Cisco MDS 9000 ファミリー トラブルシューティング ガイド Release 3.x
IVR のトラブルシューティング
IVR のトラブルシューティング
発行日;2012/01/13 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

IVR のトラブルシューティング

概要

ベスト プラクティス

中継 VSAN

ボーダー スイッチ

制限事項と制約

ライセンスの要件

トラブルシューティングの初期チェックリスト

Fabric Manager を使用した IVR 設定の確認

CLI を使用した IVR 設定の確認

Cisco SAN-OS リリース別の IVR 拡張

IVR の問題

IVR ライセンスの問題

IVR をイネーブルにできない

FICON over IVR が動作しない

IVR NAT に失敗する

IVR ゾーン セットのアクティブ化に失敗する

ボーダー スイッチが機能しない

トラフィックが IVR パスを経由しない

リンクが隔離される

IVR の永続 FC ID が機能しない

IVR ゾーニングの LUN 設定の障害

ホストにストレージに対する書き込みアクセス権がない

ロックされた IVR CFS セッション

CFS 統合に失敗した

IVR ウィザードのトラブルシューティング

Warning:Not All Switches Are IVR NAT Capable or Are Unmanageable

Error:The Following Switches Do Not Have Unique Domain IDs

Error:Pending Action/ Pending Commits

Error:Fabric Is Changing.Please Retry the Request Later

IVR のトラブルシューティング

ここでは、Cisco MDS 9000 ファミリのマルチレイヤ ディレクタおよびファブリック スイッチにおける Inter-VSAN Routing(IVR; VSAN 間ルーティング)の設定問題をトラブルシューティングし解決する方法を説明します。この章で説明する内容は、次のとおりです。

「概要」

「ベスト プラクティス」

「制限事項と制約」

「ライセンスの要件」

「トラブルシューティングの初期チェックリスト」

「IVR の問題」

「IVR ウィザードのトラブルシューティング」

概要

IVR により、他の VSAN の利点を損なうことなく VSAN の間でリソースを共有できます。IVR のトラブルシューティングでは、ドメイン ID、VSAN、ボーダー スイッチ、およびゾーン セットの設定を確認する必要があります。IVR の設定に問題があると、デバイスが適切に通信できない場合があります。

Cisco MDS SAN-OS Release 2.1(1a) 以前のリリースで IVR を実行するには、ファブリック内のすべてのスイッチに対して一意のドメイン ID が必要でした。Cisco MDS SAN-OS Release 2.1(1a) 以降では、IVR Network Address Translation(NAT; ネットワーク アドレス変換)をイネーブルにすることで、一意でないドメイン ID を使用できます。この機能により、一意でないドメイン ID が存在する既存のファブリックでも IVR を簡単に展開できます。


) デフォルトでは、IVR-NAT はイネーブルになっていません。


ベスト プラクティス

IVR を実装する際のベスト プラクティスは、次のとおりです。

Fabric Manager を使用して IVR を設定する。Fabric Manager を使用して IVR を設定すると、エラーを回避し、同一の IVR 設定をすべての IVR 対応のスイッチに適用できます。

IVR-NAT を使用する。IVR-NAT を使用しない場合は、IVR に関連付けられた VSAN 間で重複しないドメインを使用する必要があります。


) IVR-NAT を使用している場合は、VSAN 間で重複しないドメインを使用する必要はありません。


大規模なインストールでは、多数のスイッチにまたがる IVR ゾーン メンバを設定しない。VSAN リライト テーブルは 4096 エントリまでに制限されており、エントリ数はエンド デバイス単位ではなく、ドメイン単位です。そのため、大規模実装では、IVR ゾーン メンバを含むスイッチの数を最小限にする方が適しています。

長距離リンクでは中継 VSAN を使用し、中継 VSAN 内の FCIP リンクを経由するトラフィックを最小限にする。

スタティック ドメイン ID を使用する。これによって、仮想ドメイン ID 割り当てと競合する可能性のあるドメイン ID の変更を防ぐことができます。

IVR ゾーン メンバ間で複数のパスを許可する。可能なかぎり、冗長パス設計を実装します。

デフォルトのゾーン ポリシーを deny に設定し、IVR ゾーン セットをアクティブ化するときの force オプションの使用を避ける。通常のファイバ チャネル環境での一般的なベスト プラクティスは、デフォルト ゾーン ポリシーを deny に設定することです。IVR ゾーン メンバはデフォルト ゾーンには存在できないため、デフォルト ゾーン ポリシーが permit に設定された IVR ゾーン メンバが存在している場合に force オプションを使用して IVR ゾーン セットをアクティブ化すると、トラフィックが中断される可能性があります。

IVR 自動トポロジを使用する。IVR 自動トポロジを使用しない場合は、CFS 配布を使用して、必ず、すべての IVR 対応スイッチに同じ IVR トポロジが適用されるようにします。

関連するボーダー スイッチには IVR だけを設定する。

IVR 対応 VSAN を no interop(デフォルト)モードまたは interop 1 モードに設定する。

IVR NAT と書き込みアクセラレーションの併用は制限されています。複数の FCIP リンクのポートチャネル上で書き込みアクセラレーションがイネーブルになっているスイッチ上で IVR NAT をイネーブルにすると、フレームが送信元から宛先へ転送されない場合があります。

