Cisco MDS 9000 ファミリ CLI コンフィギュレーション ガイド リリース 3.x Cisco MDS SAN-OS for Release 3.0(1) ~ 3.3(3)
はじめる前に
はじめる前に
発行日;2013/09/03 | 英語版ドキュメント(2011/01/05 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 17MB) | フィードバック

目次

はじめる前に

スイッチ プロンプトの概要

スイッチのデフォルト ロール

CLI の使用

CLI コマンド モード

CLI のコマンド階層

EXEC モード オプション

コンフィギュレーション モード

CLI コマンド ナビゲーション

コマンドの補完

ファイル システムの完了

コマンドの no 形式および default 形式

CLI コマンドの設定オプション

ヘルプの利用方法

スイッチ コンフィギュレーションの管理

スイッチ コンフィギュレーションの表示

コンフィギュレーションの保存

コンフィギュレーションのクリア

ユーザの表示

ユーザへのメッセージの送信

ping および ping ipv6 コマンドの使用

拡張 ping および ping ipv6 コマンドの使用

traceroute および traceroute ipv6 コマンドの使用

ターミナル パラメータの設定

ターミナル セッション タイムアウトの設定

ターミナル セッションの表示

ターミナル セッションのクリア

端末タイムアウトの設定

端末タイプの設定

端末の画面長の設定

端末の画面幅の設定

端末の設定の表示

スイッチのバナー メッセージの設定

show コマンドの出力のファイルへの送出

CLI 変数の使用

ユーザ定義の CLI セッション変数

ユーザ定義の CLI 固定変数

システム定義の変数

コマンド エイリアスの使用

コマンド エイリアスの定義

フラッシュ デバイスの概要

内蔵ブートフラッシュ

外部 CompactFlash(slot0)

フラッシュ デバイスおよびファイル システムのフォーマット

内蔵ブートフラッシュの初期化

外部 CompactFlash のフォーマット

スイッチ ファイル システムの使用

ファイル システムの指定

カレント ディレクトリの設定

カレント ディレクトリの表示

ファイル チェックサムの表示

ディレクトリ内のファイルの一覧表示

ディレクトリの作成

既存のディレクトリの削除

ファイルの移動

ファイルのコピー

ファイルの削除

ファイル内容の表示

コマンド出力のファイルへの保存

ファイルの圧縮および圧縮解除

ファイルの最終行の表示

コマンド スクリプト

スクリプトで指定されたコマンドの実行

スクリプトでの CLI 変数の使用方法

遅延時間の設定

はじめる前に

この章では、CLI を使用してスイッチを設定するための準備で必要になる情報を示します。また、CLI コマンド モードおよびスイッチ ファイル システムの使用方法について説明します。

この章は、次の項で構成されています。

「スイッチ プロンプトの概要」

「スイッチのデフォルト ロール」

「CLI の使用」

「ヘルプの利用方法」

「スイッチ コンフィギュレーションの管理」

「ユーザの表示」

「ユーザへのメッセージの送信」

「ping および ping ipv6 コマンドの使用」

「拡張 ping および ping ipv6 コマンドの使用」

「traceroute および traceroute ipv6 コマンドの使用」

「ターミナル パラメータの設定」

「スイッチのバナー メッセージの設定」

「show コマンドの出力のファイルへの送出」

「CLI 変数の使用」

「コマンド エイリアスの使用」

「フラッシュ デバイスの概要」

「フラッシュ デバイスおよびファイル システムのフォーマット」

「スイッチ ファイル システムの使用」

「コマンド スクリプト」

スイッチ プロンプトの概要


) インストールおよび接続の方法については、『Cisco MDS 9200 Series Hardware Installation Guide』または『Cisco MDS 9500 Series Hardware Installation Guide』を参照してください。


スイッチの電源が正常に投入されると、例 2-1 に示すように、デフォルトのスイッチ プロンプト( switch# )が表示されます。

例 2-1 スイッチの起動時の出力

Auto booting bootflash:/boot-279 bootflash:/system_image;...
Booting kickstart image:bootflash:/boot-279....
............................................Image verification OK
 
Starting kernel...
INIT: version 2.78 booting
Checking all filesystems..... done.
Loading system software
Uncompressing system image: bootflash:/system_image
CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC
INIT: Entering runlevel: 3
 
<<<<<<SAN OS bootup log messages>>>>>>
 
---- Basic System Configuration Dialog ----
 
This setup utility will guide you through the basic configuration of
the system. Use ctrl-c to abort configuration dialog at any prompt.
 
Basic management setup configures only enough connectivity for
management of the system.
 
Would you like to enter the basic configuration dialog (yes/no): yes
 
<<<<<<after configuration>>>>>>
 
switch login:admin101
Password:*******
Cisco Storage Area Networking Operating System (SAN-OS) Software
TAC support: http://www.cisco.com/tac
Copyright (c) 2002-2006, Cisco Systems, Inc. All rights reserved.
The copyrights to certain works contained herein are owned by
other third parties and are used and distributed under license.
Some parts of this software may be covered under the GNU Public
License or the GNU Lesser General Public License. A copy of
each such license is available at
http://www.gnu.org/licenses/gpl.html and
http://www.gnu.org/licenses/lgpl.html
switch#
 

このプロンプトでは、組み込み CLI オペレーションの実行、コマンド履歴へのアクセス、およびコマンド解析機能の使用を行うことができます。スイッチは、Enter(CR)を検出すると、コマンド ストリングを収集して端末からのコマンドを受け入れます。

スイッチのデフォルト ロール

デフォルトでは、すべてのスイッチに 2 種類のロールがあります。

ネットワーク オペレータ:設定を表示する権限があります。

ネットワーク管理者:すべての機能を実行し、ユーザ ロールおよびグループに基づいて 64 の権限レベルを設定する権限があります。

ユーザがコマンドの実行、コマンドの完了、またはコンテキスト ヘルプの取得を行った場合、ユーザにそのコマンドの説明で指定されている適切な権限があると、スイッチ ソフトウェアによって処理の続行が許可されます。を参照してください。

CLI の使用

この項では、次のトピックについて取り上げます。

「CLI コマンド モード」

「CLI のコマンド階層」

「CLI のコマンド階層」

「CLI コマンド ナビゲーション」

「コマンドの補完」

「ファイル システムの完了」

「コマンドの no 形式および default 形式」

「CLI コマンドの設定オプション」

CLI コマンド モード

Cisco MDS 9000 ファミリのスイッチには、2 つの主なコマンド モードがあります(ユーザ EXEC モードおよびコンフィギュレーション モード)。使用できるコマンドは実行しているモードによって異なります。システム プロンプトに疑問符(?)を入力すると、各コマンド モードで使用できるコマンドのリストが表示されます。

表 2-1 に、一般的に使われる 2 つのモードと、そのモードの開始方法、およびそこから返されるシステム プロンプトを示します。システム プロンプトから現在実行しているモードを識別して、そのモードで使用できるコマンドを判断できます。

 

表 2-1 一般的なスイッチのコマンド モード

モード
用途
開始方法
プロンプト

EXEC

端末の設定を一時的に変更したり、基本的なテストを実行できます。また、システム情報も表示できます。

(注) このモードで行う変更は通常保存されないため、システム リセット後には反映されません。

スイッチ プロンプトに、必要な EXEC モード コマンドを入力します。

switch#

コンフィギュレーション モード

システム全体に影響を及ぼす機能を設定できます。

(注) このモードで行う変更はシステム リセット後にも保存されます(設定を保存した場合)。「コンフィギュレーションの保存」を参照してください。

EXEC モードで config terminal コマンドを入力します。

switch(config)#

コマンドを入力する際、他のコマンドと区別がつく文字数だけを入力して、コマンドおよびキーワードを省略できます。たとえば、 config terminal コマンドを conf t に省略できます。


) コマンドラインには、パーセント(%)、ポンド記号(#)、省略記号(...)、縦棒(|)、小なり記号または大なり記号(< >)、角カッコ([ ])、または波カッコ({ })を入力しないでください。これらの文字は、Cisco SAN-OS のテキスト ストリングで特別な意味を持ちます。


CLI のコマンド階層

CLI コマンドは、同じような機能を実行するコマンドを同じレベルに集めた階層構造で編成されています。たとえば、システム、設定、またはハードウェアに関する情報を表示するコマンドはすべて show コマンドとしてグループ化されています。また、スイッチを設定できるコマンドはすべて config terminal コマンドとしてグループ化されています。図 2-1 に、 config terminal コマンド階層の一部を示します。

図 2-1 CLI コマンド階層の例

 

コマンドを実行するには、階層の最上位レベルにコマンドを入力します(EXEC モード)。たとえば、ファイバ チャネル インターフェイスを設定するには、 config terminal コマンドを使用します。次に、コンフィギュレーション モードが開始されるので、 interface コマンドを発行します。インターフェイス コンフィギュレーション サブモードが開始され、使用できるコマンドを調べることができます。

次に、インターフェイス サブモードで使用できるコマンドを確認する例を示します。

switch# config t
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
switch(config)# interface fc1/1
switch(config-if)# ?
Interface configuration commands:
channel-group Add to/remove from a port-channel
do EXEC command
exit Exit from this submode
fcdomain Configure fcdomain parameters
fspf Configure FSPF parameters
no Negate a command or set its defaults
rspan-tunnel Configure remote span tunnel interface
shutdown Enable/disable an interface
switchport Configure switchport parameters
 

