IP スイッチング Cisco Express Forwarding コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3S(Cisco ASR 1000)
ロード バランシング スキームの設定
ロード バランシング スキームの設定
発行日;2013/07/16   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

目次

ロード バランシング スキームの設定

このモジュールには、シスコ エクスプレス フォワーディングに関する情報が含まれ、シスコ エクスプレス フォワーディング トラフィック用のロード バランシング スキームを設定するためのタスクについて説明します。 ロード バランシングを行うと、トラフィックを複数のパスに分散することにより、リソースを最適化することができます。

シスコ エクスプレス フォワーディングは、高度なレイヤ 3 IP スイッチング テクノロジーです。 これにより、すべての種類のネットワークに関して、ネットワーク パフォーマンスとスケーラビリティが最適化されます。こうしたネットワークの種類としては、インターネットや、負荷の大きい Web ベース アプリケーションや対話形式セッションを特長とするネットワークなど、少量のトラフィックと大量のトラフィックを複雑なパターンで伝送するものがあります。

機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の機能情報と注意事項については、Bug Search Tool とご使用のプラットフォームおよびソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、このモジュールの最後にある機能情報の表を参照してください。

プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/​go/​cfn に移動します。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。

ロード バランシング スキームの前提条件

  • スイッチ上またはルータ上で、シスコ エクスプレス フォワーディングまたは分散型シスコ エクスプレス フォワーディングがイネーブルになっていること。
  • 特定の宛先に送出されるトラフィックに対してパケット単位のロード バランシングをイネーブルにするには、その宛先にトラフィックを転送できるすべてのインターフェイスが、パケット単位のロード バランシングに関してイネーブルになっていること。

ロード バランシング スキームの制約事項

Cisco 12000 シリーズ ルータ E2 ラインカード上では、宛先単位またはパケット単位のどちらかのモードで、同じ方法でグローバルにロード バランシングを設定する必要があります。 (他の Cisco IOS ベースのプラットフォームのように)いくつかのパケット プレフィックスを宛先単位モードで設定し、他をパケット単位モードで設定することはできません。

ロード バランシング スキームに関する情報

集中型 CEF および dCEF をサポートするシスコ プラットフォーム

シスコ エクスプレス フォワーディングは、Cisco IOS ソフトウェア Release 12.0 以降を実行しているほとんどのシスコ プラットフォームで、デフォルトでイネーブルになっています。 シスコ エクスプレス フォワーディングをルータでイネーブルにすると、ルート プロセッサ(RP)がエクスプレス フォワーディングを実行します。

ご使用のプラットフォーム上でシスコ エクスプレス フォワーディングがイネーブルかどうか確認するには、show ip cef コマンドを入力してください。 シスコ エクスプレス フォワーディングがイネーブルの場合は、次のような出力が表示されます。

Router# show ip cef 
Prefix              Next Hop            Interface
[...]
10.2.61.8/24        192.168.100.1       FastEthernet1/0/0
                    192.168.101.1       FastEthernet6/1
[...]

ご使用のプラットフォーム上でシスコ エクスプレス フォワーディングがイネーブルでない場合、show ip cef コマンドの出力は次のようになります。

Router# show ip cef
%CEF not running

分散型シスコ エクスプレス フォワーディングは、Catalyst 6500 シリーズ スイッチ、Cisco 7500 シリーズ ルータ、および Cisco 12000 シリーズ ルータで、デフォルトでイネーブルになっています。 プラットフォーム上で分散型シスコ エクスプレス フォワーディングがイネーブルになっている場合、ラインカードはエクスプレス フォワーディングを実行します。

プラットフォーム上でシスコ エクスプレス フォワーディングがイネーブルになっていない場合は、ip cef コマンドを使用して(集中型)シスコ エクスプレス フォワーディングをイネーブルにするか、または ip cef distributed コマンドを使用して分散型シスコ エクスプレス フォワーディングをイネーブルにします。

