Cisco MDS 9000 ファミリー トラブルシューティング ガイド Release 3.x
トラブルシューティングの概要
トラブルシューティングの概要
発行日;2012/01/13 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

トラブルシューティングの概要

トラブルシューティング手順の概要

ベスト プラクティスの概要

トラブルシューティングの基本事項

トラブルシューティングのガイドライン

一般的な Fabric Manager ツールおよび CLI コマンドの使用による情報収集

一般的な Fabric Manager ツール

一般的な CLI コマンド

基本的な接続の確認

SAN エレメントの登録の確認

ファイバ チャネルのエンドツーエンド接続

ファブリックの問題

ポートの問題

トラブルシューティングの主なフローチャート

症状の概要

システム メッセージ

システム メッセージ テキスト

Syslog サーバの実装

Fabric Manager による Syslog の実装

CLI による Syslog の実装

ログによるトラブルシューティング

Fabric Manager からのログ表示

CLI からのログ表示

スーパーバイザからのログ表示

NVRAM ログの表示

カスタマー サポートへの連絡

トラブルシューティングの概要

この章では、Cisco MDS 9000 ファミリのマルチレイヤ ディレクタおよびファブリック スイッチの設定時および使用中に起こる可能性がある問題のトラブルシューティングについて、基本的な概念、方法、および一般的なガイドラインを紹介します。

この章で説明する内容は、次のとおりです。

「トラブルシューティング手順の概要」

「ベスト プラクティスの概要」

「トラブルシューティングの基本事項」

「トラブルシューティングの主なフローチャート」

「症状の概要」

「システム メッセージ」

「ログによるトラブルシューティング」

「カスタマー サポートへの連絡」

トラブルシューティング手順の概要

ファブリック環境のトラブルシューティング手順は、次のとおりです。


ステップ 1 特定の症状が明確に分かる情報を収集します。

ステップ 2 その症状の原因になっている可能性がある潜在的な問題を特定します。

ステップ 3 症状が消えるまで、潜在的な問題のそれぞれを(可能性の高いものから低いものの順に)系統的に解消します。


 

潜在的な問題を識別するには、さまざまなツールを使用して、ストレージ環境全体を理解する必要があります。そのため、このマニュアルの 付録B「トラブルシューティングのツールおよび方法」 では、Cisco MDS 9000ファミリに固有のものだけでなく、多数の汎用トラブルシューティング ツールについても説明しています。また、ストレージの問題を調査するためのプランも紹介しています。特定の問題に関する詳細な説明については、このマニュアルの他の章を参照してください。

ベスト プラクティスの概要

ベスト プラクティスは、ファブリックの正常な動作を維持するために行う必要がある推奨手順です。各章には、対象となっている Cisco SAN-OS 機能に対応するベスト プラクティスの項があります。ほとんどの SAN ファブリックに対応する、次の一般的なベスト プラクティスを推奨します。

使用しているすべての Cisco MDS スイッチで、Cisco SAN-OS リリースの一貫性が維持されるようにします。

使用している Cisco SAN-OS リリースのリリース ノートを参照して、最新の機能、制限事項、および警告を確認します。

システム メッセージ ロギングをイネーブルにします。詳細については、「症状の概要」を参照してください。

変更を実装したあとは、新しい設定変更に対してトラブルシューティングを実施します。

Fabric Manager および Device Manager を使用してファブリックの予防的な管理を行い、発生する可能性がある問題をそれらが深刻になる前に検出します。

トラブルシューティングの基本事項

ここでは、Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチまたは接続されているデバイスに関する問題のトラブルシューティングに役立つような、一連の質問を取り上げています。これらの質問に回答することで、問題の範囲を限定し、作業プランを立てることができます。たとえば、ホストが既存サブシステム上にある(全部ではなく)一部の Logical Unit Number(LUN)だけを認識している場合は、ファブリックに特有の事項(FSPF、ISL、または FCNS など)を調べる必要はありません。したがって、ファブリックのコンポーネントは、問題の考えられる原因から除外できます。

ここで説明する内容は、次のとおりです。

「トラブルシューティングのガイドライン」

「一般的な Fabric Manager ツールおよび CLI コマンドの使用による情報収集」

「基本的な接続の確認」

「SAN エレメントの登録の確認」

「ファイバ チャネルのエンドツーエンド接続」

トラブルシューティングのガイドライン

ストレージ ネットワークの問題では、一般的に次の 2 つの症状が最も多く見られます。

ホストが、割り当てられたストレージにアクセスできない

割り当てられたストレージにアクセスを試みたあと、アプリケーションが応答しない

次の質問に回答することによって、さらに調べる必要があるコンポーネントを判別し、必要な作業を決定できます。これらの質問では、ホスト、スイッチ、またはサブシステムのベンダーは関係ありません。

