Cisco Network Boot インストレーション コンフィギュレーション ガイド
Cisco Network Bootのインストールお よび動作設定
Cisco Network Bootのインストールおよび動作設定
発行日;2012/02/02 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

Cisco Network Bootのインストールおよび動作設定

あらかじめ必要な作業

設定作業

ネットワーク コンフィギュレーションの確認

マスター ブート イメージの作成

オペレーティング システムおよびアプリケーションのインストール

Cisco iSCSIドライバのインストール

ネットワーク インターフェイスの設定

PXE対応のNICを装備したホスト

PXE対応のNICを装備していないホスト

コピー用iSCSIターゲットの設定

DHCP/TFTPサーバの設定

Windows 2000でのDHCPサーバ

Windows 2000でのTFTPサーバ

ブート イメージのコピー

Network Boot Administrationユーティリティのインストール

パーティションの作成

iSCSIターゲットへのブート イメージのコピー

コピー プロセスの完了

IPホスト ネットワーク ブートの設定

Cisco Network Bootのインストールおよび動作設定

この章では、Cisco Network Bootソフトウェアを実行するために必要なソフトウェアをインストールして設定する手順について説明します。

初めてこの作業を行う場合は、マスター ブート ホスト上でマスター ブート イメージを作成する手順が必要です。マスター ブート イメージを作成してから、それをiSCSIターゲットにコピーします。

この章の内容は、次のとおりです。

「あらかじめ必要な作業」

「設定作業」

「ネットワーク コンフィギュレーションの確認」

「マスター ブート イメージの作成」

「コピー用iSCSIターゲットの設定」

「DHCP/TFTPサーバの設定」

「ブート イメージのコピー」

「IPホスト ネットワーク ブートの設定」

あらかじめ必要な作業

iSCSI Network Boot Programのコンポーネントをインストールして設定する前に、次の作業を完了しておく必要があります。

すべてのハードウェア、ソフトウェア、およびネットワーク機器について、構成をプランニングします。

Cisco 5400シリーズ システム、iSCSIターゲット、DHCP/TFTPサーバ、およびホストのあらゆる設定情報を集めます。「設定情報の収集」を参照してください。

Cisco.comで、最新のCisco iSCSIドライバ、readmeファイル、およびサンプル コンフィギュレーション ファイルを探します。ドライバの互換性情報およびその他のドライバ関連情報もCisco.comにあります。

Cisco.comで最新リリースのCisco Network Bootを見つけます。

この章の図 3-1および図 3-2の例を検討します。SCSIルーティング インスタンスのIPアドレスおよびiSCSIターゲットを指定してアクセス リストを設定する場合に、これらの例が役立ちます。


) SCSIルーティング インスタンスの名前として、すべての例でbootrtrを使用しています。


設定作業

Cisco Network Bootを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 ネットワーク コンフィギュレーションを確認します。

ステップ 2 マスター ブート イメージを作成します。

ステップ 3 ストレージ ルータを設定します。

ステップ 4 iSCSIターゲットを1つ以上設定します。

ステップ 5 DHCP/TFTPサーバを設定します。

ステップ 6 iSCSIターゲットにブート イメージをコピーします。

ステップ 7 ネットワークから起動するIPホストを設定します。


 

図 3-1に、この章で使用するアドレスの例を示します。図 3-2には、サンプル コンフィギュレーションで使用するSCSIルーティング パラメータを示します。この章の例でもこのパラメータを使用します。

図 3-1 例 ― IPアドレス

 

図 3-2 - コンフィギュレーションのルーティング パラメータ

 

ネットワーク コンフィギュレーションの確認

ネットワーク コンフィギュレーションを確認するには、LAN項目を確認し、PXE対応のNICが接続されていることを確認し、さらにシスコ製のスイッチを設定する作業が必要です。

Cisco Network Boot動作用にLANを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 表 3-1の項目を確認するか、または組み込みます。

