Cisco MDS 9020 ファブリック スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド
トラブルシューティング
トラブルシューティング
発行日;2012/02/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 1MB) | フィードバック

目次

トラブルシューティング

全般的なシステム チェック

コンポーネントのトラブルシューティング

スイッチの診断

入力電力 LED がオフ

システム障害 LED がオン

Power-On Self Test(POST; 電源投入時自己診断テスト)診断

内部ファームウェア障害の点滅パターン

システム エラー点滅パターン

コンフィギュレーション ファイル システム エラー点滅パターン

過熱点滅パターン

ログイン LED の表示

メンテナンス モードを使用したスイッチの回復

メンテナンス モードの終了

ファームウェア イメージ ファイルのアンパック

ネットワーク設定のリセット

デフォルトのユーザ アカウントの復元

ログ ファイルのコピー

スイッチ設定の削除

ファイルシステムの再作成

スイッチのリセット

ブート ローダーの更新

起動時の問題の特定

テクニカル サポートへの連絡

トラブルシューティング

この付録では、Cisco MDS 9020 ファブリック ハードウェアの取り付けに関するトラブルシューティング方法を説明します。次の内容を取り上げます。

「全般的なシステム チェック」

「コンポーネントのトラブルシューティング」

「起動時の問題の特定」

「テクニカル サポートへの連絡」

全般的なシステム チェック

初回起動時の問題の多くは、スイッチが電源コード コネクタに接続されていないなどの原因によって発生します。 初回のシステム起動が完了したら、次のことを確認してください。

スイッチが正しく設置され、問題なく初期化する。 「Cisco MDS 9020 ファブリック スイッチの設置方法」を参照してください。

電源がシステムの電力を供給しており、ファンが稼働している。

コンポーネントのトラブルシューティング

スイッチに関する診断情報は、シャーシ LED とポート LED を通じて取得できます。 ここでは、次のタイプの診断について説明します。

「スイッチの診断」

「Power-On Self Test(POST; 電源投入時自己診断テスト)診断」

また、メンテナンス モードを使用して、ディセーブルになったスイッチを回復する方法についても説明します。

スイッチの診断

スイッチの診断は、図B-1に示すように、スイッチ LED によって示されます。

図B-1 スイッチ LED

 

1

入力電力 LED(緑)

3

システム障害 LED(黄)

2

ハードビート LED(緑)

LED は、次の状態を示しています。

「入力電力 LED がオフ」

「システム障害 LED がオン」

入力電力 LED がオフ

入力電力 LED は、スイッチの論理回路が適切な電圧を受け取っていることを示しています。 入力電力 LED がオフの場合の手順は、次のとおりです。


ステップ 1 電源コードとコネクタを調べます。 コードが抜けていますか? コードまたはコネクタは損傷していますか?

はい - 必要な修正または修理を行います。 同じ状態が続く場合は、ステップ 2に進んでください。

いいえ - ステップ 2に進んでください。

ステップ 2 AC 電源を調べます。 電源は適切な電圧を供給していますか?

はい - 担当の認定メンテナンス プロバイダに連絡してください。

いいえ - 必要な修理を行います。 状態が続く場合は、担当の認定メンテナンス プロバイダに連絡してください。


 

システム障害 LED がオン

システム障害 LED は、スイッチの論理回路が過熱状態であるか、POST エラーが発生したことを示しています。 システム障害 LED がオンのときは、常にハートビート LED のエラー点滅コードも発生します。 システム障害 LED がオンの場合は、ハートビット LED のエラー点滅パターンを識別して、必要な処置を行ってください。 ハートビート LED の点滅パターンの詳細については、「Power-On Self Test(POST; 電源投入時自己診断テスト)診断」を参照してください。

Power-On Self Test(POST; 電源投入時自己診断テスト)診断

スイッチは、電源投入プロシージャの一環として、一連のテストを実行します。 POST 診断プログラムでは、次のテストが実行されます。

PROM 内のブート ファームウェアおよびフラッシュ メモリ内のスイッチ ファームウェアのチェックサム テスト

すべてのポートでの内部データ ループバック テスト

ASIC でのアクセスおよび完全性テスト

スイッチは、POST の実行中に検出したエラーをログに記録します。 POST エラーの中には致命的なものもあれば、そうでないものもあります。 スイッチはハートビート LED と ログイン LED を使用して、スイッチとポートのステータスを示します。 致命的なエラーは、それ以上動作しないようにスイッチをディセーブルにします。 致命的でないエラーの場合、スイッチは動作できますが、エラーの発生したポートはディセーブルになります。 問題が致命的かどうかは、担当の認定メンテナンス プロバイダに問い合せてください。