適切に IVR と IVR ゾーンを使用するように SAN を設計します。IVR ゾーンを必要とするデバイス間の通信をイネーブルにするように IVR ゾーンの設計を行います。すべてのデバイスが互いに通信する必要がない場合は、すべてのデバイスを 1 つの IVR ゾーンに含めないでください。

RDI モードを有効にする。これによって、スイッチが使用されているドメイン ID を割り当てることがないように保証し、サードパーティ製スイッチとの互換性を維持します。Cisco SAN-OS Release 2.0(x) 以前のリリースでは、既存のドメイン ID はローカル データベースで予約済みになっています。Cisco SAN-OS Release 2.1(1a) 以降では、ドメイン ID は RDI を使用して動的に予約されます。


) この機能の詳細(特に、勧告 CSCei88345 と Field Notice 62187)については、カスタマー サポート担当者にお問い合わせください。


中継 VSAN

中継 VSAN を設定する際の注意事項は次のとおりです。

IVR ゾーン メンバシップを定義する以外に、2 つのエッジ VSAN 間を接続する一連の中継 VSAN を指定できます。

IVR ゾーン内の 2 つのエッジ VSAN が重複する場合は、接続を提供するために中継 VSAN を使用する必要はありません(禁止はされていない)。

IVR ゾーン内の 2 つのエッジ VSAN が重複していない場合は、接続を提供するために 1 つまたは複数の中継 VSAN が必要となります。送信元/宛先エッジ VSAN の両方のメンバであるスイッチで IVR がイネーブルでない場合は、IVR ゾーン内の 2 つのエッジ VSAN は重複しません。

エッジ VSAN 間のトラフィックは、最短の IVR パスだけを経由します。

中継 VSAN 情報は、すべての IVR ゾーンで共通です。中継 VSAN が、別の IVR ゾーンのエッジ VSAN になることもあります。

ボーダー スイッチ

ボーダー スイッチを設定する際の注意事項は、次のとおりです。

ボーダー スイッチには、Cisco SAN-OS Release 1.3(1) 以上が必要である。

ボーダー スイッチは、2 つ以上の VSAN のメンバである必要がある。

IVR 通信を円滑化するには、ボーダー スイッチが IVR 対応である必要がある。

アクティブ IVR ゾーン メンバ間の冗長パスの場合、追加のボーダー スイッチで IVR を(オプションで)イネーブルにできる。

ボーダー スイッチを追加または削除する前に、VSAN トポロジ設定を更新する必要がある。

制限事項と制約

次の制限事項が IVR に適用されます。

IVR は、Cisco MDS 9124 ファブリック スイッチ、HP c-Class BladeSystem 用 Cisco ファブリック スイッチ、IBM BladeCenter 用 Cisco ファブリック スイッチではサポートされていません。

IVR 対応スイッチからの IVR トラフィックを対象とした OX ID ベースのロード バランシングは、第 1 世代スイッチング モジュールではサポートされていません。IVR 非対応の MDS スイッチからの IVR トラフィックを対象とした OX ID ベースのロード バランシングは動作します。第 2 世代スイッチング モジュールは、IVR 対応スイッチからの IVR トラフィックを対象とした OX ID ベースのロード バランシングをサポートしています。

IVR NAT と優先ファイバ チャネル ルートを第 1 世代のモジュール インターフェイスに設定することはできません。

SANTap と IVR を同時に実行することはできません。IVR と SANTap の両方とも VSAN 上でストラドリングを実行しますが併用はできません。

表13-1 に、IVR の設定に関する制限を示します(Cisco SAN-OS のリリースによる IVR 設定の制限事項については、 付録 C「Cisco MDS SAN-OS Release 3.x の設定に関する制限」 を参照)。

 

表13-1 IVR 設定の制限事項

IVR 機能
最大制限値

IVR ゾーン メンバ

物理ファブリックごとに 20,000 個の IVR ゾーン メンバ(Cisco SAN-OS Release 3.0(3) 以降)

物理ファブリックごとに 10,000 個の IVR ゾーン メンバ(Cisco SAN-OS Release 3.0(3) より前)

IVR ゾーン

物理ファブリックごとに 8000 個の IVR ゾーン(Cisco SAN-OS Release 3.0(3) 以降)

物理ファブリックごとに 2000 個の IVR ゾーン(Cisco SAN-OS Release 3.0(3) より前)

IVR ゾーン セット

物理ファブリックごとに 32 個の IVR ゾーン セット

ライセンスの要件

表13-2 に、IVR ライセンスの要件を示します。ファブリック内のすべての IVR 対応スイッチに適切なライセンスがインストールされている必要があります。

 

表13-2 IVR ライセンスの要件

機能
ライセンスの要件

IVR over Fibre Channel

ENTERPRISE_PKG

IVR NAT over Fibre Channel

ENTERPRISE_PKG

IVR over FCIP

SAN extension over IP ライセンス(モジュール ベース)

IVR NAT over FCIP

SAN extension over IP ライセンス(モジュール ベース)

Cisco MDS 9216i 上のIVR および
IVR NAT

FCIP 用はありません。

IVR over Fibre Channel の場合、ENTERPRISE_PKG

トラブルシューティングの初期チェックリスト

IVR に関する問題のトラブルシューティングがある場合には、次の問題を確認します。

 

