IP マルチキャスト:PIM コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3S(Cisco ASR 1000)
IPv6 マルチキャスト:PIM スパース モード
IPv6 マルチキャスト:PIM スパース モード
発行日;2013/07/26   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

目次

IPv6 マルチキャスト:PIM スパース モード

IPv6 マルチキャストでは、PIM スパース モード(PIM-SM)を使用したドメイン内マルチキャスト ルーティングがサポートされています。 PIM-SM は、ユニキャスト ルーティングを使用して、マルチキャスト ツリー構築用のリバース パス情報を提供しますが、特定のユニキャスト ルーティング プロトコルには依存しません。

機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の機能情報および警告については、Bug Search Tool およびプラットフォームとソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、このモジュールの最後にある機能情報の表を参照してください。

プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/​go/​cfn に移動します。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。

IPv6 マルチキャスト PIM スパース モードに関する情報

プロトコル独立マルチキャスト

プロトコル独立マルチキャスト(PIM)は、相互に転送されるマルチキャスト パケット、および直接接続されている LAN に転送されるマルチキャスト パケットを追跡するためにデバイス間で使用されます。 PIM は、ユニキャスト ルーティング プロトコルとは独立して動作し、他のプロトコルと同様に、マルチキャスト ルート アップデートの送受信を実行します。 ユニキャスト ルーティング テーブルに値を入力するために LAN でどのユニキャスト ルーティング プロトコルが使用されているかどうかにかかわらず、Cisco IOS PIM では、独自のルーティング テーブルを構築および管理する代わりに、既存のユニキャスト テーブル コンテンツを使用して、リバース パス転送(RPF)チェックを実行します。

PIM スパース モード(SM)または PIM 送信元固有マルチキャスト(SSM)動作のいずれかを使用するように IPv6 マルチキャストを設定することも、ネットワークで PIM-SM と PIM-SSM の両方を使用することもできます。

PIM スパース モード

IPv6 マルチキャストでは、PIM-SM を使用したドメイン内マルチキャスト ルーティングがサポートされています。 PIM-SM は、ユニキャスト ルーティングを使用して、マルチキャスト ツリー構築用のリバース パス情報を提供しますが、特定のユニキャスト ルーティング プロトコルには依存しません。

PIM-SM は、トラフィックに対して明示的な要求がある場合を除いて、各マルチキャストに関与しているデバイスの数が比較的少なく、これらのデバイスがグループのマルチキャスト パケットを転送しないときに、マルチキャスト ネットワークで使用されます。 PIM-SM は、共有ツリー上のデータ パケットを転送することによって、アクティブな送信元に関する情報を配布します。 PIM-SM は最初に共有ツリーを使用しますが、これには RP の使用が必要となります。

要求は、ツリーのルート ノードに向けてホップバイホップで送信される PIM join を使用して行われます。 PIM-SM のツリーのルート ノードは、共有ツリーの場合は RP、最短パス ツリー(SPT)の場合はマルチキャスト送信元に直接接続されているファーストホップ デバイスになります。 RP はマルチキャスト グループを追跡し、マルチキャスト パケットを送信するホストはそのホストのファーストホップ デバイスによって RP に登録されます。

PIM join がツリーの上位方向に送信されると、要求されたマルチキャスト トラフィックがツリーの下位方向に転送されるように、パス上のデバイスがマルチキャスト転送ステートを設定します。 マルチキャスト トラフィックが不要になったら、デバイスはルート ノードに向けてツリーの上位方向に PIM prune を送信し、不必要なトラフィックをプルーニング(削除)送信します。 この PIM prune がホップごとにツリーを上位方向に移動する際、各デバイスはその転送状態を適切に更新します。 最終的に、マルチキャスト グループまたは送信元に関連付けられている転送ステートは削除されます。

マルチキャスト データの送信側は、マルチキャスト グループを宛先としたデータを送信します。 送信側の指定ルータ(DR)は、これらのデータ パケットを受け取り、ユニキャストでカプセル化し、RP に直接送信します。 RP は、カプセル化されたこれらのデータ パケットを受信し、カプセル化を解除し、共有ツリー上に転送します。 その後、パケットは、RP ツリー上のデバイスの(*, G)マルチキャスト ツリー ステートに従って、RP ツリー ブランチの任意の場所に複製され、そのマルチキャスト グループのすべての受信側に最終的に到達します。 RP へのデータ パケットのカプセル化のプロセスは登録と呼ばれ、カプセル化されたパケットは PIM レジスタ パケットと呼ばれます。

