Cisco SCE8000 10GBE ソフトウェア コンフィギュ レーション ガイド
インテリジェント トラフィック ミラーリング
インテリジェント トラフィック ミラーリング
発行日;2012/01/31 | 英語版ドキュメント(2011/06/27 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 4MB) | フィードバック

目次

インテリジェント トラフィック ミラーリング

概要

行動ターゲティングの使用例

トラフィック ミラーリングと付加価値サービス(VAS)

トラフィック ミラーリングの仕組み

トラフィック ミラーリングと SCA BB

トラフィック ミラーリングの VLAN タグ

ミラーリングの終了

ミラーリングの例外

ロード バランシング

ロード バランシングとサブスクライバ

ロード バランシングとサブスクライバ モード

SCE の接続

トラフィック ミラーリングと他の SCE プラットフォーム機能との相互作用

互換性のない SCE プラットフォーム機能

トラフィック ミラーリングと帯域幅管理

トラフィック ミラーリングの設定

VAS トラフィックのリンクを設定する方法

VAS サーバへの VLAN ID の割り当て方法

オプション

指定した VAS サーバの VLAN タグ番号を設定する方法

指定した VAS サーバから VLAN タグ番号を削除する方法

VAS サーバ グループ

サーバの追加および削除

トラフィック ミラーリングのモニタリング

全体的な VAS ステータスおよび設定を表示する方法

指定した VAS サーバ グループの動作情報および設定情報を表示する方法

すべての VAS サーバ グループの動作情報および設定情報を表示する方法

指定した VAS サーバの動作情報および設定情報を表示する方法

例:

すべての VAS サーバの動作情報および設定情報を表示する方法

指定したサブスクライバによって使用されている VAS サーバの表示方法

トラフィック ミラーリングの設定例

インテリジェント トラフィック ミラーリング

概要

この章では、インテリジェント トラフィック ミラーリングの概要を示し、その内容と仕組みについて説明します。また、インテリジェント トラフィック ミラーリングを設定およびモニタリングするための、さまざまな手順についても説明します。

「トラフィック ミラーリングと付加価値サービス(VAS)」

「トラフィック ミラーリングの仕組み」

「SCE の接続」

「トラフィック ミラーリングと他の SCE プラットフォーム機能との相互作用」

「トラフィック ミラーリングの設定」

「トラフィック ミラーリングのモニタリング」

「トラフィック ミラーリングの設定例」

トラフィック ミラーリングは、SCA BB ソリューションによって提供されるサービスの範囲を補う、SCE プラットフォームの新しい機能です。トラフィック ミラーリングでは、トラフィック ストリームの指定した部分がコピーされ、このコピーが、オフライン分析を実行するサードパーティ製サーバに送信されます。

トラフィック ミラーリングの基準は、L7 の属性とサブスクライバの認識に基づいています。このようなきめ細かい処理と、同じサービスを提供するサーバのロード シェアリング機能を組み合わせることにより、ソリューション コンポーネントの数を大幅に低減できます。

コピーされたトラフィックは SCA BB アプリケーションによっても処理され、中断されることなくトラフィックの元の宛先に転送されます。サードパーティ製サーバによって処理された後のトラフィックのコピーは、SCE プラットフォームに戻らないと想定されています。

行動ターゲティングの使用例

今日の Web 広告は、広告会社から Web サイトへの広告の提携を実際に処理する広告ネットワークとの共同により、コンテンツ プロバイダー(またはパブリッシャー)によって展開されています。Cisco Service Control 行動ターゲティング ソリューションは、オンライン広告に参入する手段をサービス プロバイダーに提供します。SP は、本ソリューションを使用することにより、サブスクライバに関する情報を活用して、より細かくターゲットを絞った広告を展開できます。

Deep Packet Inspection(DPI)とサブスクライバの統合に基づく Cisco SCE8000 プラットフォームでは、サブスクライバのプロファイリングに関連する項目だけがフィルタリングされます。このように、Web トラフィックが広告サーバに達する前の時点で、無関係な Web トラフィックを排除することにより、広告サーバのリソースを大幅に節約できます。このフィルタリングされたトラフィックは、他のトラフィックと共に SCA BB アプリケーションによって通常通り処理されますが、これに加えて、そのトラフィックのコピーが外部のデバイスに渡され、このデバイス上で、サブスクライバの行動に関するオフライン分析が実行されます。このデータを使用することにより、よりターゲットを絞った広告を展開できます。

