Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用)
フィルタリング サービスの適用
フィルタリング サービスの適用
発行日;2012/02/07 | 英語版ドキュメント(2011/07/15 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 15MB) | フィードバック

目次

フィルタリング サービスの適用

ActiveX フィルタリングの設定

ActiveX フィルタリングに関する情報

ActiveX フィルタリングのライセンス要件

ActiveX フィルタリングの設定

ActiveX フィルタリングの設定例

ActiveX フィルタリングの機能履歴

Java アプレット フィルタリングの設定

Java アプレット フィルタリングに関する情報

Java アプレット フィルタリングのライセンス要件

Java アプレット フィルタリングの設定

Java アプレット フィルタリングの設定例

Java アプレット フィルタリングの機能履歴

外部サーバを使用する URL および FTP 要求の設定

URL フィルタリングに関する情報

URL フィルタリングのライセンス要件

フィルタリング サーバの指定

コンテンツ サーバ応答のバッファリング

サーバ アドレスのキャッシング

HTTP URL のフィルタリング

HTTP フィルタリングの設定

長い HTTP URL のフィルタリングのイネーブル化

長い HTTP URL の切り捨て

トラフィックに対するフィルタリングの免除

HTTPS URL のフィルタリング

FTP 要求のフィルタリング

フィルタリング統計情報とフィルタリング設定の表示

フィルタリング サーバ統計情報の表示

バッファ コンフィギュレーションと統計情報の表示

キャッシュ統計情報の表示

フィルタリング性能統計情報の表示

フィルタリング コンフィギュレーションの表示

URL フィルタリングの機能履歴

フィルタリング サービスの適用

この章では、フィルタリングを適用することにより、適応型セキュリティ アプライアンスを通過するトラフィックをどのように制御できるかについて説明します。フィルタリングは、次の 2 つの異なる方法で使用できます。

ActiveX オブジェクトまたは Java アプレットのフィルタリング

外部フィルタリング サーバを使用するフィルタリング

アクセスを全面的にブロックする代わりに、ActiveX オブジェクトや Java アプレットなど、特定の状況でセキュリティ上の脅威をもたらす可能性のある特定の不適切なオブジェクトを HTTP トラフィックから取り除くことができます。

URL フィルタリングを使用して、Secure Computing SmartFilter(従来の N2H2)や Websense などの外部フィルタリング サーバに特定のトラフィックを誘導することもできます。長い URL、HTTPS および FTP フィルタリングは、Websense および Secure Computing SmartFilter の両方を使って、URL フィルタリングのためにイネーブルにできるようになりました。フィルタリング サーバは、セキュリティ ポリシーで指定されている特定のサイトまたは特定のタイプのサイトに向かうトラフィックをブロックできます。


) URL キャッシングが動作するのは、URL サーバのベンダーから提供された URL サーバ ソフトウェアのバージョンで URL キャッシングがサポートされている場合だけです。


URL フィルタリングは CPU に大きな負荷がかかるため、外部フィルタリング サーバを使用することにより、他のトラフィックのスループットに影響を与えることがなくなります。ただし、外部フィルタリング サーバを使用してトラフィックをフィルタリングしている場合でも、ネットワークの速度および URL フィルタリング サーバのキャパシティによっては、最初の接続に必要な時間が著しく長くなる場合もあります。

この章には、次の項があります。

「ActiveX フィルタリングの設定」

「Java アプレット フィルタリングの設定」

「外部サーバを使用する URL および FTP 要求の設定」

ActiveX フィルタリングの設定

この項は、次の内容で構成されています。

「ActiveX フィルタリングに関する情報」

「ActiveX フィルタリングのライセンス要件」

「ActiveX フィルタリングの設定」

「ActiveX フィルタリングの設定例」

「ActiveX フィルタリングの機能履歴」

ActiveX フィルタリングに関する情報

ActiveX オブジェクトは、保護されたネットワーク上のホストとサーバを攻撃するコードを含むことがあるため、セキュリティ リスクを引き起こす可能性があります。ActiveX オブジェクトは、ActiveX フィルタリングでディセーブルにできます。