ステップ 2 PXE対応のNICがIPイーサネット接続によって、Cisco SN 5400シリーズ システムとDHCPサーバに接続されていることを確認します。

ステップ 3 シスコのスイッチがDHCPで動作することを確認します。スイッチCLIコマンドの例とスイッチの設定例を示します。

DHCPの設定値を確認するには、> イネーブル プロンプトに次のコマンドを入力します。

#show dhcp server
 

DHCPサーバのIPアドレスを設定するには、> イネーブル プロンプトに次のコマンドを入力します。

#configure terminal
#ip dhcp-server A.B.C.D
 

ステップ 4 ギガビット イーサネットまたは10/100イーサネット ポート上のシスコ製スイッチが、即座に初期化されるように設定されているかどうかを確認します。スイッチを設定するコマンドの例を示します。

interface #1にportfastオプションを設定するには、> イネーブル プロンプトから各ポートに次のコマンドを入力します。

#configure terminal
#interface GigabitEthernet 0/1
#spanning-tree portfast
 

interface #2についてスイッチを設定するには、先に現在のインターフェイス設定を終了する必要があります。> イネーブル プロンプトに次のコマンドを入力します。

#exit
#interface GigabitEthernet 0/2
#spanning-tree portfast
 

注意 スパニングツリーportfastの開始をイネーブルにするのは、単一ホストに接続されたポートに限定する必要があります。ハブ、コンセントレータ、スイッチ、ブリッジなどを高速開始ポートに接続すると、一時的にスパニングツリー ループが生じる可能性があります。


 

 

表 3-1 ネットワーク コンフィギュレーションの項目

項目
説明

ギガビット イーサネットまたは10/100の設定

DHCP/TFTPサーバ、ホスト、およびCisco 5400シリーズ システムを接続するIPイーサネット接続には、ギガビット イーサネットまたは10/100を設定する必要があります。

DHCP/TFTPサーバとCisco 5400シリーズ システムにアクセスできる、PXE対応の10/100、10/100/1000、またはギガビット イーサネット ポートが各ホストに必要です。このポートは、オンボードのイーサネット ポートにすることも、またはNICとして提供することもできます。

VLAN

VLANがある場合は、すべてのVLAN設定が正しいことを確認してください。VLANも、複数のネットワーク セグメントを管理する方法の1つです。

たとえば、現在VLAN 20上にいて、DHCPサーバがVLAN 40にある場合、VLANとDHCPヘルパー アドレス間がルーティングされていることを確認してください。

DHCPヘルパー アドレス

DHCPヘルパー アドレスによって、ホストはDHCPサーバがそのホストとは別のネットワーク(セグメント)に置かれている場合でも、DHCPサーバを見つけることができます。

ルータのIOSを使用するシスコ製のスイッチおよびルータは、DHCPヘルパー アドレスが必要です。

スパニングツリーportfast

シスコ製の装置を使用する場合、シスコバージョンのSpanning Tree Protocol(STP;スパニングツリー プロトコル)が必要です。これはループを防止するためのプロトコルです。

マスター ブート イメージの作成

マスター ブート イメージを作成するには、オペレーティング システムとアプリケーションをインストールし、iSCSIドライバをインストールして、ネットワーク インターフェイスを設定する作業が必要です。

オペレーティング システムおよびアプリケーションのインストール


ステップ 1 マスター ブート ホストにMicrosofot Windows 2000 ServerまたはAdvanced Serverをインストールします。

ステップ 2 マスター ブート イメージに組み込むその他のアプリケーションをすべてインストールします。


 

Cisco iSCSIドライバのインストール

マスター ブート ホストにMicrosoft Windows 2000対応のCisco iSCSIドライバをインストールする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 最新のCisco iSCSIドライバをダウンロードします。

ステップ 2 Cisco iSCSIドライバのreadmeファイルを使用し、Cisco iSCSIドライバをインストールして設定します。

ステップ 3 SCSIルーティング インスタンスに対応づけるIPアドレスを入力します。

ステップ 4 ブート タイプがEarlyになっていない場合は、Early Bootボタンをクリックします。

ステップ 5 Add > Save をクリックします。


.