チェックリスト
確認済み

IVR に関連するすべてのボーダー スイッチ上で IVR がイネーブルであることを確認します。

 

正しいライセンスがインストールされていることを確認します(IVR over FCIP の場合 SAN_EXTENSION、または IVR over Fibre Channel の場合 ENTERPRISE_PKG)。

 

IVR 設定がすべての IVR 対応スイッチで同一であることを確認します。

 

IVR ゾーンが IVR アクティブ ゾーン セットに属していることを確認します。

 

アクティブ ゾーン セットが存在するか、または force オプションを使用して IVR ゾーン セットがアクティブ化されていることを確認します。

 

Cisco SN5428 ストレージ ルータまたは Cisco MDS 9020 スイッチがファブリック内に存在する場合は、IVR 仮想ドメインが許可されたドメイン ID のリストに追加されていることを確認します。

 

FSPF リンク コストを変更する場合は、必ず、IVR パスの FSPF パス コスト(つまり、パス上のリンク コストの合計)が 30,000 未満になるようにします。

ここで説明する内容は、次のとおりです。

「Fabric Manager を使用した IVR 設定の確認」

「CLI を使用した IVR 設定の確認」

「Cisco SAN-OS リリース別の IVR 拡張」

Fabric Manager を使用した IVR 設定の確認

Fabric Manager を使用して IVR 設定を確認する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Fabricxx > All VSANs > IVR を選択して、IVR 設定を確認します。

ステップ 2 CFS タブを選択して、Oper カラムがイネーブルで、Global カラムが CFS 配布に対してイネーブルであることを確認します。LastResult カラムで、最後の CFS アクションのステータスを確認します。

ステップ 3 Action タブを選択し、自動トポロジと IVR NAT がイネーブルかどうかを判別します。

ステップ 4 Local Topology タブと Active Topology タブを選択して、IVR VSAN トポロジを確認します。

ステップ 5 Fabricxx > All VSANs > Domain Manager を選択して、IVR NAT がイネーブルでない場合の一意のドメイン ID を確認します。

ステップ 6 Zone > IVR > Edit Local Full Zone Database を選択し、IVR ゾーンとゾーン セットを確認します。さらに、IVR ゾーン セットがアクティブ化されていることを確認します。アクティブ IVR ゾーン セット名は太字で表示されます。


 

CLI を使用した IVR 設定の確認

複数の設定作業に関連するいくつかのコマンドを使用して、IVR 設定を確認できます。

 

表13-3 IVR を確認するための CLI コマンド

CLI コマンド
説明

show fcdomain domain-list

一意のドメイン ID 割り当てを確認します。ドメイン重複が存在する場合は、許可されたドメイン リストを編集し確認するか、または、参加スイッチと VSAN ごとにスタティックな重複しないドメインを手動で設定します。

show interface brief

ポートが動作可能かどうか、VSAN メンバシップ、および、前述のその他の設定値を確認します。

show fcns database

IVR に参加するすべてのデバイスのネーム サーバ登録を確認します。

show zoneset active

アクティブ ゾーン セット内のゾーンを表示します。設定済みの IVR ゾーンが含まれている必要があります。

show ivr fcdomain

IVR 永続 FC ドメイン データベースを表示します。

show ivr internal

IVR 内部トラブルシューティング情報を表示します。

show ivr pending-diff

IVR の保留中の設定を表示します。

show ivr service-group

IVR の保留中のデータベースと設定済みデータベースの違いを表示します。

show ivr tech-support

カスタマー サポート担当者が、IVR 問題のトラブルシューティングに使用する情報を表示します。

show ivr virtual-domains

すべてのローカル VSAN の IVR 仮想ドメインを表示します。

show ivr virtual-fcdomain-add-status

IVR 仮想 FC ドメインのステータスを表示します。

show ivr vsan-topology

設定済みの IVR トポロジを確認します。

show ivr zoneset

IVR ゾーン セットの設定を確認します。

show ivr zone

IVR ゾーンの設定を確認します。

clear ivr zone database

すべての設定済みの IVR ゾーン情報をクリアします。


) ゾーン セットをクリアすると、設定済みのゾーン データベースだけが消去され、アクティブ ゾーン データベースは消去されません。


次の show internal コマンドが、IVR 問題のトラブルシューティングに役立ちます。

add-rw Show ivr fcid rewrite fsm internals
adv_vsans Show IVR advertise VSANs for a native VSAN and domain
area-port-allocation Show IVR area-port allocation
capability-fsm Show IVR capability fsm internal debug information
commit-rw Show ivr fcid rewrite fsm internals
debug-log-buffer1 Show IVR debug-log buffer
del-rw Show ivr fcid rewrite fsm internals
dep Show ivr dep internals
device-list Show ivr device list
distribution Show ivr distribution internals
domain-capture-list Show ivr domain controller capture list
drav-fsm Show DRAV FSM details
event-history Show ivr internal event history
fcid-rewrite-fsm Show ivr fcid rewrite fsm internals
fcid-rewrite-list Show ivr fcid rewrite entries
fsmtca Show IVR FSM transition statistics
global-data Show ivr global data
mem-stats Show memory statistics
nhvsan-change Show ivr fcid rewrite fsm internals
plogi-captured-list Show ivr PLOGI captured
pnat Show IVR payload NAT internal information
pvm Show IVR PV Master internal information
tu-fsm Show TU FSM internal debug information
vdri-fsm Show VDRI FSM internal debug information
virtual-domains Show IVR capability fsm internal debug information
vsan-rewrite-list Show ivr vsan rewrite list
vsan-topology Show internal information on IVR VSAN topology
vsan-topology-graph Show IVR VSAN Topology graph internal debug information
zone-fsm Show ivr zone fsm internals
 

