Cisco SCE8000 CLI コマンド リファレンス Rel 3.1.6S
コマンドライン インターフェイス
コマンドライン インターフェイス
発行日;2012/02/03 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

コマンドライン インターフェイス

ヘルプの利用方法

権限およびコマンドのレベル(階層)

CLI コマンドの階層構造

プロンプト表示

CLI ヘルプ機能

部分ヘルプ

引数ヘルプ

[no] 形式

ナビゲーションおよびショートカット機能

コマンド ヒストリ

キーボード ショートカット

Tab キーによるコマンドの完成機能

FTP のユーザ名とパスワード

コマンド出力の管理

画面表示のスクロール

コマンド出力のフィルタリング

コマンド出力のファイルへのリダイレクト

CLI の権限レベル

ユーザからビューア レベル権限への変更

ルート レベルの権限でのログイン

モードの終了

特権 EXEC モードの終了およびビューア モードへの移行

グローバル コンフィギュレーション モードの終了

コンフィギュレーションモードの間の移動

グローバル コンフィギュレーション モードの開始および終了

グローバル コンフィギュレーション モードの開始

グローバル コンフィギュレーション モードの終了

インターフェイス コンフィギュレーション モード

ポートの設定

管理インターフェイス コンフィギュレーション モードの開始

ラインカード インターフェイス コンフィギュレーション モードの開始

ライン インターフェイス コンフィギュレーション モードの開始

1 つのインターフェイス コンフィギュレーション モードから別のインターフェイス コンフィギュレーション モードへの移動

「do」コマンド:終了せずにコマンドを実行

CLI スクリプトの作成

コマンドライン インターフェイス

この章では、SCE プラットフォームの Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)の使用方法、階層構造、権限レベル、およびヘルプ機能について説明します。CLI は、SCE プラットフォームの管理インターフェイスの 1 つです。

CLI は、Telnet セッションを通して利用するか、または SCE プラットフォームの前面パネルのコンソール ポートから直接利用できます。Telnet セッションを開始する場合には、最も簡易なユーザ レベルであるユーザ EXEC モードから始めます。

SCE プラットフォームは、CLI セッションを同時に 11 までサポートしています(Telnet 接続によるセッションが 5 つ、SSH 接続によるセッションが 5 つ、コンソール ポート経由のセッションが 1 つ)。

「ヘルプの利用方法」

「権限およびコマンドのレベル(階層)」

「CLI ヘルプ機能」

「ナビゲーションおよびショートカット機能」

「コマンド出力の管理」

「CLI の権限レベル」

「モードの終了」

「コンフィギュレーションモードの間の移動」

「CLI スクリプトの作成」

ヘルプの利用方法

各コマンド モードで使用できるコマンドのリストを表示するには、システム プロンプトに疑問符(?)を入力します。コンテキスト ヘルプ機能により、各コマンドに関連付けられたキーワードおよび引数のリストも表示できます。

次の表に、コマンド モード、コマンド、キーワード、または引数に関するヘルプ情報を表示できるコマンドの一覧を表示します。

 

表1-1 ヘルプの利用方法

コマンド
説明

?

特定のコマンド モードで使用できる全コマンドの一覧を表示します。

<コマンドの先頭部分>?

例:

c?
calendar cd clear clock configure copy copy-passive

入力した文字列で始まるコマンドの一覧を表示します。

(コマンドと疑問符の間にスペースを入れないでください。)

<コマンドの先頭部分><Tab>

例:

en <Tab>
enable

途中まで入力したコマンド名を完全なコマンドにします。

<コマンド>?

指定されたコマンドに関連付けられたキーワードの一覧を表示します。

<コマンド キーワード>?