ネットワーク インターフェイスの設定

ネットワーク インターフェイスを設定するには、IPアドレスを割り当てる作業が必要です。

IPアドレスを割り当てるときには、下記の点を考慮してください。

IPイーサネットでCisco SN 5400シリーズ システムのDHCPおよびiSCSIターゲットに接続するホストに接続されているネットワーク インターフェイスは、PXEプログラム対応でなければなりません。

ホストに接続されていても、別のネットワークに接続するネットワーク インターフェイスの場合は、PXEをイネーブルにしません。

PXE対応のNICにIPアドレスを割り当てるときには、DHCP IPアドレスと一致させる必要があります。表 3-3を参照してください。

PXE対応のNICを装備したホスト

PXE対応のNICにIPアドレスを割り当てる場合は、NICのマニュアルに従って次の作業を行います。


ステップ 1 Start > Settings > Network and Dialup Connections > Local Area Connectio n の順にクリックします。PXE対応NICとのローカル エリア接続を選択します。

ステップ 2 TCP/IPプロパティを設定します。

図 3-3 例 ― TCP/IPプロパティ

 

ステップ 3 Use the following IP address フィールドを設定することを選択します。

ステップ 4 DHCPの設定に基づいて使用するIPアドレスを割り当てます。


 


注意 スタティックIPアドレスをDHCPアドレスに変更しないでください。変更すると、データ損失が生じる可能性があります。

PXE対応のNICを装備していないホスト

DHCPを使用してIPアドレスを自動的に取得すると、コピー後に各システムが同じIPアドレスで設定されることはありません。その場合、各システムを個別に起動し、別のIPアドレスを与えるように手動で設定する必要があります。このように、IPアドレスの設定にDHCPを使用すると、管理作業が少なくなります。

PXE非対応のNICにIPアドレスを割り当てる場合は、NICのマニュアルに従って次の作業を行います。


ステップ 1 Start > Settings > Network and Dialup Connections > Local Area Connectionの順にクリックします。PXEプログラム非対応のローカル エリア接続を選択します。

ステップ 2 TCP/IPプロパティを設定します。

ステップ 3 Obtain an IP address automaticallyフィールドを設定することを選択します。


 


) ブート プロセス用に選択するNICタイプおよびインターフェイス番号は、すべてのホストで一致させる必要があります。


コピー用iSCSIターゲットの設定

iSCSIターゲットを設定するには、ブート イメージを作成するためのiSCSIターゲットを設定し、さらにコピーのイメージ用のiSCSIターゲットを設定する必要があります。

iSCSIターゲットを設定する場合の注意事項は、次のとおりです。

iSCSIターゲットに最初にマップするディスクは、LUN 0でなければなりません。この装置をブート ディスクとして使用します。このiSCSIターゲットにマップするその他のすべてのディスクは、LUN 1、LUN 2、LUN 3のように、順番に番号を付ける必要があります。

ボリューム(論理または仮想装置)を作成するためにiSCSIターゲットを設定する場合は、各ブート イメージをマスター ブート ホスト上の直接接続されたディスクのファイル サイズより10%以上大きくする必要があります。大きいスワップ スペースが必要になった場合に、ブート イメージを大きくしなければなりません。

まず、最初のブート ホストで使用するiSCSIターゲットを1つだけ設定します。

他のiSCSIターゲットを設定する場合、最初のiSCSIターゲットを設定したすぐあとで設定することもできますし、各iSCSIターゲットにブート イメージを1つずつコピーする処理を完了してから設定することもできます。

コピー用のiSCSIターゲットを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 未設定の場合は、Cisco SN 5400シリーズ システムをインストールして設定します。該当するCisco SN 5400シリーズ システムのコンフィギュレーション ガイドを参照してください。

