Cisco MDS 9000 ファミリー トラブルシューティング ガイド Release 3.x
FICON のトラブルシューティング
FICON のトラブルシューティング
発行日;2012/01/13 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

FICON のトラブルシューティング

FICON の概要

FICON ポートの番号付け

デフォルトの FICON ポート番号による番号付け方式

予約済み FICON ポート番号による番号付け方式

FICON コンフィギュレーション ファイル

CUP インバンド管理

ファブリック バインディング

FICON 設定の要件

ベスト プラクティス

ライセンスの要件

トラブルシューティングの初期チェックリスト

Fabric Manager または Device Manager の一般的なトラブルシューティング ツール

CLI の一般的なトラブルシューティング用コマンド

ポート スワッピング

ポートのスワッピング

FICON 問題

FICON をイネーブルにできない

スイッチ ISL が隔離される

Fabric Manager または Device Manager が FICON を設定できない

メインフレームが FICON を設定できない

FICON ポートをイネーブルにできない

FICON に対して FCIP またはポートチャネルを設定できない

FICON に対して FCIP が失敗する

FICON テープ アクセラレーションが動作しない

FICON のトラブルシューティング

Fibre Connection(FICON)インターフェイス機能は、開放型システム ネットワーク環境とメインフレーム ストレージ ネットワーク環境の両方をサポートすることで、Cisco MDS 9000 ファミリを強化します。さらに、Control Unit Port(CUP)サポートを組み込むことで、FICON プロセッサからスイッチをインバンド管理できるようになるため、MDS 製品はより一層強化されます。

この章で説明する内容は、次のとおりです。

「FICON の概要」

「FICON 設定の要件」

「ベスト プラクティス」

「ライセンスの要件」

「トラブルシューティングの初期チェックリスト」

「FICON 問題」

FICON の概要

Cisco MDS 9000 ファミリは、単一のハイアベイラビリティ プラットフォームで、ファイバ チャネル、FICON、iSCSI、および FCIP 機能をサポートします。ファイバ チャネルと FICON は、異なる FC4 プロトコルで、それらのトラフィックは互いに独立しています。必要な場合は、VSAN を使用して、これらのプロトコルを使用しているデバイスを隔離できます。Cisco SAN-OS FICON 機能は、ハイアベイラビリティ、スケーラビリティ、および VSAN、IVR、FCIP、ポートチャネルなどの SAN 拡張機能をサポートします。


ヒント FICON と FCP が混在する環境を構築する場合は、すべての FICON デバイスを 1 つの VSAN(デフォルト VSAN 以外)に配置し、FCP スイッチ ポートを別の 1 つの VSAN(デフォルト VSAN 以外)に分離します。この隔離によって、すべての接続されたデバイスの適切な通信が保証されます。


FICON は次のスイッチで実装できます。

Cisco MDS 9500 シリーズ スイッチ

Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチ(Cisco MDS 9222i マルチサービス モジュラ スイッチを含む)。

Cisco MDS 9134 マルチレイヤ ファブリック スイッチ

MDS 9000 ファミリ 18/4 ポート マルチサービス モジュール


) FICON 機能は、Cisco MDS 9120、9124、または 9140 スイッチ、32 ポート ファイバ チャネル スイッチング モジュール、HP c-Class BladeSystem 用 Cisco ファブリック スイッチ、あるいは IBM BladeSystem 用 Cisco ファブリック スイッチではサポートされていません。


FICON の設定方法の詳細については、次の Web サイトにある Cisco MDS 9000 ファミリのコンフィギュレーション ガイドを参照してください。

『Cisco MDS 9000 Family Fabric Manager Configuration Guide』Release 3.x
http://www.cisco.com/en/US/products/ps5989/products_configuration_guide_chapter09186a0080662d7a.html

『Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』Release 3.x
http://www.cisco.com/en/US/products/ps5989/products_configuration_guide_chapter09186a0080664d07.html