指定ルータ

シスコ デバイスは、LAN セグメント上に複数のデバイスが存在する場合、PIM-SM を使用してマルチキャスト トラフィックを転送し、選択プロセスに従って指定デバイスを選択します。

指定ルータ(DR)は、PIM register メッセージ、PIM join メッセージ、および PIM prune メッセージを RP に送信し、アクティブな送信元およびホスト グループ メンバーシップに関する情報を通知します。

LAN 上に複数の PIM-SM デバイスが存在する場合は、DR を選択して、接続されているホストに対するマルチキャスト トラフィックの重複を回避する必要があります。 ipv6 pim dr-priority コマンドを使用して DR の選択を強制することを選択しない限り、最も大きい IPv6 アドレスの PIM デバイスが LAN の DR になります。 このコマンドでは、LAN セグメント上の各デバイスの DR プライオリティ(デフォルトのプライオリティ = 1)を指定して、最もプライオリティの高いデバイスが DR として選択されるようにすることができます。 LAN セグメント上のすべてのデバイスのプライオリティが同じ場合にも、最上位 IPv6 アドレスを持つデバイスが選択されます。

下の図に、マルチアクセス セグメントでの動作を示します。 デバイス A およびデバイス B は、ホスト A をグループ A のアクティブな受信側として使用する共通のマルチアクセス イーサネット セグメントに接続されます。 DR として動作するデバイス A だけが join を RP に送信して、グループ A の共有ツリーを構築します。 デバイス B も RP への(*, G)join の送信を許可されている場合は、パラレル パスが作成され、ホスト A が重複マルチキャスト トラフィックを受信します。 ホスト A がグループにマルチキャスト トラフィックを送信し始めたら、DR は register メッセージを RP に送信する役割を担います。 両方のデバイスに役割が割り当てられている場合は、RP が重複マルチキャスト パケットを受信します。

図 1. マルチアクセス セグメントでの代表ルータの選択

DR で障害が発生した場合、PIM-SM はデバイス A の障害を検出し、フェールオーバー DR を選択する手段を提供します。 DR(デバイス A)が動作不能になった場合、デバイス A とネイバーとの隣接関係がタイムアウトすると、デバイス B はその状況を検出します。 デバイス B はホスト A から MLD メンバーシップ レポートを受けているため、このインターフェイスでグループ A の MLD ステートをすでに持ち、新しい DR になると即座に RP に join を送信します。 この段階で、デバイス B を経由する共有ツリーの新しいブランチの下位方向へのトラフィック フローが再び確立されます。 また、ホスト A がトラフィックを送信していた場合、デバイス B は、ホスト A から次のマルチキャスト パケットを受信した直後に、新しい登録プロセスを開始します。 このアクションがトリガーとなって、RP は、デバイス B を経由する新しいブランチを介して、ホスト A への SPT に加入します。


ヒント


2 つの PIM デバイスが直接接続されている場合、これらのデバイスはネイバーになります。 PIM ネイバーを表示するには、特権 EXEC モードで show ipv6 pim neighbor コマンドを使用します。



(注)  


DR 選択プロセスは、マルチアクセス LAN のみで必要です。


ランデブー ポイント

IPv6 PIM では、組み込み RP がサポートされています。 組み込み RP サポートを利用すると、デバイスは、スタティックに設定されている RP の代わりに、マルチキャスト グループ宛先アドレスを使用して RP 情報を学習できるようになります。 デバイスが RP である場合、RP としてスタティックに設定する必要があります。

デバイスは、MLD レポート内、または PIM メッセージおよびデータ パケット内の組み込み RP グループ アドレスを検索します。 このようなアドレスが見つかったら、デバイスはアドレス自体からグループの RP を学習します。 この学習された RP は、グループのすべてのプロトコル アクティビティに使用されます。 デバイスが RP である場合、組み込み RP を RP として設定する必要があり、デバイスはそのようにアドバタイズされます。