EXEC モード オプション

スイッチ上でセッションを開始する場合、最初は EXEC モードから始めます。ユーザが属するロールまたはグループに基づいて、一部のコマンドまたはすべてのコマンドにアクセスできます(を参照)。この EXEC モードから、コンフィギュレーション モードを開始できます。EXEC コマンドの大半は、現在の設定状態を表示する show コマンドのような 1 回限りのコマンドです。次に、EXEC モード コマンドのリストを示します。

switch# ?
Exec commands:
attach Connect to a specific linecard
callhome Callhome commands
cd Change current directory
clear Reset functions
cli CLI commands
clock Manage the system clock
config Enter configuration mode
copy Copy from one file to another
debug Debugging functions
delete Delete a file
dir List files in a directory
discover Discover information
exit Exit from the EXEC
fcping Ping an N-Port
fctrace Trace the route for an N-Port.
find Find a file below the current directory
format Format disks
gunzip Uncompresses LZ77 coded files
gzip Compresses file using LZ77 coding
install Upgrade software
ips Various sibyte module related commands
isns Re-registers specified interface with isns server
mkdir Create new directory
modem Modem commands
move Move files
nasb NASB control functionality
no Disable debugging functions
ping Send echo messages
port-channel Port-Channel related commands
purge Deletes unused data
pwd View current directory
reload Reboot the entire box
rmdir Delete a directory
run-script Run shell scripts
send Send message to open sessions
setup Run the basic SETUP command facility
show Show running system information
sleep Sleep for the specified number of seconds
ssh SSH to another system
system System management commands
tac-pac Save tac information to a specific location
tail Display the last part of a file
telnet Telnet to another system
terminal Set terminal line parameters
test Test command
traceroute Trace route to destination
undebug Disable Debugging functions (See also debug)
update Update license
write Write current configuration
zone Execute Zone Server commands
zoneset Execute zoneset commands
 

コンフィギュレーション モード

コンフィギュレーション モードでは、既存の設定に変更を加えることができます。変更した設定を保存すると、スイッチの再起動後も変更内容が保存されます。コンフィギュレーション モードでは、インターフェイス コンフィギュレーション サブモード、ゾーン コンフィギュレーション サブモード、および機能に特化したさまざまなサブモードを開始できます。コンフィギュレーション モードは、すべてのコンフィギュレーション コマンドの開始点です。コンフィギュレーション モードである場合、スイッチはユーザからのコンフィギュレーション コマンドを待ちます。

次に、 config terminal コマンドの出力例を示します。

switch# config terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
switch(config)#

コンフィギュレーション モード コマンドとサブモード

次に、コンフィギュレーション モード コマンドのリストを示します。

switch# config t
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
switch(config)# ?
Configure commands:
aaa Configure aaa functions
arp [no] remove an entry from the ARP cache
banner Configure banner message
boot Configure boot variables
callhome Enter the callhome configuration mode
cdp CDP Configuration parameters
cfs CFS configuration commands
cimserver Modify cimserver configuration
cli CLI configuration commands
clock Configure time-of-day clock
cloud-discovery Configure Cloud Discovery
crypto Set crypto settings
device-alias Device-alias configuration commands
do EXEC command
dpvm Configure Dynamic Port Vsan Membership
end Exit from configure mode
exit Exit from configure mode
fabric-binding Fabric Binding configuration
fc-tunnel Configure fc-tunnel
fcalias Fcalias configuration commands
fcanalyzer Configure cisco fabric analyzer
fcc Configure FC Congestion Control
fcdomain Enter the fcdomain configuration mode
fcdroplatency Configure switch or network latency
fcflow Configure fcflow
fcid-allocation Add/remove company id(or OUIs) from auto area list
fcinterop Interop commands
fcip Enable/Disable FCIP
fcns Name server configuration
fcroute Configure FC routes
fcrxbbcredit Enable extended rx b2b credit configuration
fcs Configure Fabric Config Server
fcsp Config commands for FC-SP
fctimer Configure fibre channel timers
fdmi Config commands for FDMI
ficon Configure ficon information
fspf Configure fspf
hw-module Enable/Disable OBFL log information
in-order-guarantee Set in-order delivery guarantee
interface Select an interface to configure
ip Configure IP features
ips Various sibyte module related commands
ipv6 Configure IPv6 features
iscsi Enable/Disable iSCSI
islb ISCSI server load-balancing
isns Configure iSNS
isns-server ISNS server
ivr Config commands for IVR
kernel Kernel options
line Configure a terminal line
logging Modify message logging facilities
mcast Configure multicast
nasb Configure Third-Party Copy Functionality
no Negate a command or set its defaults
ntp NTP Configuration
port-security Configure Port Security
port-track Configure Switch port track config
power Configure power supply
poweroff Poweroff a module in the switch
qos QoS Configuration commands
radius Configure RADIUS configuration
radius-server Configure RADIUS related parameters
rib Configure RIB parameters
rmon Remote Monitoring
role Configure roles
rscn Config commands for RSCN
san-ext-tuner Enable/Disable San Extension Tuner tool
santap Enter SanTap configuration
scheduler Config commands for scheduler
scsi-target Scsi-target configuration
snmp-server Configure snmp server
span Enter SPAN configuration mode
ssh Configure SSH parameters
ssm Config commands for SSM (Storage Services Module)
switchname Configure system's network name
system System config command
tacacs+ Enable tacacs+
telnet Enable telnet
tlport Configure TL Port information
trunk Configure Switch wide trunk protocol
username Configure user information.
vsan Enter the vsan configuration mode
wwn Set secondary base MAC addr and range for additional WWNs
zone Zone configuration commands
zone-attribute-group Zone attribute group commands
zoneset Zoneset configuration commands
 

コンフィギュレーション モード(別名、端末コンフィギュレーション モード)には、いくつかのサブモードがあります。各サブモードに入ると、プロンプト階層のさらに深いレベルで操作できます。 exit を入力すると、スイッチはレベルを 1 つ前に戻すため、ユーザは前回のレベルに戻ることができます。 end を入力すると、スイッチはユーザ EXEC レベルに戻ります。 end を入力する代わりに、コンフィギュレーション モードで Ctrl+Z を押しても同様です。


) コンフィギュレーション モードでは、次の処理が可能です。
- end コマンドの代わりに、Ctrl+Z を押す。
- exit コマンドの代わりに、Ctrl+G を押す。


コンフィギュレーション モードまたはサブモードのプロンプトから、EXEC モードのコマンドを実行することができます。コンフィギュレーション モード内のすべてのサブモードから、このコマンドを発行できます。コンフィギュレーション モードで(または任意のサブモードで)、必要な EXEC モード コマンドとともに do コマンドを入力します。入力したコマンドは EXEC レベルで実行され、プロンプトによって現在のモード レベルが再開されます。

switch(config)# do terminal session-timeout 0
switch(config)#
 

この例では、 terminal session-timeout が EXEC モード コマンドです。コンフィギュレーション モードの do コマンドを使用して EXEC モード コマンドを発行します。

do コマンドは、 end および exit コマンド以外のすべての EXEC モード コマンドに適用されます。また、EXEC コマンドとともに do コマンドを発行するときに、EXEC コマンドのヘルプ( ? )機能およびコマンドの補完( Tab )機能を使用することができます。

表 2-2 に、EXEC モードおよびコンフィギュレーション モードの両方で使用されるコマンド キーの便利な組み合わせを示します。

 

表 2-2 便利なコマンド キーの組み合わせの説明

コマンド
説明

Ctrl+P

履歴を上へ。

Ctrl+N

履歴を下へ。

Ctrl-R

現在の回線をリフレッシュし、再表示します。

Ctrl+X、H

履歴を一覧表示します。

このキーの組み合わせを使用するときは、Ctrl キーと X キーを同時に押して放してから、H キーを押します。

Alt+P

履歴を後方へ検索。

(注) Tab キーによるコマンド補完機能と Alt+P キーまたは Alt+N キーの違いは、Tab キーが現在のワードを補完するのに対し、Alt+P キーおよび Alt+N キーは前に入力したコマンドを完成させる点です。

Alt+N

履歴を前方へ検索。

Ctrl+G

Exit

Ctrl-Z

完了。

Ctrl+L

画面をクリアします。

現在の作業コンテキストの表示

一部の機能においては、複数のレベルにわたる設定サブモード階層があります。このような場合、現在の作業コンテキスト(PWC)に到達するために使用したコマンドを表示できます。現在の PWC に到達するために使用したコマンドを表示するには、任意のコマンド モード プロンプトで pwc コマンドを発行します。

switch(config-if)# pwc
(config t) -> (int mgmt 0)
 

CLI コマンド ナビゲーション

以前に入力したコマンドを再表示するには、 上矢印 キーを押します。 上矢印 キーを押し続けると、以前に発行したコマンドをさらに表示できます。同様に、コマンド履歴をナビゲートし、既存のコマンド ストリングを変更するには、 下矢印 キー、 右矢印 キー、 左矢印 キー、および Delete キーを押します。

