Cisco ASA 5506-X、ASA 5506W-X、および ASA 5506H-X ハードウェア インストレーション ガイド
設置の準備
設置の準備

設置の準備

この章では、ASA の設置の準備について説明します。内容は以下のとおりです。

設置に関する警告

ASA を設置する前に、必ず『Regulatory Compliance and Safety Information』をお読みください。

次の警告に注意してください。


警告


設置手順を読んでから、システムを電源に接続してください。



警告


シャーシの作業や電源モジュール周辺の作業を行う前に、AC 装置の電源コードを外し、DC 装置の回路ブレーカーの電源を切ってください。



警告


電力系統に接続された装置で作業する場合は、事前に、指輪、ネックレス、腕時計などの装身具を外してください。金属は電源やアースに接触すると、過熱して重度のやけどを引き起こしたり、金属類が端子に焼き付いたりすることがあります。



警告


作業中は、カードの静電破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。感電する危険があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。



警告


この製品は、設置する建物にショート(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。一般および地域の電気規格に準拠するように設置する必要があります。



警告


感電を防ぐために、安全超低電圧(SELV)回路を電話網電圧(TNV)回路に接続しないでください。LAN ポートには SELV 回路が、WAN ポートには TNV 回路が組み込まれています。一部の LAN ポートおよび WAN ポートは RJ-45 コネクタを使用しています。ケーブルを接続する際は、注意してください。



警告


この装置は、アースさせる必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。



警告


本製品の最終処分は、各国のすべての法律および規制に従って行ってください。



警告


装置は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。



警告


この装置は TN 電源システムで動作するように設計されています。


ASA の配置

ASA の配置方法としてデスクトップや非ラック クローゼット シェルフ、壁面など選択する際には、以下を考慮する必要があります。






注意    


ASA シャーシの上に別の ASA シャーシを積み重ねないでください。過熱状態となり、電源が再投入される場合があります。


  • 必ず ASA が邪魔にならない場所を選び、ぶつかったり、誤ってずれたりしないようにしてください。アプライアンスには、設置場所に密着しないようにするために底部に「脚」があり、隙間や周囲から適切な空気循環ができるようになっています。アプライアンスを密接した状態で囲ったり、他の物と密集させて配置したりしないでください。適切な空気循環が妨げられる可能性があります。

  • 電源コード、イーサネット ケーブル、およびコンソール ケーブルを容易に ASA まで配線することができ、十分なたるみと巻き込みを確保できる場所を選択して、不用意に抜けたりしないようにしてください。

ASA 5506W-X の取り付けと設置の準備

ASA 5506W-X を取り付けて設置する前に、サイトを調査(またはサイト計画ツールを使用)し、ワイヤレス ASA の最適な設置場所を判断することを推奨します。

ご使用のワイヤレス ネットワークについて次の情報があることを確認してください。

  • ASA 5506W-X ロケーション

  • ASA 5506W-X マウント オプション(マウント オプションについては ASA の配置を参照してください)。

  • ASA 5506W-X 電源オプション


(注)  


各ロケーションのデバイスの MAC アドレスを記録して、ワイヤレス ネットワークを計画または管理している担当者に渡せるよう、ASA 5506W-X のロケーションを示すサイト マップを作成することを推奨します。


安全に関する推奨事項

安全を確保し、シャーシを保護するために、次の項の情報を使用してください。この情報には、作業環境で生じる可能性のある危険な状況がすべて網羅されているわけではありません。絶えず注意して、的確な判断を心がけてください。

これらの安全に関する注意事項を遵守してください。

  • 設置作業中および作業後は、設置場所を整理し、埃のない状態に保ってください。

  • 工具は、通行の邪魔にならない場所に置いてください。

  • ゆったりとした衣服やイヤリング、ブレスレット、ネックレスなどの装飾品は身につけず、シャーシに引っかかることがないようにしてください。

  • 目が危険にさらされる状況で作業する場合は、保護眼鏡を着用してください。

  • 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。

  • 重量が 1 人で扱える範囲を超えているものを、単独で持ち上げないでください。

電気に関連する安全性の維持


(注)  


シャーシの作業を行う前に、必ず電源コードを抜いてください。


電気機器を取り扱う際には、次の注意事項に従ってください。

  • シャーシ内部の作業を開始する前に、作業を行う部屋の緊急電源遮断スイッチの場所を確認しておいてください。電気事故が発生した場合は、ただちにその部屋の電気を切ってください。

  • 危険を伴う作業は、一人では行わないでください。

  • 電源が切断されていると思い込まずに、必ず確認してください。

  • 床が濡れていないか、アースされていない電源延長コード、すり減った電源コード、保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。