次の質問に回答することによって、インストールの状態を判別します。

問題があるのは、新規に設置したシステムですか。それとも既存のシステムですか(新しい SAN、ホスト、またはサブシステム、または既存ホストにエクスポートされた新しい LUN も新規です)。

ホストは、それ自体のストレージを認識できていましたか。

ホストは、サブシステムのすべての LUN を認識していますか。

既存のアプリケーションの問題(速度が遅い、遅延が大きい、応答時間が長い)の解決を試みていましたか。それは最近発生した問題ですか。

アプリケーションに問題が発生する直前に、コンフィギュレーションまたはインフラストラクチャ全般に対して、どのような変更を行いましたか。

SAN の問題を検出するには、SAN に対して次の一般的なトラブルシューティング手順を使用します。


ステップ 1 ファブリック内の問題に関する情報を収集します。詳細については、「一般的な Fabric Manager ツールおよび CLI コマンドの使用による情報収集」を参照してください。

ステップ 2 スイッチとエンド デバイス間の物理的な接続を確認します。詳細については、「基本的な接続の確認」を参照してください。

ステップ 3 すべての SAN エレメントがファブリックに登録されていることを確認します。詳細については、「SAN エレメントの登録の確認」を参照してください。

ステップ 4 エンド デバイスの設定を確認します(ストレージ サブシステムおよびサーバ)。

ステップ 5 エンドツーエンド接続およびファブリック設定を確認します。詳細については、「ファイバ チャネルのエンドツーエンド接続」を参照してください。


 

一般的な Fabric Manager ツールおよび CLI コマンドの使用による情報収集

ここでは、ファブリック内の問題に対するトラブルシューティングでよく使用される、Fabric Manager ツールおよび CLI コマンドについて取り上げます。これらのツールおよびコマンドは、特定の問題のトラブルシューティングに使用するサブセットです。

各章には、その章に関連する症状および考えられる問題に個別に対応するツールおよびコマンドが掲載されています。

一般的な Fabric Manager ツール

Fabric Manager または Device Manager で次のナビゲーション パスを使用して、一般的なトラブルシューティング情報にアクセスします。

スイッチのステータスの概要 ― Fabric Manager で、Switch Health Analysis アイコンをクリックします。

エンドツーエンド接続 ― Fabric Manager で、End-to-End Connectivity Analysis アイコンをクリックします。

ファブリック設定 ― Fabric Manager で、Fabric Configuration Analysis アイコンをクリックします。

モジュールのステータス ― Device Manager で、Physical > Modules を選択します。

Cisco SAN-OS のバージョン ― Device Manager で、Physical > System を選択します。

ログの表示 ― Device Manager で、Logs > FM Server または Logs > Switch Resident を選択します。

Fabric Manager イベントの表示 ― Fabric Manager で、Fabric ペインの下部にある Events タブをクリックします。

インターフェイスのステータス ― Fabric Manager で、Switches > Interfaces を選択し、続いて対象のポート タイプを選択します。

ネーム サーバの情報表示 ― Device Manager で、FC > Name Server を選択します。

FLOGI の情報表示 ― Fabric Manager で、Switches > Interfaces > FC Physical > FLOGI を選択します。

ゾーン統合の結果分析 ― Fabric Manager で、Zone > Merge Analysis を選択します。

トラフィック統計情報の表示 ― Device Manager で、Device タブをクリックして 1 つまたは複数のポートを選択し、右クリックしてポップアップ メニューから Monitoring を選択します。

また、Fabric Manager および Device Manager では、ファブリックの予防的なモニタを行う次のツールが使用できます。

ISL のパフォーマンス ― Fabric Manager で、ISL Performance アイコンをクリックします。

ネットワーク モニタリング ― Device Manage で、Summary タブをクリックします。

パフォーマンス モニタリング ― Fabric Manager で、Performance > Start Collection を選択します。

一般的な CLI コマンド

次のコマンドを発行し、出力を調べます。

show module

show version

show running-config

show logging log

show interfaces brief

show fcns

show flogi

show hardware internal errors

show zoneset active

show accounting log


) Cisco SAN-OS Release 3.0(1) 以降でインターフェイス設定を表示するには、show running interface CLI コマンドを使用してください。show running-config CLI コマンドによるインターフェイス設定の表示は、現在はサポートされていません。



