Cisco MDS 9000 ファミリー SAN Volume Controller コンフィギュレーション ガイド
コピー サービスの設定
コピー サービスの設定
発行日;2012/02/06 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

コピー サービスの設定

データ マイグレーション

データ マイグレーションの用途

データ マイグレーションの動作

Mディスク グループ間でのVディスクのマイグレーション

FlashCopy

FlashCopyの用途

FlashCopyマッピング

FlashCopy一貫性グループ

FlashCopyの開始

FlashCopyの停止

リモート コピー

障害の回復

リモート コピー関係

リモート コピー一貫性グループ

リモート コピーの設定

リモート コピーの開始

リモート コピーの停止

フェールオーバーおよび回復プロセス

コピー サービスの設定

Cisco MDS 9216スイッチおよびCisco MDS 9500ファミリーのディレクタで使用できるSVCコピー サービス機能は、仮想ディスク(Vディスク)のコピーを実行します。これらのコピー サービスには、データ マイグレーション、FlashCopy 、およびリモート コピーがあります。

この章の内容は、次のとおりです。

「データ マイグレーション」

「FlashCopy」

「リモート コピー」

データ マイグレーション

データ マイグレーション機能を使用すると、該当するVディスクへのホスト アクセスを中断させずに、Vディスク エクステントからMディスク エクステントへのマッピングを変更できます。

データ マイグレーションの用途

SVCで管理するVディスクのデータ マイグレーションは、次のような場合に実行します。

バックエンド ストレージでクラスタ内の作業負荷を再分散する。

新しく設置したストレージに作業負荷を移す。

旧式のストレージまたは故障したストレージから作業負荷を取り除く。

作業負荷が変化した場合にバランスを調整する。

旧式のバックエンド ストレージからSVCで管理するストレージにデータを移行する。

データ マイグレーションの動作

データ マイグレーションの実行後、Vディスクの仮想化ポリシーは ストライプ に設定されます。マイグレーションを必要とする動作を要求すると、SVCは要求されたマイグレーションを実行できる十分なフリー エクステントがあるかどうかをチェックします。この条件が満たされない場合、マイグレーションは開始されず、コンフィギュレーション コマンドはエラーになります。一方、動作が開始された場合には、今後のマイグレーションで使用するためのフリー エクステントは確保されません。つまり、新しいマイグレーションを開始すると、既存のマイグレーションとの間でフリー エクステントをめぐって競合が発生する可能性があります。この場合、マイグレーションを実行するための適切なフリー エクステントがなければ、マイグレーションは失敗します。したがって、通常Mディスク グループ間のマイグレーションは一時停止され、それ以外のタイプのマイグレーションは停止されます。

Mディスク グループ間でのVディスクのマイグレーション

管理対象のMディスク グループから別のMディスク グループにVディスクを移行する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 クラスタおよび必要なVディスクを作成します(「クラスタの作成および管理」を参照)。

ステップ 2 新しく作成したクラスタ(名前はSampleCluster)に設定されているVディスクを表示します。

switch(svc)# show cluster SampleCluster vdisk
-------------------------------------------------------------------------------
Name Capacity iogroup mdisk-grp name Policy Status
-------------------------------------------------------------------------------
fn-data 1.00 GB 1 finance1 striped online
fn-log 1.00 GB 1 finance1 striped online
switch(svc)#
 

ステップ 3 Vディスクを移行するための新しいMディスク グループを作成します(「バックエンド ストレージの管理」を参照)。

ステップ 4 設定したMディスク グループ(名前はfinance2)を表示します。

switch(svc)# show cluster SampleCluster mdisk-grp finance2
mdisk-grp finance2 is online
Total capacity is 17.08 GB
Free capacity is 17.08 GB
Extent size is 16 MB
Number of mdisks is 1
Number of vdisks using this group is 0
 

ヒント 既存のMディスク グループからVディスクを新しいMディスク グループに移行するには、両方のMディスク グループでエクステント サイズが同じでなければなりません。