例:

show ?
access-lists Show all access-lists

指定されたキーワードに関連付けられた引数の一覧を表示します。

キーワードと疑問符の間にスペースを入れてください。

権限およびコマンドのレベル(階層)

CLI を使用する場合には、次の 2 つの概念を理解しておく必要があります。

権限レベル ― ― 実行可能なコマンドのレベルを示します。簡易な権限レベルを持つユーザはシステム内の一部の情報を表示できるだけですが、高い権限レベルを持つ管理者はコンフィギュレーションの変更を行うことができます。

このマニュアルでは、管理者権限レベルを含むコマンドまで説明します。

コマンドの階層 ― レベルコマンドを実行するコンテキストを提供します。コマンドは複数のカテゴリに分類され、各コマンドはカテゴリのコンテキスト内でのみ使用できます。たとえば、ラインカードに関するパラメータの設定は、ラインカード インターフェイス コンフィギュレーション モードで実行する必要があります(CLI コマンドの階層構造 を参照)。

ここでは、権限レベルとコマンド階層レベル、およびその操作方法について説明します。

画面上のプロンプトは、現在の権限レベルとコマンド階層レベル、および指定されたホスト名を示します。


) このマニュアルでは、サンプル ホスト名として SCE が使用されています。


「CLI コマンドの階層構造」

「プロンプト表示」

CLI コマンドの階層構造

すべての CLI コマンドは、コマンドのタイプに応じて階層構造にグループ化されています。階層構造の最初のレベルは、ユーザ EXEC および特権 EXEC モードの 3 つです。これらは、非コンフィギュレーション モードです。これらのモードで利用可能なコマンドを使用すると、SCE プラットフォームのモニタリング、ファイル システムの操作、および SCE プラットフォームのコンフィギュレーションの変更を伴わないその他の操作を行うことができます。

階層構造の次のレベルは、グローバル コンフィギュレーション モードとインターフェイス コンフィギュレーション モードです。これらのモードのコマンドを使用すると、SCE プラットフォーム全体の設定と各インターフェイスを制御できます。これらのモードのコマンドで設定するパラメータは、スタートアップ コンフィギュレーションに保存して、リブート時に SCE プラットフォームが保存されたコンフィギュレーションを復元するようにしておく必要があります。

次の表に、利用可能な CLI モードを示します。

 

表1-2 CLI モード

モード
説明
レベル
プロンプト表示

ユーザ EXEC

初期モード。システムのモニタリングも可能です(show コマンド)。

ユーザ/ビューア

SCE>

特権 EXEC

一般的な管理、ファイル システムの操作、および SCE プラットフォームのコンフィギュレーションの変更を伴わない基本パラメータの制御

管理者

ルート

sce#

SCE#>

グローバル コンフィギュレーション

全般的なシステム パラメータの設定(DNS、ホスト名、およびタイム ゾーンなど)

管理者

ルート

SCE (config)#

SCE (config)#>

GigabitEthernet インターフェイス コンフィギュレーション

イーサネット インターフェイス プロパティなどの管理インターフェイス パラメータの設定、およびアクティブ ポートの選択

管理者

ルート

SCE(config-if)#

SCE(config-if)#>

インターフェイス コンフィギュレーション

特定のシステム インターフェイス パラメータ(ラインカードなど)およびイーサネット インターフェイスの設定

管理者

ルート

SCE(config-if)#

SCE(config-if)#>

ライン コンフィギュレーション

Telnet 回線の設定(アクセスリストなど)

管理者

ルート

SCE (config-line)#

SCE (config-line)#>

システムにログインすると、ユーザ権限レベルでユーザ EXEC モードが開始されます。権限レベルをビューアに変更してもモードは変更されません。権限レベルを管理者に変更すると、自動的に特権 EXEC モードに移行します。任意のコンフィギュレーション モードに移行するには、そのモード固有のコマンドを入力する必要があります。

Telnet セッションを開始する場合には、パスワードが必要です。正しいパスワードが入力されないかぎり、Telnet セッションは使用できません。このため、許可されたユーザ以外にパスワードを知られないようにすれば、システムのセキュリティを高めることができます。

各モードで利用可能なコマンド一覧を表示するには、プロンプトの末尾に疑問符(?)を入力します。

次の図に、CLI モードの階層構造と各モードを開始および終了する CLI コマンドを示します。

図1-1 CLI コマンド モード

 

さまざまなインターフェイス コンフィギュレーション モードおよびライン コンフィギュレーション モードを開始するには、次のコマンドを使用します。

E1 interface Linecard 0

E2 interface GigabitEthernet 1/1 (管理ポート)