FICON ポートの番号付け

FICON 機能では、Cisco MDS スイッチのポートは、 ポート番号 と呼ばれる静的に定義された 8 ビット値によって識別されます。最大 255 個のポート番号が使用可能です。次のポート番号による番号付け方式を使用できます。

シャーシ タイプに基づくデフォルトのポート番号

予約済みのポート番号

FICON ポート番号を設定する際の注意事項は、次のとおりです。

スーパーバイザ モジュールには、ポート番号割り当てがない。

Trunking Expansion(TE)ポートは複数の VSAN で出現するため、TE ポートにはシャーシ全体で一意のポート番号を予約する必要がある。

各ポートチャネルと FICON ポート番号を明示的に関連付ける必要がある。

ポートチャネルの個々のポートには、個々のポートの設定ではなく、ポートチャネルに対応するポート設定が適用される。

各 FCIP トンネルと FICON ポート番号を明示的に関連付ける必要がある。ポート番号がポートチャネルまたは FCIP トンネルに割り当てられていない場合、関連付けられたポートはオンラインにならない。


) ポート番号の割り当て、変更または開放を行った場合は、ポートはオフラインになり、その後、変更の結果オンラインに戻ります。


デフォルトの FICON ポート番号による番号付け方式

デフォルトの FICON ポート番号は、シャーシ内のモジュールとスロットに基づいて、Cisco MDS SAN-OS ソフトウェアによって割り当てられます。スイッチ内の 1 番めのポートは、常にゼロ(0)です。

表16-1 に、Cisco MDS 9000 ファミリのスイッチおよびディレクタのデフォルトのポート番号割り当ての一覧を示します。

 

表16-1 Cisco MDS 9000 ファミリのデフォルトの FICON ポート番号付け

製品
スロット番号
実装されたポート割り当て
未実装のポート
変更点
割り当て先ポート
割り当て先
ポートチャネル/FCIP

Cisco MDS 9200
シリーズ

スロット 1

0 ~ 31

64 ~ 89

90 ~ 253、およびポート 255

スイッチング モジュールと同様。

スロット 2

32 ~ 63

4 ポート、12 ポート、16 ポート、または 24 ポート モジュールでは、それぞれ最初の 4、12、16、または 24 個のポート番号が使用され、残りは未使用のままになります。48 ポート モジュールの余分の 16 ポートには、ポート番号は割り当てられません。

Cisco MDS 9222i
シリーズ

スロット 1

0 ~ 31

64 ~ 89

90 ~ 253、およびポート 255

スロット 2

32 ~ 63

Cisco MDS 9506 ディレクタ

スロット 1

0 ~ 31

128 ~ 153

154 ~ 253、およびポート 255

スロット 2

32 ~ 63

スロット 3

64 ~ 95

スロット 4

96 ~ 127

スーパーバイザ モジュールには、ポート番号は割り当てられません。

スロット 5

なし

スロット 6

なし

Cisco MDS 9134 ディレクタ

スロット 1

0 ~ 33

34 ~ 59

60 ~ 253、およびポート 255

Cisco MDS 9509 ディレクタ

スロット 1

0 ~ 31

224 ~ 249

250 ~ 253、およびポート 255

4 ポート、12 ポート、16 ポート、または 24 ポート モジュールでは、それぞれ最初の 4、12、16、または 24 個のポート番号が使用され、残りは未使用のままになります。48 ポート モジュールの余分の 16 ポートには、ポート番号は割り当てられません。

スロット 2

32 ~ 63

スロット 3

64 ~ 95

スロット 4

96 ~ 127

スロット 5

なし

スーパーバイザ モジュールには、ポート番号は割り当てられません。

スロット 6

なし

スロット 7

128 ~ 159

4 ポート、12 ポート、16 ポート、または 24 ポート モジュールでは、それぞれ最初の 4、12、16、または 24 個のポート番号が使用され、残りは未使用のままになります。48 ポート モジュールの余分の 16 ポートには、ポート番号は割り当てられません。