ステップ 5 クラスタ SampleCluster に関するクラスタ コンフィギュレーション サブモードを開始します。

switch(svc)# cluster config SampleCluster
switch(svc-cluster)#
 

ステップ 6 新しいMディスク グループへのマイグレーション コマンドを発行します。

switch(svc-cluster)# migrate vdisk fn-data new-mdisk-grp finance2
switch(svc-cluster)# migrate vdisk fn-log new-mdisk-grp finance2
switch(svc-cluster)#
 

ステップ 7 SVCコンフィギュレーション サブモードに戻ります。

switch(svc-cluster)# exit
switch(svc)#
 

ステップ 8 statusコマンドを発行して、マイグレーションの進行状況を確認します。

switch(svc)# show cluster SampleCluster status migration
migrating vdisk fn-data to mdisk grp finance2 : 68%
migrating vdisk fn-log to mdisk grp finance2 : 0%
switch(svc)#
 

ステップ 9 show vdiskコマンドを使用して、マイグレーションが完了していることを確認します。 mdisk-grp name カラムに、新しいMディスク グループ名が表示されているはずです。

switch(svc)# show cluster SampleCluster vdisk
-------------------------------------------------------------------------------
Name Capacity iogroup mdisk-grp name Policy Status
-------------------------------------------------------------------------------
fn-data 1.00 GB 1 finance2 striped online
fn-log 1.00 GB 1 finance2 striped online
switch(svc)#
 


 

FlashCopy

FlashCopyは、コピー元のVディスクの集合をターゲットVディスクにコピーします。ターゲットVディスクの元の内容は消去されます。コピー動作が完了すると、ターゲットVディスクには、FlashCopyを開始した時点でのコピー元Vディスクの内容が含まれています。コピー動作にはある程度の時間がかかりますが、ターゲットにコピーされるデータは、瞬間的にコピーされたような状態になります。FlashCopyは、Time-Zeroコピー(T0)またはポイントインタイム コピー テクノロジーの一種と言うことができます。同じデータを従来の技法でコピーする場合よりも、所要時間がはるかに短縮されます。

ポイントインタイム コピー テクノロジーは、絶え間なく更新されるデータ セットを一貫した方法でコピーするという問題の解決に役立ちます。ポイントインタイム セマンティックスに対応しない技法を使用してデータ セットをコピーする場合、コピー動作の実行中にデータ セットが変更されると、コピー結果には最新バージョンと矛盾するデータが含まれる可能性があります。

FlashCopyの用途

次に、FlashCopyサービスの使用例をいくつか示します。

FlashCopyサービスの重要な用途は、絶えず変化するデータに対する一貫したバックアップの作成です。この用途では、ある時点での状態をキャプチャしたFlashCopyが作成され、結果のイメージはテープなどの3次ストレージにバックアップされます。この場合、FlashCopyターゲットは基本的に読み取り専用として扱われますが、場合によっては書き込みも行われます。

FlashCopyのもう1つの用途は、アプリケーションの試験運用です。ビジネス環境では、アプリケーションの新しいバージョンを実際の業務データでテストしてから、ソフトウェアのプロダクション コピーをアップデートすることが要求される場合が多くあります。そうすることによって、実際に使用するデータとの非互換性によってソフトウェア アップグレードが失敗するリスクが軽減されます。この用途では、FlashCopyターゲットへの読み取り/書き込みアクセスが必要です。

ビジネス環境におけるFlashCopyのその他の用途としては、監査およびデータ マイニングのためにコピーを作成する場合があります。

科学技術分野では、長期にわたるバッチ ジョブ用の再開ポイントを作成する目的でFlashCopyを使用する場合があります。この場合、バッチ ジョブの開始後、何日も経過してからエラーが発生した場合に、ジョブ全体を最初からやり直すのではなく、保存されているコピーからジョブを再開することができます。