  • 電気事故が発生した場合は、次のように対処してください。

    • 負傷しないように注意してください。

    • システムの電源を切断してください。

    • 可能であれば、だれかに頼んで救護を呼んでもらいます。それができない場合は、負傷者の状況を見極めてから救援を要請してください。

    • 負傷者に人工呼吸または心臓マッサージが必要かどうかを判断し、適切な処置を施してください。

  • シャーシは、指定された定格電力の範囲内で、製品の使用説明書に従って使用してください。

静電破壊の防止

電子部品の取り扱いが不適切な場合、静電放電(ESD)が発生し、機器の損傷や電気回路の破損を引き起こす可能性があります。その結果、障害あるいは断続的障害を引き起こします。

部品の取り外しまたは交換を行うときは、必ず静電気防止手順に従ってください。シャーシが電気的にアースに接続されていることを確認してください。静電気防止用リスト ストラップを肌に密着させて着用してください。アースクリップをシャーシ フレームの塗装されていない表面に止めて、静電気が安全にアースに流れるようにします。静電放電による損傷とショックを防止するには、リスト ストラップとコードを効果的に作用させる必要があります。リスト ストラップがない場合は、シャーシの金属部分に触れて、身体を接地してください。

安全を確保するために、静電気防止用ストラップの抵抗値を定期的にチェックしてください。抵抗値は 1 ~ 10 MΩ である必要があります。

設置場所の環境

シャーシは、デスクトップに配置したり、壁やラック シェルフにマウントしたりすることができます。システムを正常に動作させるには、シャーシの位置、機器ラックまたは配線室の配置が非常に重要です。装置間の間隔が狭すぎると、換気が十分に行われず、またパネルに手が届きにくくなるため、システムの誤動作や停止の原因になります。また、不適切に配置すると、シャーシのメンテナンスも困難になります。


警告


いかなる場合においても、決してシャーシの上に複数のシャーシを積み重ねないでください。積み重ねると、ASA の冷却用空気の流れが阻害され、ハードウェア損傷の原因になります。


物理的仕様については、ハードウェア仕様を参照してください。

設置場所のレイアウトや機器の配置を検討するときは、機器の故障を予防し、環境に起因するシャットダウンを防ぐため、次項の情報を考慮してください。既存の装置でシャットダウンやエラーが頻繁に起きている場合にも、この考慮事項を参考にすることにより、障害の原因を突き止め、今後問題が起きないように予防することができます。

サイトの考慮事項

以下の情報を考慮することで、シャーシに適した動作環境を確保し、環境による装置の故障を防ぐことができます。

  • 電子機器は放熱します。空気の循環が不十分な場合、周辺の温度が上昇し、その結果、適切な動作温度まで装置を冷却できなくなることがあります。システムを使用する室内で十分に換気が行われるようにしてください。

  • シャーシ カバーが完全に取り付けられていることを確認してください。シャーシは内部を冷却用の空気が適切に流れるように設計されています。シャーシが開いていると、空気が漏れて、内蔵部品に冷却用の空気が行き渡らなくなったり、空気の流れが妨害されることがあります。

  • 前述した静電気防止手順に従って、装置の損傷を防いでください。静電放電による損傷によって、即時または断続的な機器障害が発生する可能性があります。

電源モジュールに関する考慮事項

シャーシを設置する際には、以下のことを考慮してください。

  • シャーシを設置する前に、設置場所の電源を調べ、「質の良い」(スパイクやノイズのない)電力が供給されているかどうかを確認してください。必要に応じて電源調整器を設置し、アプライアンス入力電圧で適切な電圧および電力レベルを確保してください。

  • 設置場所で適切にアースし、雷や電力サージによる損傷を防止してください。

  • シャーシでは、ユーザが動作範囲を選択できません。シャーシの正確なアプライアンス入力所要電力については、シャーシのラベルを参照してください。

  • できるだけ、Uninterruptible Power Source(UPS; 無停電電源)を使用してください。

装置ラックの構成に関する考慮事項

装置ラックの構成を計画するときは、次のことを考慮してください。

  • オープン ラックにシャーシをマウントする場合、ラックのフレームで吸気口や排気口を遮らないようにします。

  • 閉鎖型ラックの換気が適切であることを確認してください。各シャーシで熱が発生するため、ラックを過度に密集させないようにしてください。冷気が回るように、閉鎖型ラックにはルーバーが付いた側面とファンが必要です。

  • 閉鎖型ラックの上部に換気用ファンが付いている場合には、ラックの下部に設置した装置で発生した熱が上昇し、上段の装置の吸気口から入り込む可能性があります。ラック下段の装置に対して、十分な換気が行われるようにしてください。

  • バッフルは吸気から排気を分離するときに役立ちます。また、シャーシ内に冷気を取り込むためにも役立ちます。隔壁は、シャーシ内に冷気を行き渡らせるためにも有効です。どこに隔壁を取り付ければよいかいろいろな場所を試して決定します。