CEF ロード バランシングの概要

シスコ エクスプレス フォワーディングのロード バランシングは、発信元および宛先のパケット情報に基づいています。トラフィックを複数のパスに分散させることにより、リソースを最適化できます。

ロード バランシングは、宛先単位、またはパケット単位で設定できます。 ロード バランシングの判断はアウトバウンド インターフェイス上で行われるため、ロード バランシングは、アウトバウンド インターフェイスで設定する必要があります。

宛先別ロード バランシング

宛先単位のロード バランシングにより、ルータは、複数のパスを使用して、複数の発信元と宛先ホストのペアにわたって負荷を共有することができます。 指定された発信元と宛先ホストのペアは、複数のパスを使用可能な場合であっても、同じパスを使用することが保証されています。 異なるペアを宛先とするトラフィック ストリームは、異なるパスを使用します。

宛先単位のロード バランシングは、シスコ エクスプレス フォワーディングをイネーブルにすると、デフォルトでイネーブルになります。 シスコ エクスプレス フォワーディングをイネーブルにした場合、宛先単位のロード バランシングを使用するための追加タスクはありません。 多くの状況では、ロード バランシングの方法として宛先単位を使用します。

宛先単位のロード バランシングはトラフィックの統計的な分散に依存しているため、発信元と宛先ホストのペア数が増大すると、ロード シェアリングがさらに有効になります。

宛先単位のロード バランシングを使用することにより、個々のホスト ペアのパケットが順に到達することが保証されます。 特定のホスト ペアに宛てられたすべてのパケットは、(複数の場合も)同じリンクを介して転送されます。

一般的には、パケット単位のロード バランシングをイネーブルにする場合には、宛先単位のロード バランシングをディセーブルにします。


(注)  


Cisco 10000 シリーズ ルータと Cisco 12000 シリーズ ルータは、デフォルトでは宛先単位のロード バランシングを実行するよう設定されています。


パケット単位のロード バランシング

シスコ エクスプレス フォワーディングのパケット単位のロード バランシングでは、ルータは、個々のホストやユーザのセッションに関係なく、連続するデータ パケットを異なるパスを介して送信できます。 ラウンドロビン方式を使用して、各パケットが採用する宛先へのパスを決定します。 パケット単位のロード バランシングでは、トラフィックが複数のリンクにわたって均等化することが保証されます。

パケット単位のロード バランシングは、シングル パスの宛先には有効ですが、パケットは各発信元と宛先ホストのペアに対して異なるパスを経由する可能性があります。 したがって、パケット単位のロード バランシングでは、パケットの順序を並べ替えることがあります。 このタイプのロード バランシングは、宛先に順番に到着するパケットに依存する、特定タイプのデータ トラフィック(IP を介した音声トラフィックなど)には適していません。

パケット単位のロード バランシングを使用すると、単一の発信元と宛先ホストのペアに対して、1 つのパスが過負荷にならないように保証しやすくなります。 単一のペアに関するデータのバルクがパラレル リンクを通過する場合、宛先単位のロード バランシングでは、1 つのリンクに過負荷がかかり、他方のリンクの負荷が非常に小さくなる可能性があります。 パケット単位のロード バランシングをイネーブルにすると、同じビジー状態の宛先に対して代替パスを使用できます。


(注)  


パケット単位のロード バランシングは Cisco IOS ルータの大部分での使用を前提としていますが、Cisco ASR 1000(およびそれ以降)シリーズ アグリゲーション サービス ルータではサポートされません。 また、パケット単位のロード バランシングは、一部のルータでアウトオブシーケンス(OOS)のパケット配信エラーになる場合があります。これにより、VoIP などのアプリケーションが正常に機能しなくなる可能性があります。 したがって、パケット単位のロード バランシングは推奨されません。 詳細については、使用するプラットフォームとソフトウェア リリースのリリース ノートと警告を参照してください。