FlashCopyマッピング

FlashCopyマッピングは、コピー元VディスクとターゲットVディスクの間で実行されます。これらのVディスクは、同じサイズでなければなりません。VDiskの一部を対象とするFlashCopyは、サポートされていません。コピー元とターゲットのVディスクは、同じSVCクラスタで管理されている必要がありますが、そのクラスタ内の異なるI/Oグループに属していても構いません。

各Vディスクは、1つのFlashCopyマッピングにのみ属することができます。FlashCopyマッピングに関与するVディスクは、関与しているかぎりサイズを増減することはできません。

FlashCopy一貫性グループ

FlashCopy一貫性グループは、いくつかのFlashCopyマッピングを含んでいます。一貫性グループに含めることができるFlashCopyマッピングの数は、SVCクラスタでサポートされるFlashCopyマッピングの最大数を上限とします。一貫性グループを指定して start コマンドを実行すると、その一貫性グループに含まれるすべてのFlashCopyマッピングが同時に起動され、グループに含まれるすべてのFlashCopyマッピングを通じて一貫性のある、ポイントインタイム コピーが作成されます。

FlashCopy機能では、fullモードまたはcopy-on-writeモードのいずれかを使用して、コピー元Vディスクの内容をコピー先Vディスクにコピーできます。

fullモード ― FlashCopy動作の開始後にコピー元Vディスクが変更されていなくても、コピー元Vディスクがコピー先Vディスクにコピーされます。コピー プロセスは、 rate パラメータで指定した速度で実行されます( 表 7-1 を参照)。

 

表 7-1 コピー速度の変換

コピー速度
KB/秒

1~10

128

11~20

256

21~30

512

41~50

2,048

91~100

64MB

copy-on-writeモード ― FlashCopy動作の開始後に送信元Vディスクが(書き込み動作によって)変更された場合にのみ、コピー元Vディスクがコピー先Vディスクにコピーされます。

一貫性グループを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 FlashCopyのコピー元VディスクおよびターゲットVディスクを作成します(「仮想ディスクの管理」)。

ステップ 2 Vディスクの設定を確認します。

switch(svc)# show cluster SampleCluster vdisk
-------------------------------------------------------------------------------
Name Capacity iogroup mdisk-grp name Policy Status
-------------------------------------------------------------------------------
fndata-snapshot 1.00 GB 1 finance striped online
fnlog 2.00 GB 1 finance striped online
fnlog-snapshot 2.00 GB 1 finance striped online
fndata 1.00 GB 1 finance striped online

) FlashCopyマッピングでは、ターゲットVディスクとコピー元Vディスクのサイズが同じでなければなりません。


ステップ 3 クラスタ コンフィギュレーション サブモードを開始します。

switch(svc)# cluster config SampleCluster
switch(svc-cluster)#
 

ステップ 4 FlashCopy機能をイネーブルにします。

switch(svc-cluster)# feature enable flash-copy

) FlashCopyマッピングを設定するには、事前にFlashCopy機能のライセンスを取得し、この機能をイネーブルにしておく必要があります。


ステップ 5 FlashCopy一貫性グループを作成します。

switch(svc-cluster)# flash-copy add fcgrp
 

ステップ 6 FlashCopy一貫性グループ サブモードを開始します。

switch(svc-cluster)# flash-copy name fcgrp
switch(svc-cluster-flash-copy)#
 

ステップ 7 コピー元VディスクからターゲットVディスクへのマッピングを設定します。

switch(svc-cluster-flash-copy)# map src-vdisk fnlog dst-vdisk fnlog-snapshot
switch(svc-cluster-flash-copy)# map src-vdisk fndata dst-vdisk fndata-snapshot
 

ステップ 8 表 7-1 を参照し、必要なコピー速度を調べます。コピー速度は、バックグラウンド コピーの速度を表します。この速度は%で表し、帯域幅との対応関係は表7-1のとおりです。オプションのコピー速度を設定しない場合、デフォルトの速度50に設定されます。この例では、 full モードおよびコピー速度90を使用しています。

