Cisco MDS 9000 ファミリー コンフィギュレーション ガイド Release 2.x
IVRの設定
IVRの設定
発行日;2012/02/01 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 9MB) | フィードバック

目次

IVRの設定

IVRの概要

IVRの機能

IVRの用語

IVRに関する注意事項

ドメインIDに関する注意事項

中継VSANに関する注意事項

境界スイッチに関する注意事項

IVRの設定

一意のドメインIDの設定方法

IVRのイネーブル化

IVRトポロジーの設定

IVRトポロジーの作成

IVRトポロジーのアクティブ化

IVRトポロジーのクリア

IVR仮想ドメインの追加

IVZおよびIVZSの作成

IVZとゾーン

IVZの自動作成

IVZおよびIVZSの設定とアクティブ化

forceオプションの使用

IVZデータベースのクリア

IVZ設定の表示

IVRインターオペラビリティ

LUNゾーニングまたは読み取り専用ゾーニングを使用するIVR

IVR設定の配布

データベース実装

ファブリックのロック

変更のコミット

変更の廃棄

配布のイネーブル化

データベース結合に関する注意事項

IVRロギング レベルの設定

IVR情報の表示

コンフィギュレーション例

デフォルト設定値

IVRの設定

この章では、Inter-VSAN Routing(IVR;VSAN間ルーティング)機能について説明し、スイッチで提供されるIVR管理インターフェイスを使用してVSAN(仮想SAN)間でリソースを共有する手順を説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

「IVRの概要」

「IVRの機能」

「IVRの用語」

「IVRに関する注意事項」

「IVRの設定」

「一意のドメインIDの設定方法」

「IVRのイネーブル化」

「IVR設定の変更をコミットする手順は、次のとおりです。」

「IVRトポロジーの設定」

「IVR仮想ドメインの追加」

「IVZおよびIVZSの作成」

「IVRインターオペラビリティ」

「LUNゾーニングまたは読み取り専用ゾーニングを使用するIVR」

「IVR設定の配布」

「IVRロギング レベルの設定」

「IVR情報の表示」

「コンフィギュレーション例」

「デフォルト設定値」

IVRの概要

VSANを使用すると、スイッチおよびISL(スイッチ間リンク)で構成される共通の物理インフラストラクチャを複数のファイバ チャネルSANが共有することができ、Storage Area Network(SAN;ストレージ エリア ネットワーク)のスケーラビリティ、アベイラビリティ、およびセキュリティが向上します。このようなメリットは、各VSANへのファイバ チャネル サービスの分離と、VSAN間でのトラフィックの隔離によってもたらされます。VSAN間でのデータ トラフィックの隔離は、VSANに接続されたリソース(ロボティック データ ライブラリなど)の共有を防止する役割も果たします。IVRを使用すると、VSANによる他のメリットを犠牲にせずに、VSAN間でリソースをアクセスできます。

データ トラフィックのトランスポートは、VSANを1つの論理ファブリックに結合することなく、異なるVSANに存在する特定のイニシエータとターゲットの間で行われます。VSAN間でファイバ チャネル制御トラフィックが流れることはなく、イニシエータがVSAN経由で指定されたリソース以外のリソースにアクセスすることもありません。テープ ライブラリなどの貴重なリソースを、何のデメリットもなくVSAN間で簡単に共有することができます。

IVRは、1つのスイッチ上に存在するVSANに限定されるわけではありません。必要な場合、複数のスイッチ上にある1つ以上のVSANを経由するルートを設定して、適正な相互接続を確立することができます。IVRをFCIPと併用した場合、より効果的なビジネス継続ソリューションまたは障害回復ソリューションを提供できます(図 17-1を参照)。

このサンプル シナリオの設定手順については、この章の最後を参照してください。

図 17-1 IVRおよびFCIPを使用するトラフィックの連続性

 

IVRの機能

IVRには次の機能があります。

VSANによる他のメリットを犠牲にせずに、VSAN間でリソースをアクセスします。

VSANを1つの論理ファブリックに結合することなく、異なるVSANに存在する特定のイニシエータとターゲットの間で、データ トラフィックをトランスポートします。

何のデメリットもなく、VSAN経由で貴重なリソース(テープ ライブラリなど)を共有します。

FCIPと併用した場合、効果的なビジネス継続ソリューションまたは障害回復ソリューションを提供できます。

ファイバ チャネル規格に適合します。

IVR対応のVSANをinteropモードのいずれかで設定した場合、サードパーティ製スイッチとの連携が可能です。

IVRの用語

この章では、次の用語が使用されます。

ネイティブVSAN ― エンド デバイスがログオンするVSANは、そのエンド デバイスのネイティブVSANです。

Inter-VSAN Zone(IVZ;VSAN間ゾーン) ― 相互接続されたSANファブリックの中で、VSAN経由で通信できるエンド デバイスの集合です。この定義は、デバイスのport World Wide Name(pWWN)およびネイティブVSANアソシエーションに基づきます。Cisco MDS 9000ファミリーの全スイッチで、最大200のIVZと、最大2000のIVZメンバーを設定できます。

Inter-VSAN ZoneSet(IVZS;VSAN間ゾーンセット) ― IVZSは、1つ以上のIVZで構成されます。Cisco MDS 9000ファミリーの全スイッチで、最大32のIVZSを設定できます。どの時点でも、アクティブにできるIVZSは1つだけです。

IVRパス ― IVRパスは、1つのVSAN上にある1台のエンド デバイスが、別のVSAN上にある別のエンド デバイスにフレームを到達させるために使用する、スイッチおよびISLの集合です。このような2台のエンド デバイス間に、複数のパスが存在する場合があります。

IVR対応のスイッチ ― IVR機能がイネーブルに設定されているスイッチです。

エッジVSAN ― IVRパスの起点にあたるVSAN(送信元エッジVSAN)または終点にあたるVSAN(宛先エッジVSAN)です。エッジVSANは、互いに隣接していることも、1つ以上の中継VSANを介して接続されていることもあります。図 17-1の場合、VSAN 1、2、3がエッジVSANです。