ロード バランシング アルゴリズム

シスコ エクスプレス フォワーディング トラフィックで使用するために、次のロード バランシング アルゴリズムが用意されています。 ロード バランシング アルゴリズムは、ip cef load-sharing algorithm コマンドで選択します。

  • オリジナル アルゴリズム:シスコ エクスプレス フォワーディングのオリジナルのロード バランシング アルゴリズムでは、すべてのルータで同じアルゴリズムが使用されるため、複数のルータにわたるロード シェアリングで歪みが発生します。 ネットワーク環境によっては、代わりにユニバーサル アルゴリズム(デフォルト)か、トンネル アルゴリズムのどちらかを選択する必要があります。
  • ユニバーサル アルゴリズム:ユニバーサル ロード バランシング アルゴリズムによって、ネットワークの各ルータがロード シェアリングの不一致を解決する各送信元/宛先アドレス ペアに対して異なるロード シェアリングの判断を行うことができます。 ルータは、デフォルトではユニバーサル ロード シェアリングを実行するよう設定されています。
  • トンネル アルゴリズム:トンネル アルゴリズムは、少数の発信元と宛先のペアだけが関係する場合に、パケット単位のロード バランシングを行うように設計されています。
  • インクルード ポート アルゴリズム:インクルード ポート アルゴリズムを使用すると、ロード バランシングの決定の一部としてレイヤ 4 送信元および宛先ポートを使用することができます。 この方法は、リアルタイム プロトコル(RTP)ストリームなど、トラフィックの大半が異なるポート番号を使用するピア アドレス間のものであるという理由で、ロード シェアリングされていない同コストのパスを通るトラフィック ストリームに効果があります。 インクルード ポート アルゴリズムは、Cisco IOS Release 12.4(11)T 以降のリリースで使用できます。

ロード バランシング スキームの設定方法

宛先別ロード バランシングのイネーブル化またはディセーブル化

シスコ エクスプレス フォワーディングの宛先単位のロード バランシングをイネーブルまたはディセーブルにするには、次のタスクを実行します。

一般的には、パケット単位のロード バランシングをイネーブルにする場合には、宛先単位のロード バランシングをディセーブルにします。

手順の概要

    1.    enable

    2.    configure terminal

    3.    次のいずれかを実行します。

    • interface type slot / port
    • interface type slot / port-adapter / port

    4.    [no] ip load-sharing per-destination

    5.    end


手順の詳細
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1 enable


    例:
    Router> enable
     

    特権 EXEC モードをイネーブルにします。

    • パスワードを入力します(要求された場合)。
     
    ステップ 2 configure terminal


    例:
    Router# configure terminal
     

    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 3次のいずれかを実行します。
    • interface type slot / port
    • interface type slot / port-adapter / port


    例:
    Router(config)# interface ethernet 1/1


    例:
    or 


    例:
    Router(config)# interface fastethernet 1/0/0
     

    インターフェイス タイプを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

    • type 引数で、設定するインターフェイスのタイプを指定します。
    • slot 引数で、スロット番号を指定します。 スロット情報およびポート情報については、該当するハードウェア マニュアルを参照してください。
    • port 引数で、ポート番号を指定します。 スロット情報およびポート情報については、該当するハードウェア マニュアルを参照してください。
    • port-adapter 引数で、ポート アダプタ番号を指定します。 ポート アダプタの互換性の詳細については、該当するハードウェア マニュアルを参照してください。
    (注)     

    slot 引数と port-adapter 引数の後のスラッシュは必須です。

     
    ステップ 4 [no] ip load-sharing per-destination

    例:
    Router(config-if)# no ip load-sharing per-destination
     

    インターフェイスのシスコ エクスプレス フォワーディングの宛先別のロード バランシングをイネーブルにします。

    (注)     

    no ip load-sharing コマンドにより、インターフェイス上のシスコ エクスプレス フォワーディングのロード バランシングがディセーブルになります。

     
    ステップ 5 end


    例:
    Router(config-if)# end
     

    特権 EXEC モードに戻ります。

     

