Cisco Traffic Anomaly Detector コンフィギュレーション ガイド
ゾーンの設定
ゾーンの設定
発行日;2012/02/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

ゾーンの設定

ゾーンについて

ゾーン テンプレートの使用

新しいゾーンの作成

ゾーン テンプレートからの新しいゾーンの作成

既存のゾーンの複製による新しいゾーンの作成

ゾーンのアトリビュートの設定

ゾーンの IP アドレス範囲の設定

の とのゾーン設定の同期

設定のガイドライン

同期用のゾーンの設定

ゾーンの自動的な同期とエクスポート パラメータの設定

ゾーン設定の自動的な同期

Guard から へのゾーン設定の同期

から Guard へのゾーン設定の同期

ゾーン設定のオフラインでの同期

ゾーン設定の自動エクスポート

ゾーン設定の手動エクスポート

サンプル シナリオ

ゾーンの設定

この章では、Cisco Traffic Anomaly Detector(Detector)でゾーンを作成し、管理する方法について説明します。これらの手順は、ゾーン検出をイネーブルにするために必要です。

この章では、Detector の関連製品である Cisco Guard(Guard)についても言及します。Guard は、Distributed Denial of Service(DDoS; 分散型サービス拒絶)攻撃検出および軽減デバイスです。トラフィックが通過するときにゾーン トラフィックを清浄化して、攻撃トラフィックをドロップし、正当なトラフィックをネットワークに流入させます。Detector は、ゾーンが攻撃を受けていると判断した時点で、Guard の攻撃軽減サービスをアクティブ化できます。Detector は、ゾーン設定を Guard と同期することもできます。Guard の詳細については、『 Cisco Anomaly Guard Module Configuration Guide 』または『 Cisco Guard Configuration Guide 』を参照してください。

この章は、次の項で構成されています。

ゾーンについて

ゾーン テンプレートの使用

新しいゾーンの作成

ゾーンのアトリビュートの設定

ゾーンの IP アドレス範囲の設定

Detector の Guard とのゾーン設定の同期

ゾーンについて

ゾーンとは、 Detector が DDoS 攻撃の監視対象とするネットワーク要素のことです。ゾーンは、次の要素を任意に組み合せたものです。

ネットワークサーバ、クライアント、またはルータ

ネットワーク リンクまたはサブネット、またはネットワーク全体

個々のインターネット ユーザまたは企業

インターネット サービス プロバイダー(ISP)

Detector は、DDoS 攻撃を発見すると、 Cisco Guard Guard )を自動的にアクティブにしてゾーンを攻撃から保護するか、手動で Guard をアクティブにするようにユーザに通知することができます。 Detector では、ゾーンのネットワーク アドレス範囲が互いに重複していない場合に限り、複数のゾーンのトラフィックを同時に分析できます。

ゾーンに名前を割り当て、この名前を使用してゾーンを参照します。

ゾーンの設定処理には、次のタスクがあります。

ゾーンの作成:ゾーンを作成し、ゾーン名とゾーンの説明を設定できる。詳細については、「新しいゾーンの作成」を参照してください。

ゾーン ネットワーク定義の設定:ネットワークの IP アドレスやサブネット マスクなどを含む、ゾーン ネットワーク定義を設定できる。詳細については、「ゾーンのアトリビュートの設定」を参照してください。

ゾーン フィルタの設定:ゾーン フィルタを設定できる。ゾーン フィルタは、ゾーンのトラフィックに必要な検出レベルを適用し、Detector で特定のトラフィック フローを処理する方法を定義します。詳細については、「ゾーンのフィルタの設定」を参照してください。

ゾーン トラフィック特性のラーニング:ゾーンの検出ポリシーを作成します。このポリシーは、Detector で特定のトラフィック フローを分析して、トラフィック フローがポリシーのしきい値を超過した場合にアクションを実行できるようにします。Detector は、ポリシー構築フェーズおよびしきい値調整フェーズの 2 つのフェーズで構成されるラーニング プロセスの中でポリシーを構築します。詳細については、「ゾーン トラフィックの特性のラーニング」を参照してください。

ゾーン テンプレートの使用

ゾーン テンプレートとは、ゾーンのデフォルト設定を定義したものです。

Detector には、次のプレフィックスを持つ 2 つのゾーン テンプレート セットが含まれています。

DETECTOR_:Detector 専用に設計されたゾーン テンプレート。ゾーン設定を Guard と共有しない場合は、DETECTOR_ バージョンのゾーン テンプレートを選択します。

GUARD_:Detector と Guard 用に設計されたゾーン テンプレート。これらのテンプレートから作成されたゾーンに Detector と Guard の両方のアトリビュートを設定して、ゾーン設定を Guard にコピーできます。ゾーン設定を Guard と同期させる場合は、GUARD_ バージョンのゾーン テンプレートを選択します。

これらのテンプレートから作成されたゾーンを設定する方法の詳細については、「同期用のゾーンの設定」を参照してください。

表4-1 に、ゾーン テンプレートを示します。

 

表4-1 ゾーン テンプレート

テンプレート
説明

DETECTOR_DEFAULT

デフォルトのゾーン テンプレート。このゾーン テンプレートを使用して VoIP 1 サーバを保護できます。

このゾーン テンプレートを使用してゾーンを作成した場合、ゾーンに対する TCP ワーム攻撃は検出できません。

DETECTOR_WORM

Detector がゾーンに対する TCP ワーム攻撃を検出できるようにするゾーン テンプレート。
DETECTOR_WORM ゾーン テンプレートから作成されたゾーンには、worm_tcp ポリシー テンプレートから作成されたポリシーが含まれます。詳細については、「ワーム ポリシーについて」を参照してください。

DETECTOR_LINK テンプレート

帯域幅のわかっているゾーンに応じてセグメント化された大規模なサブネットの検出用に設計されたゾーン テンプレート。これらのゾーン テンプレートによって定義されたゾーンに対しては、ラーニング プロセスを行わずにゾーン検出をアクティブにすることができます。Detector が、攻撃されている IP アドレスまたはサブネットに限って Guard 上のゾーン保護をアクティブにできるようにするには、
protect-ip-state
dst-ip-by-name コマンドを使用します。 protect-ip-state コマンドの詳細については、「Guard 保護のアクティベーション方式の設定」を参照してください。