internal キーワードを含むコマンドを発行するには、network-admin グループのメンバになっているアカウントを使用する必要があります。


基本的な接続の確認

次の質問に回答することによって、エンド デバイス間の基本的な接続を確認します。

適正な光ファイバ(SMF または MMF)を使用していますか。

光ファイバに破損がないことを確認しましたか。

接続モジュールにあるファイバ チャネル ポートの LED がグリーンに点灯し、Host Bus Adapter(HBA; ホスト バス アダプタ)またはストレージ サブシステム ポートの LED が正常な動作を示していますか。

ストレージ サブシステムに LUN マスキング ポリシーを適用していますか。適用している場合、ストレージ アレイによってエクスポートされた LUN をサーバで認識できますか。

ホストに LUN マスキング ポリシーを設定していますか。アクセス可能なすべての LUN を認識できるように、サーバを設定しましたか。

LUN マスキング ソフトウェアを使用している場合、LUN マスキング データベースにホストの pWWN が含まれていますか。

サブシステムを N ポート用に設定していますか。

ホストの HBA およびサブシステム ポートに直接接続されている 2 台のスイッチ上の FLOGI データベースを調べてください。また、両方のポート(MDS-A および MDS-B に接続)が同じ Virtual SAN(VSAN; 仮想 SAN)のメンバになっていることを確認してください。両方のデバイスが FCNS データベースに含まれていれば、ISL は問題の対象外です。

Fabric Manager で、Tools > Ping または Tools > Traceroute(または fcping や fctrace CLI コマンドを使用)を選択して接続を確認します。詳細については、「FC ping および FC traceroute」を参照してください。

SAN エレメントの登録の確認

次の質問に回答することによって、エンド デバイスがファブリックに登録されていることを確認します。

HBA およびサブシステムのポートが、ファブリック ネーム サーバに正しく登録されていますか。

Device Manager の場合は、FC > Name Server を選択します。

CLI の場合は、show fcns コマンドを使用します。

HBA およびストレージ サブシステム ポートの正しい pWWN が、FLOGI データベースの対応する正しいポートに表示されていますか。

Fabric Manager の場合は、Switches > Interfaces > FC Physical > FLOGI を選択します。

CLI の場合は、show flogi コマンドを使用します。

ホストおよびストレージ サブシステムが、同じ VSAN 上にありますか。

Fabric Manager の場合は、End Devices を選択し、VSAN ID が同じであることを確認します。

CLI の場合は、show vsan membership コマンドを使用します。

両方のデバイスが 1 つのゾーンに含まれていますか。

Fabric Manager の場合は、Zone > Edit Full Zone Database を選択し、続いてエンド デバイスを含む VSAN のアクティブ ゾーン セット(太字で表示)を選択します。両方のデバイスが同じゾーンのメンバになっていることを確認してください。

CLI の場合は、show zoneset active コマンドを使用します。

ファイバ チャネルのエンドツーエンド接続

次の質問に回答すると、ホストまたはサブシステムの側から、エンドツーエンドのファイバ チャネル接続が確立しているかどうかを判別するのに役立ちます。

ホストのログに、サブシステムのポートの WWN(pWWN)または FC ID が含まれていますか。

サブシステムのログまたは LUN マスキング データベースに、ホストの pWWN または FC ID が含まれていますか。

ホストは、ストレージ サブシステムへの Port Login(PLOGI)を完了できますか。

サーバとディスク アレイ間で何らかの SCSI 通信が行われていますか。

HBA を N ポート用に設定していますか。

HBA 設定ユーティリティまたはホストのシステム ログを使用して、サブシステムの pWWN または FC ID がデバイスとして含まれているかどうかを調べてください。これにより、FSPF が正しく動作していることを確認できます。

ファブリックの問題

次の質問に回答すると、ファブリック設定の状態を判別するのに役立ちます。

HBA およびサブシステム ポートの両方が、ファブリック ネーム サーバに正しく登録されていますか。

サーバ HBA およびストレージ サブシステム ポートの正しい pWWN が、FLOGI データベースの対応する正しいポートに表示されていますか。つまり、デバイスが正しいポートに接続されていますか。