スロット 8

160 ~ 191

スロット 9

192 ~ 223

Cisco MDS 9513 ディレクタ

スロット 1

0 ~ 15

224 ~ 249

250 ~ 253、およびポート 255

4 ポート、12 ポート、または 16 ポート モジュールでは、それぞれ最初の 4、12、または 16 個のポート番号が使用され、残りは未使用のままになります。

24 ポート、32 ポート、および 48 ポート モジュールの余分のポートには、ポート番号は割り当てられません。

スロット 2

16 ~ 31

スロット 3

32 ~ 47

スロット 4

48 ~ 63

スロット 5

64 ~ 79

スロット 6

80 ~ 95

スロット 7

なし

スーパーバイザ モジュールには、ポート番号は割り当てられません。

スロット 8

なし

スロット 9

96 ~ 111

4 ポートまたは 12 ポート モジュールでは最初の 4 または 12 個のポート番号が使用され、残りは未使用のままになります。24 ポート、32 ポート、および 48 ポート モジュールの余分のポートには、ポート番号は割り当てられません。

スロット 10

112 ~ 127

スロット 11

128 ~ 143

スロット 12

144 ~ 159

スロット 13

160 ~ 175


) ficon slot assign port-numbers CLI コマンドを使用して、スロットに番号を割り当てることで、余分のポートを使用できます。ただし、番号をスロットに割り当てる前に、表16-1 に示す Cisco MDS 9000 スイッチのデフォルトのポート番号割り当てを確認することを推奨します。



) ファイバ チャネル、ポートチャネル、および FCIP ポートだけに FICON ポート番号がマップされます。他のタイプのインターフェイスには、対応するポート番号はありません。


予約済み FICON ポート番号による番号付け方式

スイッチのすべてのポートに割り当てるために、一定範囲の 250 個のポート番号を使用できます。 表16-1 は、スイッチの物理ポートが 250 個を超える場合があり、デフォルト番号による番号付け方式では、余分なポートにはポート番号が割り当てられないことを示しています。スイッチの物理ポートが 250 個を超える場合、ポートが FICON VSAN に属していなければ、ポート番号を割り当てないままにしておくことができます。また、ポートが同じ FICON VSAN で使用されていなければ、重複するポート番号を割り当てることもできます。たとえば、FICON VSAN 10 のインターフェイス fc1/1 と FICON VSAN 20 のインターフェイス fc10/1 にポート番号 1 を設定できます。


) 1 つの VSAN には、最大 250 個のポート番号を設定できます。



) ポートがアクティブな場合、FICON ポート番号は変更されません。事前に、shutdown CLI コマンドを使用して、インターフェイスをディセーブルにする必要があります。



) モジュールがスロットにインストールされていない場合でも、ポート番号は設定できます。


FICON コンフィギュレーション ファイル

FICON 対応の VSAN ごとに最大 16 個の FICON コンフィギュレーション ファイルを保存できます(永続ストレージに)。ファイル形式は、IBM 独自の形式です。これらのファイルは、インバンド CUP プロトコルを使用する IBM ホストによって読み取りおよび書き込み可能です。さらに、Cisco MDS CLI または Fabric Manager アプリケーションを使用して、これらの FICON コンフィギュレーション ファイルを変更できます。VSAN 内の FICON 機能をイネーブルにすると、スイッチは常に、IPL と呼ばれるスタートアップ FICON コンフィギュレーション ファイルを使用します。このファイルは、VSAN 内で FICON がイネーブルになった直後に、デフォルト設定を使用して作成されます。

各 FICON コンフィギュレーション ファイルが異なる VSAN に常駐する場合は、同じスイッチに同じ名前の複数の FICON コンフィギュレーション ファイルが存在しても構いません。たとえば、XYZ という名前のコンフィギュレーション ファイルを VSAN 1 と VSAN 3 の両方で作成できます。


注意 VSAN 上で FICON をディセーブルにすると、すべての FICON コンフィギュレーション ファイルが失われ、回復は不能です。

FICON コンフィギュレーション ファイルには、実装されたポート アドレスごとに次の設定オプションが含まれます。

ブロック(Block)