ActiveX コントロール(従来の OLE コントロールまたは OCX コントロール)は、Web ページなどのアプリケーションに挿入できるコンポーネントです。これらのコントロールにはカスタム フォームやカレンダーなど、情報の収集と表示に使用されるサードパーティ製の多様なフォームが含まれています。ActiveX は、技術的に、ネットワーク クライアントに対して多くの問題を発生させる可能性があります。たとえば、ワークステーションの障害の原因となる、ネットワーク セキュリティ問題を引き起こす、またはサーバへの攻撃に利用される、などのおそれがあります。

filter activex コマンドは、HTML <object> コマンドを、HTML Web ページ内でコメントアウトすることでブロックします。HTML ファイルの ActiveX のフィルタリングは、<APPLET> タグ、</APPLET> タグ、<OBJECT CLASSID> タグ、および </OBJECT> タグを選別し、コメントで置き換えることによって実行されます。ネストされたタグのフィルタリングは、最上位タグをコメントに変換することによってサポートされています。


注意 このコマンドは、オブジェクト タグに埋め込まれている Java アプレット、イメージ ファイル、またはマルチメディア オブジェクトもすべてブロックします。

<object> または </object> という HTML タグが複数のネットワーク パケットに分割されている場合、またはタグ内のコードが MTU のバイト数より長い場合、適応型セキュリティ アプライアンスはそのタグをブロックできません。

ユーザが alias コマンドで参照される IP アドレス、または WebVPN トラフィックの IP アドレスにアクセスする場合、ActiveX ブロッキングは発生しません。

ActiveX フィルタリングのライセンス要件

次の表に、この機能のライセンス要件を示します。

 

表 35-1 ライセンス要件

モデル
ライセンス要件

すべてのモデル

基本ライセンス

ActiveX フィルタリングの 設定

適応型セキュリティ アプライアンスを通過する HTTP トラフィック内の ActiveX オブジェクトを取り除くには、次のコマンドを入力します。

コマンド
目的

filter activex port [ - port ] local_ip local_mask foreign_ip foreign_mask

ActiveX オブジェクトを削除します。

このコマンドを使用するには、 port に、フィルタリングを適用する TCP ポートを指定します。一般的に、これはポート 80 ですが、他の値でも受け入れられます。ポート 80 には http または url リテラルを使用できます。ポート範囲を指定するには、開始ポート番号と終了ポート番号の間にハイフンを使用します。

ローカル IP アドレスおよびマスクによって、フィルタリングされるトラフィックの発信元である 1 台以上の内部ホストを指定します。外部アドレスおよびマスクは、フィルタリングされるトラフィックの外部の宛先を指定します。

ActiveX フィルタリングの設定例

これらのアドレスに 0 .0.0.0(短縮形は 0)を設定して、すべてのホストを指定できます。これらのマスクに 0 .0.0.0(短縮形は 0)を使用して、すべてのホストを指定できます。このコマンドは、ポート 80 上において、あらゆるローカル ホストから来て、あらゆる外部ホスト接続へ向かう Web トラフィックに ActiveX オブジェクト ブロッキングが適用されることを指定します。

次の例は、すべての発信接続をブロックする ActiveX フィルタリングを設定する方法を示しています。設定を削除するには、このコマンドの no 形式を入力します。

hostname(config)# filter activex 80 0 0 0 0
hostname(config)# no filter activex 80 0 0 0 0

ActiveX フィルタリングの機能履歴

表 35-2 に、ActiveX フィルタリングのリリース履歴の一覧を示します。

 

表 35-2 ActiveX フィルタリングの機能履歴

機能名
リリース
機能情報

ActiveX のフィルタリング

7.0

この機能は以前からありました。

Java アプレット フィルタリングの設定

この項は、次の内容で構成されています。

「Java アプレット フィルタリングに関する情報」

「Java アプレット フィルタリングのライセンス要件」

「Java アプレット フィルタリングの設定」

「Java アプレット フィルタリングの設定例」

「Java アプレット フィルタリングの機能履歴」

Java アプレット フィルタリングに関する情報

filter java コマンドは、発信接続から適応型セキュリティ アプライアンスに戻る Java アプレットをフィルタリングします。それでもユーザは HTML ページを受信できますが、Java アプレットの Web ページの送信元がコメントアウトされるため、アプレットは実行できなくなります。 filter java コマンドは、WebVPN トラフィックをフィルタリングしません。