両方のデバイスが 1 つのゾーンに含まれていますか。ゾーンのメンバは、WWN または FC ID のいずれでもかまいません。

ゾーンが正しく設定され、同じ VSAN 内にアクティブなコンフィギュレーションまたはゾーン セットに含まれていますか。

ISL が、何らかの VSAN の分離を示していますか。

ホストとストレージが同じVSANに属していますか。

ファブリック内にある異なるスイッチのコンフィギュレーションで、FSPF、Static Domain Assignment、VSAN、またはゾーン分割などのパラメータの不一致がありませんか。

ポートの問題

ポート接続の問題を調査する場合は、最初に次の作業を実施します。

銅線または光ファイバ、シングルモード(SM)またはマルチモード(MM)など、正しいメディアであることを確認します。

メディアが故障または破損していないことを確認します。

スイッチ上の LED がグリーンになっていることを確認します。

HBA 側で、接続先のデバイスに対応する ACTVE LED が点灯していることを確認します。

Device Manager を使用した基本的なポート モニタリングは、Device ビュー(図1-1 を参照)のディスプレイから開始されます。ポートのステートは、次のボックスおよび×記号で表示されます。

グリーンのボックス:正常なファブリック ログインが発生し、接続はアクティブです。

レッドの×:Small Form Factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)トランシーバが存在していますが、接続がありません。これは、ケーブルの接続解除や不良、またはアクティブなデバイス接続が存在しないことを示している可能性があります。

レッドのボックス:SFP は存在していますが、ファブリック ログイン(FLOGI)が失敗しました。通常、この場合は、隣接するデバイスとの間でポートまたはファブリック パラメータのミスマッチが起きています。たとえば、ノード デバイスが E ポートとして設定されているポートに接続されていた場合、ポート パラメータのミスマッチが発生します。ファブリック パラメータのミスマッチの例はタイムアウト値によって異なります。

イエローのボックス:Device Manager で、ポートはすでに選択されています。

グレーのボックス:ポートは管理上のディセーブルにされています。

ブラックのボックス:SFP が存在していません。

図1-1 Device Manager:Device ビュー

 

Device Manager:Summary ビュー

Device Manager で Summary ビューを選択すると、ポート モニタリングで取得した情報が表示されます(図1-2 を参照)。Summary ビューでは、次の情報が表示されます。

VSAN の割り当て

N ポートの場合は、ポートの World Wide Name(pWWN)および接続されているデバイスのファイバ チャネル ID(FC ID)

ISL の場合は、接続されているスイッチの IP アドレス

速度

送受信されたフレーム

CPU、ダイナミック メモリ、およびフラッシュ メモリの使用率(%)

図1-2 Device Manager:Summary ビュー

 

Device Manager:ポート選択

ポートの詳細な追加情報を得るには、Device ビューまたは Summary ビューを使用します。任意のポートを選択してダブルクリックしてください。初期画面には、モード、速度、およびステータスの管理設定に加えて、現在の動作ステータス、障害の原因、および最後の設定変更の日付が表示されます。

次の追加タブがあります。

Rx BB Credit ― Buffer-to-Buffer credits(BB_credit)を設定および表示します。

Other ― ポートチャネル ID、WWN、最大伝送ユニット(MTU)を表示、および最大受信バッファ サイズを設定します。

FLOGI ― N ポート接続の FC ID、pWWN、nWWN、BB_credits、およびサービス クラスを表示します。

ELP ― ISL の pWWN、nWWN、BB_credits、およびサポートされているサービス クラスを表示します。

Trunk Config ― トランク モードと許可される VSAN を表示および設定します。

Trunk Failure ― ISL の障害の原因を表示します。

Physical ― ビーコンを設定し、SFP 情報を表示します。

Capability ― 現在のポート機能のホールドダウン タイマー、BB_credit、および最大受信バッファ サイズを表示します。

Device Manager:ポート モニタリング

ポート トラフィックの詳細な追加情報を表示するには、Device ビューまたは Summary ビューを使用します。Device ビューでは、1 つまたは複数のポートを選択し、右クリックしてポップアップ メニューから Monitoring を選択します。Summary ビューでは、1 つまたは複数のインターフェイスを選択して、Monitor ツールを選択します。初期画面には、送受信されるバイトおよびフレーム数などの、選択した間隔でのトラフィック統計情報が表示されます。

次の追加タブがあります。

Protocols ― プロトコル関連トラフィックとエラー統計情報を表示します。これには、リンクのリセット カウント、オフラインおよび非動作シーケンス エラー、リセット プロトコル エラー、バッファ間フロー制御に関する統計情報が含まれています。

Discards ― ポートで廃棄されたフレーム数を表示します。これには、クラス 2、クラス 3、およびクラス F フレーム、EISL フレーム、および合計が含まれています。