禁止マスク(Prohibit mask)

ポート アドレス名(Port address name)


ヒント ポートチャネルまたは FCIP インターフェイスは禁止できません。



) インターフェイスが既に E または TE モードに設定されており、そのポートを禁止しようとすると、禁止設定は拒否されます。同様に、ポートがアップしていない状態でそのポートを禁止すると、ポートは E モードまたは TE モードのどちらのモードにおいてもアップできなくなります。



) FICON ポート番号をインターフェイスに直接割り当てることはできません。一定範囲のポート番号をモジュールに割り当てます。


CUP インバンド管理

CUP プロトコルは、アクセス制御を設定し、メインフレーム コンピュータから統合されたストレージ管理機能を提供します。Cisco MDS 9000 FICON 対応スイッチは、IBM CUP 標準に完全に準拠しているため、IBM S/A OS/390 I/O オペレーション コンソールを使用してインバンド管理を実行できます。


) CUP 仕様は、IBM 独自です。


CUP は、Cisco MDS 9000 ファミリのスイッチおよびディレクタでサポートされています。CUP 機能を使用して、メインフレームは、Cisco MDS スイッチを管理できます。

ホスト通信には、ポートのブロッキングとブロッキング解除、モニタリング、およびエラー レポート機能などの制御機能が含まれています。


) CUP ポート(0XFE)をブロックまたは禁止することはできません。


ファブリック バインディング

ファブリック バインディング機能は、ファブリック バインディング設定で指定されたスイッチ間でのみ ISL がイネーブルになるように保証します。ファブリック バインディングは VSAN 単位で設定します。

この機能を使用すると、不正なスイッチがファブリックに参加したり、現在のファブリック処理が中断されることがなくなります。Exchange Fabric Membership Data(EFMD)プロトコルが使用されて、許可スイッチ リストがファブリック内のすべてのスイッチで同一になります。

ファブリック バインディングを適用するには、switch World Wide Name(sWWN)を設定して、各スイッチの xE ポート接続を指定します。ファブリック バインディング ポリシーは、アクティブ化が実行されるたびに適用されます。さらに、ポートがアップへの切り替えを試行したときにも適用されます。FICON VSAN でファブリック バインディング機能を使用するには、すべての sWWN がスイッチに接続され、それらの永続ドメイン ID がファブリック バインディング アクティブ データベースに登録されている必要があります。ファイバ チャネル VSAN では、sWWN のみが必要で、ドメイン ID はオプションです。

ファブリック バインディングに使用する sWWN を決定するには、show wwn switch CLI コマンドを使用します。

ファブリック バインディング機能は、ファブリック バインディングに参加するファブリック内の各スイッチでイネーブルにする必要があります。

FICON 設定の要件

Cisco SAN-OS 製品に FICON を実装する際のベスト プラクティスは、次のとおりです。

FICON ファブリック内のすべてのスイッチで、スタティック ドメイン ID を使用する。

FICON 対応 VSAN では、永続 FC ID をイネーブルにしない。

FICON 対応 VSAN では、順序どおりの配信をイネーブルにする。

ファブリック内のすべての FICON スイッチに対してファブリック バインディングをイネーブルにする。

FICON 対応 VSAN では、Source ID-Destination ID(SID-DID; 送信元 ID-宛先 ID)ロード バランシング方式を使用する。