Java アプレットは、保護されたネットワーク上のホストとサーバを攻撃するコードを含むことがあるため、セキュリティ リスクを引き起こす可能性があります。Java アプレットは、filter java コマンドで取り除くことができます。


) <object> タグに埋め込まれた Java アプレットを取り除くには、filter activex コマンドを使用します。


Java アプレット フィルタリングのライセンス要件

次の表に、Java アプレット フィルタリングのライセンス要件を示します。

 

表 35-3 ライセンス要件

モデル
ライセンス要件

すべてのモデル

基本ライセンス

Java アプレット フィルタリングの設定

適応型セキュリティ アプライアンスを通過する HTTP トラフィックから Java アプレットを取り除くフィルタリングを適用するには、次のコマンドを入力します。

コマンド
目的

filter java port [ - port ] local_ip local_mask foreign_ip foreign_mask

適応型セキュリティ アプライアンスを通過する HTTP トラフィック内の Java アプレットを取り除きます。

 

このコマンドを使用するには、 port に、フィルタリングを適用する TCP ポートを指定します。一般的に、これはポート 80 ですが、他の値でも受け入れられます。ポート 80 には http または url リテラルを使用できます。ポート範囲を指定するには、開始ポート番号と終了ポート番号の間にハイフンを使用します。

ローカル IP アドレスおよびマスクによって、フィルタリングされるトラフィックの発信元である 1 台以上の内部ホストを指定します。外部アドレスおよびマスクは、フィルタリングされるトラフィックの外部の宛先を指定します。

これらのアドレスに 0 .0.0.0(短縮形は 0)を設定して、すべてのホストを指定できます。これらのマスクに 0 .0.0.0(短縮形は 0)を使用して、すべてのホストを指定できます。

これらのアドレスに 0 .0.0.0(短縮形は 0)を設定して、すべてのホストを指定できます。これらのマスクに 0 .0.0.0(短縮形は 0)を使用して、すべてのホストを指定できます。

Java アプレット フィルタリングの設定例

The following example shows how to configure java applet filtering:
 

次の例では、すべての発信接続で Java アプレットをブロックすることを指定しています。

hostname(config)# filter java 80 0 0 0 0
 

このコマンドは、Java アプレット ブロックが、あらゆるローカル ホストからあらゆる外部ホストへのポート 80 の Web トラフィックに対して、適用されることを指定しています。

次の例では、保護されたネットワーク上のホストへの Java アプレットのダウンロードをブロックしています。

hostname(config)# filter java http 192.168.3.3 255.255.255.255 0 0
 

このコマンドは、ホスト 192.168.3.3 による Java アプレットのダウンロードをブロックします。

このコンフィギュレーションを削除するには、次の例で示すように、コマンドの no 形式を使用します。

hostname(config)# no filter java http 192.168.3.3 255.255.255.255 0 0
 

Java アプレット フィルタリングの機能履歴

表 35-4 に、Java アプレット フィルタリングのリリース履歴の一覧を示します。

 

表 35-4 Java アプレット フィルタリングの機能履歴

機能名
リリース
機能情報

Java のフィルタリング

7.0

この機能は以前からありました。

外部サーバを使用する URL および FTP 要求の設定

この項では、外部サーバを使用して URL および FTP 要求をフィルタリングする方法について説明します。この項は、次の内容で構成されています。

「URL フィルタリングに関する情報」

「フィルタリング サーバの指定」

「コンテンツ サーバ応答のバッファリング」

「サーバ アドレスのキャッシング」

「HTTP URL のフィルタリング」

「HTTPS URL のフィルタリング」

「FTP 要求のフィルタリング」

URL フィルタリングに関する情報

フィルタリングは、セキュリティの高いネットワークからセキュリティの低いネットワークに発信される接続要求に対して適用できます。ACL を使用して特定のコンテンツ サーバに対する発信アクセスを禁止することはできますが、サイズおよびインターネットのダイナミックな性質により、このような手段で使用方法を管理することは困難です。次のインターネット フィルタリング製品のいずれかを実行する別個のサーバを使用することにより、コンフィギュレーションを簡素化し、セキュリティ アプライアンスのパフォーマンスを向上できます。