組み込み RP よりも優先するスタティック RP を選択するには、特定の組み込み RP グループ範囲またはマスクをスタティック RP のアクセス リストに設定する必要があります。 PIM がスパース モードで設定されている場合は、RP として動作する 1 つ以上のデバイスを選択する必要もあります。 RP は、共有配布ツリーの選択ポイントに配置された単一の共通ルートであり、各ボックスでスタティックに設定されます。

PIM DR は、共有ツリーの下位方向に配布するために、直接接続されているマルチキャスト送信元から RP にデータを転送します。 データは次の 2 つの方法のいずれかを使用して RP に転送されます。

  • データは、登録パケットにカプセル化され、DR として動作するファーストホップ デバイスによって直接 RP にユニキャストされます。
  • RP 自身が送信元ツリーに加入している場合は、PIM スパース モードの項で説明したように、RPF 転送アルゴリズムに従ってマルチキャスト転送されます。

RP アドレスは、パケットをグループに送信するホストの代わりに、ファーストホップ デバイスで PIM register メッセージを送信するために使用されます。 また、ラストホップ デバイスでも、PIM join および prune メッセージを RP に送信してグループ メンバーシップについて通知するために使用されます。 すべてのデバイス(RP デバイスを含む)で RP アドレスを設定する必要があります。

1 台の PIM デバイスを、複数のグループの RP にできます。 特定のグループの PIM ドメイン内で一度に使用できる RP アドレスは 1 つだけです。 アクセス リストで指定されている条件によって、デバイスがどのグループの RP であるかが判別されます。

IPv6 マルチキャストでは、PIM accept register 機能がサポートされています。これは、RP で PIM-SM register メッセージのフィルタリングを実行するための機能です。 ユーザは、アクセス リストを照合するか、または登録されている送信元の AS パスとルート マップに指定されている AS パスを比較できます。

PIM 共有ツリーおよび送信元ツリー(最短パス ツリー)

デフォルトでは、グループのメンバは、RP をルートとする単一のデータ配布ツリーを通じて、送信側からグループへのデータを受信します。 このタイプの配布ツリーは、共有ツリーまたはランデブー ポイント ツリー(RPT)と呼ばれます(下の図を参照)。 送信側からのデータは、RP に配信され、その共有ツリーに加入しているグループ メンバに配布されます。

図 2. 共有ツリーおよび送信元ツリー(最短パス ツリー)

データしきい値で保証される場合、共有ツリー上のリーフ デバイスは、送信元をルートとするデータ配布ツリーへの切り替えを開始できます。 このタイプの配布ツリーは、最短パス ツリーまたは送信元ツリーと呼ばれます。 デフォルトでは、ソフトウェアが送信元から最初のデータ パケットを受信すると、送信元ツリーに切り替わります。

次に、共有ツリーから送信元ツリーに切り替わるプロセスの詳細を示します。

  1. 受信側がグループに加入します。リーフ デバイス C が RP に join メッセージを送信します。
  2. RP がデバイス C へのリンクを発信インターフェイス リストに登録します。
  3. 送信元がデータを送信します。デバイス A が register にデータをカプセル化し、それを RP に送信します。
  4. RP が共有ツリーの下位方向のデバイス C にデータを転送し、送信元に join メッセージを送信します。 この時点で、データはデバイス C に 2 回(カプセル化された状態で 1 回、ネイティブの状態で 1 回)着信する可能性があります。
  5. データがネイティブの(カプセル化されていない)状態で RP に着信すると、RP はデバイス A に register-stop メッセージを送信します。
  6. デフォルトでは、デバイス C は、最初のデータ パケットを受信した時点で、送信元に join メッセージを送信します。
  7. デバイス C が(S, G)でデータを受信すると、デバイス C は共有ツリーの上位方向にある送信元に prune メッセージを送信します。
  8. RP が(S, G)の発信インターフェイスからデバイス C へのリンクを削除します。
  9. RP が送信元への prune メッセージをトリガーします。