E3 interface TenGigabitEthernet 3/0/0 3/1/0 3/2/0 、または 3/3/0 (回線ポート)

E4 line vty 0


) システムは最大 5 つの Telnet 接続をサポートしていますが、これらの Telnet 接続を個別に設定することはできません。つまり、line vty コマンドでどの番号(0123、または 4)を入力しても 0 を指定した場合と同様に処理されて、5 つの接続が同時に設定されます。



) 自動完了機能を動作させるため、1 つのインターフェイス コンフィギュレーション モードから別のインターフェイス コンフィギュレーション モードに移行する場合、現在のインターフェイス コンフィギュレーション モードを終了する必要があります(上図を参照)。


例:

次に、コンフィギュレーション モードの開始および終了を行う例を示します。

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

SCE プラットフォームの時間帯を設定します。

GigabitEthernet インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

管理インターフェイスの速度を設定します。

GigabitEthernet インターフェイス(管理)コンフィギュレーション モードを終了して、グローバル コンフィギュレーション モードにします。

ラインカード インターフェイス コンフィギュレーションを開始します。

リンク モードを指定します。

ラインカード インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了して、グローバル コンフィギュレーション モードにします。

グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。

 
SCE#configure
SCE(config)#clock timezone PST -10
SCE(config)#interface GigabitEthernet 1/1
SCE(config-if)#speed 100
SCE(config-if)#exit
SCE(config)#interface Linecard 0
SCE(config-if)#link mode forwarding
SCE(config-if)#exit
SCE(config)#exit
sce#

プロンプト表示

画面上のプロンプトは、現在の権限レベル、コマンド階層レベル、および指定されたホスト名を示します。プロンプトの構造は次のとおりです。

<ホスト名(モード表示)レベル表示>

権限レベルは、次のように表示されます。

 

プロンプト表示
説明

>

ユーザおよびビューア レベルを示します。

#

管理者レベルを示します。

#>

ルート レベルを示します。

コマンドの階層レベルは、次のように表示されます。

 

コマンドの階層
表示

ユーザ EXEC

SCE>

特権 EXEC

sce#

グローバル コンフィギュレーション

SCE (config)#

インターフェイス コンフィギュレーション

SCE (config-if)#

ライン コンフィギュレーション

SCE (config-line)#

例:

プロンプト SCE1(config-if)# は、次の内容を示しています。

SCE プラットフォーム名が SCE1 であること

現在の CLI モードがインターフェイス コンフィギュレーション モードであること

ユーザが管理者の権限レベルを持っていること

CLI ヘルプ機能

CLI にはコンテキスト ヘルプが用意されています。サポートされているコンテキスト ヘルプは、次の 2 種類です。

部分ヘルプ

引数ヘルプ

「部分ヘルプ」

「引数ヘルプ」

「[no] 形式」

部分ヘルプ

特定の文字列で始まるコマンドの一覧を表示するには、コマンドの頭文字を入力した直後に疑問符(?)を入力します。この形式のヘルプは、入力された頭文字で始まるキーワードまたは引数のみを表示するため、部分ヘルプと呼ばれます。

例:

次の例は、 c? を入力することによって、「c」で始まるすべての引数が表示される様子を示しています。

SCE(config)#snmp-server c?
Communitycontact
SCE(config)#snmp-server c

引数ヘルプ

コマンドに関連付けられたキーワードまたはパラメータの一覧を表示するには、コマンドラインのキーワードまたはパラメータの場所に疑問符(?)を入力します。

< Enter > の入力が有効である場合、記号 <cr> は Enter キーを表します。

例:

次に、コマンド snmp-server に続くすべての引数またはキーワードを表示する例を示します。

SCE(config)#snmp-server ?
community Define community string
contact Set system contact
enable Enable the SNMP agent
host Set traps destination
interface Set interface parameters
SCE(config)# snmp-server

特定のパラメータに関するヘルプを要求すると、システムは有効なデータ タイプを表示します。サポートされているパラメータのタイプは、次のとおりです。

 

STRING

文字列。文字または数字の任意の組み合わせを入力できます。文字列の中にスペースが含まれる場合には、二重引用符(")を使用して文字列を囲みます。

DECIMAL

任意の10進数。正の数とみなされます。負の数の場合は、「-」記号を使用します。

HEX

16 進数の数。先頭に 0x または 0X を記述する必要があります。

例:

