IP アドレッシング:NAT コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3S(ASR 1000)
ステートフル シャーシ間冗長化の設定
ステートフル シャーシ間冗長化の設定
発行日;2013/07/22   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

目次

ステートフル シャーシ間冗長化の設定

ステートフル シャーシ間冗長化機能を使用すると、デバイスのペアが互いのバックアップとして動作するように設定できます。

このモジュールでは、ステートフル シャーシ間冗長化の設定に関する概念情報および作業について説明します。

機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、このマニュアルの最後にある機能情報の表を参照してください。

プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/​go/​cfn に移動します。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。

ステートフル シャーシ間冗長化の前提条件

冗長グループ アソシエーションおよびマッピング ID を持つネットワーク アドレス変換(NAT)ルールを含む、すべてのアプリケーション冗長性の設定は、両方のデバイスで同一である必要があります。同一でない場合、デバイス間で NAT セッションが同期化されず、NAT 冗長性が機能しません。

ステートフル シャーシ間冗長化の制約事項

  • デフォルトでは、ネットワーク アドレス変換(NAT)ハイ アベイラビリティ(ボックス間およびボックス内)では、スタンバイ デバイスへの HTTP セッションの複製は行われません。 スイッチオーバー時にスタンバイ デバイスで HTTP セッションを複製するには、ip nat switchover replication http コマンドを設定する必要があります。
  • 特定のアプリケーションでの NAT ペイロード変換中、ペイロード内に NAT 変換を必要とする IP アドレスが存在する場合があります。 その特定のアプリケーションのアプリケーション レベル ゲートウェイ(ALG)では、それらの IP アドレスのパケットを解析します。NAT によりこれらのアドレスが変換され、ALG により変換済みのアドレスが元のパケットに書き込まれます。 フィックスアップにより、変換済み IP アドレスが元のパケットに書き込まれることが示されます。 データが書き込まれると、パケットの長さが変更される場合があります。変更された場合、パケットの TCP シーケンス(SEQ)または確認応答(ACK)の値が、TCP 接続の存続期間にわたって NAT により調整されます。 NAT では、SEQ/ACK フィックスアップ中に、新しい TCP SEQ/ACK 値をパケットに書き込みます。 たとえば、TCP ALG セッション中、SEQ/ACK 値は、ドメイン ネーム システム(DNS)、FTP/FTP64、H.323、リアルタイム ストリーミング プロトコル(RTSP)、および Session Initiation Protocol(SIP)などの、主に ASCII アプリケーションのフィックスアップを必要とする場合があります。 この SEQ/ACK の調整情報は、NAT セッションに関連付けられ、スタンバイ デバイスと定期的に同期されます。 ステートフル スイッチオーバー時に、SEQ/ACK 情報が新しいアクティブ デバイスと完全に同期していないと、多くの場合、TCP 接続がアプリケーションのエンドポイントによってリセットされます。

ステートフル シャーシ間冗長化について

ステートフル シャーシ間冗長化の概要

フェールオーバー状態の数に基づいて、デバイスのグループからアクティブ デバイスを判別するように、ステートフル シャーシ間冗長化機能を設定できます。 フェールオーバーが発生すると、中断なくスタンバイ デバイスが引き継ぎ、トラフィック フォワーディング サービスの実行とダイナミック ルーティング テーブルのメンテナンスを開始します。

ステートフル シャーシ間冗長化の動作

相互にホット スタンバイとして動作するようにデバイスのペアを設定できます。 冗長性は、インターフェイス ベースで設定します。 冗長インターフェイスのペアは、冗長グループ(RG)と呼ばれます。 冗長性はアプリケーション レベルで発生します。インターフェイスまたはデバイスで完全な物理的障害が発生しなくても、アプリケーションのスイッチオーバーが行われます。 スイッチオーバーが行われると、アプリケーション アクティビティは冗長インターフェイスでシームレスに実行を続けます。

以下の最初の図は、アクティブ/スタンバイのロード シェアリング シナリオを示しています。 図には、発信インターフェイスを 1 つ持つデバイス ペアに対してどのように RG が設定されているかが示されています。 2 番目の図は、アクティブ/アクティブのロード シェアリング シナリオを示しています。 以下の図は、発信インターフェイスを 2 つ持つデバイス ペアに対して、どのように 2 つの RG が設定されているかを示しています。 ASR1 のグループ A はスタンバイ RG で、ASR 2 のグループ A はアクティブ RG です。