行動ターゲティングは、SCE プラットフォームのいくつかの機能を使用することにより実行できます。この章では、本ソリューションを実現する機能の 1 つである、インテリジェント トラフィック ミラーリング機能について説明します。

よりターゲットを絞った広告の詳細については、次のマニュアルを参照してください。

『Cisco Service Control Online Advertising Solution Guide: Behavioral Profile Creation Using RDRs』

『Cisco Service Control Online Advertising Solution Guide: Behavioral Profile Creation Using Traffic Mirroring』

トラフィック ミラーリングと付加価値サービス(VAS)

Value Added Services(VAS; 付加価値サービス)は、ここでは、Cisco SCE8000 プラットフォームの外部にあるサーバによって実行される、ハイ タッチ サービスを説明するために使用する用語です。

これらのサービスには、複雑で絶えず変わり続ける固有のロジックが必要であるため、SCE プラットフォーム上でのサービスの実装は、柔軟性、市場投入期間、およびパフォーマンスに大きく影響します。その一方で、このようなサービスをインラインに実装するためには、ベンダーは、キャリア グレードのネットワーク機能を実装する必要がありますが、これは一般的には、ベンダーにとってコスト パフォーマンスが高い方法であるとは言えません。VAS により、キャリア グレードのアーキテクチャと SCE プラットフォームのパフォーマンスが活用され、同時に、ベンダーはハイ タッチ サービス(この場合は、よりターゲットを絞った広告目的に使用するための、サブスクライバのプロファイルを作成すること)に集中できるため、VAS は双方にメリットを提供するアーキテクチャであると言えます。

VAS インフラストラクチャは、次の 2 つの機能を実現します。

元のトラフィック ストリームの一部を、個々の VAS サーバ/アプライアンス、または VAS サーバ/アプライアンスのクラスタに転送する。これは、VAS トラフィック転送とも呼ばれます。

指定したトラフィック ストリームのコピーを個々の VAS サーバ/アプライアンス、または VAS サーバ/アプライアンスのクラスタに転送する。これは、トラフィック ミラーリングと呼ばれます。

VAS トラフィック転送では、サードパーティによるトラフィックのインライン分析が可能になり、トラフィック ミラーリングでは、オフライン分析が可能になります。このような違いにより、2 つの機能は大きく異なっています。ただし、VAS インフラストラクチャのトランスポート モデル(主に、VLAN タギングに基づく)は両方の機能において共通であるため、一部の設定方法もまた共通しています。


) 現時点では、SCE8000 においてサポートされるのはトラフィック ミラーリングだけです。


一般的には VAS(具体的には、トラフィック ミラーリング)における転送基準は、サブスクライバ パッケージ、フロー タイプ、および VAS サーバの可用性に基づいています。

本ソリューションは、異なる VAS サーバ グループを使用する複数の VAS サービス タイプのサポートを提供します。同じタイプの複数のサーバを導入することにより、全体的な容量と復元性を向上できます。

SCE プラットフォームは、同じサーバ グループのサーバ間での、サブスクライバのロード シェアリングを実行します。

トラフィック ミラーリングの仕組み

「トラフィック ミラーリングと SCA BB」

「トラフィック ミラーリングの VLAN タグ」

「ミラーリングの終了」

「ミラーリングの例外」

「ロード バランシング」

サブスクライバは、SCA BB への新規サブスクライバの通常のプロビジョニング プロセスの一部として、トラフィック ミラーリング サービスにプロビジョニングされます(図 14-1)。

トラフィック ミラーリング サービスに分類されたフローは、通常の SCA BB サービスを受けるだけではなく、複製され、VAS サーバにミラーリングされます。パケットの方向に関係なく、複製はアプリケーションの処理後に実行されます。

VAS サーバへのトラフィックのルーティングは、VLAN タグを使用して実行されます。

図 14-1 一般的なトラフィック ミラーリングのインストール

 