次に、 ? を使用してコマンド構文のヘルプを表示する例を示します。この例では、 copy のあとに、 running-config または任意のファイル名を入力できます。

SCE#copy ?
running-config Copy running configuration file
startup-config Backup the startup-config to a specified destination
STRING Source file
SCE#copy

[no] 形式

多くの CLI コマンドでは、オプションでコマンドの前に no を追加して、コマンドによって制御される機能をディセーブルにしたり、コマンドのデフォルト設定に戻したりすることができます。この表記は、オプションであることが分かるように、「CLI コマンド リファレンス」 [no] と記述されています。

たとえば、 service telnetd コマンドは Telnet サーバをイネーブルにします。 no service telnetd コマンドは、Telnet サーバをディセーブルにします。

ナビゲーションおよびショートカット機能

「コマンド ヒストリ」

「キーボード ショートカット」

「Tab キーによるコマンドの完成機能」

「FTP のユーザ名とパスワード」

コマンド ヒストリ

CLI では、現在の CLI セッションで使用された最新のコマンドを素早く呼び出せるように、ヒストリ バッファを使用しています。キーボードを使用して、直前に入力されたコマンドを 1 つずつ呼び出したり、所定のプレフィクスで始まるすべてのコマンドを呼び出したりすることができます。デフォルトで、システムは直前に入力された 30 個のコマンドを記憶します。記憶するコマンド数を変更するには、 history size コマンドを使用します。

ヒストリ機能を使用する場合は、次の表に示すキーを使用します。

 

表1-3 ヒストリ機能のキーボード ショートカット

矢印
ショートカット
説明

上矢印

Ctrl-P

同じプレフィクスを持つ直前のコマンドにカーソルを移動します。

下矢印

Ctrl-N

最初と同じプレフィクスを持つ次のコマンドにカーソルを移動します。

Ctrl-L

Ctrl-R

現在のコマンドラインを再表示します。

キーボード ショートカット

SCE プラットフォームには、システムの操作を容易にするキーボード ショートカットが用意されています。利用可能なキーボード ショートカットについては、次の表を参照してください。

help bindings を入力すると、いつでもキーボード ショートカットを表示できます。

 

表1-4 キーボード ショートカット

説明
ショートカット キー

ナビゲーション ショートカット

カーソルを 1 文字分だけ右に移動します。

CTRL-F /->

カーソルを 1 文字分だけ左に移動します。

CTRL-B /<-

カーソルを 1 ワード分だけ右(前方)に移動します。

ESC-F

カーソルを 1 ワード分だけ左(後方)に移動します。

ESC-B

カーソルを行の先頭に移動させます。

CTRL-A

カーソルを行の末尾に移動させます。

CTRL-E

編集用ショートカット

カーソル位置にある文字を削除します。

CTRL-D

カーソル位置からワードの末尾までを削除します。

ESC-d

現在のカーソル位置よりも前にある文字を削除します。

Backspace

現在のカーソル位置よりも前にある文字を削除します。

CTRL-H

カーソル位置から行の末尾までを削除します。

CTRL-K

カーソルから行の先頭までのすべての文字を削除します。

CTRL-U

カーソルの左にあるワードを削除します。

CTRL-W

最後に削除したアイテムを呼び出します。

CTRL-Y

ワードを完成します(完成されるワードの候補が 1 つだけの場合)。

<Tab>

ワードを完成します(完成されるワードの候補が 1 つだけの場合)(<Tab> と同じ)。

CTRL-I

Tab キーによるコマンドの完成機能

CLI インターフェイスでは、Tab キーによるコマンドの完成機能が利用できます。コマンドの最初の数文字を入力して <Tab> を入力すると、コマンドまたはキーワードの残りの部分が自動的に記入されます。この機能が使えるのは、最初の数文字を使用して完成できるコマンドが一意に決まる場合だけです。