VSAN interop 値をデフォルト値に設定する。

ホストとストレージ間の FICON スイッチのカスケードは 2 つのスイッチまでに制限する。

CLI FICON セットアップ スクリプトまたは Fabric Manager VSAN ウィザードを使用して、FICON を設定する。

FICON VSAN 内で IVR NAT をイネーブルにすることはできない。

FICON VSAN は、デフォルトの interop モードにしか設定できない。

ベスト プラクティス

Cisco SAN-OS 製品に FICON を実装する際のベスト プラクティスは、次のとおりです。

active=saved をイネーブルにし、再起動時にもすべての FICON コンフィギュレーションを確実に維持する。

VSAN を使用して、FICON トラフィックをファイバ チャネル トラフィックから隔離する。

すべての FICON トラフィックに対してデフォルト ゾーンを使用し、デフォルト ゾーン ポリシーを permit に設定する。

FICON トラフィックとファイバ チャネル トラフィックでは、個別のポートチャネルを使用する。

FICON over FCIP では、ポートチャネルを使用する。

ライセンスの要件

FICON 機能を使用するには、MAINFRAME_PKG ライセンスを購入しインストールする必要があります。

トラブルシューティングの初期チェックリスト

FICON 問題のトラブルシューティングでは、まず初めに、次の点をチェックします。

 

チェックリスト
確認済み

FICON 対応 VSAN で順序どおりの配信がイネーブルであることを確認します。

 

FICON ファブリック内のすべてのスイッチでファブリック バインディングがイネーブルであることを確認します。

 

FICON ファブリック内のすべてのスイッチがファブリック バインディング データベースに登録されていることを確認します。

 

FICON ファブリック内のすべてのスイッチにスタティック ドメイン ID が割り当てられていることを確認します。

 

FICON 対応 VSAN の永続 FC ID がイネーブルではないことを確認します。

 

ロード バランシング方式が SID-DID であることを確認します。

 

ゾーニング機能を使用しない場合は、デフォルト ゾーン が permit であることを確認します。

 

ゾーニングを機能する場合は、CUP(エリア FE)が正しいゾーンに属していることを確認します。

 

スイッチ内に競合する永続 FC ID がないことを確認します。

 

設定済みのドメイン ID と要求されたドメイン ID が一致することを確認します。

 

Fabric Manager または Device Manager の一般的なトラブルシューティング ツール

次の手順を用いて、FICON 問題をトラブルシューティングできます。

FICON 設定を表示するには、Fabric Manager で Fabricxx > VSANyy > FICON を選択します。

ファブリック バインディング設定を表示するには、Fabric Manager で Fabricxx > VSANyy > Fabric Binding を選択します。

現在の FICON VSAN の変更履歴を取得するには、Device Manager で FICON > VSANs を選択し、FICON VSAN を強調表示して、Director History をクリックします。

FICON ロード バランシングの適切な ISL 設定を判別するには、Fabric Manager で Tools > Other > Flow Load Balance Calculator を選択します。

Device Manager の表示で FICON ポート番号を使用するように設定するには、Device Manager で Device > Preferences >Label Physical Ports View With を選択し、FICON をオンにして、Apply をクリックします。

CLI の一般的なトラブルシューティング用コマンド

次の CLI コマンドを使用して、FICON 問題をトラブルシューティングできます。

show ficon

show ficon vsan vsan-id file ficon-file-name

show ficon vsan vsan-id portaddress

show ficon vsan vsan-id director-history

show fabric-binding status

show fabric-binding database

show fabric-binding violations

show in-order-guarantee

ポート スワッピング

FICON ポート スワッピング機能は、メンテナンスのみを目的として提供されています。

FICON ポート スワッピング機能を使用する際の注意事項は、次のとおりです。

論理ポート(ポートチャネル、FCIP リンク)では、ポート スワッピングはサポートされていない。

ポートチャネルに属する物理ポート間では、ポート スワッピングはサポートされていない。

ポート スワップに関与する 2 つのポートに互換性のない設定オプションがある場合は、ポート スワップは拒否され、適切な理由コードが表示される。たとえば、BB_credits が 25 のポートと、最大許容 BB_credits 数(設定可能なパラメータではない)が 12 の OSM ポートをスワップしようとすると、ポート スワッピング操作は拒否されます。