帯域幅限定リンク ゾーン テンプレートは、128 Kb、1 Mb、4 Mb、および 512 Kb のリンクをそれぞれ対象とした次のものが用意されています。

DETECTOR_LINK_128K

DETECTOR_LINK_1M

DETECTOR_LINK_4M

DETECTOR_LINK_512K

これらのテンプレートから作成されたゾーンに対しては、ラーニング プロセスのポリシー構築フェーズを実行することはできません。

GUARD_DEFAULT

デフォルトのゾーン テンプレート。

GUARD_LINK テンプレート

帯域幅のわかっているゾーン用に設計されたゾーン テンプレート。128Kb、1Mb、4Mb、および 512Kb のリンクをそれぞれ対象とした次のテンプレートが用意されています。

GUARD_LINK_128K

GUARD_LINK_1M

GUARD_LINK_4M

GUARD_LINK_512K

これらのテンプレートから作成されたゾーンに対してポリシー構築を実行することはできません。GUARD_LINK ゾーン テンプレートから作成されたゾーンに対しては、しきい値調整フェーズを実行せずにゾーン検出をアクティブにすることができます。

このようなゾーンでは、 protect-ip-state コマンドを使用して、Guard の保護アクティベーション方式を dst-ip-by-name として定義することをお勧めします。この方式では、特定の IP アドレスを宛先とするゾーン トラフィックで異常を検出すると、Detector は Guard をアクティブにしてその IP アドレスを保護します。詳細については、「Guard 保護のアクティベーション方式の設定」を参照してください。

GUARD_TCP_NO_PROXY

TCP プロキシを使用しないゾーン用に設計されたゾーン テンプレート。ゾーンが IP アドレスに基づいて制御されている場合(IRC 2 サーバタイプのゾーンなど)、またはゾーンで実行されているサービスのタイプが不明な場合に、このゾーン テンプレートを使用できます。

1.VoIP = Voice over IP

2.IRC = Internet Relay Chat(インターネット リレー チャット)

新しいゾーンの作成

ゾーンを作成し、ゾーン名、説明、ネットワーク アドレス、動作定義、ネットワーク定義を設定することができます。

新しいゾーンを作成するときには、既存のゾーンをテンプレートとして使用するか、またはシステム定義のゾーン テンプレートからゾーンを作成することができます。ゾーン テンプレートには、ゾーンの初期ポリシーおよびフィルタ設定が定義されています。

新しいゾーンは、次の 2 つの方法で作成できます。

新しいゾーンの作成:システム定義のゾーン テンプレートから新しいゾーンを作成します。この方式は、デフォルトのポリシーおよびフィルタを使用して新しいゾーンを作成する場合に使用します。

新しいゾーンを作成したら、ゾーン アトリビュートを設定する必要があります。

ゾーンの複製:既存のゾーンからゾーンを作成します。この方式は、新しいゾーンに既存のゾーンと同様のトラフィック パターンを割り当てる場合に使用します。

ゾーン設定の設定値を変更する方法については、「ゾーンのアトリビュートの設定」を参照してください。

この項では、次のトピックについて取り上げます。

ゾーン テンプレートからの新しいゾーンの作成

既存のゾーンの複製による新しいゾーンの作成

ゾーン テンプレートからの新しいゾーンの作成

システム定義のゾーン テンプレートから新しいゾーンを作成するには、次のコマンドのいずれかを使用します。

zone new-zone-name [ template-name ] [ interactive ]:新しいゾーンを作成します。 template-name 引数を入力しなかった場合、新しいゾーンは DETECTOR_DEFAULT ゾーン テンプレートから作成されます。

zone zone-name [ template-name ] [ interactive ]:既存のゾーンを削除して、同じ名前で新しいゾーンを作成します。

システム定義のゾーン テンプレートを使用すると、Detector は、すべてのゾーン アトリビュートにデフォルト設定を適用します。

コマンドが正常に実行されると、Detector は新しいゾーンの設定モードに入ります。

ゾーン テンプレートを指定せずに既存のゾーンの名前を入力すると、Detector は、指定したゾーンの設定モードに入ります。

表4-2 に、 zone コマンドの引数とキーワードを示します。

 

表4-2 zone コマンドの引数とキーワード

パラメータ
説明

new-zone-name

新しいゾーンの名前。名前は、1 ~ 63 文字の英数字の文字列です。この文字列は英字で始める必要があります。アンダースコアを含むことができますが、スペースを含むことはできません。

zone-name

既存のゾーンの名前。

template-name

(オプション)ゾーンの設定を定義するゾーン テンプレート。デフォルトでは、DETECTOR_DEFAULT ゾーン テンプレートを使用してゾーンが作成されます。

ゾーン テンプレートは次のいずれかになります。

GUARD_DEFAULT

GUARD_LINK_128K

GUARD_LINK_1M

GUARD_LINK_4M

GUARD_LINK_512K

GUARD_TCP_NO_PROXY

DETECTOR_DEFAULT

DETECTOR_LINK_128K

DETECTOR_LINK_1M

DETECTOR_LINK_4M

DETECTOR_LINK_512K

DETECTOR_WORM

ゾーン テンプレートの詳細については、「ゾーン テンプレートの使用」を参照してください。

interactive

(オプション)Detector がゾーンの異常検出をインタラクティブ方式で実行するように設定します。ポリシーが作成する動的フィルタは、推奨事項として表示されます。各動的フィルタをアクティブにするかどうかを決定する必要があります。詳細については、「インタラクティブ検出モードの使用方法」を参照してください。

次の例は、新しいゾーンを作成し、インタラクティブ検出モードに設定する方法を示しています。

user@DETECTOR-conf# zone scannet interactive
user@DETECTOR-conf-zone-scannet#
 

ゾーンを削除するには、 no zone コマンドを使用します。ゾーンを削除するときは、ゾーン名の末尾に、ワイルドカード文字としてアスタリスク(*)を使用できます。ワイルドカードを使用すると、同じプレフィックスを持つ複数のゾーンを 1 つのコマンドで削除できます。