例:

snm という文字に続けて <Tab> を入力すると、 snmp-server というコマンドが完成されます。

SCE(config)#snm <Tab>
SCE(config)#snmp-server

<Tab> の代わりに <Enter> を入力すると、システムはワードの残りの部分を完成させたコマンドを実行します(完成できるコマンドが一意に決まる場合)。

例:

次の例では、 enable コマンドの一部(一意)をシステムが完成させています。enable はパラメータを必要としないため、ユーザが Enter キーを押すと enable コマンドが実行されます。

SCE>en<Enter>
Password:
sce#
 

FTP のユーザ名とパスワード

CLI を使用すると、セッションごとの FTP 操作(ダウンロードおよびアップロード)で使用するユーザ名とパスワードを保存できます。

これらの設定は、現在の CLI セッションの間有効になります。

次に、FTP のパスワードとユーザ名を設定し、FTP プロトコルを使用してリモート ステーションから config.tmp というファイルを取得する例を示します。

sce#ip FTP password pw123
sce#ip FTP username user1
sce#copy ftp://@10.10.10.10/h:/config.tmp myconf.txt connecting 10.10.10.10 (user name user1 password pw123) to retrieve config.tmp
sce#
 

コマンド出力の管理

一部のコマンド(show コマンドなど)では、数多くの出力行が表示される場合があります。コマンド出力は、次のような方法で管理します。

スクロール オプション ― コマンド出力が長すぎて一度に表示できない場合には、表示を行ごとにスクロールするか、または画面全体を更新できます。

フィルタリング オプション ― 出力をフィルタリングして、出力行に指定された表記が含まれている(または、含まれていない)場合に限って出力行を表示できます。

ファイルへのリダイレクト ― 指定されたファイルに出力を送信できます。

デフォルトでは、show コマンドは more のコマンドと同じように機能します。つまり、出力は対話形式で一度に 1 画面ずつ表示されます。show コマンドで一度にすべての出力を表示できるようにするには、 no more コマンドを使用してこの機能をディセーブルにします。

「画面表示のスクロール」

「コマンド出力のフィルタリング」

「コマンド出力のファイルへのリダイレクト」

画面表示のスクロール

show および dir コマンドの出力は非常に長くなることがあり、画面上ですべての内容を一度に表示できない場合があります。数多くの行を出力するコマンドは、24 行単位で出力を表示します。ユーザは、表示を 1 行ごとにスクロールするか、または画面全体を更新する方法を選択できます。行末のプロンプトで、次のいずれかのキーを入力すると、目的の操作を実行できます。

<Enter> ― 1 行スクロールします。

<Space> ― 表示を 24 行スクロールします(画面の更新)。

<g> ― more プロンプトの表示を停止します。

<?> ― 使用可能なオプションを示すヘルプ文字列が表示されます。

その他のすべてのキー ― ファイルの表示を中止します。

コマンド出力のフィルタリング

特定のコマンド( show more 、および dir など)の出力をフィルタリングして、出力行に指定された表記が含まれている(または、含まれていない)場合にのみ出力行を表示できます。フィルタリング オプションは、次のとおりです。

include ― 指定されたテキストを含むすべての行を表示します。

exclude ― 指定されたテキストを含むすべての行を表示しません。

begin ― 指定されたテキストを含む行を見つけて、その行から始まるすべての行を表示します。それ以前の行は表示されません。

フィルタリングを使用する場合のコマンド構文は、次のとおりです。

<command>| include <expression>

<command>| exclude <expression>

<command>| begin <expression>

次に、 show version コマンドをフィルタリングして、リビジョン情報以降の出力の最後の部分のみを表示する例を示します。

sce# show version | begin revision
 

コマンド出力のファイルへのリダイレクト

show more 、および dir などのコマンド出力をファイルにリダイレクトできます。これらのコマンドの出力をファイルに書き込む場合、次のいずれかのオプションを指定できます。

redirect ― コマンド出力を書き込む際に、ファイルの既存の内容を上書きします。

append ― コマンド出力を書き込む際に、ファイルの既存の内容に追記します。

リダイレクトを使用する場合のコマンド構文は、次のとおりです。

<command>| redirect <file-name>

<command>| append <file-name>

次の例は、以下に示す処理を行う手順を示しています。

more コマンドをフィルタリングして、csv サブスクライバ ファイルからゴールド パッケージ サブスクライバのみを表示します。

出力を current_gold_subscribers というファイルにリダイレクトします。この出力はファイルの既存の内容を上書きせずに、ファイルの末尾に追記します。

 
sce# more subscribers_10.10.2004 include gold | append current_gold_subscribers
 

CLI の権限レベル

SCE プラットフォーム システムには、ユーザのアクセス権を示す 4 種類の権限レベルがあります。SCE プラットフォームに最初に接続すると、自動的に最も基本的な権限レベル(ユーザ)になります。この権限レベルでは、最小限の機能しか使用できません。

