Cisco NCS 5000 シリーズ ルータ、IOS XR リリース 6.0.x 向けインターフェイスおよびハードウェア コンポーネントのコンフィギュレーション ガイド
物理インターフェイスのプリコンフィギュレーション
物理インターフェイスのプリコンフィギュレーション

物理インターフェイスのプリコンフィギュレーション

このモジュールでは、物理インターフェイスのプリコンフィギュレーションについて説明します。

プリコンフィギュレーションは、次のタイプのインターフェイスやコントローラでサポートされます。

  • ギガビット イーサネット

  • 10 ギガビット イーサネット

  • 100 ギガビット イーサネット

  • 管理イーサネット

プリコンフィギュレーションによって、モジュラ サービス カードをルータへの装着前に設定できます。カードを装着すると、ただちに設定されます。プリコンフィギュレーション情報は、通常の方法で設定されたインターフェイスの場合とは異なり、別のシステム データベース ツリー(ルート プロセッサ上のプリコンフィギュレーション ディレクトリ)に作成されます。

検証機能が動作するのはモジュラ サービス カード上に限られるため、モジュラ サービス カードが存在していなければ検証できないプリコンフィギュレーション データもあります。このようなプリコンフィギュレーション データは、モジュラ サービス カードを装着し、検証機能が起動したときに検証されます。設定がプリコンフィギュレーション領域からアクティブ領域にコピーされるときにエラーが検出されると、設定は拒否されます。


(注)  


1 ギガビット イーサネット インターフェイスはサポートされていません。10 ギガビット イーサネット インターフェイスは、光タイプに基づいて 1 GigE モードで動作できます。



(注)  


プリコンフィギュレーションを実行できるのは物理インターフェイスだけです。


物理インターフェイスのプリコンフィギュレーションの概要

プリコンフィギュレーションは、インターフェイスがシステムに存在しないうちにインターフェイスを設定する作業です。プリコンフィギュレーションされたインターフェイスは、位置(ラック/スロット/モジュール)が一致するインターフェイスが実際にルータに装着されるまで検証または適用されません。適切なモジュラ サービス カードが装着され、インターフェイスが作成されると、事前に作成された設定情報が検証され、問題がなければ、ただちにルータの実行コンフィギュレーションに適用されます。


(注)  


適切なモジュラ サービス カードを装着するときには、適切な show コマンドを使用してプリコンフィギュレーションの内容を検証してください。


プリコンフィギュレーション済みの状態にあるインターフェイスを表示するには、show run コマンドを使用します。


(注)  


カードを装着し、インターフェイスをアップ状態にするときに、想定される設定と実際にプリコンフィギュレーションされたインターフェイスを比較できるように、サイト プランニング ガイドにプリコンフィギュレーション情報を記入することをお勧めします。



ヒント


プリコンフィギュレーションを実行コンフィギュレーション ファイルに保存するには、commit best-effort コマンドを使用します。commit best-effort コマンドは、ターゲット コンフィギュレーションと実行コンフィギュレーションを結合し、有効な設定だけをコミットします(ベスト エフォート)。セマンティック エラーにより一部の設定が適用されないこともありますが、その場合でも有効な設定はアップ状態になります。


物理インターフェイスのプリコンフィギュレーションの前提条件

物理インターフェイスのプリコンフィギュレーションを実行する前に、次の条件が満たされていることを確認します。

  • プリコンフィギュレーション ドライバおよびファイルがインストールされている必要があります。プリコンフィギュレーション ドライバがインストールされていなくても物理インターフェイスのプリコンフィギュレーションを行える場合もありますが、ルータ上で有効なインターフェイス名の文字列を提供するインターフェイス定義ファイルを設定するには、プリコンフィギュレーション ファイルが必要です。

インターフェイスのプリコンフィギュレーションを行う利点

プリコンフィギュレーションによって、新しいカードをシステムに追加するときのダウンタイムが短縮されます。プリコンフィギュレーションを行うと、新しいモジュラ サービス カードが即座に設定され、カードのブートアップ中も動作します。

プリコンフィギュレーションを行うもう 1 つの利点は、モジュラ サービス カードの交換時に、カードを取り外した後でも、以前の設定を表示し、変更できることです。

物理インターフェイスのプリコンフィギュレーションを行う方法

ここでは、インターフェイスの最も基本的なプリコンフィギュレーションについてのみ説明します。

手順の概要

    1.    configure

    2.    interface preconfiguretype interface-path-id

    3.    次のいずれかのコマンドを使用します。

    • ipv4 addressip-address subnet-mask
    • ipv4 addressip-address/prefix

    4.    追加のインターフェイス パラメータを設定します。詳細については、設定するインターフェイスのタイプに対応する、このマニュアルの設定の章を参照してください。