重要事項

単一の SCE プラットフォームでは、最大 64 の VAS サーバをサポートできます。

最大 64 台の SCE8000 プラットフォームを接続できます。

複数の SCE プラットフォームにおいて、各 VAS サーバを使用できます。

システム全体で最大 8 つの VAS サーバ グループを定義できます。

次の各項では、トラフィック ミラーリングの仕組みについてさらに詳しく説明します。

トラフィック ミラーリングと SCA BB

トラフィック ミラーリングの基本的なすべての機能に加えて、特定タイプのトラフィックのトラフィック ミラーリングが設定されている場合、SCA BB アプリケーションでは、L7 の分類に基づいて、各フローをミラーリングするかどうかが決定されます。

トラフィック ミラーリングの規則は、SCA BB コンソールを使用して設定します。これらの規則により、ミラーリングおよび分析されるトラフィックが VAS サーバ グループにマッピングされます。フローがトラフィック ミラーリング対象としてマークされた場合は、そのフローの VAS サーバ グループが選択されます。そのグループに複数の VAS サーバが含まれている場合は、サブスクライバの負荷が同じグループのサーバ間で共有されるように、トラフィックが転送されます。

VAS サーバ グループに対するトラフィック部分のマッピングは、標準の SCA BB の GUI を使用して行い、その定義はパッケージごとに割り当てられます。

トラフィック ミラーリングの VLAN タグ

トラフィックは VLAN により、SCE プラットフォームと VAS サーバの間でルーティングされます。プラットフォームから VAS サーバに複製されたパケットが送信される前に、SCOS により、これらのパケットに VLAN タグが追加されます。複数の VLAN タグを持つトラフィックは、トラフィック ミラーリングにおいて定義できないため、VLAN タグがすでに存在する場合、そのタグは置き換えられます。

各 VAS サーバにおいて使用する VLAN タグは、ユーザが設定します。トラフィック フローの一貫性を保つため、VAS ソリューションでは、SCE プラットフォームと VAS サーバのそれぞれの組み合わせに対する一意の VLAN タグをユーザが設定する必要があります。

図 14-2 に、VLAN タグのフォーマットを示します。

図 14-2 VLAN タグのフォーマット

 

VLAN タグには、次のように分割された 12 個のビットがあります。

下位の 6 ビットにより、VAS サーバが識別されます。

上位の 6 ビットにより、SCE プラットフォームが識別されます。これらの 6 ビットは、特定の SCE プラットフォームに属するすべての VAS サーバにおいて、同じである必要があります。

次に例を示します。

0x100 = 100 000000 = SCE #4、VAS #0

0x10D = 100 001101 = SCE #4、VAS #13

0x1FF = 111 111111 = SCE #7、VAS #63

SCE プラットフォームでは、ユーザ によって設定された VLAN タグのフォーマットが、このフォーマットとして強制的に維持されます。つまり、下位の 6 ビットは、その VLAN タグが設定された VAS サーバの番号と一致し、上位の 6 ビットは、その SCE プラットフォーム上の他の VAS サーバで以前に設定された上位の 6 ビットと一致します。

また、VLAN タグの使用は VAS ソリューションにおいて必須であるため、VAS デバイスが 802.1q トランクにおいて動作可能であり、VLAN 情報を維持できる必要があることに注意してください。

ミラーリングの終了

フローのミラーリングはフローが終了するまで続行できますが、ミラーリングを、フロー上を通過した特定のデータ量までに制限することもできます。これにより、サーバ側のデータを大幅に削減できると同時に、SCE プラットフォームのパフォーマンスを節約できます。

停止条件によってミラーリングが停止すると、サーバに RST パケットが送信されます。これは、ミラーリングが停止したことをサーバに通知するために実行されます。

RST パケットは、VLAN タグが追加された状態で、開始した側から開始された側の方向に送信されます。

ミラーリングの例外

ミラーリングを行う判断は、最初のペイロードまたは最初の数パケット後に実行できるサービスの分類に基づいているため、TCP ハンドシェーク全体はミラーリングされません。

双方のパフォーマンスを節約するため、ゼロのペイロード パケットもミラーリングされません(ただし、このタイプのパケットには、オフライン分析の実際の値は含まれていないことに注意してください)。