    パケット単位のロード バランシングの設定

    シスコ エクスプレス フォワーディングのパケット単位のロード バランシングを設定するには、次のタスクを実行します。

    手順の概要

      1.    enable

      2.    configure terminal

      3.    次のいずれかを実行します。

      • interface type slot / port
      • interface type slot / port-adapter / port

      4.    ip load-sharing per-packet

      5.    end


    手順の詳細
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1 enable


      例:
      Router> enable
       

      特権 EXEC モードをイネーブルにします。

      • パスワードを入力します(要求された場合)。
       
      ステップ 2 configure terminal


      例:
      Router# configure terminal
       

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 3次のいずれかを実行します。
      • interface type slot / port
      • interface type slot / port-adapter / port


      例:
      Router(config)# interface ethernet 1/1


      例:
      or 


      例:
      Router(config)# interface fastethernet 1/0/0
       

      インターフェイス タイプを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

      • type 引数で、設定するインターフェイスのタイプを指定します。
      • slot 引数で、スロット番号を指定します。 スロット情報およびポート情報については、該当するハードウェア マニュアルを参照してください。
      • port 引数で、ポート番号を指定します。 スロット情報およびポート情報については、該当するハードウェア マニュアルを参照してください。
      • port-adapter 引数で、ポート アダプタ番号を指定します。 ポート アダプタの詳細については、該当するハードウェア マニュアルを参照してください。
      (注)     

      slot 引数と port-adapter 引数の後のスラッシュは必須です。

       
      ステップ 4 ip load-sharing per-packet


      例:
      Router(config-if)# ip load-sharing per-packet
       

      インターフェイスのシスコ エクスプレス フォワーディングのパケット単位のロード バランシングをイネーブルにします。

       
      ステップ 5 end


      例:
      Router(config-if)# end
       

      特権 EXEC モードに戻ります。

       

      トンネル ロード バランシング アルゴリズムの選択

      シスコ エクスプレス フォワーディング トラフィック用にトンネル ロード バランシング アルゴリズムを選択するには、次のタスクを実行します。 ネットワーク環境に少数の発信元と宛先のペアしか存在しない場合には、トンネル アルゴリズムを選択します。

      手順の概要

        1.    enable

        2.    configure terminal

        3.    ip cef load-sharing algorithm {original | tunnel [id] | universal [id] | include-ports {source[id]| [destination] [id] | source[id] destination [id]}}

        4.    end


      手順の詳細
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1 enable


        例:
        Router> enable
         

        特権 EXEC モードをイネーブルにします。

        • パスワードを入力します(要求された場合)。
         
        ステップ 2 configure terminal


        例:
        Router# configure terminal
         

        グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 3 ip cef load-sharing algorithm {original | tunnel [id] | universal [id] | include-ports {source[id]| [destination] [id] | source[id] destination [id]}}


        例:
        Router(config)# ip cef load-sharing algorithm tunnel
         

        シスコ エクスプレス フォワーディングのロード バランシング アルゴリズムを選択します。

        • original キーワードは、発信元と宛先のハッシュに基づいて、ロード バランシング アルゴリズムとしてオリジナル アルゴリズムを設定します。
        • tunnel キーワードは、ロード バランシング アルゴリズムとして、トンネル環境または少数の IP 発信元と宛先アドレスのペアが存在する環境で使用できるアルゴリズムを設定します。
        • id 引数は、固定 ID です。
        • universal キーワードは、ロード バランシング アルゴリズムとして、発信元と宛先および ID ハッシュを使用するものを設定します。
        • include-ports source キーワードは、ロード バランシング アルゴリズムとして、発信元ポートを使用するものを設定します。
        • include-ports destination キーワードは、ロード バランシング アルゴリズムとして、宛先ポートを使用するものを設定します。
        • include-ports source destination キーワードは、ロード バランシング アルゴリズムとして、発信元ポートと宛先ポートの両方を使用するものを設定します。
         
        ステップ 4 end


        例:
        Router(config)# end
         

        特権 EXEC モードに戻ります。

         