ステップ 9 FlashCopyグループのコピー速度を設定します。

switch(svc-cluster-flash-copy)# mode full rate 90
 

ステップ 10 SVCコンフィギュレーション サブモードに戻ります。

switch(svc-cluster-flash-copy)# exit
switch(svc-cluster)# exit
switch(svc)#
 

ステップ 11 FlashCopyの設定を確認します。

switch(svc)# show cluster SampleCluster flash-copy fcgrp
Flash-copy mapping 1:
src vdisk is fnlog
dest vdisk is fnlog-snapshot
state is idle_or_copied
copy rate is 90
progress 0% done
 
Flash-copy mapping 2:
src vdisk is fndata
dest vdisk is fndata-snapshot
state is idle_or_copied
copy rate is 90
progress 0% done
 
Starting FlashCopy
 

ステップ 12 「FlashCopyの開始」を参照し、FlashCopyを開始します。


 

FlashCopyの開始

「FlashCopy一貫性グループ」に記載された手順に従って一貫性グループを設定した場合にかぎり、FlashCopyプロセスを開始できます。

FlashCopyプロセスを開始する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 FlashCopy一貫性グループのステータスを確認します。

switch(svc)# show cluster SampleCluster flash-copy
-----------------------------------
Name Status
-----------------------------------
fccstgrp0 idle_or_copied
fcgrp idle_or_copied
 

ステップ 2 cluster name cluster-name flash-copy fcgrp prepare コマンドを使用して、FlashCopyのためのコピー元VディスクおよびターゲットVディスクの準備を行います。このコマンドによって、コピー元Vディスクを宛先とするデータのキャッシュがフラッシュされ、FlashCopyを開始するまで、キャッシュの強制的なライト スルーが実行されます。

switch(svc)# cluster name SampleCluster flash-copy fcgrp prepare
 

ステップ 3 FlashCopy一貫性グループのステータスをチェックし、準備動作が完了したことを確認します。準備動作が完了している場合、グループのステータスはpreparedになります。準備動作が完了していない場合は、完了するまで待ちます。

switch(svc)# show cluster SampleCluster flash-copy
-----------------------------------
Name Status
-----------------------------------
fccstgrp0 idle_or_copied
fcgrp prepared
 

ステップ 4 FlashCopy一貫性グループの準備が整った時点で、 cluster name cluster-name flash-copy fcgrp start コマンドを使用してFlashCopyを開始します。このコマンドが実行された時点での、コピー元Vディスクのコピーが作成されます。

switch(svc)# cluster name SampleCluster flash-copy fcgrp start
 

ステップ 5 FlashCopy動作の進行状況を確認します。

switch(svc)# show cluster SampleCluster status flash-copy fcgrp
------------------------------------------
src vdisk dest vdisk progress
------------------------------------------
fnlog fnlog-snapshot 46%
fndata fndata-snapshot 6%
 

FlashCopy一貫性グループのすべてのマッピングでprogressフィールドが100%になると、FlashCopyは完了です。


 

FlashCopyの停止

FlashCopyを開始したあとで停止するには、 cluster name cluster-name flash-copy fcgrp stop コマンドを使用します。停止したあと、FlashCopyグループに cluster name cluster-name flash-copy fcgrp prepare コマンドを使用してから再開します。

リモート コピー

リモート コピーは、データ セットの2つのコピーを維持するための機能です。これら2つのコピーの関係は、対称ではありません。データ セットの一方のコピーが、プライマリ コピー(コピー元)とみなされます。このコピーは、通常の実行時における参照先を提供します。このコピーを更新すると、セカンダリ コピー(補助)にも更新結果が反映されます。セカンダリ コピーは、I/O実行のために参照されることは通常ありません。

このSVCリリースでは、同期リモート コピーがサポートされています。同期リモート コピーを使用すると、プライマリとセカンダリの両方に更新が確定されてから、アプリケーションに更新の完了を認識させます。その結果、セカンダリが完全に最新の状態に保たれ、確実にフェールオーバーに備えることができます。ただし、アプリケーションに遅延時間およびセカンダリへの通信リンクの帯域制限が課されることになります。