) 1つのIVRパスのエッジVSANが、別のIVRパスの中継VSANを兼ねている場合もあります。


中継VSAN ― IVRパス上で、そのパスの送信元エッジから宛先エッジVSANまでの中間に存在するVSANです。図 17-1の場合、VSAN 4が中継VSANです。


) 送信元エッジVSANと宛先エッジVSANが互いに隣接している場合には、両者の間に中継VSANは不要です。


境界スイッチ ― 図 17-1に示すように、2つ以上のVSANのメンバーになっているIVR対応のスイッチです。

エッジ スイッチ ― IVRゾーンのメンバーがログインするスイッチ。エッジ スイッチは、境界スイッチ上のIVRコンフィギュレーションを認識しません。エッジ スイッチは、IVR対応である必要はありません。

IVRに関する注意事項

IVR SANファブリックを設定する際、次の点に注意してください。

IVR動作に関与するすべてのVSANおよびすべてのスイッチで、一意のドメインIDを設定してください。IVR動作に関与するスイッチとは、次のとおりです。

エッジVSAN(送信元および宛先)上のすべてのエッジ スイッチ

中継VSAN上のすべてのスイッチ

IVRは、該当する境界スイッチ上にのみ設定してください。

この機能を使用するには、Enterprise License Packageが必要です。


ヒント FSPFリンク コストを変更する場合は、IVRパスのFSPFパス距離(すなわち、パス上のリンク コストの和)が必ず30,000未満になるようにしてください。



) IVR対応のVSANは、interopモード(任意のinteropモード)がイネーブルまたはディセーブル(no interopモード)の場合に設定できます。


ドメインIDに関する注意事項

ドメインIDは、相互接続されたすべてのVSANで一意である必要があります。相互接続されたVSANで一意なドメインIDを使用するために、次の注意事項について検討してください。

ドメインIDを割り当てる必要のあるスイッチ数を最小限にしてください。そうすることによって、トラフィックの中断が最小限に抑えられます。

SANを初めて設定するときや、新しいスイッチを追加するときは、相互接続されたVSAN間の連携が最小限になるようにしてください。

中継VSANに関する注意事項

中継VSANについては、次の点に注意してください。

IVZメンバーシップを定義するほかに、中継VSANの集合で2つのエッジVSAN間を接続するように指定することができます。

2つのエッジVSANでIVZが重複している場合、接続を提供するために中継VSANを使用する必要はありません(ただし、使用してはいけないわけではありません)。

IVZ内で2つのエッジVSANが重複していない場合、1つ以上の中継VSANを使用して接続を提供しなければならないことがあります。送信元と宛先エッジVSANの両方のメンバーであるスイッチ上でIVRがイネーブルでなければ、1つのIVZ内で2つのエッジVSANが重複することはありません。

エッジVSAN間のトラフィックは、最短のIVRパスのみを使用します。

中継VSAN情報は、すべてのIVZで共通です。場合によっては、中継VSANが別のIVZのエッジVSANを兼ねることも可能です。

境界スイッチに関する注意事項

境界スイッチを設定する際、次の点に注意してください。

境界スイッチには、Cisco MDS SAN OS Release 1.3(1)またはそれ以降が必要です。

境界スイッチは、2つ以上のVSANのメンバーでなければなりません。

IVR通信を実行する境界スイッチでは、IVRがイネーブルに設定されている必要があります。

アクティブなIVZメンバー間の冗長パスを提供するために、追加の境界スイッチ上で(任意に)IVRをイネーブルに設定することができます。

境界スイッチを追加または削除する際は、先にVSANトポロジーの設定を更新する必要があります。

IVRの設定

SANファブリック上でIVRを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 IVRに関与するすべてのスイッチおよびVSANで、一意なドメインIDが設定されていることを確認します。

ステップ 2 境界スイッチ上でIVRをイネーブルにします。

ステップ 3 必要に応じてファブリックの配布を設定します。

ステップ 4 すべての IVR対応境界スイッチで、必要なIVRトポロジーを設定します。

ステップ 5 すべての IVR対応境界スイッチで、IVZSを作成してアクティブ化します。

ステップ 6 IVRの設定を確認します。


 

一意のドメインIDの設定方法

ドメインIDを設定するには、次の2通りの方法があります。

許可されるドメインのリストを設定して、関与するすべてのスイッチおよびVSANで、異なるVSANのドメインが重複しないようにします。

関与するスイッチおよびVSANごとに、重複のないドメインをスタティックに設定します(「ドメイン パラメータの設定」を参照)。

IVRのイネーブル化

IVRに関与するファブリック上のすべての境界スイッチで、IVR機能をイネーブルにする必要があります。デフォルトでは、この機能はすべてのCisco MDS 9000ファミリー スイッチでディセーブルです。IVR機能の設定を開始するには、ファブリック上の必要なスイッチでIVRをイネーブルにする必要があります。

IVR機能を設定および確認するコマンドは、スイッチ上でIVRがイネーブルに設定されていないと使用できません。この設定をディセーブルにすると、関連するすべてのコンフィギュレーションが自動的に廃棄されます。

関与するスイッチ上でIVRをイネーブルにする手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# config t

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# ivr enable

スイッチ上でIVRをイネーブルにします。

switch(config)# no ivr enable

スイッチ上でIVRをディセーブル(デフォルト)にします。

IVRトポロジーの設定

ファブリック上のすべてのIVR対応スイッチで、IVRトポロジーを作成する必要があります。1つのIVRトポロジーで最大64のVSANを使用できます。次の情報を使用してIVRトポロジーを指定します。

IVR対応スイッチのスイッチWWN

IVR対応スイッチが所属する最低2つのVSAN

論理的および物理的に分離されているが、同じVSAN番号を持つ2つのVSANを区別するAutonomous Fabric ID(AF ID)。Cisco MDS SAN OS Release 1.3(1)は、AF IDを1つのみサポートします。


