Cisco MDS 9000 ファミリー トラブルシューティング ガイド Release 3.x
ポートチャネルおよびトランキングの トラブルシューティング
ポートチャネルおよびトランキングのトラブルシューティング
発行日;2012/01/13 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

ポートチャネルおよびトランキングのトラブルシューティング

ポートチャネルの概要

トランキングの概要

ベスト プラクティス

ライセンスの要件

トラブルシューティングの初期チェックリスト

Fabric Manager の一般的なトラブルシューティング ツール

CLI の一般的なトラブルシューティング用コマンド

ポートチャネル の問題

ポートチャネルを設定できない

新規追加のインターフェイスがポートチャネルでオンラインにならない

Fabric Manager によるポートチャネルのモードの設定

トランキングの問題

トランキングを設定できない

VSAN トラフィックがトランクを経由していない

ポートチャネルおよびトランキングのトラブルシューティング

ポートチャネルは、複数の物理インターフェイスを 1 つの論理インターフェイスに集約し、より精度の高い集約帯域幅、ロード バランシング、リンク冗長性を提供するものです。

この章では、次の内容について説明します。

「ポートチャネルの概要」

「ベスト プラクティス」

「ライセンスの要件」

「トラブルシューティングの初期チェックリスト」

「ポートチャネル の問題」

「トランキングの問題」

ポートチャネルの概要

ポートチャネルには、次の機能があります。

ISL(Eポート)または EISL(TEポート)上でポイントツーポイント接続を提供します。複数のリンクをポートチャネルに結合できます。

チャネルの機能するすべてのリンクにトラフィックを分配することによって、ISL 上の集約帯域幅を増加させます。

複数のリンク間で負荷を分散し、最適な帯域利用率を維持します。ロード バランシングは、送信元 ID、宛先 ID、および Originator Exchange ID(OX ID)に基づいています。

ISL にハイ アベイラビリティを提供します。1 つのリンクに障害が発生した場合、そのリンクで伝送されていたトラフィックは残りのリンクに切り替えられます。ポートチャネルでリンクが 1 つダウンしても、上位プロトコルはそのことを認識しません。上位プロトコルから見れば、帯域幅は減っていても引き続きリンクが存在しています。リンク障害によるルーティング テーブルへの影響はありません。ポート チャネルには、最大 16 個の物理リンクを加えることができ、追加されたハイ アベイラビリティに対して複数のモジュールをまたぐことができます。

第 1 世代のスイッチング モジュールが搭載されたスイッチ、または第 1 世代と第 2 世代のスイッチング モジュールの両方が搭載されたスイッチでは、最大 128 個のポート チャネルを設定できます。第 2 世代のスイッチング モジュールだけが搭載されたスイッチでは、最大 256 個のポート チャネルを設定できます。

ポートチャネル番号は、各チャネル グループに割り当てられた(スイッチごとに)固有の ID です。この番号の範囲は 1 ~ 256 です。

トランキングの概要

トランキング(VSAN トランキングとも呼ばれる)は、Cisco MDS 9000 ファミリのスイッチに特有の機能です。トランキングでは、相互接続したポートが Extended ISL(EISL)フレーム形式を使用して、同一の物理リンク上にある 2 つ以上の VSAN(仮想 SAN)でフレームを送受信できます。

トランキング設定は、E ポートにだけ適用されます。E ポートでトランク モードがイネーブルにされ、そのポートがトランキング E ポートとして動作可能になった場合、TE ポートとみなされます。トランキング プロトコルでは、TE ポート用に設定されたトランク許可 VSAN を使用して、フレームの送信または受信が可能な allowed-active VSAN を判別します。

トランキングはストレージ業界で一般的に使用されている用語です。ただし、Cisco SAN-OS および Cisco MDS 9000 ファミリのスイッチでは、次のように定義されたトランキングおよびポートチャネルを実装しています。

ポートチャネルでは、複数の物理リンクを結合して 1 つの集約論理リンクを設定できます。

トランキングでは、EISL 形式のフレームを送信するリンクで、複数の VSAN トラフィックを伝送(トランク)できます 。E ポートでトランキングが使用可能になった場合、その E ポートは TE ポートになります。TE ポートは、Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチに特有のものです。業界標準の E ポートは、他のベンダー スイッチにリンクでき、非トランキング インターフェイスと呼ばれます。

ベスト プラクティス

ここでは、Cisco SAN-OS 製品のポートチャネル機能およびトランキング機能を管理する際のベスト プラクティスについて説明します。

複数のスイッチング モジュールにまたがるポートチャネルを設定して、スイッチ モジュールの再起動またはアップグレードを行う際の冗長性を確保してください。

Cisco MDS 9000 ファミリのスイッチで自動作成機能をイネーブルにする場合は、自動作成設定を使用しないスイッチ間で少なくとも 1 つの相互接続ポートを維持しておくことを推奨します。2 台のスイッチ間ですべてのポートを自動作成機能で同時に設定する場合、ポートは自動作成されたポート チャネルに追加される際に自動的にディセーブルとなり、そのあと再びイネーブルになるため、2 台のスイッチ間でトラフィックが中断される可能性があります。

トランキング プロトコルをイネーブルまたはディセーブルにする前に、すべての E ポートをディセーブルにしてください。

トランクの一端を auto モードに設定し、トランクのもう一端を on に設定してください。

ライセンスの要件

Cisco SAN-OS によって、すべてのポートチャネル機能およびトランキング機能がスイッチまたはディレクタに搭載されます。追加のライセンスは必要ありません。

トラブルシューティングの初期チェックリスト

ポートチャネルおよびトランキングの問題のトラブルシューティングでは、最初に、次の作業が完了していることを確認します。

 