エラーがない場合、ハートビート LED は 1 秒間に 1 回の一定の間隔で点滅します。 致命的なエラーが発生した場合、ハートビート LED はエラー点滅パターンを示し、システム障害 LED がオンになります。 致命的でないエラーがある場合、スイッチは障害の発生したポートをディセーブルにし、関連付けられた ログイン LED が点滅します。

ハートビート LED は、スイッチの動作ステータスを示します。 エラーなく POST が終了した場合、ハートビート LED は 1 秒間に 1 回の一定の間隔で点滅します。 スイッチがメンテナンス モードのときは、ハートビート LED はオンのままです。 メンテナンス モードの詳細については、「メンテナンス モードを使用したスイッチの回復」を参照してください。 その他の点滅パターンはすべて、致命的なエラーを示しています。 致命的なエラーが発生すると、ハートビート エラー点滅パターンを示すほか、システム障害 LED がオンになります。

ハートビート LED は、次の状態の場合にエラー点滅パターンを示します。

2 回点滅― 「内部ファームウェア障害の点滅パターン」

3 回点滅― 「システム エラー点滅パターン」

4 回点滅― 「コンフィギュレーション ファイル システム エラー点滅パターン」

5 回点滅― 「過熱点滅パターン」

内部ファームウェア障害の点滅パターン

内部ファームウェア障害の点滅パターンは、2 回点滅した後 2 秒間停止します。 2 回点滅エラー パターンは、ファームウェアに障害があり、スイッチをリセットする必要があることを示しています。 メンテナンス ボタンを一瞬押して離し、スイッチをリセットしてください。

システム エラー点滅パターン

システム エラー点滅パターンは、3 回点滅した後 2 秒間停止します。 3 回点滅エラー パターンは、POST の失敗またはシステム障害によってスイッチが動作不能な状態になっていることを示しています。 システム エラーが発生した場合は、担当の認定メンテナンス プロバイダに連絡してください。 メンテナンス ボタンを一瞬押して離し、スイッチをリセットしてください。

コンフィギュレーション ファイル システム エラー点滅パターン

コンフィギュレーション ファイル システム エラー点滅パターンは、4 回点滅した後 2 秒間停止します。 4 回点滅エラー パターンは、ファイル システム エラーが発生し、ファイル システムを作成し直す必要があることを示しています。 ファイル システムを作成し直す手順については、「ファイルシステムの再作成」を参照してください。

過熱点滅パターン

過熱点滅パターンは、5 回点滅した後 2 秒間停止します。 5 回点滅エラー パターンは、スイッチ内の気温が障害温度しきい値を超えたことを示しています。 障害温度しきい値は、70℃(158°F)です。

ハートビート LED が過熱点滅パターンを示す場合の手順は、次のとおりです。


ステップ 1 シャーシの通気口を調べます。 吸気口と排気口はきれいですか?

はい - ステップ 2に進んでください。

いいえ - 必要に応じて、ファンの吸気口と排気口の汚れを取り除いてください。 同じ状態が続く場合は、ステップ 2に進んでください。

ステップ 2 スイッチ周辺の気温と、スイッチ周囲のスペースを考慮します。 必要な修正作業を行います。 状態が続く場合は、スイッチの電源を切り、担当の認定メンテナンス プロバイダに連絡してください。


 

ログイン LED の表示

ポートの診断は、各ポートのログイン LED によって示されます。図B-2 は、ポート 1 のログイン LED を表わしています。

図B-2 ファイバ チャネル ポート LED

 

1

ログイン LED(緑)

ログイン LED は、次の 3 つのステータスを表示します。

オン: デバイスがポートにログインしている。

1 秒間に 1 回点滅: デバイスがポートにログイン中。

1 秒間に 2 回点滅: ポートがダウンしているか、オフラインである。または、ポートでエラーが発生している。

ログイン LED が 1 秒間に 2 回点滅する場合は、問題が起きているポートに関するメッセージのログファイルを調べてください。 ログイン LED は、通常、E ポートを隔離した結果としてエラーを示します。 E ポートは、次の原因によって隔離されることがあります。

FL ポートが別のスイッチに接続されている。

ドメイン ID が重複している。

タイムアウト値が重複している。

アクティブ ゾーン セット間のゾーン メンバーシップが重複している。

ドメイン ID、タイムアウト値、およびゾーンの変更方法については、 『Cisco MDS 9020 Fabric Switch Configuration Guide and Command Reference』 を参照してください。

隔離された E ポートを診断する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 show logging logfile コマンドを使用して、ログファイルを表示します。 ログファイルに、問題が起きているポートでのサポートされていない E ポート コマンドに関する反復メッセージが示されていますか?