) 1つのAF IDを使用するので、セグメント化されたVSANのあるVSAN間トポロジーは認められません。



注意 IVRトポロジーに設定できるのは、最大128のスイッチと64の個々のVSANだけです(データベース結合に関する注意事項を参照)。

IVRトポロジーの作成

IVR対応スイッチのスイッチWWNを取得するには、 show wwn switch コマンドを使用します。

IVRトポロジーを作成する手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# config t

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# ivr vsan-topology database

switch(config-ivr-topology-db)#

IVR機能に関するVSANトポロジー データベース コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

switch(config-ivr-topology-db)# autonomous-fabric-id 1 switch 20:00:00:05:30:01:1b:b8 vsan-ranges 1-2,6

このスイッチでVSAN 1、2、および6がIVRに関与するように設定します。

ステップ 4

switch(config-ivr-topology-db)# autonomous-fabric-id 1 switch 20:00:00:05:30:01:1b:c2 vsan-ranges 1-2

このスイッチでVSAN 1および2がIVRに関与するように設定します。

ステップ 5

switch(config-ivr-topology-db)# end

switch#

EXECモードに戻ります。

設定したIVRトポロジーを表示するには、 show ivr vsan-topology コマンドを使用します(例17-1を参照)。

例17-1 設定済みIVRポロジーの表示

switch# show ivr vsan-topology
 
AFID SWITCH WWN Active Cfg. VSANS
--------------------------------------------------------------
1 20:00:00:05:30:01:1b:c2 * no yes 1-2
1 20:02:00:44:22:00:4a:05 no yes 1-2,6
1 20:02:00:44:22:00:4a:07 no yes 2-5
 
Total: 3 entries in active and configured IVR VSAN-Topology
 
Current Status: Inter-VSAN topology is INACTIVE
 

) すべてのIVR対応スイッチで、この設定を繰り返し実行します。



ヒント 中継VSANについては、使用するコンフィギュレーションに基づいて推論されます。IVR機能には、中継VSANの明示的なコンフィギュレーションはありません。


例17-1では、VSAN 2がVSAN 1とVSAN 3の間の中継VSANです。

IVRトポロジーのアクティブ化

IVRトポロジーを設定したあと、このトポロジーをアクティブにする必要があります。


注意 アクティブなIVRトポロジーを非アクティブにすることはできません。

設定したIVRトポロジーをアクティブにする手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# config t

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# ivr vsan-topology activate

設定したIVRトポロジーをアクティブにします。

アクティブなIVRトポロジーを表示するには、 show ivr vsan-topology コマンドを使用します。

switch# show ivr vsan-topology
AFID SWITCH WWN Active Cfg. VSANS
--------------------------------------------------------------
1 20:00:00:05:30:01:1b:c2 * yes yes 1-2
1 20:02:00:44:22:00:4a:05 yes yes 1-2,6
1 20:02:00:44:22:00:4a:07 yes yes 2-5
 
Total: 3 entries in active and configured IVR VSAN-Topology
 
Current Status: Inter-VSAN topology is ACTIVE
Last activation time: Mon Mar 24 07:19:53 1980

IVRトポロジーのクリア

設定したIVRトポロジーをクリアするには、コンフィギュレーション モードで no ivr vsan-topology database コマンドを使用します。


) アクティブなIVRトポロジーを別のIVRトポロジー コンフィギュレーションに置き換えるには、 ivr vsan-topology activateコマンドを使用します。アクティブなIVRトポロジーを非アクティブにすることはできません。


前に作成したIVRトポロジーをクリアする手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# config t

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# no ivr vsan-topology database

前に作成したIVRトポロジーをクリアします。

IVR仮想ドメインの追加

リモートVSANでは、IVRアプリケーションは割り当てられたドメイン リストに仮想ドメインを自動的に追加しません。一部のスイッチ(たとえば、Cisco SN5428)は、ファブリック内で割り当てられたドメイン リストにリモート ドメインが表示されるまでリモート ネーム サーバへの問い合わせを行いません。その場合、指定したVSAN内のIVR仮想ドメインをそのVSAN上で割り当てられたドメイン リストに追加します。IVRドメインを追加する場合、ファブリック内に現在あるすべてのIVR仮想ドメイン(および今後作成される仮想ドメイン)が、そのVSANに対して割り当てられたドメイン リストに表示されます。


ヒント 次の条件に合致する場合には、IVR仮想ドメインを追加するようにしてください。
IVRゾーン セットがアクティブでない場合
Cisco SN5428またはQlogic SANBoxスイッチがVSANにある場合



ヒント Cisco MDS SAN OS Release1.3(4)以降では、エッジVSANだけにIVRドメインを追加します(中継VSANには追加しません)。


指定したVSANにIVR仮想ドメインを追加する手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# config t

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# ivr virtual-fcdomain-add vsan-ranges 1

VSAN 1にIVR仮想ドメインを追加します。

ステップ 3

switch(config)# no ivr virtual-fcdomain-add vsan-ranges 1

IVR仮想ドメインが追加されていない出荷時の設定に戻し、fcdomainマネージャ リストからそのVSANの現在アクティブな仮想ドメインを削除します。

IVR仮想ドメイン設定のステータスを表示するには、 show ivr virtual-fcdomain-add-status コマンドを使用します。

switch# show ivr virtual-fcdomain-add-status
IVR virtual domains are added to fcdomain list in VSANS: 1
(As well as to VSANs in interoperability mode 2 or 3)
 

IVR仮想ドメインをイネーブルにする場合、重複する仮想ドメインIDによってリンクが立ち上がらない場合があります。その場合は、そのVSANから重複する仮想ドメインを一時的に取り除きます。