    5.    end または commitbest-effort

    6.    show running-config


手順の詳細
    ステップ 1   configure


    例:
    
     RP/0/RP0/CPU0:router#configure
    

    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

    ステップ 2   interface preconfiguretype interface-path-id


    例:
    RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface preconfigure HundredGigE 0/0/1/0
    

    インターフェイスのインターフェイス プリコンフィギュレーション モードを開始します。このモードでは、type でサポート対象のインターフェイス タイプのうちどれを設定するかを指定し、interface-path-id でインターフェイスの場所を rack/slot/module/port 表記で指定します。

    ステップ 3   次のいずれかのコマンドを使用します。
    • ipv4 addressip-address subnet-mask
    • ipv4 addressip-address/prefix


    例:
    RP/0/RP0/CPU0:router(config-if-pre)# ipv4 address 192.168.1.2/32
    

    IP アドレスとマスクをインターフェイスに割り当てます。

    ステップ 4   追加のインターフェイス パラメータを設定します。詳細については、設定するインターフェイスのタイプに対応する、このマニュアルの設定の章を参照してください。
    ステップ 5   end または commitbest-effort

    例:
    RP/0/RP0/CPU0:router(config-if-pre)# end
    

    または

    RP/0/RP0/CPU0:router(config-if-pre)# commit
    

    設定変更を保存します。

    • end コマンドを実行すると、次に示す変更のコミットを求めるプロンプトが表示されます。Uncommitted changes found, commit them before exiting (yes/no/cancel)?

    • Yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。

    • no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。

    • cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。

    • 実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、commit best-effort コマンドを使用します。commit best-effort コマンドは、ターゲット コンフィギュレーションと実行コンフィギュレーションを結合し、有効な変更だけをコミットします(ベスト エフォート)。セマンティック エラーが原因で、一部の設定変更は失敗する場合もあります。

    ステップ 6   show running-config


    例:
    
    RP/0/RP0/CPU0:router# show running-config
    

    (任意)現在ルータで使用されている設定情報を表示します。


    次に、基本的なイーサネット インターフェイスのプリコンフィギュレーションを行う例を示します。

    
    RP/0/RP0/CPU0:router# configure
    RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface preconfigure HundredGigE 0/0/1/0
    RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# ipv4 address 192.168.1.2/32
    RP/0/RP0/CPU0:router(config-if-pre)# commit

    物理インターフェイスのプリコンフィギュレーションに関する情報

    インターフェイスのプリコンフィギュレーションを行うには、次の概念を理解している必要があります。

    インターフェイス プリコンフィギュレーション コマンドの使用方法

    システムにまだ存在しないインターフェイスのプリコンフィギュレーションを行うには、グローバル コンフィギュレーション モードで interface preconfigure コマンドを使用します。

    interface preconfigure コマンドによって、ルータはインターフェイス コンフィギュレーション モードに移行します。ユーザは、使用可能なすべてのコマンドを追加できます。プリコンフィギュレーションされたインターフェイス用に登録された検証機能により、設定が検証されます。ユーザが end コマンドを入力するか、それに対応する exit コマンドまたはグローバル コンフィギュレーション モード コマンドを入力すると、プリコンフィギュレーションが完了します。


    (注)  


    モジュラ サービス カードを装着しなければ検証できない設定もあります。

    新たにプリコンフィギュレーションされたインターフェイスには no shutdown コマンドを入力しないでください。このコマンドの no 形式は既存の設定を削除するものであり、この場合は既存の設定が存在しないからです。


    ユーザがプリコンフィギュレーション時に指定する名前は、作成するインターフェイスの名前と一致する必要があります。インターフェイス名が一致しない場合、インターフェイスの作成時にプリコンフィギュレーションを適用できません。インターフェイス名は、ルータがサポートし、対応するドライバがインストール済みのインターフェイス タイプから始めます。ただし、スロット、ポート、サブインターフェイス番号、およびチャネル インターフェイス番号の情報は検証できません。


    (注)  


    すでに存在し、設定されているインターフェイス名(または e0/3/0/0 のような省略形)は指定できません。