送信元および RP に join および prune メッセージが送信されます。 これらのメッセージはホップ単位で送信され、送信元または RP へのパス上にある各 PIM デバイスで処理されます。 register および register-stop メッセージは、ホップバイホップで送信されません。 これらのメッセージは、送信元に直接接続されている指定ルータ(DR)によって送信され、グループの RP によって受信されます。

リバース パス転送

リバース パス転送は、マルチキャスト データグラムの転送に使用されます。 これは、次のように機能します。

  • デバイスで送信元へのユニキャスト パケットの送信に使用しているインターフェイスでデータグラムを受信すると、パケットは RPF インターフェイスに着信しています。
  • パケットが RPF インターフェイスに着信した場合、デバイスは、マルチキャスト ルーティング テーブル エントリの発信インターフェイス リストに存在するインターフェイスにパケットを転送します。
  • パケットが RPF インターフェイスに着信しない場合、パケットはループを回避するためにサイレントにドロップされています。

PIM では、送信元ツリーと RP をルートとする共有ツリーの両方を使用してデータグラムを転送します。RPF チェックは、次のようにそれぞれ異なる方法で実行されます。

  • PIM デバイスが送信元ツリー ステートである場合(つまり、(S, G)エントリがマルチキャスト ルーティング テーブル内にある場合)、マルチキャスト パケットの送信元の IPv6 アドレスに対して RPF チェックが実行されます。
  • PIM デバイスが共有ツリー ステートである場合(および送信元ツリー ステートが明示されていない場合)、(メンバがグループに加入している場合は既知である)RP のアドレスに対して RPF チェックが実行されます。

空間モード PIM では、RPF ルックアップ機能を使用して、join および prune の送信先を決定します。 (S, G)join(送信元ツリー ステート)は送信元に向けて送信されます。 (*, G)join(共有ツリー ステート)は RP に向けて送信されます。

IPv6 マルチキャスト PIM スパース モードの設定方法

IPv6 マルチキャスト ルーティングのイネーブル化

IPv6 マルチキャストは、MLD バージョン 2 を使用します。 このバージョンの MLD には、MLD バージョン 1 との完全な下位互換性があります(RFC 2710 で規定)。 MLD バージョン 1 だけをサポートするホストは、MLD バージョン 2 を実行しているデバイスと相互運用します。 MLD バージョン 1 ホストと MLD バージョン 2 ホストの両方が混在する LAN もサポートされています。

はじめる前に

最初に、IPv6 マルチキャスト ルーティングをイネーブルにするデバイスのすべてのインターフェイスで、IPv6 ユニキャスト ルーティングをイネーブルにする必要があります。

手順の概要

    1.    enable

    2.    configure terminal

    3.    ipv6 multicast-routing [vrf vrf-name]


手順の詳細
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1 enable


    例:
    Device> enable
     

    特権 EXEC モードをイネーブルにします。

    • パスワードを入力します(要求された場合)。
     
    ステップ 2 configure terminal


    例:
    Device# configure terminal
     

    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 3 ipv6 multicast-routing [vrf vrf-name]


    例:
    Device(config)# ipv6 multicast-routing
     

    すべての IPv6 対応インターフェイスでマルチキャスト ルーティングをイネーブルにし、イネーブルになっているすべてのデバイス インターフェイスで PIM および MLD に対してマルチキャスト転送をイネーブルにします。

    • IPv6 マルチキャスト ルーティングは、IPv6 ユニキャスト ルーティングがイネーブルの場合、デフォルトでディセーブルです。 特定のデバイスでは、IPv6 ユニキャスト ルーティングを使用するには、IPv6 マルチキャスト ルーティングもイネーブルにする必要があります。
     

    PIM-SM の設定およびグループ範囲の PIM-SM 情報の表示

    手順の概要

      1.    enable

      2.    configure terminal

      3.    ipv6 pim [vrf vrf-name] rp-address ipv6-address [group-access-list] [bidir]

      4.    end

      5.    show ipv6 pim [vrf vrf-name] interface [state-on] [state-off] [type number]

      6.    show ipv6 pim [vrf vrf-name] group-map [group-name | group-address] | [group-range | group-mask] [info-source {bsr | default | embedded-rp | static}]