) 重複する仮想ドメインをIVR VSANから取り除く際、ドメインに送受信されるIVRトラフィックが中断します。


影響を受けたVSANから重複する仮想ドメイン インターフェイスを一時的に取り除くには、EXECモードで ivr withdraw domain コマンドを使用します。

IVZおよびIVZSの作成

IVRコンフィギュレーションの一部として、VSAN間コミュニケーションを可能にするために1つ以上のIVZを設定する必要があります。それには、各IVZを(pWWN、VSAN)エントリの集合として指定する必要があります。ゾーンと同様、複数のIVZを1つのIVRゾーンに所属するように設定できます。複数のIVZSを定義できますが、定義したIVZSの中でアクティブ化できるのは1つだけです。


) すべてのIVR対応スイッチで同じIVZSをアクティブ化する必要があります。



注意 スイッチに設定できるのは、最大2000のゾーン メンバーだけです。「データベース結合に関する注意事項」を参照してください。

IVZとゾーン

表 17-1 に、IVZとゾーンの主な相違点を示します。

 

表 17-1 IVZとゾーンの主な相違点

IVZ
ゾーン

IVZメンバーシップは、VSANおよびpWWNの組み合わせで指定します。

ゾーン メンバーシップは、pWWN、ファブリックWWN、sWWN、またはファブリックIDを使用して指定します。

デフォルトのゾーン ポリシーは常にdenyです(設定不可)。

デフォルトのゾーン ポリシーはdenyです(設定可能)。

IVZの自動作成

図 17-2は、4つのメンバーで構成されるIVZを示しています。pwwn1がpwwn2と通信できるようにするには、これらのメンバーがVSAN 1およびVSAN 2で同じゾーンに属している必要があります。同じゾーンに属していない場合、ハード ゾーニングACL(アクセス制御リスト)エントリによって、pwwn1とpwwn2の通信が禁止されます。

各アクティブIVZに対応するゾーンは、そのアクティブIVZに指定されている各エッジVSAN上で自動的に作成されます。IVZに属するすべてのpWWNが、各VSAN上でこれらのゾーンのメンバーです。

図 17-2 アクティブなIVZによるゾーンの作成

 

IVZSをアクティブにした時点で、IVRプロセスによって自動的にゾーンが作成されます。これらのゾーンはフル ゾーン セット データベースに保管されず、スイッチを再起動するか、または新しいゾーン セットをアクティブにした時点で削除されます。IVR機能はこれらのイベントをモニタし、新しいゾーン セットがアクティブになった時点で、アクティブなIVZSコンフィギュレーションに対応するゾーンを追加します。ゾーン セットと同様、IVRゾーン セットも中断を伴わずにアクティブ化されます。


) 現在のIVZSだけでなく新しいIVZSでもpwwn1とpwwn2が同じIVZに属する場合、新しいIVZSをアクティブにしても、これらのメンバー間のトラフィックは中断されません。


IVZおよびIVZSの名前は、最大64文字の英数字です。


注意 スイッチに設定できるのは、最大200のゾーンと32のゾーン セットだけです。「データベース結合に関する注意事項」を参照してください。

IVZおよびIVZSの設定とアクティブ化

IVZおよびIVZSを設定する手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# config t

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# ivr zone name sample_vsan2-3

switch(config-ivr-zone)#

IVRゾーンsample_vsan2-3を作成します。

ステップ 3

switch(config-ivr-zone)# member pwwn 21:00:00:e0:8b:02:ca:4a vsan 3

VSAN 3上の指定したpWWNを、IVZメンバーとして追加します。

ステップ 4

switch(config-ivr-zone)# member pwwn 21:00:00:20:37:c8:5c:6b vsan 2

VSAN 2上の指定したpWWNを、IVZメンバーとして追加します。

ステップ 5

switch(config-ivr-zone)# exit

switch(config)#

コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 6

switch(config)# ivr zone name sample_vsan4-5

switch(config-ivr-zone)#

IVRゾーンsample_vsan2-3を作成します。

ステップ 7

switch(config-ivr-zone)# member pwwn 21:00:00:e0:8b:06:d9:1d vsan 4

VSAN 4上の指定したpWWNを、IVZメンバーとして追加します。

ステップ 8

switch(config-ivr-zone)# member pwwn 21:01:00:e0:8b:2e:80:93 vsan 4

VSAN 4上の指定したpWWNを、IVZメンバーとして追加します。

ステップ 9

switch(config-ivr-zone)# member pwwn 10:00:00:00:c9:2d:5a:dd vsan 5

VSAN 5上の指定したpWWNを、IVZメンバーとして追加します。

ステップ 10

switch(config-ivr-zone)# exit

switch(config)#

コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 11

switch(config)# ivr zoneset name Ivr_zoneset1

switch(config-ivr-zoneset)#

IVRゾーン セットIvr_zone set1を作成します。

ステップ 12

switch(config-ivr-zoneset)# member sample_vsan2-3

sample_vsan2-3 IVZをIVZSメンバーとして追加します。

ステップ 13

switch(config-ivr-zoneset)# member sample_vsan4-5

sample_vsan4-5 IVZをIVZSメンバーとして追加します。

ステップ 14

switch(config-ivr-zoneset)# exit

switch(config)

コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 15

switch(config)# ivr zoneset activate name IVR_ZoneSet1

新しく作成したIVZSをアクティブにします。

switch(config)# ivr zoneset activate name IVR_ZoneSet1 force

指定したIVZSを強制的にアクティブにします。

switch(config)# no ivr zoneset activate name IVR_ZoneSet1

指定したIVZSを非アクティブにします。

ステップ 16

switch(config-ivr-zoneset)# end

switch#

EXECモードに戻ります。

forceオプションの使用

特定のIVZSをアクティブにするには、 force オプションを使用します。 表 17-2 に、 force オプションを使用する場合と使用しない場合の各種シナリオを示します。

 