いずれの場合でも、設定可能なコントロール リンクおよびデータ同期リンクによって冗長デバイスは参加します。 コントロール リンクは、デバイスのステータスを通信するために使用されます。 データ同期リンクは、ネットワーク アドレス変換(NAT)およびファイアウォールからステートフル情報を転送し、ステートフル データベースを同期するために使用されます。 冗長インターフェイスのペアは、冗長インターフェイス ID(RII)と呼ばれる、同じ固有 ID 番号で設定されます。

図 1. 冗長グループの設定:1 つの発信インターフェイス

図 2. 冗長グループの設定:2 つの発信インターフェイス

冗長グループ メンバーのステータスは、コントロール リンクで送信される hello メッセージを使用することで判断できます。 ソフトウェアでは、設定可能な時間内にいずれかのデバイスが hello メッセージに応答しない場合、これを障害と見なし、スイッチオーバーを開始します。 ソフトウェアがミリ秒単位で障害を検出できるように、コントロール リンクでは、双方向フォワーディング検出(BFD)プロトコルと統合されているフェールオーバー プロトコルを実行します。 hello メッセージについて次のパラメータを設定できます。

  • hello タイム:hello メッセージの送信間隔。
  • ホールド タイム:アクティブまたはスタンバイ デバイスがダウン状態であると宣言されるまでの時間。

hello タイムのデフォルトは、ホットスタンバイ ルータ プロトコル(HSRP)に合わせるために 3 秒です。また、ホールド タイムのデフォルトは 10 秒です。 また、timers hellotime msec コマンドを使用して、これらのタイマーをミリ秒単位で設定することもできます。

スイッチオーバーの影響を受けるインターフェイスのペアを判断するには、冗長インターフェイスの各ペアについて、固有の ID を設定する必要があります。 この ID は RII と呼ばれ、インターフェイスに関連付けられます。

スタンバイ デバイスへのスイッチオーバーは、各デバイスに設定された優先度の設定が変更された場合に発生することがあります。 最高の優先度値を持つデバイスが、アクティブ デバイスとして動作します。 アクティブ デバイスまたはスタンバイ デバイスで障害が発生した場合、重みと呼ばれる設定可能な数値分、デバイスの優先度が減らされます。 アクティブ デバイスの優先度が、スタンバイ デバイスの優先度を下回る場合、スイッチオーバーが発生し、スタンバイ デバイスがアクティブ デバイスになります。 このデフォルトの動作を無効にするには、RG について preemption 属性をディセーブルにします。 また、インターフェイスのレイヤ 1 ステートがダウン状態になった場合に優先度を減らすように、各インターフェイスを設定できます。 設定された優先度により、RG のデフォルトの優先度が上書きされます。

RG の優先度を変更する各障害イベントにより、タイム スタンプ、影響を受けた RG、前の優先度、新しい優先度、および障害イベントの原因の説明を含む syslog エントリが生成されます。

スイッチオーバーは、デバイスまたはインターフェイスの優先度が、設定可能なしきい値レベルを下回った場合にも発生することがあります。

スタンバイ デバイスへのスイッチオーバーは、次の状況で発生します。

  • アクティブ デバイスでパワー損失またはリロードが発生した場合(リロードを含む)。
  • アクティブ デバイスの実行時優先度が、スタンバイ デバイスの実行時優先度を下回った場合(プリエンプションが設定されている場合)。
  • アクティブ デバイスの実行時優先度が、設定されたしきい値を下回った場合。
  • アクティブ デバイスの冗長グループが手動でリロードされた場合。 手動リロードには、redundancy application reload group rg-number コマンドを使用します。

ファイアウォールおよび NAT とのアソシエーション

ファイアウォールは、冗長グループのトラフィック インターフェイスとのアソシエーションを使用します。

ネットワーク アドレス変換(NAT)により、冗長グループがマッピング ID に関連付けられます。

LAN/LAN トポロジ

以下の図は、LAN/LAN トポロジを示しています。 LAN/LAN トポロジでは、すべての参加デバイスが、内部および外部の両方で LAN インターフェイスを介して相互に接続されます。 このシナリオでは、スタティック ルーティングがアップストリームまたはダウンストリーム デバイスで適切な仮想 IP アドレスに設定されていれば、トラフィックは通常正しいファイアウォールに送られます。 Cisco ASR 1000 アグリゲーション サービス ルータでは、アップストリームまたはダウンストリーム デバイスでダイナミック ルーティングに参加します。 LAN 方向のインターフェイスでサポートされるダイナミック ルーティング設定では、ルーティング プロトコルのコンバージェンスへの依存が生じないようにしてください。依存があると、高速フェールオーバー要件に適合しなくなります。

