Cisco VPN Client ユーザ ガイド Linux/Solaris 版 Release 3.7
コマンド行インターフェイスの使用
コマンド行インターフェイスの使用
発行日;2012/02/05 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

コマンド行インターフェイスの使用

コマンド一覧の表示

接続の確立

認証プロンプト

Rekey について

DNS サーバ設定

VPN Client の接続解除

VPN Client 統計値の表示

オプションなし

reset オプション

traffic オプション

tunnel オプション

route オプション

イベント ロギング

ロギング機能のイネーブル化

ログ ファイルの表示

Client 自動更新メッセージ

コマンド行インターフェイスの使用

この章では、CLI(コマンド行インターフェイス)を実行する場合の一般的な操作について説明します。この章の構成は、次のとおりです。

「コマンド一覧の表示」

「接続の確立」

「VPN Client の接続解除」

「VPN Client 統計値の表示」

「イベント ロギング」

コマンド一覧の表示

VPN Client で使用可能なコマンドを一覧で表示するには、VPN Client ソフトウェアが格納されているディレクトリに移動し、コマンド行プロンプトに対して、vpnclient コマンドを入力します。

次の例は、vpnclient コマンドに対して表示される情報を示しています。

%vpnclient
Cisco Systems VPN Client Version 3.7 (Rel)
Copyright (C) 1998-2002 Cisco Systems, Inc. All Rights Reserved.
Client Type(s): Linux
Running on: Linux 2.4.18-3 #1 Thu Apr 18 07:37:53 EDT 2002 i686
 
Usage:
vpnclient connect <profile> [user <username>] [eraseuserpwd | pwd
<password>] [nocertpwd]
vpnclient disconnect
vpnclient stat [reset] [traffic] [tunnel] [route] [repeat]
vpnclient notify

接続の確立

ここでは、vpnclient connectコマンドとオプションのコマンド パラメータを使用して、VPN 接続を確立する方法について説明します。


) Telnet または SSH を使用して VPN 装置に接続する場合は、その VPN 装置でスプリット トンネリングが許されているか確認してください。 スプリット トンネルが許されていない場合は、VPN 接続の実行後、その VPN 装置への接続は解除されてしまいます。


接続を確立するには、次のコマンドを入力します。

vpnclient connect <profile> [user <username>] [eraseuserpwd | pwd <password>] [nocertpwd]
 

表 4-1 では、vpnclient connect コマンドのパラメータについて説明します。

 

表 4-1 vpnclient connect コマンドのパラメータ

パラメータ
説明

<profile>(必須)

接続エントリに設定するユーザ プロファイルの名前を指定します(.pcf ファイル)。 プロファイル名には、.pcf ファイル拡張子を付けないで入力してください。 プロファイル名にスペースが含まれている場合は、コマンド行でそのプロファイル名を二重引用符で囲んでください。

user <username>
(オプション)

接続エントリに設定するユーザ名を指定します。 このオプションに pwdオプションを付けて使用すると、ユーザ名の入力を求めるプロンプトが認証ダイアログ ボックスに表示されません。

{ eraseuserpassword | pwd <password> }(オプション)

eraseuserpassword を指定すると、VPN Client ワークステーションに保存されているユーザ パスワードが削除され、接続を確立するたびにパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。

pwd <password> を指定すると、パスワードの入力を求めるプロンプトが認証ダイアログ ボックスに表示されません。

nocertpwd(オプション)

証明書パスワードの入力を求めるプロンプトを非表示にして、パスワードを空白に指定します。 このオプションを使用すると、証明書のパスワードを設定することはできません。 詳細は、「証明書パスワード」を参照してください。


ユーザ プロファイルの SaveUserPassword キーワードがデフォルトに設定されている場合は、パスワードはローカルに保存されます。


プロファイルの詳細は、「ユーザ プロファイル」を参照してください。

認証プロンプト

ユーザ プロファイルに設定されているパラメータに応じて、次のパスワードを入力するようにプロンプトが表示されます。

グループ パスワード

ユーザ名

ユーザ パスワード

証明書パスワード

VPN Client で SecurID または RADIUS 認証を使用するように設定されている場合は、前述のパスワードも入力するようにプロンプトが表示されます。

