Cisco ASR 1000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ SIP/SPA ハードウェア インストレーション ガイド
SIP の取り付けおよび取り外し
SIP の取り付けおよび取り外し
発行日;2012/01/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

SIP の取り付けおよび取り外し

SIP の取り扱い

活性挿抜

SIP の活性挿抜の準備

SIP の非アクティブ化

SIP の再アクティブ化

SIP の非アクティブ化およびアクティブ化の確認

SPA の活性挿抜の準備

SPA の非アクティブ化

SPA の再アクティブ化

SPA の非アクティブ化およびアクティブ化の確認

非アクティブ化およびアクティブ化の設定例

SIP の非アクティブ化の設定例

SIP のアクティブ化の設定例

SPA の非アクティブ化の設定例

SPA のアクティブ化の設定例

SIP の取り付けおよび取り外し

SIP の取り付けおよび取り外し

この章では、Cisco ASR 1000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ への SIP の取り付け手順または取り外し手順について説明します。この章の内容は次のとおりです。

「SIP の取り扱い」

「活性挿抜」

「SIP の取り付けおよび取り外し」

SIP の取り扱い

各 SIP 基板は金属製フレームに固定されており、ESD(静電気放電)によって容易に損傷を受けます。ESD 防止策については、「静電破壊の防止」 を参照してください。

取り付けの前に 第 4 章「SIP または SPA の取り付けの準備」 を読み、取り付けに必要な部品と工具の一覧を確認してください。


注意 SIP を扱う際は必ずフレームの端とハンドルを持ち、SIP コンポーネントまたはコネクタ ピンには決して手を触れないようにしてください(図5-1 を参照)。

未使用のスロットがある場合は、必ずブランク フィラー プレートを取り付けて空のスロットを塞いでください。これにより、ルータまたはスイッチが EMI(電磁波干渉)防止基準を満たすことができ、取り付けたモジュール間に適度な通気が保たれます。未使用のスロットに SIP をインストールする場合は、まずブランク フィラー プレートを取り外す必要があります。

図5-1 SIP の取り扱い

 

活性挿抜

Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ では、各共有ポート アダプタ(SPA)だけでなく、SPA インターフェイス プロセッサ(SIP)の活性挿抜(Online Insertion and Removal; OIR)をサポートしています。このため、SPA を取り付けたままの状態で SIP を取り外したり、SIP をルータに取り付けたまま、SIP から SPA を個別に取り外したりできます。

このセクションでは、活性挿抜に関する以下の項目について説明します。

「SIP の活性挿抜の準備」

「SIP の非アクティブ化およびアクティブ化の確認」

「SPA の活性挿抜の準備」

「SPA の非アクティブ化およびアクティブ化の確認」

「非アクティブ化およびアクティブ化の設定例」

SIP の活性挿抜の準備

Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ は、SIP の活性挿抜をサポートしています。それには、SIP の電源をオフにして(装着された SPA は自動的に非アクティブに切り替わります)、SPA を取り付けた状態のまま、SIP を取り外します。

hw-module slot stop コマンドを使用し、正規の手順で SIP を非アクティブにすることを推奨しますが、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ では、SIP がアクティブな状態のまま取り外すこともできます。SIP を取り外す場合は、まずグローバル コンフィギュレーション モードで hw-module slot stop を使用して SIP を非アクティブにします。このコマンドを使用して SIP を非アクティブにすると、SIP に装着されたそれぞれの SPA も自動的に非アクティブになります。したがって、SIP を非アクティブにする前に、各 SPA を個別に非アクティブにする必要はありません。

通常の動作時には、SIP のすべてのサブスロットに、ブランク フィラー プレートまたは使用可能な SPA が取り付けられている必要があります。

SIP の非アクティブ化

SIP を取り外す前に、SIP、および SIP に取り付けられている SPA をすべて非アクティブにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config)# hw-module slot slot-number stop

取り付けられているインターフェイスをすべてシャットダウンし、指定したスロットの SIP を非アクティブにします。

slot-number-- SIP が装着されたシャーシ スロット番号を指定します。

stop -- SIP を非アクティブにし、reset モードにします。

シャーシ スロット番号の詳細については、「SIP と SPA のスロットとサブスロットの特定」 を参照してください。

SIP の再アクティブ化

hw-module slot stop コマンドを使用して SIP を非アクティブにした場合は、SIP の活性挿抜を行ったあと、SPA を再びアクティブにする必要はありません。Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ で SIP が再びアクティブになると、取り付けられている SPA も自動的に再アクティブ化されます。