図 3. LAN/LAN トポロジ

ステートフル シャーシ間冗長化の設定方法

コントロール インターフェイス プロトコルの設定

コントロール インターフェイス プロトコルの設定は、次の要素で構成されています。

  • 認証情報
  • グループ名
  • hello タイム
  • ホールド タイム
  • プロトコル インスタンス
  • 双方向フォワーディング検出(BFD)プロトコルの使用
手順の概要

    1.    enable

    2.    configure terminal

    3.    redundancy

    4.    mode sso

    5.    application redundancy

    6.    protocol number

    7.    name instance-name

    8.    timers hellotime [msec] number holdtime [msec] number

    9.    authentication {text string | md5 key-string [0 | 7] key | md5 key-chain key-chain-name}

    10.    bfd

    11.    end


手順の詳細
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1 enable


    例:
    Device> enable
     

    特権 EXEC モードをイネーブルにします。

    • パスワードを入力します(要求された場合)。
     
    ステップ 2 configure terminal


    例:
    Device# configure terminal
     

    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 3 redundancy


    例:
    Device(config)# redundancy
     

    冗長コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 4 mode sso


    例:
    Device(config-red)# mode sso
     

    冗長モードをステートフル スイッチオーバー(SSO)に設定します。

     
    ステップ 5 application redundancy


    例:
    Device(config-red)# application redundancy
     

    冗長アプリケーション コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 6 protocol number


    例:
    Device(config-red-app)# protocol 4
     

    コントロール インターフェイスに接続されるプロトコル インスタンスを指定し、冗長アプリケーション プロトコル コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 7 name instance-name


    例:
    Device(config-red-app-prot)# name rg1
     

    (任意)プロトコル インスタンスに任意のエイリアスを指定します。

     
    ステップ 8 timers hellotime [msec] number holdtime [msec] number


    例:
    Device(config-red-app-prot)# timers hellotime 3 holdtime 10
     
    hello メッセージが送信される間隔と、デバイスがダウン状態と宣言されるまでの時間を指定します。
    • デフォルトの時間は、hello タイムは 3 秒、ホールド タイムは 10 秒です。
     
    ステップ 9 authentication {text string | md5 key-string [0 | 7] key | md5 key-chain key-chain-name}


    例:
    Device(config-red-app-prot)# authentication text password
     

    認証情報を指定します。

     
    ステップ 10 bfd


    例:
    Device(config-red-app-prot)# bfd
     
    (任意)コントロール インターフェイスで実行されているフェールオーバー プロトコルを BFD プロトコルと統合し、ミリ秒単位での障害検出を達成できるようにします。
    • BFD はデフォルトでイネーブルになっています。
     
    ステップ 11 end


    例:
    Device(config-red-app-prot)# end
     

    冗長アプリケーション プロトコル コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。

     

    冗長グループの設定

    冗長グループは、次の設定要素で構成されます。

    • 各オブジェクトの優先度の減少量。
    • 優先度を減少させる障害(オブジェクト)。
    • フェールオーバー優先度。
    • フェールオーバーのしきい値。
    • グループ インスタンス。
    • グループ名。
    • 初期化遅延タイマー。
    • 冗長グループ(RG)に関連付けられているインターフェイス。
    • コントロール インターフェイスとして使用されるインターフェイス。
    • データ インターフェイスとして使用されるインターフェイス。
    • RG インターフェイスの冗長インターフェイス ID(RII)番号。
    手順の概要

      1.    enable

      2.    configure terminal

      3.    redundancy

      4.    application redundancy

      5.    group {1 | 2}

      6.    name group-name

      7.    preempt

      8.    priority number failover-threshold number

      9.    track object-number [decrement number | shutdown]

      10.    timers delay seconds [reload seconds]

      11.    control interface-name protocol instance

      12.    data interface-name

      13.    別の冗長グループを作成するには、ステップ 3 ~ 12 を繰り返します。

      14.    end

      15.    configure terminal

      16.    interface type number

      17.    redundancy group number ip address exclusive [decrement number]

      18.    redundancy rii number

      19.    end


    手順の詳細
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1 enable


      例:
      Device> enable
       

      特権 EXEC モードをイネーブルにします。

      • パスワードを入力します(要求された場合)。
       
      ステップ 2 configure terminal


      例:
      Device# configure terminal
       

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 3 redundancy


      例:
      Device(config)# redundancy
       

      冗長コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 4 application redundancy