ロード バランシング

「ロード バランシングとサブスクライバ」

「ロード バランシングとサブスクライバ モード」

どの VAS サーバ グループにフローが属するかは、サブスクライバ パッケージおよびフローが分類されたサービスによって決まります。グループ内の VAS サーバからの特定の VAS サーバの選択は、各 VAS サーバの現在の負荷に基づいて行われます。システムでは、同じグループに属しているすべての VAS サーバにおいて、サブスクライバの負荷が均等になるように処理されます。

場合によっては、1 つの VAS サーバが、複数の SCE プラットフォームによって使用される場合があります。SCE プラットフォームでは、そのプラットフォームから VAS サーバに送信されるトラフィックのロード バランシングだけが実行されるため、VAS サーバにおける異なる SCE プラットフォームからの負荷の大きさは認識されません。SCE プラットフォームにおいて使用可能な VAS サーバを割り当てる場合には、ユーザの責任において、各 VAS サーバの合計負荷が適切になるよう確保する必要があります。

ロード バランシングとサブスクライバ

システムでは、単一の VAS サーバ グループ内のすべての VAS サーバのサブスクライバ負荷を均等にすることにより、VAS サーバ グループ内の VAS サーバの使用量のバランスが保たれます。ロード バランシングはサブスクライバ ベースで実行されます。つまり、サブスクライバはサーバ間で均等に分散されます。

サブスクライバのトラフィックをすべて同じサーバに確実に転送するため、VAS ロード シェアリングは帯域幅ベースではなくサブスクライバ ベースで行われます。これにより、サーバにおけるサブスクライバ ベースの決定が可能になります。

SCE プラットフォームでは、グループ内のアクティブ サーバの数が変更された場合も、(サーバ グループごとの)サブスクライバのすべてのトラフィックに対して同じ VAS サーバが使用されます。サブスクライバからのトラフィックが新しいサーバに割り当てられるのは、現在のサーバが非アクティブになった場合だけです。これが当てはまるのは、新規フローの場合だけであり、アクティブになる前にサーバにすでにマッピングされていたフローは、そのサーバに属したままになります。

VAS サーバへのサブスクライバのマッピングは、ログアウト後や SCE プラットフォームのリロード後には保存されません。

ロード バランシングとサブスクライバ モード

ロード バランシングはサブスクライバ ベースであるため、本ソリューションはサブスクライバレス モードでは正しく動作しません。これは、トラフィック ロード全体が、グループごとの 単一の VAS サーバによって伝送されることが原因です。


) トラフィック ミラーリングでは、サブスクライバレス モードではなくアノニマス モードを使用してください。


プル モードでは、サブスクライバの最初のフローは、アノニマス テンプレートの設定に基づいて処理されます。アノニマス テンプレートが設定されていない場合、サブスクライバの最初のフローは、デフォルト テンプレートの定義に基づいて処理されます。したがって、これらのフローがミラーリングされるように、デフォルト テンプレートで適切なパッケージを設定する必要があります。

SCE の接続

トラフィック ミラーリングは、SCE プラットフォームの事前に定義されたリンクを介して、ミラーリングしたパケットを指定した VLAN 上に送信することにより実装されます。トラフィック ミラーリングのために定義されているリンクは、この目的のためだけに使用するか、または、トラフィック ポートの 1 つとして使用できます。後者の場合、リンクの Tx 容量は、元の出力トラフィックとミラーリングされたトラフィックの間で共有されます。

フローの方向はミラーリングされた時点で保持されるため、サブスクライバ インターフェイス上のどちらかのリンク上で受信されたトラフィックは、この事前に定義されたリンクを介して、ネットワーク インターフェイス上の VLAN に送信されます。また、どちらかのリンク上のネットワーク インターフェイスで受信されたトラフィックは、この事前に定義されたリンクを介して、サブスクライバ インターフェイスの VLAN に送信されます。ミラーリングされたトラフィックは、SCE プラットフォームに戻りません。


) トラフィック ミラーリングをイネーブルにすると、トラフィック ミラーリングに関連する過剰な処理により、SCE プラットフォームのパフォーマンスに影響があると予想されます(実際の数値は、ミラーリングされたトラフィックの量によって異なります)。この機能をイネーブルにする場合は、SCE プラットフォームのパフォーマンスをモニタリングすることを推奨します。


