IP ルーティング:プロトコル非依存コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3S(ASR 1000)
ポリシーベース ルーティングのデフォルト ネクストホップ ルート
ポリシーベース ルーティングのデフォルト ネクストホップ ルート
発行日;2013/06/09   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

目次

ポリシーベース ルーティングのデフォルト ネクストホップ ルート

ポリシーベース ルーティングのデフォルト ネクストホップ ルート機能により、set ip default next-hop コマンドの結果として転送されるパケットをハードウェア レベルでスイッチする機能が導入されます。 以前のソフトウェア リリースでは、ポリシーベース ルーティング用にルート マップから生成された転送されるパケットは、ソフトウェア レベルで交換されます。

機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の機能情報および警告については、プラットフォームおよびソフトウェア リリースの不具合の検索ツールとリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、このモジュールの最後にある機能情報の表を参照してください。

プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/​go/​cfn に移動します。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。

ポリシーベース ルーティングのデフォルト ネクストホップ ルートに関する情報

ポリシーベース ルーティング

ポリシーベース ルーティングは、デバイスが、パケットをルーティングする前に、それらのパケットをルート マップに照合するプロセスです。 ルート マップは、どのパケットが次にどのデバイスにルーティングされるかを決定します。 特定のパケットを明らかに最短のパス以外の方法でルーティングする必要がある場合は、ポリシーベース ルーティングをイネーブルにします。 ポリシーベース ルーティングを使用すると、同等アクセス、プロトコル依存ルーティング、発信元依存ルーティング、双方向対バッチ トラフィックに基づくルーティング、および専用リンクに基づくルーティングを実現できます。 ポリシーベース ルーティングは、宛先ルーティングよりも柔軟性に富んだパケット ルーティング メカニズムです。

ポリシーベース ルーティングをイネーブルにするには、ポリシーベース ルーティングに使用するルート マップを特定し、ルート マップを作成する必要があります。 ルート マップ自体は、一致基準とそのすべての match 句が適合した場合の処理を指定します。

インターフェイスでポリシーベース ルーティングをイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで ip policy route-map map-tag コマンドを使用することにより、デバイスがどのルート マップを使用する必要があるかを示します。 宛先 IP アドレスがデバイスのインターフェイスの IP アドレスと同じ場合を除き、指定したインターフェイスに着信するパケットはポリシーベース ルーティングの対象になります。 この ip policy route-map コマンドは、このインターフェイスに着信するすべてのパケットの高速スイッチングをディセーブルにします。

ポリシーベース ルーティングに使用するルート マップを定義するには、route-map map-tag [permit | deny] [sequence-number] グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

パケットがポリシーベースでルーティングされるかどうかを知るためにパケットを調べるための基準を定義するには、match length minimum-length maximum-length コマンドまたは match ip address {access-list-number | access-list-name} [access-list-number | access-list-name] コマンド、またはその両方をルート マップ コンフィギュレーション モードで使用します。 ルート マップに match 句がない場合は、すべてのパケットを指します。

ポリシー ルート キャッシュのキャッシュ エントリを表示するには、show ip cache policy コマンドを使用します。

IP ヘッダーでの優先順位の設定

IP ヘッダーで優先順位を設定することにより、トラフィックが多い間、そのパケットを他のパケットよりも高い優先順位または低い優先順位で処理するかどうかが決定されます。 デフォルトでは、シスコ ソフトウェアはこの値を操作しません。ヘッダーは元々の優先値のままです。

ポリシーベース ルーティングがイネーブルの場合、IP ヘッダーの優先ビットをデバイスで設定できます。 キューイング機能がイネーブルの場合、このようなヘッダーを含むパケットは、別のデバイスに到達すると優先設定に従って送信順に並べられます。 キューイング機能がイネーブルでない場合、デバイスは優先ビットに従いません。パケットは FIFO の順序で送信されます。

番号または名前(名前は RFC 791 に基づいています)を使用して、優先順位の設定を変更できます。 set ip precedence ルート マップ コンフィギュレーション コマンドで値を使用して優先順位を決定するその他の機能をイネーブルにできます。 次の表は、使用可能な番号と対応する名前を、最下位から最上位の優先順位の順に一覧表示します。

表 1 IP precedence 値

番号

名前

0

routine

1

priority

2

immediate

3

flash

4

flash-override

5

critical

6

internet

7

network

set コマンドは、相互に使用できます。 前出の表に示された順序で評価されます。 使用可能なネクスト ホップはインターフェイスで暗黙指定されます。 ローカル デバイスがネクスト ホップと使用可能なインターフェイスを検出したら、そのデバイスがパケットをルーティングします。

ポリシーベース ルーティングのデフォルト ネクストホップ ルートの設定方法

ポリシーベース ルーティングのデフォルト ネクストホップ ルートの優先順位の設定

パケットの優先順位を設定し、一致基準を満たすパケットの出力先を指定するには、この作業を実行します。


(注)  


set ip next-hop コマンドと set ip default next-hop コマンドは似ていますが、動作順序が異なります。 set ip next-hop コマンドを設定すると、最初にポリシー ルーティングを使用してからルーティング テーブルを使用します。 set ip default next-hop コマンドを設定すると、最初にルーティング テーブルを使用してからポリシー ルーティングで指定されたネクスト ホップが使用されます。


手順の概要

    1.    enable

    2.    configure terminal

    3.    route-map route-map-name [permit | deny] [sequence-number]]