チェックリスト
確認済み

show port-channel compatibility-parameters CLI コマンドを使用して、ポートチャネルの要件を確認します。

 

1 つのポートチャネルがスイッチの別のセットに接続されていないことを確認します。ポートチャネルでは、スイッチの同じセットの間にポイントツーポイント接続が必要です。

 

ポートチャネルの両端に、同じ数のインターフェイスが接続されていることを確認します。

 

各インターフェイスが、反対側で同じタイプのインターフェイスに接続されていることを確認します。

 

TE ポートで必要なすべての VSANが、allowed-active VSAN リストにあることを確認します。

 


) Cisco SAN-OS Release 3.0(1) 以降でインターフェイス設定を表示するには、show running interface CLI コマンドを使用してください。show running-config CLI コマンドによるインターフェイス設定の表示は、現在はサポートされていません。


Fabric Manager の一般的なトラブルシューティング ツール

ポートチャネルおよびトランキングの問題のトラブルシューティングを行う場合は、Fabric Manager の次のナビゲーション パスが役に立ちます。

ISLs > PortChannel を選択して、ポートチャネル設定にアクセスします。

Switches > Interfaces > FC Logical を選択し、続いて Trunk Config タブを選択してトランキング設定にアクセスします。

CLI の一般的なトラブルシューティング用コマンド

ポートチャネルおよびトランキングの問題のトラブルシューティングでは、次のコマンドが役に立ちます。

show port-channel compatibility-parameters

show port-channel summary

show port-channel database

show port-channel consistency detail

show port-channel usage

show interface

show interface trunk

show trunk protocol

ポートチャネル の問題

ここでは、ポートチャネルの一般的な問題について説明します。具体的な内容は、次のとおりです。

「ポートチャネルを設定できない」

「新規追加のインターフェイスがポートチャネルでオンラインにならない」

ポートチャネルを設定できない

現象 ポートチャネルを設定できない。

 

表10-1 ポートチャネルを設定できない

現象
考えられる原因
解決方法

ポートチャネルを設定できない。

ポートチャネルの自動作成がイネーブルになっている。

ポートチャネルを手動で設定する必要がある場合は、自動作成をディセーブルにします。Device Manager で、Interfaces > FC ALL..., を選択し、続いて Other タブを選択します。さらに、AutoChannelCreate チェックボックスをオフにし、Apply をクリックします。

no channel-group auto CLI コマンドを使用します。

新規追加のインターフェイスがポートチャネルでオンラインにならない

現象 新規追加のインターフェイスがポートチャネルでオンラインにならない。

 

表10-2 新規追加のインターフェイスがポートチャネルでオンラインにならない

現象
考えられる原因
解決方法

新規追加のインターフェイスがポートチャネルでオンラインにならない。

ポートチャネルのモードが on になっている。

ポートチャネルを手動でイネーブルにするか、またはポートチャネルのモードを active に変更します。詳細については、「Fabric Manager によるポートチャネルのモードの設定」を参照してください。

または、no shutdown CLI コマンドを使用してポートチャネルを手動でイネーブルにするか、ポートチャネル インターフェイス用のインターフェイス サブモードで
channel-mode active CLI コマンドを使用します。

インターフェイスのパラメータに、既存のポートチャネルとの互換性がない。

強制オプションを使用して、ポートチャネルのパラメータを物理インターフェイスに強制的に適用します。Fabric Manager で、ISLs > Port Channels を選択し、続いて Force チェックボックスをオンにして Apply Changes をクリックします。

または、物理インターフェイス用のインターフェイス サブモードで channel-group <x> force CLI コマンドを使用します。

Fabric Manager によるポートチャネルのモードの設定

Fabric Managerを使用してポートチャネルを active モードに設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Physical Attributes ペインで ISLs を展開し、Port Channels を選択します。

情報ペインにポートチャネルの設定が表示されます。

ステップ 2 Protocols タブをクリックし、Mode ドロップダウン メニューでポートチャネルの適切なモードを選択します。

ステップ 3 変更を保存する場合は、Apply Changes アイコンをクリックします。変更を廃棄する場合は、Undo Changes をクリックします。


 

トランキングの問題

ここでは、トランキングの一般的な問題について説明します。具体的な内容は、次のとおりです。

「トランキングを設定できない」

「VSAN トラフィックがトランクを経由していない」

トランキングを設定できない

現象 トランキングを設定できない。

 

表10-3 トランキングを設定できない

現象
考えられる原因
解決方法

トランキングを設定できない。

トランキング プロトコルがディセーブルになっている。

トランキングをイネーブルにします。Fabric Manager で Switches > Interfaces > FC Logical を選択し、続いて Trunk Config タブを選択して Admin ドロップダウン メニューを trunk に設定します。Apply Changes をクリックします。

trunk protocol enable CLI コマンドを使用します。

VSAN トラフィックがトランクを経由していない

現象 VSAN トラフィックがトランクを経由していない。

 

表10-4 VSAN トラフィックがトランクを経由していない

現象
考えられる原因
解決方法

VSAN トラフィックがトランクを経由していない。

VSAN が allowed-active VSAN リストにない。

VSAN を allowed-active VSAN リストに追加します。Fabric Manager で Switches > Interfaces > FC Logical を選択し、続いて Trunk Config タブを選択して Allowed VSANs フィールドを設定します。Apply Changes をクリックします。

switchport trunk allowed vsan CLI コマンドを使用します。