Cisco SAN-OS リリース別の IVR 拡張

表13-4 に、Cisco SAN-OS リリース別の IVR 拡張を示します。

 

表13-4 Cisco SAN-OS リリース別の IVR 拡張

Cisco SAN-OS リリース
IVR 拡張

Release 2.1(2)

IVR 対応永続 FC ID およびドメイン

Release 2.1(1a)

IVR NAT

AFID

自動トポロジ

リモート ドメイン リストへの仮想ドメインの追加

IVR LUN ゾーニング

IVR QoS ゾーニング

サービス グループ

Release 2.0(1)

CFS サポート付き IVR

Release 1.3(4a)

リモート ドメイン リストへの仮想ドメインの追加

Release 1.3(1)

IVR の導入

IVR の問題

ここでは、IVR に関連する問題について説明します。ここで説明する内容は、次のとおりです。

「IVR ライセンスの問題」

「IVR をイネーブルにできない」

「FICON over IVR が動作しない」

「IVR NAT に失敗する」

「IVR ゾーン セットのアクティブ化に失敗する」

「ボーダー スイッチが機能しない」

「トラフィックが IVR パスを経由しない」

「リンクが隔離される」

「IVR の永続 FC ID が機能しない」

「IVR ゾーニングの LUN 設定の障害」

「ホストにストレージに対する書き込みアクセス権がない」

「ロックされた IVR CFS セッション」

「CFS 統合に失敗した」

IVR を使用すると、複数の VSAN に渡りデバイスを検出できます。また、IVR は、次の条件下で、VSAN 間での FC ping と FC traceroute をサポートしています。

FC ID または pWWN のどちらかを使用できる。

アクティブ IVR ゾーン メンバを持つスイッチから開始する必要がある。

IVR ライセンスの問題

IVR を使用するには、使用する IVR 機能の正しいライセンスを取得し、ファブリック内の IVR 対応スイッチごとにそれらのライセンスをインストールする必要があります。 表13-5 に、使用する IVR 機能、および IVR 対応のモジュールまたはシャーシに応じて購入する必要のあるライセンスを示します。

 

表13-5 IVR のライセンス要件

IVR 機能
シャーシまたは
モジュールのタイプ
ライセンスの要件
ライセンス数

IVR over Fibre Channel および IVR NAT over Fibre Channel

すべて

ENTERPRISE_PKG

IVR 対応のシャーシごとに 1 つずつ

IVR over FCIP

MDS 9216i 1

なし

なし

MPS-14/2

SAN_EXTN_OVER_IPS2

IVR over FCIP を稼働する
モジュールごとに 1 つずつ

MPS-18/4 または
MPS-18/4 FIPS

SAN_EXTN_OVER_MPS_184_FIPS

IPS-8

SAN_EXTN_OVER_IP

IPS-4

SAN_EXTN_OVER_IPS4

1.Cisco MDS 9216i では、ライセンスなしで、統合スーパーバイザ カードの 2 個のギガビット イーサネット ポートで SAN_EXTENSION 機能を使用できます。


) IVR over FCIP および IVR over Fibre Channel を使用する場合は、ENTERPRISE_PKG と、表13-5 に示す適切な SAN 拡張ライセンスが必要です。



ヒント ライセンス パッケージの購入時には、必ず、正しいシャーシ シリアル番号を入力してください。Fabric Manager で、Switches > Hardware を選択してスイッチ シャーシの SerialNo Primary をチェックするか、または、show license host-id CLI コマンドを使用して、ライセンスが必要な各スイッチのシャーシ シリアル番号を取得します。使用したシリアル番号が、ライセンスをインストールしたシャーシのシリアル番号と一致しない場合、ライセンスは動作しません。


ライセンス問題のトラブルシューティングの詳細については、 第6章「ライセンスのトラブルシューティング」 を参照してください。

IVR をイネーブルにできない

現象 IVR をイネーブルにできない。

 

表13-6 IVR をイネーブルにできない

現象
考えられる原因
解決方法

IVR をイネーブルにできない。

ライセンスがインストールされておらず、猶予期間が期限切れになっている。

適切なライセンスを購入し、インストールしてください。詳細については、「IVR ライセンスの問題」を参照してください。

スイッチが Cisco SAN-OS Release 1.3(1) 以上を稼働していない。

使用する IVR 機能に必要な Cisco SAN-OS リリースにアップグレードします。 表13-3 および 第2章「インストール、アップグレード、および再起動のトラブルシューティング」 を参照してください。

IVR 自動トポロジを使用しているが、CFS 配布がイネーブルになっていない。

Fabric Manager で、Fabricxx > All VSANs > IVR を選択し、Global ドロップダウン メニューを enable に設定して、Apply Changes をクリックします。または、IVR をイネーブルにする前に、ivr distribute CLI コマンドを使用します。