コマンドの補完

どのコマンド モードでも、特定のコマンドの文字列を入力して、すぐに Tab キーを押すと残りのコマンドを完了させることができます。

switch(config)# ro<Tab>
switch(config)# role <Tab>
switch(config)# role name
 

この形式のヘルプをコマンド補完機能と呼びます。この機能はコマンドの文字を補完します。入力した文字に対して複数のオプションがある場合、それらの文字に一致するすべてのオプションが表示されます。

switch(config)# fc<Tab>
fc-tunnel fcalias fcanalyzer fcc
fcdomain fcdroplatency fcflow fcid-allocation
fcinterop fcip fcns fcroute
fcrxbbcredit fcs fcsp fctimer
 
switch(config)# fcd <Tab>
fcdomain fcdroplatency
switch(config)# fcdo<Tab>
switch(config)# fcdomain
 

ファイル システムの完了

ファイル システムで利用可能なスキーム、サーバ、およびファイル名を完了するには、Tab キーを使用します。

次に例を示します。

switch# cd bootflash:<Tab>
bootflash: bootflash://sup-1/ bootflash://sup-remote/
bootflash:/// bootflash://sup-2/ bootflash://sup-standby/
bootflash://module-5/ bootflash://sup-active/
bootflash://module-6/ bootflash://sup-local/
 
switch# cd bootflash://mo<Tab>
bootflash://module-5/ bootflash://module-6/
cvswitch# cd bootflash://module-

コマンドの no 形式および default 形式

すべてのコマンドで no 形式を発行して、次の操作を実行できます。

誤って発行したコマンドを取り消す

ゾーン コンフィギュレーション サブモードで member コマンドを発行すると、結果を取り消すことができます。

switch(config)# zone name test vsan 1
switch(config-zone)# member pwwn 12:12:12:12:12:12:12:12
switch(config-zone)# no member pwwn 12:12:12:12:12:12:12:12
WARNING: Zone is empty. Deleting zone test. Exit the submode.
switch(config-zone)#
 

作成したファシリティを削除する

作成したゾーンを削除する場合は次のようになります。

switch(config)# zone name test vsan 1
switch(config-zone)# exit
switch(config)# no zone name test vsan 1
switch(config)#
 

そこに存在している test というゾーン機能を削除することはできません。最初にゾーン コンフィギュレーション サブモードを終了し、コンフィギュレーション モードに戻る必要があります。

デフォルト値に戻す

zone merge-control restrict vsan コマンドを発行した場合、このコマンドの結果を次のようにして取り消すことができます。

switch(config)# zone zone merge-control restrict vsan 10
switch(config)# no zone merge-control restrict vsan 10
switch(config)#
 

CLI コマンドの設定オプション

ソフトウェアは次の 2 つの方法で設定できます。

CLI プロンプトでコマンドを発行して、スイッチの設定を対話形式で作成できます。

スイッチ コンフィギュレーションを含む ASCII ファイルを作成して、必要なシステムでこのファイルをロードできます。その後、このファイルを編集し、アクティブにするには、CLI を使用します(「コンフィギュレーション ファイルの操作」を参照)。

ヘルプの利用方法

任意のコマンド モードで、疑問符(?)を入力すると、使用できるコマンドのリストを入手できます。

switch# ?
 

特定の文字シーケンスで始まるコマンドのリストを表示するには、それらの文字を入力し、そのすぐ後ろに疑問符(?)を入力します。スペースは含めません。

switch# co?
configure copy
 

キーワードまたは引数のリストを表示するには、キーワードまたは引数の代わりに疑問符を入力します。疑問符の前にスペースを 1 つ入れてください。この形式のヘルプをコマンド構文ヘルプと呼びます。入力したコマンド、キーワード、および引数に基づいて、使用できるキーワードまたは引数を表示するためです。

switch# config ?
terminal Configure the system from the terminal

ヒント コマンドの入力で問題が生じた場合は、システム プロンプトを確認し、疑問符(?)を入力して使用できるコマンドのリストを表示してください。コマンド モードが間違っているか、間違った構文を使用している可能性があります。

スイッチ コンフィギュレーションの管理

この項では、次のトピックについて取り上げます。

「スイッチ コンフィギュレーションの表示」

「コンフィギュレーションの保存」

「コンフィギュレーションのクリア」

スイッチ コンフィギュレーションの表示

必要に応じて、コンフィギュレーション ファイルを ASCII 形式で表示できます。EXEC プロンプトから現在の設定ツリーを表示させるには、 show running-config コマンドを発行します。実行コンフィギュレーションがスタートアップ コンフィギュレーションと異なり、またリブート後に copy run start コマンドを発行していない場合、 show startup-config コマンドを発行して、スイッチの起動に使用された現在のスタートアップ コンフィギュレーションの ASCII バージョンを表示します。現在のスタートアップ コンフィギュレーションの内容を表示するには、 show startup-config コマンドを使用します。

また、スイッチ全体の特定の情報を収集するには、それに関連する show コマンドを発行します。指定した機能、インターフェイス、モジュール、または VSAN に基づいてコンフィギュレーションが表示されます。各機能に対して使用できる show コマンドをここで簡単に説明し、さらに各章の最後に一覧表示しています。

2-2 2-8 に、 show コマンドの例をいくつか示します。

例 2-2 指定したインターフェイスの詳細の表示

switch# show interface fc1/1
fc1/1 is up
Hardware is Fibre Channel, 20:01:ac:16:5e:4a:00:00
vsan is 1
Port mode is E
Speed is 1 Gbps
Beacon is turned off
FCID is 0x0b0100
0 frames input, 0 bytes, 0 discards
0 runts, 0 jabber, 0 too long, 0 too short
0 input errors, 0 CRC, 0 invalid transmission words
0 address id, 0 delimiter
0 EOF abort, 0 fragmented, 0 unknown class
0 frames output, 0 bytes, 0 discards
Received 0 OLS, 0 LRR, 0 NOS, 0 loop inits
Transmitted 0 OLS, 0 LRR, 0 NOS, 0 loop inits

例 2-3 ソフトウェアとハードウェアのバージョンの表示

switch# show version
Cisco Storage Area Networking Operating System (SAN-OS) Software
TAC support: http://www.cisco.com/tac
Copyright (c) 2002-2006, Cisco Systems, Inc. All rights reserved.
The copyrights to certain works contained herein are owned by
other third parties and are used and distributed under license.
Some parts of this software may be covered under the GNU Public
License or the GNU Lesser General Public License. A copy of
each such license is available at
http://www.gnu.org/licenses/gpl.html and
http://www.gnu.org/licenses/lgpl.html
 
Software
BIOS: version 1.0.8
loader: version 1.1(2)
kickstart: version 2.0(1) [build 2.0(0.6)] [gdb]
system: version 2.0(1) [build 2.0(0.6)] [gdb]
 
BIOS compile time: 08/07/03
kickstart image file is: bootflash:///m9500-sf1ek9-kickstart-mzg.2.0.0.6.bin
kickstart compile time: 10/25/2010 12:00:00
system image file is: bootflash:///m9500-sf1ek9-mzg.2.0.0.6.bin
system compile time: 10/25/2020 12:00:00
 
Hardware
RAM 1024584 kB
 
bootflash: 1000944 blocks (block size 512b)
slot0: 0 blocks (block size 512b)
 
172.22.92.181 uptime is 0 days 2 hours 18 minute(s) 1 second(s)
 
Last reset at 970069 usecs after Tue Sep 16 22:31:25 1980
Reason: Reset Requested by CLI command reload
System version: 2.0(0.6)
Service:

例 2-4 実行コンフィギュレーションの表示

switch# show running-config
Building Configuration ...
interface fc1/1
interface fc1/2
interface fc1/3
interface fc1/4
interface mgmt0
ip address 172.22.95.112 255.255.255.0
no shutdown
vsan database
boot system bootflash:system-237; sup-1
boot kickstart bootflash:boot-237 sup-1
callhome
ip default-gateway 172.22.95.1
switchname switch
trunk protocol enable
username admin password 5 /AFDAMD4B2xK2 role network-admin
 

) インターフェイス コンフィギュレーション情報が、実行コンフィギュレーションの複数エントリに表示されます。「インターフェイス情報の表示」を参照してください。


例 2-5 実行コンフィギュレーションとスタートアップ コンフィギュレーションの差異の表示

switch# show running-config diff
Building Configuration ...
*** Startup-config
--- Running-config
****************** 1,16 ****
fcip enable
ip default-gateway 172.22.91.1
iscsi authentication none
iscsi enable
! iscsi import target fc
iscsi virtual-target name vt
pWWN 21:00:00:04:cf:4c:52:c1
all-initiator-permit
--- 1,20 ----
fcip enable
+ aaa accounting logsize 500
+
+
+
ip default-gateway 172.22.91.1
iscsi authentication none
iscsi enable
! iscsi initiator name junk
iscsi virtual-target name vt
pWWN 21:00:00:04:cf:4c:52:c1
all-initiator-permit
 

例 2-6 指定したインターフェイスのコンフィギュレーションの表示

switch# show running-config interface fc2/9
interface fc2/9
switchport mode E
no shutdown

show running-config interface コマンドは show interface コマンドとは異なります。


例 2-7 16 ポート モジュールのすべてのインターフェイスのコンフィギュレーションの表示

switch# show running-config interface fc2/10 - 12
interface fc2/10
switchport mode E
no shutdown
 
interface fc2/11
switchport mode E
no shutdown
 
interface fc2/12
switchport mode FL
no shutdown
 

例 2-8 VSAN ごとのコンフィギュレーションの表示

switch# show runnning vsan 1
Building Configuration ...
zone name m vsan 1
member pwwn 21:00:00:20:37:60:42:5c
member pwwn 21:00:00:20:37:4b:00:a2
zoneset name m vsan 1
member m
zoneset activate name m vsan 1