ポートのスワッピング

CLI を使用して、ポートをスワップする(ポート番号を除く)手順は、次のとおりです。


ステップ 1 EXEC モードで、 ficon swap portnumber old-port-number new-port-number コマンドを実行します。


ficon swap portnumber コマンドの old-port-number または new-port-number に指定されたポート番号と同じポート番号が、MDS スイッチの複数のインターフェイスに存在する場合は、このコマンドは失敗することがあります。


指定されたポートは、操作上シャットダウンされます。

ステップ 2 2 つのポート間のフロント パネル ポート ケーブルを物理的に交換します。

ステップ 3 各ポートで no shutdown コマンドを実行し、トラフィック フローをイネーブルにします。


ficon swap portnumber old-port-number new-port-number after swap noshut コマンドを指定した場合は、ポートは自動的に初期化されます。



 

CLI を使用して、物理ファイバ チャネル ポートをスワップする(ポート番号を含む)手順は、次のとおりです。


ステップ 1 EXEC モードで ficon swap interface old-interface new-interface コマンドを実行します。

指定されたインターフェイスは、操作上シャットダウンされます。

ステップ 2 2 つのポート間のフロント パネル ポート ケーブルを物理的に交換します。

ステップ 3 各ポートで no shutdown コマンドを実行し、トラフィック フローをイネーブルにします。


ficon swap interface old-interface new-interface after swap noshut コマンドを指定した場合は、ポートは自動的に初期化されます。



 

FICON 問題

ここでは、一般的な FICON の問題について説明します。具体的な内容は、次のとおりです。

「FICON をイネーブルにできない」

「スイッチ ISL が隔離される」

「Fabric Manager または Device Manager が FICON を設定できない」

「メインフレームが FICON を設定できない」

「FICON ポートをイネーブルにできない」

「FICON に対して FCIP またはポートチャネルを設定できない」

「FICON に対して FCIP が失敗する」

「FICON テープ アクセラレーションが動作しない」

FICON をイネーブルにできない

現象 FICON をイネーブルにできない。

 

表16-2 FICON をイネーブルにできない

現象
考えられる原因
解決方法

FICON をイネーブルにできない。

MAINFRAME_PKG ライセンスがインストールされておらず、猶予期間が期限切れになっている。

FICON 機能を使用するには、MAINFRAME_PKG ライセンスをインストールします。次の URL のいずれかで、ライセンス情報を参照してください。

Fabric Manager の場合:
http://www.cisco.com/en/US/products/ps5989/products_configuration_guide_chapter09186a0080662c89.html

CLI の場合:
http://www.cisco.com/en/US/products/ps5989/products_configuration_guide_chapter09186a0080664c67.html

スイッチ ISL が隔離される

現象 スイッチ ISL が隔離される。

 

表16-3 スイッチ ISL が隔離される

現象
考えられる原因
解決方法

スイッチ ISL が隔離される。

ファブリック バインディング データベースに sWWN が設定されていない。

FICON ファブリック内のすべてのスイッチについて、sWWN をファブリック バインディング データベースに追加します。Fabric Manager で、Fabricxx > VSANyy > Fabric Binding を選択し、Config Database タブを選択して、Create Row をクリックします。

別の方法として、fabric-binding database vsan CLI コマンドを使用して、ファブリック バインディング データベースにスイッチを追加することもできます。

Fabric Manager または Device Manager が FICON を設定できない

現象 Fabric Manager または Device Manager が FICON を設定できない。

 

表16-4 Fabric Manager または Device Manager が FICON を設定できない

現象
考えられる原因
解決方法

Fabric Manager または
Device Manager が FICON を設定できない。

SNMP による FICON の制御を許可しないように、スイッチが設定されている。

FICON サブモードで、snmp port control CLI コマンドを使用して、FICON に対する SNMP 制御をイネーブルにします。

メインフレームが FICON を設定できない

現象 メインフレームが FICON を設定できない。

 