HTTP、HTTPS、および FTP フィルタリング用の Websense Enterprise

HTTP、HTTPS、FTP、および長い URL のフィルタリング用の Secure Computing SmartFilter(従来の N2H2)


) URL キャッシングが動作するのは、URL サーバのベンダーから提供された URL サーバ ソフトウェアのバージョンで URL キャッシングがサポートされている場合だけです。


セキュリティ アプライアンスのパフォーマンスへの影響は、外部サーバを使用した方が小さくなりますが、フィルタリング サーバがセキュリティ アプライアンスから離れている場合は、Web サイトまたは FTP サーバへのアクセス時間が長くなることもあります。

フィルタリングがイネーブルで、コンテンツを求める要求がセキュリティ アプライアンスを経由して送信された場合、その要求はコンテンツ サーバとフィルタリング サーバに同時に送信されます。フィルタリング サーバがその接続を許可した場合、セキュリティ アプライアンスはコンテンツ サーバからの応答を発信元クライアントに転送します。フィルタリング サーバがその接続を拒否した場合、セキュリティ アプライアンスは応答をドロップし、接続が成功しなかったことを示すメッセージまたはリターン コードを送信します。

セキュリティ アプライアンス上でユーザ認証がイネーブルの場合、セキュリティ アプライアンスはフィルタリング サーバにユーザ名も送信します。フィルタリング サーバは、ユーザ固有のフィルタリング設定を使用したり、使用方法に関する高度なレポートを提供したりすることができます。

URL フィルタリングのライセンス要件

次の表に、URL フィルタリングのライセンス要件を示します。

 

表 35-5 ライセンス要件

モデル
ライセンス要件

すべてのモデル

基本ライセンス

フィルタリング サーバの指定

コンテキストごとに最大 4 つのフィルタリング サーバを指定できます。適応型セキュリティ アプライアンスは、1 つのサーバが応答するまで、それらのサーバを順番に使用します。コンフィギュレーション内に設定できるサーバのタイプは、1 つだけ(Websense または Secure Computing SmartFilter)です。


filter コマンドを使用して HTTP または HTTPS のフィルタリングを設定する前に、フィルタリング サーバを追加する必要があります。コンフィギュレーションからフィルタリング サーバを削除すると、filter コマンドもすべて削除されます。


url-server コマンドを次のように使用して、フィルタリング サーバのアドレスを指定します。

Websense の場合は次のとおりです。

hostname(config)# url-server (if_name) host local_ip [timeout seconds] [protocol TCP | UDP
version [1|4] [connections num_conns] ]
 

Secure Computing SmartFilter(従来の N2H2)の場合は次のとおりです。

hostname(config)# url-server (if_name) vendor {secure-computing | n2h2} host
<local_ip> [port <number>] [timeout <seconds>] [protocol {TCP [connections <number>]} | UDP]
 

<if_name> には、フィルタリング サーバに接続されているセキュリティ アプライアンス インターフェイスの名前を指定します(デフォルトは inside です)。

vendor {secure-computing | n2h2} には、ベンダー文字列として「secure-computing」を使用できますが、「n2h2」は下位互換性に使用できます。設定エントリが生成されるときに、「secure-computing」がベンダー文字列として保存されます。

host <local_ip> には、URL フィルタリング サーバの IP アドレスを指定します。

port <number> には、フィルタリング サーバの Secure Computing SmartFilter サーバ ポート番号を指定します。また、適応型セキュリティ アプライアンスは、このポートの UDP 応答をリスンします。


) デフォルト ポートは 4005 です。これは、Secure Computing SmartFilter サーバが TCP または UDP で適応型セキュリティ アプライアンスと通信するために使用するデフォルト ポートです。デフォルト ポートの変更方法については、『Filtering by N2H2 Administrator's Guide』を参照してください。


timeout <seconds> は、セキュリティ アプライアンスがフィルタリング サーバへの接続試行を継続する秒数です。

connections <number> は、ホストとサーバの間で接続を試行する回数です。

たとえば、1 つの Websense フィルタリング サーバを指定するには、次のコマンドを入力します。

hostname(config)# url-server (perimeter) host 10.0.1.1 protocol TCP version 4
 

これは、適応型セキュリティ アプライアンスの境界インターフェイス上の、IP アドレス 10.0.1.1 を持つ Websense フィルタリング サーバを指定しています。この例でイネーブルになっている version 4 は、キャッシュをサポートするため、Websense によって推奨されています。