      例:
      Device(config-red)# application redundancy
       

      冗長アプリケーション コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 5 group {1 | 2}


      例:
      Device(config-red-app)# group 1
       

      冗長グループのインスタンスを指定し、冗長アプリケーション グループ コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 6 name group-name


      例:
      Device(config-red-app-grp)# name rg1
       

      (任意)プロトコル インスタンスに任意のエイリアスを指定します。

       
      ステップ 7 preempt


      例:
      Device(config-red-app-grp)# preempt
       

      グループでのプリエンプションをイネーブルにし、デバイスの優先度に関係なく、スタンバイ デバイスがアクティブ デバイスをプリエンプション処理できるようにします。

       
      ステップ 8 priority number failover-threshold number


      例:
      Device(config-red-app-grp)# priority 120 failover-threshold 80
       

      冗長グループの初期優先度とフェールオーバーしきい値を指定します。

       
      ステップ 9 track object-number [decrement number | shutdown]


      例:
      Device(config-red-app-grp)# track 44 decrement 20
       
      イベントが発生した場合の、冗長グループの優先度の減少量を指定します。
      • 冗長グループの優先度に影響する複数のオブジェクトを追跡できます。
       
      ステップ 10 timers delay seconds [reload seconds]


      例:
      Device(config-red-app-grp)# timers delay 10 reload 20
       

      障害の発生後またはシステムのリロード後に開始されるロール ネゴシエーションの、冗長グループによる遅延時間を指定します。

       
      ステップ 11 control interface-name protocol instance


      例:
      Device(config-red-app-grp)# control GigabitEthernet0/1/0 protocol 1
       
      冗長グループに使用されるコントロール インターフェイスを指定します。
      • このインターフェイスは、コントロール インターフェイス プロトコルのインスタンスにも関連付けられます。
       
      ステップ 12 data interface-name


      例:
      Device(config-red-app-grp)# data GigabitEthernet0/1/2
       

      冗長グループに使用されるデータ インターフェイスを指定します。

       
      ステップ 13 別の冗長グループを作成するには、ステップ 3 ~ 12 を繰り返します。  

       
      ステップ 14 end


      例:
      Device(config-red-app-grp)# end
       

      冗長アプリケーション グループ コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。

       
      ステップ 15 configure terminal


      例:
      Device# configure terminal
       

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 16 interface type number


      例:
      Device(config)# interface gigabitethernet 0/0/1
       

      冗長グループに関連付けるインターフェイスを選択し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 17 redundancy group number ip address exclusive [decrement number]


      例:
      Device(config-if)# redundancy group 1 ip 10.10.1.1 exclusive decrement 20
       

      インターフェイスを、number 引数により識別される冗長グループに関連付けます。

       
      ステップ 18 redundancy rii number


      例:
      Device(config-if)# redundancy rii 40
       
      このインターフェイスに関連付けられた RII の番号を指定します。
      • この番号は、冗長グループ内の他のインターフェイスの RII と一致する必要があります。
       
      ステップ 19 end


      例:
      Device(config-if)# end
       

      インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。

       

      冗長トラフィック インターフェイスの設定

      手順の概要

        1.    enable

        2.    configure terminal

        3.    interface type number

        4.    ip address ip-address mask

        5.    ip nat outside

        6.    ip virtual-reassembly

        7.    negotiation auto

        8.    redundancy rii number

        9.    redundancy group number ip address exclusive [decrement number]

        10.    end


      手順の詳細
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1 enable


        例:
        Device> enable
         

        特権 EXEC モードをイネーブルにします。

        • パスワードを入力します(要求された場合)。
         
        ステップ 2 configure terminal


        例:
        Device# configure terminal
         

        グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 3 interface type number


        例:
        Device(config)# interface gigabitethernet 0/1/5
         

        インターフェイスを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 4 ip address ip-address mask