ゾーン テンプレートを表示するには、グローバル モードまたは設定モードで show templates コマンドを使用します。ゾーン テンプレートのデフォルト ポリシーを表示するには、グローバル モードまたは設定モードで show templates template-name policies コマンドを使用します。

既存のゾーンの複製による新しいゾーンの作成

既存のゾーンに基づいて、新しいゾーンを作成することができます。既存のゾーンを新しいゾーンのテンプレートとして使用すると、既存のゾーンのプロパティすべてが、新しく定義したゾーンにコピーされます。スナップショットを指定すると、ゾーン ポリシーはスナップショットからコピーされます。

ゾーンを複製するには、次のコマンドのいずれかを使用します。

zone new-zone-name copy-from-this [ snapshot-id ] :このコマンドは、現在のゾーン設定を使用して新しいゾーンを作成するときに、ゾーン設定モードで使用します。

zone new-zone-name copy-from zone-name [ snapshot-id ] :このコマンドは、指定されたゾーン設定を使用して新しいゾーンを作成するときに、設定モードで使用します。

表4-3 に、 zone コマンドの引数とキーワードを示します。

 

表4-3 zone コマンドの引数とキーワード

パラメータ
説明

new-zone-name

新しいゾーンの名前。名前は、1 ~ 63 文字の英数字の文字列です。この文字列は英字で始める必要があります。アンダースコアを含むことができますが、スペースを含むことはできません。

copy-from-this

現在のゾーンの設定をコピーして、新しいゾーンを作成します。

copy-from

指定されたゾーンの設定をコピーして、新しいゾーンを作成します。

zone-name

既存のゾーンの名前。

snapshot-id

(オプション)既存のスナップショットの ID。詳細については、「スナップショットの表示」を参照してください。

次の例は、現在のゾーンから新しいゾーンを作成する方法を示しています。

user@DETECTOR-conf-zone-scannet# zone mailserver copy-from-this
user@DETECTOR-conf-zone-mailserver#
 

コマンドが正常に実行されると、Detector は新しいゾーンの設定モードに入ります。

新しいゾーンのポリシーには、未調整のマークが付けられます。ラーニング プロセスのしきい値調整フェーズを実行して、ポリシーのしきい値をゾーンのトラフィックに合せて調整する方法をお勧めします。新しいゾーンのトラフィック特性が、元になるゾーンのトラフィック特性と同じか、よく似ていれば、ポリシーのしきい値に調整済みのマークを付けることができます。詳細については、「ポリシーに対する調整済みのマーク付け」を参照してください。

ゾーンのアトリビュートの設定

ゾーンを作成したら、ゾーンのアトリビュートを設定できます。

ゾーンのアトリビュートを設定するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 ゾーン設定モードに入ります。すでにゾーン設定モードになっている場合、このステップは省略してください。

ゾーン設定モードに入るには、次のコマンドのいずれかを使用します。

conf zone-name (グローバル モードから)

zone zone-name (設定モードまたはゾーン設定モードから)

zone-name 引数には、既存のゾーンの名前を指定します。


aaa authorization commands zone-completion tacacs+ コマンドを使用すると、zone コマンドにおけるゾーン名のタブ補完をディセーブルにすることができます。詳細については、「ゾーン名のタブ補完のディセーブル化」を参照してください。


ステップ 2 ip address コマンドを使用して、ゾーンの IP アドレス を定義します。Detector がゾーン トラフィックをラーニングしてゾーンを検出できるようにするには、除外されない IP アドレスを少なくとも 1 つ定義する必要があります。

詳細については、「ゾーンの IP アドレス範囲の設定」を参照してください。

ステップ 3 (オプション)ゾーン設定モードで次のコマンドを入力して、識別用の説明をゾーンに追加します。

description string
 

文字列は最大 80 文字の英数字です。式にスペースを使用する場合は、式を引用符(" ")で囲みます。

ゾーンの説明を変更するには、ゾーンの説明を再入力します。前の説明は新しい説明で上書きされます。

ステップ 4 ゾーン設定モードで show running-config コマンドを入力して、新しく設定したゾーンの設定を表示します。

設定情報は、Detector を現在の設定値で設定するために実行される CLI コマンドで構成されています。詳細については、特定のコマンド エントリを参照してください。


 

次の例は、新しいゾーンを作成し、ゾーン アトリビュートを設定する方法を示しています。ゾーンの IP アドレス範囲は 192.168.100.32/27 に設定されていますが、IP アドレス 192.168.100.50 はこのゾーンの IP アドレス範囲から除外されています。

user@DETECTOR-conf# zone scannet
user@DETECTOR-conf-zone-scannet# ip address 192.168.100.32 255.255.255.224
user@DETECTOR-conf-zone-scannet# ip address exclude 192.168.100.50
user@DETECTOR-conf-zone-scannet# description Demonstration zone
user@DETECTOR-conf-zone-scannet# show running-config

ゾーンの IP アドレス範囲の設定

ゾーンの異常検出をアクティブにする前に、除外されない IP アドレスを少なくとも 1 つ定義する必要がありますが、IP アドレスの IP アドレス範囲への追加や、IP アドレス範囲からの削除はいつでもできます。大規模なサブネットを設定し、特定の IP アドレスがゾーンの IP アドレス範囲に含まれないようにそのサブネットからを除外することができます。

ゾーンの IP アドレスを設定するには、ゾーン設定モードで次のコマンドを使用します。

ip address [ exclude ] ip-addr [ ip-mask ]

表4-4 に、 ip address コマンドの引数とキーワードを示します。

 

表4-4 ip address コマンドの引数とキーワード

パラメータ
説明

exclude

IP アドレスをゾーンの IP アドレス範囲から除外します。

ip-addr

IP address.IP アドレスをドット区切り 10 進表記で入力します(たとえば 192.168.100.1)。

デフォルトで、IP アドレスをゾーンの IP アドレス範囲から除外します。

この IP アドレスはサブネット マスクに一致している必要があります。クラス A、クラス B、またはクラス C のサブネット マスクを入力した場合、IP アドレスのホスト ビットは 0 である必要があります。

ip-mask

(オプション)IP サブネット マスク。サブネット マスクをドット区切り 10 進表記で入力します(たとえば 255.255.255.0)。デフォルトのサブネット マスクは、255.255.255.255 です。