コンフィギュレーションの保存

不揮発性ストレージに新しいコンフィギュレーションを保存するには、 copy running-config startup-config コマンドを使用します。このコマンドを発行すると、実行コンフィギュレーションとスタートアップ コンフィギュレーションのコピーは同一になります。

「コンフィギュレーション ファイルのコピー」および「モジュール設定の保存」を参照してください。

コンフィギュレーションのクリア

スタートアップ コンフィギュレーションをクリアするには、 write erase コマンドを使用します。このコマンドを発行すると、スイッチのスタートアップ コンフィギュレーションが出荷時の初期状態に戻ります。実行コンフィギュレーションに影響はありません。


注意 write erase コマンドは起動時の設定を、ローダ機能に影響する設定以外、すべて削除します。

write erase boot コマンドは、ローダ機能に影響する設定だけを削除します。ローダ機能コンフィギュレーションには、ブート変数と mgmt0 IP コンフィギュレーション情報(IP アドレス、ネットマスク、デフォルト ゲートウェイ)が含まれています。

switch# write erase boot
This command will erase the boot variables and the ip configuration of interface mgmt 0

ユーザの表示

現在スイッチにアクセスしているすべてのユーザを表示するには、 show users コマンドを使用します。

switch# show users
admin pts/7 Jan 12 20:56 (10.77.202.149)
admin pts/9 Jan 12 23:29 (user1.example.com)
admin pts/11 Jan 13 01:53 (dhcp-10-10-1-1.example.com)
 

ユーザへのメッセージの送信

send コマンドを使用して、現在スイッチを使用しているすべてのアクティブな CLI ユーザにメッセージを送信できます。このメッセージでは、スペースを含む 80 文字の英数字を使用できます。

このコマンドは、すべてのアクティブ ユーザにシャットダウンされたスイッチに関する警告メッセージを送信します。

switch# send Shutting down the system in 2 minutes. Please log off.
 
Broadcast Message from admin@excal-112
(/dev/pts/3) at 16:50 ...
Shutting down the system in 2 minutes. Please log off.

ping および ping ipv6 コマンドの使用

エコー メッセージを送信して、リモートのホストやサーバとの接続を確認するには、 ping コマンドを使用します。

このコマンドの IPv4 構文は、 ping host または ping ipv4-address です。

switch# ping 198.133.219.25
PING 198.133.219.25 (198.133.219.25) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 198.133.219.25: icmp_seq=1 ttl=245 time=0.856 ms
64 bytes from 198.133.219.25: icmp_seq=2 ttl=245 time=1.02 ms
 
--- 198.133.219.25 ping statistics ---
2 packets transmitted, 2 received, 0% packet loss, time 999ms
rtt min/avg/max/mdev = 0.856/0.941/1.027/0.090 ms
 

このコマンドの IPv6 構文は、 ping ipv6 host または ping ipv6 ipv6-address です。次に、特定のアドレスで設定された IPv6 リンクローカル アドレスへの ping を実行する例を示します。

shellfish# ping ipv6 fe80::205:30ff:fe01:a4fa interface gigabitethernet 1/1
PING fe80::205:30ff:fe01:a4fa(fe80::205:30ff:fe01:a4fa) from ::1 gige1-1: 56 data bytes
64 bytes from fe80::205:30ff:fe01:a4fa: icmp_seq=1 ttl=64 time=0.091 ms
64 bytes from fe80::205:30ff:fe01:a4fa: icmp_seq=2 ttl=64 time=0.077 ms
64 bytes from fe80::205:30ff:fe01:a4fa: icmp_seq=3 ttl=64 time=0.080 ms
64 bytes from fe80::205:30ff:fe01:a4fa: icmp_seq=4 ttl=64 time=0.075 ms
64 bytes from fe80::205:30ff:fe01:a4fa: icmp_seq=5 ttl=64 time=0.076 ms
 

ping セッションを異常終了させるには、Ctrl+C エスケープ シーケンスを入力します。

拡張 ping および ping ipv6 コマンドの使用

ping および ping ipv6 コマンドは、リモートのホストやサーバとの接続を確認する追加オプションを提供します。追加パラメータを指定するには、CLI スイッチ プロンプトで ping と入力し、 Enter を押します。

表 2-3 に、構文とデフォルト値を示します。

 

表 2-3 ping および ping ipv6 コマンドのオプションとデフォルト値

オプション
説明
デフォルト

Target IP address

ping の送信先となる宛先ノードの IPv4 アドレス、IPv6 アドレスまたはホスト名。

N/A

Repeat count

宛先アドレスに送信される ping パケットの数。

5 パケット

Datagram size

ping パケットのサイズ(バイト単位)。

100 バイト

Timeout in seconds

ping または ping ipv6 コマンドが終了する前のタイムアウト間隔。

2 秒

Extended commands

一連の追加コマンドが表示されている場合に指定します。

No

Sweep range of sizes

送信されるエコー パケットのサイズ。このオプションは、宛先アドレスまでのパスに沿ったノード上で設定されている MTU の最小サイズを判断します。その後、パケット フラグメンテーションのパフォーマンス問題を減らすことができます(「MTU フレーム サイズの設定」を参照)。

No

Source address or interface

送信元インターフェイスの数字の IP アドレスまたは名前。

N/A

Type of service

インターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)の Quality of Service(QoS)(「QoS」を参照)。

0

Set DF bit in IP header

パス MTU ディスカバリ ストラテジ(「MTU フレーム サイズの設定」を参照)。

No

Data pattern

16 バイトまで指定して、発信パケットを減衰させることができます。この減衰はネットワーク上でデータ依存の問題を診断するときに有効です。たとえば、 ff はすべて 1 で発信パケットを満たします。

0xABCD

このコマンドの構文は次のとおりです。

switch# ping
Target IP address: 198.133.219.25
Target IP address: 198.133.219.25
Repeat count [5]:
Datagram size [100]:
Timeout in seconds [2]:
Extended commands [n]: y
Source address or interface:
Type of service [0]:
Set DF bit in IP header [n]:
Data pattern [0xABCD]:
Sweep range of sizes [n]:
PATTERN: 0xabcd
PING 198.133.219.25 (198.133.219.25) 100(128) bytes of data.
108 bytes from 198.133.219.25: icmp_seq=1 ttl=245 time=0.600 ms
108 bytes from 198.133.219.25: icmp_seq=2 ttl=245 time=0.614 ms
108 bytes from 198.133.219.25: icmp_seq=3 ttl=245 time=0.872 ms
108 bytes from 198.133.219.25: icmp_seq=4 ttl=245 time=0.558 ms
108 bytes from 198.133.219.25: icmp_seq=5 ttl=245 time=0.570 ms
 
--- 198.133.219.25 ping statistics ---
5 packets transmitted, 5 received, 0% packet loss, time 7996ms
rtt min/avg/max/mdev = 0.558/0.642/0.872/0.120 ms
 

ping セッションを異常終了させるには、Ctrl+C エスケープ シーケンスを入力します。

traceroute および traceroute ipv6 コマンドの使用

指定したホストまたは IP アドレスに到達するために通過するルートを出力するには、 traceroute コマンドを使用します。

このコマンドの IPv4 構文は、 traceroute host または traceroute ipv4-address です。

switch# traceroute www.cisco.com
Tracing route to www.cisco.com [198.133.219.25] 30 hops max, 38 byte packets
1 bras3-l0.pltnca.sbcglobal.net [151.164.184.79] 30 ms 30 ms 20 ms
2 dist2-vlan50.pltn13.pbi.net [64.164.97.67] 20 ms 20 ms 30 ms
3 bb2-g1-1.pltn13.pbi.net [67.116.251.194] 20 ms 20 ms 20 ms
4 bb1-p12-0.pltn13.pbi.net [151.164.40.17] 20 ms 21 ms 20 ms
5 bb2-p13-0.sntc01.pbi.net [151.164.191.65] 20 ms 20 ms 30 ms
6 ex1-p3-0.eqsjca.sbcglobal.net [64.161.1.54] 20 ms 20 ms 30 ms
7 sl-st20-sj-0-0.sprintlink.net [144.223.242.81] 20 ms 20 ms 30 ms
8 sl-bb25-sj-10-0.sprintlink.net [144.232.20.62] 20 ms 30 ms 20 ms
9 sl-gw11-sj-10-0.sprintlink.net [144.232.3.134] 70 ms 30 ms 30 ms
10 sl-ciscopsn2-11-0-0.sprintlink.net [144.228.44.14] 20 ms 30 ms 20 ms
11 sjce-dmzbb-gw1.cisco.com [128.107.239.89] 20 ms 30 ms 30 ms
12 sjck-dmzdc-gw1.cisco.com [128.107.224.69] 20 ms 30 ms 20 ms
13 www.cisco.com (198.133.219.25) 2.496 ms * 2.135 ms
 