冗長 Secure Computing SmartFilter サーバを指定するには、次のコマンドを入力します。

hostname(config)# url-server (perimeter) vendor n2h2 host 10.0.1.1
hostname(config)# url-server (perimeter) vendor n2h2 host 10.0.1.2
 

これは、2 つの Sentian フィルタリング サーバを指定しています。どちらも適応型セキュリティ アプライアンスの境界インターフェイス上にあります。

コンテンツ サーバ応答のバッファリング

ユーザがコンテンツ サーバへの接続要求を発行した場合、その要求は、適応型セキュリティ アプライアンスによって、コンテンツ サーバとフィルタリング サーバの両方に同時に送信されます。フィルタリング サーバがコンテンツ サーバより早く応答しなかった場合、サーバ応答はドロップされます。これにより、Web クライアント側の視点で Web サーバ応答が表示されます。これは、クライアントが要求を再発行する必要があるためです。

HTTP 応答バッファをイネーブルにすると、Web コンテンツ サーバからの応答はバッファリングされ、フィルタリング サーバによって接続が許可された場合に、要求クライアントに転送されます。これにより、バッファリングしない場合に発生する可能性のある遅延が回避されます。

HTTP 要求または FTP 要求に対する応答のバッファリングを設定するには、次の手順を実行します。

コマンド
目的

ステップ 1

url-block block block-buffer-limit
 
 

フィルタリング サーバからの応答が保留中である、HTTP 要求または FTP 要求に対する応答のバッファリングをイネーブルにします。

block-buffer に、url-server からの応答を待っている間にバッファリング可能な HTTP 応答の最大数を指定します。


) 3072 バイトより長い URL のバッファリングはサポートされていません。


ステップ 2

url-block mempool-size memory-pool-size

保留中 URL バッファリング(および長い URL バッファリング)用の最大使用可能メモリを設定します。

最大メモリ割り当ての 2 KB ~ 10 MB に相当する 2 ~ 10240 の範囲の値を、memory-pool-size に指定します。

サーバ アドレスのキャッシング

ユーザがサイトにアクセスすると、フィルタリング サーバは適応型セキュリティ アプライアンスに対して、サーバ アドレスを一定時間キャッシュすることを許可できます。ただし、そのアドレスでホストされているサイトはいずれも、常に許可されるカテゴリに属している必要があります。これにより、そのユーザがそのサーバに再度アクセスするか、別のユーザがそのサーバにアクセスしたときに、適応型セキュリティ アプライアンスがフィルタリング サーバに再度照会する必要がなくなります。


) キャッシュされた IP アドレス要求は、フィルタリング サーバに渡されず、記録もされません。そのため、このアクティビティはどのレポートにも表示されません。url-cache コマンドを使用する前に、Websense 実行ログを蓄積できます。


スループットを高める必要がある場合は、url-cache コマンドを使用して、次のように入力します。

 

コマンド
目的

url-cache dst | src_dst size

範囲 1 ~ 128(KB)のキャッシュ サイズの値を、 size に指定します。

dst キーワードを使用して、URL 宛先アドレスに基づいて、エントリをキャッシュします。このモードは、すべてのユーザが Websense サーバ上で同一の URL フィルタリング ポリシーを共有している場合に選択します。

src_dst キーワードを使用して、URL 要求を開始した送信元アドレスと URL 宛先アドレスの両方に基づいて、エントリをキャッシュします。このモードは、ユーザが Websense サーバ上で同じ URL フィルタリング ポリシーを共有していない場合に選択します。