      7.    show ipv6 pim [vrf vrf-name] neighbor [detail] [interface-type interface-number | count]

      8.    show ipv6 pim [vrf vrf-name] range-list[config] [rp-address | rp-name]

      9.    show ipv6 pim [vrf vrf-name] tunnel [interface-type interface-number]

      10.    debug ipv6 pim [group-name | group-address | interface interface-type | bsr | group | mvpn | neighbor]


    手順の詳細
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1 enable


      例:
      Device> enable
       

      特権 EXEC モードをイネーブルにします。

      • パスワードを入力します(要求された場合)。
       
      ステップ 2 configure terminal


      例:
      Device# configure terminal
       

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 3 ipv6 pim [vrf vrf-name] rp-address ipv6-address [group-access-list] [bidir]


      例:
      Device(config)# ipv6 pim rp-address 2001:DB8::01:800:200E:8C6C acc-grp-1
       

      特定のグループ範囲の PIM RP のアドレスを設定します。

       
      ステップ 4 end


      例:
      Device(config-if)# end
       

      特権 EXEC モードに戻ります。

       
      ステップ 5 show ipv6 pim [vrf vrf-name] interface [state-on] [state-off] [type number]


      例:
      Device# show ipv6 pim interface
       

      PIM に対して設定されたインターフェイスに関する情報を表示します。

       
      ステップ 6 show ipv6 pim [vrf vrf-name] group-map [group-name | group-address] | [group-range | group-mask] [info-source {bsr | default | embedded-rp | static}]


      例:
      Device# show ipv6 pim group-map
       

      IPv6 マルチキャスト グループ マッピング テーブルを表示します。

       
      ステップ 7 show ipv6 pim [vrf vrf-name] neighbor [detail] [interface-type interface-number | count]


      例:
      Device# show ipv6 pim neighbor
       

      Cisco IOS ソフトウェアで検出された PIM ネイバーを表示します。

       
      ステップ 8 show ipv6 pim [vrf vrf-name] range-list[config] [rp-address | rp-name]


      例:
      Device# show ipv6 pim range-list
       

      IPv6 マルチキャスト範囲リストに関する情報を表示します。

       
      ステップ 9 show ipv6 pim [vrf vrf-name] tunnel [interface-type interface-number]


      例:
      Device# show ipv6 pim tunnel
       

      インターフェイス上の PIM レジスタのカプセル化およびカプセル化解除トンネルに関する情報を表示します。

       
      ステップ 10 debug ipv6 pim [group-name | group-address | interface interface-type | bsr | group | mvpn | neighbor]


      例:
      Device# debug ipv6 pim
       

      PIM プロトコル アクティビティに対するデバッグをイネーブルにします。

       

      PIM オプションの設定

      手順の概要

        1.    enable

        2.    configure terminal

        3.    ipv6 pim [vrf vrf-name] spt-threshold infinity [group-list access-list-name]

        4.    ipv6 pim [vrf vrf-name] accept-register {list access-list | route-map map-name}

        5.    interface type number

        6.    ipv6 pim dr-priority value

        7.    ipv6 pim hello-interval seconds

        8.    ipv6 pim join-prune-interval seconds

        9.    exit

        10.    show ipv6 pim [vrf vrf-name] join-prune statistic [interface-type]


      手順の詳細
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1 enable


        例:
        Device> enable
         

        特権 EXEC モードをイネーブルにします。

        • パスワードを入力します(要求された場合)。
         
        ステップ 2 configure terminal


        例:
        Device# configure terminal
         

        グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 3 ipv6 pim [vrf vrf-name] spt-threshold infinity [group-list access-list-name]


        例:
        Device(config)# ipv6 pim spt-threshold infinity group-list acc-grp-1
         

        PIM リーフ デバイスが指定したグループの SPT に加入するタイミングを設定します。

         
        ステップ 4 ipv6 pim [vrf vrf-name] accept-register {list access-list | route-map map-name}