はい - ポートは、FL ポートとして設定され、別のスイッチに接続されています。 ポートの接続またはポート タイプを修正してください。

いいえ - ステップ 2に進んでください。

ステップ 2 show fcdomain domain-list コマンド を使用して、ファブリック ドメイン ID を表示します。 ファブリック内のドメイン ID はすべて一意ですか?

はい - ステップ 3に進んでください。

いいえ - 原因となっているスイッチのドメイン ID を修正してください。 ポートをリセットします。 同じ状態が続く場合は、ステップ 3に進んでください。

ステップ 3 各スイッチで、 show fctimer コマンドを使用してタイムアウト値を表示します。 ファブリック内のすべてのスイッチについて、 r_a_tov タイムアウト値と e_d_tov タイムアウト値を比較します。 すべてのスイッチでタイムアウト値は同一ですか?

はい - ステップ 4に進んでください。

いいえ - 原因となっているスイッチのタイムアウト値を修正してください。 同じ状態が続く場合は、ステップ 4に進んでください。

ステップ 4 各スイッチで、 show zoneset active コマンドを使用してアクティブ ゾーン セットを表示します。 アクティブ ゾーン セット間のゾーン メンバーシップを比較します。 同一ですか?

はい - 担当の認定メンテナンス プロバイダに連絡してください。

いいえ - アクティブ ゾーン セットのいずれかを非アクティブ化するか、メンバーシップが同一になるように重複するゾーンを編集します。 状態が続く場合は、担当の認定メンテナンス プロバイダに連絡してください。


 

メンテナンス モードを使用したスイッチの回復

スイッチは、次の理由で動作不能または管理不能に陥ることがあります。

ファームウェアの破損

IP アドレスの喪失

スイッチ設定の破損

パスワードの亡失

これらの特定の場合には、メンテナンス モードを使用してスイッチを回復できます。 メンテナンス モードでは、一時的にスイッチの IP アドレスを 10.0.0.1 に戻し、次のことを実行できるようにします。

admin アカウントのデフォルトのパスワードを復元する。

ネットワーク設定パラメータをデフォルト値に戻す。

すべてのスイッチ設定パラメータを工場出荷時のデフォルト値に戻す。

スイッチ ファイル システムを作成し直す。

スイッチをリセットする。

システム ブート ローダーを更新する。

スイッチを回復する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 スイッチをファブリックから切り離します。

ステップ 2 PC コンソールからスイッチのコンソール ポートへのシリアル接続を確立します。

ステップ 3 スイッチをメンテナンス モードにします。 先の尖った工具で メンテナンス ボタンを押し続けます。 ハートビート LED がオンのままになったら、ボタンを離します。

ステップ 4 メンテナンス モードのアカウント名とパスワード(prom、prom)を入力し、 Enter キーを押します。

Switch login: prom
Password:xxxx
 

ステップ 5 メンテナンス メニューには、いくつかの回復オプションがあります。 キーボードで、該当する番号(option: フィールドに表示されている)を押してスイッチ回復オプションを選択し、 Enter キーを押します。

0) Exit
1) Image Unpack
2) Reset Network Config
3) Reset User Accounts to Default
4) Copy Log Files
5) Remove Switch Config
6) Remake Filesystem
7) Reset Switch
8) Update Boot Loader
Option:

ステップ 6 通常の動作に戻るには、オプション 7 の Reset Switch を選択します。


 

各メンテナンス メニュー オプションについては、次の項で説明します。

「メンテナンス モードの終了」

「ファームウェア イメージ ファイルのアンパック」

「ネットワーク設定のリセット」

「デフォルトのユーザ アカウントの復元」

「ログ ファイルのコピー」

「スイッチ設定の削除」

「ファイルシステムの再作成」

「スイッチのリセット」

「ブート ローダーの更新」

メンテナンス モードの終了

このオプションは、現在のログイン セッションを閉じます。 再度ログインするには、メンテナンス モードのアカウント名とパスワード(prom、prom)を入力します。 通常の動作に戻るには、メンテナンス メニューからオプション 7 Reset Switch を選択します。

ファームウェア イメージ ファイルのアンパック

このオプションは、Cisco MDS 9020 ファブリック スイッチには適用できません。

ネットワーク設定のリセット

Reset Network Config オプションは、ネットワーク プロパティを工場出荷時のデフォルト値にリセットし、mgmt0 インターフェイスをディセーブルにします。 ネットワークのデフォルト値は、次のとおりです。