HTTP URL のフィルタリング

この項では、外部フィルタリング サーバを使用する HTTP フィルタリングを設定する方法について説明します。この項は、次の内容で構成されています。

「HTTP フィルタリングの設定」

「長い HTTP URL のフィルタリングのイネーブル化」

「長い HTTP URL の切り捨て」

「トラフィックに対するフィルタリングの免除」

HTTP フィルタリングの設定

HTTP フィルタリングをイネーブルにする前に、URL フィルタリング サーバを指定し、イネーブルにする必要があります。

フィルタリング サーバが HTTP 接続要求を承認した場合、適応型セキュリティ アプライアンスは Web サーバからの応答が発信元クライアントに到達することを許可します。フィルタリング サーバが要求を拒否した場合、適応型セキュリティ アプライアンスは、ユーザをブロック ページにリダイレクトし、アクセスが拒否されたことを示します。

HTTP フィルタリングをイネーブルにするには、次のコマンドを入力します。

 

コマンド
目的

filter url [ http | port [- port ] local_ip local_mask foreign_ip foreign_mask ] [ allow ] [ proxy-block ]

HTTP(80)のデフォルト ポートとは異なるポートが使用されている場合は、1 つまたは複数のポート番号を、 port に指定します。 local_ip local_mask には、要求を行うユーザまたはサブネットワークの IP アドレスとサブネット マスクを指定します。 foreign_ip foreign_mask には、要求に応答するサーバまたはサブネットワークの IP アドレスとサブネット マスクを指定します。

allow オプションは、プライマリ フィルタリング サーバが利用できないときに、適応型セキュリティ アプライアンスがフィルタリングせずに HTTP トラフィックを転送するようにします。 proxy-block コマンドを使用して、プロキシ サーバへの要求をすべてドロップします。

長い HTTP URL のフィルタリングのイネーブル化

デフォルトでは、適応型セキュリティ アプライアンスは、1159 文字を超える HTTP URL を長い URL と見なします。最大許容量を大きくすることができます。

次のコマンドを使用して、1 つの URL の最大サイズを設定します。

コマンド
目的

url-block url-size long-url-size

long-url-size には、バッファリングされる長い URL それぞれの最大サイズ(KB)を指定します。Websense の場合、この値は 2 ~ 4 で最大 URL サイズは 2 KB ~ 4 KBとなります。Secure Computing の場合、この値は 2 ~ 3 で最大 URL サイズは 2 KB ~ 3 KB となります。デフォルト値は 2 です。

 

長い HTTP URL の切り捨て

デフォルトでは、URL が最大許容サイズを超えると、その URL はドロップされます。これを回避するには、次のコマンドを入力して、長い URL を切り捨てるように適応型セキュリティ アプライアンスを設定します。

 

コマンド
目的

filter url [ longurl-truncate | longurl-deny | cgi-truncate ]

longurl-truncate オプションを指定すると、適応型セキュリティ アプライアンスは URL が最大許容長よりも長い場合に、URL のホスト名または IP アドレス部分だけを、評価のためにフィルタリング サーバに送信します。longurl-deny オプションは、URL が最大許容長よりも長い場合、発信 URL トラフィックを拒否します。

パラメータは含まずに CGI スクリプトの場所とスクリプト名だけを含むよう CGI URL を切り捨てるには、cgi-truncate オプションを使用します。長い HTTP 要求のほとんどは、CGI 要求です。パラメータ リストが非常に長い場合は、パラメータ リストを含む完全な CGI 要求を待機および送信することにより、メモリ リソースが使い果たされ、適応型セキュリティ アプライアンスのパフォーマンスに影響します。

トラフィックに対するフィルタリングの免除

 

 

コマンド
目的

filter url except source_ip source_mask dest_ip dest_mask

特定のトラフィックに対してフィルタリングを免除します。

たとえば、次のコマンドは、10.0.2.54 からの HTTP 要求を除くすべての HTTP 要求がフィルタリング サーバに転送されるように設定しています。

hostname(config)# filter url http 0 0 0 0
hostname(config)# filter url except 10.0.2.54 255.255.255.255 0 0
 

HTTPS URL のフィルタリング

HTTPS フィルタリングをイネーブルにする前に、URL フィルタリング サーバを指定し、イネーブルにする必要があります。


) 現在、Websense および Smartfilter は HTTPS をサポートしています。古いバージョンの Secure Computing SmartFilter(従来の N2H2)では HTTPS のフィルタリングをサポートしていませんでした。