システムをモニタするには、ビューア権限が必要です。SCE プラットフォームで管理機能を実行するには、管理者またはルート権限が必要です。適切なパスワードを使用してログインすることで、高いレベルの権限にアクセスできます(下記の手順を参照)。

各権限レベルで使用できるコマンドは、下位の権限レベルのコマンドに、現在の権限レベル専用のコマンドを加えたすべてのコマンドです。

次の CLI コマンドは、権限レベルに関連しています。

enable

disable

各権限レベルには、対応する値(数)があります。CLI コマンドを使用する場合、レベル名ではなく値を使用します(次の表を参照)。

 

表1-5 権限レベル

レベル
説明
プロンプト

ユーザ

パスワードが必要。このレベルでは、基本的な操作が可能です。

0

>

ビューア

パスワードが必要。このレベルでは、機能のモニタリングが可能です。すべての show コマンドは、ビューア権限レベルで使用できます(パスワード情報を表示するコマンドを除く)。

5

>

管理者

パスワードが必要。一般的な管理者が使用します。管理者権限レベルを使用すると、SCE プラットフォームの設定と管理を行うことができます。

10

#

ルート

パスワードが必要。テクニカル フィールド エンジニアが使用します。ルート権限レベルを使用すると、デバッグや障害回復などの高度なすべての設定操作を行うことができます。ルート レベルはテクニカル エンジニア専用です。

15

#>

「ユーザからビューア レベル権限への変更」

「ルート レベルの権限でのログイン」

ユーザからビューア レベル権限への変更

Telnet セッションを開始する場合には、パスワードが必要です。正しいパスワードが入力されないかぎり、Telnet セッションは使用できません。このため、許可されたユーザ以外にパスワードを知られないようにすれば、システムのセキュリティを高めることができます。


ステップ 1 SCE> プロンプトで、 enable 5 を入力し、 Enter キーを押します。

システムは、パスワードのプロンプト Password: を表示します。

ステップ 2 ビューア レベルのパスワードを入力して、 Enter キーを押します。

このパスワードはアクセスレベルの権限設定です。個別ユーザのパスワードではありません。

ユーザからビューア レベルに移行するとき、システム プロンプト SCE> は変更されません。


 

ルート レベルの権限でのログイン


ステップ 1 Telnet 接続を開始します。

ステップ 2 Password:プロンプトが表示されます。ユーザ レベルのパスワードを入力して、 Enter キーを押します。

SCE> プロンプトが表示されます。

現在の権限レベルは、ユーザ レベルです。

ステップ 3 SCE> プロンプトで、 enable 15 を入力し、 Enter キーを押します。

システムは、パスワードのプロンプト Password: を表示します。

ステップ 4 ルート レベルのパスワードを入力して、 Enter キーを押します。

このパスワードはアクセスレベルの権限設定です。個別ユーザのパスワードではありません。

システムのプロンプトが、ルート レベルであることを示す SCE#> に変わります。


 

次に、権限レベルをユーザからルートに変更して、そのあと管理者に戻す例を示します。下位の権限レベルに移動する場合、パスワードは必要ありません。

SCE>enable 15
Password: <Cisco>
SCE#>disable
sce>

モードの終了

ここでは、直前のモードに戻る手順について説明します。

任意の権限レベルから直前のモードに戻るには、 disable コマンドを使用します。

あるモードから、管理者権限レベルで別のモード(さまざまなコンフィギュレーション モードがあります)に戻るには、 exit コマンドを使用します。

「特権 EXEC モードの終了およびビューア モードへの移行」

「グローバル コンフィギュレーション モードの終了」

特権 EXEC モードの終了およびビューア モードへの移行


ステップ 1 SCE# プロンプトで、 disable を入力し、 Enter キーを押します。

ビューアおよびユーザ EXEC モードの SCE> プロンプトが表示されます。


 

