AsyncOS 8.1.1 for Cisco Content Security Management ユーザ ガイド
SMTP ルーティングの設定
SMTP ルーティングの設定
発行日;2014/01/14 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 8MB) | フィードバック

目次

SMTP ルーティングの設定

ローカル ドメインの電子メールのルーティング

SMTP ルートの概要

デフォルトの SMTP ルート

SMTP ルートの定義

SMTP ルートの制限

SMTP ルートと DNS

SMTP ルート、メール配信、およびメッセージ分裂

SMTP ルートと発信 SMTP 認証

セキュリティ管理アプライアンスでの SMTP ルートの管理

SMTP ルートの追加

SMTP ルートの編集

SMTP ルートの削除

SMTP ルートのエクスポート

SMTP ルートのインポート

SMTP ルーティングの設定

この章では、シスコのコンテンツのセキュリティ管理アプライアンスを通過する電子メールのルーティングおよび配信に影響を与える機能、および [SMTP ルート(SMTP Routes)] ページと smtproutes コマンドの使用について説明します。

ローカル ドメインの電子メールのルーティング

セキュリティ管理アプライアンスは次のメールをルーティングします。

ISQ によりリリースされた、SMTP ルーティングを無視するメッセージ

アラート

指定した宛先にメールできるコンフィギュレーション ファイル

定義された受信者にも送信できるサポート要求メッセージ

最後の 2 種類のメッセージは、宛先への配信に SMTP ルートが使用されます。

電子メール セキュリティ アプライアンスでは、メールをローカル ドメイン経由で、[管理アプライアンス(Management Appliance)] > [ネットワーク(Network)] > [SMTP ルート(SMTP Routes)] ページ(または smtproutes コマンド)を使用して指定されたホストにルーティングします。この機能は、sendmail の mailertable 機能に似ています。([SMTP ルート(SMTP Routes)] ページと smtproutes コマンドは、AsyncOS 2.0 ドメイン リダイレクト機能を拡張したものです)。


) GUI のシステム設定ウィザードを完了し、変更を保存した場合、その時点で入力した各 RAT エントリに対してアプライアンス上の最初の SMTP ルート エントリを定義します。


SMTP ルートの概要

SMTP ルートでは、異なる Mail Exchange(MX)ホストへ特定のドメインのすべての電子メールをリダイレクトできます。たとえば、 example.com から groupware.example.com へのマッピングを行うことができます。このマッピングによって、[エンベロープ受信者(Envelope Recipients)] アドレスに @example.com を持つすべての電子メールが、代わりに groupware.example.com に送られます。システムは、通常の電子メール配信のように、 groupware.example.com で「MX」ルックアップを実行し、次にホストで「A」ルックアップを実行します。この代替 MX ホストは、DNS MX レコードにリストされている必要はなく、また、電子メールがリダイレクトされているドメインのメンバーになっている必要もありません。オペレーティング システムでは、最大 10,000 件の SMTP ルート マッピングをシスコ コンテンツ セキュリティ アプライアンスに設定できます。(「SMTP ルートの制限」を参照)。

この機能では、ホストを「ひとかたまりにする」ことも可能です。 example.com などの部分ドメインを指定すると、 example.com で終わるすべてのドメインがエントリと一致します。たとえば、 fred@foo.example.com wilma@bar.example.com は、両方ともマッピングに一致します。

SMTP ルート テーブルにホストがない場合は、DNS を使用して MX ルックアップが実行されます。結果は、SMTP ルート テーブルに対して再チェックされません。 foo.domain の DNS MX エントリが bar.domain の場合、 foo.domain に送信されるすべての電子メールが bar.domain に配信されます。 bar.domain から他のホストへのマッピングを作成した場合、 foo.domain へ送信される電子メールは影響を受けません。

つまり、再帰的なエントリは続きません。 a.domain から b.domain にリダイレクトされるエントリがあり、 b.domain から a.domain にリダイレクトされるエントリがその後にある場合、メールのループは作成 されません 。この場合、 a.domain に送信される電子メールは、 b.domain で指定された MX ホストに配信されます。反対に、 b.domain に送信される電子メールは、 a.domain で指定された MX ホストに配信されます。

