAN ID の範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4096 です。

show ipv6 mld snooping querier [ vlan vlan-id ]

VLAN 内で直前に受信した MLD クエリー メッセージの IPv6 アドレスおよび着信ポートに関する情報を表示します。

(任意)個々の VLAN に関する情報を表示するには、 vlan vlan-id を入力します。指定できる VLAN ID の範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4096 です。

show ipv6 mld snooping multicast-address [ vlan vlan-id ] [ count | dynamic | user ]

すべての IPv6 マルチキャスト アドレス情報あるいはスイッチまたは VLAN の特定の IPv6 マルチキャスト アドレス情報を表示します。

count を入力して、スイッチまたは VLAN のグループ数を表示します。

dynamic を入力して、スイッチまたは VLAN の MLD スヌーピング学習済みグループ情報を表示します。

user を入力して、スイッチまたは VLAN の MLD スヌーピング ユーザ設定グループ情報を表示します。

show ipv6 mld snooping multicast-address vlan vlan-id [ ipv6-multicast-address ]

指定の VLAN および IPv6 マルチキャスト アドレスの MLD スヌーピングを表示します。

show ipv6 mld snooping multicast-address user

または

show ipv6 mld snooping multicast-address vlan vlan-id user

スタティック メンバ ポートおよび IPv6 アドレスを確認します。

show ipv6 mld snooping mrouter [ vlan vlan-id ]

VLAN インターフェイスで IPv6 MLD スヌーピングがイネーブルになっていることを確認します。

show ipv6 mld snooping

IPv6 MLD スヌーピング レポート抑制がディセーブルであることを確認します。

IPv6 MLD スヌーピングの設定例

IPv6 マルチキャスト グループをスタティックに設定:例

次に、IPv6 マルチキャスト グループをスタティックに設定する例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# ipv6 mld snooping vlan 2 static FF12::3 interface gigabitethernet1/1
Switch(config)# end

VLAN へのマルチキャスト ルータ ポートの追加:例

次に、VLAN 200 にマルチキャスト ルータ ポートを追加する例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# ipv6 mld snooping vlan 200 mrouter interface gigabitethernet1/2
Switch(config)# exit

VLAN で MLD 即時脱退のイネーブル化:例

次に、VLAN 130 で MLD 即時脱退をイネーブルにする例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# ipv6 mld snooping vlan 130 immediate-leave
Switch(config)# exit

MLD スヌーピングのグローバルな堅牢性の設定:例

次に、MLD スヌーピングのグローバルな堅牢性変数を 3 に設定する例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# ipv6 mld snooping robustness-variable 3
Switch(config)# exit

MLD スヌーピングの最後のリスナー クエリー パラメータの設定:例

次に、VLAN の MLD スヌーピングの最後のリスナー クエリー カウントを 3 に設定する例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# ipv6 mld snooping vlan 200 last-listener-query-count 3
Switch(config)# exit
 

次に、MLD スヌーピングの最後のリスナー クエリー インターバル(最大応答時間)を 2000(2 秒)に設定する例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# ipv6 mld snooping last-listener-query-interval 2000
Switch(config)# exit

その他の関連資料

ここでは、スイッチ管理に関する参考資料について説明します。

関連資料

関連項目
マニュアル タイトル

Cisco IE 2000 コマンド

Cisco IE 2000 Switch Command Reference , Release 15.0(1)EY』

Cisco IOS 基本コマンド

『Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference』

SDM テンプレート

「SDM テンプレートの設定」

標準

標準
タイトル

この機能でサポートされる新規の標準または変更された標準はありません。また、既存の標準のサポートは変更されていません。

--

MIB

MIB
MIB のリンク

--

Cisco IOS XR ソフトウェアを使用して MIB を検索およびダウンロードするには、 http://cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml にある Cisco MIB Locator を使用し、[Cisco Access Products] メニューからプラットフォームを選択します。

RFC

RFC
タイトル

この機能によりサポートされた新規 RFC または改訂 RFC はありません。またこの機能による既存 RFC のサポートに変更はありません。

--

シスコのテクニカル サポート

説明
リンク

シスコのテクニカル サポート Web サイトでは、製品、テクノロジー、ソリューション、技術的なヒント、およびツールへのリンクなどの、数千ページに及ぶ技術情報が検索可能です。Cisco.com に登録済みのユーザは、このページから詳細情報にアクセスできます。

http://www.cisco.com/en/US/support/index.html