表 17-2 IVRシナリオ ― force オプションを使用する場合と使用しない場合

ケース
デフォルトのゾーン ポリシー
IVRゾーンをアクティブ化する前のアクティブ ゾーン セットの有無
force
オプションの使用
IVZSアクティブ化ステータス
アクティブなIVRゾーンの作成
トラフィック中断の可能性

1

deny

アクティブ ゾーン セットが存在しない

使用しない

エラー

なし

なし

2

使用する

成功

あり

なし

31

deny

アクティブ ゾーン セットが存在する

使用しない/使用する

成功

あり

なし

4

permit

アクティブ ゾーン セットが存在しない
または
アクティブ ゾーン セットが存在する

使用しない

エラー

なし

なし

5

使用する

成功

あり

あり

1.ケース3シナリオの使用を推奨します。


注意 IVZSのアクティブ化のforceオプションを使用する場合、IVRに関与していないデバイスについても、トラフィックが中断する可能性があります。たとえば、コンフィギュレーションにアクティブ ゾーン セットがなく、デフォルトのゾーン ポリシーがpermitである場合、IVZSのアクティブ化は失敗します。ただし、forceオプションを使用すれば、このような場合にもIVZSのアクティブ化は成功します。各IVZに対応するエッジVSAN上にゾーンが作成されるので、デフォルトのゾーン ポリシーがpermitであるエッジVSANでは、トラフィックが中断される可能性があります。

IVZデータベースのクリア


ゾーン セットをクリアにすると、設定されたゾーン データベースだけが消去され、アクティブ ゾーン データベースは消去されません。


IVZデータベースをクリアするには、 clear ivr zone database コマンドを使用します。

switch# clear ivr zone database
 

このコマンドは、設定されているIVZ情報をすべてクリアします。


clear ivr zone databaseコマンドを入力したあと、copy running-config startup-configコマンドを明示的に入力して、次回のスイッチ起動時に実行コンフィギュレーションが使用されるようにする必要があります。


IVZ設定の表示

IVZの設定を表示するには、 show ivr zone コマンドを使用します。

switch# show ivr zone
 
zone name sample_vsan2-3
pwwn 21:00:00:e0:8b:02:ca:4a vsan 3
pwwn 21:00:00:20:37:c8:5c:6b vsan 2
 
zone name sample_vsan4-5
pwwn 21:00:00:e0:8b:06:d9:1d vsan 4
pwwn 21:01:00:e0:8b:2e:80:93 vsan 4
pwwn 10:00:00:00:c9:2d:5a:dd vsan 5
 

IVZSの設定を表示するには、 show ivr zoneset コマンドを使用します。

switch# show ivr zoneset
 
zoneset name ivr_qa_zs_all
zone name sample_vsan2-3
pwwn 21:00:00:e0:8b:02:ca:4a vsan 3
pwwn 21:00:00:20:37:c8:5c:6b vsan 2
 
zone name sample_vsan4-5
pwwn 21:00:00:e0:8b:06:d9:1d vsan 4
pwwn 21:01:00:e0:8b:2e:80:93 vsan 4
pwwn 10:00:00:00:c9:2d:5a:dd vsan 5
 

アクティブIVZSのステータスを表示するには、 show ivr zoneset active コマンドを使用します(例17-2を参照)。

例17-2 アクティブIVZSのステータスの表示

switch# show ivr zoneset active
zoneset name ivr_qa_zs_all
zone name sample_vsan2-3
* pwwn 21:00:00:e0:8b:02:ca:4a vsan 3
pwwn 21:00:00:20:37:c8:5c:6b vsan 2
 
zone name sample_vsan4-5
pwwn 21:00:00:e0:8b:06:d9:1d vsan 4
* pwwn 21:01:00:e0:8b:2e:80:93 vsan 4
pwwn 10:00:00:00:c9:2d:5a:dd vsan 5

ヒント IVRコンフィギュレーションに関与するすべての境界スイッチで、この設定手順を繰り返します。



) Cisco MDS Fabric Managerを使用すると、相互接続されたVSANネットワーク上のすべてのIVR対応スイッチに、IVZの設定を配布できます。『Cisco MDS 9000 Family Fabric Manager Configuration Guide』を参照してください。


IVRインターオペラビリティ

IVR機能を使用する場合、ファブリック内のすべての境界スイッチがCisco MDSスイッチでなければなりません。ただし、ファブリック内の他のスイッチは、MDSスイッチでなくてもかまいません。たとえば、アクティブIVZSのメンバーであるエンド デバイスが、MDS以外のスイッチに接続することは可能です。 interop モードのいずれかがイネーブルの場合、中継VSANまたはエッジVSAN上に、MDS以外のスイッチが存在していてもかまいません。

「スイッチのインターオペラビリティ」を参照してください。

LUNゾーニングまたは読み取り専用ゾーニングを使用するIVR

アクティブIVRゾーンのメンバー間で、LUNゾーニングおよび読み取り専用ゾーニングを使用することができます。このサービスを設定するには、ゾーニング インターフェイスを使用して、関係するすべてのエッジVSAN上の希望するIVZメンバー間で、LUNゾーンおよび読み取り専用ゾーン、あるいはどちらか一方を作成しアクティブにする必要があります。

LUNゾーニングおよび読み取り専用ゾーニング機能は、IVZSセットアップで設定することはできません。

IVR設定の配布

IVR機能はCisco Fabric Services(CFS)インフラストラクチャを使用して効率的なデータベース管理を実現し、VSAN内のファブリック全体に1つの設定を提供します(「CFSインフラストラクチャの使用」を参照)。

次の設定が配布されます。

IVRゾーン

IVRゾーンセット

IVR VSANトポロジー

IVRアクティブ トポロジーおよびゾーンセット(1つのスイッチでこのような機能をアクティブにすると、ファブリック内のその他すべての配布対応スイッチに伝播されます)