セキュリティ情報については、システム管理者に問い合わせてください。

Rekey について

接続が確立されると、VPN Client ウィンドウがフォアグラウンドに表示された状態になり、VPN 装置が行う Rekey(鍵交換)時の再認証が可能になります。 VPN Client ウィンドウをバックグラウンドに移動するには、Ctrl-Z を押して、コマンド行プロンプトで bg コマンドを入力します。

接続先の VPN 装置で Rekey のサポートが設定されている場合、VPN Client ウィンドウをバックグラウンドに移動すると、最初の Rekey 時にトンネル接続が解除されてしまいます。

VPN Client では、Rekey トリガーに対してデータではなく時間に基づいて応答します。 VPN Client 接続で Rekey を行う場合は、VPN Concentrator での設定は、IKE プロポーザルの Rekey は 1800 秒ごとに、また IPSec パラメータの Rekey は 600 秒ごとにそれぞれ指定する必要があります。

DNS サーバ設定

VPN Concentrator では、トンネル セッション時に使用する DNS サーバの IP アドレスを VPN Client に送信するように設定できます。

VPN Client が DNS サーバの設定値を受信すると、/etc/resolv.conf ファイルを
/etc/resolv.conf.vpnbackup バックアップ ファイルにコピーします。トンネルがクローズすると、/etc/resolv.conf の元の内容が復元されます。


) DNS サーバの設定値については、VPN 装置の構成ガイドを参照してください。


VPN Client の接続解除

ここでは、VPN Client の接続を解除する方法について説明します。

使用中のセッションから接続を解除するには、次のいずれかの方法を使用します。

次のコマンドを入力します。

vpnclient disconnect
 

次の例は、セキュリティの保護された接続を解除するコマンドと、その実行により接続が解除されたときに表示されるプロンプトを示しています。

vpnclient disconnect
Disconnecting the IPSEC link.
Your IPSec link is not connected.
 

VPN Client ウィンドウの表示中に、Crtl-C を押します。

VPN Client 統計値の表示

ここでは、VPN Client 統計値コマンド vpnclient stat と、そのオプションのパラメータについて説明します。

現在使用中の接続についてのステータス情報を生成するには、次のコマンドを入力します。

vpnclient stat [reset][traffic][tunnel][route][repeat]
 

vpnclient stat コマンドにオプション パラメータを指定しないで入力すると、すべてのステータス情報が表示されます。 表 4-2 では、オプション パラメータについて説明します。

 

表 4-2 vpnclient stat コマンドのオプション パラメータ

パラメータ
説明

reset

すべての接続カウントをゼロから再開します。

traffic

入力バイト数と出力バイト数、暗号化パケット数と復号化パケット数、およびバイパス パケット数と廃棄パケット数の一覧を表示します。

tunnel

IPSec トンネリング情報を表示します。

route

設定されているルートを表示します。

repeat

連続して表示し、数秒ごとに画面を更新します。 連続表示を終了するには、Ctrl-C を押します。

ここでは、vpnclient stat コマンドに対して、オプションを変えて指定した場合の出力例を示します。

オプションなし

次の例は、vpnclient stat コマンドにオプションを指定しない場合の出力を示しています。

vpnclient stat
 
IPSec tunnel information.
Client address: 209.154.64.50
Server address: 10.10.32.32
Encryption: 168-bit 3-DES
Authentication: HMAC-MD5
IP Compression: None
NAT passthrough is active on port 5000
 
VPN traffic summary.
Time connected: 0 day<s>, 00:18.32
Bytes out: 3420
Bytes in: 3538
Packets encrypted: 23
Packets decrypted: 57
Packets bypassed: 102
Packets discarded: 988
 