次の例は、ゾーンの IP アドレス範囲を 192.168.100.32/27 に設定し、IP アドレス 192.168.100.50 をゾーンの IP アドレス範囲から除外する方法を示しています。

user@DETECTOR-conf-zone-scannet# ip address 192.168.100.32 255.255.255.224
user@DETECTOR-conf-zone-scannet# ip address exclude 192.168.100.50
 

ゾーンの IP アドレス範囲を変更する場合は、次のタスクのいずれかを実行します。

新しい IP アドレスまたはサブネットが新しいサービスで構成され、そのサービスがゾーンのネットワークで定義されていない場合は、ゾーン検出をアクティブにする前にポリシー構築をアクティブにするか、サービスを手動で追加します。詳細については、「ポリシーの構築」および 「サービスの追加」を参照してください。

検出およびラーニング機能をイネーブルにしている場合、
no learning-params threshold-tuned コマンドを使用して、ゾーン ポリシーに未調整マークを付けます。ゾーン上で攻撃が行われている場合は、ゾーン ポリシーの状態を未調整に変更しないでください。ゾーン ポリシーの状態を変更すると、Detector は攻撃を検出できなくなり、Detector が悪意のあるトラフィックのしきい値をラーニングする原因になります。詳細については、「ポリシーに対する調整済みのマーク付け」を参照してください。

検出およびラーニング機能を使用していない場合は、ゾーンの異常検出をアクティブにする前に、しきい値調整フェーズをアクティブにする必要があります。「ポリシーしきい値の調整」を参照してください。

ゾーンの IP アドレスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

IP アドレスの除外を削除するには、 no ip address exclude コマンドを使用します。

ゾーンの IP アドレスをすべて削除して IP アドレスを除外するには、 no ip address * コマンドを使用します。

Detector の Guard とのゾーン設定の同期

ゾーンの設定およびポリシーを Guard のゾーンと同期させることができます。Detector は、ゾーン設定全体を Guard にコピーします。このプロセスにより、ゾーンを一度設定するだけで、Detector と Guard の両方で同じ設定とポリシーを維持できます。

Detector と Guard との通信には、認証と暗号化を提供する Secure Socket Layer(SSL)プロトコルが必要です。ゾーンを同期させる前に、SSL 通信接続チャネルを設定する必要があります。詳細については、「Guard との通信の確立」を参照してください。

Detector が常にゾーン トラフィック特性をラーニングし、ゾーン ポリシーを最新状態に保ち、ゾーン トラフィックが絶え間なく Guard に宛先変更されるのを避けるように設定できます。

この項では、次のトピックについて取り上げます。

設定のガイドライン

同期用のゾーンの設定

ゾーンの自動的な同期とエクスポート パラメータの設定

ゾーン設定の自動的な同期

Guard から Detector へのゾーン設定の同期

Detector から Guard へのゾーン設定の同期

ゾーン設定のオフラインでの同期

ゾーン設定の自動エクスポート

ゾーン設定の手動エクスポート

サンプル シナリオ

設定のガイドライン

Guard と Detector との間でゾーンを同期させるには、次のガイドラインに従います。

Guard と Detector の両方のデバイス タイプ用の設定パラメータを含む Guard のゾーン テンプレートのいずれかを使用して、Detector 上に新しいゾーンを作成します。詳細については、 表4-1 を参照してください。

ゾーン ポリシーを正しく同期させるには、Guard と Detector の両方に、必ず同じタイプのトラフィック(同じトラフィック レート、プロトコルなど)が流入するようにします。そうしないと、ゾーンのグローバル ポリシーが高すぎるか、または低すぎるため、スプーフィングを利用した DDoS 攻撃から正しく保護されません。

Detector を Detector および Detector に関連付けているすべての Guard の中央設定ポイントとして使用します。Detector には、ゾーン設定を作成するための Guard ゾーン テンプレートが含まれます。このゾーン設定は、Detector および Guard デバイスに適用できます。Detector 上にゾーン設定を作成し、Detector に関連付けているすべての Guard にその設定をコピーすることができます。

デバイスを交換する場合や、Detector と Guard が通信に使用するインターフェイスの IP アドレスを変更する場合は、Detector と Guard が安全な通信に使用する SSL 証明書を再生成する必要があります。

Guard 上のゾーン設定を確認します。アクティベーション範囲が
ip-address-only で、アクティベーション方式が zone-name-only でない場合は、Detector がゾーンに対する攻撃が終了したことを確認するために使用するタイマーを、 protection-end-timer コマンドで設定することをお勧めします。 protection-end-timer の値を forever に設定すると、攻撃が終了しても Detector はゾーン保護を終了せず、特定の IP アドレスを保護するために作成したサブゾーンも削除しません。

同期用のゾーンの設定

Guard と Detector の間でゾーンを同期させることができますが、Guard ゾーン テンプレートを使用して Detector 上に新しいゾーンを作成する必要があります。これは、Guard ゾーン テンプレートを使用して作成されたゾーンは 2 セットの定義(Guard 用と Detector 用に 1 つずつ)を持つからです。ゾーン テンプレートの詳細については、 表4-1 を参照してください。

ゾーンは、次の設定モードで設定できます。

ゾーン設定モード:リモート Guard など、Detector に固有の定義を設定します。ゾーン設定モードに入るには、設定モードで zone コマンドを使用します。コマンド プロンプトは次のようになっています。

user@DETECTOR-conf-zone-scannet#
 

Guard 設定モード:ユーザ フィルタなど、Guard に固有の定義を設定します。guard 設定モードに入るには、ゾーン設定モードで guard-conf コマンドを使用します。コマンド プロンプトは次のようになっています。

user@DETECTOR-conf-zone-scannet(guard)#
 

ゾーン設定モードまたは guard 設定モード:IP アドレスなど、Guard と Detector の両方に共通の定義を設定します。

Guard と Detector の両方に共通の設定を変更する場合、その変更は両方の定義セットに適用されます。たとえば、ゾーン設定モードでゾーンの IP アドレスを変更する場合、Guard のゾーン定義でも新しい IP アドレスに変更されます。guard 設定モードで Guard の新しいゾーン定義を表示できます。guard 設定モードでポリシーの動作状態を変更する場合、Detector のゾーン定義でもその動作状態が変更されます。

