QoS:ポリシングおよびシェーピング コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3S(Cisco ASR 1000)
2 つのレートを使用したポリシング機能
2 つのレートを使用したポリシング機能
発行日;2013/07/18   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

2 つのレートを使用したポリシング機能

このモジュールでは、2 つのレートを使用したポリシング機能と、この機能の設定方法について説明します。

2 つのレートを使用したポリシング機能の履歴

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Release 2.1

この機能は、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータで実装されました。

Cisco IOS XE ソフトウェア イメージのサポート情報の検索

プラットフォームのサポートおよび Cisco IOS XE ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator には、http:/​/​www.cisco.com/​go/​cfn からアクセスします。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。

機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の機能情報および警告については、バグ検索ツールとプラットフォームおよびソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、このモジュールの最後にある機能情報の表を参照してください。

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機能の概要

ATM スイッチがユーザ ネットワーク(UNI)インターフェイスのネットワーク側に設定されている場合、仮想接続の(ネットワーク内への)転送方向でセル フローをポリシングします。 これらのトラフィック ポリシング メカニズムは、使用パラメータ制御(UPC)として知られています。 スイッチは、受信したセルがネゴシエートされたトラフィック管理値に準拠しているかどうかを UPC によって判別し、違反セルについて次のアクションのいずれか 1 つを実行します。

  • セル ヘッダー内のセル損失率優先度(CLP)ビットを変更せずにセルを渡します。
  • CLP ビット値 1 でセルにタグ付けします。
  • セルをドロップ(破棄)します。

SVC/SoftPVC 機能を使用すると、サービス カテゴリ、ソフト VC の宛先の終端での相手先選択接続(SVC)または終端 VC に基づいて、ポリシングするトラフィックを指定することができます。

利点

レート制限による帯域幅管理

トラフィック ポリシングでは、インターフェイス上で送受信されるトラフィックの最大レートを制御できます。 トラフィック ポリシングは、多くの場合、ネットワークの端のインターフェイスで、ネットワークを出入りするトラフィックを制限するように設定されます。 ほとんどのトラフィック ポリシング設定では、レート パラメータ内に収まるトラフィックは送信されますが、パラメータを超えるトラフィックはドロップされるか、異なる優先度で送信されます。

パケットのマーキング

パケットのマーキングにより、ネットワークを複数のプライオリティ レベルまたはクラス サービス(CoS)に区切ることができます。 パケットがマーキングされ、ダウンストリーム デバイスのトラフィックを識別および分類するためにこれらのマーキングが使用できます。 ATM セル損失率優先度(CLP)マーキングやフレームリレー廃棄特性(DE)マーキングなどでは、マーキングがトラフィックの分類に使用されます。

  • トラフィック ポリシングを使用して、ネットワークに入るパケットの IP precedence または DSCP 値を設定します。 その後、ネットワーク内のネットワーキング デバイスは、調整された IP precedence 値を使用してトラフィックの処理方法を決定できます。 たとえば、重み付けランダム早期検出(WRE)機能では、IP precedence 値を使用して、パケットがドロップされる確率を決定します。
  • トラフィック ポリシングを使用して、パケットを QoS グループに割り当てます。 ルータは QoS グループを使用して、ルータ内のパケットに優先順位を付ける方法を決定します。

トラフィックには、トラフィック ポリシング機能を使用せずにマークを付けることができます。 トラフィック ポリシングを使用せずにトラフィックにマークを付ける場合は、「ネットワーク トラフィックのマーキング」モジュールを参照してください。

フレームリレー フレームのパケットの優先順位付け

トラフィック ポリシング機能では、フレームリレー フレームのフレームリレー DE ビットにマーク付けできます。 フレームリレー DE ビットは 1 ビットで、0 または 1 に設定できます。 輻輳環境では、DE ビットが 1 に設定されたフレームは、DE ビットが 0 に設定されたフレームの前に破棄されます。

ATM セルのパケットの優先順位付け

トラフィック ポリシング機能では、ATM セルの ATM CLP にマーク付けできます。 ATM CLP ビットは、ATM ネットワークのパケットに優先順位を付けるために使用されます。 これにより ATM CLP ビットは 1 ビットで、0 または 1 に設定できます。 輻輳環境では、ATM CLP ビットが 1 に設定されたセルは、ATM CLP ビットが 0 に設定されたセルの前に破棄されます。