図 14-3 に、ミラーリングに専用リンク(link-1)を使用する SCE プラットフォームを示します。

図 14-3 専用リンク上でのトラフィック ミラーリング

 

図 14-4 に、ミラーリングにトラフィック ポートを使用する SCE プラットフォームを示します。

図 14-4 トラフィック ポート上でのトラフィック ミラーリング

 

トラフィック ミラーリングと他の SCE プラットフォーム機能との相互作用

「互換性のない SCE プラットフォーム機能」

「トラフィック ミラーリングと帯域幅管理」

互換性のない SCE プラットフォーム機能

SCE プラットフォームの一部の機能には、トラフィック ミラーリングとの互換性がありません。トラフィック ミラーリングをイネーブルにする前に、ユーザの責任において、互換性のない機能またはモードが設定されていないことを確認する必要があります。

トラフィック ミラーリングと同時に使用できない機能およびモードは、次のとおりです。

ラインカード接続モード:receive-only、receive-only-cascade

Forwarding 以外のリンク モード

MPLS および L2TP を含むリンク カプセル化プロトコル(VLAN を除く)。1 つの VLAN を持つトラフィックは、VAS トラフィックとして定義できます。

トラフィック ミラーリングと帯域幅管理

一般的に、ミラーリングを行うように指定されたフローに適用される帯域幅管理の規則には、ミラーリングの決定による影響がありません。ただし、次の点に注意してください。

フローの 2 つのコピーに対する帯域幅強制は、コピーが 1 つだけであるかのように適用されます。つまり、フローを 50K に制限する必要がある場合は、元の宛先に送信されるフローの元のコピーが 50K に制限され、VAS サーバに送信されるコピーもまた 50K に制限されます。これは、ミラーリングする必要がある総データ量には影響しません。

ミラーリングされたデータ量はカウントされず、Bandwidth Management(BWM; 帯域幅管理)システムで計算されます。したがって、ミラーリングされたトラフィックによるリンクの輻輳が生じている場合、リンクの輻輳はシステムでは認識されず、BWC の縮小をシステムが認識することはありません。

トラフィック ミラーリングの設定

「VAS トラフィックのリンクを設定する方法」

「VAS サーバへの VLAN ID の割り当て方法」

「VAS サーバ グループ」

トラフィック ミラーリングを設定する手順の概要は、次のとおりです。

1. SCE プラットフォームを設定します(サーバおよびサーバ グループの定義)。

2. SCA BB コンソールを使用して、どのサーバ グループにトラフィックが転送されるかを設定します。


) SCA BB コンソールから、トラフィック ミラーリングの設定オプションおよびモニタリング オプションをさらに設定できます。『Cisco Service Control Application for Broadband User Guide』の「Managing VAS Settingsを参照してください


トラフィック ミラーリング ソリューションの設定は、SCA BB コンソールと SCE プラットフォーム の CLI にそれぞれ分かれています。

CLI での SCE プラットフォームの設定

SCE プラットフォームにおけるトラフィック ミラーリングの設定には、3 つの大きな段階があります。

VAS トラフィック リンクの設定

VAS サーバごとの VLAN の設定

サーバとサーバ グループの関連付け

SCA BB コンソールでの設定:トラフィック ミラーリングの規則(つまり、サブスクライバ トラフィックのどの部分を VAS サーバにミラーリングする必要があるか)。

この設定は、パッケージごとに定義します。したがって、各サブスクライバは、購入したパッケージに基づいて、異なるミラーリング サービスを受けることができます。

VAS トラフィックのリンクを設定する方法

「オプション」

「VAS トラフィックの リンクを選択する方法」

「VAS トラフィックのリンクをデフォルトに戻す方法」

デフォルトでは、ミラーリングされたトラフィックはリンク 1 上で送信されます。VAS サーバをリンク 0 に接続する場合は、VAS トラフィック リンクをリンク 0 に設定する必要があります。