Link Errors ― リンク エラー数が表示されます。これには、リンク障害、信号損失、同期障害、無効な伝送ワード、デリミタおよびアドレス ID エラー等が含まれています。

Frame Errors ― フレーム エラー統計情報が含まれています。無効な CRC のあるフレーム数、受領時に廃棄されたクラス 3 フレーム、選択した状況でのFBSY リターン、ファブリックによるフレーム拒否の結果である FRJT リターンなどが含まれています。

Class 2 Traffic ― 選択した間隔でのクラス 2 トラフィック量を表示します。

Class 2 Errors ― クラス 2 トラフィックのエラー統計情報を表示します。これには、ビジー フレーム応答やポート拒否などが含まれています。

FICON ― FICON エラー統計情報を表示します。これには、ペーシング、不均衡、EOF、OOF、順序付セット エラーなどが含まれています。

Device Manager:加入過多情報

Device Manager は、サポートされているスイッチング モジュールとラインカードの加入過多情報を提供しています。Device ビューで個別モジュールを表示させて、右クリックして以下のタスクから選択します。

設定します(加入過多率と帯域幅公平性の制限をイネーブルまたはディセーブルにします)。

ポート グループの加入過多をチェックします(表示にはグループとポート、ポート速度、送受信速度が含まれていて、考えられる加入過多インジケータが含まれています)。

ポートのリソースを表示します。

モジュールをリセットします。


) ポート グループの加入過多は、24 ポートおよび 48 ポートの 4 Gbps ファイバチャネル スイッチング モジュール、32 ポート 2 Gbps ファイバチャネル スイッチング モジュール、Cisco MDS 9120 20 ポート 1/2 Gbps ファイバチャネル モジュール、および Cisco MDS 9140 40 ポート 1/2 Gbps ファイバチャネル モジュールでサポートされています。


トラブルシューティングの主なフローチャート

図1-3 のフローチャートに、トラブルシューティングの全体的な手順を示します。トラブルシューティングの調査は、次の 4 つある領域の 1 つを確認することで開始されます。

物理ポートの問題

物理スイッチの問題

Fx ポートの問題

ファブリック サービス

図1-3 トラブルシューティング手順のフローチャート

 

症状の概要

症状ベースのトラブルシューティング手法では、問題を診断して解決する方法が複数あります。このマニュアルでは、解決策にリンクされている複数のエントリ ポイントを使用することにより、異なるインジケータで認識された同一の問題に直面しているユーザに最適な解決策を提供します。PDF 形式のこのマニュアルを検索するか、索引を使用するか、または各章に記載されている症状と診断をエントリ ポイントとして利用して、必要な情報に効率的にアクセスしてください。

ファイバ チャネル SAN 上で観察される一連の既知の症状を使用する場合は、SAN 環境の最小限の中断で問題が解決できるように、ソフトウェア設定の問題および動作不能のハードウェア コンポーネントを診断して修正することが重要です。次の問題と対処方法があります。

必要な Cisco MDS トラブルシューティング ツールを確認します。

CLI で RSPAN を使用し、ファイバ チャネルのプロトコル トレースを取得して分析します。

物理ポートの問題を識別または除外します。

スイッチ モジュールの問題を識別または除外します。

Fx ポートの問題を診断および修正します。

データ パスの問題を診断および修正します。

Advanced Services Module(ASM)の問題を診断および修正します。

スイッチをアップグレードの障害から復旧します。

Fabric Manager と Device Manager の設定の問題を診断および解決します。

TAC によって使用されるコア ダンプおよびその他の診断データを取得します。

システム メッセージ

システム ソフトウェアでは、動作中にこれらの Syslog(システム)メッセージをコンソール(およびオプションとして別のシステム上にあるログ収集サーバ)に送信します。ただし、すべてのメッセージがシステムの問題を表しているわけではありません。一部のメッセージは単に情報を示すだけですが、リンク、内蔵ハードウェア、またはシステム ソフトウェアの問題を診断するのに役立つメッセージもあります。

ここで説明する内容は、次のとおりです。

「システム メッセージ テキスト」

「Syslog サーバの実装」

「Fabric Manager による Syslog の実装」

「CLI による Syslog の実装」

システム メッセージ テキスト

メッセージ テキストは、状態を説明するテキスト文字列です。メッセージのこの部分には、イベントについての詳細な情報が含まれている場合があります。含まれる情報は、端末ポート番号、ネットワーク アドレス、またはシステム メモリのアドレス空間内での位置に対応するアドレスです。これらの変数フィールドの情報はメッセージごとに変化するので、角括弧([ ])で囲まれた短い文字列で表されます。たとえば、10 進数は [dec] と表されます。

PORT-3-IF_UNSUPPORTED_TRANSCEIVER: Transceiver for interface [chars] is not supported.
 