        インクルード ポート レイヤ 4 ロード バランシング アルゴリズムの選択

        シスコ エクスプレス フォワーディング トラフィック用にインクルード ポート ロード バランシング アルゴリズムを選択するには、次のタスクを実行します。 RTP ストリームなど、トラフィックの大半が異なるポート番号を使用するピア アドレス間のものであるという理由で、ロード シェアリングされていない同コストのパスを通るトラフィックがネットワーク環境に存在する場合、インクルード ポート アルゴリズムを選択します。

        はじめる前に

        システムで、Cisco IOS Release 12.4(11)T 以降のシスコ エクスプレス フォワーディングをサポートしたイメージを使用している必要があります。


        (注)  


        レイヤ 4 ロード バランシング アルゴリズムは、ソフトウェア交換パケットに適用されます。

        ハードウェア フォワーディング エンジンを使用してトラフィックを交換するプラットフォームでは、同じトラフィック ストリームに対して、ハードウェアのロード バランシングの判断とソフトウェアのロード バランシングの判断が異なる場合があります。 そのような場合は、設定されたアルゴリズムを上書きすることがあります。

        >
        手順の概要

          1.    enable

          2.    configure terminal

          3.    ip cef load-sharing algorithm {original | tunnel [id] | universal [id] include-ports {source[id] | [destination] [id] | source[id] destination [id]}}

          4.    end


        手順の詳細
           コマンドまたはアクション目的
          ステップ 1 enable


          例:
          Router> enable
           

          特権 EXEC モードをイネーブルにします。

          • パスワードを入力します(要求された場合)。
           
          ステップ 2 configure terminal


          例:
          Router# configure terminal
           

          グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

           
          ステップ 3 ip cef load-sharing algorithm {original | tunnel [id] | universal [id] include-ports {source[id] | [destination] [id] | source[id] destination [id]}}


          例:
          Router(config)# ip cef load-sharing algorithm include-ports source destination
           

          シスコ エクスプレス フォワーディングのロード バランシング アルゴリズムを選択します。

          • original キーワードは、発信元と宛先のハッシュに基づいて、ロード バランシング アルゴリズムとしてオリジナル アルゴリズムを設定します。
          • tunnel キーワードは、ロード バランシング アルゴリズムとして、トンネル環境または少数の IP 発信元と宛先アドレスのペアが存在する環境で使用できるアルゴリズムを設定します。
          • id 引数は、固定 ID です。
          • universal キーワードは、ロード バランシング アルゴリズムとして、発信元と宛先および ID ハッシュを使用するものを設定します。
          • include-ports source キーワードは、ロード バランシング アルゴリズムとして、発信元ポートを使用するものを設定します。
          • include-ports destination キーワードは、ロード バランシング アルゴリズムとして、宛先ポートを使用するものを設定します。
          • include-ports source destination キーワードは、ロード バランシング アルゴリズムとして、発信元ポートと宛先ポートを使用するものを設定します。
           
          ステップ 4 end


          例:
          Router(config)# end
           

          特権モードに戻ります。

           

          ロード バランシング スキームの設定例

          宛先別ロード バランシングのイネーブル化またはディセーブル化の例

          宛先単位のロード バランシングは、シスコ エクスプレス フォワーディングをイネーブルにすると、デフォルトでイネーブルになります。 一般的には、パケット単位のロード バランシングをイネーブルにする場合には、宛先単位のロード バランシングをディセーブルにします。 次の例は、宛先単位のロード バランシングをディセーブルにする方法を示しています。

          configure terminal
          !
          interface ethernet 1/1
           no ip load-sharing per-destination
           end

          パケット単位のロード バランシングの設定例

          次の例は、シスコ エクスプレス フォワーディング用にパケット単位のロード バランシングを設定する方法を示しています。

          configure terminal
          !
          interface ethernet 1/1
           ip load-sharing per-packet
           end
          