このコマンドの IPv6 構文は、 traceroute ipv6 host または traceroute ipv6 ipv6-address です。

switch# traceroute ipv6
Target IPv6 address: 2001:0DB8::3/64
Datagram size [40]:
Extended commands [n]: y
Maximum time-to-live [30]:
Source address:
Port number [33434]:
 

traceroute または traceroute ipv6 コマンドを完了前にキャンセルするには、Ctrl+C を押します。

ターミナル パラメータの設定

この項では、次のトピックについて取り上げます。

「ターミナル セッション タイムアウトの設定」

「端末タイムアウトの設定」

「端末タイプの設定」

「端末の画面長の設定」

「端末の画面幅の設定」

「端末の設定の表示」

ターミナル セッション タイムアウトの設定

スイッチ上のすべてのターミナル セッションのライフタイムを設定するには、コンフィギュレーション モードで exec-timeout コマンドを使用します。このコマンドで設定された時間制限を超えると、シェルはそのセッションを閉じて、終了します。このコマンドの構文は、 exec-timeout minutes です。

デフォルトは 30 分です。コンソールまたは仮想端末回線(VTY)セッションの異なるタイムアウト値を設定できます。 exec-timeout 値を 0 に設定すると、この機能はディセーブルになり、スイッチを終了するまでセッションはアクティブなままになります。この変更内容はコンフィギュレーション ファイルに保存されます。

コンソールから:

switch(config)# line console
switch(config-console)# exec-timeout 60

現在のコンソール シェルのタイムアウトを 60 分に指定します。

VTY セッションから(Telnet または SSH):

switch(config)# line vty
switch(config-line)# exec-timeout 60

現在のコンソール シェルのタイムアウトを 60 分に指定します。

ターミナル セッションの表示

すべての設定済みのターミナル セッションを表示するには、 show line コマンドを使用します。

switch# show line
line Console:
Speed: 9600 bauds
Databits: 8 bits per byte
Stopbits: 1 bit(s)
Parity: none
Modem In: Disable
Modem Init-String -
default : ATE0Q1&D2&C1S0=1\015
Statistics: tx:5558511 rx:5033958 Register Bits:RTS|CTS|DTR|DSR|CD|RI
line Aux:
Speed: 9600 bauds
Databits: 8 bits per byte
Stopbits: 1 bit(s)
Parity: none
Modem In: Disable
Modem Init-String -
default : ATE0Q1&D2&C1S0=1\015
Hardware Flowcontrol: ON
Statistics: tx:35 rx:0 Register Bits:RTS|DTR
 

ターミナル セッションのクリア

指定したターミナル セッションをクリアするには、 clear line コマンドを使用します。

switch# clear line Aux
 

端末タイムアウトの設定

スイッチの現在のターミナル セッションの自動ログアウト時間を設定するには、EXEC モードで terminal session-timeout コマンドを使用します。このコマンドで設定された時間制限を超えると、スイッチはそのセッションを閉じて、終了します。

このコマンドの構文は、 terminal session-timeout minutes です。

デフォルトは 30 分です。 terminal session-timeout 値を 0 に設定すると、この機能はディセーブルになり、スイッチの終了を選択するまで端末はアクティブなままになります。この変更内容はコンフィギュレーション ファイルに保存されません。

switch# terminal session-timeout 600
 

現在のセッションの端末タイムアウトを 600 分に指定します。

端末タイプの設定

スイッチの端末タイプを指定するには、EXEC モードで terminal terminal-type コマンドを使用します。

このコマンドの構文は、 terminal terminal-type terminal-type です。

switch# terminal terminal-type vt100
 

端末タイプを指定します。 terminal-type 文字列は 80 文字に制限され、有効なタイプである必要があります(vt100、xterm など)。Telnet または SSH セッションで不明な端末タイプが指定された場合は、デフォルトで、スイッチで vt100 端末が使用されます。

端末の画面長の設定

現在のセッションの端末の画面長を設定するには、EXEC モードで terminal length コマンドを使用します。このコマンドは、コンソール ポート専用です。Telnet および SSH セッションでは、行数が自動的に設定されます。

このコマンドの構文は、 terminal length lines です。

switch# terminal length 20
 

現在のターミナル セッションの現在のセッションの画面長を 20 行に設定します。デフォルトは 24 行です。

端末の画面幅の設定

現在のセッションの端末の画面幅を設定するには、EXEC モードで terminal width コマンドを使用します。このコマンドは、コンソール ポート専用です。Telnet および SSH セッションの場合、幅は自動的に設定されます。

このコマンドの構文は、 terminal width columns です。

switch# terminal width 86
 

現在のターミナル セッションの現在のセッションの画面長を 86 カラムに設定します。デフォルトは 80 カラムです。

端末の設定の表示

現在のセッションの端末設定を表示するには、 show terminal コマンドを使用します。

switch# show terminal
TTY: Type: “vt100”
Length: 24 lines, Width: 80 columns
Session Timeout: 525600 minutes
 

スイッチのバナー メッセージの設定

今日のお知らせ(MOTD)を設定するには、コンフィギュレーション モードで banner motd コマンドを発行します。

このコマンドの構文は、banner motd [ delimiting-character message delimiting-character ] です。

次に、「Testing the MOTD Feature」というテキストのバナー メッセージを設定する例を示します。

switch# config t
switch(config)# banner motd # Testing the MOTD Feature. #
 

メッセージは、40 行以下で 1 行あたり最大 80 文字の制限があります。

設定されたバナー メッセージを表示するには、 show banner motd コマンドを使用します。

次に、設定されているバナー メッセージを表示する例を示します。

switch# show banner motd
Testing the MOTD Feature
 

設定された MOTD バナーは、ユーザが Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチにログインするたびに端末のログイン プロンプトの前に表示されます。

Testing the MOTD Feature
switch login:
 

区切り文字を選択するときは、次の注意事項に従ってください。

メッセージ ストリング中では デリミタ を使用しないでください。

" および % をデリミタとして使用しないでください。

メッセージ テキストには $ (token) の形式でトークンを含めることができます。トークンは対応する設定変数で置き換えられます。次に例を示します。

$(hostname) を使用すると、スイッチのホスト名が表示されます。

$(line) を使用すると、vty または tty のラインまたは名前が表示されます。

次に、複数行にわたって、トークンを使用しバナー メッセージを設定する例を示します。

switch# config t
switch(config)# banner motd #
Enter TEXT message. End with the character '#'.
Welcome to switch $(hostname).
Your tty line is $(line).
#

show コマンドの出力のファイルへの送出

揮発性ファイル システム、slot0 CompactFlash メモリ、またはリモート サーバのファイルに show コマンドの出力を送出することができます。

次に、揮発性ファイル システムのファイルに show running-config の出力を送出する例を示します。

switch1# show running-config > volatile:switch1-run.cfg
 

次に、slot0 CompactFlash メモリのファイルに show running-config の出力を送出する例を示します。

switch2# show running-config > slot0:switch2-run.cfg
 

次に、TFTP サーバのファイルに show running-config の出力を送出する例を示します。

switch3# show running-config > tftp://10.10.1.1/home/configs/switch3-run.cfg
Preparing to copy...done
 

CLI 変数の使用

SAN-OS CLI パーサーは CLI コマンドでの変数の定義および使用をサポートします。CLI 変数は次のように使用できます。

コマンドラインで直接入力する。

run-script コマンドを使用して開始された子スクリプトに渡す。親シェルで定義した変数は子 run-script コマンド プロセスで使用できます(「スクリプトで指定されたコマンドの実行」を参照)。

run-script コマンドのコマンドライン引数として渡す(「スクリプトで指定されたコマンドの実行」を参照)。

CLI 変数には、次の特性があります。

入れ子状態の参照を使用して、別の変数から変数は参照できません。

スイッチを再起動しても使用できる固定変数を定義できます。

参照できるのは 1 つの定義済みシステム変数(TIMESTAMP 変数)だけです。

ユーザ定義の CLI セッション変数

EXEC モードで cli var name コマンドを使用して、CLI セッション変数の存続期間を自分の CLI セッション中に限るように定義できます。CLI セッション変数は定期的に実行するスクリプトに役立ちます。

次の例は、ユーザ定義の CLI セッション変数の作成方法を示します。

switch# cli var name testinterface fc 1/1
 

構文 $(variable ) を使用して変数を参照できます。

次に、ユーザ定義の CLI セッション変数を参照する例を示します。

switch# show interface $(testinterface)
fc1/1 is up
Hardware is Fibre Channel, SFP is short wave laser w/o OFC (SN)
Port WWN is 20:01:00:0d:ec:0e:1d:00
Admin port mode is auto, trunk mode is on
snmp traps are enabled
Port mode is F, FCID is 0x01000b
Port vsan is 1
Speed is 2 Gbps
Transmit B2B Credit is 7
Receive B2B Credit is 16
Receive data field Size is 2112
Beacon is turned off
5 minutes input rate 256 bits/sec, 32 bytes/sec, 1 frames/sec
5 minutes output rate 256 bits/sec, 32 bytes/sec, 1 frames/sec
232692 frames input, 7447280 bytes
0 discards, 0 errors
0 CRC, 0 unknown class
0 too long, 0 too short
232691 frames output, 7448692 bytes
0 discards, 0 errors
0 input OLS, 0 LRR, 0 NOS, 0 loop inits
1 output OLS, 1 LRR, 0 NOS, 1 loop inits
16 receive B2B credit remaining
7 transmit B2B credit remaining
 