FICON over IVR が動作しない

現象 FICON over IVR が動作しない。

 

表13-7 FICON over IVR が動作しない

現象
考えられる原因
解決方法

FICON over IVR が動作しない。

IVR NAT がイネーブルである。

IVR NAT をディセーブルにします。Fabric Manager で、Fabricxx > All VSANs > IVR を選択し、Actions タブで IVR NAT チェックボックスをオフにして、Apply Changes をクリックします。CFS がイネーブルの場合は、CFS タブを選択し、ConfigAction ドロップダウン メニューから commit を選択して、Apply Changes をクリックします。

または、no ivr nat CLI コマンドを使用します。CFS がイネーブルの場合は、ivr commit CLI コマンドを使用して、ファブリックまたは IVR サービス グループでのこれらの変更を保存します。

sWWN がファブリック バインディング データベースに存在していない。

sWWN をファブリック バインディング データベースに追加します。Fabric Manager で Fabricxx>VSANxx>Fabric Binding を選択して、Config Database タブを選択し、Create Row をクリックして、sWWN をファブリック データベースに追加します。

または fabric-binding database CLI コマンドを使用します。

すべての FICON デバイスが同じゾーンに属していない。

アクティブな IVR ゾーン セットを確認します。Fabric Manager で、Tools > IVR > Edit Local Full Zone Database を選択し、アクティブなゾーンセットのメンバを(太字で)表示させます。

または、show ivr zoneset active CLI コマンドを使用します。

すべての FICON デバイスを同じゾーンに移動します。Fabric Manager で、左側のパネルにある該当ゾーン フォルダをクリックします。Edit Local Full Zone Database ダイアログボックスにある FICON デバイスを右クリックして、Add to Zone をクリックします。Commit Changes をクリックし、これらのコミットを変更します。Activate をクリックして、この変更を有効化します。

ivr zone name CLI コマンドを使用して、IVR ゾーンのメンバとして FICON デバイスを追加します。ivr zoneset activate CLI コマンドを使用して、この変更を有効にします。

IVR NAT に失敗する

現象 IVR NAT に失敗する。

 

表13-8 IVR NAT に失敗する

現象
考えられる原因
解決方法

IVR NAT に失敗する。

内部メッセージ ペイロードが宛先 ID を使用している。

IVR NAT は、ファイバ チャネル ヘッダー内の宛先 ID を変更します。これと同じ宛先 ID がメッセージ ペイロード内に現れると、Cisco SAN-OS はそれを検出できず、IVR NAT は失敗します。IVR NAT をディセーブルにし、すべてのドメイン ID が一意であることを確認します。ペイロードに宛先 ID が含まれる場合に、IVR NAT と連携動作するペイロードのリストについては、次の Web サイトにある Cisco MDS 9000 ファミリのコンフィギュレーション ガイドを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps5989/products_installation_and_configuration_guides_list.html

一部のスイッチが、NAT なしで IVR を稼働している。

同じ VSAN 内で IVR と IVR NAT を組み合わせて使用することはできません。すべてのスイッチで、同じ IVR 設定を使用する必要があります。IVR を IVR NAT に変換する前に、アクティブ ゾーン セットを非アクティブ化します。

IVR ゾーン セットのアクティブ化に失敗する

ゾーン セットのアクティブ化に失敗すると、次のシステム メッセージが表示されることがあります。

エラー メッセージ IVR-2-IVZS_ACTIVATION_FAILED_RETRYING: Inter-VSAN zoneset activation failed in VSAN [dec] : [chars]. retrying after [dec] seconds.

説明 一覧された VSAN で VSAN 間ゾーンセットのアクティブ化に失敗しました。これは一時的な通常のゾーン セット アクティブ化エラーです。メッセージに示された秒数の経過後、アクティブ化は再試行されます。

推奨処置 対処不要です。

対象 Cisco MDS SAN-OS Release 2.1(2)

エラー メッセージ IVR-3-IVZ_ACTIVATION_FAILED: Inter-VSAN zoneset [chars] activation failed.

説明 VSAN 間ゾーンセットのアクティブ化に失敗しました。

推奨処置 対処不要です。

対象 Cisco MDS SAN-OS Release 1.3(1)

エラー メッセージ IVR-3-IVZ_ACTIVATION_FAILED_VSAN: Inter-VSAN zoneset [chars] activation failed in VSAN [dec].

説明 VSAN で VSAN 間ゾーンセットのアクティブ化に失敗しました。

推奨処置 対処不要です。

対象 Cisco MDS SAN-OS Release 1.3(1)

エラー メッセージ IVR-5-IVZS_ACTIVATION_RETRYING: Inter-VSAN zoneset activation failed with error [hex] in VSAN [dec]. retrying after [dec] seconds.

説明 エラー メッセージに示された VSAN で VSAN 間ゾーンセットのアクティブ化に失敗しました。これは一時的な通常のゾーン セット アクティブ化エラーです。エラー メッセージに示された秒数の経過後、アクティブ化は再試行されました。

推奨処置 対処不要です。

対象 Cisco MDS SAN-OS Release 1.3(3)

エラー メッセージ IVR-5-IVZS_WAITING_FOR_LOWEST_SWWN: Waiting for lowest switch WWN Inter-VSAN enabled switch in VSAN [dec].