データベース実装

IVR機能は2つのデータベースを使用して、設定を受け入れ、実装します。

アクティブ データベース ― ファブリックが現在実行しているデータベース

保留中のデータベース ― 保留中の設定の変更がコンフィギュレーション データベースに保存されます。設定を変更する場合、コンフィギュレーション データベースに保留中のデータベースの変更をコミットまたは廃棄する必要があります。その間、ファブリックはロックされた状態のままです。保留中のデータベースへの変更は、変更をコミットするまでアクティブ データベースに反映されません。

ファブリックのロック

データベースを変更するときの最初のアクションによって、保留中のデータベースが作成され、VSAN内の機能がロックされます。ファブリックがロックされると、次のような状況になります。

他のユーザがこの機能の設定に変更を加えることができなくなります。

コンフィギュレーション データベースのコピーが、最初のアクティブ変更と同時に保留中のデータベースになります。

変更のコミット

アクティブ データベースに加えられた変更をコミットする場合、ファブリック内のすべてのスイッチに設定がコミットされます。コミットが正常に行われると、設定の変更がファブリック全体に適用され、ロックが解除されます。

IVR設定の変更をコミットする手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# config t

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# ivr commit vsan 3

IVRの変更をコミットします。

変更の廃棄

保留中のデータベースに加えられた変更を廃棄(中断)する場合、コンフィギュレーション データベースは影響されないまま、ロックが解除されます。

IVRの変更を廃棄する手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# config t

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# ivr abort

IVRの変更を廃棄し、保留中のコンフィギュレーション データベースをクリアします。

配布のイネーブル化

IVRの配布をイネーブルにする手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# config t

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# ivr distribute

IVRの配布をイネーブルにします。

switch(config)# no ivr distribute

IVRの配布をディセーブルにします。

データベース結合に関する注意事項

データベース結合とは、コンフィギュレーション データベースとアクティブ データベース内のスタティック(学習されていない)エントリの合体を指しています。詳しい概念については、「CFS結合のサポート」を参照してください。

2つのIVRファブリックを結合する場合、次の条件に注意してください。

2つのファブリックに異なる設定が含まれる場合でも、IVR設定は結合されます。

結合された2つのファブリックに異なるゾーンが存在する場合、各ファブリックのゾーンは適切な名前で配布先のゾーンセットにコピーされます(図 17-3を参照)。

図 17-3 ファブリック結合による影響

 

異なるCisco MDSスイッチ間で異なるIVR設定を行えます。

結合は、トラフィックの中断を回避するために、より柔軟な方法に従うということに注意してください。結合後、設定は結合に関わった2つのスイッチに存在していた設定の合体となります。

両方のファブリックが異なる設定を持つ場合でも設定は結合されます。

ゾーンおよびゾーン セットの合体は、結合されたゾーンおよびゾーン セットを得るために使用されます。2つのファブリックに異なるゾーンが存在する場合、各ファブリックのゾーンが適切な名前でゾーンセットにコピーされるので、両方のゾーンを取得できます。

結合されたトポロジーには、両方のファブリックのすべてのトポロジー エントリが含まれます。

結合データベースに許容数を超えるゾーン、ゾーン セット、メンバー、およびトポロジー エントリが含まれると、結合できません。

2つのファブリック間のゾーン メンバーの総数は、2000以下である必要があります。

2つのファブリック間のゾーンの総数は、200以下である必要があります。

2つのファブリック間のゾーンセットの総数は、32以下である必要があります。


注意 この2つの条件に従わない場合は、結合に失敗します。次の配布がデータベースとファブリック内のアクティブ化ステートを強制的に同期化します。

IVRロギング レベルの設定

IVR機能によるロギング メッセージの重大度レベルを設定する手順は、次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

switch# config t

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# logging level ivr 4

IVR機能のTelnetまたはSSH(セキュア シェル)ログ動作をレベル4(警告)に設定します。この場合、重大度レベルが4以上のロギング メッセージが表示されます。

IVR機能に設定されたロギング レベルを表示するには、 show logging level コマンドを使用します(例17-3を参照)。

例17-3 IVRロギング レベルの表示

switch# show logging level
Facility Default Severity Current Session Severity
-------- ---------------- ------------------------
...
ivr 5 4
...
0(emergencies) 1(alerts) 2(critical)
3(errors) 4(warnings) 5(notifications)
6(information) 7(debugging)
 

IVR情報の表示

IVR情報を確認するには、一連の show ivr コマンドを使用します。特定のオブジェクトの情報(たとえば、特定のゾーン、ゾーン セット、VSAN、エイリアス、または brief または active のようなキーワード)を要求する場合、指定されたオブジェクトの情報だけが表示されます。特定の情報を要求しない場合は、入手できるすべての情報が表示されます。例 17-4 17-15 を参照してください。

例17-4 設定済みIVR VSANトポロジーの表示

switch# show ivr vsan-topology
AFID SWITCH WWN Active Cfg. VSANS
--------------------------------------------------------------
1 20:00:00:05:30:01:1b:c2 * yes yes 1-2
1 20:02:00:44:22:00:4a:05 yes yes 1-2,6
1 20:02:00:44:22:00:4a:07 yes yes 2-5
 
Total: 5 entries in active and configured IVR VSAN-Topology
 
Current Status: Inter-VSAN topology is ACTIVE
Last activation time: Sat Mar 22 21:46:15 1980
 

アスタリスク(*)は、ローカル スイッチを表します。

例17-5 アクティブなIVR VSANトポロジーの表示

switch# show ivr vsan-topology active
AFID SWITCH WWN Active Cfg. VSANS
--------------------------------------------------------------
1 20:00:00:05:30:01:1b:c2 * yes yes 1-2
1 20:02:00:44:22:00:4a:05 yes yes 1-2,6
1 20:02:00:44:22:00:4a:07 yes yes 2-5
 
Total: 5 entries in active IVR VSAN-Topology
 
Current Status: Inter-VSAN topology is ACTIVE
Last activation time: Sat Mar 22 21:46:15
 