        例:
        Device(config)# ipv6 pim accept-register route-map reg-filter
         

        RP のレジスタを許可または拒否します。

         
        ステップ 5 interface type number


        例:
        Device(config)# interface FastEthernet 1/0
         

        インターフェイスのタイプと番号を指定し、デバイスをインターフェイス コンフィギュレーション モードにします。

         
        ステップ 6 ipv6 pim dr-priority value


        例:
        Device(config-if)# ipv6 pim dr-priority 3
         

        PIM デバイスの DR プライオリティを設定します。

         
        ステップ 7 ipv6 pim hello-interval seconds


        例:
        Device(config-if)# ipv6 pim hello-interval 45
         

        インターフェイスにおける PIM hello メッセージの頻度を設定します。

         
        ステップ 8 ipv6 pim join-prune-interval seconds


        例:
        Device(config-if)# ipv6 pim join-prune-interval 75
         

        指定したインターフェイスに対して join および prune の定期的な通知間隔を設定します。

         
        ステップ 9 exit


        例:
        Device(config-if)# exit
         

        このコマンドを 2 回入力して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。

         
        ステップ 10 show ipv6 pim [vrf vrf-name] join-prune statistic [interface-type]


        例:
        Device# show ipv6 pim join-prune statistic
         

        各インターフェイスの最後の集約パケットに関する平均 join-prune 集約を表示します。

         

        PIM トラフィック カウンタのリセット

        PIM が誤動作する場合、または予想される PIM パケット数が送受信されていることを確認するために、PIM トラフィック カウンタをクリアします。 トラフィック カウンタがクリアされると、PIM が正しく動作していること、および PIM パケットが正しく送受信されていることを確認できます。

        手順の概要

          1.    enable

          2.    clear ipv6 pim [vrf vrf-name] traffic

          3.    show ipv6 pim [vrf vrf-name] traffic


        手順の詳細
           コマンドまたはアクション目的
          ステップ 1 enable


          例:
          Device> enable
           

          特権 EXEC モードをイネーブルにします。

          • パスワードを入力します(要求された場合)。
           
          ステップ 2 clear ipv6 pim [vrf vrf-name] traffic


          例:
          Device# clear ipv6 pim traffic
           

          PIM トラフィック カウンタをリセットします。

           
          ステップ 3 show ipv6 pim [vrf vrf-name] traffic


          例:
          Device# show ipv6 pim traffic
           

          PIM トラフィック カウンタを表示します。

           

          指定したインターフェイスでの IPv6 PIM のオフ

          特定のインターフェイスだけで IPv6 マルチキャストを実行する必要がある場合、指定したインターフェイスで PIM をオフにすることができます。

          手順の概要

            1.    enable

            2.    configure terminal

            3.    interface type number

            4.    no ipv6 pim


          手順の詳細
             コマンドまたはアクション目的
            ステップ 1 enable


            例:
            Device> enable
             

            特権 EXEC モードをイネーブルにします。

            • パスワードを入力します(要求された場合)。
             
            ステップ 2 configure terminal


            例:
            Device# configure terminal
             

            グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

             
            ステップ 3 interface type number


            例:
            Device(config)# interface FastEthernet 1/0
             

            インターフェイスのタイプと番号を指定し、デバイスをインターフェイス コンフィギュレーション モードにします。

             
            ステップ 4 no ipv6 pim


            例:
            Device(config-if)# no ipv6 pim
             

            指定したインターフェイスで IPv6 PIM をオフにします。

             

            IPv6 マルチキャスト PIM スパース モードの設定例

            例:IPv6 マルチキャスト ルーティングのイネーブル化

            次に、すべてのインターフェイスでマルチキャスト ルーティングをイネーブルにし、イネーブルになっているすべてのデバイス インターフェイスで PIM および MLD に対してマルチキャスト転送をイネーブルにする例を示します。

            Device> enable
            Device# configure terminal
            Device(config)# ipv6 multicast-routing
            

            例:PIM の設定

            次に、2001:DB8::1 を RP として使用して、PIM-SM を使用するようにデバイスを設定する例を示します。 ここでは、SPT しきい値を infinity(無制限)に設定して、送信元がトラフィックの送信を開始したときに送信元ツリーへの切り替えが起こらないようにしています。また、ローカル マルチキャスト BGP プレフィックスを持たないすべての送信元でフィルタを設定しています。