説明 このスイッチの switch World Wide Name(sWWN)は、VSAN 内で最小の sWWN ではありません。最小の sWWN を持つ IVR 対応スイッチだけが、VSAN 内の正規のアクティブ ゾーン セットに IVR ゾーンを追加できます。このスイッチは、最小の sWWN を持つ IVR スイッチが IVR ゾーンを追加し、ゾーン セットを非アクティブ化するまで待機します。

推奨処置 対処不要です。

対象 Cisco MDS SAN-OS Release 2.0(1b)

現象 IVR ゾーン セットのアクティブ化に失敗する。

 

表13-9 IVR アクティブ化に失敗する

現象
考えられる原因
解決方法

IVR ゾーン セットのアクティブ化に失敗する。

重複するドメイン ID。

スタティック ドメイン ID を使用して一意のドメイン ID を VSAN 内の各スイッチに割り当てるか、または、IVR NAT を使用します。Fabric Manager で、Fabricxx > All VSANs > Domain Manager を選択するか、fcdomain domain domain-id static | preferred vsan vsan-id CLI コマンドを使用します。

デフォルトのゾーン ポリシーが permit である。

Fabric Manager で、Zone > IVR > Edit Local Full Zone Database を選択します。アクティブ化する IVR ゾーン セットを右クリックし、Activate を選択します。Create Active Zone Set if none Present チェックボックスをオンにするか、または、force option with the ivr zoneset activate CLI コマンドを使用します。

デフォルト ゾーン ポリシーが deny で、アクティブ ゾーン セットが存在しない。

アクティブ ゾーン セットがない。

アクティブなゾーン セットがありません。「ゾーン セットのアクティブ化のトラブルシューティング」を参照して、IVR 対応スイッチでゾーン セットをアクティブ化するか、または、IVR ゾーン セットをアクティブ化するときに force オプションを使用します。

ボーダー スイッチが機能しない

IVR 対応スイッチが機能せず、自動トポロジを使用していない場合は、IVR トポロジを更新して変更を反映させる必要があります。

現象 ボーダー スイッチが機能しない。

 

表13-10 ボーダー スイッチが機能しない

現象
考えられる原因
解決方法

ボーダー スイッチが機能しない。

IVR トポロジが不正。

Fabric Manager で、Fabricxx > All VSANs > IVR を選択し、Action タブを選択します。Auto Discover Topology チェックボックスをオンにし、Apply Changes をクリックします。CFS タブを選択し、ConfigAction を commit に設定して、Apply Changes をクリックします。

または、ivr vsan topology auto CLI コマンドを使用して IVR トポロジを自動的に再設定するか、ivr vsan topology database CLI コマンドを使用して手動で IVR トポロジを再設定します。

トラフィックが IVR パスを経由しない

現象 トラフィックが IVR パスを経由しない。

 

表13-11 トラフィックが IVR パスを経由しない

現象
考えられる原因
解決方法

トラフィックが IVR パスを経由しない。

ファブリックに SN5428 または MDS 9020 スイッチが含まれ、IVR 稼働ドメインがリモート VSAN ドメイン リストに追加されていない。

Fabric Manager で、Fabricxx > All VSANs > IVR を選択し、Action タブを選択します。Create Virtual Domains for VSAN フィールドに値を入力し、Apply Changes をクリックします。CFS タブを選択し、ConfigAction を commit に設定して、Apply Changes をクリックします。

または、ivr virtual-fcdomain-add vsan-ranges CLI コマンドを使用して、選択した VSAN のドメイン リストに、既存および将来の仮想ドメインを追加します。

これを、すべてのエッジ VSAN で繰り返します。

内部メッセージ ペイロードが宛先 ID を使用している。

詳細については、「IVR NAT に失敗する」を参照してください。

デバイスが異なる IVR サービス グループに属している。

IVR サービス グループを確認します。Fabric Manager で、Fabricxx > All VSANs > IVR を選択し、Service Group タブを選択します。

または、show ivr service-group CLI コマンドを使用します。

VSAN を同じ IVR サービス グループに移動します。Fabric Manager で、Fabricxx > All VSANs > IVR を選択し、Service Group タブを選択します。

または、ivr service-group CLI コマンドを使用します。ivr service-group activate CLI コマンドを使用して、この変更を有効にします。CFS がイネーブルの場合は、ivr commit CLI コマンドを使用して、この変更をコミットします。

リンクが隔離される

現象 リンクが隔離される。

 

表13-12 リンクが隔離される

現象
考えられる原因
解決方法

リンクが隔離される。

仮想ドメインの重複。

Fabric Manager で、Fabricxx > All VSANs > Domain Manager を選択して、ドメイン重複を確認します。

Fabric Manager で、Fabricxx > All VSANs > IVR を選択し、Action タブを選択します。Create Virtual Domains for VSAN フィールドに値を入力し、Apply Changes をクリックします。CFS タブを選択し、ConfigAction を commit に設定して、Apply Changes をクリックします。

または、show fcdomain domain-list CLI コマンドを使用して、ドメイン重複を確認します。ivr widthdraw domain CLI コマンドを使用して、重複したドメインを削除します。永続 FC ID を使用して、重複したドメインを再割り当てします。ivr virtual-fcdomain-add vsan-ranges CLI コマンドを使用して、選択した VSAN のドメイン リストに、既存および将来の仮想ドメインを追加します。