たとえば、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ から SIP を取り外し、別の SIP で置き換えたとします。新しい SIP には、前と同じ SPA を再度取り付けます。ここで、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ 上で hw-module slot start コマンドを入力すると、新しい SIP で SPA が自動的に再アクティブになります。

SIP を非アクティブにしたあと、SIP および 装着された SPA をすべてアクティブにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config)# hw-module slot slot-number start

指定したスロットの SIP と、そこに取り付けられている SPA をアクティブにします。

slot-number-- SIP が装着されたシャーシ スロット番号を指定します。

start -- SIP をアクティブにし、reset モードから削除します。

シャーシ スロット番号の詳細については、「SIP と SPA のスロットとサブスロットの特定」 を参照してください。

SIP の非アクティブ化およびアクティブ化の確認

SIP の非アクティブを確認するには、特権 EXEC コンフィギュレーション モードで、 show platform コマンドを入力し、 当該 SIP の [State] フィールドを参照してください。

次の例では、スロット 1 に取り付けられている Cisco ASR1000-SIP10 を非アクティブにしています。

Router# show platform
Chassis type: ASR1006
 
Slot Type State Insert time (ago)
--------- ------------------- --------------------- -----------------
0 ASR1000-SIP10 ok 2d20h
0/0 SPA-1XOC12-POS ok 2d20h
0/1 SPA-1XOC12-POS ok 1d21h
0/2 SPA-5X1GE-V2 ok 2d20h
0/3 SPA-4XOC3-POS-V2 ok 2d20h
1 ASR1000-SIP10 disabled 1d23h
R0 ASR1000-RP1 ok, active 1w3d
F0 ASR1000-ESP10 ok, active 1w3d
P0 Unknown ps, fail never
P1 Unknown ps, fail never
 
Slot CPLD Version Firmware Version
--------- ------------------- ---------------------------------------
0 06120701 12.2(20071009:051408) [gschnorr-mcp_...
1 07091401 12.2(20070807:170946) [gschnorr-mcp_...
R0 07010515 12.2(33r)XN2
F0 07021400 12.2(20071030:180953) [gschnorr-mcp_...
 

SIP がアクティブにされ、正しく動作していることを確認するには、次の例のように show platform コマンドを入力し、[State] フィールドに [OK] が表示されることを確認します。

Router# show platform
Chassis type: ASR1006
 
Slot Type State Insert time (ago)
--------- ------------------- --------------------- -----------------
0 ASR1000-SIP10 ok 03:19:46
0/0 SPA-5X1GE-V2 ok 03:18:28
0/1 SPA-8X1FE-TX-V2 ok 03:18:28
0/2 SPA-2XCT3/DS0 ok 03:18:19
1 ASR1000-SIP10 ok 03:19:46
1/0 SPA-2XOC3-POS ok 03:18:28
1/1 SPA-8XCHT1/E1 ok 03:18:28
1/2 SPA-2XT3/E3 ok 03:18:18
R0 ASR1000-RP1 ok, active 03:19:46
F0 ASR1000-ESP10 ok, active 03:19:46
P0 ASR1006-PWR-AC ok 03:19:14
P1 ASR1006-FAN ok 03:19:14
 

SPA の活性挿抜の準備

Cisco ASR 1000 シリーズ ルータでは、SPA の OIR がサポートされており、SIP を個別に取り外すことができます。つまり、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ に SIP が取り付けられており、ある SPA がアクティブ状態でも、その SIP のサブスロットの 1 つから別の SPA を取り外すことができるということです。新しい SPA をすぐに SIP に取り付けない場合は、そのサブスロットに必ずブランク フィラー プレートを取り付けてください。SIP では常に、すべてのサブスロットに使用可能な SPA、またはブランク フィラー プレートが取り付けられている必要があります。

SIP と同時に SPA も取り外す場合は、このセクションの手順に従う必要はありません。SIP を取り外す手順については、「SIP の活性挿抜の準備」を参照してください。