この文字列を使用して、『Cisco MDS 9000 Family System Messages Reference』で一致するシステム メッセージを検索してください。

各システム メッセージのあとには、説明と推奨処置が記載されています。推奨処置は、単純に「対処不要です。」になることがあります。また、推奨処置には、修正、または次の例に示すようにテクニカル サポートへの問い合わせが含まれることもあります。

エラー メッセージ PORT-3-IF_UNSUPPORTED_TRANSCEIVER: Transceiver for interface [chars] is not supported.

説明 認定ベンダーのトランシーバ(SFP)ではありません。

推奨処置 show interface transceiver CLI コマンドまたは類似の Fabric Manager/Device Manager コマンドを入力して、使用しているトランシーバを調べます。カスタマー サポート担当者に連絡し、トランシーバの認定ベンダーのリストを入手してください。

Syslog サーバの実装

Syslog ファシリティを使用して、Cisco MDS 9000 ファミリ プラットフォームからメッセージ ログのコピーをホストに送信すると、ログ用により多くの永続的ストレージを確保できます。この機能は、ログを長期間にわたって検査する必要がある場合、または Cisco MDS スイッチにアクセスできなくなったときに役立ちます。

この例では、Solaris プラットフォームで Syslog ファシリティを使用するための Cisco MDS スイッチの設定手順を示します。ここでは Solaris ホストを使用しますが、Syslog の設定はすべての UNIX および Linux システムでほぼ同じです。

Syslog で使用されているファシリティの概念では、メッセージが Syslog サーバ(この例では Solaris システム)によってどのように処理されるかは、メッセージの重大度によって決まります。したがって、異なるメッセージ重大度ごとに、Syslog サーバによるメッセージ処理の方法を変えられます。たとえば、メッセージを別々のファイルに記録することや、特定のユーザに電子メールで送信することもできます。重大度を指定すると、そのレベルまたはそれよりも大きな重大度(小さい数字)を持つすべてのメッセージに、処理が適用されるようになります。


) Cisco MDS のメッセージは、標準の Syslog ファイルとは別のファイルに記録されるようにし、シスコ以外の他の Syslog メッセージと競合するのを避ける必要があります。ログ メッセージが / ファイル システムに書き込まれるのを防止するために、ログ ファイルは / ファイル システム上に配置しないでください。
Syslog クライアント:switch1
Syslog サーバ:172.22.36.211(Solaris)
Syslog ファシリティ:local1
Syslog 重大度:通知(レベル 5、デフォルト)
MDS メッセージを記録するファイル:/var/adm/MDS_logs


Fabric Manager による Syslog の実装

システム メッセージ ロギング サーバを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Fabric Manager の場合、Physical ペインで Switches > Events > Syslog を選択し、Information ペインで Servers タブをクリックします。

Device Manager の場合、Logs > Syslog > Setup を選択し、Syslog ダイアログボックスで Servers タブをクリックします。

ステップ 2 Fabric Manager で Create Row アイコンをクリックするか、または Device Manager で Create をクリックして、新しい Syslog サーバを追加します。

ステップ 3 Name または IP Address フィールドに、Syslog サーバの名前または IP アドレスをドット付き 10 進表記(192.168.2.12 など)で入力します。

ステップ 4 MsgSeverity オプション ボタンをクリックしてメッセージ重大度のしきい値を設定し、Facility オプション ボタンをクリックしてファシリティを設定します。

ステップ 5 Fabric Manager でApply Changes をクリックするか、または Device Manager で Create をクリックして、変更を保存および適用します。

ステップ 6 Fabric Manager で Syslog機能の CFS をイネーブルにする場合には、 CFS をクリックし、設定をファブリック全体に伝播して変更を適用します。


 

Device Manager では、スイッチ上と同様にローカル PC でもイベント ログを表示できます。スイッチで発生したすべてのイベントを永続的に記録するには、スイッチ以外の場所にメッセージを保管する必要があります。そのためには、Cisco MDS スイッチからローカル PC に Syslog メッセージが転送されるように設定します。また PC で Syslog メッセージを受信するには、PC 上で Syslog サーバを実行する必要があります。Syslog メッセージは、次の 4 つのカテゴリに分類できます。