ユーザ定義の CLI セッション変数を表示するには、 show cli variables コマンドを使用します。

次に、ユーザ定義の CLI セッション変数を表示する例を示します。

switch# show cli variables
VSH Variable List
-----------------
TIMESTAMP="2005-10-24-21.29.33"
testinterface="fc 1/1"
 

ユーザ定義の CLI セッション変数を削除するには、 cli no var name コマンドを使用します。

次に、ユーザ定義の CLI セッション変数を削除する例を示します。

switch# cli no var name testinterface
 

ユーザ定義の CLI 固定変数

コンフィギュレーション モードで cli var name コマンドを使用して、CLI 変数が複数の CLI セッションを通じて存続し、スイッチのリロード後も存続するように定義できます このような CLI 固定定数はコンフィギュレーション モードで設定され、実行中のコンフィギュレーション ファイルに保存されます。

次の例は、ユーザ定義の CLI 固定変数の作成方法を示します。

switch# config t
switch(config)# cli var name mgmtport mgmt 0
switch(config)# exit
switch#
 

構文 $(variable ) を使用して変数を参照できます。

次の例は、ユーザ定義の CLI 固定変数の参照方法を示します。

switch# show interface $(mgmtport)
mgmt0 is up
Hardware is FastEthernet
Address is 000e.38c6.2c6c
Internet address is 10.10.10.1/24
MTU 1500 bytes, BW 100 Mbps full Duplex
288996 packets input, 97746406 bytes
0 multicast frames, 0 compressed
0 input errors, 0 frame, 0 overrun 0 fifo
9089 packets output, 1234786 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 fifo
0 carrier errors
 

ユーザ定義の CLI 固定変数を表示するには、 show cli variables コマンドを使用します。

次の例では、ユーザ定義の CLI 固定変数を表示します。

switch# show cli variables
VSH Variable List
-----------------
TIMESTAMP="2005-10-24-21.37.13"
mgmtport="mgmt 0"
 

ユーザ定義の CLI 固定変数を削除するには、コンフィギュレーション モードで no cli var name コマンドを使用します。

次の例では、ユーザ定義の CLI 固定変数を削除します。

switch# config t
switch(config)# no cli var name mgmtport
 

システム定義の変数

Cisco MDS SAN-OS は、事前定義された TIMESTAMP 変数をサポートします。この変数は YYYY-MM-DD-HH.MM.SS フォーマットのコマンドの実行時間を参照します。


) TIIMESTAMP 変数名は大文字と小文字を区別します。文字はすべて大文字です。


次の例では、コマンド スケジューラを使用してファイルに定期的に統計情報を収集するときに $(TIMESTAMP) を使用しています。

switch# config t l
switch(config)# scheduler enable
switch(config)# scheduler logfile size 16
switch(config)# scheduler job name j1
switch(config-job)# show interface mgmt0 | include mgmt > file
switch(config-job)# copy volatile:file bootflash:file.$(TIMESTAMP)
switch(config-job)# end
switch(config)#
 

次の例では、 show コマンド出力をファイルにリダイレクトするときに $(TIMESTAMP) を使用します。

switch# show running-config > rcfg.$(TIMESTAMP)
Preparing to copy....done
switch# dir volatile:
7231 Oct 03 20:20:42 2005 rcfg.2005-10-03-20.20.42
 
Usage for volatile://sup-local
8192 bytes used
20963328 bytes free
20971520 bytes total

コマンド エイリアスの使用

コマンド エイリアスには、次の特性があります。

コマンド エイリアスはすべてのユーザ セッションに対してグローバルです。

コマンド エイリアスは再起動後も維持されます。

エイリアスを付けたコマンドは省略せずに完全に入力する必要があります。

コマンド エイリアス変換は常にすべてのコンフィギュレーション モードまたはサブモードのすべてのキーワードの中で最優先されます。

コマンド エイリアスのサポートはスイッチング モジュールではなく、スーパーバイザ モジュールでだけ利用できます。

コマンド エイリアスの設定は他のユーザ セッションに対してただちに有効になります。

デフォルトのコマンド エイリアス alias を変更できません。これは show cli alias のエイリアスです。

コマンド エイリアスのネスティングは最大深度 1 まで可能です。1 つのコマンド エイリアスは、有効なコマンドを参照する必要がある別のコマンド エイリアスを参照できますが、その他のコマンド エイリアスは参照できません。

コマンド エイリアスは必ず、コマンドラインの最初のコマンド キーワードを置き換えます。

すべてのコンフィギュレーション サブモードまたは EXEC モードで、コマンドのコマンド エイリアスを定義できます。

コマンド エイリアスの定義

コマンド エイリアスは、コンフィギュレーション モードで cli alias name コマンドを使用して定義できます。

次に、コマンド エイリアスを定義する例を示します。

switch# config t
switch(config)# cli alias name gigint interface gigabitethernet
switch(config)# cli alias name shintbr show interface brief
switch(config)# cli alias name shfcintup shintbr| include up | include fc
 

スイッチで定義されたコマンド エイリアスは、デフォルトのコマンド エイリアス alias を使用して表示できます。

次に、スイッチに定義されたコマンド エイリアスを表示する例を示します。

switch# alias
CLI alias commands
==================
alias :show cli alias
gigint :interface gigabitethernet
shintbr :show interface brief
shfcintup :shintbr | include up | include fc
 

フラッシュ デバイスの概要

Cisco MDS 9000 ファミリの各スイッチには、内蔵ブートフラッシュが 1 つ装備されています(図 2-2 を参照)。Cisco MDS 9500 シリーズでは、slot0 という外部 CompactFlash がさらに 1 つ装備されています(図 2-2 および図 2-3 を参照)。

図 2-2 Cisco MDS 9000 スーパーバイザ モジュールのフラッシュ デバイス

 

図 2-3 Cisco MDS 9000 スーパーバイザ モジュールの外部 CompactFlash

 

内蔵ブートフラッシュ

Cisco MDS 9000 ファミリの全スイッチには内蔵 bootflash: が 1 つ装備されており、これはスーパーバイザ モジュールまたはスイッチング モジュール内にあります。内蔵 bootflash: ファイル システム内では、2 つの場所にアクセスできます。

volatile: ファイル システムは、一時的なストレージとして使用します。ファイル システム コマンドは、デフォルトでこの場所に格納されています。一時的なストレージ(volatile:)内に保存されたファイルは、スイッチを再起動すると消去されます。

bootflash:(不揮発性ストレージ)ファイル システムは、永続的ストレージとして使用します。bootflash: 内に保存されたファイルは、再起動または停電が発生しても保持されます。

外部 CompactFlash(slot0)

Cisco MDS 9500 シリーズのディレクタには、slot0: ファイル システムと呼ばれる追加の外部 CompactFlash が格納されています。

外部 CompactFlash(MDS 9500 シリーズ ディレクタのオプション デバイス)は、ソフトウェア イメージ、ログ、およびコア ダンプを格納する場合に使用できます。

フラッシュ デバイスおよびファイル システムのフォーマット

フラッシュ デバイスまたはファイル システムをフォーマットすると、そのデバイスまたはファイル システムの内容がクリアされ、工場出荷時の状態に戻されます。

「フラッシュ デバイスの概要」および「スイッチ ファイル システムの使用」を参照してください。

内蔵ブートフラッシュの初期化

スイッチの出荷時に init system コマンドはすでに実行されており、再度発行する必要はありません。スイッチを初期化すると、内蔵フラッシュ デバイス全体がリセットされ、bootflash: ファイル システムのすべてのデータが消去されます。内蔵フラッシュ デバイスは、bootflash: を含む複数のファイル システムで構成されています。bootflash: のすべてのファイルが消去されるため、システム イメージおよびキックスタート イメージを再度ダウンロードする必要があります。bootflash: は自動的にフォーマット化されるため、 init system コマンドの発行後に、bootflash: を再度フォーマットする必要はありません。


) また、init system コマンドは、既存の(実行)キックスタート イメージから新しいローダをインストールします。このコマンドには、switch(boot)# プロンプトからアクセスできます(「ソフトウェア イメージ」を参照)。



注意 システムに現在実行されているアクティブ スーパーバイザ モジュールがある場合は、内蔵 bootflash: の破損を防ぐため、スタンバイ スーパーバイザ モジュールで init system コマンドを発行する前にアクティブ スーパーバイザ モジュールで EXEC モードで system standby manual-boot コマンドを発行する必要があります。スタンバイ スーパーバイザ モジュールで init system コマンドが完了したら、アクティブ スーパーバイザ モジュールで EXEC モードで system no standby manual-boot コマンドを発行します。

ブート シーケンス時に bootflash: が破損した場合は、次のメッセージが表示されます。

ERROR:bootflash: has unrecoverable error; please do “format bootflash:”
 

format bootflash: コマンドを使用して、bootflash: ファイル システムのみをフォーマットします。 format bootflash: コマンドは、 switch# プロンプトまたは switch(boot)# プロンプトから発行できます。

format bootflash: コマンドを発行する場合は、キックスタート イメージおよびシステム イメージをダウンロードする必要があります。

外部 CompactFlash のフォーマット

外部 CompactFlash は、フォーマットしてから、ファイルやイメージの保存に使用します。

外部 CompactFlash デバイスがフォーマットされていることを確認するには、slot0: に挿入し、 dir slot0: コマンドを発行します。

外部 CompactFlash デバイスがすでにフォーマットされている場合は、ファイル システムの使用状況の情報(および既存のファイル)が表示されます。

外部 CompactFlash デバイス未フォーマットの場合(破損した場合)、次のメッセージが表示されます。

Device unavailable
 

この場合、 format slot0: コマンドを使用して、CompactFlash デバイスをフォーマットする必要があります。


) スイッチのブート後にディスクを挿入した場合は、スタンバイ loader> プロンプトまたは switch(boot)# から slot0: ファイル システムにアクセスできません。