ステップ 2 マスター ブート ホストがiSCSIターゲットにアクセスできるように、iSCSIターゲットとアクセス リストが設定されているかどうかを確認します。

最初は、マスター ブート ホストからすべてのiSCSIターゲットにアクセスできなければなりません。コピー プロセスの完了後は、各ホストだけがiSCSIターゲットにアクセスでき、iSCSIターゲットにマップできます。コピー プロセスの完了後、各ホストがそれぞれ専用のiSCSIターゲットだけにアクセスできるように、アクセス リストとSCSIルーティング インスタンスのiSCSIターゲットを調整する必要があります。


注意 つねにiSCSIターゲットにアクセスできるホストは1つだけです。複数のホストにアクセス権を与えると、データ損失が生じる可能性があります。

iSCSIターゲットに関してアクセス リストを変更する場合は、そのアクセス リストに対応する各ホストの電源を切る必要があります。

ステップ 3 情報を追加または設定することによって、マスター ブート ホストにiSCSIターゲットを設定します。一部の例の説明については、 表 3-2 および図 3-2を参照してください。

ステップ 4 マスター ブート ホストのIPアドレスを指定して、アクセス リストを設定します。


) 他のホスト用のアクセス リストは、この時点で設定することも、あとで設定することもできます。


ステップ 5 ターゲット名を書き留めます。ターゲット名にアクセスする1つの方法は、Cisco 5400シリーズ システム上で次の例のように、CLIコマンドを入力します。

show scsirouter bootrtr
 

bootrtrは、SCSIルーティング インスタンスの名前です。

あとでDHCPサーバを設定するときに、このターゲット名を使用します。


 

 

表 3-2 例:iSCSIターゲットの設定

説明

bootrtr

SCSIルーティング インスタンス名

10.2.50.102

SCSIルーティング インスタンスのIPアドレス


) 管理用のアドレスではありません。


0

ホストにマップするiSCSIターゲットのLUN。このLUNはゼロでなければなりません。

iqn.1987-05.com.cisco.00.0aeccb6d6099d0b325595df2480730cc.masterbootdisk

iSCSIターゲット名

DHCP/TFTPサーバの設定

DHCP/TFTPサーバを設定するには、ホストのスコープ、予約、およびコンフィギュレーション オプションを設定する必要があります。

DHCP/TFTPサーバは、DHCPサーバとTFTPサーバという異なる2つのサーバから成ります。両方のサーバを同じホスト コンピュータに置いておく 必要 があります。

DHCPの詳細なインストレーション手順については、使用するDHCPサーバのマニュアルを参照してください。


) マスター ブート ホスト用と他のホスト用のDHCPサーバを設定することもできますし、他のホストはあとで使用するときに設定してもかまいません。


Windows 2000でのDHCPサーバ

DHCPサーバの設定手順は、次のとおりです。


ステップ 1 適切なサービス パックおよびhotfixesをインストールします。

ステップ 2 Windowsで、 Start > Programs > Administrative Tools > DHCP の順に選択し、DHCP に進みます。

ステップ 3 ActionメニューからAdd server を選択します。

ステップ 4 コンフィギュレーション用のスコープ オプションを指定することによって、スコープを設定します。DHCPの資料を参照してください。

ステップ 5 Scopeの下の Reservations を右クリックし、 New Reservation を選択します。次の各オプションについて、情報を追加します。

予約名(ホスト名)

IPアドレス

MACアドレス

説明

各オプションの説明と例については、 表 3-3 を参照してください。


) 各予約名が重複してはなりません。


ステップ 6 ネットワークにホストを追加する場合は、 Add をクリックします。ネットワークに追加するホストごとに、ステップ6を繰り返します。すべてのシステムについて予約が完了したら、 Close をクリックします。

ステップ 7 Resevationメニューから Master を選択し、右クリックで Configuration Options を表示します。

ステップ 8 スコープおよび予約オプションを確認して追加します。各オプションについて、次の情報を追加します。

Scope (LANごとに設定)

043 ― ベンダー固有のオプション

067 ― ブートファイル名

Reservation (ホストごとに設定)

012 ― ホスト名

017 ― ルート ファイル

各オプションの例については、 表 3-4 および 表 3-5 を参照してください。

ステップ 9 これらのオプションを保存します。

ステップ 10 DHCPを終了します。


 