ハードウェア ― ラインカードまたは電源装置の問題

リンク関連 ― FICON ポートの状態の変更

アカウンティング ― ユーザの変更イベント

イベント ― 他のすべてのイベント


) DHCP によって IP アドレスがランダムに割り当てられる PC を使用しないでください。IP アドレスを手動で変更するまで、スイッチは以前の IP アドレスを使用し続けます。Device Manager では、IP アドレスの変更が検出されるとプロンプトが表示されます。UNIX ワークステーションには、Syslog サーバが組み込まれています。組み込まれている Syslog デーモンを停止して、シスコの Syslog サーバを起動するには、ルート アクセスが必要です(またはシスコの Syslog サーバをルートへの setuid として実行します)。


CLI による Syslog の実装

CLI を使用して Syslog サーバを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Cisco MDS スイッチのコンフィギュレーションを行います。

switch1# config terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
switch1(config)# logging server 172.22.36.211 6 facility local1
 

コンフィギュレーションを表示します。

switch1# show logging server
Logging server: enabled
{172.22.36.211}
server severity: notifications
server facility: local1
 

ステップ 2 Syslog サーバを設定します。

a. local1 のメッセージを処理するように、/etc/syslog.conf を変更します。Solaris の場合、facility.severity と処理の間に少なくとも 1 つのタブが必要です(/var/adm/MDS_logs)。

#Below is for the MDS 9000 logging
local1.notice /var/adm/MDS_logs
 

b. ログ ファイルを作成します。

#touch /var/adm/MDS_logs
 

c. Syslog を再起動します。

# /etc/init.d/syslog stop
# /etc/init.d/syslog start
syslog service starting.
 

d. Syslog が開始されたことを確認します。

# ps -ef |grep syslogd
root 23508 1 0 11:01:41 ? 0:00 /usr/sbin/syslogd

ステップ 3 Cisco MDS スイッチ上でイベントを作成して、Syslog サーバをテストします。この場合、ポート fc 1/2 は繰り返され、Syslog サーバ上では次のように一覧表示されます。スイッチの IP アドレスが角カッコで囲まれていることに注意してください。

# tail -f /var/adm/MDS_logs
Sep 17 11:07:41 [172.22.36.142.2.2] : 2004 Sep 17 11:17:29 pacific:
%PORT-5-IF_DOWN_INITIALIZING: %$VSAN 1%$ Interface fc1/2 is down (Initializing)
Sep 17 11:07:49 [172.22.36.142.2.2] : 2004 Sep 17 11:17:36 pacific: %PORT-5-IF_UP:
%$VSAN 1%$ Interface fc1/2 is up in mode TE
Sep 17 11:07:51 [172.22.36.142.2.2] : 2004 Sep 17 11:17:39 pacific:
%VSHD-5-VSHD_SYSLOG_CONFIG_I: Configuring console from pts/0
(dhcp-171-71-49-125.cisco.com)
 


 

ログによるトラブルシューティング

Cisco SAN-OS では、スイッチ上でさまざまなタイプのシステム メッセージを生成して、Syslog サーバに送信します。Fabric Manager を使用してこれらのメッセージを表示すると、現在直面している問題状況に関連している可能性があるイベントを判別できます。

ここで説明する内容は、次のとおりです。

「Fabric Manager からのログ表示」

「CLI からのログ表示」

「スーパーバイザからのログ表示」

Fabric Manager からのログ表示

Fabric Manager と Device Manager では、生成されたシステム メッセージおよびログに記録されたイベントを簡略化して表示します。

Device Manager の場合は、Logs をクリックし、ログを設定して表示します。

Fabric Manager の場合は、Fabric ペインの下部にある Logs タブを選択して、ログの情報を表示します。

Threshold Manager の使用方法を確認して、重要な統計情報が設定されたしきい値を超えたときに警報が通知されるようにしてください。

CLI からのログ表示

スイッチ上のログにアクセスして表示する場合は、次の CLI コマンドを使用できます。

Musky-9506# show logging ?
 
console Show console logging configuration
info Show logging configuration
last Show last few lines of logfile
level Show facility logging configuration
logfile Show contents of logfile
module Show module logging configuration
monitor Show monitor logging configuration
nvram Show NVRAM log
server Show server logging configuration
<cr> Carriage Return
 

例1-1 に、show logging CLI コマンドの出力例を示します。

例1-1 show logging コマンド

Musky-9506# show logging server
Logging server: enabled
{10.91.51.204}
server severity: critical
server facility: user
 