          特定の宛先に送出されるトラフィックに対してパケット単位のロード バランシングをイネーブルにするには、その宛先にトラフィックを転送できるすべてのインターフェイスが、パケット単位のロード バランシングに関してイネーブルになっている必要があります。

          トンネル ロード バランシング アルゴリズムの選択の例

          次の例は、シスコ エクスプレス フォワーディング トラフィック用にトンネル ロード バランシング アルゴリズムを選択する方法を示しています。

          configure terminal
          !
          ip cef load-sharing algorithm tunnel
          end
          

          次の例は、トンネル ロード バランシング アルゴリズムをディセーブルにする方法を示しています。

          configure terminal
          !
          no ip cef load-sharing algorithm tunnel
          end

          インクルード ポート レイヤ 4 ロード バランシング アルゴリズムの選択の例

          次の例は、シスコ エクスプレス フォワーディング トラフィック用にインクルード ポート レイヤ 4 ロード バランシング アルゴリズムを選択する方法を示しています。

          configure terminal
          !
          ip cef load-sharing algorithm include-ports source
          end
          

          この例では、ロード バランシングの判断にソース ポートを含むロード シェアリングを設定します。

          インクルード ポート レイヤ 4 ロード バランシング アルゴリズムをディセーブルにし、デフォルトのユニバーサル モードに戻るには、次のコマンドを入力します。

          configure terminal
          !
          no ip cef load-sharing algorithm
          end

          その他の関連資料

          関連資料

          関連項目

          マニュアル タイトル

          Cisco IOS コマンド

          『Cisco IOS Master Commands List, All Releases』

          IP スイッチング コマンド:完全なコマンド構文、コマンド モード、コマンド履歴、デフォルト、使用に関する注意事項、および例

          『Cisco IOS IP Switching Command Reference』

          シスコ エクスプレス フォワーディング機能の概要

          『Cisco Express Forwarding Overview』

          シスコ エクスプレス フォワーディングおよび分散型シスコ エクスプレス フォワーディングの基本動作を確認するためのタスク

          『Configuring Basic Cisco Express Forwarding for Improved Performance, Scalability, and Resiliency in Dynamic Networks』

          シスコ エクスプレス フォワーディングまたは分散型シスコ エクスプレス フォワーディングをイネーブルまたはディセーブルにするためのタスク

          『Enabling or Disabling Cisco Express Forwarding or Distributed Cisco Express Forwarding to Customize Switching and Forwarding for Dynamic Network』

          シスコ エクスプレス フォワーディングの整合性チェッカを設定するためのタスク

          『Configuring Cisco Express Forwarding Consistency Checkers for Route Processors and Line Cards』

          シスコ エクスプレス フォワーディング テーブルのエポックを設定するためのタスク

          『Configuring Epochs to Clear and Rebuild Cisco Express Forwarding and Adjacency Tables』

          シスコ エクスプレス フォワーディングのネットワーク アカウンティングを設定および確認するためのタスク

          『Configuring Cisco Express Forwarding Network Accounting』

          記録されたシスコ エクスプレス フォワーディング イベントの表示をカスタマイズするためのタスク

          『Customizing the Display of Recorded Cisco Express Forwarding Events』

          シスコ エクスプレス フォワーディング使用時の、複数のパラレル リンク間のレイヤ 3 ロード バランシングの Cisco IOS ソフトウェア実装に関する説明とトラブルシューティング情報

          『Troubleshooting Load Balancing Over Parallel Links Using Cisco Express Forwarding』