 

表 3-3 New Reservationのオプション

オプション
説明
入力例

Reservation name

ホストの名前

HERMES_master

IP Address

ホストのIPアドレス。このアドレスは、SN 542xのアクセス リストで設定されたアドレスと一致させなければなりません。

10.2.50.49
 

MAC address

PXE対応のマスター ブート ホストに装備されたNICの6バイト16進数アドレス。このアドレスは、システム マニュアルで調べることもできますが、PXE対応システムを起動すると、アドレスが表示されます。

また、ホストのコマンド プロンプト ウィンドウに次のコマンドを入力することもできます。

ipconfig /all

00:04:56:AC:71:29

Description

予約名の説明

iSCSI boot master

 

表 3-4 コンフィギュレーション オプション ― Scope

オプション
説明
入力例

043

ベンダー固有の情報

03 06 01 03(他のPXEサーバは無視)に設定する必要があります。

067

ブート ファイル名

bootrtr.com

 

表 3-5 コンフィギュレーション オプション ― Reservation

オプション
説明
入力例

012

ホスト名

HERMES_master

017

iSCSIターゲット名へのルート パス。マスター ブート ホストにinbp.comファイルをロードすると、iSCSIターゲットのルート パスもロードされます。

iscsi:10.2.50.102:tcp:3260:0:
iqn.1987-05.com.cisco.
00xxxxxxxxxxxxxmasterbootdisk

このルート パスを構成する各要素については、 表 3-6 を参照してください。

 

表 3-6 ルート パスの要素

要素
説明
iscsi

必須プレフィクス

10.2.50.102

前のステップで設定したSCSIルーティング インスタンスのアドレス。


) これは管理用アドレスではなく、SCSIルータのIPアドレスです。


tcp or 6

TCPを使用することを指定

3260

iSCSIポート番号。3260はIANAによって割り当てられたデフォルトです。

0

使用するLUN(ゼロ)

iqn.1987-05.com.cisco.00.0aeccb6d6099d0b325595df2480730cc.masterbootdisk

iSCSIターゲット名。scsirouter CLIコマンドを使用すると、iSCSIターゲット名が得られます。「コピー用iSCSIターゲットの設定」を参照してください。

Windows 2000でのTFTPサーバ

TFTPサーバの設定手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Remote Installation Servicesをインストールすることによって、TFTPサーバをインストールします。Remote Installation Servecesはどの時点でも設定しないでください。

ステップ 2 ディレクトリがない場合には、次のように入力して作成します。

c:\tftpdroot
 

ステップ 3 Cisco.comからc:\tftpdrootディレクトリにinbp.comファイルをコピーします。inbp.comファイルはCisco.comのCisco Network Bootパッケージにあります。Netboot-2.1.1.zipを探してください。

ステップ 4 Start > Programs > Administrative Tools > Services の順にクリックします。

ステップ 5 Trivial FTP Daemon service をダブルクリックします。

ステップ 6 ステータスが Started になっていることを確認します。

Startedと表示されていない場合は、 Start をクリックし、 Startup Type Automatic に設定します。


 

ブート イメージのコピー

ブート イメージをコピーするには、Network Boot Administrationユーティリティをインストールし、iSCSIターゲット上でパーティションを作成し、マスター ブート イメージをコピーし、その他のブート イメージをコピーします。これでコピー プロセスが完了します。

Network Boot Administrationユーティリティは、ブート イメージのコピーをはじめ、Cisco Network Bootの管理作業を実行するための、Cisco Network Bootのコンポーネントです。


) ブート ディスクはiSCSIターゲット/LUN 0として設定されているので、コピーできる装置数は8までです。コピー後、Cisco 5400シリーズ システムのコンフィギュレーションを調整し、すべてのブート ディスクのコピーを作成し終わるまで、次々と他の8つのブート ディスクにアクセスできるように調整する必要があります。または、コピー時に限り、ブート ディスクをLUN 0-nにすることができます。その場合はコピー後、忘れずに、LUN 0に再設定してください。