SPA の非アクティブ化

EXEC モードで hw-module subslot stopコマンドを使用し、正規の手順で SPA を非アクティブにすることを推奨しますが、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ では、SPA をアクティブな状態のまま取り外すこともできます。SPA を非アクティブにする前に、SIP がスロットに確実に装着されていることを確認してから、当該 SPA を引き抜いてください。


) SPA の活性挿抜を行う際、SPA を非アクティブにする前に各インターフェイスを個別にシャットダウンする必要はありません。EXEC モードで hw-module slot stop コマンドを実行すると、各インターフェイスでのトラフィックが自動的に停止し、インターフェイスは SPA と共に非アクティブになり、活性挿抜が可能になります。同様に、SPA または SIP の活性挿抜後、SPA 上の各インターフェイスを個別に再起動する必要もありません。


hw-module subslot コマンドのモードの選択

SPA とそのすべてのインターフェイスを非アクティブにするには、次の 2 つのモードのいずれかで、 hw-module-subslot コマンドを使用します。

グローバル コンフィギュレーション モードで hw-module-subslot shutdown コマンドを使用した場合は、ルータを何度リブートしても SPA がブートされないように設定が変更されます。このコマンドは、SPA をリモートでシャットダウンしたとき、ルータをリブートしても SPA を起動させたくない場合に便利です。

EXEC モードで hw-module subslot stop コマンドを使用した場合、SPA は正規の手順でシャットダウンされます。ただし、SPA は hw-module subslot start コマンドを実行すると再起動できます。

SPA を取り外す前に、SPA、およびそのインターフェイスをすべて非アクティブにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config)# hw-module subslot slot-number/subslot-number shutdown [ powered | unpowered ]

SIP の指定したスロットとサブスロットに取り付けられている SPA を非アクティブにします。

slot-number -- SIP が取り付けられているシャーシ スロット番号を指定します。

subslot-number --SPA が取り付けられている SIP のサブスロット番号を指定します。

shutdown --指定した SPA をシャットダウンします。

powered --(任意) SPA とそのインターフェイスをすべてシャットダウンし、電源はオンのまま administratively down の状態にします。これがデフォルトの状態です。

unpowered --(任意) SPA とそのインターフェイスをすべてシャットダウンし、電源をオフにして administratively down の状態にします。

Router(config)# hw-module subslot slot-number/subslot-number {reload | stop | start}

SIP の指定したスロットとサブスロットに取り付けられている SPA を非アクティブにします。

slot-number -- SIP が取り付けられているシャーシ スロット番号を指定します。

subslot-number --SPA が取り付けられている SIP のサブスロット番号を指定します。

reload --指定した SPA を停止した後、再起動します。

stop -- 指定した SPA を停止します。

start--指定した SPA を起動します。

シャーシ スロットと SIP サブスロットの付番方法の詳細については、「SIP と SPA のスロットとサブスロットの特定」 を参照してください。

SPA の再アクティブ化


) グローバル コンフィギュレーション モードで hw-module subslot コマンドを使用した際、非アクティブにせずに SPA を取り外した場合、SIP または SPA の活性挿抜のあとに SPA を再アクティブ化する必要はありません。Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ が稼働している場合、SIP が取り付けられたとき、または SIP が Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ に取り付けられたときに、SPA は自動的に起動します。


hw-module subslot stop コマンドを使用して SPA を非アクティブにし、活性挿抜を行わずに再びアクティブにする必要がある場合は、 hw-module subslot start コマンドを使用して、当該 SPA とそのインターフェイスを再びアクティブにします。

SPA を非アクティブにしたあと、その SPA、およびそのインターフェイスをすべてアクティブにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

SPA の非アクティブ化およびアクティブ化の確認

SPA を非アクティブにすると、対応するインターフェイスも非アクティブになります。そのため、これらのインターフェイスは show interface コマンドの出力に表示されなくなります。

SPA が非アクティブになっていることを確認するには、イネーブル EXEC コンフィギュレーションモードで、 show hw-module subslot all oir コマンドを入力して、 当該 SPA の動作ステータス フィールドを確認してください。

次の例では、 hw-module subslot shutdown コマンドによって、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ のスロット 2 にある SIP のサブスロット 1 に取り付けられた SPA を、administratively down の状態にしています。

Router# show hw-module subslot all oir
Module Model Operational Status
-------------- ------------------ -------------------------
subslot 2/0 SPA-1X10GE-L-V2 ok
subslot 2/1 SPA-8X1GE-v2 admin down
 