これを、すべてのエッジ VSAN で繰り返します。

内部メッセージ ペイロードが宛先 ID を使用している。

詳細については、「IVR NAT に失敗する」を参照してください。

IVR の永続 FC ID が機能しない

現象 IVR の永続 FC ID が機能しない。

 

表13-13 IVR の永続 FC ID が機能しない

現象
考えられる原因
解決方法

IVR の永続 FC ID が機能しない。

選択された仮想 FC ID が割り当てられた仮想ドメインと一致しない。

show ivr fcdomain database CLI コマンドを使用して、仮想ドメイン ID を確認します。native-autonomous-fabric-num CLI コマンドを使用して、仮想ドメインを割り当て、そのあと pwwn CLI コマンドを使用して、仮想ドメイン ID が一致する適切な FC ID に pWWN をマップします。

IVR の永続 FC ID を設定する手順については、Cisco MDS 9000 ファミリのコンフィギュレーション ガイドを参照してください。

IVR ゾーニングの LUN 設定の障害

現象 IVR ゾーニングで LUN 設定が動作しない。

 

表13-14 IVR ゾーニングの LUN 設定の障害

現象
考えられる原因
解決方法

IVR ゾーニングで LUN 設定が動作しない。

VSAN 内の 1 つまたは複数のスイッチが、Cisco MDS SAN-OS Release 2.1(1a) 以降を稼働していない。

使用する IVR 機能に必要な Cisco SAN-OS リリースにアップグレードします。 表13-3 および 第2章「インストール、アップグレード、および再起動のトラブルシューティング」 を参照してください。

ホストにストレージに対する書き込みアクセス権がない

現象 ホストにストレージに対する書き込みアクセス権がない。

 

表13-15 ホストにストレージに対する書き込みアクセス権がない

現象
考えられる原因
解決方法

ホストにストレージに対する書き込みアクセス権がない。

ホストが読み取り専用ゾーンのメンバである。

ホストが読み取り専用ゾーンのメンバである場合、そのホストには、所属する IVR ゾーンに対する書き込みアクセス権ありません。ホストを読み取り専用ゾーンから削除します。

ロックされた IVR CFS セッション

IVR は、CFS を使用して IVR 設定を配布します。IVR 自動トポロジがイネーブルの場合は、CFS を使用して IVR VSAN トポロジも配布し、すべてのスイッチ上のトポロジを更新します。稀に、CFS が IVR をロックしたために設定を変更できないという問題が生じることがあります。

現象 ロックされた IVR CFS セッション。

 

表13-16 ロックされた IVR CFS セッション

現象
考えられる原因
解決方法

ロックされた IVR CFS セッション。

CFS が最終コミットのあとに IVR のセッション ロックを解除しなかったか、または、IVR 設定の変更が保留中でコミットされていない。

Fabric Manager で、Fabricxx > All VSANs > IVR を選択し、CFS タブを選択します。ConfigView As ドロップダウン メニューを pending に設定し、保留中の設定変更を確認します。ConfigAction ドロップダウン メニューを commit に設定してこれらの変更を保存するか、abort を使用して変更内容を廃棄するか、または、clear を使用してセッション ロックをクリアします。Apply Changes をクリックします。

または、show ivr pending-diff CLI コマンドを使用して、保留中の設定変更があるかどうかを確認します。ivr commit を使用してこの変更をコミットするか、または ivr abort を使用して変更を廃棄しセッション ロックを解除します。保留中の設定変更がない場合は、clear ivr session CLI コマンドを使用して、セッション ロックを解除します。

CFS 統合に失敗した

CFS 統合に失敗すると、次のシステム メッセージが表示されることがあります。

エラー メッセージ IVR-2-CFS_PEER_LOST_WITHIN_SESSION: CFS peer with switch wwn [chars] was lost in the middle of an active CFS session. Abort the CFS session and re-enter the configuration changes.

説明 ポート フラップ(VSAN のイネーブル化とディセーブル化の切り替え)、リンクの機能不良、スイッチの再起動などが原因で、IVR の CFS ピア スイッチを失いました。現在の設定変更は、ピアがスイッチに統合されるまで、このピアには適用されません。失われたピアの設定がこのセッションで加えられた変更と競合する場合に、CFS 統合が失敗することがあります。また、IVR 自動トポロジが、このピアとの同期から外れる場合もあります。 ivr abort コマンドを使用してこの CFS セッションを廃棄し、その後、設定変更を再入力することを推奨します。コマンドライン方式の代わりに、Fabric Manager または Device Manager を使用することもできます。

推奨処置 対処不要です。

対象 Cisco MDS SAN-OS Release 2.0(1b)

エラー メッセージ IVR-3-MERGE_FAILED: [chars].

