Cisco MDS 9000 ファミリー SAN Volume Controller コンフィギュレーション ガイド
仮想ディスクの管理
仮想ディスクの管理
発行日;2012/02/06 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

仮想ディスクの管理

仮想化のポリシー

ストライプ

シーケンシャル

イメージ

ライセンス要件

Vディスクの設定

仮想ディスクの管理

Vディスクは、クラスタがSAN上のホストに見せるLUNの仮想表現です。各Vディスクは1つのI/Oグループに個別に対応づけられます。

この章の内容は、次のとおりです。

「仮想化のポリシー」

「ライセンス要件」

「Vディスクの設定」

仮想化のポリシー

仮想化とは、Vディスクに分割可能なストレージのプールを作成するプロセスです。Vディスクは、そのVディスクを使用するホスト システムによって認識され、SANストレージに関する共通の管理手段を提供します。Cisco MDS 9000ファミリーのVディスクが使用する仮想化のポリシーは3種類あり、ストライプ、シーケンシャル、またはイメージのいずれかを使用します。

ストライプ

ストライプ ポリシーを使用してVディスクを作成する場合、そのVディスクのエクステントは、指定の順序に並べられたMディスクのリストから順番に割り当てられます。割り当てアルゴリズムは、順序付きリストの最初のMディスクから始まり、そのMディスクにエクステントの割り当てを試行したあと、次のディスクに進みます。

Mディスクは順番に割り当てを処理します。該当するMディスクに空いているエクステントがない場合、リストの次のMディスクに進みます。リストの末尾に達すると、リストの先頭のディスクに順番が戻ります。このようにして、必要なエクステントがすべて割り当てられるまで、ディスク割り当てが実行されます。

1つのMディスクをリストに2回以上指定することができます。その場合、リストで順番が回ってくるたびに、同じディスクから2つのエクステントが割り当てられることになります。この動作は、サイズの異なるMディスク間でストライピングする場合に役立ちます。

シーケンシャル

シーケンシャル ポリシーを使用してVディスクを作成する場合、そのVディスクのエクステントは、指定した単一のMディスクから割り当てられます。ターゲットMディスクの中から、空いているエクステントがシーケンシャルに含まれているリージョンが検索されます。つまり、完全にシーケンシャルなエクステントを使用してVディスクを割り当てることのできる、十分な大きさのリージョンです。このようなリージョンが2回以上見つかった場合、条件を満たすリージョンのうち最小のものが選ばれます。このようなリージョンが見つからなかった場合、Vディスクの作成は失敗します。

イメージ

イメージ モードは、SVCが管理していなかったディスクから、既存のデータをインポートするためのサポートを提供します。

ライセンス要件

ライセンスの対象となる仮想化容量の合計は、クラスタによってエクスポートされるVディスク容量のギガバイト(GB)数です。デフォルトでは、この容量は0に設定されています。Vディスクを作成する前に、 feature enable コマンドを使用して、必要な仮想化容量を、ライセンスを取得して設定する必要があります。

容量の90%に達した場合、Vディスクの作成または拡大を試行すると、警告メッセージが表示されます。Vディスクの作成または拡大が停止されることはありません。その代わりに、使用量が100%以上になった時点で、フィーチャライゼーション ログにエラーが書き込まれます。

Vディスクの設定

Vディスクを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Mディスク グループmarketingから3つのVディスク、およびfinanceグループから1つのVディスクを作成して識別します。

switch1(svc)# cluster config SampleCluster
switch1(svc-cluster)# vdisk add crm-log iogroup 1 mdisk-grp marketing capacity 2 gb
Warning: licensed virtualisation capacity has been exceeded

ヒント Vディスクを作成する前に、正式に購入した仮想化容量を設定する必要があります。

ライセンスを取得している仮想化容量を超えると、警告メッセージが表示されます。購入した仮想化容量を設定するには、 feature enable capacity コマンドを使用します。

ステップ 2 ライセンス取得済みの仮想化容量を200 GBに設定し、Mディスク グループmarketingおよびfinanceからのVディスクの作成を続けます。

switch(svc-cluster)# vdisk add crm-data iogroup 1 mdisk-grp marketing capacity 2 gb clean
switch(svc-cluster)# vdisk add crm-idx iogroup 1 mdisk-grp marketing capacity 1 gb
switch(svc-cluster)# vdisk add fn-1 iogroup 2 mdisk-grp finance capacity 2 gb
 

cleanオプションは、Vディスク全体を0に初期化します。クリーニングが完了するまで、Vディスクはオフライン状態です。


ステップ 3 SVCコンフィギュレーション モードに戻ります。

switch(svc-cluster)# exit
switch(svc)#
 

ステップ 4 show cluster cluster-name vdisk コマンドを使用して、Vディスクの設定を確認します。

switch(svc)# show cluster SampleCluster vdisk
-------------------------------------------------------------------------------
name capacity iogroup mdisk-grp name policy status
-------------------------------------------------------------------------------
crm-idx 1.00 GB 1 marketing striped online
crm-log 1.00 GB 1 marketing striped online
crm-data 2.00 GB 1 marketing striped offline
fn-1 2.00 GB 2 finance striped online
 

ヒント Vディスク作成プロセスのステップ 2cleanオプションを使用したので、Vディスクcrm-dataはオフラインです。ディスクのクリーニングには時間がかかります。このプロセスが完了するまで待ってください。


ステップ 5 もう一度 show cluster cluster-name vdisk コマンドを使用して、すべてのVディスクがオンラインになっていることを確認します。

switch(svc)# show cluster SampleCluster vdisk
-------------------------------------------------------------------------------
name capacity iogroup mdisk-grp name policy status
-------------------------------------------------------------------------------
crm-idx 1.00 GB 1 marketing striped online
crm-log 1.00 GB 1 marketing striped online
crm-data 2.00 GB 1 marketing striped online
fn-1 2.00 GB 2 finance striped online

) 各Vディスクがオンライン状態になっていれば、フォーマットは完了です。


ステップ 6 show cluster cluster-name mdisk-group コマンドを使用して、各Mディスク上で作成されたVディスクの数を確認します。

switch(svc)# show cluster SampleCluster mdisk-grp
-------------------------------------------------------------------------------
name Capacity free extent number number status
size(MB) of mdisks of vdisks
-------------------------------------------------------------------------------
finance 7.56 GB 5.56 GB 16 5 1 online
marketing 6.48 GB 2.48 GB 16 5 3 online
 

ステップ 7 show cluster cluster-name iogroup コマンドを使用して、各I/Oグループが使用できるVディスクの数を確認します。

switch(svc)# show cluster SampleCluster iogroup
------------------------------------------
ID Name Node count Vdisk count
------------------------------------------
1 io_grp0 2 3
2 io_grp1 2 1
3 io_grp2 0 0
4 io_grp3 0 0
5 recovery_io_grp 0 0

recovery_io_groupは、クラスタ回復プロセスのために作成される内部的なSVC I/Oグループです。