SPA がアクティブになり、正しく動作していることを確認するには、次の例のように、 show hw-module subslot all oir コマンドを入力し、動作ステータス フィールドに [ok] が表示されていることを確認します。

Router# show hw-module subslot all oir
Module Model Operational Status
-------------- ------------------ -------------------------
subslot 2/0 SPA-1X10GE-L-V2 ok
subslot 2/1 SPA-8X1GE-v2 ok

非アクティブ化およびアクティブ化の設定例

ここでは、SIP と SPA の非アクティブ化とアクティブ化の設定例を示します。

「SIP の非アクティブ化の設定例」

「SIP のアクティブ化の設定例」

「SPA の非アクティブ化の設定例」

「SPA のアクティブ化の設定例」

SIP の非アクティブ化の設定例

SIP を活性挿抜する前に、SIP を非アクティブにします。次の例では、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ のスロット 1 に取り付けられている SIP、その SPA、およびそのすべてのインターフェイスを非アクティブにしています。

Router(config)# hw-module slot 1 stop
 

SIP のアクティブ化の設定例

以前に非アクティブにした SIP をアクティブにします。SPA を非アクティブにしなかった場合、その SPA は、SIP の再アクティブ化によって再び自動的にアクティブになります。

次の例では、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ のスロット 1 に取り付けられている SIP 、その SPA、およびそのすべてのインターフェイスがアクティブ化されます(SPA も非アクティブ化するために hw-module subslot shutdown コマンドが発行されていない場合)。

Router(config)# hw-module slot 1 start
 

このコマンドを使用してアクティブ化した場合に表示される、対応するコンソール メッセージはありません。 hw-module slot start コマンドを再入力した場合、モジュールが既にアクティブ化されていることを示すメッセージが表示されます。

SPA の非アクティブ化の設定例

SPA を活性挿抜する前に非アクティブにします。次の例では、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ のスロット 1 にある SIP のサブスロット 0 に取り付けられた SPA(とそのインターフェイス)を非アクティブにし、その SPA の電源をオフにしています。

SPA のアクティブ化の設定例

以前に非アクティブにした SPA をアクティブにします。SIP の活性挿抜を行う際、SPA とそのインターフェイスを非アクティブにしなかった場合、その SPA は、SIP の再アクティブ化によって再び自動的にアクティブになります。

次の例では、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ のスロット 1 にある SIP のサブスロット 0 に取り付けられた SPA をアクティブにします。

Router(config)# no hw-module subslot 1/0 shutdown
 

SIP の取り付けおよび取り外し

ここでは、SIP の取り付けおよび取り外し手順について説明します。


注意 Cisco ASR 1002 ルータの SIP は固定的に取り付けられており、取り外せません。


注意 以下の作業を実行する際は、SIP の ESD 破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。一部のプラットフォームは、リスト ストラップを取り付けるための ESD コネクタを備えています。感電する危険があるので、手や金属工具がミッドプレーンまたはバックプレーンに直接触れないようにしてください。

SIP の取り付けを行うには、図5-2 を参照して、次の手順に従います。


ステップ 1 SIP を挿入する前に、シャーシがアースされていることを確認します。

ステップ 2 SIP を取り付ける際は、ルータ スロットの上端と下端の間に SIP のエッジを慎重に合わせます。

ステップ 3 SIP をルータ スロット内で慎重にスライドさせて、SIP がバックプレーンに触れるまで押し込みます。

ステップ 4 SIP の両側の取り付けネジを締めて固定します。

ステップ 5 すべてのケーブルを各 SPA に接続します。


 

SIP の取り外しを行うには、図5-2 を参照して、次の手順に従います。


ステップ 1 SIP を取り外すには、各 SPA からすべてのケーブルを抜き取ります。

ステップ 2 SIP の両側の取り付けネジを緩めます。

ステップ 3 ルータ スロット内で SIP をスライドさせて抜き取ります。ブランク フィラー プレートを取り外す場合は、ブランク フィラー プレートをルータ スロットから完全に引き出します。


 

図5-2 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ での SIP の取り付けおよび取り外し方法を示します。

図5-2 SIP の取り付けおよび取り外し

 

 

1

非脱落型ネジ

2

ガイド レール