例17-6 設定済みIVR VSANトポロジーの表示

switch# show ivr vsan-topology configured
AFID SWITCH WWN Active Cfg. VSANS
--------------------------------------------------------------
1 20:00:00:05:30:01:1b:c2 * yes yes 1-2
1 20:02:00:44:22:00:4a:05 yes yes 1-2,6
1 20:02:00:44:22:00:4a:07 yes yes 2-5
 
Total: 5 entries in configured IVR VSAN-Topology
 

例17-7 IVZ設定の表示

switch# show ivr zone
zone name sample_vsan2-3
pwwn 21:00:00:e0:8b:02:ca:4a vsan 3
pwwn 21:00:00:20:37:c8:5c:6b vsan 2
 
zone name ivr_qa_z_all
pwwn 21:00:00:e0:8b:06:d9:1d vsan 1
pwwn 21:01:00:e0:8b:2e:80:93 vsan 4
pwwn 10:00:00:00:c9:2d:5a:dd vsan 1
pwwn 10:00:00:00:c9:2d:5a:de vsan 2
pwwn 21:00:00:20:37:5b:ce:af vsan 6
pwwn 21:00:00:20:37:39:6b:dd vsan 6
pwwn 22:00:00:20:37:39:6b:dd vsan 3
pwwn 22:00:00:20:37:5b:ce:af vsan 3
pwwn 50:06:04:82:bc:01:c3:84 vsan 5
 

例17-8 アクティブなIVZS設定の表示

switch# show ivr zoneset active
zoneset name IVR_ZoneSet1
zone name sample_vsan2-3
pwwn 21:00:00:e0:8b:02:ca:4a vsan 3
pwwn 21:00:00:20:37:c8:5c:6b vsan 2
 

例17-9 指定したIVZ情報の表示

switch# show ivr zone name sample_vsan2-3
zone name sample_vsan2-3
pwwn 21:00:00:e0:8b:02:ca:4a vsan 3
pwwn 21:00:00:20:37:c8:5c:6b vsan 2
 

例17-10 アクティブなIVZSにおける指定したゾーンの表示

switch# show ivr zone name sample_vsan2-3 active
zone name sample_vsan2-3
pwwn 21:00:00:e0:8b:02:ca:4a vsan 3
pwwn 21:00:00:20:37:c8:5c:6b vsan 2
 

例17-11 IVZS設定の表示

switch# show ivr zoneset
zoneset name ivr_qa_zs_all
zone name ivr_qa_z_all
pwwn 21:00:00:e0:8b:06:d9:1d vsan 1
pwwn 21:01:00:e0:8b:2e:80:93 vsan 4
pwwn 10:00:00:00:c9:2d:5a:dd vsan 1
pwwn 10:00:00:00:c9:2d:5a:de vsan 2
pwwn 21:00:00:20:37:5b:ce:af vsan 6
pwwn 21:00:00:20:37:39:6b:dd vsan 6
pwwn 22:00:00:20:37:39:6b:dd vsan 3
pwwn 22:00:00:20:37:5b:ce:af vsan 3
pwwn 50:06:04:82:bc:01:c3:84 vsan 5
 
zoneset name IVR_ZoneSet1
zone name sample_vsan2-3
pwwn 21:00:00:e0:8b:02:ca:4a vsan 3
pwwn 21:00:00:20:37:c8:5c:6b vsan 2
 

例17-12 IVR VSANトポロジーに関する簡略情報の表示

switch# show ivr zoneset brief Active
zoneset name IVR_ZoneSet1
zone name sample_vsan2-3
 

例17-13 アクティブIVZSに関する簡略情報の表示

switch# show ivr zoneset brief Active
zoneset name IVR_ZoneSet1
zone name sample_vsan2-3
 

例17-14 IVZに関するステータス情報の表示

switch# show ivr zoneset status
Zoneset Status
_______________
name : IVR_ZoneSet1
state : activation success
last activate time : Sat Mar 22 21:38:46 1980
force option : off
 
status per vsan:
__________________
vsan status
____ ______
1 active
2 active
 

例17-15 指定したゾーン セットの表示

switch# show ivr zoneset name IVR_ZoneSet1
zoneset name IVR_ZoneSet1
zone name sample_vsan2-3
pwwn 21:00:00:e0:8b:02:ca:4a vsan 3
pwwn 21:00:00:20:37:c8:5c:6b vsan 2
 

コンフィギュレーション例

ここでは、図 17-1に示した例を設定する手順を示します。


ステップ 1 IVRをイネーブルにします。

mds# conf t
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
mds (config)# ivr enable
mds (config)# exit
 

ステップ 2 IVRがイネーブルであることを確認します。

mds# show ivr
Inter-VSAN Routing is enabled
 
Inter-VSAN enabled switches
---------------------------
No IVR-enabled VSAN is active. Check VSAN-Topology configuration.
 
Inter-VSAN topology status
--------------------------
Current Status: Inter-VSAN topology is INACTIVE
 
Inter-VSAN zoneset status
-------------------------
name :
state : idle
last activate time :
 

ステップ 3 IVR VSANトポロジーを設定します。図 17-1では、4台のIVR対応スイッチのうち2台はVSAN 1および4のメンバーです。残りの2台のスイッチは、VSAN 2、3、4のメンバーです。

mds# conf t
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
mds(config)# ivr vsan-topology database
mds(config-ivr-topology-db)# autonomous-fabric-id 1 switch-wwn 20:00:00:05:40:01:1b:c2 vsan-ranges 1,4
mds(config-ivr-topology-db)# autonomous-fabric-id 1 switch-wwn 20:02:00:44:22:00:4a:08 vsan-ranges 1,4
mds(config-ivr-topology-db)# autonomous-fabric-id 1 switch-wwn 20:00:00:44:22:02:8a:04 vsan-ranges 2-4
mds(config-ivr-topology-db)# autonomous-fabric-id 1 switch-wwn 20:00:00:44:22:40:aa:16 vsan-ranges 2-4
mds(config-ivr-topology-db)# exit
 