ゾーンを作成し、その同期について設定するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 Guard ゾーン テンプレートのいずれかを使用して、Detector に新しいゾーンを作成します。

Detector は、ゾーン設定モードでの show コマンドの出力において、ゾーン ID フィールドの隣に (Guard/Detector) を表示します。

「ゾーン テンプレートからの新しいゾーンの作成」を参照してください。

ステップ 2 ゾーンの特性を設定します。

「ゾーンのアトリビュートの設定」を参照してください。

ステップ 3 次のいずれかのコマンドを使用する際に guard 設定モードに入って、Guard に固有の特性を設定します。

guard-conf (ゾーン設定モードから入力)

configure zone-name guard-conf (グローバル モードから入力)

zone zone-name guard-conf (設定モードから入力)

zone-name 引数には、既存のゾーンの名前を指定します。

Detector が guard 設定モードに入ります。CLI プロンプトでは、モードを示すため、カッコで囲まれた guard という単語(guard)がプロンプトに追加されます。

次の例は、guard 設定モードに入る方法を示しています。

user@DETECTOR-conf-zone-scannet# guard-conf
user@DETECTOR-conf-zone-scannet(guard)#
 

guard 設定モードでは、ユーザ フィルタ、フィルタ終了、ポリシー アクションまたはフィルタ アクションの drop など、Guard に固有のすべてのゾーン アトリビュートを設定できます。詳細については、『 Cisco Guard Configuration Guide 』を参照してください。


 

ゾーンの自動的な同期とエクスポート パラメータの設定

ゾーン設定をリモート Guard と自動的に同期させるように、またはゾーン設定を自動的にネットワーク サーバにエクスポートするように、Detector を設定できます。

Detector は、次のアクションを実行します。

Detector は、ゾーンの設定を、ゾーンのリモート Guard リストで定義されているすべてのリモート Guard と同期させます。ゾーンのリモート Guard リストが空の場合、Detector はゾーンの設定を、Detector のデフォルトのリモート Guard リストに定義されているリモート Guard と同期させます。1 つのリモート Guard との同期に失敗すると、Detector はリスト内の次のリモート Guard から続行します。

ゾーンのリモート Guard リストと Detector のデフォルトのリモート Guard リストが両方とも空の場合、Detector はゾーンの設定を同期化しません。

Guard 上に同じ名前のゾーンが存在する場合、既存の設定は新しい設定に置き換えられます。

しきい値調整フェーズの結果が受け入れられる場合、Detector は、ゾーンのリモート サーバ リストにあるすべてのネットワーク サーバにゾーン設定をエクスポートします。リストが空の場合、Detector はデフォルトのリモート リストを参照します。詳細については、「ゾーン設定の自動エクスポート」を参照してください。

ゾーンのリモート サーバ リストと Detector のデフォルトのリモート サーバ リストが両方とも空の場合、Detector はゾーンの設定をエクスポートしません。

ゾーンの設定の自動的な同期とエクスポートをイネーブルにするには、ゾーン設定モードで次のコマンドを使用します。

learning-params sync {accept | remote-activate}

表4-5 に、 learning-params sync コマンドのキーワードを示します。

 

表4-5 learning-params sync コマンドのキーワード

パラメータ
説明

accept

ラーニング プロセスのしきい値調整フェーズの結果が受け入れられるたびに、ゾーンの設定を同期化およびエクスポートします。

remote-activate

ゾーンの設定を同期させてから、リモート Guard をアクティブにします。リモート Guard 上の設定が最新でない場合にだけ、Detector はゾーン設定を同期させます。

Detector は、ゾーン設定をネットワーク サーバにエクスポートしません。

次の例は、ラーニング プロセスのしきい値調整フェーズの結果が受け入れられるたびに、ゾーンの設定を自動的に同期化およびエクスポートする方法を示しています。

user@DETECTOR-conf-zone-scannet# learning-params sync accept
 

自動的な同期とエクスポートをディセーブルにするには、 no learning-params sync コマンドを使用します。

ゾーン設定の自動的な同期

ゾーン設定をリモート Guard と自動的に同期させるように Detector を設定できます。Detector は、ゾーン設定を Guard にコピーします。Guard 上に同じ名前のゾーンが存在する場合、既存の設定は新しい設定に置き換えられます。

Detector は、ゾーンの設定を、ゾーンのリモート Guard リストにあるすべてのリモート Guard と同期させます。ゾーンのリモート Guard リストが空の場合、Detector はゾーンの設定を、Detector のデフォルトのリモート Guard リストに定義されているリモート Guard と同期させます。1 つのリモート Guard との同期に失敗すると、Detector はリスト内の次のリモート Guard から続行します。

ゾーンのリモート Guard リストと Detector のデフォルトのリモート Guard リストが両方とも空の場合、Detector はゾーンの設定を同期化しません。

Detector がいつゾーン設定を同期させるかを定義するには、learning-params sync コマンドを使用します。詳細については、「ゾーンの自動的な同期とエクスポート パラメータの設定」を参照してください。

Guard から Detector へのゾーン設定の同期

Guard から Detector にゾーン設定をコピーすることにより、Guard 上のゾーン設定と Detector 上のゾーン設定を同期させることができます。Guard でゾーン ポリシーを手動で変更し、攻撃の特性に合せてゾーン ポリシーを調整して、Detector を更新してその変更を反映する場合は、Guard から Detector へのゾーン設定の同期化が必要になります。次のことを確実にするために、特定のポリシーしきい値を固定値として設定するか、またはポリシーしきい値の固定乗数を設定することができます。

Detector が正しいポリシーしきい値を持ち、将来の DDoS 攻撃を正しく検出できるようにする。

将来 Detector のゾーン設定を同期化する場合は、Guard で正しいゾーン設定を保持する(Detector がゾーンのトラフィック特性を継続してラーニングする場合に必要となることがある)。