注意 Cisco SAN-OS ソフトウェアでは、シスコによって認証され、Cisco MDS スイッチを使用してフォーマットされた CompactFlash デバイスのみがサポートされます。未認証の CompactFlash デバイスを使用すると、予期しない結果が生じることがあります。他のプラットフォームを使用して CompactFlash デバイスをフォーマットすると、エラーが発生する可能性があります。

スイッチ ファイル システムの使用

スイッチは、ソフトウェアのイメージ ファイルおよびコンフィギュレーション ファイルを管理できる次の便利な機能を提供します。

「ファイル システムの指定」

「カレント ディレクトリの設定」

「カレント ディレクトリの表示」

「ファイル チェックサムの表示」

「ディレクトリ内のファイルの一覧表示」

「ディレクトリの作成」

「既存のディレクトリの削除」

「ファイルの移動」

「ファイルのコピー」

「ファイルの削除」

「ファイル内容の表示」

「コマンド出力のファイルへの保存」

「ファイルの圧縮および圧縮解除」

「ファイルの最終行の表示」

ファイル システムの指定

ファイル システムを指定するための構文は、 scheme : [ // server / ] です。 表 2-4 に、ファイル システムの構文の構成要素を示します。

 

表 2-4 ファイル システムの構文の構成要素

スキーム
サーバ
説明

bootflash

sup-active
sup-local
sup-1
module-51
module-72

アクティブ スーパーバイザにあり、システム イメージ、コンフィギュレーション ファイル、その他のファイルを格納するために使用される、内部 CompactFlash メモリ。

sup-standby
sup-remote
sup-2
module-6 1
module-8 2

スタンバイ スーパーバイザにあり、システム イメージ、コンフィギュレーション ファイル、その他のファイルを格納するために使用される、内部 CompactFlash メモリ。

slot0

--

システム イメージ、コンフィギュレーション ファイル、およびその他のファイルの保存に使用する、スーパーバイザ モジュールに取り付けられた外部 CompactFlash。

volatile

--

スーパーバイザ モジュールにある、一時的または保留中の変更のために使用される、揮発性ランダムアクセス メモリ(VRAM)。

nvram

--

スーパーバイザ モジュールにある、スタートアップコンフィギュレーション ファイルの保管のために使用される、不揮発性 RAM(NVRAM)。

log

--

ロギング ファイルの統計情報を保存するアクティブ スーパーバイザにあるメモリ。

system

--

実行コンフィギュレーション ファイルの保存に使用する、スーパーバイザ モジュールにあるメモリ。

modflash

slot- slot

Storage Services Module(SSM)にある、SSI ブート イメージを格納するために使用される CompactFlash。

1.Cisco MDS 9506 および Cisco MDS 9509 スイッチ

2.Cisco MDS 9513 ディレクタ

カレント ディレクトリの設定

cd コマンドを使用することで、カレント ディレクトリ レベルを指定のディレクトリ レベルに変更できます。CLI ではデフォルトで volatile: ファイル システムになります。このコマンドにはディレクトリ名を入力する必要があります。


ヒント volatile: ファイル システムに保存されたファイルは、スイッチのリブート時にすべて消去されます。

このコマンドの構文は、 cd directory name です。

次に、bootflash: ファイル システム上のルート ディレクトリにカレント ディレクトリを変更する例を示します。

switch# cd bootflash:
 

次に、slot0: ファイル システムに存在する mydir ディレクトリにカレント ディレクトリを変更する例を示します。

switch# cd slot0:mydir
 

次に、カレント ディレクトリにある mystorage ディレクトリをカレント ディレクトリにする例を示します。

switch# cd mystorage
 
If the current directory is slot0:mydir, this command changes the current directory to slot0:mydir/mystorage.

カレント ディレクトリの表示

pwd コマンドを使用して、カレント ディレクトリの場所を表示します。次に、ディレクトリを変更し、カレント ディレクトリを表示する例を示します。

switch# cd bootflash:
switch# pwd
bootflash:
 

) Cisco MDS 9500 シリーズのアクティブ スーパーバイザ モジュール(module-5 など)からこのコマンドを発行する場合は、現在の作業ディレクトリを module-6 の bootflash: に変更できません。「スーパーバイザ モジュール」を参照してください。


ファイル チェックサムの表示

show file file md5sum コマンドは、ファイルの MD5 チェックサムを提供します。MD5 はファイルの電子的なフィンガープリントです。MD5 は RFC 1321 で規定されたインターネット標準の最新実装です。データ セキュリティおよびデータ整合性の確保に役立ちます。

show file file cksum コマンドは、ファイルのチェックサムを提供します。チェックサム値から、指定されたファイルごとの巡回冗長検査(CRC)が計算されます。このコマンドを使用して、ファイルが破損していないことを確認します。受信したファイルのチェックサム出力と、元のファイルのチェックサム出力を比較します。

次に、ファイルを指定した場合の show file コマンドの出力例を示します。

switch# show file bootflash://sup-1/ultimate_file.tar cksum
2569913991
 
switch# show file bootflash://sup-1/ultimate_file.tar md5sum
52479aae2dce1fd849b6f4916d750392
 

ディレクトリ内のファイルの一覧表示

dir コマンドを使用して、カレント ディレクトリ、または指定のディレクトリの内容を表示します。このコマンドの構文は、 dir directory または dir filename です。

次に、デフォルトの volatile: ファイル システム上にあるファイルを一覧表示する例を示します。

switch# dir
Usage for volatile: filesystem
0 bytes total used
20971520 bytes free
20971520 bytes available
 

ディレクトリの作成

mkdir コマンドを使用することで、カレント ディレクトリ レベルまたは指定のディレクトリ レベルに、新しいディレクトリを作成できます。

このコマンドの構文は、 mkdir directory name です。

次に、slot0 ディレクトリに新しいディレクトリ test を作成する例を示します。

switch# mkdir slot0:test

次に、カレント ディレクトリ レベルに新しいディレクトリ test を作成する例を示します。

switch# mkdir test
 

カレント ディレクトリが slot0:mydir の場合、このコマンドは slot0:mydir/test というディレクトリを作成します。

既存のディレクトリの削除

rmdir コマンドを使用することで、カレント ディレクトリ レベルまたは指定のディレクトリ レベルで、既存のディレクトリを削除できます。削除対象のディレクトリは空である必要があります。

このコマンドの構文は、 rmdir directory name です。

次に、slot0 ディレクトリにあるディレクトリ test を削除する例を示します。

switch# rmdir slot0:test
This is a directory. Do you want to continue (y/n)? [y] y
 

delete コマンドは空のディレクトリまたは空ではないディレクトリを削除することもできます。このコマンドを発行すると、ディレクトリを削除する意思を確認する警告が表示されます。

次に、カレント ディレクトリ レベルのディレクトリ test を削除する例を示します。

switch# delete test
This is a directory. Do you want to continue (y/n)? [y] y
 

カレント ディレクトリが slot0:mydir の場合、このコマンドは slot0:mydir/test ディレクトリを削除します。

ファイルの移動

move コマンドを使用することで、ソース ディレクトリからファイルを削除し、宛先ディレクトリにそのファイルを配置することができます。


注意 宛先ディレクトリに同名のファイルがすでに存在する場合は、そのファイルは移動対象のファイルによって上書きされます。

次に、samplefile というファイルを、slot0: ファイル システムのルート ディレクトリから、mystorage ディレクトリに移動する例を示します。

switch# move slot0:samplefile slot0:mystorage/samplefile
 

この例では、カレント ディレクトリ レベルからファイルを移動します。

 
switch# move samplefile mystorage/samplefile
 

カレント ディレクトリが slot0:mydir の場合、このコマンドは、slot0:mydir/samplefile を slot0:mydir/mystorage/samplefile に移動させます。

ファイルのコピー

スイッチ内のファイル システム間でファイルをコピーするには、 copy コマンドを使用します。


dir コマンドを使用して、コピー先のファイル システムに十分な領域があることを確認します。十分な領域が残っていない場合は、delete コマンドを使用して不要なファイルを削除します。


copy コマンドの構文を次に示し、 表 2-5 で説明します。

switch# copy scheme:[//module/]filename scheme:[//module/]filename
 

 

表 2-5 copy コマンドの構文

スキーム
モジュール
ファイル名

bootflash

sup-active
sup-standby
sup-1、module-53、または module-74
sup-2、module-6 1 、または module-8 2
sup-local
sup-remote

ユーザ指定

slot0

--

ユーザ指定

volatile

--

ユーザ指定

nvram

--

startup-config または snapshot-config

system

--

running-config

3.Cisco MDS 9506 および Cisco MDS 9509 スイッチ

4.Cisco MDS 9513 ディレクタ

次に、samplefile というファイルを、slot0: ファイル システムのルート ディレクトリから、mystorage ディレクトリにコピーする例を示します。

switch# copy slot0:samplefile slot0:mystorage/samplefile
 

次に、カレント ディレクトリ レベルからファイルをコピーする例を示します。

switch# copy samplefile mystorage/samplefile
 

カレント ディレクトリが slot0:mydir の場合、このコマンドは slot0:mydir/samplefile を slot0:mydir/mystorage/samplefile にコピーします。