Network Boot Administrationユーティリティのインストール

Network Boot Administrationユーティリティのインストール手順は、次のとおりです。


ステップ 1 このユーティリティをインストールするには、Cisco.comでnetboot-2.1.1.zipというパッケージを探し、パッケージの圧縮を解除して、 setup.exe をダブルクリックします。

ステップ 2 Network Boot Administrationウィザードが表示されます。 Next をクリックし、ライセンス契約とreadmeファイルに目を通します。 Yesをクリックし、さらにNext をクリックします。

ステップ 3 Customer Informationに記入し、Nextをクリックします。

ステップ 4 Destination Locationを選択し、Nextをクリックします。

ステップ 5 ウィザードによるインストールが完了したら、Finishをクリックします。


 

パーティションの作成

パーティションの作成手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Start > Programs > Cisco Storage Networking > Network Boot Administration の順にクリックします。

ステップ 2 netbootウィンドウで、 Disk Managementを選択します。

ディスクとパーティションを示したウィンドウが表示されます(図 3-4を参照)。

ステップ 3 ベーシック ディスクの未割り当て領域を右クリックし、 Create Partition.... をクリックします。

図 3-4 Disk Managementウィンドウ

 

ステップ 4 Create Partitionウィザードで、 Next をクリックします。

ステップ 5 Select Partition Typeウィンドウで、 Primary Partition > Next の順に選択します。

ステップ 6 Specify Partition Sizeウィンドウで、 Amount of disk space to useを入力し、Next をクリックします。

コピー元ボリュームの使用済みスペースより10%以上大きい容量を見積もってください。大きいスワップ スペースが必要になった場合に、ブート イメージを大きくしなければなりません。

ステップ 7 Assign Drive letter or pathウィンドウで、 Assign a drive letter を選択し、ドライブ文字を選択するかまたは入力し、 Next をクリックします。

ステップ 8 Format Partitionウィンドウで、 Format this partition > Perform quick format の順に選択し、さらに Next > Finish の順にクリックします。

ステップ 9 フォーマット処理が完了すると、パーティションに新しいボリュームの名前、容量、条件としてhealthyが表示されます(図 3-5を参照)。パーティションを右クリックし、Mark Partition Activeを選択します。

ステップ 10 パーティションをアクティブとしてマーキングすると、New Volumeという名前、条件、Healthy(Active)が表示されます(図 3-5を参照)。


 

図 3-5 ヘルシー/アクティブ ボリューム

 

iSCSIターゲットへのブート イメージのコピー

ブート イメージをコピーする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Source Volumes を選択します。

ステップ 2 Source Volumes(コピー元)からボリュームのドライブ文字をクリックします。コピー元にできるのは、次の2個所のどちらか一方です。

マスター ブート イメージが保管されているマスター ブート ホスト上の直接接続されたディスク ドライブ

コピー プロセスによってマスター ブート イメージから直接作成されたボリューム

ステップ 3 コピー先として選択できる他のドライブを示した、Destination Volumesウィンドウが表示されます。コピー先にするボリュームのドライブ文字を選択します。例では、コピー元ボリュームCがコピー先ボリュームEにコピーされます(図 3-6を参照)。

図 3-6 コピー先ウィンドウ

 

ステップ 4 Replicate Boot Volumeをクリックします。

ステップ 5 Confirm Replication of Volume画面に表示されたデータを確認し、Nextをクリックします。

ステップ 6 次の情報を入力します。

 

説明
例 ― 初回
例 ― 2回め

Source IP address

ブート イメージが保管されているホストのIPアドレス。PXE対応NICのIPアドレスにする必要があります。表 2-4のコンフィギュレーション ワークシート ― DHCP/TFTPサーバを参照してください。

1.2.50.49
1.2.50.49

Destination IP address

ブート イメージを受信するホストのIPアドレス。PXE対応NICのIPアドレスにする必要があります。表 2-4のコンフィギュレーション ワークシート ― DHCP/TFTPサーバを参照してください。