詳細については、「固定値としてのしきい値の設定」および「しきい値の乗数の設定」を参照してください。

Detector は、Guard からゾーンの設定をコピーします。既存の設定が新しい設定で上書きされます。

Guard のゾーン設定とポリシーを Detector に同期させるには、次の手順を実行します。


ステップ 1 ゾーンが現在アクティブになっている場合は、ゾーン設定モードで deactivate コマンドを使用して、ゾーンを非アクティブにします。

ステップ 2 次のコマンドのいずれかを入力して、 Guard のゾーン設定を Detector に同期させます。

sync zone zone-name remote-guard-address local (グローバル モード)

sync remote-guard-address local (ゾーン設定モード)

表4-6 に、 sync コマンドの引数を示します。

 

表4-6 sync コマンドの引数とキーワード

パラメータ
説明

zone

指定されたゾーンの設定を同期させます。

zone-name

既存のゾーンの名前。

remote-guard-address

リモート Guard の IP アドレス。IP アドレスをドット区切り 10 進表記で入力します(たとえば 192.168.100.1)。

local

Guard のゾーン設定を Detector に同期させます。

ステップ 3 同期プロセスを開始する前にゾーンがアクティブであった場合は、ゾーン設定モードで detect コマンドまたは learning コマンドを使用して、ゾーンをもう一度アクティブにする必要があります。

詳細については、「ゾーン トラフィックの異常の検出」および「Detector の Guard とのゾーン設定の同期」を参照してください。


 

次の例は、ゾーン scannet を非アクティブにし、IP アドレス 192.168.55.10 の Guard のゾーン設定を Detector に同期させる方法を示しています。次に、ゾーンを再度アクティブにする方法を示しています。

user@DETECTOR-conf-zone-scannet# deactivate
user@DETECTOR-conf-zone-scannet# sync 192.168.55.10 local
user@DETECTOR-conf-zone-scannet# detect learning

Detector から Guard へのゾーン設定の同期

ゾーン設定とポリシーを Guard のゾーンと同期させ、Guard がゾーン保護をアクティブにしたときに、Guard 上のゾーン設定とポリシーが必ず更新されるようにすることができます。このプロセスにより、Detector で一度ゾーンを設定すると、継続してゾーンのトラフィック特性をラーニングし、ゾーン トラフィックが Guard に向かわないようにしつつ、Guard 上でも同じゾーン設定とポリシーを保持することができます。

Detector は、ゾーンの設定を Guard にコピーします。Guard 上に同じ名前のゾーンが存在する場合、既存の設定は新しい設定に置き換えられます。


) ゾーン同期プロセスを開始する前に、Guard がそのゾーンを現在保護していないことを確認してください。ゾーン設定を同期する前に、ゾーン保護を非アクティブにする必要があります。


次のいずれかのコマンドを入力して、 Detector のゾーン設定とポリシーを同期させます。

sync zone zone-name local { remote-guards | remote-guard-address-to }
(グローバル モード)

sync local { remote-guards | remote-guard-address-to }
(ゾーン設定モード)

表4-7 に、 sync コマンドの引数とキーワードを示します。

 

表4-7 sync コマンドの引数とキーワード

パラメータ
説明

zone

指定されたゾーンの設定を同期させます。

zone-name

既存のゾーンの名前。

local

Detector のゾーン設定とポリシーを Guard に同期させます。

remote-guards

ゾーンの設定を、ゾーンのリモート Guard リストにあるすべてのリモート Guard と同期させます。ゾーンのリモート Guard リストが空の場合は、ゾーンの設定を、Detector のデフォルトのリモート Guard リストに定義されているリモート Guard と同期させます。

remote-guard-address-to

リモート Guard の IP アドレス。Detector はゾーンの設定を、指定されたリモート Guard と同期させます。IP アドレスをドット区切り 10 進表記で入力します(たとえば 192.168.100.1)。

次の例は、ゾーンの設定を、ゾーンのリモート Guard リストにあるすべてのリモート Guard と同期させる方法を示しています。

user@DETECTOR# sync zone scannet local remote-guards
 

次の例は、IP アドレスが 192.168.100.5 であるリモート Guard にゾーンの設定を同期させる方法を示しています。

user@DETECTOR-conf-zone-scannet# sync local 192.168.100.5
 

ゾーン設定のオフラインでの同期

Detector のゾーン設定と Guard のゾーン設定は、同期させることができます。これは、Detector と Guard の間で安全な通信チャネルを確立できない場合でも可能です。次のいずれかの場合は、ゾーン設定をオフラインで同期させることが必要になる場合があります。

Guard が Detector にアクセスできない場合。

Detector が Guard にアクセスできない場合。

Detector が、Network Address Translation(NAT; ネットワーク アドレス変換)デバイス経由で Guard と通信する場合。

Detector のゾーン設定を Guard のゾーン設定とオフラインで同期させるには、FTP、Secure FTP(SFTP)、または Secure Copy(SCP)を使用して、まずゾーン設定を Detector からネットワーク サーバにエクスポートし、次にそのゾーン設定を手動で Guard にインポートします。Guard と Detector の間に安全な通信チャネルがないため、Detector がゾーン トラフィックの異常を検出したときは、Guard を手動でアクティブにしてゾーンを保護する必要があります。

Detector がゾーン設定を同期できるようにするには、次のタスクを実行する必要があります。

Guard ゾーン テンプレートのいずれかを使用して、Detector に新しいゾーンを作成する(「ゾーン テンプレートからの新しいゾーンの作成」を参照)。

Detector が SFTP 通信に使用する SSH 鍵を設定して、SFTP または SCP を使用して設定を自動的にネットワーク サーバにエクスポートする(「SFTP 接続および SCP 接続用の鍵の設定」を参照)。

Detector のゾーン設定と Guard のゾーン設定をオフラインで同期させるには、次の手順を実行します。


ステップ 1 次のいずれかの方法で、ソース デバイス(Guard または Detector)からゾーン設定をエクスポートします。

自動:特定の状態が発生すると必ずゾーン設定をエクスポートするように Detector を設定します。詳細については、「ゾーン設定の自動エクスポート」を参照してください。