) カスケード トポロジでは、VAS トラフィック リンクを常にリンク 0 にする必要があります。


オプション

次のオプションを使用できます。

VAS traffic-link {link-0|link-1} :VAS トラフィックを送信するリンクの番号

デフォルト:リンク 1

VAS トラフィックの リンクを選択する方法


ステップ 1 SCE(config if)# プロンプトで、 VAS-traffic-forwarding traffic-link {link-0|link-1} を入力し、 Enter キーを押します。


 

VAS トラフィックのリンクをデフォルトに戻す方法


ステップ 1 SCE(config if)# プロンプトで、 no VAS-traffic-forwarding traffic-link を入力し、 Enter キーを押します。


 

VAS サーバへの VLAN ID の割り当て方法

指定した VAS サーバに VLAN ID を割り当てるには、ここで説明するコマンドを使用します。

「オプション」

「指定した VAS サーバの VLAN タグ番号を設定する方法」

「指定した VAS サーバから VLAN タグ番号を削除する方法」

オプション

次のオプションを使用できます。

number :VAS サーバの番号(0 ~ 63)。

vlan-id :指定した VAS サーバに対して使用する VLAN タグ。

VLAN タグは、必要に応じて定義し直すことができます。

デフォルト:VLAN なし。

次の重要事項に注意してください。

VLAN タグを定義するまでは、VAS サーバは動作可能になりません。

サーバをディセーブルにしても、サーバに設定した VLAN タグ番号は削除されません。

no 形式のコマンド(default 形式のコマンドと同じ)を使用すると、以前に設定した VLAN タグが削除されます(デフォルト設定は no VLAN です)。

指定した VAS サーバの VLAN タグ番号を設定する方法


ステップ 1 SCE(config if)# プロンプトで、 VAS-traffic-forwarding VAS server-id number VLAN vlan-id を入力し、 Enter キーを押します。


 

指定した VAS サーバから VLAN タグ番号を削除する方法


ステップ 1 SCE(config if)# プロンプトで、 no VAS-traffic-forwarding VAS server-id number VLAN を入力し、 Enter キーを押します。

default 形式のコマンドを使用して、VLAN タグ設定を削除することもできます。

default VAS-traffic-forwarding VAS server-id number VLAN


 

VAS サーバ グループ

最大 8 つの VAS サーバ グループを定義できます。各 VAS サーバ グループには、次のパラメータがあります。

サーバ グループ ID。

そのグループに属する VAS サーバのリスト。

VAS サーバ グループに対して次の操作を行うには、後述のコマンドを使用します。

指定したグループへの VAS サーバの追加、または指定したグループからの VAS サーバの削除。

サーバの追加および削除

指定した VAS サーバ グループにサーバを追加する、または、指定した VAS サーバ グループからサーバを削除するには、ここで説明するコマンドを使用します。

「オプション」

「指定した VAS サーバ グループへの VAS サーバの追加方法」

「指定した VAS サーバ グループからの VAS サーバの削除方法」

オプション

次のオプションを使用できます。

group-number :VAS サーバ グループの ID 番号(0 ~ 7)

id-number :VAS サーバの ID 番号(0 ~ 63)

指定した VAS サーバ グループへの VAS サーバの追加方法


ステップ 1 SCE(config if)# プロンプトで、 VAS-traffic-forwarding VAS server-group group-number server-id id-number を入力し、 Enter キーを押します。


 

指定した VAS サーバ グループからの VAS サーバの削除方法


ステップ 1 SCE(config if)# プロンプトで、 no VAS-traffic-forwarding VAS server-group group-number server-id id-number を入力し、 Enter キーを押します。


 