グローバル コンフィギュレーション モードの終了


ステップ 1 SCE (config)# プロンプトで、 exit を入力し、 Enter キーを押します。

直前のレベルのプロンプトが表示されます。


 

例:

次に、権限レベルをユーザからルートに変更して、そのあと管理者に戻す例を示します。下位の権限レベルに移動する場合、パスワードは必要ありません。

SCE(config-if)#exit
SCE(config)#

コンフィギュレーションモードの間の移動

「グローバル コンフィギュレーション モードの開始および終了」

「インターフェイス コンフィギュレーション モード」

グローバル コンフィギュレーション モードの開始


ステップ 1 SCE# プロンプトで、 configure を入力し、 Enter キーを押します。

SCE(config)# プロンプトが表示されます。


 

グローバル コンフィギュレーション モードの終了


ステップ 1 SCE# プロンプトで、 exit を入力し、 Enter キーを押します。

SCE# プロンプトが表示されます。


 

インターフェイス コンフィギュレーション モード

インターフェイス コンフィギュレーション モードで設定されるコンポーネントは、次のとおりです。

カード

ラインカード ― Interface LineCard 0

ラインカード インターフェイスでは、ライン上のトラフィックを表示および処理する主要な機能を設定します。

ポート

「ポートの設定」を参照してください。

Telnet

ライン コンフィギュレーション モード ― Line vty 0

ライン コンフィギュレーション モードでは、Telnet パラメータを設定できます。

「ポートの設定」

「管理インターフェイス コンフィギュレーション モードの開始」

「ラインカード インターフェイス コンフィギュレーション モードの開始」

「ライン インターフェイス コンフィギュレーション モードの開始」

「1 つのインターフェイス コンフィギュレーション モードから別のインターフェイス コンフィギュレーション モードへの移動」

「「do」コマンド:終了せずにコマンドを実行」

ポートの設定

ポートの設定に関連する情報の概要については、次の表を参照してください。

 

表1-6 物理インターフェイス コンフィギュレーション モード

インターフェイス タイプ
インターフェイス モード
コマンド
関連するコンフィギュレーション コマンド
インターフェイス番号

管理(GBE)

Interface GigabitEthernet

1/1

ip address

speed

duplex

スロット番号/ポート番号 1/1

ライン(10 GBE)

Interface TenGigabitEthernet

(3/0/0 | 3/1/0 | 3/2/0 | 3/3/0)

スロット番号/ベイ番号/ポート番号(3/0/0、3/1/0、3/2/0、3/3/0)

管理インターフェイス コンフィギュレーション モードの開始

管理インターフェイスは、ギガビット イーサネット インターフェイスです。管理インターフェイスのパラメータを設定する前に、GigabitEthernet インターフェイス コンフィギュレーション モードである必要があります。

「管理インターフェイス コンフィギュレーション モードの開始」

「グローバル コンフィギュレーション モードへの戻り方」

管理インターフェイス コンフィギュレーション モードの開始


ステップ 1 グローバル コンフィギュレーション モードを開始するには、 configure を入力し、 Enter キーを押します。

SCE(config)# プロンプトが表示されます。

ステップ 2 GigabitEthernet コンフィギュレーション モードを開始するには、 interface GigabitEthernet 1/1 を入力し、 Enter キーを押します。

SCE(config-if)# プロンプトが表示されます。

レベル モードを反映して、システム プロンプトの表示が変わります。


 

グローバル コンフィギュレーション モードへの戻り方


ステップ 1 exit を入力して、 Enter キーを押します。


 

ラインカード インターフェイス コンフィギュレーション モードの開始

ラインカード インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始する場合は、次の操作を行います。他のインターフェイスを開始する手順は、前述の interface コマンドを除いて同じです。


ステップ 1 グローバル コンフィギュレーション モードを開始するには、SCE# プロンプトで configure を入力し、 Enter キーを押します。

SCE(config)# プロンプトが表示されます。

ステップ 2 ラインカード インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始するには、 interface Linecard 0 を入力し、 Enter キーを押します。