            Device(config)# ipv6 multicast-routing
            Device(config)# ipv6 pim rp-address 2001:DB8::1
            Device(config)# ipv6 pim spt-threshold infinity
            Device(config)# ipv6 pim accept-register route-map reg-filter
            

            例:IPv6 PIM トポロジ情報の表示

            Device# show ipv6 pim topology
            
            IP PIM Multicast Topology Table
            Entry state:(*/S,G)[RPT/SPT] Protocol Uptime Info
            Entry flags:KAT - Keep Alive Timer, AA - Assume Alive, PA - Probe Alive,
                RA - Really Alive, LH - Last Hop, DSS - Don't Signal Sources,
                RR - Register Received, SR - Sending Registers, E - MSDP External,
                DCC - Don't Check Connected
            Interface state:Name, Uptime, Fwd, Info
            Interface flags:LI - Local Interest, LD - Local Dissinterest,
            II - Internal Interest, ID - Internal Dissinterest,
            LH - Last Hop, AS - Assert, AB - Admin Boundary
            
            (*,FF05::1)
            SM UP:02:26:56 JP:Join(now) Flags:LH 
            RP:2001:DB8:1:1:2
            RPF:Ethernet1/1,FE81::1 
              Ethernet0/1          02:26:56  fwd LI LH 
            
            (2001:DB8:1:1:200,FF05::1)
            SM UP:00:00:07 JP:Null(never) Flags:
            RPF:Ethernet1/1,FE80::30:1:4 
              Ethernet1/1          00:00:07  off LI 

            例:グループ範囲の PIM-SM 情報の表示

            次に、PIM に対して設定されたインターフェイスに関する情報を表示する例を示します。

            Device# show ipv6 pim interface state-on
            
            Interface          PIM  Nbr   Hello  DR
                                    Count Intvl  Prior
            
            Ethernet0          on   0     30     1     
                Address:FE80::208:20FF:FE08:D7FF
                DR     :this system
            POS1/0             on   0     30     1     
                Address:FE80::208:20FF:FE08:D554
                DR     :this system
            POS4/0             on   1     30   1     
                Address:FE80::208:20FF:FE08:D554
                DR     :FE80::250:E2FF:FE8B:4C80
            POS4/1             on   0     30   1     
                Address:FE80::208:20FF:FE08:D554
                DR     :this system
            Loopback0          on   0     30     1     
                Address:FE80::208:20FF:FE08:D554
                DR     :this system

            次に、IPv6 マルチキャスト グループ マッピング テーブルを表示する例を示します。

            Device# show ipv6 pim group-map
            
            FF33::/32*
                  SSM
                  Info source:Static
                  Uptime:00:08:32, Groups:0
              FF34::/32*
                  SSM
                  Info source:Static
                  Uptime:00:09:42, Groups:0

            次に、IPv6 マルチキャスト範囲リストに関する情報を表示する例を示します。

            Device# show ipv6 pim range-list
            
            config SSM Exp:never Learnt from :::
             FF33::/32 Up:00:26:33
             FF34::/32 Up:00:26:33
             FF35::/32 Up:00:26:33
             FF36::/32 Up:00:26:33
             FF37::/32 Up:00:26:33
             FF38::/32 Up:00:26:33
             FF39::/32 Up:00:26:33
             FF3A::/32 Up:00:26:33
             FF3B::/32 Up:00:26:33
             FF3C::/32 Up:00:26:33
             FF3D::/32 Up:00:26:33
             FF3E::/32 Up:00:26:33
             FF3F::/32 Up:00:26:33
            config SM RP:40::1:1:1 Exp:never Learnt from :::
             FF13::/64 Up:00:03:50
            config SM RP:40::1:1:3 Exp:never Learnt from :::
             FF09::/64 Up:00:03:50

            例:PIM オプションの設定

            次に、イーサネット インターフェイス 0/0 で DR プライオリティ、PIM hello 間隔、および join/prune の定期的な通知間隔を設定する例を示します。

            Device(config)# interface Ethernet0/0
            Device(config)# ipv6 pim hello-interval 60
            Device(config)# ipv6 pim dr-priority 3
            