説明 設定の統合中にエラーが発生しました。エラー メッセージに失敗の理由が示されます。

推奨処置 シスコのサポートをシスコのリセラーからご購入された場合は、リセラーに直接お問い合わせください。シスコシステムズからサポートを直接購入された場合には、シスコのテクニカル サポートにお問い合わせください。

対象 Cisco MDS SAN-OS Release 2.0(1b)

現象 CFS 統合に失敗した。

 

表13-17 CFS 統合に失敗した

現象
考えられる原因
解決方法

CFS 統合に失敗した。

IVR トポロジが不正。

Fabric Manager で、Fabricxx > All VSANs > IVR を選択し、Action タブを選択します。Auto Discover Topology チェックボックスをオンにし、Apply Changes をクリックします。CFS タブを選択し、ConfigAction を commit に設定して、Apply Changes をクリックします。

または、ivr vsan topology auto CLI コマンドを使用して IVR トポロジを自動的に再設定するか、ivr vsan topology database CLI コマンドを使用して手動で IVR トポロジを再設定します。

VSAN または IVR VSAN トポロジ エントリの最大数に達した。

統合する前に、ファブリックを再設定して、VSAN またはトポロジのエントリ数を削減します。 付録 C「Cisco MDS SAN-OS Release 3.x の設定に関する制限」 を参照してください。

AFID データベースに競合するエントリがある。

AFID データベース内の競合するエントリを変更します。

IVR VSAN トポロジ データベース内のユーザ設定されたエントリが競合している。

統合する前に両方のファブリックの IVR 自動トポロジをイネーブルにし、IVR VSAN トポロジ データベースのユーザ設定されたエントリを削除します。

IVR ウィザードのトラブルシューティング

Fabric Manager の IVR ウィザードは、ファブリック全体の IVR 設定プロセスを簡素化します。IVR ウィザードは、VSAN 内のスイッチで適切な Cisco SAN-OS バージョンが稼働しているかどうかを自動的にチェックし、スイッチがどの IVR 機能に対応しているかを判別します( 表13-3 を参照)。

ここでは、Fabric Manager IVR ウィザードを使用して IVR を設定するときに表示される、次の警告またはエラー ダイアログボックスについて説明します。

「Warning:Not All Switches Are IVR NAT Capable or Are Unmanageable」

「Error:The Following Switches Do Not Have Unique Domain IDs」

「Error:Pending Action/ Pending Commits」

「Error:Fabric Is Changing.Please Retry the Request Later」

Warning:Not All Switches Are IVR NAT Capable or Are Unmanageable

現象 警告:すべてのスイッチが IVR NAT を利用できるとは限りません。または管理できないとも限りません。

 

表13-18 Not All Switches Are IVR NAT Capable or Are Unmanageable

現象
考えられる原因
解決方法

警告:すべてのスイッチが IVR NAT を利用できるとは限りません。または管理できないとも限りません。

ファブリック内の 1 つまたは複数のスイッチが、Cisco MDS SAN-OS Release 2.1(1a) 以降を稼働していない。

使用する IVR 機能に必要な Cisco SAN-OS リリースにアップグレードします。 表13-3 および 第2章「インストール、アップグレード、および再起動のトラブルシューティング」 を参照してください。

ファブリック内の 1 つまたは複数のスイッチが Fabric Manager と通信できない、または、Cisco SAN-OS スイッチではない。

問題のあるスイッチが、IVR トポロジで必要かどうかを判断します。必要ない場合は、このメッセージを無視して、IVR 設定を継続します。必要な場合は、Switches を選択し、Status カラムをチェックして、問題の原因を特定し解決します。

Error:The Following Switches Do Not Have Unique Domain IDs

現象 次のスイッチには一意のドメイン ID がない。

 

表13-19 The Following Switches Do Not Have Unique Domain IDs

現象
考えられる原因
解決方法

次のスイッチには一意のドメイン ID がない。

一覧されたスイッチのドメイン ID が、提供された IVR 設定内の 2 つ以上の VSAN で重複している。

Fabric Manager で、Fabricxx > All VSANS > Domain Manager を選択し、ConfigDomainId を一意の数値に設定し、さらに、Config Type ドロップダウン メニューを static に設定します。Restart ドロップダウン メニューを disruptive に設定し、Apply Changes をクリックします。これによって、実行ドメイン ID を設定済みのドメイン ID に一致させるための破壊的再起動がトリガーされます。

IVR NAT を使用します。Cisco MDS SAN-OS Release 2.1(1a) 以降にアップグレードする必要が生じることがあります。

Error:Pending Action/ Pending Commits

現象 保留中のコミット エラーに関する保留中のアクションが表示される。

 

表13-20 Pending Action/ Pending Commits

現象
考えられる原因
解決方法

保留中のコミット エラーに関する保留中のアクションが表示される。

コミットされていない個別の IVR 設定変更がある。

IVR にコミットされていない保留中の変更があります。Fabric Manager で、Fabricxx > All VSANS > IVR を選択し、CFS タブを選択します。View Config As ドロップダウン メニューを pending に設定し、保留中の設定変更を確認します。ConfigAction ドロップダウン メニューを commit に設定し、これらの変更を保存するか、または、abort に設定して変更を廃棄します。Apply Changes をクリックします。

最終コミットのあとに、IVR CFS セッションがロック解除されなかった。

Fabric Manager で、Fabricxx > All VSANS > IVR を選択し、CFS タブを選択します。ConfigAction ドロップダウン メニューを clear に設定し、セッション ロックを削除します。Apply Changes をクリックします。

Error:Fabric Is Changing.Please Retry the Request Later

このエラーは、IVR 対応スイッチに異なるバージョンの Cisco SAN-OS が存在する場合に発生することがあります。すべての IVR 対応スイッチを同じバージョンの Cisco SAN-OS にアップグレードする必要があります。