トラフィック ミラーリングのモニタリング

「全体的な VAS ステータスおよび設定を表示する方法」

「指定した VAS サーバ グループの動作情報および設定情報を表示する方法」

「すべての VAS サーバ グループの動作情報および設定情報を表示する方法」

「指定した VAS サーバの動作情報および設定情報を表示する方法」

「すべての VAS サーバの動作情報および設定情報を表示する方法」

「指定したサブスクライバによって使用されている VAS サーバの表示方法」

「トラフィック ミラーリングの設定例」

VAS の設定および動作ステータスの要約に関する次の情報を表示するには、ここで説明するコマンドを使用します。

全体的な VAS ステータスの要約:使用しているトラフィック リンク。

VAS サーバ グループ情報の要約:動作ステータス、設定したサーバの数、現在のアクティブ サーバの数。

次の情報は、特定のサーバ グループまたはすべてのサーバ グループについて表示できます。

VAS サーバ情報の要約:動作ステータス、そのサーバに属しているサブスクライバの数。

次の情報は、特定のサーバまたはすべてのサーバについて表示できます。

VAS サーバ単位および VAS 方向単位(VAS へ、または VAS から)の帯域幅。

次に、出力例を示します。

全体的な VAS ステータスおよび設定を表示する方法


ステップ 1 SCE> プロンプトで、 show interface linecard 0 VAS-traffic-forwarding を入力し、 Enter キーを押します。


 

SCE>show interface linecard 0 VAS-traffic-forwarding
Traffic forwarding is disabled
VAS traffic link configured: Link-1 actual: Link-1

) トラフィック ミラーリングの場合は、VAS トラフィック リンクだけが関連する情報です。VAS トラフィック転送は、トラフィック ミラーリングとは無関係です。


指定した VAS サーバ グループの動作情報および設定情報を表示する方法


ステップ 1 SCE> プロンプトで、 show interface linecard 0 VAS-traffic-forwarding VAS server-group id-number を入力し、 Enter キーを押します。


 

SCE>show interface linecard 0 VAS-traffic-forwarding VAS server-group 0
VAS server group 0:
State: Failure configured servers: 1 active servers: 1
minimum active servers required for Active state: 1 failure action: Pass
This group is used for intelligent traffic mirroring

すべての VAS サーバ グループの動作情報および設定情報を表示する方法


ステップ 1 SCE> プロンプトで、 show interface linecard 0 VAS-traffic-forwarding VAS server-group all を入力し、 Enter キーを押します。


 

指定した VAS サーバの動作情報および設定情報を表示する方法


ステップ 1 SCE> プロンプトで、 show interface linecard 0 VAS-traffic-forwarding VAS server-id id-number を入力し、 Enter キーを押します。


 

例:

SCE>show interface linecard 0 VAS-traffic-forwarding VAS server-id 0
VAS server 0:
Configured mode: enable actual mode: enable VLAN: 576 server group: 2
State: UP
Health Check configured mode: enable status: NOT running, reason is: 1. VAS mode is disabled 2. server assigned to a server group which is configured for mirroring
Health Check source port: 63140 destination port: 63141
Number of subscribers: 0

すべての VAS サーバの動作情報および設定情報を表示する方法


ステップ 1 SCE> プロンプトで、 show interface linecard 0 VAS-traffic-forwarding VAS server-id all を入力し、 Enter キーを押します。


 

指定したサブスクライバによって使用されている VAS サーバの表示方法


ステップ 1 SCE> プロンプトで、 show interface linecard 0 subscriber name subscriber-name VAS-servers を入力し、 Enter キーを押します。


 

トラフィック ミラーリングの設定例

次に、SCE8000 プラットフォームを設定してトラフィック ミラーリングを行う手順の例を示します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

SCE# configure

SCE(config)# interface LineCard 0

ラインカード インターフェイス コンフィギュレーション モードが開始されます。

ステップ 2

SCE(config if)# VAS-traffic-forwarding VAS server-id 0 VLAN 640
SCE(config if)# VAS-traffic-forwarding VAS server-id 1 VLAN 641
SCE(config if)# VAS-traffic-forwarding VAS server-id 2 VLAN 642
SCE(config if)# VAS-traffic-forwarding VAS server-id 3 VLAN 643

VAS サーバ 0 ~ 3 を、VLAN 640 ~ 643 にそれぞれ割り当てます。

ステップ 3

SCE(confi g if)#VAS-traffic-forwarding VAS server-group 0 server-id 0
SCE(config if)# VAS-traffic-forwarding VAS server-group 0 server-id 1
SCE(config if)# VAS-traffic-forwarding VAS server-group 1 server-id 2
SCE(config if)# VAS-traffic-forwarding VAS server-group 1 server-id 3

VAS サーバ 0 ~ 1 および VAS サーバ 2 ~ 3 を、サーバ グループ 0 およびサーバ グループ 1 にそれぞれマッピングし、各グループ内での冗長性を確保します。