スーパーバイザからのログ表示

Fabric Manager Server と同じワークステーションから Device Manager を実行している場合には、Device Manager からシステム メッセージを表示できます。Device Managerで Logs > Events > current を選択すると、システム メッセージが表示されます。イベント テーブル内のカラムはソートできます。また、Find ボタンを使用すると、テーブル内のテキストを検索できます。

スイッチに保管されているログは、ローカル Syslog サーバが設定されていなくても、またはスイッチの Syslog サーバ リストにローカル PC が含まれていなくても表示できます。ただし、メモリに制限があるので、一定のサイズに達すると古いログは消去されます。スイッチの Syslog には、critical 以上の重大度のメッセージが限定された数だけ保管される NVRAM(不揮発性 RAM)ログ、および notice 以上の重大度のメッセージが保管される非永続的なログの 2 つがあります。ハードウェア メッセージは、これらのログに含まれます。

show logging CLI コマンドを使用すると、スーパーバイザ上のログを表示できます。

NVRAM ログの表示

優先度が 0、1、または 2 のシステム メッセージは、スーパーバイザ モジュール上の NVRAM に記録されます。スイッチの再起動後は、show logging nvram CLI コマンドを使用すると、NVRAM にあるこれらの Syslog メッセージを表示できます。例1-2 を参照してください。

例1-2 show logging nvram コマンド

switch# show logging nvram

2005 Sep 16 13:19:20 172.20.150.82 %PLATFORM-2-PS_OK: Power supply 2 ok (Serial number )

2005 Sep 16 13:19:20 172.20.150.82 %PLATFORM-2-PS_FANOK: Fan in Power supply 2 ok

2005 Sep 16 13:19:20 172.20.150.82 %PLATFORM-2-FANMOD_FAN_OK: Fan module 1 (Front fan) ok

2005 Sep 16 13:19:20 172.20.150.82 %PLATFORM-2-FANMOD_FAN_OK: Fan module 2 (Rear fan) ok

2005 Sep 16 13:19:20 172.20.150.82 %PLATFORM-2-CHASSIS_CLKMODOK: Chassis clock module A ok

2005 Sep 16 13:19:20 172.20.150.82 %PLATFORM-2-CHASSIS_CLKMODOK: Chassis clock module B ok

2005 Sep 16 13:19:20 172.20.150.82 %PLATFORM-2-CHASSIS_CLKSRC: Current chassis clock source is clock-A

2005 Sep 16 13:19:36 172.20.150.82 %PLATFORM-2-PFM_STDBY_BIOS_STUCK: standby supervisor bios failed

2005 Sep 16 13:20:19 172.20.150.82 %IMAGE_DNLD-SLOT13-2-IMG_DNLD_STARTED: Module image download process. Please wait until completion...

2005 Sep 16 13:20:32 172.20.150.82 %IMAGE_DNLD-SLOT13-IMG_DNLD_COMPLETE: Module image download process. Download successful.

2005 Sep 16 15:44:46 172.20.150.82 %PLATFORM-2-PFM_STDBY_BIOS_STUCK: standby supervisor bios failed

2005 Sep 16 15:44:53 172.20.150.82 %PLATFORM-2-MOD_ALL_PWRDN_NOXBAR: All modules powered down due to non-availability of xbar modules

2005 Sep 16 15:45:41 172.20.150.82 %PLATFORM-2-MOD_PWRUP_XBAR: Modules powered up due to xbar availability

2005 Sep 18 15:12:07 172.20.150.82 %MODULE-2-MOD_FAIL: Initialization of module 14 (serial: JAB092501FC) failed

 

カスタマー サポートへの連絡

このマニュアルのトラブルシューティング情報を使用しても問題を解決できない場合には、カスタマー サービス担当者に連絡して、支援および詳細な指示を受けてください。連絡する前に、サポート担当者が迅速に対応できるように、次の情報を用意しておいてください。

スイッチの受領日

シャーシのシリアル番号(シャーシの背面パネル右側のラベルに記載)

ソフトウェアのタイプとリリース番号

メンテナンス契約または保証の情報

問題の簡単な説明

問題を特定し、解決するために行った作業の簡単な説明

これらの情報を収集してから、「マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、およびシスコのセキュリティ ガイドライン」を参照してください。

テクニカル サポートへ問い合わせる前に実施する手順の詳細については、「テクニカル サポートへ問い合わせる前の準備」を参照してください。