手動:グローバル モードで次のいずれかのコマンドを入力して、ゾーン設定をエクスポートします。

copy zone zone-name guard-running-config ftp server remote-path [login password]

copy zone zone-name guard-running-config { sftp | scp } server remote-path login

詳細については、「ゾーン設定の手動エクスポート」を参照してください。

ステップ 2 グローバル モードで次のコマンドのいずれかを入力して、ネットワーク サーバからターゲット デバイスにゾーン設定をインポートします。


) ゾーン設定をインポートする前に、ゾーンを非アクティブにします。


copy ftp running-config server full-file-name [ login [ password ]]

copy { sftp | scp } running-config server full-file-name login

copy file-server-name running-config source-file-name

詳細については、「設定のインポートとアップデート」を参照してください。


 

ゾーン設定の自動エクスポート

Detector がゾーン設定を自動的にネットワーク サーバにエクスポートするように設定することができます。Detector は、ラーニング プロセスのしきい値調整フェーズの結果が受け入れられるたびにゾーン設定をエクスポートします(ラーニング プロセスのしきい値調整フェーズの結果がどのような場合に受け入れられるかについては、「定期的なアクションの設定」を参照してください)。

ゾーン設定を自動的にエクスポートするには、ネットワーク サーバ(FTP、SFTP、または SCP ネットワーク サーバ)を設定する必要があります。ネットワーク サーバは、次のリストに設定できます。

ゾーンのリモート サーバ リスト:Detector がゾーン設定をエクスポートする先のネットワーク サーバのリスト。

Detector のデフォルト リモート サーバ リスト:ネットワーク サーバのデフォルト リスト。ゾーンのリモート サーバ リストが空の場合、Detector は、このリスト上のサーバにゾーン設定をエクスポートします。

ゾーン設定をネットワーク サーバに自動的にエクスポートするように Detector を設定するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 file-server コマンドを入力して、ネットワーク サーバを定義します。

SFTP または SCP を使用してネットワーク サーバを設定する場合は、Detector が SFTP 通信および SCP 通信で使用する SSH 鍵を設定する必要があります。

詳細については、「ファイルを自動的にエクスポートする方法」を参照してください。


) Detector が特定のネットワーク サーバにゾーン設定を自動的にエクスポートできるようにするには、Detector のデフォルトのリモート サーバ リストまたはゾーンのリモート サーバ リストにそのサーバを設定する必要があります。


ステップ 2 (オプション)ゾーン設定モードで次のコマンドを入力して、ネットワーク サーバをゾーンのリモート サーバ リストに追加します。

export sync-config file-server-name
 

file-server-name 引数には、ネットワーク サーバの名前を指定します。 file-server コマンドを使用してネットワーク サーバを設定する必要があります。

リモート サーバ リストからネットワーク サーバを削除するには、コマンドの no 形式を使用します。

ステップ 3 (オプション)ゾーン設定モードで次のコマンドを入力して、ネットワーク サーバを Detector のデフォルト リモート サーバ リストに追加します。

export sync-config file-server-name
 

file-server-name 引数には、ネットワーク サーバの名前を指定します。 file-server コマンドを使用してネットワーク サーバを設定する必要があります。

リモート サーバ リストからネットワーク サーバを削除するには、コマンドの no 形式を使用します。

ステップ 4 learning-params sync accept コマンドを入力して、ラーニング プロセスのしきい値調整フェーズの結果が受け入れられるたびに、Detector がゾーン設定を自動的にネットワーク サーバにエクスポートするように設定します。

詳細については、「ゾーンの自動的な同期とエクスポート パラメータの設定」を参照してください。


 

次の例は、ゾーンのリモート サーバ リストにネットワーク サーバを追加する方法を示しています。

user@DETECTOR-conf-zone-scannet# export sync-config Corp-FTP-Server
 

Detector がゾーン設定をエクスポートする先のネットワーク サーバのデフォルト リストを表示するには、設定モードで show sync-config file-servers コマンドを使用します。

ゾーンのリモート サーバ リストを表示するには、ゾーン設定モードで show sync-config file-servers コマンドを使用します。

ゾーン設定の手動エクスポート

ゾーン設定は、ネットワーク サーバにエクスポートできます。Detector は、ゾーン設定のうち、Guard にゾーンを設定するために必要な部分をエクスポートします。

グローバル モードで次のいずれかのコマンドを使用して、ゾーンの設定をネットワーク サーバにエクスポートします。

copy zone zone-name guard-running-config ftp server full-file-name [login password] (ゾーン設定を FTP サーバにエクスポートする)

copy zone zone-name guard-running-config { sftp | scp } server full-file-name login (SFTP または SCP を使用してゾーン設定をネットワーク サーバにエクスポートする)

copy zone zone-name guard-running-config file-server-name dest-file-name (ゾーン設定をネットワーク サーバにエクスポートする)

copy zone zone-name guard-running-config * (ゾーンのファイル サーバ リストおよびデフォルトのファイル サーバ リストで定義されているネットワーク サーバにゾーン設定をエクスポートする)

SFTP および SCP は安全な通信を SSH に依存しているので、 sftp オプションまたは scp オプションを使用して copy コマンドを入力する前に Detector が使用する鍵を設定していない場合、Detector はパスワードの入力を求めます。Detector が安全な通信のために使用する鍵を設定する方法の詳細については、「SFTP 接続および SCP 接続用の鍵の設定」を参照してください。

表4-8 で、 copy guard-running-config コマンドの引数について説明します。

 