        例:
        Device(config-if)# ip address 10.1.1.2 255.0.0.0 
         

        インターフェイスに対するプライマリ IP アドレスまたはセカンダリ IP アドレスを設定します。

         
        ステップ 5 ip nat outside


        例:
        Device(config-if)# ip nat outside
         

        IP アドレス変換用の外部インターフェイスを設定します。

         
        ステップ 6 ip virtual-reassembly


        例:
        Device(config-if)# ip virtual-reassembly 
         

        インターフェイス上で Virtual Fragmentation Reassembly(VFR)をイネーブルにします。

         
        ステップ 7 negotiation auto


        例:
        Device(config-if)# negotiation auto
         

        ギガビット イーサネット インターフェイスの速度、デュプレックス、および自動フロー制御を自動ネゴシエーション プロトコルで設定できるようにします。

         
        ステップ 8 redundancy rii number


        例:
        Device(config-if)# redundancy rii 200
         
        このインターフェイスに関連付けられた冗長インターフェイス ID(RII)の番号を指定します。
        • この番号は、冗長グループ内の他のインターフェイスの RII と一致する必要があります。
         
        ステップ 9 redundancy group number ip address exclusive [decrement number]


        例:
        Device(config-if)# redundancy group 1 ip 10.1.1.200 exclusive decrement 10
         

        インターフェイスを、number 引数により識別される冗長グループに関連付けます。

         
        ステップ 10 end


        例:
        Device(config-if)# end
         

        インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。

         

        ステートフル シャーシ間冗長化による NAT の設定

        マッピング ID を使用して、ネットワーク アドレス変換(NAT)を冗長グループに関連付ける必要があります。

        手順の概要

          1.    enable

          2.    configure terminal

          3.    ip nat pool name start-ip end-ip {netmask netmask | prefix-length prefix-length}

          4.    ip nat inside source list {{access-list-number | access-list-name} | route-map name} pool name [redundancy redundancy-id [mapping-id map-id | overload | reversible | vrf name]]

          5.    end


        手順の詳細
           コマンドまたはアクション目的
          ステップ 1 enable


          例:
          Device> enable
           

          特権 EXEC モードをイネーブルにします。

          • パスワードを入力します(要求された場合)。
           
          ステップ 2 configure terminal


          例:
          Device# configure terminal
           

          グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

           
          ステップ 3 ip nat pool name start-ip end-ip {netmask netmask | prefix-length prefix-length}


          例:
          Device(config)# ip nat pool VPN-18 10.10.0.0 10.10.255.255 netmask 255.255.0.0 
           

          NAT で使用される IP アドレス プールを定義します。

           
          ステップ 4 ip nat inside source list {{access-list-number | access-list-name} | route-map name} pool name [redundancy redundancy-id [mapping-id map-id | overload | reversible | vrf name]]


          例:
          Device(config)# ip nat inside source list acl-18 pool VPN-18 redundancy 2 mapping-id 152
           
          内部送信元アドレスの NAT をイネーブルにします。
          • マッピング ID を使用して、NAT を冗長グループに関連付ける必要があります。
           
          ステップ 5 end


          例:
          Device(config)# end
           

          インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。

           

          ステートフル シャーシ間冗長化の管理とモニタリング

          このタスクのコンフィギュレーション コマンドはすべて任意です。 show コマンドは任意の順序で使用できます。

          手順の概要

            1.    enable

            2.    redundancy application reload group number [peer | self]

            3.    show redundancy application group [group-id | all]

            4.    show redundancy application transport {clients | group [group-id]}

            5.    show redundancy application protocol {protocol-id | group [group-id]}

            6.    show redundancy application faults group [group-id]

            7.    show redundancy application if-mgr group [group-id]

            8.    show redundancy application control-interface group [group-id]

            9.    show redundancy application data-interface group [group-id]

            10.    show monitor event-trace rg_infra all


          手順の詳細
             コマンドまたはアクション目的
            ステップ 1 enable


            例:
            Device> enable
             

            特権 EXEC モードをイネーブルにします。

            • パスワードを入力します(要求された場合)。
             
            ステップ 2 redundancy application reload group number [peer | self]


            例:
            Device# redundancy application reload group 2 self
             
            強制的にアクティブ冗長グループ(RG)をリロードし、スタンバイ RG をアクティブ RG にします。
            • 冗長性の設定が機能しているかどうかを検証するには、redundancy application reload コマンドを使用します。 このコマンドは、アクティブ RG で入力する必要があります。
             
            ステップ 3 show redundancy application group [group-id | all]


            例:
            Device# show redundancy application group 2 
             

            指定されたグループまたはすべてのグループの概要情報を表示します。

             
            ステップ 4 show redundancy application transport {clients | group [group-id]}


            例:
            Device# show redundancy application transport group 2 
             

            指定されたグループまたはすべてのグループの転送情報を表示します。

             
            ステップ 5 show redundancy application protocol {protocol-id | group [group-id]}


            例:
            Device# show redundancy application protocol 2 
             

            指定されたグループまたはすべてのグループのプロトコル情報を表示します。

             
            ステップ 6 show redundancy application faults group [group-id]