障害の回復

プライマリ コピーに障害が発生した場合、セカンダリ コピーをI/O動作用にイネーブルにすることができます。この機能の一般的な用途は、2つのサイトのうち一方が通常の動作時にサービスを提供し、この第1サイトで障害が検出されたときにのみ、第2サイトをアクティブ化することです。

セカンダリ コピーは、リモート コピー プロセス自体のために実行されるI/O以外のアプリケーションI/Oでは、アクセスできません。

セカンダリ コピーをイネーブルにしてアクティブ化するには、SVC、オペレーティング システム、および場合によってはアプリケーションに特定の設定が必要です。

セカンダリ コピーのイネーブル化は、フェールオーバー プロセス全体の一部として実行する必要があります。セカンダリのSVCクラスタに対して、関係を停止するように指示する必要があり、その結果、セカンダリ論理ユニットが通常のI/Oアクセスで使用可能になります。オペレーティング システムは、ファイル システムを実装しなければならない場合があります。アプリケーションは回復のために作業結果のログを残す場合があります。

リモート コピー関係

リモート コピー関係は、2つのVディスク(コピー元Vディスクおよび補助Vディスク)で構成されます。リモート コピーの一般的な用途では、コピー元Vディスクにデータの生成コピーが含まれます。このVディスクはアプリケーションが通常使用するVディスクです。補助Vディスクには、データのバックアップ コピーが含まれます。これは障害回復時に使用されます。

リモート コピー関係にある2つのVディスクは、サイズが同じでなければなりません。

2つのVディスクは、同じクラスタ(結果的に、同じI/Oグループ)に属することができます。相互に認識し合うように設定された2つのクラスタの、任意のI/Oグループに属するVディスクを使用することもできます。

リモート コピー関係にある各Vディスクは、それぞれ固有の役割を果たし、プライマリまたはセカンダリとして動作します。プライマリVディスクは、アプリケーション データの有効なコピーを含み、アプリケーションの書き込みI/Oでアクセス可能です。セカンダリVディスクは、アプリケーション データの有効なコピーを含みますが、アプリケーションの書き込みI/Oには使用できません。

リモート コピー一貫性グループ

リモート コピーの使用法によっては、複数の関係を取り扱わなければならない場合があります。リモート コピーでは、関係をグループ化し、それらの関係を一括して取り扱う機能が提供されています。状況によっては、それぞれの関係が緩やかなアソシエーションを共有し、グループ化は単に管理者の便宜を図ることだけを目的とする場合もあります。一方、より緊密なアソシエーションのあるVディスク同士の関係もあります。たとえば、アプリケーションのデータが複数のVディスクにまたがっている場合です。さらに複雑な例としては、異なるホスト システム上で複数のアプリケーションを実行し、各アプリケーションが異なるVディスク上のデータを使用し、これらのアプリケーションが相互にデータを交換し合う場合があります。

一貫性グループには、0個以上の関係を含めることができます。1つの一貫性グループに含まれるすべての関係で、コピー元クラスタおよび補助クラスタが一致している必要があります。

リモート コピーの設定

リモート コピーを設定する手順は、次のとおりです。


) この例では、別々のローカル クラスタとリモート クラスタを使用しますが、これらは同じクラスタであっても構いません。



ステップ 1 ローカル クラスタおよびリモート クラスタを作成します(「クラスタの作成および管理」を参照)。

ステップ 2 リモート コピー関係を形成するVディスクを、ローカル クラスタおよびリモート クラスタにそれぞれ作成します(「バックエンド ストレージの管理」)。

local-switch(svc)# show cluster local-cluster vdisk
-------------------------------------------------------------------------------
Name Capacity iogroup mdisk-grp name Policy Status
-------------------------------------------------------------------------------
fndata-src 2.00 GB 1 finance striped online
fnlog-src 1.00 GB 1 finance striped online
 
remote-switch(svc)# show cluster remote-cluster vdisk
-------------------------------------------------------------------------------
Name Capacity iogroup mdisk-grp name Policy Status
-------------------------------------------------------------------------------
fnlog-aux 1.00 GB 1 finance striped online
fndata-aux 2.00 GB 1 finance striped online