SCE(config-if)# プロンプトが表示されます。

ステップ 3 グローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、 exit を入力し、 Enter キーを押します。

SCE(config)# プロンプトが表示されます。

ステップ 4 グローバル コンフィギュレーション モードを終了するには、 exit を入力し、 Enter キーを押します。


 

ライン インターフェイス コンフィギュレーション モードの開始

ライン インターフェイス コンフィギュレーション モードは、TenGigabitEthernet インターフェイス コンフィギュレーション モードです。


ステップ 1 グローバル コンフィギュレーション モードを開始するには、SCE# プロンプトで configure を入力し、 Enter キーを押します。

SCE(config)# プロンプトが表示されます。

ステップ 2 TenGigabitEthernet インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始するには、 interface TenGigabitEthernet (3/0/0| 3/1/0| 3/2/0| 3/3/0) を入力し、 Enter キーを押します。

SCE(config-if)# プロンプトが表示されます。


 

次に、ベイ番号 1 の TenGigabitEthernet インターフェイスのコンフィギュレーション モードを開始する例を示します。

SCE(config)#interface TenGigabitEthernet 3/1/0
SCE(config-if)#

1 つのインターフェイス コンフィギュレーション モードから別のインターフェイス コンフィギュレーション モードへの移動


ステップ 1 exit を入力して、 Enter キーを押します。

グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 2 適切なコマンドを入力して、別のインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。


 

「do」コマンド:終了せずにコマンドを実行

次の 4 つのコンフィギュレーション コマンド モードがあります。

グローバル コンフィギュレーション モード

管理インターフェイス コンフィギュレーション モード

インターフェイス コンフィギュレーション モード

ライン コンフィギュレーション モード

上記のコンフィギュレーション モードのいずれかである場合、関連するコマンド モードに戻ることなく、EXEC モード コマンド( show コマンドなど)または特権 EXEC( show running-config など)を実行できます。次の目的には、 do コマンドを使用します。

コンフィギュレーションコマンド モードでの exec mode コマンドの実行


ステップ 1 SCE(config)#(または SCE(config-if)# プロンプトで、 do <command> を入力し、 Enter キーを押します。

適切な EXEC コマンド モードへ戻ることなく、指定されたコマンドを実行します。


 

次に、インターフェイス コンフィギュレーション モードで、実行コンフィギュレーションを表示する例を示します。

SCE(config-if#) do show running-config

CLI スクリプトの作成

CLI スクリプト機能を使用すると、複数の CLI コマンドを 1 つのスクリプトに記録して、スクリプトを再生できます。この機能は、繰り返し使用する一連のコマンド(ソフトウェアのアップグレードなど)を保存するのに便利です。たとえば、複数の SCE プラットフォームをまとめて設定しているときに、各プラットフォームで同じ設定コマンドを実行する場合、1 つのプラットフォームでスクリプトを作成して、それをすべての SCE プラットフォーム上で実行できます。使用できるスクリプト コマンドは、次のとおりです。

script capture

script stop

script print

script run


ステップ 1 sce# プロンプトで、 script capture filename.scr を入力します。 filename.scr は、scr ファイル拡張子付きのスクリプト名です。

ステップ 2 スクリプト内に記述する操作を実行します。

ステップ 3 script stop を入力します。

システムがスクリプトを保存します。


 

次の例では、ソフトウェアのアップグレードを行うスクリプトを記録しています。

sce#script capture upgrade.scr
sce#configure
SCE(config)#boot system new.pkg Verifying package file...
Package file verified OK.
SCE(config)#exit
sce#copy running-config startup-config Writing general configuration file to temporary location...
Extracting files from ‘//apps/data/scos/images/new.pkg’...
Verifying package file...
Package file verified OK.
Device ‘//apps/data/scos/’ has 81154048 bytes free, 21447973 bytes are needed for extraction, all is well.
Extracting files to temp locations...
Renaming temp files...
Extracted OK.
Backing-up general configuration file...
Copy temporary file to final location...
sce#script stop
sce#