すべての電子メール配信で、SMTP ルート テーブルは、上から順に読み取られます。マッピングと一致する最も具体的なエントリが選択されます。たとえば、SMTP ルート テーブルに host1.example.com example.com の両方のマッピングがある場合は、 host1.example.com の方が具体的なエントリになっているため、こちらが使用されます。具体的でない方の example.com エントリが先にあっても、同じ結果になります。そうでない場合は、エンベロープ受信者のドメインで通常の MX ルックアップが実行されます。

デフォルトの SMTP ルート

特殊なキーワード ALL を使用して、デフォルトの SMTP ルートも定義できます。ドメインが SMTP ルート リストの以前のマッピングと一致しない場合、デフォルトでは、それが ALL エントリで指定される MX ホストにリダイレクトされます。

SMTP ルート エントリを印刷する場合、デフォルトの SMTP ルートは ALL: として一覧表示されます。デフォルトの SMTP ルートは削除できません。入力した値をクリアすることのみ可能です。

[管理アプライアンス(Management Appliance)] > [ネットワーク(Network)] > [SMTP ルート(SMTP Routes)] ページを使用するか、または smtproutes コマンドを使用して、デフォルトの SMTP ルートを設定します。

SMTP ルートの定義

電子メール セキュリティ アプライアンスはローカル ドメイン宛てのメールを、[管理アプライアンス(Management Appliance)] > [ネットワーク(Network)] > [SMTP ルート(SMTP Routes)] ページ(または smtproutes コマンド)を使用して指定されたホストにルーティングします。この機能は、sendmail の mailer table 機能に似ています。([SMTP ルート(SMTP Routes)] ページと smtproutes コマンドは、AsyncOS 2.0 ドメイン リダイレクト機能を拡張したものです)。

[管理アプライアンス(Management Appliance)] > [ネットワーク(Network)] > [SMTP ルート(SMTP Routes)] ページ(または smtproutes コマンド)を使用してルートを作成します。新しいルートを作成するには、まず、永続的なルートを作成するドメインまたはドメインの一部を指定する必要があります。次に、宛先ホストを指定します。宛先ホストは、完全修飾ホスト名として入力することも、IP アドレスとして入力することもできます。エントリと一致するメッセージをドロップするために、特殊な宛先ホスト /dev/null を指定することもできます。(実際に /dev/null をデフォルト ルートに指定すると、アプライアンスが受信したメールは配信されなくなります)。

複数の宛先ホスト エントリに、完全修飾ホスト名と IP アドレスの両方を含めることができます。複数のエントリを指定する場合は、カンマで区切ります。

1 つまたは複数のホストが応答しない場合、メッセージは到達可能なホストの 1 つに配信されます。設定されたすべてのホストが応答しない場合、メールはそのホストのキューに格納されます(MX レコードの使用にフェールオーバーしません)。

SMTP ルートの制限

最大 10,000 ルートまで定義できます。最後のデフォルト ルート ALL は、この制限内のルートとしてカウントされます。したがって、定義できるのは最大 9,999 のカスタム ルートと、特殊キーワード ALL を使用する 1 つのルートです。

SMTP ルートと DNS

MX ルックアップを実行して、特定のドメインに対するネクスト ホップを決定するようアプライアンスに指示するには、特殊キーワード USEDNS を使用します。これは、サブドメインのメールを特定のホストにルーティングする必要がある場合に役立ちます。たとえば、example.com へのメールが企業の Exchange サーバに送信されることになっている場合、次のような SMTP ルートになっていることがあります。

example.com exchange.example.com

ただし、さまざまなサブドメイン(foo.example.com)宛のメールの場合は、次のような SMTP ルートを追加します。

.example.com USEDNS

SMTP ルート、メール配信、およびメッセージ分裂

着信:1 つのメッセージに 10 人の受信者がいて、全員が同じ Exchange サーバに属する場合、AsyncOS では TCP 接続を 1 つ開き、メール ストアには 10 の別々のメッセージではなく、メッセージを 1 つのみ配置します。

発信:同様に機能しますが、1 つのメッセージが 10 の異なるドメインの 10 人の受信者に送られる場合、AsyncOS では 10 の MTA に対する 10 の接続を開き、それぞれに 1 つずつ電子メール配信を行います。