            例:
            Device# show redundancy application faults group 2 
             

            指定されたグループまたはすべてのグループの障害に関する情報を表示します。

             
            ステップ 7 show redundancy application if-mgr group [group-id]


            例:
            Device# show redundancy application if-mgr group 2
             

            指定されたグループまたはすべてのグループのインターフェイス マネージャ(if-mgr)に関する情報を表示します。

             
            ステップ 8 show redundancy application control-interface group [group-id]


            例:
            Device# show redundancy application control-interface group IF-2 
             

            指定されたコントロール インターフェイスについて、冗長グループに関連付けられているインターフェイス情報を表示します。

             
            ステップ 9 show redundancy application data-interface group [group-id]


            例:
            Device# show redundancy application data-interface group IF-2 
             

            指定されたデータ インターフェイスについて、冗長グループに関連付けられているインターフェイス情報を表示します。

             
            ステップ 10 show monitor event-trace rg_infra all


            例:
            Device# show monitor event-trace rg_infra all
             

            すべての冗長グループに関連付けられているイベント トレース情報を表示します。

             

            ステートフル シャーシ間冗長化の設定例

            例:コントロール インターフェイス プロトコルの設定

            Device# configure terminal
            Device(config)# redundancy
            Device(config-red)# mode sso
            Device(config-red)# application redundancy
            Device(config-red-app)# protocol 4
            Device(config-red-app-prot)# name rg1
            Device(config-red-app-prot)# timers hellotime 3 holdtime 10
            Device(config-red-app-prot)# authentication text password
            Device(config-red-app-prot)# bfd         
                  

            例:冗長グループの設定

            Device# configure terminal
            Device(config)# redundancy
            Device(config-red)# application redundancy
            Device(config-red-app)# group 1
            Device(config-red-app-grp)# name rg1
            Device(config-red-app-grp)# preempt
            Device(config-red-app-grp)# priority 120 failover-threshold 80
            Device(config-red-app-grp)# track 44 decrement 20
            Device(config-red-app-grp)# timers delay 10 reload 20
            Device(config-red-app-grp)# control GigabitEthernet0/1/0 protocol 1
            Device(config-red-app-grp)# data GigabitEthernet0/1/2
            Device(config-red-app-grp)# end
            Device# configure terminal
            Device(config)# interface GigabitEthernet 0/0/1
            Device(config-if)# redundancy group 1 ip 10.10.1.1 exclusive decrement 20
            Device(config-if)# redundancy rii 40
              

            例:冗長トラフィック インターフェイスの設定

            Device# configure terminal
            Device(config)# interface GigabitEthernet 0/1/5
            Device(config-if)# ip address 10.1.1.2 255.0.0.0
            Device(config-if)# ip nat outside
            Device(config-if)# ip virtual-reassembly
            Device(config-if)# negotiation auto
            Device(config-if)# redundancy rii 200
            Device(config-if)# redundancy group 1 ip 10.1.1.200 exclusive decrement 10
            

            例:ステートフル シャーシ間冗長化による NAT の設定

            Device# configure terminal
            Device(config)# ip nat pool VPN-18 10.10.0.0 10.10.255.255 netmask 255.255.0.0
            Device(config)# ip nat inside source list acl-18 pool VPN-18 redundancy 2 mapping-id 152
                  

            その他の関連資料

            関連資料

            関連項目

            マニュアル タイトル

            Cisco IOS コマンド

            『Cisco IOS Master Command List, All Releases』

            IP アドレッシング コマンド:コマンド構文の詳細、コマンド モード、コマンド履歴、デフォルト、使用上の注意事項、および例

            『Cisco IOS IP Addressing Services Command Reference』

            IP アドレッシング IP ルーティングの基本原理

            『IP Routing Primer』

            シスコのテクニカル サポート

            説明

            リンク

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            ステートフル シャーシ間冗長化の機能情報

            次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。 この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェア リリースだけを示しています。 その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでもサポートされます。

            プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/​go/​cfn に移動します。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。

            表 1 ステートフル シャーシ間冗長化の機能情報

            機能名

            リリース

            機能情報

            ステートフル シャーシ間冗長化

            Cisco IOS XE Release 3.1S

            ステートフル シャーシ間冗長化機能を使用すると、デバイスのペアが互いのバックアップとして動作するように設定できます。