IP アドレス: 10.0.0.1

サブネット マスク: 255.0.0.0

ゲートウェイ: 10.0.0.254

デフォルトのユーザ アカウントの復元

Reset User Accounts to Default オプションは、Admin アカウント名のパスワードをデフォルト(admin123)に戻し、その他のすべてのユーザ アカウントをスイッチから削除します。

ログ ファイルのコピー

このオプションは、Cisco MDS 9020 ファブリック スイッチには適用できません。

スイッチ設定の削除

Remove Switch Config オプションは、デフォルト設定以外のすべての設定をスイッチから削除します。 これによって、ユーザ アカウントとゾーン以外のスイッチ設定パラメータを工場出荷時のデフォルト値に戻します。


) このオプションは、担当の認定メンテナンス プロバイダから指示された場合にだけ使用してください。


ファイルシステムの再作成

スイッチ設定が破損した場合は、設定が格納されているファイル システムを作成し直す必要があります。 Remake Filesystem オプションは、ファイル システムを作成し直し、ユーザ アカウントとゾーンを含め、スイッチの設定を工場出荷時のデフォルト値にリセットします。


注意 Remake Filesystem オプションは、running-config ファイルと startup-config ファイルを削除します。 その後、アーカイブされた設定を使用してスイッチを元に戻すか、手動でスイッチを再設定する必要があります。

ファイル システムを作成し直す手順は、次のとおりです。


ステップ 1 スイッチをファブリックから切り離します。

ステップ 2 PC コンソールからスイッチのコンソール ポートへのシリアル接続を確立します。

ステップ 3 スイッチをメンテナンス モードにします。 先の尖った工具で メンテナンス ボタンを押し続けます。 ハートビート LED がオンのままになったら、ボタンを離します。

ステップ 4 アカウント名(prom)とパスワード(prom)を入力し、 Enter キーを押します。

Switch login: prom
Password:xxxx
 

ステップ 5 メンテナンス メニューで 6 (Remake Filesystem)を入力し、 Enter キーを押して、コンフィギュレーション ファイルを作成し直します。

0) Exit
1) Image Unpack
2) Reset Network Config
3) Reset User Accounts to Default
4) Copy Log Files
5) Remove Switch Config
6) Remake Filesystem
7) Reset Switch
8) Update Boot Loader
Option: 6
 

ステップ 6 プロセスが完了したら、 7 Reset Switch )を入力して、スイッチをリセットし、メンテナンス モードを終了します。


 

スイッチのリセット

Reset Switch オプションは、Telnet セッションを閉じて、メンテナンス モードを終了します。さらに、現在のスイッチ設定を使用してスイッチをリブートします。

ブート ローダーの更新

Update Boot Loader オプションは、Linux カーネルをメモリにロードするシステム ブート ローダーを更新します。


) このオプションは、担当の認定メンテナンス プロバイダから指示された場合にだけ使用してください。


起動時の問題の特定

起動シーケンス中のシステム状態は、すべて LED によって表示されます。 LED を確認することによって、起動シーケンスのいつどこでシステム障害が発生したかを判別できます。

起動時の問題を特定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 電源を入れます。 すぐに、ファンの動作音が聞こえるはずです。 電源装置は正常に動作しているが、ファンに障害があると考えられる場合には、テクニカル サポート担当者に連絡してください。

ステップ 2 LED が次のように成っていることを確認します。

入力電力 LED がオン。

ハートビート LED が 1 秒間に 1 回点滅。

システム障害 LED がオフ。

入力電力 LED がオフの場合は、「入力電力 LED がオフ」のトラブルシューティングの手順を参照してください。

システム障害 LED がオンの場合は、ハートビート LED がエラー点滅パターンを示します。 点滅パターンの説明と対処方法については、「Power-On Self Test(POST; 電源投入時自己診断テスト)診断」を参照してください。

ステップ 3 起動情報およびシステム バナーが表示されない場合には、端末が正しく設定され、コンソール ポートに正しく接続されていることを確認します。


 

テクニカル サポートへの連絡

この付録のトラブルシューティング情報を使用しても起動時の問題を解決できない場合には、テクニカル サポート担当者に連絡して指示を受けてください。 連絡される前に、サポート担当者が速やかに対処できるように、次の情報を用意してください。

スイッチの受領日

スイッチのシリアル番号(フロント パネル右上のラベルにある SN: で始まる番号)


) CLI にアクセスできる場合は、show module コマンドを実行してスイッチのシリアル番号を表示できます。


ソフトウェアのタイプおよびリリース番号

メンテナンス契約または保証情報

問題の簡単な説明

問題を特定して解決するために行った作業に関する簡単な説明

この情報の収集が終了したら、 テクニカル サポート(p.xiii) を参照してください。