1.2.50.49 (same)
1.2.50.48 (different)

Destination computer name

コピー先コンピュータとして指定されたホストの名前。表 2-4のコンフィギュレーション ワークシート ― DHCP/TFTPサーバを参照してください。

HERMES_master
HOMER

) コピー プロセスを初めて実行する場合と2回め(またはそれ以降)の場合の例を示しています。初めてコピー プロセスを実行する場合は、コピー元IPアドレス、コピー先IPアドレス、さらにコンピュータ名を一致させて、マスター ブート イメージ用のブート ディスクを作成する必要があります。2回め(またはそれ以降)にプロセスを実行する場合は、コピー元IPアドレスはそのままで、コピー先IPアドレスとコンピュータ名を他のホスト用の次のコピーになるように変更する必要があります。


ステップ 7 Next をクリックします。

ステップ 8 詳細を確認し、 Next をクリックします。

ステップ 9 進行状況を示すインジケータに、コピー プロセスが正常に完了したことが表示されてから、 Finish をクリックします。

ステップ 10 他のすべてのiSCSIターゲットについて、パーティションを作成し、ステップ1から繰り返して追加のブート イメージをコピーします。


 

コピー プロセスの完了

コピー プロセスを完了する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 すべてのブート イメージをコピーしたあとで、コンピュータをシャットダウンします。

ステップ 2 システムの停止時に、必要に応じて、マスター ブート ホストから直接接続のディスク ドライブを取り外します。

ステップ 3 Cisco SN 5400シリーズ システムとの管理用セッションを確立します。

ステップ 4 各ホストからアクセスできるのが、そのホストに対応するiSCSIターゲットだけになるように、アクセス リストを変更します。


注意 アクセス リストを適切に設定しなかった場合、データが壊れることがあります。

アクセス リスト変更の詳細については、Cisco SN 5400シリーズ システム用の適切なシスコ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。


 

IPホスト ネットワーク ブートの設定

IPホストのネットワーク ブートを設定するには、適切なNICでCisco Network Bootが使用できることを確認し、起動順序を変更し、順序を保存し、インジケータでCisco Network Bootが稼働していることを確認します。


) DHCP/TFTPサーバ上でホストをまだ設定していない場合は、この時点で設定を完了してください。


ネットワークから起動するようにIPホストを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 ホストを起動します。

ステップ 2 F2を押すか、またはホストのSystem Setupにアクセスするために設定されている方式を使用します。

ステップ 3 DHCPで設定したNICに対して、PXEサポートがイネーブルになっていることを確認します。

ステップ 4 起動順序を Boot from the network first (最初にネットワークから起動)に変更します。

ステップ 5 F10を押すか、またはホストで設定されているSystem Setupオプション保存方式を使用します。

F10を押すと、起動処理が実行されます。

ステップ 6 下記の点を判断材料に、Cisco Network Bootが稼働していて、DHCPサーバに正常にアクセスしていることを確認します。

ホストに表示されたIPアドレス、サブマスク、デフォルト ゲートウェイは、DHCPサーバで設定したものと一致しているはずです。

inbp.comがTFTPによってダウンロードされて起動されると、画面に多数のメッセージが表示されます。次のようなバージョン情報を伝えるメッセージを探します。

Cisco Network Boot version 2.1.1
 

次のような、LUN 0およびFCストレージ装置情報を伝える行を探します( 表 3-7 を参照)。

iSCSI LUN: 0000 Seagate ST318452 00023CV08080
 

Microsoft Windows 2000 ServerまたはAdvanced Serverが正常に起動します。


) 一部のシステムでは、ストレージ アレイのLEDが点滅しますが、これは、ホストがストレージと通信していることを意味します。



 

 

表 3-7 メッセージの説明

説明
iSCSI LUN

行の紹介

0000

検出されたiSCSIターゲットのLUN番号

Seagate

ストレージ装置の製造元

ST318452

ストレージ装置のモデル番号

00023CV08080

ストレージ装置のシリアル番号