分裂:1 つの着信メッセージに 10 人の受信者がいて、それぞれが別々の Incoming Policy グループ(10 グループ)に属する場合、10 人全員の受信者が同じ Exchange サーバを使用していても、メッセージは分裂します。つまり、10 の別々の電子メールが 1 つの TCP 接続で配信されます。

SMTP ルートと発信 SMTP 認証

発信 SMTP 認証プロファイルが作成されたら、SMTP ルートに適用できます。これによって、ネットワーク エッジにあるメール リレー サーバの背後にシスコ コンテンツ セキュリティ アプライアンスが配置されている場合に、発信メールを認証できます。

セキュリティ管理アプライアンスでの SMTP ルートの管理

手順


ステップ 1 セキュリティ管理アプライアンスで、[管理アプライアンス(Management Appliance)] > [ネットワーク(Network)] > [SMTP ルート(SMTP Routes)] を選択します。

このページを使用して、アプライアンスで SMTP ルートを管理します。このページから、テーブルのマッピングの追加、変更、および削除を行うことができます。SMTP ルート エントリをエクスポートまたはインポートすることができます。


 

SMTP ルートの追加

手順


ステップ 1 セキュリティ管理アプライアンスで、[管理アプライアンス(Management Appliance)] > [ネットワーク(Network)] > [SMTP ルート(SMTP Routes)] を選択します。

ステップ 2 [ルートを追加(Add Route)] をクリックします。

ステップ 3 受信側ドメインと宛先ホストを入力します。複数の宛先ホストを追加するには、[行の追加(Add Row)] をクリックし、新しい行に次の宛先ホストを入力します。

ステップ 4 ポート番号を指定するには、宛先ホストに「: <port number> 」を追加します(例: example.com:25 )。

ステップ 5 変更を送信し、保存します。


 

SMTP ルートの編集

手順


ステップ 1 セキュリティ管理アプライアンスで、[管理アプライアンス(Management Appliance)] > [ネットワーク(Network)] > [SMTP ルート(SMTP Routes)] を選択します。

ステップ 2 SMTP ルートのリストで、既存の SMTP ルートの名前をクリックします。

ステップ 3 ルートを編集します。

ステップ 4 変更を送信し、保存します。


 

SMTP ルートの削除

手順


ステップ 1 セキュリティ管理アプライアンスで、[管理アプライアンス(Management Appliance)] > [ネットワーク(Network)] > [SMTP ルート(SMTP Routes)] を選択します。

ステップ 2 削除する SMTP ルートの右側にあるチェックボックスを選択します。

ステップ 3 [削除(Delete)] をクリックします。

すべての SMTP ルートを削除するには、[すべて(All)] というラベルの付いたチェックボックスを選択して [削除(Delete)] をクリックします。


 

SMTP ルートのエクスポート

ホスト アクセス テーブル(HAT)および受信者アクセス テーブル(RAT)の場合と同様に、ファイルをエクスポートおよびインポートして SMTP ルート マッピングを変更することもできます。

手順


ステップ 1 [SMTP ルート(SMTP Routes)] ページの [SMTP ルートをエクスポート(Export SMTP Routes)] をクリックします。

ステップ 2 ファイルの名前を入力し、[送信(Submit)] をクリックします。


 

SMTP ルートのインポート

Host Access Table(HAT)および Recipient Access Table(RAT)の場合と同様に、ファイルをエクスポートおよびインポートして SMTP ルート マッピングを変更することもできます。

手順


ステップ 1 [SMTP ルート(SMTP Routes)] ページの [SMTP ルートをインポート(Import SMTP Routes)] をクリックします。

ステップ 2 エクスポートされた SMTP ルートが含まれているファイルを選択します。

ステップ 3 [送信(Submit)] をクリックします。インポートにより、既存の SMTP ルートがすべて置き換えられることが警告されます。テキスト ファイルにあるすべての SMTP ルートがインポートされます。

ステップ 4 [インポート(Import)] をクリックします。

ファイルには「コメント」を格納できます。文字「#」で始まる行はコメントと見なされ、AsyncOS によって無視されます。次に例を示します。

# this is a comment, but the next line is not

ALL:

この時点で、電子メール ゲートウェイの設定は次のようになります。

図 12-1 パブリック リスナー用に定義された SMTP ルート