HTTPS コンテンツは暗号化されているため、適応型セキュリティ アプライアンスは、ディレクトリおよびファイル名の情報を付けずに URL ルックアップを送信します。フィルタリング サーバが HTTPS 接続要求を承認した場合、適応型セキュリティ アプライアンスは SSL 接続ネゴシエーションの完了を許可し、Web サーバからの応答が発信元クライアントに到達することを許可します。フィルタリング サーバが要求を拒否した場合、適応型セキュリティ アプライアンスは SSL 接続ネゴシエーションの完了を許可しません。ブラウザに、「The Page or the content cannot be displayed.」のようなエラー メッセージが表示されます。


) 適応型セキュリティ アプライアンスは、HTTPS 用の認証プロンプトを表示しないため、ユーザは HTTPS サーバにアクセスする前に、HTTP または FTP を使用して適応型セキュリティ アプライアンスで認証を受ける必要があります。


 

コマンド
目的

filter https port[-port] localIP local_mask foreign_IP foreign_mask [allow]

HTTPS フィルタリングをイネーブルにします。

HTTPS(443)のデフォルト ポートとは異なるポートが使用されている場合は、ポート番号の範囲を port[-port] に指定します。

local_ip local_mask には、要求を行うユーザまたはサブネットワークの IP アドレスとサブネット マスクを指定します。

foreign_ip foreign_mask には、要求に応答するサーバまたはサブネットワークの IP アドレスとサブネット マスクを指定します。

allow オプションは、プライマリ フィルタリング サーバが利用できないときに、適応型セキュリティ アプライアンスがフィルタリングせずに HTTPS トラフィックを転送するようにします。

 

FTP 要求のフィルタリング

FTP フィルタリングをイネーブルにする前に、URL フィルタリング サーバを指定し、イネーブルにする必要があります。


) 現在、Websense および Smartfilter は FTP をサポートしています。古いバージョンの Secure Computing SmartFilter(従来の N2H2)では、FTP のフィルタリングをサポートしていませんでした。


フィルタリング サーバが FTP 接続要求を承認した場合、適応型セキュリティ アプライアンスは、成功を示す FTP リターン コードが発信元クライアントに到達することを許可します。たとえば、成功を示すリターン コードは「250: CWD command successful」です。フィルタリング サーバが要求を拒否した場合、FTP リターン コードは接続が拒否されたことを示すように変更されます。たとえば、適応型セキュリティ アプライアンスの場合、コード 250 を「550 Requested file is prohibited by URL filtering policy」に変更します。

 

コマンド
目的

filter ftp port[-port] localIP local_mask foreign_IP foreign_mask [allow] [ interact-block ]

FTP フィルタリングをイネーブルにします。

FTP(21)のデフォルト ポートとは異なるポートが使用されている場合は、ポート番号の範囲を port[-port] に指定します。

local_ip local_mask には、要求を行うユーザまたはサブネットワークの IP アドレスとサブネット マスクを指定します。

foreign_ip foreign_mask には、要求に応答するサーバまたはサブネットワークの IP アドレスとサブネット マスクを指定します。

allow オプションは、プライマリ フィルタリング サーバが利用できないときに、適応型セキュリティ アプライアンスがフィルタリングせずに HTTPS トラフィックを転送するようにします。

完全なディレクトリ パスを提供しない対話型の FTP セッションをブロックするには、interact-block オプションを使用します。対話型の FTP クライアントでは、ユーザが完全なパスを入力せずにディレクトリを変更できます。たとえば、ユーザは cd /public/files ではなく cd ./files と入力できます。

フィルタリング統計情報とフィルタリング設定の表示

この項では、フィルタリング統計情報をモニタする方法について説明します。この項は、次の内容で構成されています。

「フィルタリング サーバ統計情報の表示」

「バッファ コンフィギュレーションと統計情報の表示」

「キャッシュ統計情報の表示」

「フィルタリング性能統計情報の表示」

「フィルタリング コンフィギュレーションの表示」

フィルタリング サーバ統計情報の表示

フィルタリング サーバの情報を表示するには、次のコマンドを入力します。

hostname# show url-server
 

次に、 show url-server コマンドの出力例を示します。

hostname# show url-server
url-server (outside) vendor n2h2 host 128.107.254.202 port 4005 timeout 5 protocol TCP
 