ステップ 4 設定したVSANトポロジーを確認します。


) 設定したトポロジーは、まだアクティブになっていません(Activeカラムにnoが表示されています)。


mds(config)# do show ivr vsan-topology
 
AFID SWITCH WWN Active Cfg. VSANS
--------------------------------------------------------------
1 20:00:00:05:40:01:1b:c2 * no yes 1,4
1 20:00:00:44:22:00:4a:08 no yes 1,4
1 20:00:00:44:22:02:8a:04 no yes 2-4
1 20:00:00:44:22:40:aa:16 no yes 2-4
 
Total: 4 entries in active and configured IVR VSAN-Topology
 
Current Status: Inter-VSAN topology is INACTIVE
 

ステップ 5 設定したVSANトポロジーをアクティブにします。

mds(config)# ivr vsan-topology activate
 

ステップ 6 アクティブ化を確認します。

mds(config)# do show ivr vsan-topology
 
AFID SWITCH WWN Active Cfg. VSANS
--------------------------------------------------------------
1 20:00:00:05:40:01:1b:c2 * yes yes 1,4
1 20:00:00:44:22:00:4a:08 yes yes 1,4
1 20:00:00:44:22:02:8a:04 yes yes 2-4
1 20:00:00:44:22:40:aa:16 yes yes 2-4
 
Total: 4 entries in active and configured IVR VSAN-Topology
 
Current Status: Inter-VSAN topology is ACTIVE
Last activation time: Tue May 20 23:14:59 1980
 

ステップ 7 IVRゾーン セットおよびゾーンを設定します。次の2つのゾーンが必要です。

テープT(pwwn 10:02:50:45:32:20:7a:52)およびサーバS1(pwwn 10:02:66:45:00:20:89:04)のあるゾーン

テープTおよびサーバS2(pwwn 10:00:ad:51:78:33:f9:86)のあるゾーン


ヒント 2つのIVRゾーンを作成する代わりに、テープおよび両方のサーバがある1つのIVRゾーンを作成することもできます。


mds(config)# ivr zoneset name tape_server1_server2
 
mds(config-ivr-zoneset)# zone name tape_server1
mds(config-ivr-zoneset-zone)# member pwwn 10:02:50:45:32:20:7a:52 vsan 1
mds(config-ivr-zoneset-zone)# member pwwn 10:02:66:45:00:20:89:04 vsan 2
mds(config-ivr-zoneset-zone)# exit
 
mds(config-ivr-zoneset)# zone name tape_server2
mds(config-ivr-zoneset-zone)# member pwwn 10:02:50:45:32:20:7a:52 vsan 1
mds(config-ivr-zoneset-zone)# member pwwn 10:00:ad:51:78:33:f9:86 vsan 3
mds(config-ivr-zoneset-zone)# exit
 

ステップ 8 IVRゾーンの設定を表示して、IVRゾーン セットおよびIVRゾーンが正しく設定されていることを確認します。

mds(config)# do show ivr zoneset
zoneset name tape_server1_server2
zone name tape_server1
pwwn 10:02:50:45:32:20:7a:52 vsan 1
pwwn 10:02:66:45:00:20:89:04 vsan 2
 
zone name tape_server2
pwwn 10:02:50:45:32:20:7a:52 vsan 1
pwwn 10:00:ad:51:78:33:f9:86 vsan 3
 

ステップ 9 ゾーン セットを表示してから、IVRゾーン セットをアクティブ化します。IVRゾーン セットをアクティブ化する前に、アクティブ ゾーン セットを表示します。このステップをVSAN 2および3について繰り返します。

mds(config)# do show zoneset active vsan 1
zoneset name finance_dept vsan 1
zone name accounts_database vsan 1
pwwn 10:00:23:11:ed:f6:23:12
pwwn 10:00:56:43:11:56:fe:ee
zone name $default_zone$ vsan 1
 

ステップ 10 設定したIVRゾーン セットをアクティブにします。

mds(config)# ivr zoneset activate name tape_server1_server2
zoneset activation initiated. check inter-VSAN zoneset status
mds(config)# exit
 

ステップ 11 IVRゾーン セットがアクティブになったことを確認します。

mds# show ivr zoneset active
zoneset name tape_server1_server2
zone name tape_server1
pwwn 10:02:50:45:32:20:7a:52 vsan 1
pwwn 10:02:66:45:00:20:89:04 vsan 2
 
zone name tape_server2
pwwn 10:02:50:45:32:20:7a:52 vsan 1
pwwn 10:00:ad:51:78:33:f9:86 vsan 3
 

ステップ 12 ゾーン セットの更新を確認します。IVRゾーン セットが正常にアクティブ化したあと、このアクティブ ゾーン セットに適切なゾーンが追加されていることを確認します。このステップをVSAN 2および3について繰り返します。

mds# show zoneset active vsan 1
zoneset name finance_dept vsan 1
zone name accounts_database vsan 1
pwwn 10:00:23:11:ed:f6:23:12
pwwn 10:00:56:43:11:56:fe:ee
zone name IVRZ_tape_server1 vsan 1
pwwn 10:02:66:45:00:20:89:04
pwwn 10:02:50:45:32:20:7a:52
zone name IVRZ_tape_server2 vsan 1
pwwn 10:02:50:45:32:20:7a:52
pwwn 10:00:ad:51:78:33:f9:86
zone name $default_zone$ vsan 1
 
mds# show ivr zoneset status
Zoneset Status
______________
name : tape_server1_server2
state : activation success
last activate time : Tue May 20 23:23:01 1980
force option : on
 
status per vsan:
__________________
vsan status
____ ______
1 active
 


 

デフォルト設定値

表 17-3 に、IVRパラメータのデフォルト設定値を示します。

 

表 17-3 デフォルトのIVRパレメータ

パラメータ
デフォルト

IVR機能

ディセーブル

IVR VSAN

仮想ドメインには追加されていません。

配布

ディセーブル