            例:PIM トラフィック情報の表示

            Device# show ipv6 pim traffic 
            
            PIM Traffic Counters
            Elapsed time since counters cleared:00:05:29
            
                                          Received     Sent
            Valid PIM Packets               22          22        
            Hello                           22          22        
            Join-Prune                      0           0         
            Register                        0           0         
            Register Stop                   0           0         
            Assert                          0           0         
            Bidir DF Election               0           0         
            
            Errors:
            Malformed Packets                           0         
            Bad Checksums                               0         
            Send Errors                                 0         
            Packet Sent on Loopback Errors              0         
            Packets Received on PIM-disabled Interface  0         
            Packets Received with Unknown PIM Version   0 

            その他の関連資料

            関連資料

            関連項目

            マニュアル タイトル

            IPv6 のアドレッシングと接続

            『IPv6 Configuration Guide』

            Cisco IOS コマンド

            『Cisco IOS Master Commands List, All Releases』

            IP マルチキャスト コマンド

            『Cisco IOS IP Multicast Command Reference』

            IPv6 コマンド

            『Cisco IOS IPv6 Command Reference』

            Cisco IOS IPv6 機能

            『Cisco IOS IPv6 Feature Mapping』

            標準および RFC

            標準/RFC

            タイトル

            IPv6 用 RFC

            『IPv6 RFCs』

            MIB

            MIB

            MIB のリンク

            選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、およびフィーチャ セットに関する MIB を探してダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

            http:/​/​www.cisco.com/​go/​mibs

            シスコのテクニカル サポート

            説明

            リンク

            シスコのサポートおよびドキュメンテーション Web サイトでは、ダウンロード可能なマニュアル、ソフトウェア、ツールなどのオンライン リソースを提供しています。 これらのリソースは、ソフトウェアをインストールして設定したり、シスコの製品やテクノロジーに関する技術的問題を解決したりするために使用してください。 この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

            http:/​/​www.cisco.com/​cisco/​web/​support/​index.html

            IPv6 マルチキャスト PIM スパース モードに関する機能情報

            表 1 IPv6 マルチキャストに関する機能情報:PIM スパース モード

            機能名

            リリース

            機能情報

            IPv6 マルチキャスト:PIM Accept Register

            12.0(26)S

            12.3(4)T

            12.2(25)S

            12.2(25)SG

            12.2(33)SRA

            12.2(33)SXH

            12.4

            12.4(2)T

            Cisco IOS XE Release 2.1

            15.0(1)S

            PIM accept register は、RP で PIM-SM register メッセージのフィルタリングを実行するための機能です。

            ipv6 pim accept-register コマンドが導入または変更されました。

            IPv6 マルチキャスト:PIM 組み込み RP サポート

            12.3(4)T

            12.4

            12.2(40)SG

            15.0(2)SG

            12.2(33)SRA

            12.2(33)SXH

            組み込み RP サポートを利用すると、ルータは、スタティックに設定されている RP の代わりに、マルチキャスト グループ宛先アドレスを使用して RP 情報を学習できるようになります。

            次のコマンドが導入または変更されました。ipv6 pimipv6 pim rp embedded

            IPv6 マルチキャスト:PIM スパース モード

            12.0(26)S

            12.2(18)S

            12.2(25)SG

            12.2(33)SRA

            12.3(2)T

            12.4

            12.4(2)T

            Cisco IOS XE Release 2.4

            15.0(1)S

            PIM-SM は、ユニキャスト ルーティングを使用して、マルチキャスト ツリー構築用のリバース パス情報を提供します。 PIM-SM は、トラフィックに対して明示的な要求がある場合を除いて、各マルチキャストに関与しているルータの数が比較的少なく、これらのルータがグループのマルチキャスト パケットを転送しないときに、マルチキャスト ネットワークで使用されます。

            次のコマンドが導入または変更されました。clear ipv6 pim topologydebug ipv6 pimdebug ipv6 pim neighboripv6 pimipv6 pim dr-priorityipv6 pim hello-intervalipv6 pim rp-addressipv6 pim spt-threshold infinityshow ipv6 mrouteshow ipv6 pim group-mapshow ipv6 pim interfaceshow ipv6 pim neighborshow ipv6 pim range-listshow ipv6 pim topologyshow ipv6 pim tunnel