フィルタリング サーバの情報または統計情報を表示するには、次のコマンドを入力します。

次に、 show url-server statistics コマンドの出力例を示します。このコマンドでは、フィルタリング統計情報が表示されます。

hostname# show url-server statistics
 
Global Statistics:
--------------------
URLs total/allowed/denied 13/3/10
URLs allowed by cache/server 0/3
URLs denied by cache/server 0/10
HTTPSs total/allowed/denied 138/137/1
HTTPSs allowed by cache/server 0/137
HTTPSs denied by cache/server 0/1
FTPs total/allowed/denied 0/0/0
FTPs allowed by cache/server 0/0
FTPs denied by cache/server 0/0
Requests dropped 0
Server timeouts/retries 0/0
Processed rate average 60s/300s 0/0 requests/second
Denied rate average 60s/300s 0/0 requests/second
Dropped rate average 60s/300s 0/0 requests/second
 
Server Statistics:
--------------------
10.125.76.20 UP
Vendor websense
Port 15868
Requests total/allowed/denied 151/140/11
Server timeouts/retries 0/0
Responses received 151
Response time average 60s/300s 0/0
 
URL Packets Sent and Received Stats:
------------------------------------
Message Sent Received
STATUS_REQUEST 1609 1601
LOOKUP_REQUEST 1526 1526
LOG_REQUEST 0 NA
 
Errors:
-------
RFC noncompliant GET method 0
URL buffer update failure 0
 

バッファ コンフィギュレーションと統計情報の表示

show url-block コマンドは、url-block バッファにあるパケット数、およびバッファ上限を超えたためまたは再送信のためにドロップされたパケット数(ある場合)を表示します。

次に、 show url-block コマンドの出力例を示します。

hostname# show url-block
url-block url-mempool 128
url-block url-size 4
url-block block 128
 

これは、URL ブロック バッファのコンフィギュレーションを示しています。

次に、 show url-block block statistics コマンドの出力例を示します。

hostname# show url-block block statistics
 
URL Pending Packet Buffer Stats with max block 128
-----------------------------------------------------
Cumulative number of packets held: 896
Maximum number of packets held (per URL): 3
Current number of packets held (global): 38
Packets dropped due to
exceeding url-block buffer limit: 7546
HTTP server retransmission: 10
Number of packets released back to client: 0
 

これは、URL ブロック統計情報を示しています。

キャッシュ統計情報の表示

次に、 show url-cache stats コマンドの出力例を示します。

hostname# show url-cache stats
URL Filter Cache Stats
----------------------
Size : 128KB
Entries : 1724
In Use : 456
Lookups : 45
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This shows how the cache is used.

フィルタリング性能統計情報の表示

次に、 show perfmon コマンドの出力例を示します。

hostname# show perfmon
PERFMON STATS: Current Average
Xlates 0/s 0/s
Connections 0/s 2/s
TCP Conns 0/s 2/s
UDP Conns 0/s 0/s
URL Access 0/s 2/s
URL Server Req 0/s 3/s
TCP Fixup 0/s 0/s
TCPIntercept 0/s 0/s
HTTP Fixup 0/s 3/s
FTP Fixup 0/s 0/s
AAA Authen 0/s 0/s
AAA Author 0/s 0/s
AAA Account 0/s 0/s

 

これは、URL フィルタリング性能統計情報とその他の性能統計情報を示しています。フィルタリング統計情報は URL Access 行および URL Server Req 行に表示されます。

フィルタリング コンフィギュレーションの表示

次に、 show filter コマンドの出力例を示します。

hostname# show filter
filter url http 0.0.0.0 0.0.0.0 0.0.0.0 0.0.0.0

URL フィルタリングの機能履歴

表 35-6 に、URL フィルタリングのリリース履歴の一覧を示します。

 

表 35-6 URL フィルタリングの機能履歴

機能名
リリース
機能情報

URL のフィルタリング

7.0

この機能は以前からありました。