次に、アクティブ スーパーバイザ モジュール(Cisco MDS 9506 および Cisco MDS 9509 スイッチのスロット 5 または Cisco MDS 9513 スイッチのスロット 7 の sup-1)のブートフラッシュからスタンバイ スーパーバイザ モジュール(Cisco MDS 9506 および Cisco MDS 9509 スイッチのスロット 6 または Cisco MDS 9513 スイッチのスロット 7 の sup-2)のブートフラッシュにファイルをコピーする例を示します。

switch# copy bootflash:system_image bootflash://sup-2/system_image
 

次に、NVRAM の既存のコンフィギュレーションの内容を上書きする例を示します。

switch# copy nvram:snapshot-config nvram:startup-config
Warning: this command is going to overwrite your current startup-config.
Do you wish to continue? {y/n} [y] y
 

copy コマンドを使用して、slot0: または bootflash: ファイル システムと、FTP、TFTP、SFTP、または SCP サーバの間でファイルのアップロードおよびダウンロードを行うこともできます(「コンフィギュレーション ファイルのコピー」を参照)。

ファイルの削除

delete コマンドは、指定したファイル、または指定したディレクトリとその内容を削除します(「コンフィギュレーション ファイルの削除」を参照)。

次に、現在の作業ディレクトリからファイルを削除する例を示します。

switch# delete dns_config.cfg
 

次に、外部 CompactFlash(slot0)からファイルを削除する例を示します。

switch# delete slot0:dns_config.cfg
 

次に、 my-dir ディレクトリ全体およびそのすべての内容を削除する例を示します。

switch# delete bootflash:my-dir

注意 1 つのディレクトリを指定している場合、delete コマンドではディレクトリ全体とその内容すべてが削除されます。

ファイル内容の表示

show file コマンドを使用して、ファイル システム上の指定のファイルの内容を表示できます。

このコマンドの構文は、 show file filename です。

次に、slot0 ディレクトリにあるテスト ファイルの内容を表示する例を示します。

switch# show file slot0:test
config t
Int fc1/1
no shut
end
show int fc1/1
 

次に、カレント ディレクトリにあるファイルの内容を表示する例を示します。

switch# show file myfile
 

コマンド出力のファイルへの保存

スクリーンに表示される出力結果をすべてファイルに保存するには、コマンドの後ろに > filename を指定します。たとえば、EXEC モードのスイッチ プロンプトで show interface > samplefile と入力すると、同じディレクトリ レベルに作成された samplefile にインターフェイス コンフィギュレーションが保存されます。EXEC モード スイッチ プロンプトで dir コマンドを発行すると、最近保存した samplefile をはじめ、このディレクトリにあるすべてのファイルが表示されます。コンフィギュレーション ファイルの保存とコピーの詳細については「初期設定」を、ソフトウェア イメージのコピーの詳細については「ソフトウェア イメージ」を参照してください。


) リダイレクションは、カレント ディレクトリが volatile:(デフォルト)または slot0: ファイル システム上にある場合にのみ使用できます。リダイレクションは、カレント ディレクトリが bootflash: ファイル システムにある場合は使用できません。カレント ディレクトリを表示するには、pwd コマンドを使用し、変更するには、cd コマンドを使用します。


ファイルの圧縮および圧縮解除

gzip コマンドは、指定のファイルを LZ77 コーディングで圧縮(zip)します。

次に、 show tech-support コマンドの出力結果をファイル(Samplefile)に出力してそのファイルを zip 圧縮し、volatile: ディレクトリでの消費容量の違いを表示させる例を示します。

switch# show tech-support > Samplefile
Building Configuration ...
switch# dir
1525859 Jul 04 00:51:03 2003 Samplefile
Usage for volatile://
1527808 bytes used
19443712 bytes free
20971520 bytes total
switch# gzip volatile:Samplefile
switch# dir
266069 Jul 04 00:51:03 2003 Samplefile.gz
Usage for volatile://
266240 bytes used
20705280 bytes free
20971520 bytes total
 

gunzip コマンドは、LZ77 コーディングされたファイルを圧縮解除(unzip)します。

次に、前回の例で圧縮されたファイルを圧縮解除する例を示します。

switch# gunzip samplefile
switch# dir
1525859 Jul 04 00:51:03 2003 Samplefile
Usage for volatile://
1527808 bytes used
19443712 bytes free
20971520 bytes total
 

ファイルの最終行の表示

tail コマンドは、指定されたファイルの最終行(テール エンド)を表示します。

このコマンドの構文は、 tail filename [ number-of-lines ] です。

switch# tail mylog 10
 

mylog ファイルの最後の 10 行が表示されます。

コマンド スクリプト

ここでは、次の内容について説明します。

「スクリプトで指定されたコマンドの実行」

「スクリプトでの CLI 変数の使用方法」

「遅延時間の設定」

スクリプトで指定されたコマンドの実行

run-script コマンドは、ファイルで指定されているコマンドを実行します。このコマンドを使用する場合、ファイルが作成され、正しい順番でコマンドが指定されていることを確認してください。


) スイッチ プロンプトでは、スクリプト ファイルを作成できません。スクリプト ファイルを外部マシンで作成し、bootflash: ディレクトリにコピーすることができます。ここでは、スクリプト ファイルが bootflash: ディレクトリにすでにあることを前提としています。


このコマンドの構文は run-script filename です。

次に、slot0 ディレクトリ内にあるテストファイルで指定された CLI コマンドを表示する例を示します。

switch# show file slot0:testfile
conf t
interface fc 1/1
no shutdown
end
sh interface fc1/1
 

次のファイル出力は、テストファイル内の内容を実行する run-script コマンドに応じたものです。

switch# run-script slot0:testfile
'conf t'
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
'interface fc1/1'
'no shutdown'
'end'
'sh interface fc1/1'
fc1/1 is down (Fcot not present)
Hardware is Fibre Channel
Port WWN is 20:01:00:05:30:00:48:9e
Admin port mode is auto, trunk mode is on
vsan is 1
Beacon is turned off
Counter Values (current):
0 frames input, 0 bytes, 0 discards
0 runts, 0 jabber, 0 too long, 0 too short
0 input errors, 0 CRC, 0 invalid transmission words
0 address id, 0 delimiter
0 EOF abort, 0 fragmented, 0 unknown class
0 frames output, 0 bytes, 0 discards
Received 0 OLS, 0 LRR, 0 NOS, 0 loop inits
Transmitted 0 OLS, 0 LRR, 0 NOS, 0 loop inits
Counter Values (5 minute averages):
...

スクリプトでの CLI 変数の使用方法

cli var コマンドで定義された CLI 変数(「CLI 変数の使用」を参照)、または run-script コマンドで引数として渡された CLI 変数を使用できます。

次の例は、 run-script コマンドで使用されるスクリプト ファイル内での CLI セッション変数の使用方法を示します。

switch# cli var name testinterface fc 1/1
 
switch# show file bootflash:test1.vsh
show interface $(testvar)
 
switch# run-script bootflash:test1.vsh
`show interface $(testvar)`
fc1/1 is down (SFP not present)
Hardware is Fibre Channel
Port WWN is 20:01:00:05:30:00:8e:1e
Admin port mode is auto, trunk mode is on
Port vsan is 1
Receive data field Size is 2112
Beacon is turned off
5 minutes input rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
5 minutes output rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
1 frames input, 128 bytes
0 discards, 0 errors
0 CRC, 0 unknown class
0 too long, 0 too short
1 frames output, 128 bytes
0 discards, 0 errors
0 input OLS, 0 LRR, 0 NOS, 0 loop inits
0 output OLS, 0 LRR, 0 NOS, 0 loop inits
0 receive B2B credit remaining
0 transmit B2B credit remaining
 

次の例は、CLI セッション変数を引数として run-script コマンド プロセスに渡す方法を示します。

switch# show file bootflash:test1.vsh
show interface $(var1) $(var2)
 
switch# run bootflash:test2.vsh var1="fc1/1" var2="brief"
`show interface $(var1) $(var2)`
-------------------------------------------------------------------------------
Interface Vsan Admin Admin Status SFP Oper Oper Port
Mode Trunk Mode Speed Channel
Mode (Gbps)

-------------------------------------------------------------------------------

fc1/1 1 auto on sfpAbsent -- -- --

 

遅延時間の設定

sleep コマンドは、指定の秒数の間、特定のアクションを遅延させます。

このコマンドの構文は、 sleep seconds です。

switch# sleep 30
 

この場合、30 秒後にスイッチ プロンプトが再表示されます。

このコマンドはスクリプト内で役立ちます。たとえば、次のような test-script というコマンド スクリプトを作成しているとします。

switch# show file slot0:test-script
discover scsi-target remote
sleep 10
show scsi-target disk
switch# run-script slot0:test-script
 

slot0:test-script コマンド スクリプトを実行すると、スイッチ ソフトウェアは discover scsi-target remote コマンドを実行した後、10 秒待機してから、 show scsi-target disk コマンドを実行します。