表16-5 メインフレームが FICON を設定できない

現象
考えられる原因
解決方法

メインフレームが FICON を設定できない。

ホストによる FICON の制御を許可しないように、スイッチが設定されている。

FICON に対するホスト制御をイネーブルにします。Fabric Manager で、Fabricxx > VSANyy > FICON を選択し、VSANs タブを選択して、適切なホスト制御チェックボックスをオンにします。Apply Changes をクリックします。

別の方法として、host port control、host set-timestamp、および host control switch CLI コマンドを使用して、FICON に対するホスト制御を設定することもできます。

CUP が正しいゾーンに属していない。

CUP をスイッチ内の FICON VSAN と同じゾーンに追加します。Fabric Manager で、Zone > Edit Local Full Zone Database を選択するか、ゾーン サブモードで member CLI コマンドを使用して、CUP を適切なゾーンに追加します。

FICON ポートをイネーブルにできない

現象 FICON ポートをイネーブルにできない。

 

表16-6 FICON ポートをイネーブルにできない

現象
考えられる原因
解決方法

FICON ポートをイネーブルにできない。

ポートがブロックされている。

ポートをブロック解除します。Device Manager で、FICON > VSANs を選択し、VSAN を強調表示して、
Port Configuration をクリックします。その後、Block カラムの設定を解除し、Apply をクリックします。

別の方法として、FICON サブモードで portaddress CLI コマンドを使用し、その後、no block コマンドを実行します。

TE または E ポートが禁止されている。

禁止をディセーブルにするように、TE または E ポートを変更します。Device Manager で、FICON > VSANs を選択し、VSAN を強調表示して、Port Configuration をクリックします。その後、ポート番号のカラムのチェックを外し、Apply をクリックします。

別の方法として、FICON サブモードで portaddress CLI コマンドを使用し、その後、no prohibit コマンドを実行します。

同じ VSAN 内の別のポートが、このポートと同じポート番号である。

ポート番号を変更して、競合を解決します。

Device Manager で、FICON > Port Numbers を選択します。別の方法として、ficon slot slot number assign port-numbers CLI コマンドを使用して、ポート番号を変更します。

FICON に対して FCIP またはポートチャネルを設定できない

現象 FICON に対して FCIP またはポートチャネルを設定できない。

 

表16-7 FICON に対して FCIP またはポートチャネルを設定できない

現象
考えられる原因
解決方法

FICON に対して FCIP またはポートチャネルを設定できない。

FICON ポート番号が論理ポート用に予約されていない。

一連の FICON ポート番号を論理ポート用に予約します。

show ficon first-available port-number CLI コマンドを使用して、FCIP またはポートチャネルと一緒に使用可能な論理ポートを判別します。

Device Manager で、FICON > Port Numbers を選択します。別の方法として、ficon logical-port assign port-numbers CLI コマンドを使用することもできます。

FICON に対して FCIP が失敗する

現象 FICON に対して FCIP が失敗する。

 

表16-8 FICON に対して FCIP が失敗する

現象
考えられる原因
解決方法

FICON に対して FCIP が失敗する。

FICON ポート アドレスが FCIP トンネルに割り当てられていない。

FICON ポート アドレスを FCIP トンネルに割り当て、FCIP トンネルを再起動します。show ficon port-numbers interface CLI コマンドを使用して、FICON ポート番号が論理ポートに割り当てられているかどうかを判別します。FCIP またはポートチャネル サブモードで ficon portnumber CLI コマンドを使用します。

FICON テープ アクセラレーションが動作しない

現象 FICON テープ アクセラレーションが動作しない。

 

表16-9 FICON テープ アクセラレーションが動作しない

現象
考えられる原因
解決方法

FICON テープ アクセラレーションが動作しない。

FICON テープ アクセラレーションが、FCIP リンクの両端でイネーブルになっていない。

FCIP リンクの両端で、FICON テープ アクセラレーションをイネーブルにします。Fabric Manager で、Switches > ISLs > FCIP を選択し、その後、Tunnels (Advanced) タブを選択して、Write Accelerator をオンにします。または、各 FCIP インターフェイスで、ficon-tape-accelerator vsan CLI コマンドを使用します。