Configured routes
Secured Network Destination Netmask Bytes
* 10.10.32.32 255.255.255.255 7638
* 0.0.0.0 0.0.0.0 1899
 

reset オプション

すべての接続カウンタをリセットするには、vpnclient stat reset コマンドを使用します。

vpnclient stat reset
Tunnel statistics have been reset.

traffic オプション

次の例は、vpnclient stat コマンドに traffic オプションを指定する場合の出力を示しています。

vpnclient stat traffic
 
VPN traffic summary
Time connected: 0 day<s>, 00:30:04
Bytes out: 5460
Bytes in: 6090
Packets encrypted: 39
Packets decrypted: 91
Packets bypassed: 159
Packets discarded: 1608
 

tunnel オプション

次の例は、vpnclient stat コマンドに tunnel オプションを指定する場合の出力を示しています。 vpnclient stat tunnel コマンドでは、トンネリング情報だけが表示されます。

vpnclient stat tunnel
 
IPSec tunnel information.
Client address: 220.111.22.30
Server address: 10.10.10.1
Encryption: 168-bit 3-DES
Authentication: HMAC-MD5
IP Compression: None
NAT passthrough is active on port 5000
 

route オプション

次の例は、vpnclient stat コマンドに route オプションを指定する場合の出力を示しています。

vpnclient stat route
 
Configured routes
Secured Network Destination Netmask Bytes
* 10.10.02.02 255.255.255.255 17638
* 0.0.0.0 0.0.0.0 18998
 

イベント ロギング

ここでは、ロギング情報を取り込む方法、またその情報を表示する方法など、イベント ロギングについて説明します。

ロギング機能のイネーブル化

ロギング機能をイネーブルにできる人は、システム管理者またはグローバル プロファイル
(vpnclient.ini)へのアクセス権限があるユーザに限られます。 /etc/CiscoSystemsVPNClient/vpnclient.ini ディレクトリ下に格納されているグローバル プロファイルには、次のパラメータが設定されている必要があります。

[main]
EnableLog=1
[LOG.IKE]
LogLevel=3
[LOG.CM]
LogLevel=3
[LOG.PPP]
LogLevel=3
[LOG.CVPND]
LogLevel=3
[LOG.CERT]
LogLevel=3
[LOG.IPSEC]
LogLevel=3
 

グローバル プロファイルを設定する方法については、『Cisco VPN Client アドミニストレータ ガイド』を参照してください。

ログ ファイルの表示

ロギング情報を表示するには、次のコマンドを入力します。

/usr/local/bin/ipseclog /directory/clientlog.txt

) インストール時にデフォルトの /usr/local/bin ディレクトリを使用しなかった場合は、インストール中に選択したパスを使用してロギング コマンドを入力してください。


ロギング情報をリアルタイムで表示するには、ipseclog を起動した後に次のコマンドを入力します。

tail -f /directory/clientlog.txt
 

ipseclog は、自動的にバックグラウンドに移動しません。 ipseclog をバックグラウンドに移動するには、 Ctrl-Z を押した後、コマンド行で bg と入力します。または、次の例のように、view コマンドの最後にアンパーサンド記号(&)を入力します。

/usr/local/bin/ipseclog /directory/clientlog.txt &
 

ipseclog がバックグラウンドで動作している場合は、VPN Client アプリケーションを終了する前に、ipseclog をフォアグラウンドに移動する必要があります。 ipseclog をフォアグラウンドに移動するには、コマンド行で fg と入力します。

Client 自動更新メッセージ

VPN Client が VPN リモート アクセス装置から自動更新の通知を受信すると、その通知はログに記録されます。ログの記録以外のアクションは実行されません。 自動更新メッセージを受信したときに記録されるメッセージの形式は、次のとおりです。

688 10:14:23.811 08/08/2001 Sev=Info/4 IKE/0x4300005B^M CLIENT_UPDATE_NOTIFICATION: Client Type=”linux” Revisions=”3.0.5” URL=”tftp://x:/y/z”
 

自動更新メッセージおよびその他の通知をネットワーク管理者から受信するには、vpnclient notify コマンドを使用します。