    4.    set ip precedence {number | name}

    5.    set ip next-hop ip-address [ip-address]

    6.    set interface type number [...type number]

    7.    set ip default next-hop ip-address [ip-address]

    8.    set default interface type number [...type number]

    9.    end


手順の詳細
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1 enable


    例:
    Device> enable
     

    特権 EXEC モードをイネーブルにします。

    • パスワードを入力します(要求された場合)。
     
    ステップ 2 configure terminal


    例:
    Device# configure terminal
     

    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 3 route-map route-map-name [permit | deny] [sequence-number]]


    例:
    Device(config)# route-map rm1
     

    再配布を制御するためのルート マップを定義し、ルート マップ コンフィギュレーション モードに入ります。

     
    ステップ 4 set ip precedence {number | name}


    例:
    Device(config-route-map)# set ip precedence 5
     

    IP ヘッダーに優先順位を設定します。

    (注)     

    優先順位の番号または名前を指定できます。

     
    ステップ 5 set ip next-hop ip-address [ip-address]


    例:
    Device(config-route-map)# set ip next-hop 192.0.2.1
     

    パケットをルーティングするためのネクスト ホップを指定します。

    (注)     

    ネクスト ホップは隣接するデバイスである必要があります。

     
    ステップ 6 set interface type number [...type number]


    例:
    Device(config-route-map)# set interface gigabitethernet 0/0/0
     

    パケットの出力インターフェイスを指定します。

     
    ステップ 7 set ip default next-hop ip-address [ip-address]


    例:
    Device(config-route-map)# set ip default next-hop 172.16.6.6
     

    この宛先に対する明示ルートが存在しない場合は、パケットをルーティングするためのネクスト ホップを指定します。

    (注)     

    set ip next-hop コマンドと同様に、set ip default next-hop コマンドでは、隣接するデバイスを指定する必要があります。

     
    ステップ 8 set default interface type number [...type number]


    例:
    Device(config-route-map)# set default interface serial 0/0/0
     

    宛先の明示ルートがない場合、パケットの出力インターフェイスを指定します。

     
    ステップ 9 end


    例:
    Device(config-route-map)# end
     

    現在のルート マップ コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードに戻ります。

     

    ポリシーベース ルーティングのデフォルト ネクストホップ ルートの設定例

    例:ポリシーベース ルーティング

    次に、2 つの送信元が、異なるサービス プロバイダーに対して同等アクセスを持つ例を示します。 パケットの宛先についての明示的なルートがデバイスにない場合、発信元 10.1.1.1 から非同期インターフェイス 1/0/0 に届くパケットは、172.16.6.6 のデバイスに送られます。 パケットの宛先についての明示的なルートがデバイスにない場合、発信元 172.17.2.2 から届くパケットは、192.168.7.7 のデバイスに送られます。 デバイスに宛先に関する明示ルートが設定されていないその他のパケットはすべて廃棄されます。

    Device(config)# access-list 1 permit ip 10.1.1.1 
    Device(config)# access-list 2 permit ip 172.17.2.2 
    Device(config)# interface async 1/0/0 
    Device(config-if)# ip policy route-map equal-access 
    Device(config-if)# exit 
    Device(config)# route-map equal-access permit 10 
    Device(config-route-map)# match ip address 1 
    Device(config-route-map)# set ip default next-hop 172.16.6.6 
    Device(config-route-map)# exit 
    Device(config)# route-map equal-access permit 20 
    Device(config-route-map)# match ip address 2 
    Device(config-route-map)# set ip default next-hop 192.168.7.7 
    Device(config-route-map)# exit 
    Device(config)# route-map equal-access permit 30 
    Device(config-route-map)# set default interface null 0 
    Device(config-route-map)# exit 
    

    その他の関連資料

    関連資料

    関連項目

    マニュアル タイトル

    Cisco IOS コマンド

    『Cisco IOS Master Command List, All Releases』

    IP ルーティングのプロトコル独立型コマンド

    『Cisco IOS IP Routing: Protocol-Independent Command Reference』

    シスコのテクニカル サポート

    説明

    リンク

    シスコのサポートおよびドキュメンテーション Web サイトでは、ダウンロード可能なマニュアル、ソフトウェア、ツールなどのオンライン リソースを提供しています。 これらのリソースは、ソフトウェアをインストールして設定したり、シスコの製品やテクノロジーに関する技術的問題を解決したりするために使用してください。 この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

    http:/​/​www.cisco.com/​cisco/​web/​support/​index.html

    ポリシーベース ルーティングのデフォルト ネクストホップ ルートの機能情報

    次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。 この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェア リリースだけを示しています。 その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでもサポートされます。

    プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/​go/​cfn に移動します。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。

    表 2 ポリシーベース ルーティングのデフォルト ネクストホップ ルートの機能情報

    機能名

    リリース

    機能情報

    ポリシーベース ルーティングのデフォルト ネクストホップ ルート

    12.1(11)E

    Cisco IOS XE Release 2.2

    ポリシーベース ルーティングのデフォルト ネクストホップ ルート機能により、set ip default next-hop コマンドの結果として転送されるパケットをハードウェア レベルでスイッチする機能が導入されます。 以前のリリースでは、ポリシーベース ルーティング用にルート マップから生成された転送されるパケットは、ソフトウェア レベルに交換されていました。

    次のコマンドが導入または変更されました。set ip default next-hop