ステップ 3 ローカル クラスタのクラスタ コンフィギュレーション サブモードを開始します。

local-switch(svc)# cluster config local-cluster
local-switch(svc-cluster)#
 

ステップ 4 ローカル クラスタ上でリモート コピー機能をイネーブルにします。

local-switch(svc-cluster)# feature enable remote-copy
local-switch(svc-cluster)#
 

) リモート コピーを設定する前に、リモート コピー機能のライセンスを取得し、この機能をイネーブルにする必要があります。


ステップ 5 リモート クラスタのクラスタ コンフィギュレーション サブモードを開始します。

remote-switch(svc)# cluster config remote-cluster
remote-switch(svc-cluster)#
 

ステップ 6 リモート クラスタ上でリモート コピー機能をイネーブルにします。

remote-switch(svc-cluster)# feature enable remote-copy
remote-switch(svc-cluster)#
 

ステップ 7 ローカル クラスタで、リモート クラスタとのリモート コピー連携を確立します。

local-switch(svc-cluster)# remote-copy cluster remote-cluster
local-switch(svc-cluster)#
 

ステップ 8 リモート クラスタで、ローカル クラスタとのリモート コピー連携を確立します。

remote-switch(svc-cluster)# remote-copy cluster local-cluster
remote-switch(svc-cluster)#
 

ステップ 9 ローカル クラスタで、リモート コピー一貫性グループを作成します。

local-switch(svc-cluster)# remote-copy add rcgrp cluster remote
local-switch(svc-cluster)#
 

ステップ 10 ローカル クラスタで、リモート コピー一貫性グループ サブモードを開始します。

local-switch(svc-cluster)# remote-copy name rcgrp
local-switch(svc-cluster-remote-copy)#
 

ステップ 11 リモート コピー一貫性グループで、コピー元Vディスクと補助Vディスクの間にリモート コピー関係を作成します。

local-switch(svc-cluster-remote-copy)# map src-vdisk fndata-src aux-vdisk fndata-aux
local-switch(svc-cluster-remote-copy)# map src-vdisk fnlog-src aux-vdisk fnlog-aux
local-switch(svc-cluster-remote-copy)#
 

ステップ 12 ローカル スイッチ上のSVCコンフィギュレーション サブモードに戻ります。

local-switch(svc-cluster-remote-copy)# exit
local-switch(svc-cluster)# exit
local-switch(svc)#
 

ステップ 13 リモート コピー一貫性グループの設定を確認します。

local-switch(svc)# show cluster local-cluster remote-copy rcgrp
Remote-copy mapping 1:
master cluster is local-cluster
master vdisk is fndata-src
aux cluster is remote-cluster
aux vdisk is fndata-aux
status is inconsistent_stopped
progress 0% done
 
Remote-copy mapping 2:
master cluster is local-cluster
master vdisk is fnlog-src
aux cluster is remote-cluster
aux vdisk is fnlog-aux
status is inconsistent_stopped
progress 0% done
 
local-switch(svc)#
 


 

リモート コピーの開始

一貫性グループに関するリモート コピーの設定を完了したあと、 start コマンドを使用して、リモート コピー関係を開始(アクティブ化)します。このコマンドは、対応するコピー元Vディスクから補助Vディスクへのバックグラウンド コピーをトリガーします。以後、特定のコピー元Vディスクに書き込みが実行されると、リモート コピー関係にある対応する補助Vディスクに書き込みがミラーリングされます。