          標準

          標準

          タイトル

          この機能でサポートされる新規の標準または変更された標準はありません。また、既存の標準のサポートは変更されていません。

          --

          MIB

          MIB

          MIB のリンク

          この機能によってサポートされる新しい MIB または変更された MIB はありません。またこの機能による既存 MIB のサポートに変更はありません。

          選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、およびフィーチャ セットに関する MIB を探してダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

          http:/​/​www.cisco.com/​go/​mibs

          RFC

          RFC

          タイトル

          この機能によりサポートされた新規 RFC または改訂 RFC はありません。またこの機能による既存 RFC のサポートに変更はありません。

          --

          シスコのテクニカル サポート

          説明

          リンク

          シスコのサポートおよびドキュメンテーション Web サイトでは、ダウンロード可能なマニュアル、ソフトウェア、ツールなどのオンライン リソースを提供しています。 これらのリソースは、ソフトウェアをインストールして設定したり、シスコの製品やテクノロジーに関する技術的問題を解決したりするために使用してください。 この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

          http:/​/​www.cisco.com/​cisco/​web/​support/​index.html

          ロード バランシング スキームの機能情報

          次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。 この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェア リリースだけを示しています。 その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでもサポートされます。

          プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/​go/​cfn に移動します。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。

          表 1 シスコ エクスプレス フォワーディング トラフィックのロード バランシング スキームの設定の機能情報

          機能名

          リリース

          機能の設定情報

          レイヤ 4 ポート ベースのロード バランシングに対するシスコ エクスプレス フォワーディングのサポート

          12.4(11)T

          この機能により、シスコ エクスプレス フォワーディングは、パス上でのロード シェアリングの判断にレイヤ 4 ポート情報を含めることができます。

          この機能は、12.4(11)T で導入されました。

          この機能では、次のコマンドが変更されました。ip cef load-sharing algorithm および show ip cef exact-route

          用語集

          隣接関係:ルーティング情報を交換するため、選択した隣接ルータとエンドノード間で形成された関係。 隣接関係は、関連するルータとノードによる共通メディア セグメントの使用に基づいています。

          シスコ エクスプレス フォワーディング:レイヤ 3 スイッチング テクノロジー。 シスコ エクスプレス フォワーディングは、シスコ エクスプレス フォワーディング動作の 2 つのモードの 1 つである、集中型シスコ エクスプレス フォワーディング モードを指す場合もあります。 シスコ エクスプレス フォワーディングにより、ルート プロセッサがエクスプレス フォワーディングを行うことができます。 分散型シスコ エクスプレス フォワーディングは、シスコ エクスプレス フォワーディングのもう 1 つの動作モードです。

          分散型シスコ エクスプレス フォワーディング:シスコ エクスプレス フォワーディングの動作モードの 1 つであり、ラインカード(Versatile Interface Processor(VIP)ラインカードなど)に、転送情報ベース(FIB)および隣接関係テーブルの同一のコピーが保持されます。 ラインカードは、ポート アダプタ間でエクスプレス フォワーディングを実行します。これにより、ルート スイッチ プロセッサがスイッチング動作から解放されます。

          FIB:転送情報ベース。 概念上はルーティング テーブルや情報ベースに似た、シスコ エクスプレス フォワーディングのコンポーネント。 ルータは FIB ルックアップ テーブルを使用して、シスコ エクスプレス フォワーディング動作中に送信先ベースのスイッチング判断を行います。 ルータには、IP ルーティング テーブル内の転送情報のミラー イメージが保持されます。

          LSP:ラベル スイッチド パス。 ホップのシーケンス(ルータ 0 ~ルータ n)。 パケットは、ラベル スイッチング メカニズムによって、R0 から Rn に送られます。 LSP は、通常のルーティング メカニズムに基づいて動的に選択することも、また手動で LSP を設定することもできます。

          プレフィックス:IP アドレスのネットワーク アドレス部分。 プレフィックスはネットワークおよびマスクによって指定され、一般的にネットワーク/マスクの形式で表されます。 マスクは、どのビットがネットワーク ビットかを表しています。 たとえば、1.0.0.0/16 は、IP アドレスの最初の 16 ビットがマスクされることを表し、これがネットワーク ビットであることを示しています。 残りのビットはホスト ビットです。 この場合、ネットワーク番号は 10.0 です。

          RIB:ルーティング情報ベース。 レイヤ 3 到達可能性を含むルートの中央リポジトリ。