2 つのレートを使用したポリシング機能に関する制約事項

2 つのレートを使用したポリシング機能には、次のような制約事項が適用されます。

  • 2 つのレートを使用したポリシング機能アクションを設定できるのは、インターフェイス、サブインターフェイス、フレームリレー データリンク接続識別子(DLCI)、ATM 相手先固定接続(PVC)だけです。
  • 2 つのレートを使用したポリシング機能は EtherChannel インターフェイスまたはトンネル インターフェイスではサポートされません。

2 つのレートを使用したトラフィック ポリシング機能に関する制約事項

2 つのレートを使用したトラフィック ポリシング機能を設定するには、トラフィック クラスとサービス ポリシーを 1 つずつ作成し、作成したサービス ポリシーを指定のインターフェイスにアタッチする必要があります。

設定作業

2 つのレートを使用したポリシング機能の設定作業については、次の項を参照してください。

2 つのレートを使用したポリシング機能の設定

コマンド

目的

Router(config-pmap-c)# 
police cir 
cir [bcconform-burst
] pir pir
 
[bepeak-burst
] 
[conform-action action 
[exceed-action action 
[violate-action  action]]]

 

2 つのレートを使用したトラフィック ポリシング機能に CIR と PIR の両方が使用されるように指定し、特定のレートに対して準拠、超過、違反のいずれかとしてマーキングされたパケットに適用される複数のアクションを指定します。 1 つのアクションにつき 1 行を使用して、アクションを指定します。 ポリシー マップ クラス ポリス コンフィギュレーション モードを開始します。

bc キーワードと be キーワード、およびその関連する引数(それぞれ、conform-burstpeak-burst)の指定は任意です。

2 つのレートを使用したポリシング機能の設定は必須ではありませんが、police コマンドの構文を使用して、action 引数をイネーブルにしたときにパケットに対して実行するアクションを指定できます。 キーワードの選択に対応する結果アクションは表 1 に示されます。

表 1 police コマンド アクション キーワード

キーワード

結果のアクション

drop

パケットをドロップします。

set-clp-transmit

ATM セルに ATM セル損失率優先度(CLP)ビットとして 0 ~ 1 の値を設定し、ATM CLP ビットを 1 に設定してパケットを送信します。

set-dscp-transmit new-dscp

IP DSCP 値を設定して、その新しい IP DSCP 値でパケットを送信します。

set-frde-transmit

フレームリレー フレームにフレームリレー廃棄特性(DE)ビットとして 0 ~ 1 の値を設定し、DE ビットを 1 に設定してパケットを送信します。

set-mpls-exp-transmit

0~7 の MPLS EXP ビットを設定し、新しい MPLS EXP ビット値設定を持つパケットを送信します。

set-prec-transmit new-prec

IP precedence を設定して、新しい IP precedence 値設定を持つパケットを送信します。

set-qos-transmit new-qos

QoS グループ値を設定し、新しい QoS グループ値設定を持つパケットを送信します。

transmit

パケットをそのまま送信します。

2 つのレートを使用したポリシング機能の設定の確認

コマンド

目的

Router#
 
show  policy-map interface

インターフェイスに適用されているすべての入力および出力ポリシーの統計情報と設定を表示します。

トラブルシューティングのヒント

2 つのレートを使用したポリシング機能のモニタリングおよびメンテナンス

コマンド

目的

Router# 
show  policy-map

設定されたすべてのポリシー マップを表示します。

Router# show  policy-map policy-map-name

ユーザ指定ポリシー マップを表示します。

Router# 
show  policy-map interface

インターフェイスに適用されたすべての入力および出力ポリシーの統計情報および設定を表示します。

設定例

ポリサー クラスを使用してトラフィックを制限する例

この例では、500 kbps の平均認定レートと 1 Mbps のピーク レートにトラフィックを限定するために、2 つのレートを使用したポリシング機能がクラスに設定されます。