表4-8 copy guard-running-config コマンドの引数とキーワード

パラメータ
説明

zone zone-name

既存のゾーンの名前を指定します。Detector は、Guard に適用される、指定されたゾーン設定の一部をエクスポートします。

guard-running-config

ゾーンの設定のうち、Guard にゾーンを設定するために必要な部分をエクスポートします。

ftp

FTP を使用しているネットワーク サーバにゾーン設定をエクスポートします。

sftp

SFTP を使用しているネットワーク サーバにゾーン設定をエクスポートします。

scp

SCP を使用しているネットワーク サーバにゾーン設定をエクスポートします。

server

ネットワーク サーバの IP アドレス。IP アドレスをドット区切り 10 進表記で入力します(たとえば
192.168.10.2)。

full-file-name

ファイルの完全な名前。パスを指定しない場合、サーバはユーザのホーム ディレクトリにファイルを保存します。

login

(オプション)サーバのログイン名。

login 引数は、FTP サーバを定義する場合のオプションです。ログイン名を入力しなかった場合、FTP サーバは匿名ログインであると想定し、パスワードを要求しません。

password

(オプション)リモート FTP サーバのパスワード。パスワードを入力しない場合、Detector によってパスワードを要求されます。

file-server-name

設定ファイルをエクスポートするネットワーク サーバの名前。 file-server コマンドを使用してネットワーク サーバを設定する必要があります。

SFTP または SCP を使用してネットワーク サーバを設定する場合は、Detector が SFTP 通信および SCP 通信で使用する SSH 鍵を設定する必要があります。詳細については、「ファイル サーバの設定」を参照してください。

dest-file-name

リモート サーバ上の設定ファイルの名前。Detector は、 file-server コマンドを入力したときにネットワーク サーバに対して定義したディレクトリの宛先ファイル名を使用して、ネットワーク サーバ上に設定ファイルを保存します。

*

ゾーン設定のうち、Guard にゾーンを設定するために必要な部分だけを、ゾーンのリモート サーバ リストおよびデフォルトのリモート サーバ リストに定義されているすべてのネットワーク サーバにエクスポートします。詳細については、「ゾーン設定の自動エクスポート」を参照してください。

次の例は、ゾーンの設定を FTP サーバにエクスポートする方法を示しています。

user@DETECTOR-conf# copy zone scannet guard-running-config ftp 10.0.0.191 /root/ConfigFiles/scannet.txt <user> <password>

サンプル シナリオ

次のサンプル シナリオは、Detector がゾーン トラフィックの特性をラーニングしている間に Detector のゾーン設定を Guard のゾーン設定と同期させて、ゾーンを保護する方法を示しています。

1. Guard ゾーン テンプレートのいずれかを使用して、Detector 上に新しいゾーンを作成および設定します。

Detector は、ゾーン設定モードでの show コマンドの出力において、ゾーン ID フィールドの隣に (Guard/Detector) を表示します。

詳細については、「ゾーン テンプレートからの新しいゾーンの作成」を参照してください。

2. Detector で、ゾーンの SSL リモート Guard リストまたはデフォルトの SSL リモート Guard リストに Guard を追加します。

詳細については、「デフォルトのリモート Guard リストの設定」および「ゾーンのリモート Guard リストの設定」を参照してください。

3. learning policy-construction コマンドを入力して、Detector がゾーン ポリシーを構築するように設定します。

4. detect learning コマンドを入力して、Detector がトラフィックの異常を検出しながら、ゾーン トラフィックをラーニングしてポリシーしきい値を調整するように設定します。

詳細については、「ゾーン トラフィックの異常の検出」を参照してください。

5. learning-params periodic-action auto-accept コマンドを入力して、Detector が 24 時間ごとにポリシーしきい値を受け入れ、次々に変化するトラフィック パターンに合せてゾーン ポリシーを最新のものにするように設定します。

詳細については、「定期的なアクションの設定」を参照してください。

6. Detector が、新しくラーニングしたポリシーのしきい値を受け入れるたびに、ゾーン設定を Guard と同期させるように設定し、Detector が新しいゾーン ポリシーのしきい値をラーニングした場合に、Guard のゾーン ポリシーも必ず更新されるようにします。

learning-params sync コマンドを使用して、Detector がゾーン設定を Guard と同期させるように設定します。詳細については、「ゾーンの自動的な同期とエクスポート パラメータの設定」を参照してください。

7. Guard をアクティブにする前に、Detector のゾーン設定を Guard のゾーン設定と同期させるように設定し、Guard がゾーン保護をアクティブにした場合に、Guard 上のゾーン設定とポリシーが必ず更新されるようにします。

learning-params sync コマンドを使用します。

詳細については、「ゾーンの自動的な同期とエクスポート パラメータの設定」を参照してください。

8. Detector は、ゾーンに対する攻撃を検出すると、次の処理を実行します。

Guard のゾーン設定が更新されていることを確認する。Guard のゾーン設定が Detector のゾーン設定と同じでない場合、Detector はゾーン設定を Guard と同期させます。

Guard をアクティブにしてゾーンを保護する(Guard がゾーン保護をアクティブにします)。

ゾーンのラーニング プロセスを停止するが、ゾーン トラフィックの異常の検出は続行し、Detector が悪意のあるトラフィックのしきい値をラーニングしないようにする。

攻撃が進行中でも、Guard 上でゾーン ポリシーを変更できます。

Detector は、Guard を常にポーリングします。Detector が、Guard がゾーン保護を非アクティブにしたことを確認し(攻撃が終了すると、Guard はゾーン保護を非アクティブにする)、トラフィックの異常がなくなったことを確認すると、Detector はゾーンの異常検出とラーニング プロセスを再びアクティブにします。

9. ゾーン ポリシーを攻撃の特性に合せて調整するために Guard のゾーン ポリシーを手動で変更した場合、その新しいポリシーを Detector に同期させることができます。特定のポリシーしきい値を固定値として設定することや、ポリシーしきい値の固定乗数を設定することがゾーン トラフィックに必要になった場合に、この処理が重要になります。ゾーン設定を Detector と同期させることにより、Detector が正しいポリシーしきい値を持ち、将来のしきい値調整フェーズでしきい値を正しく計算し、Guard のポリシーが正しいしきい値で更新されます。

詳細については、「固定値としてのしきい値の設定」および「しきい値の乗数の設定」を参照してください。

Guard のゾーン設定とポリシーを同期させるには、次のアクションを実行します。

deactivate コマンドを入力して、ゾーンを非アクティブにする。

sync コマンドを入力して、Guard のゾーン設定を Detector に同期させる。

detect コマンドを入力して、ゾーン検出を再度アクティブにする。

詳細については、「Guard から Detector へのゾーン設定の同期」および「ゾーン トラフィックの異常の検出」を参照してください。