リモート コピー関係を開始する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 ローカル スイッチ上のSVCコンフィギュレーション サブモードを開始します。

local-switch# svc-config
local-switch(svc)#
 

ステップ 2 リモート コピー一貫性グループの start コマンドを実行し、一貫性グループに含まれるリモート コピー関係をアクティブ化します。

local-switch(svc)# cluster name local-cluster remote-copy rcgrp start
local-switch(svc)#

ステップ 3 statusコマンドを発行して、リモート コピーの進行状況を確認します。

local-switch(svc)# show cluster local-cluster status remote-copy rcgrp
------------------------------------------
src vdisk dest vdisk progress
------------------------------------------
fndata-src fndata-aux 8%
fnlog-src fnlog-aux 16%
local-switch(svc)#
 

ステップ 4 コピー元Vディスクから補助Vディスクへのデータのバックグラウンド コピーが完了すると、一貫性グループに含まれるすべての関係のステータスがconsistent_synchronizedになり、補助Vディスクの内容は、対応するコピー元Vディスクと一致した最新の状態になります。

local-switch(svc)# show cluster local-cluster remote-copy rcgrp
Remote-copy mapping 1:
master cluster is local-cluster
master vdisk is fndata-src
aux cluster is remote-cluster
aux vdisk is fndata-aux
status is consistent_synchronised
progress 100% done
 
Remote-copy mapping 2:
master cluster is local-cluster
master vdisk is fnlog-src
aux cluster is remote-cluster
aux vdisk is fnlog-aux
status is consistent_synchronised
progress 100% done
 
local-switch(svc)#
 


 

リモート コピーの停止

一貫性グループのリモート コピー関係を一時停止するには、 stop コマンドを使用します。以後、関係のあるコピー元Vディスクに対する書き込みは、対応する補助Vディスクに反映されなくなります。

local-switch(svc)# cluster name local-cluster remote-copy rcgrp stop
local-switch(svc)#
 

フェールオーバーおよび回復プロセス

通常の動作中にリモート コピー関係がアクティブである場合、関係のあるコピー元Vディスクはフル アクセスが可能ですが、補助Vディスクは書き込み動作には使用できません。

ローカル(マスター)クラスタに障害が発生した場合は、 aux-enable オプションを使用してリモート コピー関係を停止し、リモート クラスタの補助Vディスクへの書き込みアクセスを可能にする必要があります。

remote-cluster(svc)# cluster name remote-cluster remote-copy rcgrp stop aux-enable
remote-cluster(svc)#
 

ローカル クラスタがアップに戻ったあと、管理者は次の2つの方法のどちらかで、リモート コピー関係を再開できます。

ローカル クラスタをプライマリ(マスター)にして、リモート コピー関係を再開する。

リモート クラスタをプライマリ(マスター)にして、リモート コピー関係を再開する。どちらの場合にも、リモート コピーを再開するときは force オプションを指定する必要があります。コピー元Vディスクおよび補助Vディスクを最新の状態にするために、バックグラウンド コピーが必要です。

次のコマンドは、ローカル クラスタをプライマリにして、一貫性グループのリモート コピー関係を再開します。

local-cluster(svc)# cluster name local-cluster remote-copy rcgrp start force
local-cluster(svc)#
 

次のコマンドは、startコマンドでauxオプションを使用することにより、リモート クラスタをプライマリにして、一貫性グループのリモート コピー関係を再開します。

remote-cluster(svc)# cluster name remote-cluster remote-copy rcgrp start aux force
remote-cluster(svc)#
 

show remote-copy コマンドを使用して、リモート コピー一貫性グループのプライマリの設定を確認します。補助Vディスクまたはコピー元Vディスクのどちらをプライマリ(マスター)の役割に設定しているかは、Primaryカラムに表示されます。

remote-cluster(svc)# show cluster remote-cluster remote-copy
----------------------------------------------------------
Name Remote Cluster Mappings Primary Status
----------------------------------------------------------
rcgrp remote 2 aux consistent_synchronised
remote-cluster(svc)#