Router(config)# class-map police
Router(config-cmap)# match access-group 101
Router(config-cmap)# policy-map policy1
Router(config-pmap)# class police
Router(config-pmap-c)# police cir 500000 bc 10000 pir 1000000 be 10000 conform-action
 transmit exceed-action set-prec-transmit 2 violate-action drop
Router(config)# interface serial3/0/0
Router(config-if)# service-policy output policy1
Router(config-if)# end
Router# show policy-map policy1
 Policy Map policy1
  Class police
   police cir 500000 conform-burst 10000 pir 1000000 peak-burst 10000 conform-action transmit exceed-action set-prec-transmit 2 violate-action drop

平均認定レート(500 kbps)に準拠するとしてマークされたトラフィックは、そのまま送信されます。 500 kbps を超過しているものの 1 Mbps は超過していないとマークされたトラフィックは、IP precedence 2 でマークされてから送信されます。 1 Mbps を超過するすべてのトラフィックは、ドロップされます。 バースト パラメータは 10,000 バイトに設定されています。

次に、1.25 Mbps のトラフィックが policer クラスに送信(「提供」)される例を示します。

Router# show policy-map interface serial3/0/0
 Serial3/0/0
  Service-policy output: policy1
   Class-map: police (match all)
    148803 packets, 36605538 bytes
    30 second offered rate 1249000 bps, drop rate 249000 bps
    Match: access-group 101
    police:
     cir 500000 bps, conform-burst 10000, pir 1000000, peak-burst 100000
     conformed 59538 packets, 14646348 bytes; action: transmit
     exceeded 59538 packets, 14646348 bytes; action: set-prec-transmit 2
     violated 29731 packets, 7313826 bytes; action: drop
     conformed 499000 bps, exceed 500000 bps violate 249000 bps
   Class-map: class-default (match-any)
    19 packets, 1990 bytes
    30 seconds offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
    Match: any

2 つのレートを使用したポリシング機能により、500 kbps のトラフィックが指定レートに適合とマークされ、500 kbps のトラフィックが指定レートを超過とマークされ、250 kbps のトラフィックが指定レートに違反とマークされます。 適合とマーク付けされているパケットはそのまま送信され、超過とマーク付けされているパケットは、IP precedence 2 とマーク付けされて送信されます。 指定されたレートに違反するとマーク付けされているパケットはドロップされます。

その他の関連資料

関連資料

関連項目

マニュアル タイトル

QoS コマンド:コマンド構文の詳細、コマンド モード、コマンド履歴、デフォルト設定、使用上のガイドライン、および例

『Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference』

トークン バケット メカニズム

「ポリシングとシェーピングの概要」モジュール

MQC

「MQC を使用した QoS 機能の適用」モジュール

トラフィック マーキングやトラフィック ポリシングなどの QoS 機能

  • 「ネットワーク トラフィックのマーキング」モジュール
  • 「トラフィック ポリシング」モジュール

標準

標準

タイトル

なし

--

MIB

MIB

MIB のリンク

  • CISCO-CLASS-BASED-QOS-MIB
  • CISCO-CLASS-BASED-QOS-CAPABILITY-MIB

選択したプラットフォーム、Cisco IOS XE ソフトウェア リリース、およびフィーチャ セットの MIB の場所を検索しダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http:/​/​www.cisco.com/​go/​mibs

RFC

RFC

タイトル

RFC 2698

『A Two Rate Three Color Marker』

シスコのテクニカル サポート

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リンク

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2 つのレートを使用したポリシング機能の機能情報

次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。 この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェア リリースだけを示しています。 その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでもサポートされます。

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表 2 2 つのレートを使用したポリシング機能の機能情報

機能名

リリース

機能情報

2 つのレートを使用したポリシング機能

12.2(4)T

12.2(4)T3

12.0(26)S

12.2(28)SB

12.2(33)SRA

12.2(33)SXH

Cisco IOS XE Release 2.1

Cisco IOS XE 3.1.0 SG

この機能が導入されました。

Cisco 7500 シリーズ ルータのサポートが追加されました。

この機能は、Cisco 7200 および 7500 シリーズ ルータの Cisco IOS Release 12.0(26)S に搭載されました。

この機能は、Cisco IOS Release 12.2(28)SB に統合されました。

この機能は、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。

この機能は、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されました。

この機能は、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータで実装されました。

この機能は、Cisco IOS XE 3.1.0 SG に統合されました。